JP2007111156A - 容器兼用注射器 - Google Patents

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Abstract


【課題】 シリンダの前部のストッパーの先端から注射針取付部または注射針の先端までの滅菌と滅菌後の無菌性を確実に保持することができ、取り扱いを容易にする。
【解決手段】 容器兼用注射器1は、キャップ7をルアー先9を覆ってルアー先ハブ3に着脱可能に装着する係脱部21が、ルアー先9の外側でルアー先ハブ3のバイパスチャンバー部8の前方に突き出した外部カラー11と、外部カラー11の先端の環状溝(係止部)12と、ルアー先9に嵌合してラビリンス機構19を構成するキャップ7のラビリンス筒部14の外側のリング状部15に形成され、外部カラー11の環状溝12に係合する突起(係合部)16と、外部カラー11とリング状部15のフランジ面17aとの対向面間に微小間隙20を形成し、キャップ7の外側とラビリンス機構19とを外部カラー11とリング状部15との嵌合隙間を通して連通させる突出部18とを備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シリンダにおける前部のストッパーの先端からルアー先または注射針の先端までの滅菌を容易に、かつ確実に行える共に、滅菌後における無菌性を保証可能とした容器兼用注射器に関するものである。
ガラス製のシリンダの先端外周部にハブルアーロックが嵌着され、シリンダの後端外周部にフィンガーグリップが嵌着され、かつ前記シリンダの内部に薬剤が充填されてストッパーで封液されて提供される容器兼用注射器において、前記ハブルアーロックのルアー先に密着して被せる保護キャップが設けられ、該保護キャップには、前記ハブルアーロックのルアーロック部の先端に凹凸係合してルアー先から保護キャップが簡単に外れるのを防ぐ抜け止めが設けられると共に、前記ルアー先に嵌合する先端穴部の内周に螺旋状凹凸が形成されて、保護キャップの内周面とルアー先の外周面との間をラビリンス構造とし、気体または蒸気は通るが微生物等は通らないようにして、滅菌と滅菌後のルアー先における無菌性を保証するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−308926号公報(第2頁第2欄第35行〜第3頁第3欄第26行、図21)
しかし、前記容器兼用注射器においては、前記ハブルアーロックが注射針を取り付けるためにISO規格に適合したテーパを有するルアー先と注射針を安全に固定するロックネジを備えている。ところで、容器兼用注射器が前記保護キャップを装着した形態で医療機関に提供される場合、医師が保護キャップを外してから自分で選んだサイズの注射針をルアー先に取り付けて使用するので、薬剤やその投与の仕方により、必ずしも前記ロックネジを必要としない場合がある。そのような場合は、むしろロックネジがあると注射針を、その針もとの外周フランジ部をロックネジにねじ込みながらルアー先に装着しなければならないと共に、ロックネジに針もとをねじ込んだ注射針は針の刃面がどの向きに止まるかが判らない不便さもあって、ルアー先だけを有するハブ部品(注射針取付部)を備えて無菌性を保証可能とした容器兼用注射器を要望されることが多い。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、シリンダにおける前部のストッパーの先端からルアー先または注射針の先端までの滅菌を容易に、かつ確実に行えるようにすると共に、滅菌後における無菌性を確実に保証することができ、取り扱いが容易である容器兼用注射器を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係る容器兼用注射器は、シリンダの先端外周部にバイパスチャンバー部の先端にルアー先を設けたルアー先ハブが嵌着され、シリンダの後端外周部にフィンガーグリップが嵌着され、前記シリンダ内に薬剤が充填されて前後2個のストッパーで封止されると共に、内周に環状溝が設けられ前記ルアー先に嵌合されてラビリンス機構を構成するラビリンス筒を備えたキャップが、前記ルアー先を覆って前記ルアー先ハブに係脱部を介して着脱可能に装着されるようにした容器兼用注射器であって、
前記係脱部が、前記ルアー先の外側に間隔をあけて前記バイパスチャンバー部の前方に突き出してルアー先と同心に設けられた外部カラーと、該外部カラーの先端側周部に形成されたねじ、環状溝、環状突起のいずれかからなる係止部と、前記キャップのラビリンス筒部の外側に設けたリング状部に形成され、前記外部カラーの係止部に係合するねじ、環状突起、環状溝のいずれかからなる係合部と、前記外部カラーの前端面と前記リング状部に形成されたフランジ面のいずれか一方に設けられてそれらの対向面間に微小間隙を形成し、前記キャップの外側と前記ラビリンス機構とを前記外部カラーとリング状部との嵌合隙間を通して連通させる間隙形成部とを備えていることを特徴としている。
請求項2に係る容器兼用注射器は、シリンダの先端外周部にバイパスチャンバー部の先端にルアー先を設けたルアー先ハブが嵌着され、シリンダの後端外周部にフィンガーグリップが嵌着され、前記シリンダ内に薬剤が充填されて前後2個のストッパーで封止されると共に、内周に環状溝が設けられ前記ルアー先に嵌合されてラビリンス機構を構成するラビリンス筒部を備えたキャップが、前記ルアー先を覆って前記ルアー先ハブに係脱部を介して着脱可能に装着されるようにした容器兼用注射器であって、
前記係脱部が、前記ルアー先の基部を前記バイパスチャンバー部に連絡して設けた筒先基部と、該筒先基部の先端外周に形成されたねじ、環状溝、環状突起のいずれかからなる係止部と、前記キャップの基端部に前記筒先基部に連絡して設けたリング状部の内周に形成され、前記筒先基部の係止部に係合するねじ、環状突起、環状溝のいずれかからなる係合部と、前記外部カラーの前端面と前記リング状部に形成されたフランジ面のいずれか一方に設けられてそれらの対向面間に微小間隙を形成し、前記キャップの外側と前記ラビリンス機構とを前記外部カラーとリング状部との嵌合隙間を通して連通させる間隙形成部とを備えていることを特徴としている。
請求項3に係る容器兼用注射器は、シリンダの先端外周部にバイパスチャンバー部の先端にルアー先を設けたルアー先ハブが嵌着されると共に、前記ルアー先に針もとを嵌合させて注射針が装着され、シリンダの後端外周部にフィンガーグリップが嵌着され、前記シリンダ内に薬剤が充填されて前後2個のストッパーで封止されると共に、内周に環状溝が設けられ前記注射針の針もとの外周に嵌合されてラビリンス機構を構成するラビリンス筒部を備えたプロテクターが、前記注射針を覆って前記ルアー先ハブに係脱部を介して着脱可能に装着されるようにした容器兼用注射器であって、
前記係脱部が、前記ルアー先の外側に間隔をあけて前記バイパスチャンバー部の前方に突き出してルアー先と同心に設けられた外部カラーと、該外部カラーの先端側周部に形成されたねじ、環状溝、環状突起のいずれかからなる係止部と、前記プロテクターのラビリンス筒部の外側に設けたリング状部に形成され、前記外部カラーの係止部に係合するねじ、環状突起、環状溝のいずれかからなる係合部と、前記外部カラーの前端面と前記リング状部に形成されたフランジ面のいずれか一方に設けられてそれらの対向面間に微小間隙を形成し、前記プロテクターの外側と前記ラビリンス機構とを前記外部カラーとリング状部との嵌合隙間を通して連通させる間隙形成部とを備えていることを特徴としている。
請求項4に係る容器兼用注射器は、シリンダの先端外周部にバイパスチャンバー部の先端に針取付部を設けたルアー先ハブが嵌着されて、前記針取付部に注射針を固定されると共に、シリンダの後端外周部にフィンガーグリップが嵌着され、前記シリンダ内に薬剤が充填されて前後2個のストッパーで封止されると共に、内周に環状溝が設けられ前記ルアー先に嵌合されてラビリンス機構を構成するラビリンス筒部を備えたプロテクターが、前記注射針を覆って前記ルアー先ハブに係脱部を介して着脱可能に装着されるようにした容器兼用注射器であって、
前記係脱部は、前記針取付部の基部を前記バイパスチャンバー部に連絡して設けた筒先基部と、該筒先基部の先端外周に形成されたねじ、環状溝、環状突起のいずれかからなる係止部と、前記プロテクターのラビリンス筒部に連絡して設けたリング状部の内周に形成され、前記筒先基部の係止部に係合するねじ、環状突起、環状溝のいずれかからなる係合部と、前記外部カラーの前端面と前記リング状部に形成されたフランジ面のいずれか一方に設けられてそれらの対向面間に微小間隙を形成し、前記プロテクターの外側と前記ラビリンス機構とを前記外部カラーとリング状部との嵌合隙間を通して連通させる間隙形成部とを備えていることを特徴としている。
本発明によれば、以下の優れた効果を奏する。
請求項1に係る容器兼用注射器によれば、ルアー先ハブの外部カラーに、従来のハブルアーロックのように注射針をルアーロック部に固定するロックネジが設けられていないので、医者が使用するにあたり、注射針の針もとをルアー先に回転しながら挿入する必要がないと共に、注射針の刃面の位置を自由に選択することができて、簡単に注射針を容器兼用注射器へ装着することができる。
