JP2007108379A - 画素回路、表示装置および表示装置の駆動方法 - Google Patents

画素回路、表示装置および表示装置の駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007108379A
JP2007108379A JP2005298495A JP2005298495A JP2007108379A JP 2007108379 A JP2007108379 A JP 2007108379A JP 2005298495 A JP2005298495 A JP 2005298495A JP 2005298495 A JP2005298495 A JP 2005298495A JP 2007108379 A JP2007108379 A JP 2007108379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
transistor
driving
potential
tft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005298495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5034208B2 (ja
Inventor
Tetsuo Yamamoto
哲郎 山本
Katsuhide Uchino
勝秀 内野
Junichi Yamashita
淳一 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2005298495A priority Critical patent/JP5034208B2/ja
Publication of JP2007108379A publication Critical patent/JP2007108379A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5034208B2 publication Critical patent/JP5034208B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】画素回路の各々が6個のトランジスタと2個のキャパシタとで構成されているために構成素子数が多い
【解決手段】駆動TFT32、サンプリングTFT33およびスイッチングTFT34,35の4個のトランジスタと1個のキャパシタ36という少ない構成素子数で、有機EL素子31の特性変動に対する補償機能と、駆動TFT32のVth変動に対する補償機能とを実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画素回路、表示装置および表示装置の駆動方法に関し、特に電気光学素子を含む画素回路、当該画素回路が行列状(マトリクス状)に配置されてなる表示装置およびその駆動方法に関する。
近年、電気光学素子として、電流値に応じて発光輝度が変化するいわゆる電流駆動型の発光素子、例えば有機EL(electro luminescence) 素子を含む画素回路が行列状に多数配置されてなる有機EL表示装置が開発され、商品化が進められている。有機EL表示装置は、有機EL素子が自発光素子であることから、液晶セルを含む画素回路によって光源(バックライト)からの光強度を制御する液晶表示装置に比べて、画像の視認性が高い、バックライトが不要、応答速度が速い等の特長を持っている。
有機EL表示装置では、液晶表示装置と同様、その駆動方式として単純(パッシブ)マトリクス方式とアクティブマトリクス方式とを採ることができる。ただし、単純マトリクス方式の表示装置は、構造が簡単であるものの、大型でかつ高精細な表示装置の実現が難しいなどの問題がある。そのため、近年、発光素子に流れる電流を、当該発光素子と同じ画素回路内に設けた能動素子、例えば絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(一般には、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT))によって制御するアクティブマトリクス方式の表示装置の開発が盛んに行われている。
能動素子として薄膜トランジスタ(以下、「TFT」と記述する)を用いた画素回路において、当該TFTとしてNチャネル型のトランジスタを用いることができれば、TFTの作成に当たって、従来のアモルファスシリコン(a−Si)プロセスを用いることが可能になる。そして、a−Siプロセスを用いることで、TFT基板の低コスト化を図ることができる。
ところで、一般的に、有機EL素子の電流−電圧(I−V)特性は、時間が経過すると劣化(経時劣化)する。Nチャネル型のTFTを用いた画素回路では、有機EL素子を電流駆動するTFT(以下、「駆動TFT」と記述する)のソースが有機EL素子に接続されることになるために、有機EL素子のI−V特性が経時変化すると、駆動TFTのゲート・ソース間電圧Vgsが変化し、その結果有機EL素子の発光輝度も変化する。
このことについてより具体的に説明する。駆動TFTのソース電圧は、当該駆動TFTと有機EL素子との動作点で決まる。有機EL素子のI−V特性が劣化すると、駆動TFTと有機EL素子との動作点が変動してしまうために、駆動TFTに同じゲート電圧を印加したとしても、駆動TFTのソース電圧が変化する。これにより、駆動TFTのソース・ゲート間電圧Vgsが変化し、当該駆動TFTに流れる電流値が変化するために、有機EL素子に流れる電流値も変化し、その結果有機EL素子の発光輝度が変化する。
また、Nチャネル型のTFTを用いた画素回路では、有機EL素子のI−V特性の経時劣化に加えて、駆動TFTの閾値電圧Vthが経時的に変化したり、当該閾値電圧Vthが画素ごとに異なったりする。駆動TFTの閾値電圧Vthが異なると、駆動TFTに流れる電流値にバラツキが生じるために、駆動TFTに同じゲート電圧を印加しても、有機EL素子の発光輝度が変化する。
従来は、有機EL素子のI−V特性が経時劣化したり、駆動TFTの閾値電圧Vthが経時変化したりしても、それらの影響を受けることなく、有機EL素子の発光輝度を一定に保つようにするために、有機EL素子の特性変動に対する補償機能および駆動TFTのVth変動に対する補償機能を画素回路の各々に持たせる構成を採っていた(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に係る従来技術について以下に説明する。
特開2004−361640号公報
図11は、従来例に係るアクティブマトリクス型表示装置および当該表示装置に用いられる画素回路の構成を示す回路図である。本従来例に係るアクティブマトリクス型表示装置は、電流駆動型の発光素子、例えば有機EL素子を含む画素回路101が行列状に多数配置されてなる画素アレイ部102を有している。ここでは、図面の簡略化のために、ある1つの画素回路101についてその具体的な回路構成を示している。
