JP2007108550A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像品位の低下を防ぐことのできる定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置内の第1の定着部8でシートSに定着されたトナー像を、第2の定着部91により、シートの画像定着面を定着ベルト91cに押し付けながら加熱及び加圧してシートSに再度定着する。そして、第2の定着部91cの下流に設けられ、第2の定着部91cからのシートSを無端状の搬送ベルト92aにより吸着搬送するシート搬送部92を、シートSの画像定着面と反対側の面を吸着搬送する位置に設けるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関し、特にシートに高光沢の画像を形成するための定着処理を施す定着装置に関するものである。
周知のように、電子写真方式を利用した画像形成装置にあっては、通常、感光体上、或は転写体上に担持されている可視像を普通紙等のシートに転写して記録画像を得るようになっている。そして、感光体、或は転写体から可視像を転写されたシートは、定着装置に搬送されて可視像の定着を受けた後に排出される。
従来の電子写真方式を利用した画像形成装置は、特に白黒画像などを出力する場合、光沢があると文字などが見ずらくなるため、トナーの定着温度や定着時間を調整して低光沢となるように設定されている。
しかし、昨今の電子写真方式を利用した画像形成装置の分野において、カラー化が進展し、このカラー化の進展に伴いデジタルスチルカメラで撮影した映像等を、銀塩写真並みの高光沢、高平滑で画像形成できることが望まれている。
そこで、熱加圧定着装置の他に、定着ベルトを用いたベルト定着装置を直列に配置し、この2つの定着装置の何れか一方もしくは両方を通過させることにより、低光沢、高光沢の両画像が出力できる画像形成装置が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、このベルト定着装置は、加熱ローラを含む複数のベルト支持ローラにて回転可能に支持された耐熱フィルムからなる定着ベルトと、加熱ローラと共に定着ベルトを挟持する加圧ローラを備えたものである。なお、高光沢な画像を出力する場合には、シートとして、表面に熱可塑性樹脂をコートして受像層としたコート紙を用いる。
このような2つの定着装置を備えた画像形成装置では、例えば図6に示すように、第1の定着装置(第1の定着部)201によりトナー像をシートに定着させた後、このシートを第2の定着装置であるベルト定着装置(第2の定着部)202に搬送する。
そして、このベルト定着装置202において、シートのトナー画像面を定着ベルト203に当接させた状態で再度ゆっくりと加熱して平滑化する。さらに、加熱後、定着ベルト内の不図示の冷却手段により、シートを定着ベルト203に密着させたままの状態で冷却してトナー像を固化させるようにしている。なお、これによりトナー像がシートに定着され、このようにトナー像をシートに定着させた後、シートを定着ベルト203から剥離させるようにしている。
このようなベルト定着装置202では、トナー像はシートの透明樹脂層に埋め込まれた状態で定着されるので、シート表面上の透明樹脂層とトナー像とは共にベルト表面形状にならって凝固する。これにより、シート全面が平滑な面となり、この結果、光沢性に優れたカラー画像を得る事ができる。なお、このようなベルト定着装置202は、画像形成本体内に配設される場合や、図6に示すように画像形成装置にオプション式の定着装置として併設される場合がある。
特開2002−214948号公報
ところで、このような2つの定着装置を備えた画像形成装置において、第2の定着装置203から排紙部204までの経路では、図6に示すように、複数の搬送ローラ対205〜210及び不図示の複数の搬送ガイド対によりシートの搬送を行っている。
ここで、第2の定着装置202を通過した直後のシート上の転写画像は高温となっているが、生産性等の観点から冷却時間を充分にとることができない。このため、トナー画像は充分に固化されず、定着後完全に冷却され、固化したトナー画像に較べ、やわらかく擦れ等の外部影響に弱い状態になっている。
この結果、シートが、トナー画像が充分に固化されていない状態で複数の搬送ローラ対205〜210及び複数の搬送ガイド対を通過すると、搬送ローラ対等との間で画像面の擦れや、画像の温度ムラによる光沢ムラが発生し、トナー画像が劣化する。特に高光沢、高平滑な画像は光沢ムラが出易く、画像品位を損ない易い。
なお、搬送ガイド対を通過させながらシートを搬送した場合、閉鎖された空間内を第2の定着装置により高温に暖められたシートが搬送されるため、放熱が少なく、この状態でシートが排出された場合、排紙部204において排紙されたシート同士が接着されてしまう排紙接着が生じる原因になっていた。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、画像品位の低下を防ぐことのできる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的するものである。
本発明は、画像形成装置内の第1の定着部でトナー像が定着されたシートを加熱及び加圧してトナー像を再度定着する第2の定着部と、前記第2の定着部の下流に設けられ、該第2の定着部からのシートを無端状の搬送ベルトにより吸着搬送するシート搬送部と、を備え、前記シート搬送部をシートの画像定着面と反対側の面を前記搬送ベルトに吸着するように配置することを特徴とするものである。
また本発明は、画像形成部でシートに転写されたトナー像を定着するための第1の定着部と、前記第1の定着部でトナー像が定着されたシートを加熱及び加圧してトナー像を再度定着する第2の定着部と、前記第2の定着部の下流に設けられ、該第2の定着部からのシートを無端状の搬送ベルトにより吸着搬送するシート搬送部と、を備え、前記シート搬送部をシートの画像定着面と反対側の面を吸着搬送する位置に設けたことを特徴とするものである。
本発明のように、第2の定着部からのシートを吸着搬送するシート搬送部を、シートの画像定着面と反対側の面を吸着搬送する位置に設けることにより、画像定着面が擦られるのを防ぐことができ、画像品位の低下を防ぐことができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の一例であるカラー複写機の概略構成を示す図である。
図1において、100はカラー複写機、101はカラー複写機本体(以下、装置本体という)である。この装置本体101には画像形成部102、画像形成部102にシートSを給送する給紙部103が設けられている。さらに、装置本体101の一側には装置本体101から排出される画像形成済みのシートを再度定着する定着装置である外部定着装置9がオプションとして設置されている。
ここで、画像形成部102には、感光ドラム1a、1次帯電器1b、ロータリ現像器50、現像後の画質を調整するポスト帯電器1c等が配設されている。なお、このロータリ現像器50は、トナーカートリッジと一体となったブラック用現像器5K、イエロー用現像器5Y、マゼンタ用現像器5M、シアン用現像器5Cの4色の現像器を有している。また、このロータリ現像器50は、回転軸51の周りを矢印aで示す反時計方向に回転し、必要時に所望の色の現像器5(5Y,5M,5C,5K)を感光ドラム1と対向する現像位置へと移動させることが可能となっている。
さらに、画像形成部102には、4色のトナー像を重ねて転写作像した後、シートSへ多色画像を転写する中間転写体である無端状の転写ベルト3、転写ベルト3からシートSへトナー画像を転写する2次転写ローラ6が設けられている。なお、4は、感光ドラム上の残トナーをクリーニングするドラムクリーナ、2はレーザ露光光学系である。
また、給紙部103は、シートSを収容して装置本体101に着脱自在なカセット61及び手差しカセット64が設けられており、このカセット61及び手差しカセット64から画像形成部102に向けてシートSが供給される。
なお、画像形成部102の上流側にはシートSの姿勢位置精度を高め、転写ベルト上のトナー像に合わせてシートSをタイミングよく送り出すレジストローラ75が配設されている。また、画像形成部102の下流側には、トナー像が転写されたシートSを搬送する転写搬送装置77、シート上の未定着画像を定着する第1の定着部8、画像が定着されたシートSを装置本体外に排出する排出ローラ対62等が配設されている。また、63は、装置本体101の画像形成動作全般を制御する制御装置である。
次に、このような構成のカラー複写機100の動作について説明する。
装置本体101に設けられている制御装置63から画像形成信号が出力されると、レーザ露光光学系2から光信号に変換された1色目の光像Eがレンズ及び各反射ミラーを経て感光ドラム上に投影される。なお、このとき感光ドラム1aは、予め一次帯電器1bにより帯電されおり、光像Eが投影されることによって静電潜像が形成される。
次に、ロータリ現像器50内に配された複数の現像器5のうち選択された1色目の色に対応した現像器5により静電潜像が現像され、1色目のトナー像が形成される。この後、感光ドラム上に形成されたトナー像はポスト帯電器1cによって電位が調整され、やがて転写位置で転写ベルト3上に転写される。
ここで、カラーモードの場合には、トナー像が転写された転写ベルト3は次のトナー像が形成転写されるよう更に回転する。なお、この間、ロータリ現像器50は次の指定カラーの現像器を感光ドラム1aに対向するよう矢印a方向に90°回転し、次の静電潜像を現像する準備をする。
また、1次転写が終わった感光ドラム1はドラムクリーナ4によりクリーニングされた後、1色目同様、2色目、3色目、4色目と潜像、現像、1次転写を繰り返し、中間転写体3上に各色のトナー画像を順次重ねていく。ここで、現像器内のトナーはトナー収納部から現像器内のトナー比率(或いはトナー量)を一定に保つ様に所望のタイミングにて随時補給される。
一方、このような画像形成動作に並行してカセット61又は手差しカセット64に収納されたシートSは給紙ローラ71,74により給送される。この後、給紙部103から給送されたシートSはレジストローラ75で斜行が補正され、さらにタイミングが合わされて転写ベルト3と2次転写ローラ76とにより構成される二次転写部に送られる。
次に、このように二次転写部に送られたシートSは、2次転写ローラ76によりトナー像が転写された後、転写搬送装置77により第1の定着部8に搬送される。この後、第1の定着部8により加熱及び加圧されることにより、シートSに未定着転写画像が永久定着される。
そして、このように画像が定着されたシートSは排出ローラ62により装置本体101から排出され外部定着装置9に受け渡される。このようにして、給紙部103から給送されたシートSは画像が形成されて排出される。
なお、本カラー複写機100は両面画像形成機能を有しており、シートSの両面に画像を形成する場合は、第1の定着部8による第1面の定着処理が終了した後、シートSは、まず反転フラッパ機構70aにより下方に搬送される。そして、反転分岐ポイントPの下流に配置された反転搬送ローラ78へと搬送され、この反転搬送ローラ78によりスイッチバック反転される。
次に、このように反転搬送ローラ78によりスイッチバック反転されたシートSは、表裏反転した状態で両面フラッパ機構70bにより両面搬送パス66へと搬送された後、再搬送ローラ79及びレジストローラ75を経て画像形成部102に向けて再搬送される。そして、このように画像形成部102に再搬送されたシートSは、既述した作像プロセスによりトナー像がシートSの第2面に形成される。
ところで、装置本体101に接続される外部定着装置9は画像形成工程を経て装置本体101から搬送されてきたシートに対して高光沢処理又は非光沢処理を選択的に行うことができるよう、第2の定着部91を備えている。また、搬送されてきたシートを、低光沢の画像を形成する際には機外に排紙するための第1パス67と、高光沢、高平滑な画像を形成する際にはシートを第2の定着部91に搬送する第2パス68とを備えている。
そして、低光沢の画像を形成する際には、搬送されてきたシートを第1パス67を経て機外に排紙するようにしている。一方、高光沢、高平滑な画像を形成する際には、シートを第2パス68を経て第2の定着部91に搬送するようにしている。なお、このように高光沢、高平滑な画像を形成したいときはシートとして、表面に熱可塑性樹脂をコートして受像層としたコート紙を用いるようにする。
図2は、第2の定着部91の構成を示す図である。この第2の定着部91は、加熱ローラ91a及び複数の定着ベルト支持ローラ91bにて回転可能に支持された無端状の定着ベルト91cと、加熱ローラ91aと共に定着ベルト91c及びシートを挟持する加圧ローラ91dとを備えている。さらに、定着ベルト内には冷却手段91eが設けられている。なお、本実施の形態においては、定着ベルト91cを上側、加熱ローラ91aと共に定着ローラ対を構成する加圧ローラ91dを下側に配置した場合を示している。
この第2の定着部91は、第1の定着部8にて定着された後、搬送されてきたシートSを、画像定着面を定着ベルト91cに当接させた状態で再度ゆっくりと加熱して平滑とするようにしている。そして、このようにシートSを加熱した後、定着ベルト内の冷却手段91eによって冷却することにより、画像(トナー)を固化し、高光沢画像を得るようにしている。
ここで、画像をある程度固化し、平滑且つ一様に高光沢な画像を得るためにはシートSを、定着ベルト91cに当接させた状態で一定時間以上保つ必要がある。このため、シートSの一部(先端部)が定着ベルト91cから通常の剥離位置(例えば、下部の定着ベルト支持ローラ91b手前の所定位置)の手前で自重その他の影響で剥離するのを防止する必要がある。
そこで、本実施の形態においては、定着ベルト91cの下方に、定着ベルト91cから一部がはがれたシートの落下を防止するはがれ防止部材である、はがれ防止バックアップ部材91fが設けられている。なお、このはがれ防止バックアップ部材91fは、第2の定着部91と、後述する吸着搬送部92を繋ぐガイドの役目も果たしている。
一方、図2において、92は吸着搬送部であり、この吸着搬送部92は第2の定着部91により画像が高平滑且つ高光沢となった後、定着ベルト91cから剥離されたシートSの画像定着面と反対側の面である非画像定着面側を吸着搬送するようになっている。
このシートを吸着搬送するシート搬送部である吸着搬送部92は、ベルト駆動ローラ92b及びテンションアイドルローラ92cにて回転可能に支持された無端状の搬送ベルト92aと、搬送ベルト内に設けられた吸引ファン92dとを備えている。なお、搬送ベルト92aには、吸着手段である吸引ファン92dによる吸引力の伝達が可能なように無数の穴が設けられている。
そして、定着ベルト91cから吸着搬送部92に受け渡されたシートは、この後、図1に示す搬送ガイド81を経て排紙ローラ80より外部定着装置9の外部に設けられた排紙トレイ69に排出される。
ここで、この吸着搬送部92は定着ベルト91cの対向側、本実施の形態においては、下方に設けられている。そして、このような位置に吸着搬送部92を設けることにより、定着ベルト91cから剥離されたシートSを、シートSの非画像定着面側を吸着して搬送することができる。これにより、画像定着面(転写面)の擦れによる画像不良の発生を防止することができる。
このように、第2の定着部91からのシートSを吸着搬送するシート搬送部92を、シートの非画像定着面を吸着して搬送する位置に設けることにより、画像定着面が擦られるのを防ぐことができ、これにより画像品位の低下を防ぐことができる。このことは光沢ムラ等が目立ち易い高光沢な画像を搬送する上でより有利であり、またシートを転写面が搬送ガイドと多く摺擦する屈曲搬送部を通過させる場合でも、より大きな効果を得ることができる。
また、吸着搬送部92の搬送ベルト92aは、シート上のトナー画像が第2の定着部91による加熱から充分に冷やされ、擦れ等の外部影響を受けにくくなるまで充分の長さを有している。これにより、搬送ガイド81や排紙ローラ80を通過しても擦れ等の影響を最小限に抑えることができる。
一般的に搬送ガイド81や排紙ローラ80の影響による光沢ムラ、擦れ等は含有ワックストナーにおいては、そのワックスの融点以上で出やすいと言われている。このため、吸着搬送部92(の搬送ベルト92a)の長さを、トナーがワックス融点よりある程度低い温度(40℃〜60℃)に冷やされるまでの長さに設定するのが好ましい。また、排紙トレイ69までの搬送路全てを吸着搬送部92にて構成すればその効果はより大きくなる。
さらに、本実施の形態においては、例えば図1に示すように外部定着装置9に制御部94を、また装置本体101にシートのサイズや紙厚を設定する設定手段であるシート情報設定手段104を設けるようにしている。そして、このシート情報設定手段104により設定された情報に基づいて制御部94が吸引ファンの吸着力を制御するようにしている。
これにより、例えば吸引ファン92dをシート搬送方向と直交する幅方向に複数設けている場合、小サイズ幅のシートを搬送する時は中央付近の吸引ファンのみ動作させることができ、低騒音化・省エネルギー効果を得ることができる。また、シートのサイズ、紙厚に応じて吸引力を制御することにより、搬送力のばらつきに起因する搬送不良や、シートのコシの影響による搬送不良を防止することができる。
なお、この吸引ファン92dの吸着力の制御は、装置本体101に設けられた制御装置63により行っても良い。また、シート情報設定手段104を外部定着装置9に設けるようにしても良い。
さらに、本実施の形態においては、図2に示すように吸着搬送部92のシートSを吸着する面の上方を開放しており、これにより放熱空間を広く取ることができ、放熱効率が向上する。この結果、より早く転写面のトナーが冷やされ、外部影響を受け難いトナー画像が得られる。また、早い段階でシートS及びトナー画像が冷やされるので、屈曲搬送部でのカール対策や排紙時の排紙接着防止にも効果が得られる。
なお、本実施の形態においては、この吸着搬送部92のシートSを吸着する面の上方空間にエアー(空気)を吐出するエアー吐出手段である冷却ファン93を設け、この冷却ファン93によりシートSの転写面を冷却するようにしている。これにより、放熱効率、カール対策、排紙接着といった点において、更に大きな効果が得られる。
また、この冷却ファン93からシートSに向けてエアーを吹き出すことにより、搬送ベルト92aの吸着力の補助的役割を担うことができ、すべりのないより安定したシートSの搬送を行うことができる。ここで、搬送ベルト92aに熱容量・熱伝導率のよい材料を用いることでも、既述した効果は更に大きくなる。
なお、これまでの説明においては、定着ベルト91cから自重その他の影響でシートSの一部が剥離して落下し、シートSのジャムが発生するのを防ぐため、はがれ防止バックアップ部材91fを設けた場合について述べてきた。しかし、はがれ防止バックアップ部材91fを設けなくとも、シートの一部の落下によるジャムの発生を防ぐことができる。
次に、このようなはがれ防止バックアップ部材91fを設けることなくシートのジャムの発生を防ぐことのできる本発明の第2の実施の形態について説明する。
図3は、本実施の形態に係る画像形成装置に設けられた外部定着装置の第2の定着装置及び吸着搬送部の構成を示す図である。なお、図3において、図2と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
本実施の形態においては、定着ベルト91cと吸着搬送部92(の搬送ベルト92a)とをオーバーラップさせている。そして、このように定着ベルト91cと吸着搬送部92とをオーバーラップさせることにより、通常の剥離位置の手前で定着ベルト91cから剥離して落下してもシートSは無端ベルト上に落下するので、シートSがジャムするのを防止することができる。
なお、このように構成した場合、吸引ファン92dを定着ベルト91cとのオーバーラップ部分に配置してしまうと、吸引ファン92dによる吸引力の影響により、早い段階で定着ベルト91cからシートSが剥離されてしまう。そして、このように早い段階でシートSが剥離されると、定着ムラのある画像が形成されてしまうことになることから、吸引ファン92dは定着ベルト91cとのオーバーラップ部分よりもシート搬送方向下流側に配置する必要がある。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図4は、本実施の形態に係る画像形成装置に設けられた外部定着装置の第2の定着装置及び吸着搬送部の構成を示す図である。なお、図4において、図2と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
本実施の形態においては、定着ベルト91cを下側、加圧ローラ91dを上側に配置している。これにより、シートSは上方より定着ベルト91cに吸着される。また、このように定着ベルト91c及び加圧ローラ91dを配置した場合、シートSを、画像定着面が下を向いた状態で搬送されてくるように外部定着装置9又は装置本体101を構成する。
さらに、このように構成したとき、図4に示すように吸着搬送部92をシート搬送方向下流側にてシートSが接触するように若干斜めに配置するようにしている。これにより、シートが自重で落ちることなく良好なシートSの吸着搬送が可能になり、画像定着面が下を向いた状態で搬送されてくる画像を高光沢且つ高平滑なまま搬送することが可能になる。なお、吸着搬送部92を第2の定着部91とオーバーラップさせるようにしてもシートSが自重で落ちることなく良好な吸着搬送が可能となる。
ところで、これまでの説明においては、吸着搬送部として吸引ファン92dを用いてエアー吸着搬送を行うものについて述べてきたが、シートの冷却をあまり必要としない場合は、吸着搬送部として静電吸着搬送を行うものを用いても良い。
次に、このような本発明の第4の実施の形態について説明する。
図5は、本実施の形態に係る画像形成装置に設けられた外部定着装置の第2の定着装置及び吸着搬送部の構成を示す図である。なお、図5において、図2と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図5において、92Aは吸着搬送部、92aはシートSを静電吸着するための無端ベルトであり、この搬送ベルト92aはテンションアイドルローラ92cに適当なバイアス電圧を印加することにより帯電するようになっている。そして、このように搬送ベルト92aを帯電させることにより、シートSを静電吸着して搬送するようにしている。
なお、本実施の形態において、搬送ベルト92aとしては、体積抵抗率の高いPVdF(ポリフッ化ビニリデン)、ポリアミド等の樹脂材料や、クロロプレーンゴム、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体)等のゴム材料等を用いることができる。
98は吸着搬送部92Aの下流側に設けられ、シートSの除電を行う除電手段であり、この除電手段98によってシートSの除電を行うことにより、排紙トレイ上でシート同士が吸着してしまうことを防止することができる。
このように、シートSの冷却をあまり必要としない場合は、吸着搬送部92Aとして静電吸着搬送によりシートSを搬送するものを用いても、転写面を摺擦させず擦れや光沢ムラ等のない高品位な画像を得ることができる。
なお、これまでは第2の定着部91を装置本体101に接続可能なユニットとして外部定着装置9内に配置した構成について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、カラー複写機(画像形成装置)100の装置本体内に配置する構成としてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の一例であるカラー複写機の概略構成を示す図。 上記定着装置である外部定着装置に設けられた第2の定着部及び吸着搬送部の構成を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置に設けられた外部定着装置の第2の定着装置及び吸着搬送部の構成を示す図。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置に設けられた外部定着装置の第2の定着装置及び吸着搬送部の構成を示す図。 本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置に設けられた外部定着装置の第2の定着装置及び吸着搬送部の構成を示す図。 従来のオプション式の定着装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す図。
符号の説明
9 外部定着装置
8 第1の定着部
63 制御装置
80 排紙ローラ
81 搬送ガイド
91 第2の定着部
91a 加熱ローラ
91c 定着ベルト
91d 加圧ローラ
91e 冷却手段
91f はがれ防止バックアップ部材
92 吸着搬送部
92a 搬送ベルト
92d 吸引ファン
92A 吸着搬送部
93 冷却ファン
94 制御部
98 除電手段
100 カラー複写機
101 カラー複写機本体
102 画像形成部
104 シート情報設定手段
S シート

Claims (18)

  1. 画像形成装置内の第1の定着部でトナー像が定着されたシートを加熱及び加圧してトナー像を再度定着する第2の定着部と、
    前記第2の定着部の下流に設けられ、該第2の定着部からのシートを無端状の搬送ベルトにより吸着搬送するシート搬送部と、を備え、
    前記シート搬送部をシートの画像定着面と反対側の面を前記搬送ベルトに吸着するように配置することを特徴とする定着装置。
  2. 前記第2の定着部は、前記第1の定着部でトナー像が定着されたシートを加熱及び加圧する定着ローラ対と、前記定着ローラ対の下流に設けられた下流側ローラと、前記定着ローラ対の一方のローラと前記下流側ローラとに巻き付けられた無端状の定着ベルトと、を有し、シートの画像定着面を前記定着ベルトに押し付けながら加熱及び加圧してトナー像を再度定着することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記定着ベルト内部にシートを冷却するための冷却手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の定着装置。
  4. シート情報を設定する設定手段と、
    前記設定手段で設定されたシート情報に基づき前記シート搬送部の前記搬送ベルトにシートを吸着する吸着力を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記シート搬送部は、エアー吸引によりシートを吸着することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記シート搬送部は、静電吸着によりシートを吸着することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記搬送ベルトの下流側に静電吸着により搬送されたシートを除電する除電手段を設けたことを特徴とする請求項6記載の定着装置。
  8. 前記シート搬送部はエアー吸引によりシートを吸着する吸着手段を前記搬送ベルトの内部に備え、前記定着ベルトと前記搬送ベルトを、シート搬送方向でオーバーラップさせて配置し、前記吸着手段を前記定着ベルトよりも搬送方向下流側に配置することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. シートを下方より前記定着ベルトに吸着させ、該定着ベルトの下方に該定着ベルトから一部がはがれたシートの落下を防止すると共に、前記一部がはがれたシートを前記シート搬送部に案内する落下防止部材を設けたこと特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. シートを上方より前記定着ベルトに吸着させ、前記第2の定着部から送られてくるシートが接触するよう前記シート搬送部を斜めに配置したことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. エアーを吐出してシートを冷却するエアー吐出手段を備え、前記エアー吐出手段を前記搬送ベルトのシートを吸着する面と対向する位置に設けたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 画像形成部でシートに転写されたトナー像を定着するための第1の定着部と、
    前記第1の定着部でトナー像が定着されたシートを加熱及び加圧してトナー像を再度定着する第2の定着部と、
    前記第2の定着部の下流に設けられ、該第2の定着部からのシートを無端状の搬送ベルトにより吸着搬送するシート搬送部と、を備え、
    前記シート搬送部をシートの画像定着面と反対側の面を吸着搬送する位置に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  13. 前記第2の定着部は、前記第1の定着部でトナー像が定着されたシートを加熱及び加圧する定着ローラ対と、前記定着ローラ対の下流に設けられた下流側ローラと、前記定着ローラ対の一方のローラと前記下流側ローラとに巻き付けられた無端状の定着ベルトと、を有し、シートの画像定着面を前記定着ベルトに押し付けながら加熱及び加圧してトナー像を再度定着することを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
  14. シート情報を設定する設定手段と、
    前記設定手段で設定されたシート情報に基づき前記シート搬送部のシートを吸着する吸着力を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項12又は13記載の画像形成装置。
  15. 前記シート搬送部はエアー吸引によりシートを吸着する吸着手段を前記搬送ベルトの内部に備え、前記定着ベルトと前記搬送ベルトを、シート搬送方向でオーバーラップさせて配置し、前記吸着手段を該定着ベルトよりも搬送方向下流側に配置することを特徴とする請求項14記載の画像形成装置。
  16. シートを下方より前記定着ベルトに吸着させ、該定着ベルトの下方に該定着ベルトから一部がはがれたシートの落下を防止すると共に、前記一部がはがれたシートを前記シート搬送部に案内する落下防止部材を設けたこと特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. エアーを吐出してシートを冷却するエアー吐出手段を備え、前記エアー吐出手段を前記搬送ベルトのシートを吸着する面と対向する位置に設けたことを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  18. 前記第2の定着部をユニットとして前記画像形成部を備える画像形成装置本体に着脱自在に設けることを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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