JP2007113026A - 透明導電膜及びそれを含む透明導電性基材 - Google Patents
透明導電膜及びそれを含む透明導電性基材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007113026A JP2007113026A JP2005302832A JP2005302832A JP2007113026A JP 2007113026 A JP2007113026 A JP 2007113026A JP 2005302832 A JP2005302832 A JP 2005302832A JP 2005302832 A JP2005302832 A JP 2005302832A JP 2007113026 A JP2007113026 A JP 2007113026A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- transparent conductive
- indium
- gallium
- phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】主としてガリウム、インジウム、酸素からなり、インジウムに対するガリウムの原子比率が0.97以上1.86未満であって、主にβ−Ga2O3型構造の酸化ガリウムインジウム相(β−GaInO3相)とビックスバイト型構造の酸化インジウム相(In2O3相)から構成され、且つ、下記式で定義されるX線回折ピーク強度比が45%以下、密度が5.8g/cm3以上である酸化物焼結体をスパッタリングターゲットとして用いて、直流スパッタリング法で得られる酸化物膜であり、主としてガリウム、インジウム、酸素からなり、インジウムに対するガリウムの原子比率が0.97以上1.86未満である非晶質膜であって、且つ、基板を除いた膜自体の透過率が50%を示す最短波長が350nm以下であることを特徴とする。
In2O3相(400)/β−GaInO3相(111)×100 [%]
【選択図】なし
Description
スパッタリング法では、一般にアルゴンガスを使用し、約10Pa以下のガス圧のもとで、基板を陽極とし、成膜する酸化物透明導電膜の原料となるスパッタリングターゲットを陰極として電圧を印加する。電圧を印加された電極間には、グロー放電が起こってアルゴンプラズマが発生し、プラズマ中のアルゴン陽イオンが陰極のスパッタリングターゲットに衝突する。この衝突によって次々と弾き飛ばされる粒子が基板上に順次堆積して薄膜を形成する。
スパッタリング法は、アルゴンプラズマの発生方法で分類され、高周波プラズマを用いるものは高周波スパッタリング法といい、直流プラズマを用いるものは直流スパッタリング法という。特に、直流スパッタリング法は、基板への熱ダメージが少ない、高速成膜が可能、電源設備が安価、操作が簡便などの特徴から最適な成膜方法である。
特許文献1には、四価原子のような異価ドーパントを少量ドープしたガリウムインジウム酸化物(GaInO3) が提案されている。この酸化物の結晶膜は、透明性に優れ、約1.6の低い屈折率を示すため、ガラス基板との屈折率整合が改善される上、現在用いられている広禁制帯半導体と同程度の電気伝導率が実現できることが記載されている。しかし、特許文献1に記載された結晶膜は、基板温度250〜500°Cにおける高温成膜が必要であることから、そのまま工業的に利用することが難しい。
しかし、特許文献2に提案された透明導電膜は、インジウムに対するガリウムの原子比率が低いため、上記デバイスに必要な波長400nm以下の透過率が十分高くならない。また、特許文献2の実施例には、結晶膜に関するデータのみ記載されているに過ぎない。
特許文献3に記載されたGa2O3結晶膜は、導電性を得るために基板温度600℃〜1500℃で成膜する必要がある。この温度範囲は高すぎるため、工業的な利用は極めて難しい。
In2O3相(400)/β−GaInO3相(111)×100 [%] (1)
さらに、本発明の透明導電膜は、工業的に広範に用いられている薄膜作製法であるスパッタリング法、特に直流スパッタリング法を用いて、低温で成膜する必要のある基板(室温〜100℃)上にも作製することができるという利点がある。
本発明者等は、このような課題を解決するため、多種類の酸化物膜を鋭意検討した結果、主としてガリウム、インジウム、酸素からなり、インジウムに対するガリウムの原子比率が1以上1.86未満、好ましくは1.14以上1.86未満である非晶質酸化物膜が、膜自体の透過率が50%を示す最短波長が350nm以下、好ましくは340nm以下となる透明導電膜であることを見出した。さらに、このような透明導電膜を得るためには、波長400nm以下のおける透明導電膜の光透過率低下の原因となるビックスバイト型構造の酸化インジウム相(In2O3相)の生成を抑制できるスパッタリングターゲットを用いて成膜する必要があることを見出し、本発明に至った。