この画素アレイ部102において、画素回路101の各々に対して各行毎に走査線103、第1,第2駆動線104,105およびオートゼロ線106がそれぞれ配線され、また各列毎にデータ線107が配線されている。この画素アレイ部102の周囲には、走査線103を駆動する書き込み走査回路108と、第1,第2駆動線104,105を駆動する第1,第2駆動走査回路109,110と、オートゼロ線106を駆動するオートゼロ回路111と、輝度情報に応じたデータ信号をデータ線107に供給するデータ線駆動回路112とが配置されている。
画素回路101は、有機EL素子201と、駆動トランジスタ202、キャパシタ(保持容量)203,204、サンプリングトランジスタ205およびスイッチングトランジスタ206〜209を構成素子として有している。駆動トランジスタ202、サンプリングトランジスタ205およびスイッチングトランジスタ204〜209としては、例えばNチャネル型の電界効果TFT(薄膜トランジスタ)が用いられている。以下、駆動トランジスタ202、サンプリングトランジスタ205およびスイッチングトランジスタ206〜209を、駆動TFT202、サンプリングTFT205およびスイッチングTFT206〜209と記述するものとする。
有機EL素子201は、カソード電極が接地電位GNDに接続されている。駆動TFT202は、有機EL素子201を発光駆動するトランジスタであり、ソースが有機EL素子201のアノード電極に接続されてソースフォロア回路を形成している。キャパシタ203は保持容量であり、一端がTFT駆動202のゲートに、他端が駆動TFT202のソースと有機EL素子201のアノード電極との接続ノードN101にそれぞれ接続されている。
サンプリングTFT205は、一端がデータ線107に、他端が駆動TFT202のゲートに、ゲートが走査線103にそれぞれ接続されている。キャパシタ204は、一端がノードN104に、他端が駆動TFT202のゲートとキャパシタ203の一端との接続ノードN102にそれぞれ接続されている。スイッチングTFT206は、ドレインが接続ノードN101に、ソースが電源電位Vssにそれぞれ接続されている。
スイッチングTFT207は、ドレインが正側電源電位Vccに、ソースが駆動TFT202のドレインに、ゲートが第2駆動線105にそれぞれ接続されている。スイッチングTFT208は、一端が駆動TFT202のドレインとスイッチングTFT207のソースとの接続ノードN103に、他端が接続ノードN102に、ゲートがオートゼロ線106にそれぞれ接続されている。スイッチングTFT209は、一端が所定電位Vofsに、他端がノードN104に、ゲートがオートゼロ線106にそれぞれ接続されている。
続いて、上記構成の画素回路101をマトリクス状に2次元配置してなるアクティブマトリクス型有機EL表示装置の回路動作について、図12のタイミングチャートを用いて説明する。
図12には、ある行の画素回路101を駆動する際に、書き込み走査回路108から走査線103を介して画素回路101に与えられる書き込み信号WS、第1,第2駆動走査回路109,110から第1,第2駆動線104,105を介して画素回路101に与えられる第1,第2駆動信号DS1,DS2およびオートゼロ回路111からオートゼロ線106を介して画素回路101に与えられるオートゼロ信号AZのタイミング関係を示している。
通常の発光状態では、書き込み走査回路108から出力される書き込み信号WS、第1駆動走査回路109から出力される駆動信号DS1およびオートゼロ回路111から出力されるオートゼロ信号AZが“L”レベルにあり、第2駆動走査回路110から出力される駆動信号DS2が“H”レベルにあるために、サンプリングTFT205およびスイッチングTFT206,208,209はオフした状態にあり、スイッチングTFT207がオンした状態にある。
このとき、駆動TFT202は、飽和領域で動作するように設計されているために定電流源として動作する。その結果、有機EL素子201には駆動TFT202から、下記の式(1)で与えられる一定電流Idsが供給される。
Ids=1/2・μ(W/L)Cox(Vgs−|Vth|)2 …(1)
ここで、Vthは駆動TFT202の閾値電圧、μはキャリアの移動度、Wはチャネル幅、Lはチャネル長、Coxは単位面積当たりのゲート容量、Vgsはゲート・ソース間電圧である。
次に、スイッチングTFT207がオンした状態で第1駆動走査回路109から出力される駆動信号DS1およびオートゼロ回路111から出力されるオートゼロ信号AZが共に“H”レベルになり、スイッチングTFT206,208,209がオン状態となる。これにより、有機EL素子201のアノード電極には電源電位Vssが印加され、駆動TFT202のゲートには電源電位Vccが印加される。
この際、電源電位Vssが有機EL素子201のカソード電圧Vcat(本例では、接地電位GND)と有機EL素子201の閾値電圧Vthelとの和(Vcat+Vthel)よりも小さいのであれば、有機EL素子201は非発光状態となり、非発光期間に入る。以下、Vss≦Vcat+Vthelとし、VssはGNDレベルであるとする。このとき、スイッチングTFT206,208がオンすることで、ゲート・ソース間電圧Vgsに応じた一定電流Idsは、Vcc→スイッチングTFT207→駆動TFT202→ノードN101→スイッチングTFT202→Vssの経路を通って流れる。
次に、第2駆動走査回路110から出力される駆動信号DS2が“L”レベルになることで、スイッチングTFT207がオフ状態となり、駆動TFT202の閾値電圧Vthをキャンセル(補正)する閾値キャンセル期間に入る。このとき、駆動TFT202は、ゲートとドレインがスイッチングTFT208を介して接続されているために飽和領域で動作する。また、駆動TFT202のゲートには、キャパシタ203,204が並列に接続されているために、駆動TFT202のゲート・ソース間の電圧Vgsは、時間の経過とともに緩やかに減少してゆく。
そして、一定期間が経過した後、駆動TFT202のゲート・ソース間電圧Vgsは当該駆動TFT202の閾値電圧Vthとなる。このとき、キャパシタ204には(Vofs−Vth)の電圧が、キャパシタ203にはVthの電圧がそれぞれ充電される。その後、サンプリングTFT205およびスイッチングTFT207がオフし、スイッチングTFT206がオンした状態において、オートゼロ回路111から出力されるオートゼロ信号AZが“H”レベルから“L”レベルに遷移すると、スイッチングTFT208,209がオフ状態となり、閾値キャンセル期間の終了となる。このとき、キャパシタ204には(Vofs−Vth)の電圧が、キャパシタ203にはVthの電圧がそれぞれ保持される。
次に、サンプリングTFT205およびスイッチングTFT208,209がオフし、スイッチングTFT206がオン、スイッチングTFT207がオフした状態で、書き込み走査回路108から出力される書き込み信号WSが“H”レベルになると、この書き込み期間では、サンプリングTFT205がオン状態となり、データ線107を通して与えられる入力信号電圧Vinの書き込み期間となる。サンプリングTFT205がオンすることで、当該TFT205の一端、キャパシタ204の一端およびTFT209のソースの接続ノードN104に入力信号電圧Vinを取り込み、当該接続ノードN104の電圧変化量ΔVを、キャパシタ204を介して駆動TFT202のゲートにカップリングさせる。
このとき、駆動TFT202のゲート電圧Vgは閾値電圧Vthという値であり、カップリング量ΔVはキャパシタ203の容量値C1、キャパシタ204の容量値C2および駆動TFT202の寄生容量値C3によって下記の式(2)のように決定される。
ΔV={C2/(C1+C2+C3)}・(Vin−Vofs)…(2)
したがって、キャパシタ203,204の容量値C1,C2を駆動TFT202の寄生容量値C3に比べて十分大きく設定すれば、駆動TFT202のゲートへのカップリング量ΔVは、駆動TFT202の閾値電圧Vthの影響を受けずに、キャパシタ203,204の容量値C1,C2のみによって決定される。
書き込み走査回路108から出力される書き込み信号WSが“H”レベルから“L”レベルに遷移し、サンプリングTFT205がオフすることで、入力信号電圧Vinの書き込み期間が終了する。この書き込み期間の終了後、サンプリングTFT205およびスイッチングTFT208,209がオフした状態で第1駆動走査回路109から出力される駆動信号DS1が“L”レベルになることで、スイッチングTFT206がオフ状態となり、その後、第2駆動走査回路110から出力される駆動信号DS2が“H”レベルになることで、スイッチングTFT207がオン状態となる。
スイッチングTFT207がオンすることで、駆動TFT202のドレイン電位が電源電位Vccまで上昇する。駆動TFT202のゲート・ソース間電圧Vgsが一定であるために、駆動TFT202は一定電流Idsを有機EL素子201に供給する。このとき、接続ノードN101の電位は、有機EL素子201に一定電流Idsが流れる電圧Vxまで上昇し、その結果、有機EL素子201は発光する。
上述した一連の動作を行う画素回路101においても、有機EL素子201は発光時間が長くなるとそのI−V特性が変化してしまう。そのため、接続ノードN101の電位も変化する。
しかしながら、駆動TFT202のゲート・ソース間電位Vgsが一定値に保たれているために、有機EL素子201に流れる電流値は変化しない。したがって、有機EL素子201のI−V特性が劣化しても、一定電流Idsが常に流れ続けるために、有機EL素子201の発光輝度が変化することはない。また、閾値キャンセル期間におけるスイッチングTFT208の作用により、駆動TFT202の閾値電圧Vthをキャンセルし、当該閾値電圧Vthのバラツキの影響を受けない一定電流Idsを有機EL素子201に流すことができるために、高画質の画像を得ることができる。
上述したように、従来技術では、画素回路101の各々に、有機EL素子201のI−V特性の変動に対する補償機能および駆動TFT202の閾値電圧Vthの変動に対する補償機能を持たせたことで、有機EL素子201のI−V特性が経時劣化したり、駆動TFT202の閾値電圧Vthが経時変化したりしたとしても、それらの影響を受けることなく、有機EL素子201の発光輝度を一定に保つことができるが、その反面、画素回路101の各々が6個のトランジスタ202,205〜209と2個のキャパシタ203,204とで構成されており、構成素子数が多いという欠点がある。
そこで、本発明は、有機EL素子等の電気光学素子の特性変動に対する補償機能と、当該電気光学素子を駆動するTFTのVth変動(画素ごとのバラツキ)に対する補償機能とを、より少ない構成素子数で実現可能な画素回路、表示装置および表示装置の駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、一端が第1の電源電位に接続された電気光学素子と、前記電気光学素子の他端にソースが接続されたNチャネル型の薄膜トランジスタからなる駆動トランジスタと、データ線から供給される輝度情報に応じた入力信号と所定の電位とを選択的に取り込んで前記駆動トランジスタのゲートに与えるサンプリングトランジスタと、第2の電源電位と当該第2の電源電位よりも低い第3の電源電位とが選択的に供給される電源線と前記駆動トランジスタのドレインとの間に接続された第1サンプリングトランジスタと、前記駆動トランジスタのソースと前記電源線との間に接続された第2サンプリングトランジスタと、前記駆動トランジスタのゲートとソースとの間に接続されたキャパシタとを有する画素回路、即ち4個のトランジスタと1個のキャパシタとからなる画素回路の構成を採っている。
4個のトランジスタと1個のキャパシタとからなる画素回路構成を採ることで、より少ない構成素子数で、電気光学素子の特性変動に対する補償機能と、電気光学素子を駆動する薄膜トランジスタの閾値変動に対する補償機能とを実現できる。そして、画素回路の構成素子数が少ない分だけ、画素ピッチの微細化、それに伴う高精細化が可能になるとともに、歩留まりの向上および低コスト化が可能になる。また、構成素子数を削減するに当たって、各トランジスタに電源電位を供給する電源線等を兼用することで、電源線等の配線の削減も可能になる。
本発明によれば、画素回路のより少ない構成素子数で、電気光学素子の特性変動に対する補償機能と、電気光学素子を駆動する薄膜トランジスタの閾値変動に対する補償機能とを実現できる。また、構成素子数の削減によって高精細化、歩留まりの向上および低コスト化が図れるとともに、電源線等の兼用によって電源線等の配線を削減できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るアクティブマトリクス型表示装置および当該表示装置に用いられる画素回路の構成を示す回路図である。本実施形態に係るアクティブマトリクス型表示装置は、電流値に応じて発光輝度が変化する電気光学素子、例えば有機EL素子31を含む画素回路11が行列状(マトリクス状)に2次元配置されてなる画素アレイ部12を有している。ここでは、図面の簡略化のために、ある1つの画素回路11についてその具体的な回路構成を示している。
この画素アレイ部12において、画素回路11の各々に対して各行毎に走査線13、駆動線14、オートゼロ線15および電源線16がそれぞれ配線され、また各列毎にデータ線17が配線されている。この画素アレイ部12の周囲には、走査線13を駆動する書き込み走査回路18と、駆動線14を駆動する駆動走査回路19と、オートゼロ線15を駆動するオートゼロ回路20と、電源線16に電源電圧を供給する電源供給回路21と、輝度情報に応じたデータ信号をデータ線17に供給するデータ線駆動回路22とが配置されている。
ここで、書き込み走査回路18が特許請求の範囲における第1の駆動手段に相当し、駆動走査回路19が特許請求の範囲における第2の駆動手段に相当し、オートゼロ回路20が特許請求の範囲における第3の駆動手段に相当する。
本例では、書き込み走査回路18およびオートゼロ回路20が画素アレイ部12を挟んで一方側(例えば、図の左側)に配置され、その反対側に駆動走査回路および電源供給回路21が配置された構成となっている。ただし、これらの配置関係は一例に過ぎず、これに限定されるものではない。また、書き込み走査回路18、駆動走査回路19およびオートゼロ回路20は、スタートパルス信号spに応答して動作を開始し、クロックパルスckに同期して書き込み信号WS、駆動信号DSおよびオートゼロ信号AZを出力する。なお、データ線駆動回路22には、ドライバ23から映像信号が供給されることになる。
