JP2007112446A - 充填包装機におけるノッチ形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノッチ刃の交換作業をしやすくするとともに、ノッチ刃の取付位置をきわめて容易且つ確実に調整することを可能にする。
【解決手段】長尺の帯状フィルムをヒートシールすることにより袋状として内容物を充填した包装袋を連続して製造する充填包装機に設置される包装袋の側縁シール部に開封用のノッチを設けるためのノッチ形成装置6であって、ノッチ形成装置6を構成するノッチ刃611及び駆動装置621を含めたノッチユニット61を、少なくともノッチ刃611の部分を充填包装機の外部に露出可能とした引き出し式に配置した。
【選択図】図6
【解決手段】長尺の帯状フィルムをヒートシールすることにより袋状として内容物を充填した包装袋を連続して製造する充填包装機に設置される包装袋の側縁シール部に開封用のノッチを設けるためのノッチ形成装置6であって、ノッチ形成装置6を構成するノッチ刃611及び駆動装置621を含めたノッチユニット61を、少なくともノッチ刃611の部分を充填包装機の外部に露出可能とした引き出し式に配置した。
【選択図】図6
Description
本発明は、長尺の帯状フィルムをヒートシールすることにより袋状として内容物を充填した包装袋を連続して製造する充填包装機に設置される包装袋の側縁シール部に開封用のノッチを設けるためのノッチ形成装置に関するものである。
従来、液体、粉体、粘稠体などのような流動可能な商品について、巻回した長尺の帯状フィルムを筒状にして形成した包装袋に充填して開口部を密封し、切り分けるという各工程を順次連動させて自動的に包装を行うようにした充填包装機が用いられており、特開昭62−16311号公報、特開平3−148434号公報を始めとして多数の技術が提示されている。
また、この種の包装袋には、消費者が使用時において内容物を取り出す際に包装袋の一部を容易に破裂する目的で包装袋の側縁シール部にノッチ(切欠き)が形成されており、連続して移送されてくる帯状シートの側縁シール部にノッチ(切欠き)を形成するためのノッチ形成装置を配置した充填包装機が用いられており、例えば、実開昭63−70899号公報、実開平2−34410号公報、特開平6−171625公報等に提示されている。
そして、前記従来の充填包装機に配置されるノッチ形成装置は、前記縦シールされて移送される側縁シール部の所定位置においてその側縁シール部をノッチ刃により所定の形状に切り欠いてノッチを形成するもので、使用によりノッチ刃が摩耗するので少なくとも刃先の交換が必要である。
ところが、前記従来の充填包装機におけるノッチ形成装置は、前記公報に提示されているように、縦シール形成装置と横シール形成装置との間の限られた狭い空間に配置されていることから刃先の交換作業がしにくいという問題がある。
また、前記側縁シール部に形成されるノッチは常に所定位置に所定の形状のものが形成されることを要することからノッチ刃を被ノッチ形成部である側縁シール部への出入り調整を考慮して所定位置に配置することが必要であるが、従来のノッチ形成装置では、ノッチ刃の取付位置を調整することにより被ノッチ形成部である側縁シール部への出入り調整を行うものであり、微細な調整がきわめて困難であるという問題もある。
特開昭62−16311号公報
特開平3−148434号公報
特開平6−296891号公報
実開昭63−70899号公報
実開平2−34410号公報
特開平6−171625公報
本発明は、上記のような問題点を解決しようとするものであり、充填包装機におけるノッチ形成装置において、ノッチ刃の交換作業をしやすくするとともに、ノッチ刃の取付位置をきわめて容易且つ確実に調整することを可能にすることを課題とする。
そこで、前記課題を解決するため本発明は、長尺の帯状フィルムをヒートシールすることにより袋状として内容物を充填した包装袋を連続して製造する充填包装機に設置される包装袋の側縁シール部に開封用のノッチを設けるためのノッチ形成装置であって、前記ノッチ形成装置を構成するノッチ刃及び駆動装置を含めたノッチユニットを、少なくとも前記ノッチ刃の部分を前記充填包装機の外部に露出可能とした引き出し式に配置したことを特徴とする。
また、前記発明おいて、前記取付部が前記ノッチユニットの先端側に設けた突き当て部が突き当たる停止部材を有する前記ノッチユニットの摺動ガイドを有しているとよく、更に、前記突き当て部材と停止部材とが互いに磁力により吸着可能である構成、操作部を前記充填包装機の外部に露出して配置した調整ネジにより前記取付部の摺動ガイドに配置した停止部材が軸線方向に移動可能とした構成にすると好ましい。
