JP6345435B2 - 容器兼用注射器 - Google Patents
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Description
このような容器兼用注射器においては、滅菌ガスをキャップの外部から内部により円滑に流通させて滅菌することが望まれている。
すなわち、本発明の容器兼用注射器は、軸線に沿って延び筒状に形成されたガラスカートリッジと、前記ガラスカートリッジの先端に設けられたフロントアッセンブリーとを備え、該フロントアッセンブリーは、前記ガラスカートリッジから前記軸線に沿って筒状に延びる外部カラーが形成されたハブルアーロックと、基端が前記外部カラーの先端の内周面に嵌合配置されるとともに、筒状に形成され前記軸線に沿って延びるキャップとを有し、前記外部カラーには、前記内周面から径方向外側に向かって凹む環状の環状溝が形成され、前記キャップの前記基端には、前記環状溝と対応する位置に、前記径方向に貫通するスリットが形成されており、前記キャップの前記基端には、前記軸線の周方向に間隔をあけて複数設けられ、前記環状溝と係合することで、前記基端の外周面と前記外部カラーの内周面との間に前記環状溝内を外部に連通させる微小隙間を形成しながら、前記キャップの基端を前記外部カラーの内周面に嵌合配置させる突起が形成されていることを特徴とする。
また、上記の容器兼用注射器では、ハブルアーロックの外部カラーに形成された環状溝が、滅菌ガスをキャップの内部に導く流路の役割を担うとなるとともに、キャップの突起と係合する係合部分の役割も担う。
図1は、第一実施形態に係る容器兼用注射器の側断面図である。
図1に示すように、容器兼用注射器1は、円筒形状をなし軸線Oに沿って延びるガラスカートリッジ2と、ガラスカートリッジ2の先端に設けられたフロントアッセンブリー10とを備えている。容器兼用注射器1は、ガラスカートリッジ2の後端の外周側に嵌着された合成樹脂製のフィンガーグリップ7と、ガラスカートリッジ2内に軸線O方向(軸線Oの延在方向)に往復動可能に挿入されてガラスカートリッジ2内に充填された薬液(薬剤)を封止する前部ストッパー8a及び後部ストッパー8bと、ガラスカートリッジ2内に後端から挿入されて先端部を後部ストッパー8bに連結され後部ストッパー8bをガラスカートリッジ2の軸方向に往復動させるプランジャーロッド9とを備えている。
フロントアッセンブリー10は、ガラスカートリッジ2の先端部の外周に嵌着されたハブルアーロック3と、ハブルアーロック3の先端部に設けられた針基部4と、針基部4の先端部に設けられた注射針5と、注射針5の先端部を覆うプロテクター(キャップ)6とを備えている。
以下説明において、容器兼用注射器1における注射針5が設けられた側(図1に示す紙面左側)を先端側とし、容器兼用注射器1におけるプランジャーロッド9が設けられた側(図1に示す紙面右側)を後端側と称することがある。
ハブルアーロック3は、透明又は半透明な合成樹脂で成型されている。図2に示すように、ハブルアーロック3は、ガラスカートリッジ2の先端に嵌着される嵌着部30と、嵌着部30の先端側にガラスカートリッジ2の外径と等しいか大きい内径で形成され前部ストッパー8a(図1参照)が入り込むバイパスチャンバー31aを設けたバイパスチャンバー部31と、バイパスチャンバー部31の先端から延びるルアー先32及び外部カラー33とを有している。
図2〜図4に示すように、ラビリンス筒部62には、軸線Oに沿ってテーパ筒状のテーパ穴62aが形成されている。このテーパ穴62aは、先端側に向かうにしたがって径方向の長さが短くなるようにテーパ状に形成されている。また、テーパ穴62aは、針基部4の係合筒部41の外周形状と対応する形状とされている。これにより、ラビリンス筒部62は、針基部4の係合筒部41の外周側に嵌合されている。また、このラビリンス筒部62のテーパ穴62aには、螺旋状の溝62bが形成されている。
図5〜図8に示すように、リング状部63の端部(プロテクター6の基端)には、径方向に貫通する複数のスリット65が周方向に間隔をあけて形成されている。このスリット65は、図2に示すハブルアーロック3の外部カラー33の環状溝33dと対応する位置に配置されている。なお、図5(b)に示すように、本実施形態では、スリット65は、周方向に間隔を有して4個設けられている。なお、スリット65の個数は6個でもよく、適宜設定可能である。
また、図5(b)に示す軸線Oと直交する断面において、軸線Oに沿った仮想平面を平面O1とすると、スリット65の傾斜辺部65aは、平面O1と直交する向きに形成されている。これにより、プロテクター6を製造する際には、軸線Oに沿った平面O1を挟んで対向配置された一対の金型(不図示)を用いてプロテクター6を成型した後に、プロテクター6から金型を平面O1と直交する両側に移動させることにより、金型をプロテクター6から取り外すことができる。
図9は、容器兼用注射器1を構成するプロテクター6とハブルアーロック3との間を通過する滅菌ガスの流れを示し、図3のPの位置における拡大側断面図である。
図10は、第一実施形態の変形例1に係る容器兼用注射器を構成するプロテクターの(a)基端側の側面図であり、(b)(a)のA部における拡大図である。図11は、第一実施形態の変形例2に係る容器兼用注射器を構成するキャップの(a)基端側の側面図であり、(b)(a)のA部における拡大図である。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
凸部71の周方向の幅は、0.5 mm〜0.7 mmである。凸部71の高さは、0.1 mm〜0.15 mmである。本実施形態では、凸部71の周方向の幅は0.6mmであり、凸部71の高さは0.1mmである。
また、フランジ部64の後端には、軸線Oに沿って突出する突出片64Xが形成されている。突出片64Xは、周方向に離間して配置された一対の側壁部64aを有している。側壁部64aは、径方向に延びている。
これら凸部71の側壁部71aの端部と、フランジ部64の側壁部64aの端部とは連続している。また、図14(b)に示す軸線Oと直交する断面において、側壁部71a及び側壁部64aは、軸線Oに沿った仮想平面を平面O1と直交する向きに形成されている。これにより、プロテクター6Xを製造する際には、軸線Oに沿った平面O1を挟んで対向配置された一対の金型を用いてプロテクター6Xを成型した後に、プロテクター6Xから金型を平面O1と直交する方向に移動させることにより、プロテクター6Xから金型を取り外すことができる。
図19は、第二実施形態の変形例1に係る容器兼用注射器を構成するプロテクターの(a)基端側の側面図であり、(b)(a)のA部における拡大図である。図20は、第二実施形態の変形例2に係る容器兼用注射器を構成するキャップの(a)基端側の側面図であり、(b)(a)のA部における拡大図である。
この場合には、プロテクター6の基端側での強度を確保しつつ、滅菌ガスJをスリットに径方向外側から内側に通過させてプロテクター6の内部に導入することができる。
2…ガラスカートリッジ
3…ハブルアーロック
4…針基部
5…注射針
6,106,206…プロテクター(キャップ)
10…フロントアッセンブリー
33d…環状溝
62b…溝
63b…突起
65,165,265…スリット
O…軸線
Claims (5)
- 軸線に沿って延び筒状に形成されたガラスカートリッジと、
前記ガラスカートリッジの先端に設けられたフロントアッセンブリーとを備え、
該フロントアッセンブリーは、
前記ガラスカートリッジから前記軸線に沿って筒状に延びる外部カラーが形成されたハブルアーロックと、
基端が前記外部カラーの先端の内周面に嵌合配置されるとともに、筒状に形成され前記軸線に沿って延びるキャップとを有し、
前記外部カラーには、前記内周面から径方向外側に向かって凹む前記軸線を中心とした環状の環状溝が形成され、
前記キャップの前記基端には、前記環状溝と対応する位置に、前記径方向に貫通するスリットが形成されており、
前記キャップの前記基端には、前記軸線の周方向に間隔をあけて複数設けられ、前記環状溝と係合することで、前記基端の外周面と前記外部カラーの内周面との間に前記環状溝内を外部に連通させる微小隙間を形成しながら、前記キャップの基端を前記外部カラーの内周面に嵌合配置させる突起が形成されていることを特徴とする容器兼用注射器。 - 前記スリットは、前記キャップの前記基端に向かって開口するとともに、前記キャップの前記基端側に向かうにしたがって幅が大きくなる形状であることを特徴とする請求項1に記載の容器兼用注射器。
- 前記スリットは、前記キャップの周方向に沿って複数形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の容器兼用注射器。
- 前記スリットの開口する側と反対側には、前記径方向外側に向かって凸となる凸部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の容器兼用注射器。
- 前記フロントアッセンブリーは、
前記キャップの内周面に沿って配置されるとともに、注射針が設けられた針基部を有し、
前記キャップの内周面には、前記軸線に沿って螺旋状に形成された溝が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の容器兼用注射器。
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