JP2007109511A - キー、押ボタン機構、操作パネル、画像形成装置及びキー製造方法 - Google Patents

キー、押ボタン機構、操作パネル、画像形成装置及びキー製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】自重による成形直後の変形を防止して、生産性の向上を図ることが可能なキーを提供する。
【解決手段】射出成形されたキー30が、例えば冷却等のために平面に載置されたとしても、キートップ32は変形防止部32sにより平面に対し支持される。このため、キートップの自重や、キートップに作用する外力によってヒンジ部33が変形することがない。したがって、冷却時におけるヒンジ部の変形を、例えば専用の治具等を用いることなく回避することができ、生産性を向上を図ることが可能となる。
【選択図】図7

Description

本発明は、キー、押ボタン機構、操作パネル、画像形成装置及びキー製造方法に係り、更に詳しくは、押しボタン機構に用いられるキー、該キーを有する押ボタン機構、該押ボタン機構を備える操作パネル、該操作パネルを備える画像形成装置、及び押ボタン機構に用いられるキー製造方法に関する。
従来から、複写機、プリンタなどの画像形成装置などに指令を入力する入力装置としては、上面パネルに形成された開孔に下方から嵌めこまれたキーのキートップを押し下げて、入力装置内部の基板に設けられたタクトスイッチなどを動作させる押ボタン機構がよく用いられている。この押ボタン機構を構成するキーは、例えば特許文献1に記載されているように、キートップを所定方向に付勢する付勢機構や、キートップを入力装置に対し傾動可能に支持するヒンジ機構とともに、プラスチックを射出成形することにより一体的に形成されるのが一般的である。
上述のように射出成形されたキーは、十分冷却されるまでの間は形状が不安定であるため、製造工程において何らかの要因で変形してしまうことがある。その変形の主な要因としては、例えば、成形した直後(部品を型枠から取り出した直後)に、キーを平面に載置することにより、キートップの自重によって生じるヒンジ機構の撓みなどのキートップの自重に起因する変形や、冷却時のキートップに誤って何らかの外力が作用することによる変形などがあげられる。特に、押ボタン機構の操作性を向上させるためにキートップを大きくすると、その自重が増大するとともに外力が作用する程度も増大することから、製造過程においてヒンジ部等が変形したキーの発生件数が増大する傾向にある。そこで、従来は、射出成形をした後は、例えばキーを専用の治具等により固定して、冷却時に生じる変形を回避していた。
特開平9−269860号公報
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、自重等による成形直後の変形を防止して、生産性の向上を図ることが可能なキーを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、製造コストの削減を図ることが可能な、押ボタン機構、操作パネル及び画像形成装置を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、部材の変形を回避しつつ製造コストの削減を図ることが可能なキーの製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、キートップと、該キートップをヒンジを介して支持する支持部とを備えたキーにおいて、所定の面上に載置されたときに、一端が前記所定の面内に位置する支持部材が前記キートップに設けられていることを特徴とするキーである。
これによれば、例えば射出成形されたキーが、冷却等のために所定の面上に載置されたとしても、キートップは支持部により所定の面に対し所定の位置で支持される。このため、キートップの自重やキートップに作用する外力によってヒンジがストレスを受けることがない。したがって、冷却時におけるヒンジの変形を、例えば専用の治具等を用いることなく回避することができ、生産性の向上を図ることが可能となる。
この場合において、請求項2に記載のキーの如く、前記所定の面より、一端が前記キートップ側に位置する、前記キートップの押下を規制するストッパ部材が、前記キートップに設けられていることとすることができる。
この場合において、請求項3に記載のキーの如く、前記ストッパ部材は、前記キートップのスイッチ押下用の部分を中心として、前記ヒンジとは反対側に設けられていることとすることができる。
請求項2及び3に記載の各キーにおいて、請求項4に記載のキーの如く、前記ストッパ部材は、複数設けられていることとすることができる。
