JP2007106020A - サーマルヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】取付強度を損なうことなくヘッドカバーを薄型化する。
【解決手段】カラー感熱プリンタのサーマルヘッド26を放熱板46と、セラミック基板50と、プラスチック基板51と、ヘッドカバー47と、カバー保持部材48とから構成する。ヘッドカバー47として、耐熱樹脂からなる略長方形状の薄板を用いる。カバー保持部材48をプラスチック基板51にネジ止めされるネジ止め部60と、カバー保持部61とから構成する。ヘッドカバー47をカバー保持部61に重ね合せて固定する。カバー保持部材48によりヘッドカバー47を、その先端部47aがセラミック基板50に押し付けられて撓まされた状態で保持するようにしたので、取付強度を損なうことなくヘッドカバー47を薄型化できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ドライバICを保護するヘッドカバーを備えたサーマルヘッドに関するものである。
多数の発熱素子を備えたサーマルヘッドを使用して、記録紙に印画を行なうサーマルプリンタが普及している。サーマルプリンタには、サーマルヘッドの発熱素子で感熱記録紙を直接加熱して発色させる感熱方式と、インクシートの背後をサーマルヘッドで加熱してインクを記録紙に転写する熱転写方式とがある。
サーマルヘッドには、熱記録材料の搬送路と対面するヘッド基板の一方の面に、多数の発熱素子を主走査方向に配列した発熱素子アレイと、この発熱素子アレイの近傍に該アレイを駆動する駆動回路とが設けられている。発熱素子アレイは、副走査方向に搬送される感熱記録紙や前記インクシートなどの熱記録材料に圧接してこれを加熱することにより画像を熱記録する。駆動回路は、例えば、ドライバICの形態でパッケージ化されており、各発熱素子の電極とワイヤによってボンディングされて発熱素子アレイと接続される。駆動回路は、各発熱素子が画像データの濃度に応じた熱エネルギーを発生するように各発熱素子を駆動する。
ヘッド基板には、駆動回路が搬送中の熱記録材料と接触しないように、駆動回路を覆うヘッドカバーが取り付けられている(特許文献1参照)。ヘッドカバーは、その一端側が発熱素子アレイの近傍まで延出されており、熱記録材料をガイドするガイド機能を有している。このヘッドカバーは、熱記録材料がヘッドカバーとの接触で傷付けられないように、その一端側の端部が折り曲げられた形状に形成されているものがよく知られている(特許文献2及び3参照)。
このようなヘッドカバーには、上述の傷付け防止の他に(1)薄型化、(2)発熱素子アレイ側の端部が発熱素子アレイの近傍に位置し、且つこの端部とヘッド基板との間のクリアランスが狭いこと、(3)ヘッド基板の反りに追従可能であることが求められている。(1)において例えばヘッドカバーの厚みが厚い場合には、カバーと発熱素子アレイに対向する位置に配置されているプラテンローラとの間に十分なクリアランスが確保できないため、搬送不良、ペーパパスの変化やカバーから熱記録材料への熱の伝わりに起因する印画不良が発生してしまう。
(2)において例えば発熱素子アレイ側の端部が発熱素子アレイから遠い位置にあり、且つこの端部とヘッド基板との間のクリアランスが広いと、熱記録材料がスムーズにカバーからヘッド基板に受け渡されなくなる。また、カバーとプラテンローラとの間のクリアランスが十分に確保できなくなる。その結果、上述のように搬送不良や印画不良が発生してしまう。さらに、ヘッドの小型化及びコストダウンが難しくなってしまう。(3)において例えばヘッド基板の反りに追従できないと、ヘッド基板が熱膨張した時などにカバーとヘッド基板とのクリアランスが広くなり、上述の(2)で説明したような問題が発生してしまう。
従って、上述の(1)〜(3)を満たすためにヘッドカバーを薄型化する。また同時に、このヘッドカバーの一端側を発熱素子アレイの近傍で、且つヘッド基板表面と間のクリアランスが無くなるように位置させることが求められている。
特開平9−150537号公報(第4〜第5頁、第1図参照) 特開平11−348332号公報(第5頁、第1図参照) 特開2001−121732号公報(第4頁、第2図参照)
ところで、上述したようにヘッドカバーを薄型化すると、カバーの取付強度が弱くなってしまう。その結果、ドライバICの保護機能や熱記録材料のガイド機能が維持できなくなるおそれがある。また、ヘッドカバーをヘッド基板に取り付ける際に、その発熱素子アレイ側の端部の位置調整が難しくなるという問題も生じる。
本発明は上記問題を解決するためのものであり、取付強度を損なうことなく薄型化可能なヘッドカバーを備えるサーマルヘッドを提供することを目的とする。
本発明のサーマルヘッドは、記録材料に圧接して加熱により画像を熱記録する発熱素子アレイ、及び前記発熱素子アレイを駆動する駆動回路が一方の面に設けられているヘッド基板と、前記駆動回路の少なくとも一部を覆うように配置され、一端側が前記発熱素子アレイの近傍まで延出され、前記記録材料と接触してその搬送を案内するヘッドカバーと、前記ヘッドカバーを、その前記一端側が前記ヘッド基板に押し付けられて撓ませられた状態で保持するカバー保持部材とを備えることを特徴とする。
前記ヘッドカバーは平板状の弾性体であることが好ましい。また、前記カバー保持部材は、前記ヘッドカバーが重ね合わされる重ね合せ面を有し、前記ヘッドカバーは、前記カバー保持部材に重ね合わされた状態で保持されることが好ましい。さらに、前記ヘッド基板の前記一方の面に、前記重ね合せ時に前記ヘッドカバーの前記一端の位置合わせを行うためのマーカが形成されていることが好ましい。
前記ヘッドカバーと前記カバー保持部材とが一体に形成されていることが好ましい。また、前記発熱素子アレイと対向する位置に、この発熱素子アレイとの間で前記記録材料を挟持するプラテンローラが設けられ、前記ヘッドカバーと前記プラテンローラとの間には1mm以上の間隙が設けられていることが好ましい。
本発明のサーマルヘッドは、発熱素子アレイ、及び前記発熱素子アレイを駆動する駆動回路が一方の面に設けられているヘッド基板と、前記駆動回路を覆うように配置され、一端側が前記発熱素子アレイの近傍まで延出されたヘッドカバーと、前記ヘッドカバーを、その前記一端側が前記ヘッド基板に押し付けられて撓ませられた状態で保持するカバー保持部材とを備えるようにしたので、前記ヘッドカバーを薄型化してもその取付強度が損なわれることがなくなる。その結果、前記ヘッドカバーと前記発熱素子アレイと対向する位置にあるプラテンローラとの間に十分なクリアランスを確保することができるので、搬送不良や印画不良の発生を防止することができる。
また、前記ヘッドカバーの前記一端側を前記発熱素子アレイの近傍に位置させつつ、且つこの前記一端側と前記ヘッド基板との間のクリアランスを無くすことができる。その結果、記録材料をスームズに前記ヘッドカバーから前記ヘッド基板に受け渡すことができる。同時に、前記ヘッドカバーと前記プラテンローラとの間のクリアランスを十分に確保することができる。
また、前記ヘッドカバーの前記一端側が常に前記ヘッド基板に押し付けられるので、前記ヘッド基板の反りに関係なく、前記ヘッドカバーと前記ヘッド基板との間のクリアランスを無くすことができる。
図1は本発明を実施した1ヘッド3パス方式のカラー感熱プリンタ(以下、単にプリンタという)10の概略図である。このプリンタ10では、長尺のカラー感熱記録紙(以下、単に記録紙という)11をロール状に巻いた記録紙ロール12が記録媒体として使用される。記録紙ロール12はプリンタ10の給紙部にセットされ、その外周には給紙ローラ13が圧接している。
給紙ローラ13は、ステッピングモータ(以下、単にモータという)15によって回転駆動される。この給紙ローラ13は、記録紙ロール12を回転させて記録紙11を引き出して、記録紙11を給紙部から排紙口へと至る搬送経路内に送り込む。そして、プリント終了後には、記録紙11の未記録エリアを記録紙ロール12に巻き戻し、光や湿度の影響を防止する。
記録紙11は、周知のように、支持体上にシアン(C)感熱発色層、マゼンタ(M)感熱発色層、イエロー(Y)感熱発色層が順次層設されている。最上層となるY感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるC感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。また、Y感熱発色層は、420nmの近紫外線が照射されたときに、発色能力が消失する。M感熱発色層は、Y感熱発色層とC感熱発色層との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、365nmの紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。なお、記録紙11に例えばブラック感熱発色層を設けて4層構造にしてもよい。
搬送経路内には、記録紙11を挟み込んで搬送する搬送ローラ対17が配置されている。この搬送ローラ対17は、モータ15によって回転駆動されるフィードローラ18と、このフィードローラ18に圧接して記録紙11を挟み込むピンチローラ19とからなり、記録紙11を主走査方向と直交する副走査方向、つまり、図中A方向とB方向とに搬送する。
搬送ローラ対17のA方向の下流側には、搬送経路に沿って上流側からサーマルヘッド26及びプラテンローラ27、光定着器28、カッタ29、排紙口30が順に配置されている。
サーマルヘッド26及びプラテンローラ27は、記録紙11の搬送経路を挟み込むように配置されている。サーマルヘッド26は、本発明を実施したものであり、記録紙11の搬送経路の下方に配置されている。このサーマルヘッド26は、多数の発熱素子を主走査方向に沿ってライン状に配列した発熱素子アレイ32を備えている。
発熱素子アレイ32は、搬送ローラ対17により記録紙11がB方向に搬送される際に、印画する画像の1ライン分の画像データに基づいて発熱される。こうして、記録紙11が搬送ローラ対により1ライン分ずつ送られる間に、記録紙11の記録エリア内の特定の感熱発色層が1ラインずつ発色されて、主走査方向のライン画像が1ラインずつ順次印画される。
プラテンローラ27は、搬送経路の上方に配置され、記録紙11の搬送に応じて従動回転して記録紙11と発熱素子アレイ26aとの当接状態を安定させる。このプラテンローラ27は、カムやソレノイド等からなるプラテン移動機構33により、サーマルヘッド26の発熱素子アレイ32との間で記録紙11を挟持して印画を行う挟持位置と、記録紙11から離れてサーマルヘッド26との間に隙間を形成する挟持解除位置との間で移動自在とされている。
光定着器28は、記録紙11の記録面と対面するように配置されている。この光定着器28は、イエロー(Y)定着ランプ34、マゼンタ(M)定着ランプ35、リフレクタ36等から構成される。Y定着ランプ34は、発光ピークが420nmの近紫外線を放射して、記録紙11のY感熱発色層を定着する。M定着ランプ35は、365nmの紫外線を放出してM感熱発色層を定着する。
カッタ29は、C画像の印画が完了した記録紙11を所定のプリントサイズにカットして、カラープリント(図示せず)を形成する。そして、このカラープリントは排紙口30から排出される。
モータ15、サーマルヘッド26(発熱素子アレイ32)、定着ランプ28、カッタ29、プラテンシフト機構33の駆動はコントローラ38により制御される。コントローラ38は、図示しないモータドライバ、ヘッドドライバ、シフトドライバ、ランプドライバ、カッタドライバ等を介してプリンタ10の各部の駆動を制御する。
次に、図2を用いて本発明のサーマルヘッド26について説明を行う。サーマルヘッド26は、大別してヘッド基板45と、放熱板46と、ヘッドカバー47と、カバー保持部材48とから構成される。ここで、本実施形態では各部材45〜48の記録紙11と対向する側の面を「表面」と定義し、これと反対側の面を「裏面」と定義して説明を行う。
ヘッド基板45は、放熱板46上に設けられたセラミック基板50とプリント基板51とから構成される。セラミック基板50は、例えばアルミナ、アルミナセラミックなどの各種セラミック材料で形成されている。このセラミック基板50の表面50a(図3参照)には、上述の発熱素子アレイ32と、ドライバIC53とが設けられている。
ドライバIC53は、本発明の駆動回路に相当するものであり、発熱素子アレイ32の各発熱素子への通電を制御する。このドライバIC53は、セラミック基板50の表面50aに形成された配線パターン(図示せず)と、このパターン及びドライバIC53を接続するボンディングワイヤ55とを介して発熱素子アレイ32の各発熱素子と接続されている。なお、本実施形態では、ボンディングワイヤ55が断線しないようにドライバIC53をモールド樹脂56で覆っている。また、図示は省略するが、表面50aの配線パターンも保護層で覆われている。
プリント基板51は、セラミック基板50に併設されており、図示しないボンディングワイヤなどを介してセラミック基板50のドライバIC53と接続されている。また、このプリント基板51は、図示は省略するがコネクタを有しており、図示しない配線を介して上述のコントローラ38に接続されている。そして、印画時にはコントローラ38がドライバIC53を制御して、発熱素子アレイ32の各発熱素子をそれぞれ画像データに応じた適切な温度に発熱させる。
放熱板46は、熱伝導性の高い材料、例えばアルミや銅などからなり、発熱素子アレイ32の発熱によりセラミック基板50中に蓄積された熱の一部を外部に拡散させる。この放熱板46は、セラミック基板50及びプリント基板51の裏面側に固着されている。これにより、発熱素子アレイ32やセラミック基板50の温度が過度に高熱になるのが防止される。
図2及び図3に示すように、ヘッドカバー47は、ヘッドの熱で変形しないような素材、例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料や、耐熱性を有するプラスチック材料(耐熱樹脂)からなる略長方形状(矩形状)の薄板である。本実施形態ではヘッドカバー47として、厚みt1が0.1mmのプラスチックシートが用いられている。なお、ヘッドカバー47の厚みt1は0.05mm〜0.3mmの範囲内に収まっていることが好ましい。このように厚みt1を薄くすることで、ヘッドカバー47はバネ性を有する弾性体(板バネ)となる。このヘッドカバー47は、後述するカバー保持部材48に保持される。
カバー保持部材48は、厚みt2が0.5mmのステンレス材を屈曲させて形成され、ネジ止め部60とカバー保持部61とから構成される。なお、カバー保持部材48をステンレス材等の金属材料より形成する代わりに、モールド樹脂等で形成するようにしてもよい。
ネジ止め部60は、断面が略L字形状に形成され、その水平部分60aにはネジ止め用の貫通孔(図示せず)が形成されている。この貫通孔に挿入されたネジ62は、プリント基板51に形成された貫通孔(図示せず)を経て、放熱板46のネジ穴46aに螺合される。これにより、カバー保持部材48がプリント基板51上に固定される。
カバー保持部61は、その先端部61aが発熱素子アレイ32に向かう方向に屈曲されており、断面が略楔形状に形成されている。この先端部61aは、上述のヘッドカバー47が重ね合わせられて固定される重ね合せ面65(図3参照)を有している。そして、カバー保持部61は、カバー47の発熱素子アレイ32側の端部(以下、単に先端部という)47aをセラミック基板50に押し付けて撓ませることができるような高さ、及び屈曲角度に形成されている。なお、図中の符号47bは、カバー47の先端部47aと反対側の端部(以下、後端部という)である。
図4に示すように、カバー保持部材48をプリント基板51にネジ止めしたら、ヘッドカバー47をカバー保持部61の重ね合せ面65に重ね合わせる。重ね合せを開始すると、最初にヘッドカバー47の先端部47aがセラミック基板50の表面50aに当接される。この状態から、さらにヘッドカバー47の後端部47bが重ね合せ面65に重ね合わせられると、先端部47aは表面50aに押し付けられて撓んだ状態で、この表面50a上を発熱素子アレイ32に向かう方向に摺接される。なお、先端部47aはR加工が施されているので、摺接時に表面50a上に形成された保護層や配線パターンなどを傷付けるおそれはない。また、後端部47bも同様にR加工が施されているので、記録紙11の記録面を傷付けることが防止される。
ヘッドカバー47を重ね合せ面65に重ね合わせる際に、ヘッドカバー47の先端部47aの位置合わせを容易に行えるように、セラミック基板50の表面50aには位置決め用のマーカ67(図3及び図5中の斜線部)が形成されている。このマーカ67は、発熱素子アレイ32の近傍の所定位置にシルク印刷で形成される。
図5に示すように、ヘッドカバー47の先端部47aをマーカ67に位置合わせしたら、その後端部47bをカバー保持部61に耐熱性の接着剤等で固定する。なお、ヘッドカバー47が金属材料で形成されている場合にはスポット溶接などで固定してもよい。ヘッドカバー47は、その先端部47aがセラミック基板50に押し付けられて撓ませられた状態で保持される。そして、ヘッドカバー47によりドライバIC53が覆われ、その傾斜した表面47cによって記録紙11がガイドされる。
ヘッドカバー47をカバー保持部材48に保持させることで、このヘッドカバー47の厚みが薄くてもヘッドカバー47の取付強度が損なわれることはない。また、ヘッドカバー47を薄型化できるので、このカバー47とプラテンローラ27との間のクリアランスを所定距離確保できる。なお、本実施形態では、図2に示すように記録紙11として厚みt3が0.23mmのものを用いるときに、カバー47とローラ27との間のクリアランスdが少なくとも1mm以上になるように、カバー保持部材48の取付位置及び形状などが調整されている。
また、ヘッドカバー47の先端部47aは、自身の復元力によりセラミック基板50の表面50aに押し付けられる。これにより、ヘッドカバー47の先端部47aとセラミック基板50の表面50aとの間の間隙(クリアランス)を無くすことができる。その結果、同様にカバー47とプラテンローラ27との間のクリアランスを所定距離確保することができる。また、サーマルヘッド26の反りを調整したり、印画時の熱でサーマルヘッド22(セラミック基板50)が反っても、これらの反りに先端部47aを追従させることができる。
次に本実施形態のプリンタ10の作用について説明する。図1に示すようにプリント開始操作がなされると、コントローラ38は、モータ15を駆動して給紙ローラ13及びフィードローラ18を回転させる。これにより、記録紙ロール12から記録紙11が引き出される。
記録紙ロール12から引き出された記録紙11が搬送ローラ対17に挟持されると、記録紙11が記録紙ロール12から引き出されてA方向に搬送される。この記録紙11の先端は、サーマルヘッド26のヘッドカバー47に沿って発熱素子アレイ32とプラテンローラ27との間に案内される。コントローラ38は、記録紙11の記録エリア(図示せず)の後端がサーマルヘッド26を通過したら、プラテンシフト機構33を駆動してプラテンローラ27を挟持位置に移動させる。これにより、記録紙11の記録エリアのA方向上流側の余白部(図示せず)に発熱素子アレイ32が圧接される。
次いで、コントローラ38はモータ15を逆方向に回転させて記録紙11をB方向に搬送する。この搬送中に記録紙11の記録エリアが発熱素子アレイ32に到達したら、コントローラ38は、ドライバIC53を介して発熱素子アレイ32を印画する画像データに基づき発熱させ、記録紙11のY感熱発色層を発色させる。こうして、記録紙11の記録エリア内にイエロー(Y)画像が1ラインずつ印画される。
Y画像の印画が完了したら、コントローラ38は、挟持位置にあるプラテンローラ27を挟持解除位置に移動させるとともに、搬送ローラ対17により記録紙11をA方向に搬送する。同時にコントローラ38は、光定着器28のY定着ランプ34を点灯させる。このY定着ランプ34は、記録紙11の記録エリア(図示せず)が光定着器28を通過した時に消灯される。これにより、Y画像が定着される。
Y画像の定着が完了したら、コントローラ38は、搬送ローラ対17により記録紙11をB方向に搬送する。この搬送中に、Y画像印画時と同様にマゼンタ(M)画像が印画される。そして、コントローラ38は、再び搬送ローラ対17により記録紙11をA方向に搬送して、M定着ランプ35でM画像の定着を行う。そして、M画像の定着が完了したら、搬送ローラ対17により記録紙11をB方向に搬送して、この搬送中にY及びM画像印画時と同様にシアン(C)画像を印画する。
C画像の印画が完了したら、搬送ローラ対17により記録紙11はA方向に向けて搬送される。そして、カッタ29により所定の位置で切り離されて、カラープリント(図示せず)が排紙口30から排出される。その後、記録紙11の先端が搬送ローラ対17の位置まで搬送されて、次の印画処理待機状態になる。そして、一定時間を経過しても次の印画が指示されない場合には、記録紙11を記録紙ロール12に巻き戻した後、プリンタ10の電源がオフされる。
本実施形態では、カバー保持部材48によりヘッドカバー47を、その先端部47aがセラミック基板50に押し付けられて撓まされた状態で保持するようにしたので、ヘッドカバー47の取付強度を損なうことなく、ヘッドカバー47を薄型化することができる。その結果、ヘッドカバー47とプラテンローラ27との間に十分なクリアランスを確保することができるので、上述したような搬送不良や印画不良の発生を防止することができる。
また、記録紙11をスームズにヘッドカバー47からセラミック基板50に受け渡すことができる。同時に、ヘッドカバー47とプラテンローラ27との間のクリアランスを十分に確保することができる。その結果、同様に搬送不良や印画不良の発生を防止することができる。さらに、サーマルヘッド27のさらなる小型化及びコストダウンが可能となる。
また、サーマルヘッド26(セラミック基板50)の反りに先端部47aを追従させることができるので、常にヘッドカバー47とセラミック基板50との間のクリアランスを十分に確保することができる。
なお、上記実施形態では、ヘッドカバー47をカバー保持部材48の重ね合せ面65に重ね合わせて固定しているが、本発明はこれに限定されるものではない。以下、図6を用いて本発明の第2の実施形態のサーマルヘッド70について説明を行う。ここで、上述のサーマルヘッド26で説明したものと同じものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
サーマルヘッド70は、図2に示すサーマルヘッド26と基本的に同じ構成である。ただし、このサーマルヘッド70では、ヘッドカバー71とカバー保持部材72とが一体に形成されている。このヘッドカバー71は、その厚みt4が0.05mm〜0.3mmの範囲内に収まるように形成されている。従って、この場合においてもカバー保持部材72のカバー保持部73の高さ、及び屈曲角度を調整することで、ヘッドカバー71を、その先端部71aがヘッド基板33に押し付けられて撓ませられた状態で保持することができる。
また、上記実施形態では、ヘッドカバー47の先端部47aの摺接によりセラミック基板50の表面50a上に形成された保護層や配線パターンなどが傷付けられるのを防止するため、先端部47aにR加工を施すようにしているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、先端部47aを折り畳んだり、この先端部47aに樹脂キャップを被せるようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、位置決め用のマーカ67をシルク印刷で形成するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、セラミック基板50の配線パターン形成時にマーカとなるパターンを形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、カラー感熱プリンタ10で用いられるサーマルヘッド26を例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、他のサーマルプリンタ、熱転写型プリンタや熱昇華型プリンタに用いられるサーマルヘッドなどにも適用することができる。
本発明を実施したカラー感熱プリンタの概略図である。 カラー感熱プリンタのサーマルヘッドの断面図である。 サーマルヘッドの斜視図であり、ヘッドカバー取付前の状態を示したものである。 サーマルヘッドの側面図であり、ヘッドカバーの先端部がセラミック基板の表面に当接した状態を示したものである。 サーマルヘッドの斜視図であり、ヘッドカバー取付後の状態を示したものである。 他の実施形態のサーマルヘッドの側面図である。
符号の説明
10 カラー感熱プリンタ
11 カラー感熱記録紙
26 サーマルヘッド
27 プラテンローラ
32 発熱素子アレイ
45 ヘッド基板
47 ヘッドカバー
47a 先端部
48 カバー保持部材
50 セラミック基板
51 プリント基板
53 ドライバIC
67 マーカ

Claims (6)

  1. 記録材料に圧接して加熱により画像を熱記録する発熱素子アレイ、及び前記発熱素子アレイを駆動する駆動回路が一方の面に設けられているヘッド基板と、
    前記駆動回路の少なくとも一部を覆うように配置され、一端側が前記発熱素子アレイの近傍まで延出され、前記記録材料と接触してその搬送を案内するヘッドカバーと、
    前記ヘッドカバーを、その前記一端側が前記ヘッド基板に押し付けられて撓ませられた状態で保持するカバー保持部材とを備えることを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 前記ヘッドカバーは平板状の弾性体であることを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッド。
  3. 前記カバー保持部材は、前記ヘッドカバーが重ね合わされる重ね合せ面を有し、
    前記ヘッドカバーは、前記カバー保持部材に重ね合わされた状態で保持されることを特徴とする請求項1または2記載のサーマルヘッド。
  4. 前記ヘッド基板の前記一方の面に、前記重ね合せ時に前記ヘッドカバーの前記一端の位置合わせを行うためのマーカが形成されていることを特徴とする請求項3記載のサーマルヘッド。
  5. 前記ヘッドカバーと前記カバー保持部材とが一体に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のサーマルヘッド。
  6. 前記発熱素子アレイと対向する位置に、この発熱素子アレイとの間で前記記録材料を挟持するプラテンローラが設けられ、
    前記ヘッドカバーと前記プラテンローラとの間には1mm以上の間隙が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載のサーマルヘッド。
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JP2005300238A Pending JP2007106020A (ja) 2005-10-14 2005-10-14 サーマルヘッド

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8310511B2 (en) 2009-05-08 2012-11-13 Rohm Co., Ltd. Thermal printhead

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