JP2007106246A - 小型車両 - Google Patents

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Kenichi Shimizu
健一 清水
Satoshi Yoshida
聡 吉田
Atsushi Matsuda
篤志 松田
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Abstract

【課題】 楽な姿勢で乗車できるとともに乗車姿勢を大きく変更でき、さらに部品点数が少なく安価につく小型車両を提供すること。
【解決手段】 自動二輪車10のヘッドパイプ12と、車体本体13とを上下に配置した連結部材30a,30bで連結した。また、連結部材30a等を、嵌合筒31a,32aと嵌合軸31b,32bで構成して、嵌合筒31a等を車体本体13に連結し、嵌合軸31b等をヘッドパイプ12に連結した。そして、連結部材30a等を、アクチュエータ34a,34bの作動で伸縮させて長さを調整できるようにした。さらに、連結部材30a等を、ヘッドパイプ12に対して上下方向に揺動可能にし、連結部材30bを車体本体13に対して上下方向に揺動可能にし、連結部材30aを車体本体13に対して揺動できないようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヘッドパイプと車体本体とが伸縮可能な連結部材で連結された小型車両に関する。
従来から、自動二輪車や自動三輪車等の小型車両においては、車体形状を変更させることにより運転者の乗車姿勢を調整可能にしたものがある(例えば、特許文献1参照)。この小型車両は、ハンドルとフートレストを備えた自動二輪車で構成されており、この自動二輪車では、ハンドルを支持するハンドルブラケットの上部を、1本の上部支持アームと左右一対の下部支持アームとを介して車体本体側に連結している。そして、ハンドルブラケットの下部を、下部支持アームとで平行リンクを形成する連結棒を介して車体本体側に連結している。
また、上部支持アームと下部支持アームとは伸縮可能な油圧シリンダで構成され、一対の下部支持アームおよび連結棒は、ハンドルブラケットから車幅方向に広がるように配置されている。このため、上部支持アームと一対の下部支持アームの長さを変化させることにより、ハンドルブラケットの位置や傾斜角度を変更することができ、ハンドルブラケットの位置や傾斜角度に応じてハンドルの位置や角度を変更することができる。
特許第2889619号公報
しかしながら、前述した従来の小型車両では、車体本体とハンドルブラケットとを連結するための部材の数が多くなり、構造が複雑になるとともに製造コストが高くなる。また、一対の下部支持アームおよび連結棒が、ハンドルブラケットから車幅方向に広がるように配置されているため、車体の車幅方向の寸法が大きくなり、運転者が楽な乗車姿勢を取り難くなる。さらに、この小型車両では、上部支持アームと一対の下部支持アームの長さを変化させることにより、ハンドルブラケットの位置や傾斜角度を変更することはできるが、前輪のキャスタ角やホイールベースを変更することはできない。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、楽な姿勢で乗車できるとともに乗車姿勢を大きく変更でき、さらに部品点数が少なく安価につく小型車両を提供することである。
前述した目的を達成するため、本発明に係る小型車両の構成上の特徴は、操作ハンドルが固定されたステアリング軸を回転自在に支持するとともに、前輪を支持する前輪懸架装置をステアリング軸を介して支持するヘッドパイプと、後輪を支持する後輪懸架装置の構成部材であるリヤアームを支持する車体本体とが、伸縮可能な一対の連結部材で連結された小型車両であって、一対の連結部材を、それぞれヘッドパイプおよび車体本体のうちの一方に連結された嵌合筒と、ヘッドパイプおよび車体本体のうちの他方に連結され嵌合筒の内部に摺動自在に嵌合する嵌合軸との嵌合部材で構成するとともに、一対の連結部材を上下方向に離間させた状態で配置し、さらに一対の連結部材を、伸縮させて長手方向の長さを調整するための調整手段を設けたことにある。
本発明に係る小型車両では、ヘッドパイプと車体本体とを連結するための連結部材が、嵌合筒と嵌合軸とからなる一対の連結部材だけで構成されるため、部品点数が少なくなり構造が単純になるとともに、製造コストが安くなる。また、一対の連結部材を上下に配置したため、車体の車幅方向の寸法が小さくなり、運転者が楽な乗車姿勢を取りやすくなる。さらに、ヘッドパイプが、ステアリング軸を介して前輪懸架装置を支持しているため、例えば、一対の連結部材を前部側が後部側よりも高くなるように傾斜させて配置し、一対の連結部材を伸縮させて、長手方向の長さを適宜調整することによって、ハンドルの位置や角度だけでなく、前輪のキャスタ角やホイールベースも変更できるようになる。なお、本発明による小型車両は、自動二輪車、自動三輪車または自動四輪車とする。
また、本発明に係る小型車両の他の構成上の特徴は、一対の連結部材を、軸方向が互いに平行するように配置するとともに、ヘッドパイプおよび車体本体に対して揺動できないようにしたことにある。これによると、前輪のキャスタ角を略一定にしたままホイールベースを変更することができる。また、ヘッドパイプと車体本体とが一対の連結部材によって強固に連結されるようになり車体の剛性が向上する。
また、本発明に係る小型車両のさらに他の構成上の特徴は、一対の連結部材を、ヘッドパイプに対して上下方向に揺動可能にするとともに、一対の連結部材のうちの一方の連結部材を車体本体側に対して上下方向に揺動可能にし、他方の連結部材を車体本体側に対して揺動できないようにしたことにある。これによると、一対の連結部材、ヘッドパイプおよび車体本体とでリンク機構が構成されるため、一方の連結部材の長さと、他方の連結部材の長さとを異なる長さにして、前輪のキャスタ角や前輪と後輪との間の距離を大きく変更することができる。この結果、車体の形状を大きく変化させることができる。
また、本発明に係る小型車両のさらに他の構成上の特徴は、車体本体に連結された一対の連結部材における各嵌合部材の少なくとも一方に調整手段を駆動する駆動装置を設けたことにある。これによると、車体の重心近傍に重量物を集中して配置できるため、車体の重量バランスが良くなる。また、駆動装置を、例えば、モータで構成し、そのモータに電力を供給するためのバッテリも車体本体に固定すると、モータとバッテリ間の配線がしやすくなる。
また、本発明に係る小型車両のさらに他の構成上の特徴は、車体本体と嵌合筒とを一体成形により形成することにより、嵌合筒を車体本体に連結したことにある。これによると、両嵌合筒内に形成される孔部の加工がし易くなり、さらに両孔部の平行度や嵌合筒の車体本体に対する位置寸法の精度をよくすることができる。また、車体本体の剛性および強度が向上する。
また、本発明に係る小型車両のさらに他の構成上の特徴は、一対の連結部材の下側の連結部材の下方に位置させた状態で、一対の連結部材における車体本体側部分と後輪懸架装置におけるリヤアーム側部分との間に伸縮可能な油圧緩衝器を掛け渡して固定し、連結部材を上方から見たときに一対の連結部材と油圧緩衝器との軸心が略一致するようにしたことにある。これによると、油圧緩衝器をコンパクトに配置できる。また、油圧緩衝器を設けることによって車体の車幅方向の寸法が大きくなることを防止できるため、運転者が楽な乗車姿勢を取りやすくなる。
また、本発明に係る小型車両のさらに他の構成上の特徴は、一対の連結部材に横架部材を掛け渡して固定し、横架部材と後輪懸架装置におけるリヤアーム側部分との間に伸縮可能な油圧緩衝器を掛け渡して固定したことにある。これによると、一対の連結部材に横架部材を掛け渡して固定するため、車体の剛性がさらに向上する。また、油圧緩衝器の一端部が横架部材を介して連結部材に強固に支持される。さらに、油圧緩衝器の一端部を支持する部材として一対の連結部材に掛け渡される横架部材を利用したため、油圧緩衝器の一端部を支持する部材または横架部材を別途設ける場合と比較して、小型車両が小型化されるとともに、部品点数が減少して安価なる。
また、本発明に係る小型車両のさらに他の構成上の特徴は、車体本体に連結された嵌合部材どうしに横架部材を取り付けたことにある。これによると、一対の連結部材の伸縮調整と、油圧緩衝器の伸縮調整とが独立して行われるようになるため、油圧緩衝器を伸縮調整することなく連結部材を伸縮調整することができる。
また、本発明に係る小型車両のさらに他の構成上の特徴は、ヘッドパイプに連結された嵌合部材どうしに横架部材を取り付けたことにある。これによると、連結部材を伸縮調整するだけで、同時に、車高を連結部材の伸縮と同じ方向に調整するよう油圧緩衝器を伸縮調整することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1および図2は、同実施形態に係る小型車両としての自動二輪車10を示している。この自動二輪車10は、前輪11aと後輪11bとからなる一対の車輪と、これら一対の車輪が取り付けられた車体10aとを備えている。そして、車体10aは、ヘッドパイプ12、車体本体13および一対のアームからなるリヤアーム14等のフレーム部を備えており、ヘッドパイプ12と車体本体13とは、一対の連結部材30a,30bによって連結されている。また、車体10aの後部側上部にシート15が形成され、車体10aの車体本体13の下部に、運転者D(図7参照)が足を置くための一対のフートレスト41a,41bを備えたフートレスト調整機構40が設けられている。
前輪11aは、下方が二股に分岐した前輪懸架装置としてのフロントフォーク16の下端部に回転可能に支持されている。すなわち、フロントフォーク16の両下端部は、前輪11aを軸支する水平中心軸17の両側部分を支持しており、これによって、前輪11aは、水平中心軸17を中心として回転可能になっている。また、前輪11aの中心部には、前輪11aを回転駆動させるための駆動モータ18aとディスクブレーク18bとが設けられ、フロントフォーク16の外側部における水平中心軸17の両端部に対応する部分には、足を乗せることのできるステップとしても使用できる緩衝部材17a,17bがそれぞれ外側に突出した状態で設けられている。
また、フロントフォーク16の上端部は、車高調整機構20を介してヘッドパイプ12内に配置されたステアリング軸21に連結されている。このステアリング軸21は、ヘッドパイプ12内に、ヘッドパイプ12の軸周り方向に回転可能な状態で取り付けられており、上端部がヘッドパイプ12から突出して上方に延びている。そして、車高調整機構20が備える伸縮軸部24,25の上部側を構成する筒状支持部24a,25aの上端部に、ハンドル22a,22bが連結されている。このため、ハンドル22a,22bを回転操作して、ステアリング軸21を軸回り方向に回転させると、ステアリング軸21の回転量に応じて前輪11aは左右に方向を変える。
また、ハンドル22a,22bの左右両端には、グリップ29a,29bが設けられている。グリップ29aは、ハンドル22aに固定され、手で持つための把持部として使用される。そして、グリップ29bは、ハンドル22bに固定され、軸回り方向に回転可能な状態で設けられており、手で持つための把持部として使用される外、駆動モータ18aおよび後述する後輪11bに設けられた駆動モータ56aの回転速度を調節するためのアクセル操作子を構成する。また、グリップ29a,29bの近傍には、それぞれ、グリップ29a,29bから離れるように付勢され、グリップ29a,29b側に引っ張られることにより、ディスクブレーク18bまたは後述するディスクブレーク56bを制御して前輪11aまたは後輪11bの回転を抑制するブレーキレバー23a,23bが設置されている。
車高調整機構20は、左右一対の伸縮軸部24,25と、伸縮軸部24,25間に設置されたアクチュエータ26とを備えている。伸縮軸部24,25は、それぞれ伸縮軸部24,25の上部側を構成する筒状支持部24a,25aと、筒状支持部24a,25a内に設置され、筒状支持部24a,25aの下端開口から下方に向かって進退可能になった進退部24b,25bとで構成されている。そして、筒状支持部24a,25aの上部側部分と下部側部分とにそれぞれ取付部材27a,27bが掛け渡され、この取付部材27a,27bの中央にステアリング軸21が掛け渡されて固定されている。そして、取付部材27aにアクチュエータ26が固定されている。
アクチュエータ26は下方に向って進退可能な進退軸26aを備えており、進退軸26aの下端部に、下部が二股に分岐した接続部材28の上端中央部が固定されている。そして、接続部材28の両下端部28a,28bに、進退部24b,25bの下端部が固定されている。このため、アクチュエータ26が作動して進退軸26aが上下方向に進退すると、接続部材28および進退部24b,25bが進退軸26aの上下動に追従して上下に移動する。このときに生じる伸縮軸部24,25の長さの変更を調整することにより、ハンドル22a,22bの路面Rからの高さ、すなわち、車体10aの前部側部分の路面Rからの高さを任意の高さにすることができる。
車体本体13は、後端部が連結された筒状の2個のフレーム13a,13bを一体成形により成形して形成されている。そして、図3に示したように、フレーム13a,13bを、後部側が前部側よりも低くなるように傾斜させるとともに、上下に間隔を保った状態で平行に配置して構成されている。そして、この車体本体13とヘッドパイプ12との間が一対の連結部材30a,30bで連結されている。連結部材30a,30bは、それぞれ対応するフレーム13a,13bと同軸的に配置されてフレーム13a,13bの前部から前方斜め上方に延びている。連結部材30a,30bは、それぞれ後部側に配置された円筒状の嵌合筒31a,32aと、嵌合筒31a,32a内に設置され、嵌合筒31a,32aの前端開口から前方斜め上方に向かって進退可能になった嵌合軸31b,32bとで構成されている。
そして、嵌合筒31a,32aの後端部は、それぞれフレーム13a,13b内に挿入された状態でフレーム13a,13bに固定され、嵌合軸31b,32bの後端部は、嵌合筒31a,32a内を移動可能に設置された本発明の調整手段としての移動連結部材32c等(一方しか図示せず)に連結されている。また、嵌合軸31b,32bの前端部は、それぞれヘッドパイプ12に、支軸33a,33bを介して連結されている。この支軸33a,33bは、水平方向に配置されており、嵌合軸31b,32bは、支軸33a,33bを中心としてヘッドパイプ12に対して上下方向に回転(揺動)可能になっている。
また、フレーム13a,13bの後部側内部には、本発明の駆動装置としての一対のアクチュエータ34a,34bが並んで設けられており、このアクチュエータ34a,34bの進退軸34c(一方しか図示せず)に、移動連結部材32c等が連結されている。このため、アクチュエータ34a,34bが作動して進退軸34c等が前後方向に進退すると、移動連結部材32c等および嵌合軸31b,32bが進退軸34c等の前後動に追従して前後方向に移動する。したがって、アクチュエータ34a,34bを作動させて、伸縮軸状部材31,32の長さを変更することにより、ヘッドパイプ12と車体本体13との間の長さ、すなわち、車体10aの前後方向の長さを任意の長さに調整することができる。
また、アクチュエータ34aは、フレーム13b内に設けられた支軸34dを中心として上下方向に回転可能になっており、フレーム13bの内周面と嵌合筒32aの外周面との間には、小さな隙間が設けられている。このため、フレーム13a,13b、伸縮軸状部材31,32およびヘッドパイプ12でリンク機構が構成され、このリンク機構を構成する各部分は、他の部分に対して変位可能になっている。
また、嵌合筒31a,32aの前部側部分には横架部材35が掛け渡されて固定されており、車体本体13の後端部には、支軸36aを介して回転支持部材36が回転可能な状態で取り付けられている。横架部材35の下端部は、嵌合筒31aの下方に突出して延び、回転支持部材36の下端部は、フレーム13aの下方に突出して延びている。そして、横架部材35の下端部に、油圧緩衝器37の前端部が支軸35aを介して回転自在に連結され、回転支持部材36の下端部に油圧緩衝器37の後端部が支軸で36bを介して回転自在に連結されている。
この油圧緩衝器37の後部側部分は、モータ38a(図4参照)の作動により伸縮する伸縮機構38で構成されており、伸縮機構38の伸縮に応じて回転支持部材36は、支軸36aを中心として前後方向に回転する。また、回転支持部材36の略中央部には、支軸39aを介して連結片39の上端部(前端部)が回転自在に連結され、連結片39の下端部(後端部)は、支軸39bを介してリヤアーム14を構成する一対のアームの前部側部分間に回転自在に連結されている。したがって、リヤアーム14は、回転支持部材36の回転にしたがって、後述するピボット42aを中心に上下に移動する。なお、リヤアーム14、回転支持部材36、連結片39および油圧緩衝器37等で後輪懸架装置が構成される。
また、フレーム13aの下面後部の左右両側には、フートレスト調整機構40を取り付けるための一対のブラケット42(一方しか図示せず)が固定されており、このブラケット42の下端後部は、それぞれピボット42aを介してリヤアーム14を構成する一対のアームの前端部に連結されている。そして、両ブラケット42の上部側部分には、それぞれ回転軸42bが取り付けられており、この回転軸42bを介して、アーム部材43a,43bの上端部がブラケット42に回転自在に連結されている。
フートレスト41a,41bは、それぞれアーム部材43a,43bの下部外側に設けられており、アーム部材43a,43bの下端内側には、それぞれ円板状の接地部44が設けられている。また、アーム部材43a,43bの略中央には、アーム部材43a,43bの長手方向に沿って延びる長穴45が設けられている。そして、ブラケット42の下部には、アーム駆動部46が取り付けられている。
このアーム駆動部46は、一対の回転体46a,46bと、回転体46a,46bを同期回転させるモータ(図示せず)を備えている。また、回転体46a,46bの外周部における所定部分には、アーム部材43a,43bの長穴45に係合する係合突起47が外側に向って形成され、回転体46a,46bの内部には、減速機構(図示せず)が収容されている。この減速機構の減速比は、1/160に設定されており、モータの回転軸が160回転したときに、回転体46a,46bは1回転する。また、その際、長穴45と係合突起47との係合により、アーム部材43a,43bが回転体46a,46bの回転に追従して回転軸42bを中心として回転する。これによって、フートレスト41a,41bおよび接地部44の位置が、上下方向および前後方向に変化する。
また、車体本体13の上部後端部にはモータを備えた回転駆動部13cが取り付けられており、この回転駆動部13cと支軸36aには、それぞれシート連結部材51a,51bの下端部が回転可能に連結されている。また、車体10aの後部側上部に設けられたシート15の下部には、シート支持部材52が設けられており、シート15はこのシート支持部材52によって支持されている。そして、シート連結部材51a,51bの上端部に、シート支持部材52が、間隔を保って配置された回転支軸52a,52bを介して回転可能な状態で取り付けられている。このため、車体本体13、シート連結部材51a,51bおよびシート支持部材52でリンク機構が形成されている。したがって、回転駆動部13cのモータを作動させて、このリンク機構を、変形させることによりシート15の位置を上下方向および前後方向に変化させることができる。
また、シート15は、シート支持部材52に固定されたシート前部15aと、シート前部15aに対する角度を変更可能な状態でシート前部15aに組み付けられたシート後部15bとで構成されており、シート後部15bは、モータ(図示せず)を備えた回転駆動部52cを介してシート支持部材52に連結されている。したがって、シート15のシート後部15bは、回転駆動部52cのモータを作動させて角度を変えることにより、運転者Dの尻部後部側を支えるために使用したり、背もたれとして使用したりすることができる。
また、シート支持部材52の両側には、後方斜め上方に延びる一対のバッテリ収容部53a,53bが着脱自在に取り付けられている。このバッテリ収容部53a,53bは、外観をエンジン駆動式自動二輪車のマフラーに似せた円柱状に形成されており、内部にそれぞれバッテリ(図示せず)を収容できるように構成されている。また、バッテリ収容部53a,53bの後端部には、開閉蓋54a,54bが設けられており、整備のためにバッテリ収容部53a,53bからバッテリを着脱する際には、この開閉蓋54a,54bを取り外す。また、バッテリ収容部53a,53bのいずれか一方を小物入れとして用いることもできる。
また、後輪11bは、前述したリヤアーム14の後端部に回転可能に支持されている。すなわち、リヤアーム14を構成する一対のアームの両後端部は、後輪11bの水平中心軸55の両側部分を支持しており、これによって、後輪11bは、水平中心軸55を中心として回転可能になっている。また、後輪11bの中心部には、後輪11bを回転駆動させるための駆動モータ56aとディスクブレーク56bとが設けられ、リヤアーム14の外側部における水平中心軸55の両端部に対応する部分には、足を乗せることのできるステップとしても使用できる緩衝部材55a(一方しか図示せず)がそれぞれ外側に突出した状態で設けられている。
また、シート15の下部には、自動二輪車10が備える駆動系を電気的に制御するコントローラ57が設けられている。このコントローラ57は、CPU、ROM、RAM等を備えており、ROMおよびRAMが記憶する各種のプログラム等をCPUが実行することによって、自動二輪車10を、運転者Dの操作に応じて、形状変更させたり、走行させたりする。その際、コントローラ57は、車高調整機構20のアクチュエータ26、アクチュエータ34a,34b、伸縮機構38のモータ38aおよびフートレスト調整機構40のモータを制御して接地部44を路面Rに接地させる制御も行う。また、図示していないが、ハンドル22a,22bの近傍には、メインスイッチや、前輪11aと後輪11bとの駆動状態を切り替えるための切り替えスイッチが設けられている。さらに、アクチュエータ26等やモータ38a等の各駆動装置を作動させるための操作子等も備えている。
この構成において、自動二輪車10に運転者Dが乗る場合には、運転者Dは、図1のように接地部44が路面Rに接地して起立状態で静止した自動二輪車10のシート15に座り、メインスイッチをオン状態にする。ついで、運転者Dは両足をそれぞれフートレスト41a,41bに乗せ、所定の操作子を操作することにより、例えば、図4に示した状態にする。図4は、図1に示した自動二輪車10から車高調整機構20、連結部材30a,30bおよび伸縮機構38を伸ばすとともに、回転駆動部13cを作動させてシート連結部材51a,51bが垂直に近づくように回転させた状態を示している。さらに、図4に示した自動二輪車10は、アーム駆動部46を作動させて、アーム部材43a,43bが斜め前方を向くようにしている。これによって、車体10a全体の路面Rからの高さおよび接地部44の路面Rからの高さが高くなる。
すなわち、車高調整機構20の伸縮軸部24,25が伸びることによって、車体10aの前部側部分の路面Rからの高さが高くなる。また、連結部材30a,30bが延びることによって、車体10aの前後方向の長さが長くなる。さらに、伸縮機構38が伸びることによって、回転支持部材36の下端部が後方に押されて、回転支持部材36は支軸36aを中心として後方に回転し垂直に近い状態になる。このため、リヤアーム14が連結片39を介して回転支持部材36によって回動させられ、これにともなって、リヤアーム14が連結されたブラケット42を介して車体本体13も上昇するため、車体10aの後部側部分の路面Rからの高さも高くなる。
また、回転駆動部13cの作動により、シート15の車体本体13に対する高さも高くなるため、自動二輪車10は走行に適した形状になる。この場合、運転者Dは、車体10aが低くなった自動二輪車10に跨り、運転者Dが自動二輪車10に跨ったのちに、車体10aが高くなるため、運転者Dはあたかもラクダに乗るような感覚で自動二輪車10に乗車することができ興趣に富むものとなる。
そして、運転者Dが、グリップ29bを操作すると、自動二輪車10は、そのグリップ29bの操作に応じて加速走行する。この場合、切り替えスイッチを操作することにより、または自動的に制御して前輪11aと後輪11bとの双方を駆動させたり、一方だけを駆動させたり、さらに、前輪11aと後輪11bとの駆動トルクを代えて駆動させたりすることができる。また、自動二輪車10の走行速度を下げる場合には、ブレーキレバー23a,23bを操作して前輪11aと後輪11bとの回転駆動を抑制する。走行の際に、路面Rの凹凸等により、自動二輪車10に衝撃が加わった場合には、フロントフォーク16および油圧緩衝器37によってその衝撃が緩和される。
そして、運転者Dが、足を折り曲げて体を丸めた状態で運転する場合には、図5に示したように、アーム駆動部46を回転駆動させてアーム部材43a,43bが斜め後方に向って傾くようにする。すなわち、アーム駆動部46のモータが作動することによって、回転体46a,46bが回転し、長穴45と係合突起47とが係合しているため、アーム部材43a,43bも回転体46a,46bの回転にしたがって振り子のように移動する。このため、図5に示したように、アーム部材43a,43bが斜め後方に向って傾いたときに、任意の傾斜角度位置でモータを停止させることにより、前記減速機構が大きな減速比を有することからアーム部材43a,43bをその状態に保持することができる。この状態では、フートレスト41a,41bが運転者Dの体の真下に位置するため、運転者Dは、足を折り曲げて体を丸めた状態で運転することができる。
また、運転者Dが、体を伸ばし上半身を後方に傾けた状態で運転する場合には、図6に示したように、アーム駆動部46を回転駆動させてアーム部材43a,43bが斜め前方に傾くようにするとともに、回転駆動部52cのモータを作動させてシート後部15bが後方の斜め上方に向って傾くようにする。この状態では、フートレスト41a,41bが運転者Dの体の前方下部の離れた位置に位置し、シート後部15bが後方斜め上方に向って延びるため、運転者Dは、足を伸ばしシート後部15bを背もたれとして体を斜め上方に傾けた状態で運転することができる。
さらに、運転者Dが、シート15に座らず、立った状態でアクロバット的な運転をする場合には、図7に示したように、回転駆動部52cのモータを作動させてシート後部15bをさらに回転させ、前方の斜め上方に向って傾くようにする。そして、運転者Dは、後輪11bに設けられた緩衝部材55a等の上に立ち、シート後部15bおよびバッテリ収容部53a,53bに体を支持させた状態で運転することができる。
そして、自動二輪車10の走行を終了させるときには、ブレーキレバー23a,23bの操作により自動二輪車10を停止させる。ついで、所定の操作子を操作することにより、車体10aを下降させて接地部44を路面Rに接地させて自動二輪車10を起立状態で静止させる。そして、メインスイッチをオフ状態にする。その際に、バッテリの充電量が減少していれば、充電用の接続コード(図示せず)をバッテリに接続して、バッテリを充電する。
このように、本実施形態に係る自動二輪車10では、ヘッドパイプ12と車体本体13とを、嵌合筒31a,32aと嵌合軸31b,32bとからなる一対の連結部材30a,30bだけで連結しているため、部品点数が少なくなり構造が単純になるとともに、製造コストが安くなる。また、連結部材30a,30bを上下に配置したため、車体10aの車幅方向の寸法が小さくなり、運転者Dが楽な乗車姿勢を取りやすくなる。また、ヘッドパイプ12が、車高調整機構20およびフロントフォーク16を介して前輪11aを支持しているとともに、連結部材30a,30bが、前方が高くなるように傾斜して配置されている。このため、連結部材30a,30bを伸縮させて、長手方向の長さを適宜調整することによって、ハンドル22a,22bの位置や角度だけでなく、前輪11aのキャスタ角やホイールベースも大きく変更できる。
また、連結部材30a,30b、ヘッドパイプ12および車体本体13とでリンク機構が構成されるため、連結部材30aの長さと、連結部材30bの長さとを異なる長さにして、前輪11aのキャスタ角や前輪11aと後輪11bとの間の距離を大きく変更することができる。さらに、自動二輪車10では、車体10aの重心近傍に重量の大きな装置を集中して配置しているため、車体10aの重量バランスが良くなる。また、油圧緩衝器37を連結部材30a,30bの下方に設置したため、油圧緩衝器37をコンパクトに配置できるとともに、油圧緩衝器37を設けることによって、車体の車幅方向の寸法が大きくなることがない。
また、連結部材30a,30bに横架部材35を掛け渡して固定したため、車体10aの剛性が向上する。さらに、油圧緩衝器37を、連結部材30a,30bに掛け渡された横架部材35を利用して連結部材に取り付けたため、油圧緩衝器37を支持する部材または横架部材を別途設ける場合と比較して、自動二輪車10が小型化されるとともに、部品点数が減少して安価につく。また、横架部材35を嵌合筒31a,32aに取り付けたため、連結部材30a,30bの伸縮と、油圧緩衝器37の伸縮とが独立して行われるようになり、油圧緩衝器37を伸縮させることなく連結部材30a,30bを伸縮させることができる。
また、本発明に係る小型車両は、前述した実施形態に限定するものでなく、適宜変更実施が可能である。例えば、前述した実施形態では、支軸33a,33bおよび回転駆動部13cの部分を回転可能にして、連結部材30a,30b、車体本体13およびヘッドパイプ12でリンク機構を形成するようにしているが、ヘッドパイプ12に対して連結部材30a,30bを互いに揺動できないように固定することもできる。これによると、車体10aの剛性が向上する。さらに、前述した実施形態では、横架部材35を嵌合筒31a,32aに掛け渡して、この横架部材35に油圧緩衝器37の一端部を連結しているが、この横架部材35は、嵌合軸31b,32bに掛け渡すこともできる。
これによると、連結部材30a,30bを伸縮させるだけで、同時に、油圧緩衝器37を伸縮調整することができるので、その分、フートレスト41a,41bと路面Rとの間の距離を大きく調整することができる。また、油圧緩衝器37の一端部をヘッドパイプ12に直接連結することもでき、これによっても、フートレスト41a,41bと路面Rとの間の距離を大きく調整することができる。さらに、車体本体13と嵌合筒31a,32aとを一体成形により形成することもできる。これによると、両嵌合筒31a,32a内の孔部を加工しやすくなり、両孔部の平行度や嵌合筒31a,32aの車体本体13に対する位置寸法を精度よくすることができる。また、車体本体の剛性および強度が向上する。また、前述した実施形態では小型車両を自動二輪車10としたが、本発明の小型車両は自動三輪車および自動四輪車も含む。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車を起立状態にした状態を示した側面図である。 自動二輪車の平面図である。 連結部材とその近傍部分を示した側面図である。 車高を高くして走行に適した状態にした自動二輪車を示した側面図である。 フートレストを後方に位置させた状態の自動二輪車を示した側面図である。 シート後部を背もたれにした状態の自動二輪車を示した側面図である。 シート後部を前部側に倒した状態の自動二輪車を示した側面図である。
符号の説明
10…自動二輪車、10a…車体、11a…前輪、11b…後輪、12…ヘッドパイプ、13…車体本体、14…リヤアーム、16…フロントフォーク、21…ステアリング軸、22a,22b…ハンドル、30a,30b…連結部材、31a,32a…嵌合筒、31b,32b…嵌合軸、32c…移動連結部材、33a,33b…支軸、34a,34b…アクチュエータ、34c…進退軸、35…横架部材、37…油圧緩衝器、38…伸縮機構。

Claims (9)

  1. 操作ハンドルが固定されたステアリング軸を回転自在に支持するとともに、前輪を支持する前輪懸架装置を前記ステアリング軸を介して支持するヘッドパイプと、後輪を支持する後輪懸架装置の構成部材であるリヤアームを支持する車体本体とが、伸縮可能な一対の連結部材で連結された小型車両であって、
    前記一対の連結部材を、それぞれ前記ヘッドパイプおよび前記車体本体のうちの一方に連結された嵌合筒と、前記ヘッドパイプおよび前記車体本体のうちの他方に連結され前記嵌合筒の内部に摺動自在に嵌合する嵌合軸との嵌合部材で構成するとともに、前記一対の連結部材を上下方向に離間させた状態で配置し、さらに前記一対の連結部材を、伸縮させて長手方向の長さを調整するための調整手段を設けたことを特徴とする小型車両。
  2. 前記一対の連結部材を、軸方向が互いに平行するように配置するとともに、前記ヘッドパイプおよび前記車体本体に対して揺動できないようにした請求項1に記載の小型車両。
  3. 前記一対の連結部材を、前記ヘッドパイプに対して上下方向に揺動可能にするとともに、前記一対の連結部材のうちの一方の連結部材を車体本体側に対して上下方向に揺動可能にし、他方の連結部材を車体本体側に対して揺動できないようにした請求項1に記載の小型車両。
  4. 前記車体本体に連結された一対の連結部材における各嵌合部材の少なくとも一方に前記調整手段を駆動する駆動装置を設けた請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載の小型車両。
  5. 前記車体本体と前記嵌合筒とを一体成形により形成することにより、前記嵌合筒を前記車体本体に連結した請求項1ないし4のうちのいずれか一つに記載の小型車両。
  6. 前記一対の連結部材の下側の連結部材の下方に位置させた状態で、前記一対の連結部材における車体本体側部分と前記後輪懸架装置におけるリヤアーム側部分との間に伸縮可能な油圧緩衝器を掛け渡して固定し、前記連結部材を上方から見たときに前記一対の連結部材と前記油圧緩衝器との軸心が略一致するようにした請求項1ないし5のうちのいずれか一つに記載の小型車両。
  7. 前記一対の連結部材に横架部材を掛け渡して固定し、前記横架部材と前記後輪懸架装置におけるリヤアーム側部分との間に伸縮可能な油圧緩衝器を掛け渡して固定した請求項1ないし6のうちのいずれか一つに記載の小型車両。
  8. 前記車体本体に連結された前記嵌合部材どうしに前記横架部材を取り付けた請求項7に記載の小型車両。
  9. 前記ヘッドパイプに連結された前記嵌合部材どうしに前記横架部材を取り付けた請求項7に記載の小型車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012153327A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両

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