In2O3相(400)/β−GaInO3相(111)×100 [%] (1)
これによって、上記のデバイスに適用可能となる波長400nm以下で高い光透過率を有する酸化物透明導電膜が形成可能であることが確認された。また、この透明導電膜を、ガラス基板に限らず、樹脂フィルムなどの種々の透明基板に形成した透明導電性基材が、波長400nm以下で高い光透過率を有することを確認した。
In2O3相(400)/β−GaInO3相(111)×100 [%] (1)
本発明の透明導電膜は、主としてガリウム、インジウム、酸素からなり、インジウムに対するガリウムの原子比率が0.97以上1.86未満であって、主にβ−Ga2O3型構造の酸化ガリウムインジウム相(β−GaInO3相)とビックスバイト型構造の酸化インジウム相(In2O3相)から構成され、かつ式(1)で定義されるX線回折ピーク強度比が45%以下であり、密度が5.8g/cm3以上である酸化物焼結体をスパッタリングターゲットとして用いて、直流スパッタリング法で得られる酸化物膜であって、主としてガリウム、インジウム、酸素からなり、インジウムに対するガリウムの原子比率が0.97以上1.86未満である非晶質膜であって、かつ基板を除いた膜自体の透過率が50%を示す最短波長が350nm以下であることを特徴とする透明導電膜である。
ここで、ビックスバイト型構造の酸化インジウム相(In2O3相)は酸素欠損が導入されたものでもよく、Inの一部がGaに置換されたものでもよい。また、β−GaInO3相は酸素欠損が導入されたものでもよく、インジウムに対するガリウムの原子比率が化学量論組成から多少ずれたものでもよい。
また、スパッタリングターゲットの密度は5.8g/cm3以上であることが必要である。スパッタリングターゲットの密度が5.8g/cm3未満では、長時間使用におけるノジュールの発生ならびにアーク放電の発生が起こり、得られる非晶質透明導電膜の膜特性が低下する。
さらに、本発明の透明導電膜は、上記スパッタリングターゲットのインジウムに対するガリウムの原子比率が1.14以上1.86未満であれば、上記式(1)で定義されるX線回折ピーク強度比が40%以下であり、かつ基板を除いた膜自体の透過率が50%を示す最短波長が340nm以下である透明導電膜となり、好ましい。
樹脂板もしくは樹脂フィルムはガラス板と比べてガスの透過性が高く、また、有機EL素子や無機EL素子の発光層およびLCDなどの液晶層は水分や酸素により劣化するため、樹脂板もしくは樹脂フィルムを、これらの表示素子の基板として用いる場合は、ガスの通過を抑えるガスバリア膜を施すことが好ましい。
ガスバリア膜は、樹脂板もしくは樹脂フィルムの片面に形成されていても良く、両面に形成されていれば、ガス通過の遮断性はさらに良好となる。また、ガスバリア膜を、樹脂板もしくは樹脂フィルムの片面に形成し、さらに該ガスバリア膜の上に、樹脂板もしくは樹脂フィルムを積層することによって、内部にガスバリア膜を挿入させた構成を得ることができる。さらに、複数回、積層を繰り返した構造とすることもできる。
ガスバリア膜は、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン(SiON)膜、アルミニウム酸マグネシウム膜、酸化スズ系膜およびダイヤモンド状カーボン(DLC)膜の中から選ばれる少なくとも1種類であることが好ましい。
このような透明導電膜は、青色や近紫外のLEDもしくはレーザーもしくは、有機あるいは無機ELを利用したデバイスの電極として用いる場合、利用波長の可視光短波長域や近紫外域において高い光透過率を得ることが可能となるため、工業的に有用である。また有機EL素子など、自己発光タイプの素子用の電極として用いた場合にも、可視光短波長域の光の取り出し効率を向上させることができる。
ターゲット作製
純度4Nの酸化ガリウム粉末および酸化インジウム粉末を、それぞれ平均粒径3μm以下にボールミル解砕して調整した。その後、インジウムに対するガリウムの原子比率が所望の比率となるよう配合し、有機バインダ、分散剤ならびに可塑剤とともにボールミルによって48時間混合し、スラリーを作製した。得られたスラリーを、スプレードライヤーによって噴霧乾燥し、造粒粉末を作製した。
得られた造粒粉末をゴム型に入れ、静水圧プレス機によって191mmφ厚さ約6mmの成形体を作製した。同様にして得られた成形体を酸素気流中にて、任意の温度で、20時間、常圧焼結した。次に、焼結体に円周加工ならびに表面研削加工を施し、直径約15.24cm(6inch)、厚さ約5mmの形状にした。加工後、焼結体を冷却銅板にボンディングし、スパッタリングターゲットとした。