また、前記容器兼用注射器は各部品の組み付け、滅菌、包装等の多くの工程を経た後に包装されて最終製品として出荷される間は、キャップが係脱部によってルアー先ハブにしっかりと取り付けられていて不用意に外れることがないので、キャップのラビリンス筒部とルアー先との嵌合部にラビリンス機構がしっかりと構成され、該ラビリンス機構によって前記キャップの外部から内部に微生物が侵入するのを確実に阻止することができる。
したがって、前記容器兼用注射器は、滅菌後医療現場でキャップを取り外して使用されるまで、前部のストッパーの先端からルアー先全体までの滅菌後における無菌性を確実に保証することができると共に、操作や取り扱いが容易である。
請求項2に係る容器兼用注射器によれば、請求項1に記載の容器兼用注射器と同様な効果を奏する他に、ルアー先ハブのバイパスチャンバー部の先端に前記ルアー先を囲む突出部が設けられていないので、キャップをルアー先ハブから外したとき、ルアー先の全体が露出するため、注射針をルアー先に容易に取り付けることができる。
請求項3に係る容器兼用注射器によれば、前部のストッパーの先端からルアー先に装着された注射針の全体までの滅菌後における無菌性を、プロテクターをルアー先ハブから外して使用するまでの間確実に保証することができると共に、請求項1に記載の容器兼用注射器と同様に外部カラーに注射針用のロックネジが設けられていないので、使用時に必要に応じて注射針の刃面位置を自由に調節することができ、操作や取り扱いが容易である。
請求項4に係る容器兼用注射器によれば、前部のストッパーの先端からルアー先または筒先に固定された注射針の全体までの滅菌後における無菌性を、プロテクターをルアー先ハブから外して使用するまでの間確実に保証することができると共に、請求項2に記載の容器兼用注射器と同様にルアー先や筒先を囲む突出物が存在しないので、注射をし易い利点がある。
以下、本発明の実施の形態に係る容器兼用注射器について、添付図面を参照して説明する。
図1、図2は本発明の第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1を示す。この容器兼用注射器1は、ガラス製の円筒形のシリンダ2と、該シリンダ2の先端部の外周に嵌着されたルアー先ハブ3と、前記シリンダ2の後端の外周部に嵌着された合成樹脂製のフィンガーグリップ4と、前記シリンダ2内にその軸方向に往復動可能に挿入されてシリンダ2内に充填された薬液(薬剤)を封止する前、後部のストッパー5a,5bと、前記シリンダ2内にその後端から挿入されて先端部を前記後部のストッパー5bに連結され、該後部のストッパー5bをシリンダ2の軸方向に往復動させるプランジャーロッド6と、前記ルアー先ハブ3のルアー先を覆うキャップ7とを備えている。
前記ルアー先ハブ3は、透明又は半透明な合成樹脂材料で構成され、前記シリンダ2の内径と等しいか僅かに大きい内径を有し前記前部のストッパー5aが入り込むバイパスチャンバー8aを設けたバイパスチャンバー部8と、該バイパスチャンバー部8の先端の中心部に一体に形成され、内孔9aが前記バイパスチャンバー8aに連通されたルアー先9と、前記バイパスチャンバー部8の後端にそれより大径として一体に形成された円筒状の嵌着部10と、前記ルアー先9の外側に間隔をあけて前記バイパスチャンバー部8の前方に突き出してルアー先9と同心に設けられた外部カラー11とを備え、前記嵌着部10がその内穴10aを介して前記シリンダ2の先端部に嵌着されている。なお、前記ルアー先9は周知のように注射針の取付部としてISO規格に適合したテーパ筒状に形成されている。
そして、前記外部カラー11は、前記ルアー先9より長さがやや短くされ、先端側の内周部に横断面が円弧状に形成された環状溝(係止部)12が周方向に連続して設けられている。なお、前記ルアー先ハブ3は、ハブルアーロック型の注射針保持部におけるルアーロック部の内周側のロックネジを削除し、ルアーロック部の先端側の内周部に前記環状溝12を設けたものに相当している。
前記キャップ7は、透明又は半透明な合成樹脂材料で構成され、円筒状のキャップ本体13と、該キャップ本体13の基端側(図1、図2で右端側)に一体に設けられ前記ルアー先9に嵌合するテーパ穴14aを有する円筒状のラビリンス筒部14と、キャップ本体13の基端側の外周部に前記ラビリンス筒部14の外側に位置して前記外部カラー11側に突き出して設けられ、該外部カラー11に挿入、嵌合されるリング状部15と、該リング状部15の外周に周方向に所定間隔をあけて設けられ、リング状部15が外部カラー11内に挿入されたときに前記外部カラー11の環状溝12に係合し得る突起(係合部)16と、前記リング状部15の外周にフランジ部17のフランジ面17aに周方向に間隔をあけて配置され、前記外部カラー11側に突き出して設けられた複数の突出部18とを備えている。
前記ラビリンス筒部14のテーパ穴14aには、螺旋状溝(環状溝)14bが形成されており、ラビリンス筒部14が前記ルアー先9に嵌合されたときには、螺旋状溝14bの山部がルアー先9の外周面にに密着して、テーパ穴14aとルアー先9の外周面との間に蒸気や滅菌ガス、その他の気体を通す螺旋状の微小通路からなるラビリンス機構19が構成されるようになっている。
そして、前記突出部18は、前記キャップ7をそのラビリンス筒部14を前記ルアー先9に嵌合させてルアー先ハブ3に装着したときに、前記突出部18が外部カラー11の先端面に当接することによって、フランジ部17のフランジ面17aと外部カラー11の先端面との対向面間に微小間隙20を形成し、前記キャップ7の外側を、前記外部カラー11とリング状部16との嵌合隙間を通して前記ラビリンス機構19に連通させる間隙形成部を構成している。
また、前記外部カラー11と、該外部カラー11の環状溝12と、前記リング状部15に形成された突起16と、前記リング状部15に設けられて突出部(間隙形成部)18とは、前記キャップ7をルアー先ハブ3に押し込んで装着すると、前記外部カラー11の先端がリング状部15の突起16によって弾力的に拡径されて前記環状溝12に突起16が係合されて、不用意にキャップ7がルアー先ハブ3から外れるのを防止し、また、キャップ7を一定以上の力でルアー先ハブ3から引き抜くと、前記環状溝12と突起16との係合が外れ、前記ルアー先ハブ3からキャップ7を取り外すことを可能とするキャップ7とルアー先ハブ3との間の係脱部21を構成している。
前記係脱部21においては、前記リング状部15の外周に、複数の突起16を設ける代わりに、前記外部カラー11の環状溝12に嵌合する環状突起を設け、その周方向に間隔をあけた複数位置に、ルアー先9の軸方向に向く溝または切欠部を設けた構成としてもよい。前記リング状部15にその周方向に配置された複数の突起16と前記溝または切欠部によって周方向に断続された環状突起(係合部)は、いずれも環状突起と見なすことができる。また、図3(a)に示すように、前記外部カラー11の先端内周部に環状溝12を設ける代わりに係止部としての雌ねじ(ねじ)12aを設け、前記リング状部15に突起16を設ける代わりに前記雌ねじ12aに螺合する係合部としての雄ねじ16aを設けた構成としたり、図3(b)に示すように、前記外部カラー11の長さを短くして、その先端外周に係止部としての雄ねじ(ねじ)12bを形成し、前記キャップ7のリング状部15の内周部に前記雄ねじ12bに螺合する係合部としての雌ねじ(ねじ)16bを設けた構成としてもよい。図3(b)に示す構造のものは、前記外部カラー11が短いために、前記ルアー先9への注射針の針もとを挿入する場合、その操作が容易である。
前記構成の容器兼用注射器1においては、例えば、フィンガーグリップ4を嵌着し内部に前部ストッパー5aを挿入したシリンダ2にルアー先ハブ3を嵌着部10を介して嵌着し、前記キャップ7のラビリンス筒部14をルアー先ハブ3のルアー先9に嵌合させると共に、前記フランジ部15のリング状部16をルアー先ハブ3の外部カラー11に嵌合させて、該外部カラー11の環状溝12に突起17を係合させることにより、キャップ7をルアー先ハブ3に装着する。この状態で容器兼用注射器1を滅菌室内に搬送して、蒸気や滅菌ガスに接触させると、蒸気や滅菌ガスは、前記微小隙間20から外部カラー11とキャップ7のラビリンス筒14の外側との間の空間Gに侵入した後、ラビリンス機構19を経由してキャップ7内に入り、ルアー先9の内孔9aを通ってバイパスチャンバー8aに入り、シリンダー2の先端に挿入された前部ストッパー5aの前面に至り、この間にこの経路の周面全てが蒸気や滅菌ガスに接触することによって滅菌される。
そして、前記のようにして滅菌された容器兼用注射器は、シリンダ2内に薬剤が充填されて、後部のストッパー5bにより封止された後に、適宜の包装体に収納されて医療現場等に供給される。医療現場では、医者は、所要時に包装体から容器兼用注射器1を取り出した後に、前記キャップ7を掴んでルアー先ハブ3から強めに引き抜くことにより、前記ルアー先ハブ3とキャップ7との係脱部21の係合状態(外部カラー11の環状溝12とキャップ7のリング状部15の突起16または環状突起との係合)を解除して、前記ルアー先9からキャップ7を取り外す。しかる後に、滅菌済みの注射針を、その針もとを前記ルアー先9に挿入して容器兼用注射器1に装着して、患者等に薬剤を投与する。
前記実施の形態に係る容器兼用注射器1によれば、医者が注射針を容器兼用注射器1に装着する場合、前記ルアー先ハブ3の外部カラー11には、従来のハブルアーロックのように注射針をルアーロック部に固定するロックネジが設けられていないので、注射針の針もとをルアー先9に回転しながら挿入する必要がないと共に、前記ロックネジと針もととの最終螺合位置によって注射針の刃面の向きが変化することもなく、医者は、注射針の刃面の位置を自由に選択し、例えば、容器兼用注射器1のフィンガーグリップ等の向きに合わせ、簡単に注射針を容器兼用注射器1へ装着することができる。
また、前記容器兼用注射器1は前記のように各部品の組み付け、滅菌、包装等の多くの工程を経た後に包装されて最終製品として出荷されるが、その間に、前記キャップ7は、前記係脱部21によってルアー先ハブ3にしっかりと取り付けられていて、不用意に外れることないので、キャップ7のラビリンス筒部14とルアー先9との嵌合部にラビリンス機構19がしっかりと構成されており、前記キャップ7の外部からその内部に侵入しようとする微生物は前記ラビリンス機構19によって侵入を阻止される。したがって、前記容器兼用注射器1は、滅菌後医療現場でキャップ7を取り外して使用されるまで、前部のストッパー5aの先端からルアー先9の全体までの滅菌後における無菌性を保証することができる。
次に、図4は本発明の第2の実施の形態に係る容器兼用注射器1Aを示す。
この容器兼用注射器1Aは、第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1におけるルアー先ハブ3の外部カラー11を削除すると共に、前記ルアー先ハブ3の先端に円筒状の筒先基部22を介して前記ルアー先9を一体に結合し、キャップ7Aのキャップ本体13の基端側(図4で右端側)の筒部(ラビリンス筒部)14に設けたテーパ穴14aを前記ルアー先9に嵌合させると共に、キャップ本体13の基端のリング状部15を係脱部21を介して前記筒先基部22に着脱可能に接続することにより、前記キャップ7Aをルアー先ハブ3に装着するように構成したものである。その他の構成は第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して、それらの説明は省略する。
前記筒先基部22の外周には、図4(a)に示すように、横断面が円弧状の環状溝(係止部)22aが周方向に連続して形成されている。また、前記キャップ7Aの基端部の外周側にリング状部15が一体に設けられ、該リング状部15の基端側の内周面には、周方向に間隔をあけて内側に突出する断面が円弧状の突起(係合部)24が設けられている。また、前記リング状部15の内側に形成されたフランジ部17のフランジ面17aには、前記筒先基部22の先端面に当接する突出部(間隙形成部)18がフランジ面17aの周方向に間隔をあけて複数個設けられており、前記キャップ7Aをルアー先ハブ3に装着したとき、前記フランジ部17のフランジ面17aと筒先基部22の先端面との間に微小間隙20が形成されるようになっている。
なお、図4(b)に示すように、前記筒先基部22に環状溝22aを設ける代わりに、筒先基部22の直径方向に対向する箇所に部分的な係止部としての雄ねじ(ねじ)22bを設け、前記リング状部15に突起24を設ける代わりに、直径方向の対向する部分に前記雄ねじ22bに螺合する係合部としての雌ねじ(ねじ)24aを設けて、キャップ7Aを筒先基部22に着脱可能に接続するようにしてもよい。前記筒先基部22、環状溝22aまたは雄ねじ22b、キャップ7Aのリング状部15、突起24または雌ねじ24a、フランジ面17aの突出部18等がキャップ7Aをルアー先ハブ3に着脱可能に装着する係脱部21を構成している。
前記容器兼用注射器1Aにおいては、滅菌する場合には、容器兼用注射器1の場合と同様に、ルアー先ハブ3にキャップ7Aを係脱部21を介して装着した状態で行うと、蒸気や滅菌ガスはキャップ7Aの外側から、前記微小間隙20およびリング状部15と筒先基部22との嵌合隙間を経て前記ラビリンス機構19の螺旋状の微小通路を通ってキャップ7A内に入り、さらに、ルアー先9の内孔9aを通ってバイパスチャンバー8a内に入り、シリンダ2の先端に挿入された前部ストッパー5aの前面に至り、この間の各内外周面の全てが滅菌される。
この実施の形態に係る容器兼用注射器1Aによれば、前記キャップ7Aが、前記係脱部21によってルアー先ハブ3の筒先基部22にしっかりと取り付けられていて、前記ラビリンス機構19によって微生物のキャップ7A内への侵入を阻止されるので、前記実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様に、前部ストッパー5aの先端からルアー先9全体までの滅菌後における無菌性を保証する効果を奏することができる。さらに、前記容器兼用注射器1のようにルアー先ハブ3のバイパスチャンバー部8の先端に前記ルアー先9を囲む外部カラー11を設けないので、前記キャップ7Aをルアー先ハブ3から外したとき、ルアー先9の全体が露出するため、注射針をルアー先9に容易に取り付けることができる。
次に、図5は本発明の第3の実施の形態に係る容器兼用注射器1Bを示す。
この容器兼用注射器1Bは、針もと25aに針管25bを取り付けてなる注射針25を、第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1におけるルアー先ハブ3のルアー先9に装着し、前記キャップ7に代わる注射針保護用のプロテクター7Bを、そのラビリンス筒部14をルアー先9に嵌合させて前記ルアー先ハブ3の外部カラー11に、係脱部21を介して着脱可能に装着した構成とされている。その他の構成は前記容器兼用注射器1と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付してそれらの説明は省略する。
前記注射針25は、その針もと25aの内側のテーパ穴25cをルアー先9に嵌合されてルアー先9に着脱可能に装着されている。そして、前記プロテクター7Bは、透明又は半透明の合成樹脂材料からなり、注射針25を覆う関係から前記キャップ7より長尺に形成されている他は、基本的な構成はキャップ7と同じである。プロテクター7Bのプロテクター本体13’に設けたラビリンス筒部14のテーパ穴14aが、ルアー先9と同じ勾配のテーパ面に形成された前記注射針25の針もと25aの外周部25dに嵌合され、該針もと25aの外周部25dとラビリンス筒部14のテーパ穴14aとの間にラビリンス機構19が形成されている。
前記容器兼用注射器1Bにおいては、滅菌する場合には、ルアー先9に注射針25を装着すると共に、注射針25の針もと25aにラビリンス筒部14を嵌合させてプロテクター7Bをルアー先ハブ3に係脱部21を介して装着した状態で行うと、蒸気や滅菌ガスがプロテクター7Bの外部から微小隙間20および前記リング状部15と外部カラー11との嵌合隙間から、外部カラー11の内面に入り、さらに前記ラビリンス機構19の螺旋状の微小通路を通ってプロテクター7B内に入り、注射針の針管25b内を通って針もと25a内に入り、さらにルアー先9の内孔9aを通ってバイパスチャンバー8a内に入り、シリンダ2つの先端に挿入されている前部ストッパー5aの前面に達することによって、この間の各内外面の全てが滅菌される。
この実施の形態に係る容器兼用注射器1Bによれば、前記プロテクター7Bを、前記係脱部21によってルアー先ハブ3の外部カラー11に確実に保持させることができると共に、前記ラビリンス機構19によって微生物のプロテクター7B内への侵入が阻止されるため、前部ストッパー5aの先端からルアー先9に装着されている注射針25の全体までの滅菌後における無菌性を、前記プロテクター7Bを前記ルアー先ハブ3から外して使用するまでの間確実に保証することができる。
また、前記ルアー先ハブ3の外部カラー11には、前記のように注射針25を固定するロックネジが設けられていないので、注射時に医者が注射針25の針もと25aをルアー先9の回りに回転させて注射針25の刃面25eの向きを必要に応じて自由に調節することができる。
次に、図6は本発明の第4の実施の形態に係る容器兼用注射器1Cを示す。
この容器兼用注射器1Cは、第2の実施の形態に係る容器兼用注射器1Aにおける外周をテーパ面とした注射針取付部としてのルアー先9(図6(a)参照)または外周を平行面とした筒先(注射針取付部)9’(図6(b)参照)に直接に注射針の針管26が固定された構成に相当するものであり、キャップ7Aと基本的に同様な構成とされた注射針保護用のプロテクター7Cが、キャップ7Aに代わって、前記変形のルアー先ハブ3の筒先基部22に係脱部21を介して着脱可能に装着されている。この実施の形態に係る容器兼用注射器1Cにおいても、前記係脱部21における構成として、図6に示すように、前記筒先基部22の雄ねじ22bにリング状部15の雌ねじ24aを螺合させる形式(図4(b)に図示の形式に相当)や、筒先基部22の環状溝22aにリング状部16の突起24を係合させる形式(図4(a)に図示の形式に相当)を採用することができる。
この実施の形態に係る容器兼用注射器1Cにおいては、滅菌する場合には、容器兼用注射器1Aの場合と同様に、ルアー先ハブ3にプロテクター7Cを係脱部21を介して装着した状態で行うと、蒸気や滅菌ガスはプロテクター7Cの外側から微小間隙20を通り、前記リング状部15と筒先基部22との嵌合隙間を経て、前記ラビリンス機構19の螺旋状の微小通路を通ってプロテクター7C内に入り、注射針の針管26内を通ってバイパスチャンバー8a内に入り、シリンダ2の先端に挿入されている前部ストッパー5aの前面に達し、この間の各内外面の全てが滅菌される。
この実施の形態に係る容器兼用注射器1Cによれば、前記プロテクター7Cが前記容器兼用注射器1のキャップ7Aと同様に、前記係脱部21によってルアー先ハブ3の筒先基部22にしっかりと取り付けられていて、前記ラビリンス機構19によって微生物のプロテクター7C内への侵入が阻止されるので、前部ストッパーの先端からルアー先9または筒先9’に固定された注射針の針管26の全体までの滅菌後における無菌性を、前記プロテクター7Cを前記ルアー先ハブ3から外して使用するまでの間確実に保証することができる。また、ルアー先9や筒先9’を囲む前記容器兼用注射器1,1Bにおける外部カラー11のような突出物が存在しないので、注射をし易い利点がある。
なお、前記実施の形態に係る容器兼用注射器1,1A,1B,1Cにおいては、前記シリンダ2内に前部ストッパー5aを挿入した状態でシリンダ2にルアー先ハブ3を装着して、該ルアー先ハブ3にキャップ7,7Aまたはプロテクター7B,7Cを装着して滅菌をする場合について説明したが、これに限らず、本発明に係る容器兼用注射器は、前部ストッパー5aを挿入しないまま、前記のようにルアー先ハブ3とキャップ7,7Aまたはプロテクター7B,7Cを装着して滅菌することもできる。この場合には、蒸気や滅菌ガスは、前記の場合とは異なり、シリンダ2の内側に直接入ることによって、また、キャップ7の外側から前記微小間隙20、前記ラビリンス機構19等を経ることによって注射器内部に入って、それらの接触面の全体を滅菌する。
本発明の第1の実施の形態に係る容器兼用注射器を示す縦断面図である。 同じく要部の拡大断面図である。 同じく要部(キャップと注射針保持筒との係脱部の変形例)の拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る容器兼用注射器を示す縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る容器兼用注射器を示す縦断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る容器兼用注射器を一部縦断面で示した側面図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C 容器兼用注射器
2 シリンダ
3 ルアー先ハブ
5a,5b 前、後部ストッパー
7,7A キャップ
7B,7C プロテクタ
8 バイパスチャンバー部
8a バイパスチャンバー
9 ルアー先
9’ 筒先(針取付部)
11 外部カラー
12,22a 環状溝(係止部)
12a,16b,24a 雌ねじ(ねじ)
12b,16a、22b 雄ねじ(ねじ)
14 ラビリンス筒部
15 リング状部
16,24 突起(係合部)
17 フランジ
18 突出部
19 ラビリンス機構
20 微小間隙
22 筒先基部
21 係脱部
25 注射針
25a 針もと
26 針管

Claims (4)

  1. シリンダの先端外周部にバイパスチャンバー部の先端にルアー先を設けたルアー先ハブが嵌着され、シリンダの後端外周部にフィンガーグリップが嵌着され、前記シリンダ内に薬剤が充填されてストッパーで封止されると共に、内周に環状溝が設けられ前記ルアー先に嵌合されてラビリンス機構を構成するラビリンス筒部を備えたキャップが、前記ルアー先を覆って前記ルアー先ハブに係脱部を介して着脱可能に装着されるようにした容器兼用注射器であって、
    前記係脱部は、前記ルアー先の外側に間隔をあけて前記バイパスチャンバー部の前方に突き出してルアー先と同心に設けられた外部カラーと、該外部カラーの先端側周部に形成されたねじ、環状溝、環状突起のいずれかからなる係止部と、前記キャップのラビリンス筒部の外側に設けたリング状部に形成され、前記外部カラーの係止部に係合するねじ、環状突起、環状溝のいずれかからなる係合部と、前記外部カラーの前端面と前記リング状部に形成されたフランジ面のいずれか一方に設けられてそれらの対向面間に微小間隙を形成し、前記キャップの外側と前記ラビリンス機構とを前記外部カラーとリング状部との嵌合隙間を通して連通させる間隙形成部とを備えていることを特徴とする容器兼用注射器。
  2. シリンダの先端外周部にバイパスチャンバー部の先端にルアー先を設けたルアー先ハブが嵌着され、シリンダの後端外周部にフィンガーグリップが嵌着され、前記シリンダ内に薬剤が充填されてストッパーで封止されると共に、内周に環状溝が設けられ前記ルアー先に嵌合されてラビリンス機構を構成するラビリンス筒部を備えたキャップが、前記ルアー先を覆って前記ルアー先ハブに係脱部を介して着脱可能に装着されるようにした容器兼用注射器であって、
    前記係脱部は、前記ルアー先の基部を前記バイパスチャンバー部に連絡して設けた筒先基部と、該筒先基部の先端外周に形成されたねじ、環状溝、環状突起のいずれかからなる係止部と、前記キャップの基端部に前記ラビリンス筒部に連絡して設けたリング状部の内周に形成され、前記筒先基部の係止部に係合するねじ、環状突起、環状溝のいずれかからなる係合部と、前記外部カラーの前端面と前記リング状部に形成されたフランジ面のいずれか一方に設けられてそれらの対向面間に微小間隙を形成し、前記キャップの外側と前記ラビリンス機構とを前記外部カラーとリング状部との嵌合隙間を通して連通させる間隙形成部とを備えていることを特徴とする容器兼用注射器。
  3. シリンダの先端外周部にバイパスチャンバー部の先端にルアー先を設けたルアー先ハブが嵌着されると共に、前記ルアー先に針もとを嵌合させて注射針が装着され、シリンダの後端外周部にフィンガーグリップが嵌着され、前記シリンダ内に薬剤が充填されてストッパーで封止されると共に、内周に環状溝が設けられ前記注射針の針もとの外周に嵌合されてラビリンス機構を構成するラビリンス筒部を備えたプロテクターが、前記注射針を覆って前記ルアー先ハブに係脱部を介して着脱可能に装着されるようにした容器兼用注射器であって、
    前記係脱部は、前記ルアー先の外側に間隔をあけて前記バイパスチャンバー部の前方に突き出してルアー先と同心に設けられた外部カラーと、該外部カラーの先端側周部に形成されたねじ、環状溝、環状突起のいずれかからなる係止部と、前記プロテクターのラビリンス筒部の外側に設けたリング状部に形成され、前記外部カラーの係止部に係合するねじ、環状突起、環状溝のいずれかからなる係合部と、前記外部カラーの前端面と前記リング状部に形成されたフランジ面のいずれか一方に設けられてそれらの対向面間に微小間隙を形成し、前記プロテクターの外側と前記ラビリンス機構とを前記外部カラーとリング状部との嵌合隙間を通して連通させる間隙形成部とを備えていることを特徴とする容器兼用注射器。
  4. シリンダの先端外周部にバイパスチャンバー部の先端に針取付部を設けたルアー先ハブが嵌着されて、前記針取付部に注射針を固定されると共に、シリンダの後端外周部にフィンガーグリップが嵌着され、前記シリンダ内に薬剤が充填されてストッパーで封止されると共に、内周に環状溝が設けられ前記ルアー先に嵌合されてラビリンス機構を構成するラビリンス筒部を備えたプロテクターが、前記注射針を覆って前記ルアー先ハブに係脱部を介して着脱可能に装着されるようにした容器兼用注射器であって、
    前記係脱部は、前記針取付部の基部を前記バイパスチャンバー部に連絡して設けた筒先基部と、該筒先基部の先端外周に形成されたねじ、環状溝、環状突起のいずれかからなる係止部と、前記プロテクターのラビリンス筒部に連絡して設けたリング状部の内周に形成され、前記筒先基部の係止部に係合するねじ、環状突起、環状溝のいずれかからなる係合部と、前記外部カラーの前端面と前記リング状部に形成されたフランジ面のいずれか一方に設けられてそれらの対向面間に微小間隙を形成し、前記プロテクターの外側と前記ラビリンス機構とを前記外部カラーとリング状部との嵌合隙間を通して連通させる間隙形成部とを備えていることを特徴とする容器兼用注射器。
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