JP2007111818A - 壁紙糊付機用スリッター及び壁紙糊付機用スリッターユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 厚手の織物壁装材や繊維を不規則に表層に備えた壁装材でも良好な裁断状態を得ることのできる壁紙糊付機用スリッター及び壁紙糊付機用スリッターユニットを得る。
【解決手段】 シート状の壁装材の搬送方向側縁部を搬送方向に沿って裁断する壁紙糊付機用スリッターにおいて、壁装材の表面側又は裏面側で搬送方向に直交し壁装材面に平行する位置に配されたシャフトと、このシャフト上に軸止された肉薄の刃部を備えた壁装材裁断用回転刃と、壁装材を介した対向面側の裁断地点で前記回転刃の刃部周縁部を側面側から回転方向に交叉する方向に押圧する押圧部材とを備えたものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、壁紙糊付機で壁装材に糊を塗布する際に使用する壁紙糊付機用スリッター及び壁紙糊付機用スリッターユニットに関するものである。
壁紙糊付機は、帯状に搬送されるシート状壁装材を後方から引き入れられて前方から引き出される間にこのシート状壁装材の裏面へ糊の塗布を行なうものである。この壁紙糊付機の本体部には、フック等で着脱自在に取付けたり、一体化して取付けられた壁装材裁断装置(スリッター)によって、シート状壁装材の側縁部をその搬送方向に沿って裁断し、所望の壁装材幅に調整していた。
従来の一般的な壁紙糊付機用のスリッターは、シート状壁装材の搬送方向に対して直交方向に沿って平行に設けられた上下シャフトの対向位置に、上下一対の回転刃を構成するオーバーカッター(上刃)とアンダーカッター(下刃)とがそれぞれ軸止されており、この一対のカッターが搬送されるシート状壁装材を上下から挟んで裁断する構成であった。
ところで、従来の壁装材施工法としては、重ね合わせ施工法、及び、突き合わせ施工法の2つの工法が代表的である。重ね合わせ施工法は、重ね切り施工法とも呼ばれ、隣り合う壁装材のジョイント部を数cm重ねた後に、両壁装材をカッター等の刃物で重ね裁断し、両壁装材の不要な部分を取り除いた後、ジョイントローラー等で納める施工法である。
一方、突き合わせ施工法は、突きつけ施工法とも呼ばれ、予め壁面に貼着した壁装材に別の壁装材を貼着する際に、隣接する壁装材同士の小口面を突き合わせて納める施工法である。
しかしながら、重ね合わせ施工法では、ジョイント部が比較的美しく仕上がるが、下地を直接切るために、下地表面が乾燥に伴う壁装材の縮みに追従できず、目透きや剥離クレームが発生することがあった。特に、下地材には石膏ボード等のように、糊付された壁装材を良好に貼着保持するため表面に紙材が貼着されている場合には、貼着後の壁装材の縮みによって下地材の紙材が両壁装材に引っ張られ、傷が入った部分が目透きとなって現れることがあった。
そこで、現状では、突き合わせ施工法が、内装施工法の主流となりつつあるが、貼着される壁装材の小口部に高い直線性及び平滑性が要求されることとなり、裁断小口部に高い直線性及び平滑性を得ることができる壁装材糊付用スリッターとして、1枚の回転刃によって壁装材を裁断することが提案され、より高い直線性及び平滑性を得るため、壁装材の裁断地点で回転刃の刃部に沿って壁装材面を一定高さ位置に保持する周壁部を有する回転部材によって壁装材の撓みやブレ等を解消する壁装材用スリッター及びスリッターユニットが提案された(例えば、特許文献1参照)。
この壁装材用スリッター及びスリッターユニットでは、高速に回転する回転刃の壁装材の裁断地点で、ハブに当接する回転部材の平坦面が角度を持って当接するように数度傾けて配することにより、確実な壁装材の裁断効果が得られることが開示されている。これは、特許文献1の実施例に示す通り、「回転部材(24)を1度程度の角度を持たせて回転刃(22)と当接させる」ことが開示されており、「回転部材(24)と回転刃(22)とは、クロス(4) の裁断の際に、クロス(4) が回転部材(24)と回転刃(22)との間隙に侵入しないように(特許文献1段落番号0039参照)」するためである。