スパッタリング装置は、アネルバ製特SPF−530Hを使用した。基板には合成石英基板を用い、ターゲット面と平行になるように配置した。基板−ターゲット間距離は60mmとした。
スパッタリングガスはアルゴンと酸素からなる混合ガスとし、酸素を1.0〜2.0%の比率として、全ガス圧を0.5Paに設定した。投入電力は200Wとした。以上の条件でDCマグネトロンスパッタリングによる成膜を行った。放電は安定し、アーク放電の発生など、異常は確認されなかった。使用するターゲットによって成膜時間を調整し、膜厚200nmの透明導電膜を形成した。
ターゲット用焼結体および得られた透明導電膜の、インジウムに対するガリウムの原子比率は、ICP発光分光分析法(セイコーインスツルメンツ製SPS4000使用)で求めたインジウムおよびガリウムの重量から算出した。
焼結体の密度は、純水を用いてアルキメデス法(東洋精機製作所製高精度自働比重計使用)で測定した。
透明導電膜の膜厚は、触針式膜厚計(テンコール社製Alpha−StepIQ)で測定した。
焼結体および透明導電膜の比抵抗は、四探針法(三菱化学製LORESTA−IP、MCP−T250使用)で測定した表面抵抗から算出した。
基板を含めた透明導電膜の光透過率(TS+F(%))を、分光光度計(日立製作所社製、U−4000)で測定した。同様の条件で基板のみの光透過率(TS(%))も測定し、(TS+F/TS)×100を膜自体の光透過率(TF(%))として算出した。
X線回折装置(理学電機工業製、CuKα線使用)によって焼結体ならびに薄膜の得られたX線回折図を測定した。焼結体に関しては、In2O3相(400)ならびにβ−GaInO3相(111)ピーク強度を求め、In2O3相(400)/β−GaInO3相(111)×100[%]で表されるピーク強度比を計算した。算術平均高さ(Ra)は原子間顕微鏡(AFM、Digital Instruments社製Nanoscope III使用)で測定した。
インジウムに対するガリウムの原子比率が1.00となるよう、酸化インジウム粉末と酸化ガリウム粉末を配合し、焼結温度を1250°C、1350°C、1400°Cの3条件としてスパッタリングターゲットを作製した。次に、これら3種類のスパッタリングターゲットを用いて室温にて成膜を実施した。ターゲットおよび薄膜の評価結果を図1に示した。
図1に示したように、実施例1の焼結温度1250°Cとした場合には、焼結体の密度は5.83g/cm3、上記式(1)で表されるピーク強度比は45%であった。また、ICP発光分光分析法によって求めた焼結体のインジウムに対するガリウムの原子比率は1.00であった。この焼結体をスパッタリングターゲットとして成膜した透明導電膜は、比抵抗3.4×10-2Ω・cmを示し、膜自体の光透過率が50%を示す最短波長は346nm、ならびに算術平均高さ(Ra)は0.52nmであった。また、X線回折測定の結果、この透明導電膜は非晶質であることが確認された。
すなわち、実施例1のスパッタリングターゲットは、密度が5.8g/cm3以上であり、上記式(1)で表されるピーク強度比は45%以下であることがわかる。そして、このスパッタリングターゲットを用いて形成した透明導電膜は非晶質膜であって、比抵抗値が1.0×10-2〜1.0×10+8Ω・cmの範囲にあり、膜自体の光透過率が50%を示す最短波長が350nm以下であり、算術平均高さ(Ra)が1.0nm以下であることがわかる。
インジウムに対するガリウムの原子比率が0.97、1.14、1.21、1.50、1.85となるよう、酸化インジウム粉末と酸化ガリウム粉末を配合し、焼結温度を1350°Cとしてスパッタリングターゲットを作製した。次に、これら5種類のスパッタリングターゲットを用いて室温にて成膜を実施した。スパッタリングターゲットは、密度5.8g/cm3以上であり、これらのスパッタリングターゲットによって形成された透明導電膜は、非晶質であることが確認された。ターゲットおよび薄膜の評価結果を図2に示した。
図2から、実施例1〜3と同様、スパッタリングターゲットは、密度5.8g/cm3以上であり、上記式(1)で表されるピーク強度比は45%以下であることがわかる。これらのスパッタリングターゲットによって形成された透明導電膜は、比抵抗値が1.0×10-2〜5.0×10-1Ω・cmの範囲にあり、膜自体の光透過率が50%を示す最短波長が350nm以下であり、算術平均高さ(Ra)が1.0nm以下であることがわかる。
実施例2のスパッタリングターゲットを用いて、基板温度を200℃に変更した以外は、実施例2と同様の条件で成膜を行った。図3に評価結果を示した。基板温度を200℃に上げたにもかかわらず、得られた膜は非晶質膜であることがX線回折によって確認された。さらに、この透明導電膜は、比抵抗値が1.0×10-2〜5.0×10-1Ω・cmの範囲にあり、膜自体の光透過率が50%を示す最短波長が350nm以下であり、算術平均高さ(Ra)が1.0nm以下であることが確認された。