(画素回路)
画素回路11は、有機EL素子31に加えて、駆動トランジスタ32、サンプリングトランジスタ33、スイッチングトランジスタ34,35およびキャパシタ(保持容量)36を回路の構成素子として有する構成となっている。すなわち、本実施形態に係る画素回路11は、4個のトランジスタ32〜35と1個のキャパシタ36とからなり、図11の従来例に係る画素回路101に比べて、トランジスタの個数が2個少なく、キャパシタの個数が1個少ない回路構成となっている。
この画素回路11において、駆動トランジスタ32、サンプリングトランジスタ33およびスイッチングトランジスタ34,35として、Nチャネル型のTFT(薄膜トランジスタ)が用いられている。以下、駆動トランジスタ32、サンプリングトランジスタ33およびスイッチングトランジスタ34,35を、駆動TFT32、サンプリングTFT33およびスイッチングTFT34,35と記述するものとする。
ここで、駆動TFT32、サンプリングTFT33およびスイッチングTFT34,35は、特許請求の範囲における駆動トランジスタ、サンプリングトランジスタおよび第1,第2スイッチングトランジスタに相当する。
有機EL素子31は、カソード電極が第1の電源電位(本例では、接地電位GND)に接続されている。駆動TFT32は、有機EL素子31を電流駆動する駆動トランジスタであり、ソースが有機EL素子31のアノード電極に接続されてソースフォロア回路を形成している。サンプリングTFT33は、データ線17と駆動TFT32のゲートとの間に接続され、ゲートが走査線13に接続されている。
スイッチングTFT34は、電源線16と駆動TFT32のドレインとの間に接続され、ゲートが駆動線14に接続されている。スイッチングTFT35は、駆動TFT32のソースと有機EL素子31のアノード電極との接続ノードN11と電源線16との間に接続され、ゲートがオートゼロ線15に接続されている。キャパシタ36は、駆動TFT32のゲートとソースとの間、即ち一端が駆動TFT32のゲートとサンプリングTFT33のドレインとの接続ノードN12に接続され、他端が駆動トランジスタTFT32のソースと有機EL素子31のアノード電極との接続ノードN11に接続されている。
ここで、データ線17にはデータ線駆動回路22から、入力信号電圧Vsigと所定の電位Vofsとが選択的に供給される。入力信号電圧Vsigと所定の電位Vofsとの切り替えは、例えばドライバ23による制御の下に、当該ドライバ23からデータ線駆動回路22に対して入力信号電圧Vsigと所定の電位Vofsとが選択的に供給されることによって行われている。ただし、データ線駆動回路22において、その切り替え制御を行うことも可能である。
また、電源線16には電源供給回路21から、第2の電源電位Vcc(本例では、正の電源電位)と当該第2の電源電位よりも低い第3の電源電位Vss(本例では、Vss=GND)とが選択的に供給される。なお、第3の電源電位Vssとして、負の電源電位を用いることも可能である。
上述した接続関係にて各構成素子が接続されてなる画素回路11において、各構成素子は次のような作用をなす。すなわち、サンプリングTFT33は、オン(導通)状態となることにより、データ線17を通して供給される入力信号電圧Vsig/所定の電位Vofsをサンプリングする。このサンプリングされた信号電圧Vsig/所定の電位Vofsは、駆動tft32のゲートに与えられる。スイッチングTFT34は、オン状態になることにより、電源線16から駆動TFT32に電流を供給する。
駆動TFT32は、サンプリングTFT33によってサンプリングされ、キャパシタ36に保持された信号電圧Vsigに応じて有機EL素子31を電流駆動する。スイッチングTFT35は、適宜オン状態になることにより、有機EL素子31の電流駆動に先立って駆動TFT32の閾値電圧Vthを検知し、あらかじめその影響をキャンセルするために当該検知した閾値電圧Vthをキャパシタ36に保持する。
この画素回路11では、正常な動作を保証するための条件として、第3の電源電位Vssは、所定の電位Vofsから駆動TFT32の閾値電圧Vthを差し引いた電位よりも低く設定されている。すなわち、Vss<Vofs−Vthのレベル関係となっている。また、有機EL素子31のカソード電圧Vcat(本例では、接地電位GND)に有機EL素子31の閾値電圧Vthelに加えたレベルは、電源電位Vssよりも高く設定されている。すなわち、Vcat+Vthel>Vssのレベル関係となっている。
続いて、上記構成の画素回路11を行列状に2次元配置してなるアクティブマトリクス型有機EL表示装置において、本発明に係る駆動方法による駆動のもとに実行される回路動作について、図2のタイミングチャートおよび図3〜図9の動作説明図を用いて説明する。
図2には、ある行の画素回路11を駆動する際に、書き込み走査回路18から走査線13を介して画素回路11に与えられる書き込み信号WS、駆動走査回路19から駆動線14を介して画素回路11に与えられる駆動信号DS、オートゼロ回路20からオートゼロ線15を介して画素回路11に与えられるオートゼロ信号AZ、電源線16の電位およびデータ線17の電位のタイミング関係、ならびに駆動TFT32のゲート電圧およびソース電圧の変化をそれぞれ示している。
ここで、書き込み信号WS、駆動信号DSおよびオートゼロ信号AZは、“H”レベルの状態がアクティブ状態、“L”レベルの状態が非アクティブ状態とする。また、図3〜図9の動作説明図では、図面の簡略化のために、サンプリングTFT33およびスイッチングTFT34,35についてはスイッチのシンボルを用いて図示するものとする。
(発光期間)
通常の発光状態では、書き込み走査回路18から出力される書き込み信号WSおよびオートゼロ回路20から出力されるオートゼロ信号AZが“L”レベルにあり、駆動走査回路19から出力される駆動信号DSが“H”レベルにあるために、図3に示すように、サンプリングTFT33およびスイッチングTFT35はオフ状態導通状態)にあり、スイッチングTFT34がオン状態(導通状態)にある。
このとき、電源線16には電源供給回路21から電源電位Vccが供給されている。すなわち、電源線16の電位が電源電位Vccになっている。また、駆動TFT32は、飽和領域で動作するように設計されているために定電流源として動作する。その結果、電源線16からスイッチングTFT34および駆動TFT32を通して、有機EL素子31に対して先述した式(1)で与えられる一定電流Idsが供給される。
(非発光期間)
次に、時刻t1で駆動信号DSが“L”レベルになることで、図4に示すように、スイッチングTFT34がオフする。これにより、駆動TFT32を流れる一定電流Idsの電流路が遮断されるために、有機EL素子31には電流が流れず、当該有機EL素子31は消光する(非発光状態となる)。このとき、ノードN11の電位、即ち駆動TFT32のソース電圧は、有機EL素子31のカソード電圧Vcatと当該有機EL素子31の閾値電圧Vthelの和、即ちVcat+Vthelになる。
次に、時点t2で電源線16の電位が電源電位Vssに切り替わり、しかる後時点t3でオートゼロ信号AZが“H”レベルになることで、図5に示すように、スイッチングTFT35がオンする。これにより、電源線16からスイッチングTFT35を通してノードN11に電源電位Vssが与えられる。このとき、先述したように、Vss<Vcat+Vthelの関係にあるために、有機EL素子31は逆バイアス状態となる。したがって、有機EL素子31には電流が流れないために、当該有機EL素子31は消光状態(非発光状態)を維持する。
次に、時点t4でオートゼロ信号AZが“H”レベルから“L”レベルに遷移し、続いて時点t5で電源線16の電位が電源電位Vccに切り替わる。次いで、時点t6で書き込み信号WSが“H”レベルになることで、図6に示すように、サンプリングTFT33がオンする。このとき、データ線駆動回路22から所定の電位Vofsが出力され、データ線17は所定の電位Vofsになっている。したがって、サンプリングTFT33がオンすることによって所定の電位Vofsが駆動TFT32のゲートに与えられる。
ここで、サンプリングTFT33がオンする前の駆動TFT32のゲート電圧をVg1、キャパシタ36の容量値をC1、駆動TFT32の寄生容量値をC2、有機EL素子31の寄生容量値をCelとすると、駆動TFT32のゲートに所定の電位Vofsが与えられることで、ノードN11、即ち駆動TFT32のソースには、キャパシタ36によるカップリングにより、下記の式(3)で与えられるカップリンク量Vcoが入ることになる。
Vco={(C1+C2)/(Cel+C1+C2)}
・(Vofg−Vg1) …(3)
また、駆動TFT32のソース電圧Vgsは、下記の式(4)のように決定される。
Vgs={(C1+C2)/(Cel+C1+C2)}
・(Vofg−Vg1)+Vss …(4)
(閾値キャンセル期間)
次に、サンプリングTFT33がオンした状態において、時点t7で駆動信号DSが“H”レベルになることで、図7に示すように、スイッチングTFT34がオンする。このとき、上記カップリング量Vcoを加味した上で、スイッチングTFT34がオンしたときの駆動TFT32のゲート・ソース間電圧Vgsが当該駆動TFT32の閾値電圧Vthよりも大ならば、駆動TFT32がオン状態になるために、電源線16→スイッチングTFT34→駆動TFT32→ノードN11→キャパシタ36の経路(図7に一点鎖線で示す経路)で電流が流れる。
ここで、有機EL素子31は、図7に等価回路で示すように、ダイオード31Aとキャパシタ(寄生容量)31Bで表される。そして、有機EL素子31に印加される電圧Velが、先述したように、Vel<Vcat+Vthel(有機EL素子31のリーク電流が駆動TFT32を流れる電流よりもかなり小さい)の関係にある限り、駆動TFT32を流れる電流はキャパシタ37とキャパシタ31Bとを充電する。
このとき、ノードN11の電位、即ち駆動TFT32のソース電圧Velは、図10に示すように、時間が経過するにつれて徐々に上昇する。一定時間が経過し、ノードN11とノードN12との間の電位差、即ち駆動TFT32のゲート・ソース間電圧Vgsがちょうど閾値電圧Vthになったところで、駆動TFT32はオフ状態になる。
そして、N11−N12間の電位差Vthは、閾値キャンセル(補正)用の電位としてキャパシタ37に保持される。このとき、Vel=Vofs−Vth<Vcat+Vthelとなっている。その後、時点t8で駆動信号DSが“H”レベルから“L”レベルに遷移することで、スイッチングTFT34がオフ状態となり、閾値キャンセル期間の終了となる。
(書き込み期間)
次に、時点t9でデータ線駆動回路22からデータ線17に対して所定の電位Vofsに代えて、階調に応じた所望の電圧値の入力信号電圧Vsigが供給されることで、当該信号電圧Vsigの書き込み期間に入る。この書き込み期間では、図8に示すように、入力信号電圧VsigがサンプリングTFT33によってサンプリングされ、キャパシタ37に書き込まれる。
このとき、信号電圧Vsigは、キャパシタ37に保持されている閾値電圧Vthに足し込まれる形で保持される。その結果、駆動TFT32の閾値電圧Vthのバラツキが常にキャンセルされた形となる。すなわち、キャパシタ37にあらかじめ閾値電圧Vthを保持しておくことで、当該閾値電圧Vthのバラツキのキャンセル(補正)、即ち閾値キャンセルが行われることになる。
このとき、駆動TFT32のゲート・ソース間電圧Vgsは下記の式(5)のように決定される。
Vgs={Cel/(Cel+C1+C2)}
・(Vsig−Vofs)+Vth …(5)
一般に、有機EL素子31のキャパシタ31Bの容量値(寄生容量値)Celは、キャパシタ37の容量値C1および駆動TFT32の寄生容量値C2に比べて大きい。したがって、駆動TFT32のゲート・ソース間電圧VgsはほぼVsig+Vthとなる。そして、時刻t10で書き込み信号WSが“L”レベルになることで、サンプリングTFT33がオフし、入力信号電圧Vsigの書き込み期間が終了する。
(発光期間)
この書き込み期間の終了後、サンプリングTFT33およびスイッチングTFT35がオフした状態において、時刻t11で駆動信号DSが“H”レベルになることで、図9に示すように、スイッチングTFT34がオン状態となり、発光期間に入る。
スイッチングTFT34がオンすることで、駆動TFT32のドレイン電圧が電源電位Vccまで上昇する。駆動TFT32のゲート・ソース間電圧Vgsが一定であるので、駆動TFT32は一定電流Ids”を有機EL素子31に供給する。このとき、有機EL素子31のアノード電圧Velは、有機EL素子31に一定電流Ids”が流れる電圧Vxまで上昇する。その結果、有機EL素子31は発光動作を開始する。
有機EL素子31に電流が流れると、当該有機EL素子31において電圧降下が生じるために、ノードN11の電位が上昇する。これに連動してノードN12の電位も上昇するために、駆動TFT32のゲート・ソース間電圧VgsはノードN11の電位上昇に関わらず、常にVsig+Vthに維持される。その結果、有機EL素子31は、入力信号電位Vsigに応じた輝度で発光を続けることになる。
上述した画素回路11においても、有機EL素子31の発光時間が長くなると、当該有機EL素子31のI−V特性が変化してしまう。そのため、有機EL素子31のアノード電極と駆動TFT32のソースとの接続ノードN11の電位も変化する。しかしながら、駆動TFT32のゲート・ソース間電位Vgsが一定値に保たれているために、有機EL素子31に流れる電流は変化しない。したがって、有機EL素子31のI−V特性が劣化しても、一定電流Idsが常に流れ続けるために、有機EL素子31の発光輝度が変化することはない(有機EL素子31の特性変動に対する補償機能)。
また、入力信号電圧Vsigが書き込まれる前に駆動TFT32の閾値電圧Vthをあらかじめキャパシタ36に保持しておくことで、閾値キャンセル期間におけるスイッチングTFT34,35およびキャパシタ36の作用により、駆動TFT32の閾値電圧Vthをキャンセルし、当該閾値電圧Vthのバラツキの影響を受けない一定電流Idsを常に有機EL素子31に流すことができるために、高画質の画像を得ることができる(駆動TFT32のVth変動に対する補償機能)。
上述したように、本実施形態に係る画素回路11および当該画素回路11を行列状に2次元配置してなるアクティブマトリクス型有機EL表示装置によれば、駆動TFT32、サンプリングTFT33およびスイッチングTFT34,35の4個のトランジスタと1個のキャパシタ36という少ない構成素子数で、有機EL素子31の特性変動に対する補償機能と、駆動TFT32のVth変動に対する補償機能とを実現できる。
そして、画素回路11の構成素子数が少ない分だけ、画素回路11のサイズ(画素サイズ)を小さくできることから、画素ピッチの微細化、それに伴う高精細化を図ることができ、さらには画素アレイ部12と共にその周辺の駆動回路18〜22を同一の基板上に一体形成してなる表示パネルの歩留まりの向上および低コスト化を図ることができる。
また、閾値キャンセル期間(閾値補正期間)を、従来例に係る有機EL表示装置では、第2駆動信号DS2とオートゼロ信号AZとによって決定していたのに対して、本実施形態に係る有機EL表示装置では、駆動信号DSのみ(即ち、スイッチングTFT34のオン/オフ)で決定するようにしている。そのため、閾値キャンセル期間が受ける駆動線14の配線抵抗や寄生容量等に起因する駆動信号DSの波形なまりの影響を小さく抑えることができるために、表示パネルの大型化、高精細化に有利となる。
また、本実施形態に係る有機EL表示装置では、画素回路11を4個のトランジスタ32〜35で構成し、スイッチングTFT34に与える電源電位Vccの電源線とスイッチングTFT35に与える電源電位Vssの電源線とを1本の電源線16で共用するとともに、駆動TFT32のゲートに選択的に与える所定の電位Vofsの電源線としてデータ線17を共用した構成を採っているために、従来例に係る有機EL表示装置に比べて電源線(データ線を含む)の配線本数を半減できる。
すなわち、1つの画素回路11について、従来例に係る有機EL表示装置では、電源電位Vcc、電源電位Vss、所定の電位Vofsの各電源線およびデータ線17の計4本の配線が必要であったのに対して、本実施形態に係る有機EL表示装置では、電源電位Vcc/電源電位Vssの電源線16はゲートラインでひくので、入力信号電位Vsig/所定の電位Vofsのデータ線17の1本の配線で済む。
ここで、隣接する3個の画素回路をR(赤),G(緑),B(青)に対応させて、当該3個の画素回路を1表示単位としたカラー表示装置を考えた場合に、1表示単位あたり、従来例に係る有機EL表示装置では12本(=4本×3)の配線、4本のゲートラインが必要であったのに対して、本実施形態に係る有機EL表示装置では3本(=1本×3)と4本のゲートラインの配線で済み、配線本数の削減効果は極めて大きいと言える。
また、データ線17を入力信号電位Vsigと所定の電位Vofsとの伝送に兼用するとともに、書き込み期間に入る以前から書き込み信号WSが“H”レベルになることで、書き込み期間に入る直前まで駆動TFT32のゲート電位を所定の電位Vofsに固定できるために、スイッチングTFT34のオフ時のリーク電流に起因する不具合を解消できる利点もある。
すなわち、書き込み期間に入る以前において、駆動TFT32のゲート電位が固定されていない場合に、スイッチングTFT34のオフ時のリーク電流が大きいと、当該リーク電流が駆動TFT32に流れることで、駆動TFT32のゲート電圧が上昇してしまう。そして、そのリーク電流の大小によって信号電圧Vsigを書き込む前に、駆動TFT32のゲート電圧にバラツキが生じ、有機EL素子31の発光輝度がばらつくために、均一な画質を得ることができない。
これに対して、書き込み期間に入る直前まで駆動TFT32のゲート電位を所定の電位Vofsに固定できることで、スイッチングTFT34のオフ時のリーク電流が駆動TFT32に流れたとしても、そのリーク電流の大小によって信号電圧Vsigを書き込む前に、駆動TFT32のゲート電圧にバラツキが生じないために、スイッチングTFT34のオフ時のリーク電流に起因する有機EL素子31の発光輝度のバラツキを解消し、均一な画質を得ることができることになる。
なお、上記実施形態では、画素回路11の電気光学素子として、有機EL素子を用いた有機EL表示装置に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこの適用例に限られるものではなく、電流値に応じて発光輝度が変化する電流駆動型の発光素子を用いた表示装置全般に適用可能である。
また、上記実施形態においては、画素回路11を構成する駆動トランジスタ32、サンプリングトランジスタ33およびスイッチングトランジスタ34,35としてNチャネル型のTFTを用いた場合を例に挙げて説明したが、サンプリングトランジスタ33およびスイッチングトランジスタ34,35については、必ずしもNチャネル型のTFTである必要はない。
本発明の一実施形態に係るアクティブマトリクス型表示装置および当該表示装置に用いられる画素回路の構成を示す回路図である。 一実施形態に係る画素回路の回路動作を説明するためのタイミングチャートである。 一実施形態に係る画素回路の動作説明図(その1)である。 一実施形態に係る画素回路の動作説明図(その2)である。 一実施形態に係る画素回路の動作説明図(その3)である。 一実施形態に係る画素回路の動作説明図(その4)である。 一実施形態に係る画素回路の動作説明図(その5)である。 一実施形態に係る画素回路の動作説明図(その6)である。 一実施形態に係る画素回路の動作説明図(その7)である。 参考例に係る画素回路の動作説明に供する特性図である。 従来例に係るアクティブマトリクス型表示装置および当該表示装置に用いられる画素回路の構成を示す回路図である。 従来例に係る画素回路の回路動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
11…画素回路、12…画素アレイ部、13…走査線、14…駆動線、15…第1オートゼロ線、16…第2オートゼロ線、17…データ線、18…書き込み走査回路、19…駆動走査回路、20…オートゼロ回路、21…電源供給回路、22…データ線駆動回路、31…有機EL素子、32…駆動TFT、33…サンプリングTFT、34,35…スイッチングTFT、36…キャパシタ

Claims (3)

  1. 一端が第1の電源電位に接続された電気光学素子と、
    前記電気光学素子の他端にソースが接続されたNチャネル型の薄膜トランジスタからなる駆動トランジスタと、
    データ線から供給される輝度情報に応じた入力信号と所定の電位とを選択的に取り込んで前記駆動トランジスタのゲートに与えるサンプリングトランジスタと、
    第2の電源電位と当該第2の電源電位よりも低い第3の電源電位とが選択的に供給される電源線と前記駆動トランジスタのドレインとの間に接続された第1サンプリングトランジスタと、
    前記駆動トランジスタのソースと前記電源線との間に接続された第2サンプリングトランジスタと、
    前記駆動トランジスタのゲートとソースとの間に接続されたキャパシタと
    を有することを特徴とする画素回路。
  2. 一端が第1の電源電位に接続された電気光学素子と、
    前記電気光学素子の他端にソースが接続されたNチャネル型の薄膜トランジスタからなる駆動トランジスタと、
    データ線と前記駆動トランジスタとの間に接続されたサンプリングトランジスタと、
    電源線と前記駆動トランジスタのドレインとの間に接続された第1サンプリングトランジスタと、
    前記駆動トランジスタのソースと前記電源線との間に接続された第2サンプリングトランジスタと、
    前記駆動トランジスタのゲートとソースとの間に接続されたキャパシタと
    を有する画素回路が行列状に配置されてなる画素アレイ部と、
    前記画素回路への入力信号の書き込み時には当該入力信号を、それ以外では所定の電位を前記データ線に供給するデータ線駆動手段と、
    前記電気光学素子の非発光期間の一定期間以外で第2の電源電位を、当該一定期間では前記第2の電源電位よりも低い第3の電源電位を前記電源線に供給する電源供給手段と、
    前記非発光期間において前記電源線に前記第2の電源電位が供給されている期間に前記サンプリングトランジスタを導通状態にする第1の駆動手段と、
    前記データ線に前記所定の電位が供給されている期間でかつ前記サンプリングトランジスタが導通状態にある期間に前記第1サンプリングトランジスタを導通状態にする第2の駆動手段と、
    前記電源線に前記第3の電源電位が供給されている期間に前記第2サンプリングトランジスタを導通状態にする第3の駆動手段と
    具備することを特徴する表示装置。
  3. 一端が第1の電源電位に接続された電気光学素子と、
    前記電気光学素子の他端にソースが接続されたNチャネル型の薄膜トランジスタからなる駆動トランジスタと、
    データ線と前記駆動トランジスタとの間に接続されたサンプリングトランジスタと、
    電源線と前記駆動トランジスタのドレインとの間に接続された第1サンプリングトランジスタと、
    前記駆動トランジスタのソースと前記電源線との間に接続された第2サンプリングトランジスタと、
    前記駆動トランジスタのゲートとソースとの間に接続されたキャパシタと
    を有する画素回路が行列状に配置されてなり、
    前記データ線に対して前記画素回路への入力信号の書き込み時には当該入力信号を、それ以外では所定の電位を選択的に供給する表示装置の駆動方法であって、
    前記第1サンプリングトランジスタを非導通状態にして前記電気光学素子の発光期間から非発光期間に移行させる第1ステップと、
    前記非発光期間に入った後に前記電源線の電位を第2の電源電位から当該第2の電源電位よりも低い第3の電源電位へ切り替える第2ステップと、
    前記電源線の電位が前記第3の電源電位のときに一定の期間だけ前記第2サンプリングトランジスタを導通状態にする第3ステップと、
    前記第2サンプリングトランジスタが非導通状態になった後に前記電源線の電位を前記第3の電源電位から前記第2の電源電位へ切り替える第4ステップと、
    前記電源線の電位が前記第2の電源電位のときに一定の期間だけ前記サンプリングトランジスタを導通状態にする第5ステップと、
    前記サンプリングトランジスタが導通状態にある一定の期間に前記第1サンプリングトランジスタを導通状態にする第6ステップと、
    前記第1サンプリングトランジスタが非導通状態になった後に前記データ線への供給を前記所定の電位から前記入力信号に切り替える第7ステップと
    を有することを特徴とする表示装置の駆動方法。
JP2005298495A 2005-10-13 2005-10-13 表示装置および表示装置の駆動方法 Expired - Fee Related JP5034208B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005298495A JP5034208B2 (ja) 2005-10-13 2005-10-13 表示装置および表示装置の駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005298495A JP5034208B2 (ja) 2005-10-13 2005-10-13 表示装置および表示装置の駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007108379A true JP2007108379A (ja) 2007-04-26
JP5034208B2 JP5034208B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=38034290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005298495A Expired - Fee Related JP5034208B2 (ja) 2005-10-13 2005-10-13 表示装置および表示装置の駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5034208B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009047765A (ja) * 2007-08-15 2009-03-05 Sony Corp 表示装置および電子機器
JP2009128700A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Sony Corp 表示装置及びその駆動方法と電子機器
US8310419B2 (en) 2008-06-23 2012-11-13 Samsung Display Co., Ltd. Display device and driving method thereof
CN113903308A (zh) * 2021-10-25 2022-01-07 合肥京东方卓印科技有限公司 像素电路、驱动方法和显示装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004295131A (ja) * 2003-03-04 2004-10-21 James Lawrence Sanford ディスプレイ用駆動回路
JP2005172917A (ja) * 2003-12-08 2005-06-30 Sony Corp ディスプレイ装置及びディスプレイ装置の駆動方法
JP2005195756A (ja) * 2004-01-05 2005-07-21 Sony Corp 画素回路及び表示装置とこれらの駆動方法
JP2006525539A (ja) * 2003-05-02 2006-11-09 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 閾値電圧のドリフト補償を有するアクティブマトリクスoled表示装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004295131A (ja) * 2003-03-04 2004-10-21 James Lawrence Sanford ディスプレイ用駆動回路
JP2006525539A (ja) * 2003-05-02 2006-11-09 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 閾値電圧のドリフト補償を有するアクティブマトリクスoled表示装置
JP2005172917A (ja) * 2003-12-08 2005-06-30 Sony Corp ディスプレイ装置及びディスプレイ装置の駆動方法
JP2005195756A (ja) * 2004-01-05 2005-07-21 Sony Corp 画素回路及び表示装置とこれらの駆動方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9214477B2 (en) 2007-08-15 2015-12-15 Sony Corporation Display device and electronic equipment
US10614759B2 (en) 2007-08-15 2020-04-07 Sony Corporation Display device and electronic equipment
JP2009047765A (ja) * 2007-08-15 2009-03-05 Sony Corp 表示装置および電子機器
US11151939B2 (en) 2007-08-15 2021-10-19 Sony Group Corporation Display device and electronic equipment
KR101653324B1 (ko) 2007-08-15 2016-09-01 소니 주식회사 표시장치
US10102804B2 (en) 2007-08-15 2018-10-16 Sony Corporation Display device and electronic equipment
KR20150029661A (ko) * 2007-08-15 2015-03-18 소니 주식회사 표시장치 및 전자기기
US9508780B2 (en) 2007-08-15 2016-11-29 Sony Corporation Display device and electronic equipment
US8237631B2 (en) 2007-08-15 2012-08-07 Sony Corporation Display device and electronic equipment
US8743026B2 (en) 2007-08-15 2014-06-03 Sony Corporation Display device and electronic equipment
US9142571B2 (en) 2007-08-15 2015-09-22 Sony Corporation Display device and electronic equipment
US9767731B2 (en) 2007-08-15 2017-09-19 Sony Corporation Display device and electronic equipment
KR101502851B1 (ko) 2007-11-26 2015-03-16 소니 주식회사 표시장치, 그 표시장치 구동방법 및 전자기기
JP2009128700A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Sony Corp 表示装置及びその駆動方法と電子機器
US8310419B2 (en) 2008-06-23 2012-11-13 Samsung Display Co., Ltd. Display device and driving method thereof
CN113903308A (zh) * 2021-10-25 2022-01-07 合肥京东方卓印科技有限公司 像素电路、驱动方法和显示装置
CN113903308B (zh) * 2021-10-25 2023-09-15 合肥京东方卓印科技有限公司 像素电路、驱动方法和显示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5034208B2 (ja) 2012-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7847761B2 (en) Method for driving display and display
US7764248B2 (en) Display and method for driving display
JP5115180B2 (ja) 自発光型表示装置およびその駆動方法
JP5157467B2 (ja) 自発光型表示装置およびその駆動方法
JP4293262B2 (ja) 表示装置、表示装置の駆動方法および電子機器
JP2007108380A (ja) 表示装置および表示装置の駆動方法
US20110096059A1 (en) Display device and method of driving the same
JP4529467B2 (ja) 画素回路および表示装置
JP2007316454A (ja) 画像表示装置
JP2006215275A (ja) 表示装置
US20080278464A1 (en) Pixel circuit and display device
JP2007148128A (ja) 画素回路
WO2020062813A1 (zh) 像素电路、其驱动方法及显示装置
JP2008051990A (ja) 表示装置
JP2006243526A (ja) 表示装置、画素駆動方法
JP2010266493A (ja) 画素回路の駆動方法、表示装置
JP4281019B2 (ja) ディスプレイ装置
JP5423859B2 (ja) 自発光型表示装置およびその駆動方法
JP5034208B2 (ja) 表示装置および表示装置の駆動方法
JP2005215102A (ja) 画素回路、表示装置およびその駆動方法
JP4687026B2 (ja) 表示装置および表示装置の駆動方法
JP4747528B2 (ja) 画素回路及び表示装置
JP5789585B2 (ja) 表示装置および電子機器
JP4639674B2 (ja) 表示装置および表示装置の駆動方法
JP2008292619A (ja) 表示装置、表示装置の駆動方法および電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091009

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091009

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120618

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees