JP2007110807A - 取付具 - Google Patents

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聖享 山本
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Abstract

【課題】被取付部材への固定強度を高めることができ、被取付部材への取り付け作業性及び被取付部材との解体作業性に優れ、さらにリサイクル性にも優れるワイヤハーネスの取付具を提供する。
【解決手段】ワイヤハーネス1を被取付部材であるバンパー3へ固定する取付具2は、隙間をおいて対向配置された一対の挟持片11a,11bを有し、バンパー3に突設されたリブ4が一対の挟持片11a,11b間に差し込まれるようにバンパー3に取り付けられ、ワイヤハーネス1を保持したベース部材5と、一対の挟持片11a,11b間に差し込まれたリブ4と一方の挟持片11aとの間に挟装される楔片22と、を備えており、楔片22及び一方の挟持片11aの互いの接触面には、互いに係合して楔片22の抜け止めをなすロック手段23,16がそれぞれ設けられており、楔片22のリブ4との接触面には、リブ4に食い込む係止爪15が突設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、被取付部材にワイヤハーネスを固定するためのワイヤハーネスの取付具に関する。
自動車等の車両において、ワイヤハーネスは、パネルやバンパーなどの被取付部材に固定されて車両の各所に配索されている。これらの被取付部材にワイヤハーネスを固定するための従来のワイヤハーネスの取付具として、図14に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図14に示すように、ワイヤハーネス100は、取付具であるハーネス保持部材101及びリブクリップ部材102により、被取付部材であるバンパー103に固定されている。バンパー103にはリブ104が突設されており、ワイヤハーネス100を保持した樹脂成形品のハーネス保持部材101は、その挿通孔105にリブ104を挿通させて、当該リブ104に取り付けられている。
リブクリップ部材102は、金属板を二つ折りにしてその対向片部106,107でリブ104を挟持可能に形成されて、リブ104の先端部に装着されている。リブクリップ部材102の片部106,107の少なくとも一方には、リブクリップ部材102がリブ104の先端部に装着された状態において、リブ104の先端側に向けて延びて且つ内側に起こされた押え片部108が形成されており、この押え片部108のエッジ部分がリブ104に食い込んで当該リブ104からのリブクリップ部材102の抜け止めがなされている。そして、リブクリップ部材102の片部106,107の少なくとも一方の端部には、リブ104の基端側に向けて延びて且つ外側に起こされた抜け止め片部109が形成されており、この抜け止め片部109がリブ104に取り付けられたハーネス保持部材101に当接してリブ104からのハーネス保持部材101の抜け止めがなされている。
特開2004−357456号公報
しかしながら、上述した従来のワイヤハーネスの取付具では、押え片部108は、リブ104との接触面とは反対側の面を何ら支持されておらず、よって、自身の剛性、即ちリブクリップ部材102を形成する金属板の剛性のみで、そのエッジ部をリブ104に食い込ませる構成である。そのため、押え片部108のエッジ部のリブ104への食い込みが不十分となり、リブクリップ部材102及びハーネス保持部材101がリブ104から脱落してしまう虞があり、リブクリップ部材102のリブ104への固定強度が十分とは言えない。
また、これに対処するためにリブクリップ部材102を形成する金属板に高剛性のものを用いた場合には、リブクリップ部材102をリブ104に装着する際の取り付け作業性、並びにリブクリップ部材102及びハーネス保持部材101をリブ104から取り外す際の解体作業性が低下する虞がある。
また、上述した従来のワイヤハーネスの取付具では、まず、リブ104にリブクリップ部材102を装着し、その後にリブ104及びリブクリップ部材102を共に挿通孔105に挿通させながらハーネス保持部材101をリブ104に取り付ける構成である。即ち、ワイヤハーネス100をバンパー103に固定するのに、リブクリップ部材102の取り付け、及びハーネス保持部材101の取り付け、の2工程を必要とし、作業効率に劣る。