請求項1に記載のキーにおいて、請求項5に記載のキーの如く、前記支持部材の先端部は分離可能であり、その分離後には、前記キートップの押下を規制するストッパ部材を兼ねることとすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のキーと、前記キーが設置される部材とを備える押ボタン機構において、前記部材には、前記キートップに設けられた支持部材に応じた位置に、前記支持部材が挿入可能な開口が形成されていることを特徴とする押ボタン機構である。
これによれば、押ボタン機構は請求項1〜4のいずれか一項に記載のキーを備えている。したがって、押ボタン機構の製造工程における生産性が向上し、結果的に製造コストの削減を図ることが可能となる。
この場合において、請求項7に記載の押ボタン機構の如く、前記支持部は、前記キートップの周囲を取り囲むフレームであることとすることができる。
請求項6及び7に記載の各押ボタン機構において、請求項8に記載の押ボタン機構の如く、前記部材は、筐体に収容される基板であることとすることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の押ボタン機構と;前記基板を収容する筐体と;を備える操作パネルである。
これによれば、操作パネルには、請求項8に記載の押ボタン機構が用いられている。したがって、操作パネルの製造工程において製造コストの削減を図ることが可能となる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の操作パネルと;前記操作パネルが少なくとも電気的に接続された画像形成装置本体と;を備える画像形成装置である。
これによれば、請求項9に記載の操作パネルを備えているため、画像形成装置の製造工程において製造コストの削減を図ることが可能となる。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のキーを製造するキー製造方法であって、前記キーの形状を施した型枠に溶融物体を流し込んで前記キーを成形する工程と;前記型枠から取り出した前記キーを、前記所定の面上に前記支持部を介して載置して冷却する工程と;を含むキー製造方法である。
これによれば、射出成形されたキーは型枠から取り出されると、例えば専用の治具等により固定されることなく平面上に載置された状態で冷却される。したがって、キーに対し治具の取りつけ、及び取り外しを行なうための工数を削減することができる。また、キートップには、キーを支持部を介して平面に載置したときにキートップを支持する支持部材が形成されている。このため、キーの冷却時にキートップの自重や、キートップに作用する外力によってヒンジ部が変形することがなく、結果的にキーの変形を回避しつつ製造コストの削減を図ることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係る画像形成装置としての複写機100の外観が示されている。
この複写機100は、ユーザからの指令に基づいて複写対象である原稿の画像を読み取って用紙に複写する略直方体の形状を有する複写機本体10と、複写機本体10の前面(図1における−Y側の面)の上端部に固定された操作パネル20などを含んで構成されている。
複写機本体10は、複写対象となる原稿の画像情報を読み取るためのスキャナ装置と、スキャナ装置により読み取った画像情報に基づいて、感光体上に潜像を形成する光走査装置と、感光体上の潜像をトナーなどを用いて顕像化するとともに、用紙に転写する転写装置と、操作パネルからの入力信号を受信する通信装置と、これらを統括的に制御する制御装置(いずれも不図示)などを備えている。なお、ここでは、用紙の自動送りに用いられるオートシートフィーダーを含み、複写機本体10と呼んでいる。
操作パネル20は、図2に示されるように、相互に係合するカバー(上カバー)22及びベース(下カバー)21などを備えている。
カバー22は、例えば、プラスチックを射出成形することにより形成されている。このカバー22は、図3(A)の平面図及び図3(B)の側面図とを総合するとわかるように、X軸方向を長手方向とする平面視長方形状の天板部22aと、該天板部22aの外周縁に形成された側壁部22bとを含むYZ断面U字状の部材である。天板部22aの中央には、図3(A)に示されるように、天板部22aの図3(A)におけるX軸方向(天板部22aの長手方向)を長手方向とする長方形の開孔22cが形成されている。天板部22aの開孔22cの+X側にはテンキーなどを構成する後述する複数のキーの押圧部(押ボタン)がそれぞれ挿入される複数の丸孔などの開口を有するインターフェイス部28が設けられ、天板部22aの開孔22cの−X側には、種々の機能キーの押しボタンがそれぞれ挿入される複数の長方形状の開孔などを有するインターフェイス部29が設けられている。
そして、図4に示されるように、カバー22の天板部22aの下面には、基板61及び基板62と、ディスプレイユニット50などが、天板部22aの下面と平行になるように固定される。
基板61は、ほぼ正方形状のガラスエポキシ基板であり、その表裏面には複数の電子部品などが配置され所定の電気回路がプリントされている。そして、図2のA−A線に沿った断面を一部省略して示す断面図である図5に示されるように、天板部22aの下面に形成された複数の円筒状の筒状部22hに、ボルト56により固定されている。
カバー22の天板部22aの下面と、基板61の上面により規定された空間には、後述するキーと、該キーを介して作動(オン・オフ)されるスイッチが複数配置されている。それぞれのキー及びスイッチは、大きさは異なるがその構造はほぼ同一である。したがって、ここでは、図3(A)に示される開孔23の位置に配置されるキー及びスイッチを代表的にとり上げて説明する。
図6にはキー30の斜視図が示され、図7には一例として平坦な床面Fに載置されたキー30の断面図が示されている。キー30は、図6及び図7を総合するとわかるように、例えば、平面視略正方形のキートップ32と、キートップ32の外周を包囲するように形成された平面視矩形状のフレーム31と、キートップ32の+Y側の端部を、フレーム31の+Y側の壁の上端に対し起伏回動可能に接続する一対のヒンジ部33と、フレーム31の+Y側の壁の上端部に+Y側に向かって延設された一対の延設部34とを有している。
キートップ32には、図6及び図7を総合するとわかるように、中央の円形状の部分に上方に突出した押圧部32aが形成され、押圧部32aの下方には長手方向をZ軸方向とする円柱状の作動部32cが形成されている。そして、キートップ32の下面の−Y側のコーナー部分には、一端が床面Fに達する柱状の変形防止部32sがそれぞれ形成され、変形防止部32sの+Y側には、該変形防止部32sよりも短い棒状のストッパ32bが形成されている。
フレーム31は、図6及び図7を総合するとわかるように、−Y側の辺の部分の下端の中央部に−Z方向に突出する第1脚部31aが形成され、+Y側でかつ+X側のコーナー部分の下端、及び+Y側でかつ−X側のコーナー部分の下端に−Z方向に突出する一対の第2脚部31bが形成されている。さらに、フレーム31の+Y側部分の中央付近には−Y方向に凸となるように湾曲する湾曲部31cが形成されている。
一対のヒンジ部33は、図6及び図7を総合するとわかるように、弾性変形が可能なように他の部分に比べて厚みが薄く形成され、キートップ32の+Y側の端部の両端をフレーム31の+Y側の壁の上端部の湾曲部31cを挟む部分に対しそれぞれ起伏回動可能に接続している。
延設部34は、図6及び図7を総合するとわかるように、中央部に丸孔34aが設けられた平面視ほぼ正方形の板状で、フレーム31の+Y側の外壁の上端部にXY面に平行となるように形成されている。
ここで、上述したように構成されたキー30の製造方法について説明する。キー30は、一例として、不定形材料であるプラスチックが加熱溶融された状態で型枠内に射出される。そして、ある程度冷却されたら型枠から取り出され水平面に載置された状態で完全に形状が安定するまで冷却される。図7に示されるように、冷却のために平坦な床面Fに載置されたキー30は、フレーム31に形成された3つの脚部31a、31bによって床面F上に自立し、キートップ32は+Y側端部がヒンジ部33によって支持され、−Y側端部が変形防止部32sを介して床面Fに支持されることにより、ヒンジ部33を中心に起伏回動することを規制された状態で床面Fに対しほぼ水平に維持された状態となる。
冷却が完了することにより完成されたキー30は、カバー22を一部破砕して示す側面図である図8(A)に示されるように、カバー22に設けられた開孔23の下方から押圧部32aが挿入された状態で、カバー22の下方に組み付けられる。
詳述すると、図8(A)及び図8(B)の平面図を総合するとわかるように、カバー22の天板部22aの下面には、−Z方向に突出する3つの凸部22dが開孔23を取り囲むように形成され、開孔23から+Y方向に所定距離隔てた位置には、それぞれ一組の突出部22eからなる一対の割りピン部24が形成されている。
キー30は、図8(A)及び図8(B)を総合するとわかるように、一対の延設部34にそれぞれ形成された開孔34aに割りピン部24が圧入されることでカバー22に対するXY面内での位置が規定され、カバー22の下面に形成された3つの凸部22dと、基板61とによってフレーム31が挟持されることにより、Z軸方向の位置が規定されている。
また、基板61には、図8(A)に示されるように、キー30の下方の位置に前述したスイッチ64が固定され、変形防止部32sの下方にあたる位置に丸孔61aが形成されている。
スイッチ64は、内部に電気接点を備えた直方体状のタクトスイッチであり、Z軸方向に摺動可能な円柱状の摺動部材(スライダ)64aを備えている。スライダ64aはスイッチ64の内部に設けられた不図示の付勢機構により常時上方(+Z方向)に付勢され、外部から押圧力が作用することにより下方(−Z方向)へスライドし、スイッチ64の内部の電気接点を閉成する(ONにする)。スイッチ64はスライダ64aのほぼ中心が、キー30の作動部32cの直下にくるように、基板61の上面に実装されている。
丸孔61aは、基板61の一側から他側へ抜ける貫通孔であり、変形防止部32sの外径よりも大きな外径を有している。
キー30では、フレーム31の+X側の一部分を破断して示す図である図9に示されるように、押圧部32aに矢印で示されるような押圧力が作用すると、ヒンジ部33が弾性変形してキートップ32がヒンジ部33を中心に反時計回りに回動される。これにより、作動部32cを介してスライダ64aが押し下げられ、スイッチ64の電気接点が閉成する。この時、押し込まれたキートップ32は、ストッパ32bが基板61に当接することにより回動が停止され、スイッチ64のスライダ64aに必要以上の押圧力が作用しないようになっている。また、キートップ32が回動するとき変形防止部32sもそれにともなって回動するが、変形防止部32sの−Z側の端部は、基板61に形成された丸孔61aの内壁面に干渉することなく挿入されるようになっている。
図4に戻り、基板62は、平面視長方形状のガラスエポキシ基板であり、その表裏面には略長方形状の押ボタンスイッチ及び表示灯などが複数配置されている。そして、これらの押ボタンスイッチ及び表示灯がカバー22のインターフェイス部29に形成された開孔から露出するように、カバー22の天板部22aの下面に固定されている。
ディスプレイユニット50は、図4に示されるように、ホルダ51と、ホルダ51に保持されるディスプレイ本体60とを含んでいる。ホルダ51は、例えば金属製の板状部材を板金加工することにより形成され、X軸方向を長手方向としYZ断面S字状の棒状部分からなる固定部51aと、該固定部の下端部に一体的に設けられた矩形状の枠部51bとを有している。そして、平面視長方形のディスプレイ本体60は、ホルダ51の枠部の上部(+Z側の部分)に長手方向をX軸方向として載置され、不図示の螺子によりホルダ51に固定されている。
このようにして構成されたディスプレイユニット50は、図4に示されるように、下方からホルダ51に形成された、例えば4つの丸孔に挿入された螺子55によってカバー22の天板部22bの下面に取り付けられている。
ベース21は、例えば、プラスチックを射出成形することにより形成されている。このベース21は、図10(A)に示される底面図及び図10(B)に示される+X側から見た側面図を総合するとわかるように、X軸方向を長手方向とする平面視長方形の段つきの底板部21aと、底板部21aの外周縁に形成された側壁部21dとを有している。
底板部21aは、中央のX軸方向を長手方向とする長方形の部分に、下側に(−Z側)に突出した底面部21bが形成され、底面部21bの+Y側を除く外周に沿った平面視U字状の部分には溝部21cが形成されている。そして、底面部21bの溝部21cに囲まれた部分の長手方向(図10(A)におけるX軸方向)の両端部近傍には一対の金属プレート30A,30Bが、例えば複数のボルトなどにより固定されている。さらに底板部21aには、底部に丸孔が形成された凹部21hが外周に沿って7箇所形成され、凹部21hと同様の凹部が底面部21bの溝部21cに2箇所設けられている。また、このベース21の+Y側の端部の中央部近傍が、底板部21bから側壁部21dに渡って一部矩形状に切り取られ、切欠21fが形成されている。
上記のように構成されたベース21は、図2に示されるように、カバー22の下方に隙間なく嵌合され、図2におけるA−A線に沿った断面を一部省略して示す断面図である図11(A)、図2におけるB−B線に沿った断面を一部省略して示す断面図である図11(B)、図2におけるC−C線に沿った断面を一部省略して示す断面図である図11(C)に示されるように、ベース21に形成された凹部21hの丸孔に螺子55が挿入され、基板61、ディスプレイユニット50のホルダ51、又は基板62を貫通した状態で、カバー22の天板部22aの下面に形成された筒状部22hに螺合されることにより一体化されている。そして、ベース21に設けられた金属プレート30を介して、ボルトなどにより複写機本体10に装着され、切欠21fを介して複写機本体10と操作パネル20の内部に収納された電子機器とが電気的に接続されている。
以上説明したように、本実施形態にかかるキー30は、図7に示されるように床面Fに載置された場合には、フレーム31に形成された3つの脚部31a、31bにより自立する。そして、キートップ32は、変形防止部32sによってヒンジ部33を中心とした回動が規制された状態で支持され、床面Fにほぼ平行な状態となる。このため、例えば射出成形した直後の冷却時など、形状が不安定な状態で平坦な場所に載置されたとしても、キートップ32の自重や、キートップ32の押圧部32aに作用する力によってヒンジ部33に生じる変形が回避される。したがって、製造工程において、キー30を専用の治具等を用いて固定することなく冷却することができるため、生産性の向上を図ることが可能となる。
また、上述したようにキートップ32に変形防止部32sが形成されたキーを基板61に設置して、キートップ32を押下した場合には、図6に示されるように、変形防止部32sの−Z側の端部が基板61に形成された丸孔61aに挿入されるようになっている。このため、キートップ30の変形防止部32sが基板61と干渉することもなく、キー30の操作性も良好に確保されている。
また、本実施形態にかかる操作パネル20によると、キー30と基板61を含む押ボタン機構を有している。したがって、操作パネル20の生産性の向上を図ることが可能となり、結果的に、操作パネル20の製造コストの削減を図ることが可能となる。
また、本実施形態にかかる画像形成装置100によると、操作パネル20を備えている。したがって、画像形成装置100の製造コストの削減を図ることが可能となる。
また、本実施形態にかかるキー30の製造方法によると、射出成形されたキー30は型枠から取り出されると、図7に示されるように、例えば専用の治具等により固定されることなく床面F上に載置された状態で冷却される。したがって、キー30に対し治具の取りつけ、及び取り外しを行なうための工数を削減することができる。また、キートップ32には、キー30をフレーム31を介して平面に載置したときにキートップ32を支持する変形防止部32sが形成されている。このため、キー30の冷却時にキートップ32の自重や、キートップ32に作用する外力によってヒンジ部33が変形することがない。したがって、キー30の変形を回避しつつ製造コストの削減を図ることが可能となる。
なお、上記実施形態では、キートップ32に1組のストッパ32b及び1組の変形防止部32sが形成されている場合について説明したが、これに限らず、それぞれ1つ又は3つ以上であってもよい。
また、上記実施形態では、ストッパ32bと変形防止部32sが別個に設けられている場合について説明したが、これに限らず、ストッパ32bと変形防止部32sを共通化してもよい。例えば、図12(A)に示されるように、ストッパ32bの−Z側端部に、ストッパ32bの外径よりも小さい外径を有する円柱部を形成して、基板61にはストッパ32の外径よりも小さく、円柱部よりも大きな丸孔61aを形成してもよい。このキー30を平面に載置すると、キートップ32は平面に対し円柱部が形成されたストッパ32bにより支持されるため製造工程での変形が回避されるとともに、基板61に設置されて押下された場合には、図12(B)に示されるように、円柱部は丸孔61aに挿入されるため基板61に干渉することはない。したがって、キー30の製造工程において、キー30を専用の治具等を用いて固定することなく冷却することができるため、操作性の低下を招くことなく生産性の向上を図ることが可能となる。また、図13に示されるように、床面Fに達するストッパ32bの−Z側端の一部を切り欠いて半円柱状部を形成し、基板61には、この半円柱状部が挿入可能な開口部を設けることとしてもよい。
また、本実施形態では、基板61に丸孔61aを形成して、キートップ32の変形防止部32sと基板61が干渉しない構造としたが、これに限らず、例えば図14(A)に示されるように変形防止部32sの一部を他の部分よりも小径にしたり、図14(B)に示されるように変形防止部32sを大径部と小径部からなる段つき円柱状とすることにより、変形防止部32に対し力を加えたときに応力集中する部分を設け、冷却完了後は変形防止部32sの少なくとも一部を、工具類を使用することなく簡単に取り去るようにしてもよい。また、ストッパ32bと変形防止部32sを兼用する場合には、例えば図15に示されるように、キー30の製造工程でストッパ32bを床面Fに達するように成形するとともに所望の部分を他の部分より小径にして、キー30を基板61に設置する場合には、変形防止部32bの−Z側端部を切り取るようにしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明のキー30及び操作パネル20が複写機に用いられる場合について説明したが、これに限らず、複写機以外の画像形成装置、例えば、プリンタ、ファクシミリ、又は、これらが集約された複合機にも好適である。
以上説明したように、本発明のキー30、及び押ボタン機構は、電気接点を作動させるのに適しており、本発明の操作パネル20は、画像形成装置100に対する指令を入力するのに適しており、本発明の画像形成装置100は、入力された指令に基づいて画像を形成するのに適しており、本発明のキー製造方法は、押ボタン機構に用いられるキーの製造に適している。
本発明の一実施形態にかかる複写機100を示す図である。 図1における複写機100の操作パネル20を示す斜視図である。 図3(A)は図2における操作パネル20のカバー22を示す平面図であり、図3(B)は図2における操作パネル20のカバー22を示す側面図である。 カバー22に取り付けられる、基板61、62及びディスプレイユニット50を示す展開斜視図である。 基板61が取り付けられた状態を説明するための図である。 キー30を示す斜視図である。 図6のキー30の断面図である。 図8(A)は図6におけるキー30が取り付けられた状態を説明するための断面図であり、図8(B)は図6におけるキー30が取り付けられた状態を説明するための平面図である。 キー30の動作を説明するための図である。 図10(A)は図2における操作パネル10のベース12を示す平面図であり、図10(B)は、図2における操作パネル10のベース12を示す側面図である。 図11(A)、図11(B)及び図11(C)は、一体化されたカバー16とベース12の図2におけるA−A線に沿った断面、B−B線に沿った断面及びC−C線に沿った断面を、それぞれ一部省略して示す断面図である。 図12(A)は変形防止部32sとストッパ32bを兼用した場合を示す図(その1)であり、図12(B)はその動作を説明するための図である。 変形防止部32sとストッパ32bを兼用した場合を示す図(その2)である。 図14(A)及び図14(B)は変形防止部32sの変形例を示す図である。 ストッパ32bの変形例を示す図である。
符号の説明
20…操作パネル、21…ベース、22…カバー、24…割りピン部、22f…ガイドリブ、30…キー、32…キートップ、32a…押圧部、32b…ストッパ、32c…作動部、32s…変形防止部、31…フレーム、33…ヒンジ部、61,62…基板、64…スイッチ、64a…摺動部、100…複写機(画像形成装置)

Claims (11)

  1. キートップと、該キートップをヒンジを介して支持する支持部とを備えたキーにおいて、
    所定の面上に載置されたときに、一端が前記所定の面内に位置する支持部材が前記キートップに設けられていることを特徴とするキー。
  2. 前記所定の面より、一端が前記キートップ側に位置する、前記キートップの押下を規制するストッパ部材が、前記キートップに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキー。
  3. 前記ストッパ部材は、前記キートップのスイッチ押下用の部分を中心として、前記ヒンジとは反対側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のキー。
  4. 前記ストッパ部材は、複数設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のキー。
  5. 前記支持部材の先端部は分離可能であり、その分離後には、前記キートップの押下を規制するストッパ部材を兼ねることを特徴とする請求項1に記載のキー。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のキーと、前記キーが設置される部材とを備える押ボタン機構において、前記部材には、前記キートップに設けられた前記支持部材に応じた位置に、前記支持部材が挿入可能な開口が形成されていることを特徴とする押ボタン機構。
  7. 前記支持部は、前記キートップの周囲を取り囲むフレームであることを特徴とする請求項6に記載の押ボタン機構。
  8. 前記部材は、筐体に収容される基板であることを特徴とする請求項6又は7に記載の押ボタン機構。
  9. 請求項8に記載の押ボタン機構と;
    前記基板を収容する筐体と;を備える操作パネル。
  10. 請求項9に記載の操作パネルと;
    前記操作パネルが少なくとも電気的に接続された画像形成装置本体と;を備える画像形成装置。
  11. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のキーを製造するキー製造方法であって、
    前記キーの形状を施した型枠に溶融物を流し込んで前記キーを成形する工程と;
    前記型枠から取り出したキーを、前記所定の面上に前記支持部を介して載置して冷却する工程と;を含むキー製造方法。
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