実施例7のスパッタリングターゲットを用いて、スパッタリングガス中の酸素流量比率を3.0%および5.0%に変更した以外は、実施例2と同様の条件で成膜を行った。図4に評価結果を示した。得られた透明導電膜の比抵抗値は、酸素流量比率の増加に伴い高くなり、1.0×10-2〜5.0×10-1Ω・cmの範囲を超えたが、帯電防止フィルムなどの用途に適した1.0×10-2〜1.0×10+8Ω・cmの範囲にあることが確認された。また、得られた膜は非晶質膜であることがX線回折によって確認され、膜自体の光透過率が50%を示す最短波長が350nm以下であり、算術平均高さ(Ra)が1.0nm以下であることが確認された。
基板に厚さ100μmのPETフィルム(東洋紡績社製)を用いた以外には、実施例2と同様の成膜を行った。実施例1〜11と同様に、得られた透明導電膜は、非晶質膜であることがX線回折によって確認され、さらには、比抵抗値が1.0×10-2〜5.0×10-1Ω・cmの範囲にあり、膜自体の光透過率が50%を示す最短波長が350nm以下であり、算術平均高さ(Ra)が1.0nm以下であることが確認された。
基板として、厚さ200μmのPESフィルム(住友ベークライト社製)の片面に酸化窒化シリコン膜を形成したバリア膜付き基板を用いた以外には、実施例2と同様の成膜を行った。実施例1〜13と同様に、得られた透明導電膜は、非晶質膜であることがX線回折によって確認され、さらには、比抵抗値が1.0×10-2〜5.0×10-1Ω・cmの範囲にあり、膜自体の光透過率が50%を示す最短波長が350nm以下であり、算術平均高さ(Ra)が1.0nm以下であることが確認された。
インジウムに対するガリウムの原子比率が0.67、0.96、2.00となるよう、酸化インジウム粉末と酸化ガリウム粉末を配合し、焼結温度を1350°Cとしてスパッタリングターゲットを作製した。次に、これら3種類のスパッタリングターゲットを用いて室温にて成膜を実施した。ターゲットおよび薄膜の評価結果を図5に示した。
図5から明らかなように、比較例1および2のスパッタリングターゲットは、上記式(1)で表されるピーク強度比は45%を超えてしまっていることがわかる。これらのスパッタリングターゲットによって形成された透明導電膜は、比抵抗値が10-3Ω・cm台の低い値を示すが、膜自体の光透過率が50%を示す最短波長が350nmを超えてしまっており、さらに比較例1は算術平均高さ(Ra)が1.0nmを超えてしまっていることがわかる。
また、比較例3のスパッタリングターゲットは、上記式(1)で表されるピーク強度比は0%となっているが、これらのスパッタリングターゲットによって形成された透明導電膜のGa/In原子比率が1.86を超え、比抵抗値が5.0×10-1Ω・cmを超える値を示し、好ましくない。透過率は50%を示す最短波長が350nm以下となっている。
インジウムに対するガリウムの原子比率が1.00となるよう、酸化インジウム粉末と酸化ガリウム粉末を配合し、焼結温度を1100°Cおよび1200°Cの2条件としてスパッタリングターゲットを作製した。次に、これら2種類のスパッタリングターゲットを用いて室温にて成膜を実施した。ターゲットおよび薄膜の評価結果を図6に示した。
図6から明らかなように、比較例4、比較例5のスパッタリングターゲットは、焼結体の密度が5.8g/cm3未満であることがわかる。また、比較例4のスパッタリングターゲットの構造解析をX線回折測定によって行ったところ、焼結温度1100°Cの場合、β−GaInO3相はほとんど生成せず、(Ga,In)2O3相とIn2O3相のみが生成していた。したがって、In2O3相(400)/β−GaInO3相(111)ピーク強度比を求めることができなかった。なお、In2O3相(400)のピーク強度は実施例2と比較すると高く、多量のIn2O3相が生成していることが明らかである。一方、比較例5のスパッタリングターゲットは、上記式(1)で表されるピーク強度比は45%を超えてしまっていることがわかる。
Claims (7)
- 主としてガリウム、インジウム、酸素からなり、インジウムに対するガリウムの原子比率が0.97以上1.86未満であって、主にβ−Ga2O3型構造の酸化ガリウムインジウム相(β−GaInO3相)とビックスバイト型構造の酸化インジウム相(In2O3相)から構成され、且つ、式(1)で定義されるX線回折ピーク強度比が45%以下、密度が5.8g/cm3以上である酸化物焼結体をスパッタリングターゲットとして用いて、直流スパッタリング法で得られる酸化物膜であり、主としてガリウム、インジウム、酸素からなり、インジウムに対するガリウムの原子比率が0.97以上1.86未満である非晶質膜であって、且つ、基板を除いた膜自体の透過率が50%を示す最短波長が350nm以下であることを特徴とする透明導電膜。
In2O3相(400)/β−GaInO3相(111)×100 [%] (1) - 請求項1記載のスパッタリングターゲットのインジウムに対するガリウムの原子比率が1.14以上1.86未満であって、式(1)で定義されるX線回折ピーク強度比が40%以下であり、且つ、基板を除いた膜自体の透過率が50%を示す最短波長が340nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の透明導電膜。
- 比抵抗値が1.0×10-2〜5.0×10-1Ω・cmであることを特徴とする請求項1または2に記載の透明導電膜。
- 算術平均高さ(Ra)が1.0nm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の透明導電膜。
- ガラス板、石英板、片面若しくは両面がガスバリア膜で覆われている樹脂板若しくは樹脂フィルム、又は、内部にガスバリア膜が挿入されている樹脂板若しくは樹脂フィルムから選ばれた透明基板の片面若しくは両面に、請求項1〜4のいずれか一つに記載の透明導電膜を形成してなることを特徴とする透明導電性基材。
- 上記ガスバリア膜が、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン(SiON)膜、アルミニウム酸マグネシウム膜、酸化スズ系膜およびダイヤモンド状カーボン(DLC)膜の中から選ばれる少なくとも1種類であることを特徴とする請求項5に記載の透明導電性基材。
- 上記樹脂板もしくは樹脂フィルムの材質が、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリアリレート(PAR)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、若しくはこれらの材料の表面をアクリル系有機物で覆った積層構造であることを特徴とする請求項6又は7に記載の透明導電性基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005302832A JP4687374B2 (ja) | 2005-10-18 | 2005-10-18 | 透明導電膜及びそれを含む透明導電性基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005302832A JP4687374B2 (ja) | 2005-10-18 | 2005-10-18 | 透明導電膜及びそれを含む透明導電性基材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007113026A true JP2007113026A (ja) | 2007-05-10 |
JP4687374B2 JP4687374B2 (ja) | 2011-05-25 |
Family
ID=38095492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005302832A Expired - Fee Related JP4687374B2 (ja) | 2005-10-18 | 2005-10-18 | 透明導電膜及びそれを含む透明導電性基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4687374B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009008297A1 (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-15 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | 酸化物焼結体とその製造方法、ターゲット、及びそれを用いて得られる透明導電膜ならびに透明導電性基材 |
CN100576572C (zh) * | 2008-04-14 | 2009-12-30 | 山东大学 | 一种可调制带隙宽度的镓铟氧化物薄膜及其制备方法 |
KR20110083601A (ko) | 2008-09-19 | 2011-07-20 | 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 | 산화물 소결체 및 스퍼터링 타겟 |
JP2011195409A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Sumitomo Electric Ind Ltd | In−Ga−Zn系複合酸化物焼結体およびその製造方法 |