また、上述した従来のワイヤハーネスの取付具では、樹脂成形品のハーネス保持部材101に対し、リブクリップ部材102は、その剛性を確保するために金属板を用いており、リサイクルにあたっては解体後にハーネス保持部材101とリブクリップ部材102とを分別する必要があり、リサイクル性に劣る。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被取付部材への固定強度を高めることができ、被取付部材への取り付け作業性及び被取付部材との解体作業性に優れ、さらにリサイクル性にも優れるワイヤハーネスの取付具を提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明のワイヤハーネスの取付具は下記(1)〜(6)を特徴としている。
(1)ワイヤハーネスを被取付部材へ固定する取付具であって、
隙間をおいて対向配置された一対の挟持片を有し、前記被取付部材に突設された支持片が当該一対の挟持片間に差し込まれるように前記被取付部材に取り付けられ、前記ワイヤハーネスを保持したベース部材と、
前記一対の挟持片間に差し込まれた前記支持片といずれか一方の前記挟持片との間に挟装される楔片と、
を備えており、
前記楔片及び前記一方の挟持片の互いの接触面には、互いに係合して前記楔片の抜け止めをなすロック手段がそれぞれ設けられており、
前記楔片の前記支持片との接触面には、前記支持片に食い込む係止爪が突設されていることを特徴とする取付具。
(2)前記楔片が、前記ベース部材の前記被取付部材への取り付け方向にみた前記一方の挟持片の先端にヒンジを介して回動可能に連設されており、前記一対の挟持片間に向けて回動して前記一方の挟持片の先端部と重なり、前記ロック手段を前記一方の挟持片の前記ロック手段に係合させていることを特徴とする(1)に記載の取付具。
(3)前記楔片と、前記ヒンジと、前記ベース部材と、が、樹脂材料により一体成形されていることを特徴とする(2)に記載の取付具。
(4)前記楔片が、前記ベース部材の前記被取付部材への取り付け方向にみた前記一方の挟持片の先端部を除く一部分を当該挟持片から分割して形成されていると共に、その基端部を、前記取り付け方向に沿って屈伸可能な接続片を介して前記ベース部材に接続されており、
前記係止爪が、前記楔片の先端部に設けられており、
前記楔片が、その先端部を前記一対の挟持片間に差し込まれた前記支持片と前記一方の挟持片の先端部との間に潜入させるように前記取り付け方向に変位し、前記ロック手段を前記一方の挟持片の前記ロック手段に係合させることを特徴とする(1)に記載の取付具。
(5)前記楔片と、前記接続片と、前記ベース部材と、が樹脂材料により一体成形されていることを特徴とする(4)に記載の取付具。
(6)前記楔片が、前記支持片を形成する材料よりも高硬度な材料により形成されていることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の取付具。
上記(1)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、ベース部材の一対の挟持片間に差し込まれた支持片と一方の挟持片との間に楔片が挟装され、一対の挟持片が楔片を介して支持片を挟持することとなる。つまり、楔片は、支持片との接触面とは反対側の面を一方の挟持片により支持され、支持片との接触面に設けられた係止爪を確実に支持片に食い込ませることができ、これにより、楔片は支持片に確実に固定される。そして、楔片と一方の挟持片とは双方に設けられたロック手段により固定されている。これにより、ベース部材の支持片への固定強度、つまりは取付具の被取付部材への固定強度を向上させることができる。
さらに、本構成のワイヤハーネスの取付具によれば、楔片と一方の挟持片とのロック手段を解除すれば、ベース部材を支持片から容易に取り外すことができ、さらにベース部材が取り外された後には楔片は支持片との接触面とは反対側の面の支持を失うので、係止爪の支持片への食い込みを解放して楔片を支持片から容易に取り外すことができる。これにより、取付具と被取付部材との解体作業性を向上させることができる。
上記(2)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、楔片が、ヒンジを介して挟持片の先端に連設されてベース部材と一体とされ、さらに、ベース部材に予め組み付けられている。これにより、取付具の被取付部材への取り付け作業性を向上させることができる。
さらに、本構成のワイヤハーネスの取付具によれば、ロック手段を解除してベース部材を支持片から取り外した後には、上記のとおり係止爪の支持片への食い込みを解放して楔片を支持片から容易に取り外すことができ、ベース部材と共にヒンジを介して楔片をも支持片から取り外して回収することができる。これにより、取付具と被取付部材との解体作業性を向上させることができる。
上記(3)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、楔片と、ヒンジと、ベース部材と、が一体成形されている。これにより、取付具の部品点数を削減してコストを低減することができる。
さらに、本構成のワイヤハーネスの取付具によれば、楔片と、ヒンジと、ベース部材と、が単一の樹脂材料により形成されているので、これらの分別の必要がない。よって、取付具のリサイクル性に優れる。
上記(4)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、楔片は、別途設けられるではなく、一方の挟持片の一部分を分割して形成されている。これにより、取付具のコストを低減することができる。
さらに、本構成のワイヤハーネスの取付具によれば、楔片は、一対の挟持片間に支持片が差し込まれた後に支持片と一方の挟持片との間に挟装され、楔片が挟装される以前の一対の挟持片間への支持片の差し込みは容易である。これにより、ベース部材の被取付部材への取り付け、つまりは取付具の被取付部材への取り付け作業性を向上させることができる。
さらに、本構成のワイヤハーネスの取付具によれば、楔片は、係止爪が設けられた先端部を支持片と一方の挟持片との間に潜入させるようにベース部材の被取付部材への取り付け方向に変位され、それにより、支持片と一方の挟持片との間に挟装される。即ち、ベース部材の被取付部材への取り付け及び楔片の挟入とを一連の操作でおこなうことができ、これにより、取付具の被取付部材への取り付け作業性を向上させることができる。
上記(5)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、楔片と、ヒンジと、ベース部材と、が一体成形されている。これにより、取付具の部品点数を削減してコストを低減することができる。
さらに、本構成のワイヤハーネスの取付具によれば、楔片と、ヒンジと、ベース部材と、が単一の樹脂材料により形成されているので、これらの分別の必要がない。よって、取付具のリサイクル性に優れる。
上記(6)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、楔片を形成する材料は支持片を形成する材料よりも高硬度であるので、係止爪を確実に支持片に食い込ませることができ、取付具の被取付部材への固定強度が十分に確保される。
このように、本発明によれば、被取付部材への固定強度を高めることができ、被取付部材への取り付け作業性及び被取付部材との解体作業性に優れ、さらにリサイクル性にも優れるワイヤハーネスの取付具を提供することができる。
以下、本発明のワイヤハーネスの固定構造に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明のワイヤハーネスの取付具に係る第1実施形態及び当該取付具が取り付けられる被取付部材の斜視図、図2は図1の取付具の単体斜視図、図3は図2におけるIII-III矢視断面図、図4は図2におけるIV-IV矢視断面図、図5は図4において楔片を一方の挟持片に組み付けた状態を示す断面図、図6は図1の取付具の被取付部材への取り付けが完了した状態を示す斜視図、図7は図2の取付具の変形例を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、ワイヤハーネス1は、取付具2を用いて被取付部材であるバンパー3に固定される。バンパー3は、例えば合成樹脂製の一体成形品であって、その表面には支持片としての矩形板状のリブ4が突設されている。そして、取付具2は、ワイヤハーネス1を保持してバンパー3に取り付けられるベース部材5と、楔片22とで構成されている。
さらに図3を参照して、ベース部材5は、例えば合成樹脂の一体成形品であって、バンパー3のリブ4の厚みより大きい隙間をおいて対向配置された一対の挟持片11a,11bと、これらの挟持片11a,11bの基端部を互いに連結している基部12と、下側に配置された一方の挟持片11bの両側縁から外側に向けてそれぞれ延設されてワイヤハーネス1に沿って配置され、テープ等でワイヤハーネス1と緊縛されることによりワイヤハーネス1を保持している略矩形板状のベラ部21,21と、を有している。
楔片22は、例えばバンパー3を形成する合成樹脂よりも高硬度で且つベース部材5と同一の合成樹脂で形成されており、上側に配置された一方の挟持片11aの先端にヒンジ13を介して連設されている。このヒンジ13は、例えば楔片22及びベース部材5と同一の合成樹脂で形成されており、そこで楔片22、ヒンジ13、ベース部材5は一体に形成されている。そして、このヒンジ13は、楔片22及び一対の挟持片11a,11bよりも薄肉に形成されて積極的に可撓とされている。
さらに図4及び図5を参照して、楔片22は、ヒンジ13を撓ませながら一対の挟持片11a,11b間に向けて回動し、一方の挟持片11aの先端部に重なるようにして当該挟持片11aに組み付けられる。図5に示すように楔片22が一方の挟持片11aに組み付けられた状態において一方の挟持片11aとの接触面となる楔片22の面には、ロック手段としてのロック突起23が設けられており、一方の挟持片11aには、ロック突起23と係合するロック孔16が穿設されている。これらロック突起23とロック孔16とが互いに係合し、楔片22は一方の挟持片11aに組み付けられた状態に維持される。
そして、楔片22のロック突起23が設けられた面とは反対側の面、即ち、図5に示すように楔片22が一方の挟持片11aに組み付けられた状態において他方の挟持片11bに対向する面には、係止爪15が突設されており、また、上記のとおり楔片22を回動操作する際の滑り止めとして溝14が刻設されている。
このように構成された取付具2は、図5に示すようにロック突起23がロック孔16に係合して予め楔片22が一方の挟持片11aに組み付けられた状態にて、図6に示すようにリブ4が一対の挟持片11a,11b間に差し込まれるようにバンパー3に取り付けられる。楔片22と当該楔片22に対向する挟持片11bとの隙間はリブ4の厚みより小さく設定されており、よって、楔片22は、当該楔片22が組み付けられている一方の挟持片11aとリブ4との間に挟装され、係止爪15が設けられた面とは反対側の面を一方の挟持片11aの先端部により支持されて、係止爪15をリブ4に食い込ませる。
楔片22が一方の挟持片11aに組み付けられた状態で、楔片22と一方の挟持片11aとはロック突起23とロック孔16とを係合させ、一方の挟持片11aとリブ4との間からの楔片22の抜け止めがなされており、換言すれば、一方の挟持片11aは、係止爪15を食い込ませてリブ4に固定される楔片22に対する相対移動が規制されている。これにより、ワイヤハーネス1を保持するベース部材5がリブ4に固定され、つまりは取付具2がバンパー3に固定される。
取付具2とバンパー3との解体に際しては、楔片22のロック突起23と一方の挟持片11aのロック孔16との係合を解除した状態で、ベース部材5がリブ4から取り外される。相対的にリブ4が一対の挟持片11a,11b間から引き抜かれ、リブ4に係止爪15を食い込ませている楔片22は、リブ4に引きずられるようにして、一対の挟持片11a,11bを撓ませながら一方の挟持片11aへの組み付け方向とは反対方向に回動し、一方の挟持片11aとリブ4との間から抜去される。その後は、ベース部材5は容易にリブ4から取り外され、さらに、ヒンジ13に引っ張られて楔片22もベース部材5と共に回収される。
以上説明したように、本実施形態のワイヤハーネスの取付具2によれば、ベース部材5の一対の挟持片11a,11b間に差し込まれたリブ4と一方の挟持片11aとの間に楔片22が挟装され、一対の挟持片11a,11bが楔片22を介してリブ4を挟持することとなる。つまり、楔片22は、リブ4との接触面とは反対側の面を一方の挟持片11aにより支持され、リブ4との接触面に設けられた係止爪15を確実にリブ4に食い込ませることができる。そして、楔片22と一方の挟持片11aとは双方に設けられたロック手段23,16により固定されている。これにより、ベース部材5のリブ4への固定強度、つまりは取付具2のバンパー3への固定強度を向上させることができる。
さらに、本実施形態の取付具2によれば、楔片22と一方の挟持片11aとのロック手段23,16を解除すれば、ベース部材5をリブ4から容易に取り外すことができ、さらにベース部材5が取り外された後は楔片22はリブ4との接触面とは反対側の面の支持を失い、係止爪15のリブ4への食い込みを解放して楔片22をリブ4から容易に取り外すことができる。これにより、取付具2とバンパー3との解体作業性を向上させることができる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具2によれば、楔片22が、ヒンジ13を介して挟持片11aの先端に連設されてベース部材5と一体とされ、さらに、ベース部材5に予め組み付けられている。これにより、取付具2のバンパー3への取り付け作業性を向上させることができる。
さらに、本実施形態のワイヤハーネスの取付具2によれば、ロック手段23,16を解除してベース部材5をリブ4から取り外した後には上記のとおり係止爪15のリブ4への食い込みを解放して楔片22をリブ4から容易に取り外すことができ、ベース部材5と共にヒンジ13を介して楔片22をもリブ4から取り外して回収することができる。これにより、取付具2とバンパー3との解体作業性を向上させることができる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具2によれば、楔片22と、ヒンジ13と、ベース部材5と、が一体成形されている。これにより、取付具2の部品点数を削減してコストを低減することができる。
さらに、本実施形態のワイヤハーネスの取付具2によれば、楔片22と、ヒンジ13と、ベース部材5と、が単一の樹脂材料により形成されているので、これらの分別の必要がない。よって、取付具2のリサイクル性に優れる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具2によれば、楔片22を形成する材料はバンパー3を形成する材料、つまりはリブ4を形成する材料よりも高硬度であるので、係止爪15を確実にリブ4に食い込ませることができ、取付具2のバンパー3への固定強度が十分に確保される。
尚、上述した取付具2において、図7に示すように、一対の挟持片11a,11bの剛性を高め、一対の挟持片11a,11b間に差し込まれたリブ4を楔片22を介してより強固に挟持することができるよう、一方の挟持片11aから、基部12、そして他方の挟持片11bに跨ってリブ17を設けてもよい。
(第2実施形態)
図8は本発明のワイヤハーネスの取付具に係る第2実施形態及び当該取付具が取り付けられる被取付部材の斜視図、図9は図8の取付具の被取付部材への取り付け完了以前の状態を示す斜視図、図10は図9におけるX-X矢視断面図、図11は図8の取付具の被取付部材への取り付けが完了した状態を示す斜視図、図12は図11におけるXII-XII矢視断面図、図13は図8の取付具の変形例を示す斜視図である。尚、上述した第1実施形態の取付具2と共通する部材については同一符号を付すことで説明を省略する。
図8〜図10に示すように、ワイヤハーネス1は、取付具32を用いて被取付部材であるバンパー3に固定される。取付具32は、ワイヤハーネス1を保持してバンパー3に取り付けられるベース部材35と、楔片52とで構成されている。
ベース部材35は、例えば合成樹脂の一体成形品であって、バンパー3のリブ4の厚みより大きい隙間をおいて対向配置された一対の挟持片41a,41bと、これらの挟持片41a,41bの基端部を互いに連結している基部42と、下側に配置された一方の挟持片41bの両側縁から外側に向けてそれぞれ延設されてワイヤハーネス1に沿って配置され、テープ等でワイヤハーネス1と緊縛されることによりワイヤハーネス1を保持している略矩形板状のベラ部51,51と、を有している。
楔片52は、上側に配置された一方の挟持片41aの先端部を除く一部分を当該挟持片41aから分割して形成されており、その基端部は、接続片43を介してベース部材35に接続されている。この接続片43は、例えば楔片52及びベース部材35と同一の合成樹脂で形成されており、そこで楔片52、接続片43、ベース部材35は一体に形成されている。そして、この接続片43は、楔片52及び一対の挟持片41a,41bよりも薄肉に形成されて積極的に可撓とされ、挟持片41aの基端部から先端部に向かう方向に沿って屈伸可能とされている。
楔片52の先端部の上面にはロック手段としての凹部53が設けられており、楔片52が形成された一方の挟持片41aの先端部の下面(即ち、他方の挟持片41aに対向する面)には凹部53に係合するロック手段としてのロック突起46が設けられている。これら凹部53及びロック突起46は、楔片52の先端縁と当該先端縁に対向する一方の挟持片41aの内縁とを連結している連結片48を破断して、図11及び図12に示すように、接続片43を適宜屈伸させながら、楔片52の先端部が一方の挟持片41aの先端部と他方の挟持片41bの先端部との間に潜入するように当該楔片52が変位されることで互いに係合する。そして、楔片52の先端部の下面には係止爪45が突設されており、また、楔片52の上面には、上記のとおり楔片52を変位させる際の滑り止めとして溝44が刻設されている。
このように構成された取付具32は、図9及び図10に示すように、連結片48により楔片52と一方の挟持片41aとが連結されている状態にて、リブ4が一対の挟持片41a,41b間に差し込まれるようにバンパー3に取り付けられる。一対の挟持片41a,41b間の隙間はリブ4の厚みよりも大きく設定されているから、リブ4は一対の挟持片41a,41b間に容易に差し込まれる。
そして、リブ4の突端が基部42に当接した後に、連結片48が破断され、図11及び図12に示すように、接続片43を適宜屈伸させながら楔片52の先端部が一方の挟持片41aの先端部とリブ4との間に潜入するように当該楔片52が挟持片41aの先端に向けて変位される。一方の挟持片41aの先端部とリブ4との隙間は、楔片52の厚みよりも小さく設定されており、よって、楔片52は、一方の挟持片41aとリブ4との間に挟装され、その先端部において係止爪45が設けられた面とは反対側の面を一方の挟持片41aの先端部により支持されて、係止爪45をリブ4に食い込ませる。
ここで、楔片52と一方の挟持片41aとは凹部53とロック突起46とを係合させ、一方の挟持片41aとリブ4との間からの楔片52の抜け止めがなされており、換言すれば、一方の挟持片41aは、係止爪45を食い込ませてリブ4に固定される楔片52に対する相対移動が規制されている。これにより、ワイヤハーネス1を保持するベース部材35がリブ4に固定され、つまりは取付具32がバンパー3に固定される。
取付具32とバンパー3との解体に際しては、一方の挟持片41aが楔片52から離間する方向に撓ませられ、楔片52の凹部53と一方の挟持片41aのロック突起46との係合が解除される。ここで、楔片52は、その先端部において係止爪45が設けられている面とは反対側の面の支持を失い、係止爪45のリブ4への食い込みは容易に解放され、楔片52はリブ4から容易に取り外される。よって、ベース部材35は容易にリブ4から取り外され、さらに、接続片43に引きずられて楔片52もベース部材35と共に回収される。
以上説明したように、本実施形態のワイヤハーネスの取付具32によれば、ベース部材35の一対の挟持片31a,31b間に差し込まれたリブ4と一方の挟持片31aとの間に楔片52が挟装され、一対の挟持片41a,41bが楔片52を介してリブ4を挟持することとなる。つまり、楔片52は、リブ4との接触面とは反対側の面を一方の挟持片41aにより支持され、リブ4との接触面に設けられた係止爪45を確実にリブ4に食い込ませることができる。そして、楔片52と一方の挟持片41aとは双方に設けられたロック手段53,46により固定されている。これにより、ベース部材35のリブ4への固定強度、つまりは取付具32のバンパー3への固定強度を向上させることができる。
さらに、本実施形態の取付具32によれば、楔片52と一方の挟持片41aとのロック手段53,46を解除すれば、ベース部材35をリブ4から容易に取り外すことができ、さらにベース部材35が取り外された後は楔片52はリブ4との接触面とは反対側の面の支持を失い、係止爪45のリブ4への食い込みを解放して楔片52をリブ4から容易に取り外すことができる。これにより、取付具32とバンパー3との解体作業性を向上させることができる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具32によれば、楔片52は、別途設けられるではなく、一方の挟持片41aの一部分を分割して形成されている。これにより、取付具32のコストを低減することができる。
さらに、本実施形態のワイヤハーネスの取付具32によれば、楔片52は、一対の挟持片41a,41b間にリブ4が差し込まれた後にリブ4と一方の挟持片41aとの間に挟装され、楔片52が挟装される以前の一対の挟持片41a,41b間へのリブ4の差し込みは容易である。これにより、ベース部材35のバンパー3への取り付け、つまりは取付具32のバンパー3への取り付け作業性を向上させることができる。
さらに、本実施形態のワイヤハーネスの取付具32によれば、楔片52は、係止爪45が設けられた先端部をリブ4と一方の挟持片41aとの間に潜入させるようにベース部材35のバンパー3への取り付け方向に変位され、それにより、リブ4と一方の挟持片41aとの間に挟装される。即ち、ベース部材35のバンパー3への取り付け及び楔片52の挟入とを一連の操作でおこなうことができ、これにより、取付具32のバンパー3への取り付け作業性を向上させることができる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具32によれば、楔片52と、接続片43と、ベース部材35と、が一体成形されている。これにより、取付具32の部品点数を削減してコストを低減することができる。
さらに、本実施形態のワイヤハーネスの取付具32によれば、楔片52と、接続片43と、ベース部材35と、が単一の樹脂材料により形成されているので、これらの分別の必要がない。よって、取付具32のリサイクル性に優れる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具32によれば、楔片52を形成する材料はリブ4を形成する材料よりも高硬度であるので、係止爪45を確実にリブ4に食い込ませることができ、取付具32のバンパー3への固定強度が十分に確保される。
尚、上述した取付具32において、図13に示すように、一対の挟持片41a,41bの剛性を高め、一対の挟持片41a,41b間に差し込まれたリブ4を楔片52を介してより強固に挟持することができるよう、一方の挟持片41aから、基部42、そして他方の挟持片41bに跨ってリブ47を設けてもよく、さらに、楔片52の先端部を支持する一方の挟持片41aの先端部にもリブ47を設けてもよい。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
本発明のワイヤハーネスの取付具に係る第1実施形態及び当該取付具が取り付けられる被取付部材の斜視図である。 図1の取付具の単体斜視図である。 図2におけるIII-III矢視断面図である。 図2におけるIV-IV矢視断面図である。 図4において楔片を一方の挟持片に組み付けた状態を示す断面図である。 図1の取付具の被取付部材への取り付けが完了した状態を示す斜視図である。 図1の取付具の変形例を示す斜視図である。 本発明のワイヤハーネスの取付具に係る第2実施形態及び当該取付具が取り付けられる被取付部材の斜視図である。 図8の取付具の被取付部材への取り付け完了以前の状態を示す斜視図である。 図9におけるX-X矢視断面図である。 図8の取付具の被取付部材への取り付けが完了した状態を示す斜視図である。 図11におけるXII-XII矢視断面図である。 図8の取付具の変形例を示す斜視図である。 従来のワイヤハーネスの取付具の斜視図である。
符号の説明
1 ワイヤハーネス
2 取付具
3 バンパー(被取付部材)
4 リブ(支持片)
5 ベース部材
11a,11b 挟持片
13 ヒンジ
15 係止爪
16 ロック孔(ロック手段)
22 楔片
23 ロック突起(ロック手段)
32 取付具
35 ベース部材
41a,41b 挟持片
43 接続片
45 係止爪
46 ロック突起(ロック手段)
52 楔片
53 凹部(ロック手段)

Claims (6)

  1. ワイヤハーネスを被取付部材へ固定する取付具であって、
    隙間をおいて対向配置された一対の挟持片を有し、前記被取付部材に突設された支持片が当該一対の挟持片間に差し込まれるように前記被取付部材に取り付けられ、前記ワイヤハーネスを保持したベース部材と、
    前記一対の挟持片間に差し込まれた前記支持片といずれか一方の前記挟持片との間に挟装される楔片と、
    を備えており、
    前記楔片及び前記一方の挟持片の互いの接触面には、互いに係合して前記楔片の抜け止めをなすロック手段がそれぞれ設けられており、
    前記楔片の前記支持片との接触面には、前記支持片に食い込む係止爪が突設されていることを特徴とする取付具。
  2. 前記楔片が、前記ベース部材の前記被取付部材への取り付け方向にみた前記一方の挟持片の先端にヒンジを介して回動可能に連設されており、前記一対の挟持片間に向けて回動して前記一方の挟持片の先端部と重なり、前記ロック手段を前記一方の挟持片の前記ロック手段に係合させていることを特徴とする請求項1に記載の取付具。
  3. 前記楔片と、前記ヒンジと、前記ベース部材と、が、樹脂材料により一体成形されていることを特徴とする請求項2に記載の取付具。
  4. 前記楔片が、前記ベース部材の前記被取付部材への取り付け方向にみた前記一方の挟持片の先端部を除く一部分を当該挟持片から分割して形成されていると共に、その基端部を、前記取り付け方向に沿って屈伸可能な接続片を介して前記ベース部材に接続されており、
    前記係止爪が、前記楔片の先端部に設けられており、
    前記楔片が、その先端部を前記一対の挟持片間に差し込まれた前記支持片と前記一方の挟持片の先端部との間に潜入させるように前記取り付け方向に変位し、前記ロック手段を前記一方の挟持片の前記ロック手段に係合させることを特徴とする請求項1に記載の取付具。
  5. 前記楔片と、前記接続片と、前記ベース部材と、が樹脂材料により一体成形されていることを特徴とする請求項4に記載の取付具。
  6. 前記楔片が、前記支持片を形成する材料よりも高硬度な材料により形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の取付具。
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