特開2002−103277
しかしながら、壁装材の素材によって、裁断面が荒れたり、一部分切断されていない部分があったりする場合があった。これは織物を表層に備えた織物壁装材等に多く、特に厚手の織物壁装材や繊維を不規則に表層に備えた壁装材で多かった。
本発明は、厚手の織物壁装材や繊維を不規則に表層に備えた壁装材でも良好な裁断状態を得ることのできる壁紙糊付機用スリッター及び壁紙糊付機用スリッターユニットを得ることを目的とする。
請求項1に記載された発明に係る壁紙糊付機用スリッターは、シート状の壁装材の搬送方向側縁部を搬送方向に沿って裁断する壁紙糊付機用スリッターにおいて、
前記壁装材の表面側又は裏面側で搬送方向に直交し、壁装材面に平行する位置に配されたシャフトと、
このシャフト上に軸止された肉薄の刃部を備えた壁装材裁断用回転刃と、
前記壁装材を介した対向面側の裁断地点で前記回転刃の刃部周縁部を側面側から回転方向に交叉する方向に押圧する押圧部材とを備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明に係る壁紙糊付機用スリッターは、請求項1に記載の押圧部材が、前記シャフト上で回転している回転刃の刃部を裁断地点で微小に撓ませるものであることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明に係る壁紙糊付機用スリッターは、請求項1又は2に記載の押圧部材として、前記壁装材を介した対向面側で前記シャフトと略平行に配された取付軸に回動自在に軸支された回転部材を備え、
前記回転部材が、前記裁断地点を端部とした前記回転刃の周縁部との部分的な重なり領域で前記回転刃に押圧される平坦面部を備え、
この平坦面部の回転刃の刃部に対する傾斜角度が3度以上10度以下であることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明に係る壁紙糊付機用スリッターユニットは、駆動手段を備えたスリッター本体に対して着脱自在のスリッターユニットであって、
壁装材の表面側又は裏面側で搬送方向に直交し、壁装材面に平行する位置で駆動系の駆動によって回動可能に配されるシャフトと、
このシャフト上に軸止された肉薄の刃部を備えた壁装材裁断用回転刃と、
前記壁装材を介した対向面側の裁断地点で前記回転刃の刃部周縁部を側面側から回転方向に交叉する方向に押圧する押圧部材とを備えたことを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明に係る壁紙糊付機用スリッターユニットは、請求項4に記載の押圧部材が、前記シャフト上で回転している回転刃の刃部を裁断地点で微小に撓ませるものであることを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明に係る壁紙糊付機用スリッターユニットは、請求項4又は5に記載の押圧部材として、前記壁装材を介した対向面側で前記シャフトと略平行に配された取付軸に回動自在に軸支された回転部材を備え、
前記回転部材が、前記裁断地点を端部とした前記回転刃の周縁部との部分的な重なり領域で前記回転刃に押圧される平坦面部を備え、
この平坦面部の回転刃の刃部に対する傾斜角度が3度以上10度以下であることを特徴とするものである。
請求項7に記載された発明に係る壁紙糊付機用スリッターユニットは、請求項6に記載の回転部材がスリッターユニット本体に両端を固定された取付軸にベアリングを介して貫通支持され、
前記取付軸が前記回転部材の平坦面部の回転刃の刃部に対する傾斜角度が3度以上10度以下となるように傾斜させてユニット本体に取付けられ、
前記回転部材を前記回転刃方向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とするものである。
本発明は、裁断される壁装材の裁断小口部に高い直線性及び平滑性を得ることができることは勿論のこと、厚手の織物壁装材や繊維を不規則に表層に備えた壁装材でも良好な裁断状態を得ることができるという効果がある。
本発明においては、シート状の壁装材の搬送方向側縁部を搬送方向に沿って裁断する壁紙糊付機用スリッターにおいて、前記壁装材の表面側又は裏面側で搬送方向に直交し、壁装材面に平行する位置に配されたシャフトと、このシャフト上に軸止された肉薄の刃部を備えた壁装材裁断用回転刃と、前記壁装材を介した対向面側の裁断地点で前記回転刃の刃部周縁部を側面側から回転方向に交叉する方向に押圧する押圧部材とを備えるものであるため、厚手の織物壁装材や繊維を不規則に表層に備えた壁装材でも良好な裁断状態を得ることができる。
即ち、裁断面が荒れたり、一部分切断されていない部分があった。これは、回転刃による壁装材の裁断においては、回転刃がまっすぐの一直線で先端部が鋭い刃で、厚手の織物壁装材や繊維を不規則に表層に備えた壁装材を裁断する場合には、壁装材の搬送方向や回転刃の回転方向に沿うような繊維が裁断地点で裁断されず、裁断地点の下流側で裁断されて、結果的に裁断面が荒れたり、一部分切断されていない部分となることが本発明者らによって検証された。
そこで、裁断地点で回転刃の刃部周縁部を側面側から回転方向に交叉する方向に押圧する押圧部材によって、回転刃の刃部を裁断地点で微小に撓ませる。これにより、裁断地点を過ぎた地点では、撓んだ刃部が元の状態に戻る力が働く。従って、裁断地点で刃部が壁装材を切り込んだ後に、被裁断地点を横方向に分けて、壁装材の搬送方向や回転刃の回転方向に沿うような繊維であっても裁断地点及びそれを過ぎた後でも良好に裁断されるため、厚手の織物壁装材や繊維を不規則に表層に備えた壁装材でも良好な裁断状態を得ることができる。
本発明の押圧部材としては、回転刃の刃部を裁断地点で微小に撓ませるために、裁断地点で回転刃の刃部周縁部を側面側から回転方向に交叉する方向に押圧するものであれば良い。
本発明の好ましい態様としては、押圧部材として前記壁装材を介した対向面側で前記シャフトと略平行に配された取付軸に回動自在に軸支された回転部材を備え、前記回転部材が、前記裁断地点を端部とした前記回転刃の周縁部との部分的な重なり領域で前記回転刃に押圧される平坦面部を備え、この平坦面部の回転刃の刃部に対する傾斜角度が3度以上10度以下であるものを開示する。これにより、裁断される壁装材の裁断小口部に高い直線性及び平滑性を得ることができることは勿論のこと、厚手の織物壁装材や繊維を不規則に表層に備えた壁装材でも良好な裁断状態を得ることができる。
本発明における押圧部材としての回転部材は、前記裁断地点を端部とした前記回転刃の周縁部との部分的な重なり領域で前記回転刃に押圧される平坦面部を備えればよい。壁装材を介した対向面側でシャフトと略平行に配された取付軸に回動自在に軸線が軸支されているため、回転部材と回転刃との間隙が実質的になく、高い裁断小口部の直線性及び平滑性を得ることができる。また、平坦面部の回転刃の刃部に対する傾斜角度が3度以上10度以下であるため、確実な壁装材の裁断効果が得られる。
尚、平坦面部の回転刃の刃部に対する傾斜角度が、3度より小さければ、壁装材の素材によって、裁断面が荒れたり、一部分裁断されていない部分があったりする場合がある。また、10度より大きければ、回転刃の刃部に係る押圧力が大きくなりすぎ、刃部の撓みが大きくなりすぎ、損傷が大きくなって、使用期間が大幅に短縮されるため、メンテナンス(回転刃の交換)の期間を短くする必要がある。よって、5度以下がより好ましい。
本発明の回転部材の具体的な構成としては、回転部材を軸支する取付軸は、回転刃を軸支するシャフトと略平行に配されるが、取付軸を平行にして回転部材の取付角度を傾斜させても良いが長期の使用に際して取付角度が変わるおそれがある。そのため、取付軸自体を傾斜させて両軸端をしっかりと固定し、回転部材をこの取付軸に回動自在に軸支させる方が傾斜角度の経年変化が少ない。尚、回転部材と取付軸とはベアリングを介して軸支させることにより、回転部材が容易に回動することが可能となる。また、回転刃への回転部材の押圧はバネ材を取付軸に遊貫させることにより行えば構成が簡略化できる。
尚、好ましくは、回転部材の回転刃への当接部分が砥材とすることにより、使用に伴う回転刃の劣化が極力抑えられ、回転刃の長期にわたる使用が可能となる。砥材としては、回転刃への当接回動によって回転刃を研ぐことが可能な材質であればよく、例えばセラミック製の部材が選択される。
本発明における回転部材の径は、回転部材の押圧に関して何ら制限されるものではない。しかしながら、回転部材の径を回転刃と同等にすると、スリッター背面に大きく突き出ることとなるため、設計上好ましくはない。更に、回転刃の径と比較して小さくすることにより、押圧された回転刃の回転によって、独自の駆動源を有さない回転部材が容易に回動することが可能となる利点も生まれる。しかしながら、あまりにも小さくすると、壁装材の裁断地点で回転刃の刃部への押圧角度にムラが生じ易くなり、直線状の裁断が得られ難くなるため、好ましくは回転部材の径が、回転刃の径に対して、1/2以下1/4以上とする。
本発明においては、回転部材が回転刃の回転によって回転するため、回転部材自身を駆動する駆動系は必要ない。このため、シャフトと、回転刃と、取付軸と、回転部材とを一つのハウジング内に配置し、これを壁装材の搬送方向に直交する軸線上の予め定められた位置に固定することで、スリッターの構成を簡略化できる。
好ましくは、このハウジングには、例えば彎曲した曲面を有し、該彎曲面上を裁断された壁装材の側縁部を滑らせつつ排出される耳切ガイドを備えることで、側縁部の排出もスムーズに行うことができる。
本発明の壁紙糊付機用スリッターユニットは、駆動手段を備えたスリッター本体に対して着脱自在のスリッターユニットであって、壁装材の表面側又は裏面側で搬送方向に直交し、壁装材面に平行する位置で駆動系の駆動によって回動可能に配されるシャフトと、このシャフト上に軸止された肉薄の刃部を備えた壁装材裁断用回転刃と、前記壁装材を介した対向面側の裁断地点で前記回転刃の刃部周縁部を側面側から回転方向に交叉する方向に押圧する押圧部材とを備えるため、裁断される壁装材の裁断小口部に高い直線性及び平滑性を得ることができ、スリッターの構成が簡略化できる。
また、本発明の好ましい態様としては、前記回転部材がスリッターユニット本体に両端を固定された取付軸にベアリングを介して貫通支持され、前記取付軸が前記回転部材の平坦面部の回転刃の刃部に対する傾斜角度が3度以上10度以下となるように傾斜させてユニット本体に取付けられ、前記回転部材を前記回転刃方向に付勢する付勢手段を備えることにより、取付軸自体が傾斜させて両軸端をしっかりと固定され、回転部材をこの取付軸に回動自在に軸支させているため、傾斜角度の経年変化が少ない。また、回転部材と取付軸とはベアリングを介して軸支させたことにより、回転部材が容易に回動することが可能となる。更に、回転刃への回転部材の押圧はバネ材を取付軸に遊貫させることにより行えば構成が簡略化できる。
図1は本発明の壁紙糊付機用スリッターを備えた壁紙糊付機の簡略構成を示す説明図である。図1に示す通り、自動壁紙糊付機本体部1には、主なロールとして上部構体2内に糊付機本体部1内に後部側から取り込まれたクロス(壁装材)4に糊付機本体部1の前部方向への送り出し張力を付与するための押さえロール11と、クロス4を上から押さえて追従回転するドライブロール12とが互いに所定間隔で平行に配列されるように、それぞれ上部構体2の側板に軸支されている。
また、下部構体3内には、糊桶5内に収容されている糊を糊上げロール16で糊上げし、これに当接して糊を転写し搬送されてくるクロス4の裏面に塗布する糊付ロール6と、糊付ロール6に接して糊量を調節するドクターロール7と、前記ドライブロール12と共にクロス4に適度な張力を与えて前部方向へ送り出す均しロール8とが、互いに所定間隔を持って平行に配列されるように、下部構体3の側板に軸支されている。
また、クロス4は上部構体2の上部ピンチロール13と、下部構体3の下部ピンチロール15との引き込み力で糊付機本体1の背面側の壁紙裁断装置(スリッター)20を通って糊付機本体に引き込まれる。本実施例の裁断装置20は、図示しない駆動源を裁断装置20に内蔵しているものを示しているが、糊付機本体から得てもよい。
クロスの糊付施工は、糊付機脚部9から後方へ伸びているクロス受けブラケット10の先端部に軸支されているクロス原反14からクロス4先端を引き出し、壁紙裁断装置(スリッター)20の背面側から、寸動回動させて装置20内部へ引き込みつつ、回転刃によって両耳部(側縁部)を裁断しながら、装置20前方から引き出す。尚、両耳部4aは耳切ガイドから排出される。
裁断装置20の前方から引出された裁断されたクロス4の先端を、上部構体2を開けた状態で糊付機本体部1の前方から垂らすように下部構体3上に載置した後、上部構体2を閉めて所定ロール間に挟み込んだ初期設定状態を得る。
初期設定終了後、糊付機の駆動源モータの駆動を開始すると共に、裁断装置20のモータの駆動を開始する。これによって、クロス4の裁断装置20内の通過の際に回転刃の回転によって両耳部の裁断と、該裁断による幅調整後のクロス4の糊付機本体部1内での糊付が連続的に行われる。尚、裁断装置の駆動源としては、モータの駆動で行うように構成したが糊付機の駆動源の駆動をギア等で伝達してもよい。
図2は裁断装置の構成を示す分解図であり、図3は図2の要部の構成を示す分解図である。図2及び図3に示されるように、裁断装置20は、断面が略コ字状の本体ハウジング21とこの両側に配された本体側板22とを備える。本体側板22の各々には一対のフック23が取付けられ、これらを糊付機本体1の背面へ引っ掛けることにより設置される。
本体ハウジング21の天井面にはオーバステー24が取付けられ、このオーバステー24の両側にはスリッターユニット30が各々内外にスライド可能に保持される。また、本体ハウジング21の奥の縦内壁面の両側にはスライド可能に保持されたスリッターユニット30を固定する固定ネジ31の固定用のスリット溝25が形成されている。
更に、本体側板22の各々には、裁断装置の下方でテンションバー26によってクロスを挟んでテンションを発生させるテンションバー回動部材27とこれの保持部材28と、裁断面上で別のテンションバー(図示せず)を保持するテンションバー保持部材29とが取付けられている。
図4はスリッターユニット30の側方構成図である。図5は図4の正面構成図である。図6はスリッターユニットを装着した裁断装置の背面側の説明図である。図3,図4,図5,図6に示す通り、スリッターユニット30は、固定ブラケット32とこれに連結されたカッターボックス33とモーターブラケット34とを備える。これらカッターボックス33とモーターブラケット34とは裁断装置1の裁断面を形成しているハウジング21内に設置される。
カッターボックス33は内部に回転刃40が回転可能に軸支され、その前面には裁断後のクロス側端部をスリッタ本体外側へ導出するガイド部材41が取り付けられている。その回転刃40の裁断位置に至る部分には押さえ部材39が装着されており、クロスをガイド部材41方向へ押さえる。このカッターボックス33は更に回転刃40のシャフト42にモーターの回転軸が連結されたモーターブラケット34内部の回転刃駆動源としてのモータ35にギアユニット36及びギアユニットカバー37を介して連結されている。
スリッターユニット30を吊下げる吊下げ機構としては、前述のオーバステー24にスライド可能に保持されるスライドブラケット38にモータブラケット34を吊下することによる。更に、スリッターユニット30を固定する固定機構としては、カッターボックス33の側部に設けられた固定ブラケット32に挿通される固定ネジ31を本体ハウジング21のスリット溝25に緊締することによる。
回転刃40のシャフト42は、カッターボックス33の固定ブラケット32側の側壁にベアリング43を介して取付けられる。回転刃40は厚さが0.5mmの片切刃であり、回転刃取付ボス44にネジ45で取付けられる。回転刃40とこれを保持する回転刃取付ボス44とを保持したシャフト42は、ギアユニット36の出力軸36’に平爪部42’で接続されており、バネ46を介して装着されることにより、回転刃40は常に外方向への押圧力が配されている。
一方、カッターボックス33内のクロス裁断位置には、クロスを介した対向面側で回転刃40のシャフト42と略平行に配された取付軸51に回動自在に軸支された回転部材50を備える。
取付軸51は軸先端部と取付け座金とを各々ガイド部材41にネジで固定されている。この取付軸51のガイド部材への取付け角度は回転刃40のシャフト42と略平行であるが、後述するように3度以上10度以下、具体的には3度傾けて固定される。また、回転部材50はベアリング53を介して回動自在に取付軸51に取付けられている。この回転部材50は円筒状の構造である。また、回転部材50の上面の平坦面部の一部が、裁断地点を端部とした回転刃40の周縁部との部分的な重なり領域を構成するように配置されている。回転部材50の取付軸51にはバネ52が介されており、回転部材50を当接した回転刃40の刃部に付勢・押圧している。
図5に示す通り、取付軸51がシャフト42に対して3度以上10度以下、具体的には3度傾けて固定されているため、回転部材50の平坦面部の回転刃40の刃部に対する傾斜角度は3度以上10度以下、具体的には3度となる。これにより、裁断される壁装材の裁断小口部に高い直線性及び平滑性を得ることができることは勿論のこと、厚手の織物壁装材や繊維を不規則に表層に備えた壁装材でも良好な裁断状態を得ることができる。また、取付軸51自体を傾けて固定し、更にベアリングを介して回転部材と取付軸51に軸支しているため、長期に亘って使用しても回転部材50の平坦面部の回転刃40の刃部に対する傾斜角度の変化が極力少なくなるという利点もある。
尚、回転部材50は回転刃40の径と比較して、1/3となっているため、押圧された回転刃40の回転力によって、独自の駆動源を有さない回転部材50を保持した取付軸51が容易に回動することが可能となる。
また、回転部材50は、回転刃40に当接する部分がセラミック製の砥材からなる。このため、使用に伴って回転刃40の刃部を研ぐことになり、回転刃40の長期にわたる使用が可能となる。
本発明の壁紙糊付機用スリッターを備えた壁紙糊付機の簡略構成を示す説明図である。 裁断装置の構成を示す分解図である。 図2の要部の構成を示す分解図である。 スリッターユニット30の側方構成図である。 図4の正面構成図である。 スリッターユニットを装着した裁断装置の背面側の説明図である。
符号の説明
1…自動壁紙糊付機本体部、
2…上部構体、
3…下部構体、
4…クロス(壁装材)、
4a…両耳部、
5…糊桶、
6…糊付ロール、
7…ドクターロール、
8…均しロール、
9…糊付機脚部、
10…クロス受けブラケット、
11…押さえロール、
12…ドライブロール、
13…上部ピンチロール、
14…クロス原反、
15…下部ピンチロール、
16…糊上げロール、
20…壁紙裁断装置(スリッター)、
21…本体ハウジング、
22…本体側板、
23…フック、
24…オーバステー、
25…スリット溝、
26…テンションバー、
27…テンションバー回動部材、
28…テンションバー保持部材、
29…テンションバー保持部材、
30…スリッターユニット、
31…固定ネジ、
32…固定ブラケット、
33…カッターボックス、
34…モーターブラケット、
35…モータ、
36…ギアユニット、
37…ギアユニットカバー、
38…スライドブラケット、
39…押さえ部材、
40…回転刃、
41…ガイド部材、
42…シャフト、
43…ベアリング、
44…回転刃取付ボス、
45…ネジ、
46…バネ、
50…回転部材、
51…取付軸、
52…バネ、
53…ベアリング、

Claims (7)

  1. シート状の壁装材の搬送方向側縁部を搬送方向に沿って裁断する壁紙糊付機用スリッターにおいて、
    前記壁装材の表面側又は裏面側で搬送方向に直交し、壁装材面に平行する位置に配されたシャフトと、
    このシャフト上に軸止された肉薄の刃部を備えた壁装材裁断用回転刃と、
    前記壁装材を介した対向面側の裁断地点で前記回転刃の刃部周縁部を側面側から回転方向に交叉する方向に押圧する押圧部材とを備えたことを特徴とする壁紙糊付用スリッター。
  2. 前記押圧部材が、前記シャフト上で回転している回転刃の刃部を裁断地点で微小に撓ませるものであることを特徴とする請求項1に記載の壁紙糊付用スリッター。
  3. 前記押圧部材として、前記壁装材を介した対向面側で前記シャフトと略平行に配された取付軸に回動自在に軸支された回転部材を備え、
    前記回転部材が、前記裁断地点を端部とした前記回転刃の周縁部との部分的な重なり領域で前記回転刃に押圧される平坦面部を備え、
    この平坦面部の回転刃の刃部に対する傾斜角度が3度以上10度以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の壁紙糊付用スリッター。
  4. 駆動手段を備えたスリッター本体に対して着脱自在のスリッターユニットであって、
    壁装材の表面側又は裏面側で搬送方向に直交し、壁装材面に平行する位置で駆動系の駆動によって回動可能に配されるシャフトと、
    このシャフト上に軸止された肉薄の刃部を備えた壁装材裁断用回転刃と、
    前記壁装材を介した対向面側の裁断地点で前記回転刃の刃部周縁部を側面側から回転方向に交叉する方向に押圧する押圧部材とを備えたことを特徴とする壁紙糊付用スリッターユニット。
  5. 前記押圧部材が、前記シャフト上で回転している回転刃の刃部を裁断地点で微小に撓ませるものであることを特徴とする請求項4に記載の壁紙糊付用スリッターユニット。
  6. 前記押圧部材として、前記壁装材を介した対向面側で前記シャフトと略平行に配された取付軸に回動自在に軸支された回転部材を備え、
    前記回転部材が、前記裁断地点を端部とした前記回転刃の周縁部との部分的な重なり領域で前記回転刃に押圧される平坦面部を備え、
    この平坦面部の回転刃の刃部に対する傾斜角度が3度以上10度以下であることを特徴とする請求項4又は5に記載の壁紙糊付用スリッターユニット。
  7. 前記回転部材がスリッターユニット本体に両端を固定された取付軸にベアリングを介して貫通支持され、
    前記取付軸が前記回転部材の平坦面部の回転刃の刃部に対する傾斜角度が3度以上10度以下となるように傾斜させてユニット本体に取付けられ、
    前記回転部材を前記回転刃方向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の壁紙糊付機用スリッターユニット。
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