本発明によると、ノッチユニットを充填包装機の外部に引き出して、ノッチ刃の部分を露出させた状態でノッチ刃の交換や保守ができるのでノッチ刃に関する交換作業などが簡単で迅速に行うことができる。
特に、充填包装機内に、前記ノッチユニットの先端側に設けた突き当て部が突き当たる停止部材を有する前記ノッチユニットの摺動ガイドが延設されている場合には、
一旦引き出してノッチ刃を交換または調整した後、再び差し入れたときにノッチユニットを突き当て部が停止部材に突き当たるまで押し込むだけで元の配置位置に復帰させることができるので面倒な調整を必要としない。
一旦引き出してノッチ刃を交換または調整した後、再び差し入れたときにノッチユニットを突き当て部が停止部材に突き当たるまで押し込むだけで元の配置位置に復帰させることができるので面倒な調整を必要としない。
更に、前記突き当て部と停止部材とが互いに磁力により互いに吸着可能である構成とすれば、ノッチユニットが前記復帰位置に固定される。
更にまた、前記摺動ガイドに設置した停止部材を前記充填包装機の外部に露出した調整ネジにより軸線方向に移動可能とした場合にはノッチユニットの停止位置、即ち、固着位置が変位することから調整ネジによりノッチ刃の位置の調整を容易に行うことができる。
次に、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1及び図2は、本発明における充填包装機の実施の形態についての概略を示すものであり、充填包装機1は従来のものと同様に、箱形の機枠11の周囲にケース12が配置されて全体が中空の箱形を呈しており、その内部には、長尺で帯状のフィルムFをロール状に巻回したフィルム原反2が着脱可能にして交換できるように配置されており、機台13の上部には前記フィルム原反2のフイルムFを上方へと取り出す案内装置3が、その下方にフイルム折り返し装置4がそれぞれ配置されているとともに、更にその下方に縦シール装置5、ノッチ形成装置6、横シール装置7、カッター装置8などが配置されている。
フィルム原反2から案内装置3を介して長尺で帯状のフィルムFを連続的に取り出し、前記フイルム折り返し装置4において両縁を折り重ねて縦シール装置5により折り重ね部を封じて筒状に形成するとともにノッチ形成装置6により側縁シール部にノッチを形成し、次いで、横シール装置7よりフィルムFを横方向にシールして充填装置9により内容物を充填して後、更に横シール装置7により封着して形成した連続した包装袋をカッター装置8により切断して分離し包装袋を形成する。
そして、前記側縁シール部にノッチを形成するノッチ形成装置6は、図3乃至図6に示すように、ノッチ刃611およびこのノッチ刃611を回転させるための駆動装置622を備えたノッチユニット61と、前記ノッチユニット61をノッチ刃611が前記充填包装機1の外部に露出可能な状態となるような引き出し式の構造を以て充填包装機1に設置するための取付部65とから形成される。
更に詳しく説明すると、ノッチユニット61は、平板状のノッチフレーム613の先方に上方に向けて垂設された回転軸614の頂部に固着されたホルダー615にカッターナイフ状の刃先616がセットプレート617により固定されているノッチ刃611と、ノッチフレーム613に配置された一対の所定長さを有するスライドレール618,618とから構成される。
更に、前記ノッチフレーム613にはその下面に沿って前記回転軸614の下端に配置されるベベル歯車619,減速機620,電動機621からなる前記駆動装置622が配置されており、電動機621により前記取付部615が所定の回転速度で回転させられてカッター刃616がセットプレート617を囲んでノッチフレーム613に固着されたノッチカバー622の凹部に配置されたバックプレート623に挿入される側縁シール部(図示せず)にノッチを形成するものである。
一方、前記ノッチユニット61を充填包装機1に設置するための取付部65は、前記充填包装機1の機枠11に内方に向けて延設されるノッチユニット61のスライドレール618,618をスライド可能に嵌装してノッチユニット61を摺動可能に支持する摺動ガイド651,651を有してノッチユニット61が引き出し式に移動可能、更には抜き取り可能に配置される。
また、前記摺動ガイド651,651の下側には前記ノッチユニット61構成する
ノッチフレーム613の先端側に設けた磁性体からなる突き当て部624が突き当たる停止部材652を有しており、ノッチフレーム613を摺動ガイド651,651に沿って差し入れたときノッチフレーム613が所定の位置で停止する。
ノッチフレーム613の先端側に設けた磁性体からなる突き当て部624が突き当たる停止部材652を有しており、ノッチフレーム613を摺動ガイド651,651に沿って差し入れたときノッチフレーム613が所定の位置で停止する。
加えて、前記停止部材652にはマグネット653が付設されて、前記ノッチフレーム613の先端側に設けた突き当て部624が吸着、固定されるとともに、停止部材652は摺動ガイド651,651に摺動部材654を介して連結されているとともに摺動ガイド651,651の基端に架設した桁材655に螺着させた調整ネジ656の先端が固着されており、調整ネジ656の基端に設けられる前記充填包装機1の外部に露出した操作部657により調整ネジ656を回転させるとで前記停止部652を軸線方向に微調整可能とされている。
尚、図面中、符号625は前記ノッチフレーム613を構成するスライドレール618,618の基端に付設された前記充填包装機1のケース12に形成した窓孔121に嵌挿されるノッチカバーである。
以上の構成を有する本実施の形態において、例えばノッチ刃611を構成する刃先616が摩耗したりして更新或いは交換する必要が生じた場合には、充填包装機1のケース12に形成した窓孔121に嵌挿されるノッチカバー625を外方に引き、ノッチカバー625に連結されるノッチユニット61を引いて図6に示すように取付部65から充填包装機1の外部に引き出してノッチ刃611を露出させた状態で交換や調整作業を行う。
このとき、本実施形態では、ノッチユニット61と取付部65とは停止部材652と突き当て部624との吸着力により固着されているので、ノッチカバー625を外方に引けば容易に前記固着力が解除されるので特別に工具を要することもない。
次いで、カッター刃616の交換や調整作業が終了したら、再び、ノッチユニット61のスライドレール618,618を取付部65の摺動ガイド651,651にそれぞれ嵌装させて、ノッチユニット61を再び取付部75に設置して充填包装機1内の所定位置に配置する。
また、本実施形態では、ノッチユニット61を突き当て部624が取付部65の停止部材652に突き当たるまで差し込んで、突き当て部624を停止部材652に付設したマグネット653により吸着、固定される。
このとき、更に、ノッチ形成位置を微細に調整したいときには、前記充填包装機1の外部に露出した操作部657により調整ネジ656を回転させることにより、前記停止部材652を軸線方向に微調整すれはよい。
1 充填包装機、 6 ノッチ形成装置、 61 ノッチユニット、 611 ノッチ刃、 615 取付部、 621 駆動装置、 624 突き当て部、 651 摺動ガイド、 652 停止部材、 656 調整ネジ、 657 操作部、F フィルム
Claims (4)
- 長尺の帯状フィルムをヒートシールすることにより袋状として内容物を充填した包装袋を連続して製造する充填包装機に設置される包装袋の側縁シール部に開封用のノッチを設けるためのノッチ形成装置であって、前記ノッチ形成装置を構成するノッチ刃及び駆動装置を含めたノッチユニットを、少なくとも前記ノッチ刃の部分を前記充填包装機の外部に露出可能とした引き出し式に配置したことを特徴とする充填包装機におけるノッチ形成装置。
- 前記取付部が前記ノッチユニットの先端側に設けた突き当て部が突き当たる停止部材を有する請求項1記載のノッチ形成装置。
- 前記突き当て部材と停止部材とが磁力により互いに吸着可能である請求項1または2記載の充填包装機におけるノッチ形成装置。
- 前記取付部における摺動ガイドに配置された停止部材が、操作部を前記充填包装機の外部に露出して配置した調整ネジにより軸線方向に移動可能である請求項2または3記載の充填包装機におけるノッチ形成装置。
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JP2005302356A JP2007112446A (ja) | 2005-10-17 | 2005-10-17 | 充填包装機におけるノッチ形成装置 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2005
- 2005-10-17 JP JP2005302356A patent/JP2007112446A/ja active Pending
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