KR20160006787A (ko) | 2013-06-17 | 2016-01-19 | 우시오덴키 가부시키가이샤 | 투명 도전막용 조성물, 투명 전극, 반도체 발광 소자, 태양 전지 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07182924A (ja) * | 1993-10-27 | 1995-07-21 | At & T Corp | ガリウム−インジウム酸化物を含む透明導電体 |
JPH09259640A (ja) * | 1996-03-25 | 1997-10-03 | Uchitsugu Minami | 透明導電膜 |
JP2002093243A (ja) * | 2000-07-10 | 2002-03-29 | Japan Science & Technology Corp | 紫外透明導電膜とその製造方法 |
-
2005
- 2005-10-18 JP JP2005302832A patent/JP4687374B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07182924A (ja) * | 1993-10-27 | 1995-07-21 | At & T Corp | ガリウム−インジウム酸化物を含む透明導電体 |
JPH09259640A (ja) * | 1996-03-25 | 1997-10-03 | Uchitsugu Minami | 透明導電膜 |
JP2002093243A (ja) * | 2000-07-10 | 2002-03-29 | Japan Science & Technology Corp | 紫外透明導電膜とその製造方法 |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009008297A1 (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-15 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | 酸化物焼結体とその製造方法、ターゲット、及びそれを用いて得られる透明導電膜ならびに透明導電性基材 |
CN103030381A (zh) * | 2007-07-06 | 2013-04-10 | 住友金属矿山株式会社 | 氧化物烧结体及其制造方法、靶、使用该靶得到的透明导电膜以及透明导电性基材 |
US8440115B2 (en) | 2007-07-06 | 2013-05-14 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | Oxide sintered body and production method therefor, target, and transparent conductive film and transparent conductive substrate obtained by using the same |
JP2014005198A (ja) * | 2007-07-06 | 2014-01-16 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 酸化物焼結体とその製造方法、ターゲット、及びそれを用いて得られる透明導電膜ならびに透明導電性基材 |
CN103641449A (zh) * | 2007-07-06 | 2014-03-19 | 住友金属矿山株式会社 | 氧化物烧结体及其制造方法、靶、使用该靶得到的透明导电膜以及透明导电性基材 |
US8801973B2 (en) | 2007-07-06 | 2014-08-12 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | Oxide sintered body and production method therefor, target, and transparent conductive film and transparent conductive substrate obtained by using the same |
CN100576572C (zh) * | 2008-04-14 | 2009-12-30 | 山东大学 | 一种可调制带隙宽度的镓铟氧化物薄膜及其制备方法 |
KR20110083601A (ko) | 2008-09-19 | 2011-07-20 | 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 | 산화물 소결체 및 스퍼터링 타겟 |
US8647537B2 (en) | 2008-09-19 | 2014-02-11 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Oxide sintered body and sputtering target |
US9209257B2 (en) | 2008-09-19 | 2015-12-08 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Oxide sintered body and sputtering target |
JP2011195409A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Sumitomo Electric Ind Ltd | In−Ga−Zn系複合酸化物焼結体およびその製造方法 |
KR20160006787A (ko) | 2013-06-17 | 2016-01-19 | 우시오덴키 가부시키가이샤 | 투명 도전막용 조성물, 투명 전극, 반도체 발광 소자, 태양 전지 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4687374B2 (ja) | 2011-05-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4816116B2 (ja) | スパッタリングターゲット用酸化物焼結体および、それを用いて得られる酸化物膜、それを含む透明基材 | |
JP4816137B2 (ja) | 透明導電膜及び透明導電性基材 | |
JP4552950B2 (ja) | ターゲット用酸化物焼結体、その製造方法、それを用いた透明導電膜の製造方法、及び得られる透明導電膜 | |
JP5776740B2 (ja) | 酸化物焼結体とその製造方法、ターゲット、及びそれを用いて得られる透明導電膜ならびに透明導電性基材 | |
KR100737494B1 (ko) | 산화물 소결체, 스퍼터링 타겟, 투명 도전성 박막 및 그제조방법 | |
JP4933756B2 (ja) | スパッタリングターゲット | |
JP4730204B2 (ja) | 酸化物焼結体ターゲット、及びそれを用いた酸化物透明導電膜の製造方法 | |
KR101789347B1 (ko) | 투명 도전막 | |
TWI376701B (ja) | ||
JP3945395B2 (ja) | 透明導電性薄膜、その形成方法、それを用いた表示パネル用透明導電性基材及び有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JP4687374B2 (ja) | 透明導電膜及びそれを含む透明導電性基材 | |
JP4788463B2 (ja) | 酸化物焼結体、透明酸化物膜、ガスバリア性透明樹脂基板、ガスバリア性透明導電性樹脂基板およびフレキシブル表示素子 | |
JP2007302508A (ja) | 酸化物焼結体、ターゲット、およびそれを用いて得られる透明導電膜 | |
JP5327282B2 (ja) | 透明導電膜製造用焼結体ターゲット | |
KR102164629B1 (ko) | 복합체 투명 전극 | |
JP2007284296A (ja) | 焼結体及びその製造方法、その焼結体を用いて得られる透明酸化物薄膜およびその製造方法 | |
JP4370868B2 (ja) | 酸化物焼結体及びスパッタリングターゲット、酸化物透明電極膜の製造方法 | |
JP2005320192A (ja) | 酸化物焼結体、スパッタリングターゲットおよび透明導電性薄膜 | |
JP2005113190A (ja) | スパッタリングターゲット材料、その製造方法、及びそれを用いた透明導電膜の製造方法 | |
TWI424076B (zh) | A transparent conductive film and a transparent conductive substrate using the same | |
JP5290350B2 (ja) | 透明電極膜 | |
JP2012132089A (ja) | 酸化亜鉛系透明導電膜の形成方法、酸化亜鉛系透明導電膜および透明導電性基板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080206 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110118 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110131 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4687374 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |