JP2007104883A - 電源制御回路、電子機器及び記録装置 - Google Patents

電源制御回路、電子機器及び記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007104883A
JP2007104883A JP2005295551A JP2005295551A JP2007104883A JP 2007104883 A JP2007104883 A JP 2007104883A JP 2005295551 A JP2005295551 A JP 2005295551A JP 2005295551 A JP2005295551 A JP 2005295551A JP 2007104883 A JP2007104883 A JP 2007104883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
converter
power supply
circuit
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005295551A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4366351B2 (ja
Inventor
Takashi Sato
隆 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005295551A priority Critical patent/JP4366351B2/ja
Priority to US11/529,230 priority patent/US7215106B2/en
Publication of JP2007104883A publication Critical patent/JP2007104883A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4366351B2 publication Critical patent/JP4366351B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】 電源装置の異常状態を、DC/DCコンバータの起動状態にかかわらず検出可能とする。
【解決手段】 DC/DCコンバータ10の起動状態を制御する起動信号の反転信号によって起動され、該DC/DCコンバータの出力端子に接続されたコンデンサC101の電荷をスイッチ素子によって放電する放電回路11と、DC/DCコンバータの出力端子の電位が所定電位を越えたときに、検出信号の状態を維持する過電圧検出回路12と、放電回路11のスイッチ素子Q305に印加される電位を変換した信号を出力するレベル変換回路13と、を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電源制御回路、電子機器及び記録装置に関し、より詳細には、DC/DCコンバータを有する電源回路の異常状態の検出に関する。
一般に、複写機、プリンタ等の機構部分を有するOA機器は、この機器の制御を行うための論理回路系の電源(例えば+5Vや+3.3V)と機構の駆動系の電源(例えば+24Vや+20V)との少なくとも2種類の電圧の異なる電源が必要である。
また2種類の電源のうち駆動系の電源は、駆動系部品のメンテナンス時におけるサービスマンやユーザに対する安全性の確保、及び機器の待機状態時における省電力化が要求される。このため、駆動系の電源電圧には、接続状態を切り換えるためのスイッチを設けると共に、電源電圧の立ち上げ及び立ち下げは、規定されたシーケンスに沿って行う必要がある。
また、電源に過電圧等の異常が発生した状態で機器の駆動を行うと、駆動される部分に劣化や破壊が生じる可能性があるため、電源に過電圧が発生した場合には、機器の駆動を回避しなければならない。
上記で例示した、電源のシーケンスに起因する異常と過電圧とは電源出力の代表的な異常である。これを回避する技術として、従来の電源制御システムでは、電源ユニットの出力電圧の異常(低電圧・過電圧)発生時に電源シーケンスが逆転する状態を最低限の時間に抑える、又は発生頻度を少なくすることを目的としている。これにより、負荷を駆動する論理回路の誤動作の回避、または負荷の劣化や破壊を防止する。
例えば、特開平5−204496号公報(特許文献1)には、複数の電源ユニットを有する構成において、電源ユニットから送信される電源異常信号に応じた電源切断手法が記載されている。該文献に記載された手法では、電源異常を発生した電源ユニット、及び出力電圧が該ユニット以上の電源ユニットに対しては、電源異常信号の検出と同時に電源切断信号を送信する。一端、電源異常を発生した電源ユニットよりも出力電圧が低い電源ユニットに対しては、予め定められた切断シーケンスに従って電源切断信号を送信する。
また、特開2000−188829号公報(特許文献2)には、電源ユニットの電源シーケンスに異常があった場合に、疑わしい電源ユニットを特定し、電源シーケンスの異常に起因した動作不良の原因を究明する手法が記載されている。該文献に記載された手法では、電源出力の立ち上げ駆動時のタイミングにおいて各電源ユニットのそれぞれの出力電源電圧を予め定めた規定値と比較し、比較結果を表すロジック信号に基づいて疑わしい電源ユニットを特定する。
特開平5−204496号公報 特開2000−188829号公報
上記特許文献1及び2に記載された手法はいずれも、立ち上げ時の電源シーケンスについては異常検出を行うが、立下り時の電源シーケンスについては異常検出を行っていない。
しかしながら、OA機器などのように消耗品の交換やメンテナンスを定期的に行う機器に関しては、負荷の劣化や破壊の防止だけでなく、メンテナンス時の安全性の確保も重要である。すなわち、メンテナンスを行う場合や消耗品の交換を行う場合など、サービスマンやユーザに対する安全性を確保する必要がある。このためには、立ち下げ(電源遮断)時のシーケンスで電源電圧を確実にGNDレベルまで低下させると共に、異常が発生したことを検出可能とする必要がある。
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、DC/DCコンバータを有する電源装置の異常状態を、該DC/DCコンバータの起動状態にかかわらず検出可能とすることを目的とする。
上記目的を達成する本発明の一態様としての電源制御装置は、DC/DCコンバータを有する電源回路を制御する電源制御回路であって、
前記DC/DCコンバータの起動状態を制御する起動信号の反転信号によって起動され、該DC/DCコンバータの出力端子に接続されたコンデンサの電荷をスイッチ素子によって放電する放電回路と、
前記DC/DCコンバータの出力端子の電位が所定電位を越えたときに、検出信号の状態を維持する過電圧検出回路と、
前記放電回路のスイッチ素子に印加される電位を変換した信号を出力するレベル変換回路と、を備えている。
すなわち、本発明では、DC/DCコンバータを有する電源回路を制御する電源制御回路において、DC/DCコンバータの起動状態を制御する起動信号の反転信号によって起動され、該DC/DCコンバータの出力端子に接続されたコンデンサの電荷をスイッチ素子によって放電する放電回路と、DC/DCコンバータの出力端子の電位が所定電位を越えたときに、検出信号の状態を維持する過電圧検出回路と、放電回路のスイッチ素子に印加される電位を変換した信号を出力するレベル変換回路と、を設ける。
このようにすると、DC/DCコンバータが起動されたときには放電回路が停止し、DC/DCコンバータが停止されたときには放電回路が動作するようにできる。また、DC/DCコンバータの出力の過電圧状態や、DC/DCコンバータが停止された後に出力端子の電位が低下しないことも検出できる。
従って、DC/DCコンバータを有する電源装置の異常状態を、該DC/DCコンバータの起動状態にかかわらず検出することができ、メンテナンス時の安全性を向上させることができる。
なお、起動信号の反転信号、検出信号、及び電位を変換した信号の論理演算を行って、電源回路の異常状態を表す異常検出信号を出力する論理エラー検出回路を更に備えていてもよい。電子機器がこのような電源制御回路を備えている場合、該電子機器の起動後と、DC/DCコンバータの起動後と、DC/DCコンバータの停止後とのそれぞれのタイミングで前記異常検出信号の状態をチェックするのがよい。
DC/DCコンバータが、入力電圧を降圧する降圧型のDC/DCコンバータであってもよい。記録ヘッドによって記録を行う記録装置がこのような電源制御回路を備えている場合、DC/DCコンバータによってモータの駆動電圧を降圧して記録ヘッドへ供給する電圧を出力するようにしてもよい。
また、上記の目的は、上記電源制御回路の各構成要素に対応した工程を有する電源制御方法、該電源制御方法をコンピュータ装置によって実現するコンピュータプログラム、該コンピュータプログラムを格納した記憶媒体によっても達成される。
本発明によれば、DC/DCコンバータを有する電源装置の異常状態を、該DC/DCコンバータの起動状態にかかわらず検出することができ、メンテナンス時の安全性を向上させることができる。
以下に、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明に係る電源制御回路の実施形態を表す回路図である。本実施形態の電源制御回路は、電源回路として入力された直流電圧を所望の直流電圧に変換するDC/DCコンバータ10を含んでいる。また、DC/DCコンバータの出力電圧が所定電圧以上となったことを検出する過電圧検出回路12と、DC/DCコンバータの出力コンデンサに蓄積された電荷を放電する放電回路11と、VH出力論理エラー検出回路14とを含んでいる。
DC/DCコンバータ10は、降圧型のDC/DCコンバータであり、図示しない電源ユニットのAC/DCコンバータから供給される直流の入力電圧VMを、直流の出力電圧VHに降圧して出力する。C100は平滑用のコンデンサであり、Q101は入力スイッチング素子であり、このスイッチング素子Q101及びダイオードD1によって出力電圧を変換する。また、インダクタL102及び、コンデンサC101は出力平滑用のフィルタとして動作する。
本実施形態のDC/DCコンバータ10は、定電圧制御部15により、図示しない基準電圧Vrefと、C101の両端に現れる出力電圧VHの値との差を誤差増幅器で比較し、誤差を無くすようにフィードバック制御される。制御方式としては、一般的に知られたPWM定電圧制御が用いられている。
定電圧制御部15には、ハイアクティブとなるVH_ENB信号が入力され、VH_ENB信号がハイレベル(例えば、3.3V)でDC/DCコンバータがオンし、VH_ENB信号がローレベル(例えば、0V)でDC/DCコンバータがオフする。
放電回路11は、DC/DCコンバータ10が動作を停止する際に出力コンデンサに蓄積された電荷を放電するための回路であり、DC/DCコンバータ10の出力とGND間に挿入される。放電回路11は、スイッチ素子Q305と抵抗R117とで構成され、スイッチ素子Q305と抵抗R117の接続点の電位を検出するレベル変換回路13が挿入されている。
スイッチ素子Q305はMOSFETであり、そのソースはGNDに接続され、ドレイン端子に抵抗R117が接続され、抵抗R117の他端はDC/DCコンバータ10の出力端子VHに接続されている。MOS_FET Q305のゲート端子には、抵抗を介してVH_ENB信号を反転した信号であるDCHGX信号が入力されている。
レベル変換回路13は、Q305のドレイン端子電位に接続され、抵抗R117を介したVH電圧を検出している。レベル変換回路13は、ツェナーダイオードZD8とトランジスタQ311、抵抗R328、抵抗R337で構成され、図示しない電源ユニットからVcc(例えば、3.3V)が信号電位として供給されている。ツェナーダイオードZD8のカソードは、放電回路11の抵抗R117とスイッチ素子Q305のドレイン接続点に接続され、ZD8のアノードはR328の一端とトランジスタQ311のベースに接続されている。R328の他端とトランジスタQ311のエミッタはGNDに接続され、トランジスタQ311のコレクタはプルアップ抵抗R337を介してVccに接続されている。トランジスタQ311のコレクタ端子電位が、VH1s信号としてVH出力エラー検出回路14に出力される。
過電圧検出回路12は、DC/DCコンバータ10の出力電圧が所望の電圧以上の電位になったことを検出するラッチ構造の過電圧検知回路である。過電圧検出回路12は、ツェナーダイオードZD6、抵抗R123、R320、R321、R325、トランジスタQ309、Q310、コンデンサC103から構成される。図示しない電源ユニットからVcc(例えば、3.3V)が信号電位として供給されている。
抵抗R123の一端は、DC/DCコンバータ10の出力端子VHに接続され、他端はツェナーダイオードZD6のカソードに接続されている。ツェナーダイオードZD6のアノードは、抵抗R320一端とコンデンサC103の一端とラッチ構造に接続されているトランジスタQ309のベース、Q310のコレクタに接続されている。抵抗R320、コンデンサC103の他端、及びトランジスタQ309のエミッタはGNDに接続されている。
トランジスタQ310のベースとトランジスタQ309のコレクタはプルアップ抵抗R325を介してVccに接続され、トランジスタQ310のエミッタはプルアップ抵抗R321を介してVccに接続されている。そして、トランジスタQ310のエミッタ端子からの信号が、過電圧検出回路の検出信号VHoverとしてVH出力論理エラー検出回路14に出力されている。
VH出力論理エラー検出回路14は、放電回路11に入力されるDCHGX信号、レベル変換回路13が出力するVH1s信号、過電圧検出回路12が出力するVHover信号が入力される。DC/DCコンバータ10の出力異常となる電源シーケンス異常、及びVH出力が所望の電圧以上となる出力過電圧を異常として検出し、PS_ERR信号によって機器の制御部へ異常を知らせる論理回路である。
VH出力論理エラー検出回路14は、NOT回路21、XOR回路22、AND回路23で構成される。NOT回路21の入力端子にはVH1s信号が入力され、NOT回路21の出力は、XOR回路22の2つの入力端子の一方に入力される。XOR回路22の他方の入力端子にはDCHGX信号が入力される。XOR回路22の出力は、AND回路23の2つの入力端子の一方に入力され、AND回路23の他方の入力端子にはVHover信号が入力される。そして、AND回路23の出力は、PS_ERR信号として不図示の機器の制御部に出力される。
次に、本実施形態の電源制御回路の各ブロックの動作について説明する。
上述のように放電回路11は、DC/DCコンバータ10をオン・オフさせるVH_ENB信号の反転信号であるDCHGX信号により動作する。すなわち、VH_ENB信号がローレベルの時は、DC/DCコンバータ10は動作停止しており、DCHGX信号はハイレベルであり、放電回路11のスイッチ素子Q305は導通している。そして、DC/DCコンバータ10の出力コンデンサC101に蓄積された電荷は、抵抗R117を介してGNDへ放電される。逆に、VH_ENB信号がハイレベルの時には、DC/DCコンバーター10は負荷に一定電圧を供給するように動作し、DCHGX信号はローレベルであり、放電回路11のスイッチ素子Q305は遮断しており放電動作は行われない。
レベル変換回路13は、ZD8とトランジスタQ311のベースエミッタ間に挿入された抵抗R328で検出電位を決定しており、検出レベルVHdは、DC/DCコンバータ10の出力電位であるVHに対して、VHd<VHとなっている。
よって、VH_ENB信号がハイレベルの時には、DC/DCコンバータ10が動作しており且つ放電回路11が動作していないため、ZD8は導通状態となる。このため、トランジスタQ311を導通させるべくトランジスタQ311のコレクタ電位であるVH1s信号はローレベルとなる。
また、VH_ENB信号がローレベルの時には、DC/DCコンバータ10は動作停止しており放電回路11のスイッチ素子Q305が導通するため、Q305のドレイン端子はGNDレベルとなる。このため、レベル変換回路13のZD8とトランジスタQ311は導通状態とならず、VH1s信号はプルアップ抵抗R377を介してハイレベル(Vcc)の電位となる。
図5はレベル変換回路13の出力信号VH1sの論理状態を、DCHGX信号及び、DC/DCコンバータ10の出力レベルを表すVH1信号に関して表した図である。VH1s信号は、DC/DCコンバータ10が動作し(VH1がハイレベル)、且つ放電回路11が動作停止している時(DCHGXがローレベル)には、ローレベルレベルとなる。DC/DCコンバータ10が動作停止し(VH1がローレベル)、且つ放電回路13が動作している時(DCHGXがハイレベル)にはハイレベルとなる。
すなわち、DCHGX信号とVH1s信号が同相の関係となるときは、放電回路11が正常に動いている場合である。
次に、過電圧検出回路12の動作を説明する。過電圧検出回路12は、DC/DCコンバータ10の出力電位が、所望の電位VHよりも高くなるのを検出しており、抵抗R320、R123、ZD6で検出レベルVHodが決定される。検出レベルVHodは、DC/DCコンバータ10の設定出力電位VHに対して、VHod>VHとなるように設定されている。
DC/DCコンバータの出力が設定電圧以上となる代表的な故障としては、DC/DCコンバータ10のMOSFET Q101のドレイン−ソース間ショートや、定電圧制御回路15へフィードバックされるフィードバックループのオープン故障等がある。このような場合、Q101のDuty制御が100%となりDC/DCコンバータの出力電位VHは最大で入力電圧VMまで上昇する。よって過電圧検出回路12の検出レベルVHodは、VM>VHod>VHとなるように設定するのが一般的である。
すなわち、DC/DCコンバータ10の出力電位が検出電圧であるVHodを超えると、ツェナーダイオードZD6が導通状態となり、R320の両端電位がQ309のVBE電位を超える。するとラッチ構造に接続されたトランジスタQ309、及びQ310はラッチ動作で導通し、Q310のエミッタ端子に接続されたVHover信号は、ほぼQ309のVBE電位となり、VHover信号はローレベルとなる。
よって、過電圧検出回路12は、VH_ENBがHレベルでDC/DCコンバータ10の出力がVHod以下である通常動作時、及びVH_ENBがローレベルでDC/DCコンバータ10から出力されていない時には動作しない。すなわちVHover信号は、ハイレベルとなる。
次に、VH出力論理エラー検出回路14の動作を説明する。NOT回路21により、レベル変換回路13から出力されるVH1s信号が反転され、XOR回路22の一方の入力端子に入力され、XOR回路22の他方の入力端子に入力されるDCHGX信号との論理演算を行う。XOR回路22の出力信号(PS_ERR0)と、過電圧検出回路12の出力であるVHover信号とがそれぞれAND回路23の入力端子に入力され、AND演算の結果としてPS_ERR信号が機器の制御部に出力される。
すなわち、VH出力論理エラー検出回路14は、DCHGX信号とVH1s信号との論理演算により放電回路11の出力状態を判定する。そして、放電回路11の出力状態の判定結果と過電圧検出回路12のVHover信号のAND演算をすることで、DC/DCコンバータ10の出力状態が異常であるか否かを示すPS_ERR信号を機器の制御部へ出力している。
ここで、過電圧検出回路12の出力信号VHoverはラッチ構造の出力としているので、DC/DCコンバータ10の出力がVHodよりも高い過電圧状態となった場合には、VHover信号はローレベルの状態を維持し続ける。さらにVH1sとDCHGX信号との論理演算で得られる放電回路11の出力状態とのANDを取っている。このため、放電回路11の異常時と、DC/DCコンバータ10の出力過電圧状態との異常をPS_ERR信号だけで伝える事が可能となり、異常時にはローレベルの信号が機器の制御部へ出力される。
本実施形態のVH出力論理エラー検出回路14の真理値表を図6に示す。(a)はVHover信号がハイレベルである場合のVH出力論理エラー検出回路14の真理値表であり、(b)はVHover信号がローレベルである場合のVH出力論理エラー検出回路14の真理値表である。
次に図2及び図2のシーケンス図を参照して、本実施形態の電源制御回路の通常時と異常時の動作について説明する。
図2は、正常動作時の電源シーケンス及び各部の信号の状態を示すシーケンス図である。不図示である機器全体の電源が投入されると(t0)、DC/DCコンバータの入力となるVM出力と、機器の制御ロジック用のVcc電圧が立ち上がり、機器の制御をRESETするRESET信号及びDCHGX信号が立ち上がる。
このaで示す期間において、DC/DCコンバータ10は、VH_ENB信号がローレベルでの正常動作として、DCHGX信号はハイレベルとなり放電用MOS Q305が導通される。レベル変換回路13の検出点をGNDレベルにしているため、レベル変換回路13の出力信号であるVHs信号はハイレベルとなり、VHover信号がローレベルであるため、PS_ERR信号はハイレベルである。
次に図2のt1のタイミングで、VH_ENBがハイレベル、DCHGX信号がローレベルとなると、DC/DCコンバータ10は動作を開始し、VH出力及び放電用MOS Q305のドレイン電位は起動と共に立ち上がっていく。
ここで、通常はDC/DCコンバータ10の起動時には、スイッチ素子Q101の起動時の突入電流により素子に加わるストレスを低減する目的で、徐々に起動するためのソフトスタート回路が組み込まれている。よって、レベル変換回路の検出点であるR117とQ305のドレイン接続点の電位は、検出レベルVHdに立ち上がるまではPS_ERR信号はローレベルとなり、異常として検出してしまう。しかしながら、このような状態となることは予め分かっているので、機器の制御部でVH電位がVHdレベルを超えるまでのt1からt2までのbで示す期間については、PS_ERR信号をマスク処理する等して無視して問題ない。
VH出力がVHdを超えるt2のタイミングで、レベル変換回路の出力VHsがローレベルとなるため、t2のタイミングでPS_ERR信号は正常を表すハイレベルとなる。
またt3で示すタイミングは、DC/DCコンバータ10の動作を停止するタイミングを示している。t3でVH_ENB信号がローレベル、DCHGX信号がハイレベルとなると、放電回路のMOS Q305は導通状態となる。このため、ドレイン端子はGNDレベルとなり、レベル変換回路のツェナーダイオードZD8は遮断されるため、レベル変換回路13の出力であるVHs信号もハイレベルとなる。その結果、PS_ERR信号は正常を表すハイレベルを維持する。
このように、正常動作時にはDC/DCコンバータ10の起動時に働くソフトスタート期間(b)のPS_ERR信号を、例えば20msecのマスク処理を入れるなどして無視すれば、異常は検知されない。
図3は、異常動作時の電源シーケンス及び各部の信号の状態を示すシーケンス図である。なお、図3の上部には、参考のため正常時の信号波形と同じ9つの波形を示している。ここでは異常の例として、図3の下部に示す5つの各故障時の状態について説明する。
A:Q101のドレイン−ソース間ショート
この場合には、DC/DCコンバータ10の入力−出力間に存在する唯一のスイッチ素子Q101のドレイン−ソース間がショートしているので、入力電圧VMがL102を介してそのまま出力されてしまう。
t0で機器全体の電源が投入されると、DC/DCコンバータの入力となるVM出力と、機器の制御ロジック用のVcc電圧が立ち上がり、機器の制御をRESETするRESET信号及びDCHGX信号が立ち上がる。
しかしながら、Q101のドレイン−ソース間がショートされているため、DC/DCコンバータ10の制御とは無関係にDC/DCコンバータ10の出力にVM電位が出力されてしまう。このため、過電圧検出回路11の出力信号VHoverは、ローレベルでラッチされ、VH出力論理エラー検出回路14の出力PS_ERRはローレベルとなり異常が検出される。
このエラーは、VMが立ち上がった後(tVM以降)は全ての期間で検知されるため、VM及びメンテナンスに必要な部位の電圧を低下させると共に、サービスマンやユーザに注意を喚起するメッセージを表示する等の措置が取れる。
例えば、インクジェットプリンタ等では、消耗品であるインクタンクの交換を行う場合、キャリッジをホームポジションからインク交換ポジションまで移動するように作られている。VMがモータ駆動電圧を兼ねている場合には、VM電位を低下させるとキャリッジを移動する事が不可能となり、実質的にプリンタが動作不能となる。この状態でVM電位が出力され続ける部位をユーザやサービスマンが容易に触れないようにすると共に、「メーカに修理を依頼してください」等のエラーメッセージを表示することが考えられる。
また、本実施形態では過電圧検知信号VHoverはラッチ構造としているため、機器の大元となる電源を遮断するまで、エラーメッセージを出力するようにも出来るため、安全性を確保しやすい。
本例では、Q101のドレイン−ソース間が起動前からのショートしている場合を想定して説明したが、動作中にショート故障が発生しても、過電圧検出は、AND回路23にラッチ信号として入力されるため、どのタイミングでもすぐに異常が検出される。
B:放電用MOS Q305のドレイン−ソース間ショート
この場合は、シーケンス上でVH_ENB信号がハイレベル、DCHGX信号がローレベルとなるt1のタイミングでも、Q305のドレインが常時GNDレベルとなる。このため、DCHGX信号がローレベル、VHs信号がハイレベルとなって、PS_ERR信号がローレベルとなる。よってt1からt2のbで示す期間以降、実際にはDC/DCコンバータ10のソフトスタート起動時間後のt2以降のタイミングで、異常を検出することが出来る。
なお、この故障は、図6の(b)の(6)のENB_ON時の異常として検出される。
C:R117のオープン故障
この場合は、シーケンス上でVH_ENB信号がハイレベル、DCHGX信号がローレベルとなるt1のタイミングで、DC/DCコンバータ10は正常に起動するが、放電回路11にVHの電位が印加されない。このためレベル検知回路14及び放電用MOSFETのドレイン端子には電位が掛からない。よってt1からt2のbで示す期間以降、実質的にはDC/DCコンバータ10のソフトスタート起動後のt2以降のタイミングで、DCHGX信号はローレベル、VHs信号がハイレベルとなり、PS_ERR信号がローレベルとなる。
なお、この故障は、図6の(a)の(2)のENB_ON時の異常として検出される。あるいは、過電圧も併発している場合には、図6の(b)の(6)のENB_ON時の異常として検出される。
D:定電圧フィードバックループのオープン故障(FB異常)
この場合は、シーケンス上でVH_ENB信号がハイレベル、DCHGX信号がローレベルとなるt1のタイミングで、DC/DCコンバータ10は正常に起動する。しかしながら、定電圧FBループがオープンであるので、DC/DCコンバータ10の定電圧制御部15が機能しないため、出力電圧VHは所望のVH電圧より高い電圧となる。
このため、過電圧検出回路11の出力信号VHoverは、ローレベルでラッチされ、VH出力論理エラー検出回路14の出力PS_ERRはローレベルとなり異常が検出される。
本例では、FB異常の故障として起動前からのオープン故障の場合を説明したが、動作中に生じたオープン故障でも、過電圧検出は、AND回路23にラッチ信号として入力されるため、どのタイミングでもすぐに異常が検出される。
E:放電用MOS Q305のドレイン−ソース間オープン故障
この場合は、シーケンス上でVH_ENB信号がハイレベルからローレベルに切り替わり、DCHGX信号がローレベルからハイレベルに切り替わるタイミングで、DC/DCコンバータ10は動作を停止し、且つ放電回路11が放電動作を開始する。しかしながら放電用MOSであるQ305のドレイン−ソース間がオープンであるので、DC/DCコンバータ10に蓄積された電荷は放電されない。従って、Q305のドレイン端子には、DC/DCコンバータ10の内部インピーダンスによって非常に長い時間放電電位が印加されることとなる。このため、レベル検知回路15の出力VHsは、Q305のドレインの電位がレベル検知回路の検知レベルであるVHd電位未満となるまでローレベルを維持し続ける。
図3のシーケンスでt3で示すタイミング以降、PR_ERRによって異常が検出される。また、この故障は、図6の(b)の(7)のENB_OFF時の異常として検出される。
以下、本実施形態に関する異常検出処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。なお、ここで示す処理は、電源制御回路で行われる処理だけでなく、異常検出に伴う危機の制御部での処理も含んでいる。
まず装置全体の電源を投入する。これに伴い電源制御回路の入力電圧であるVMも起動される(ステップS101)。所定時間の後、図2及び図3に示されたようにRESETが立ち上がる(ステップS102)。VMが所定の電圧となるまでの時間(αmsec)ウエイト処理を行う(ステップS103)。
次に、この時点でVH出力論理エラー検出回路の出力信号PS_ERRの状態をチェックする(ステップS104)。PS_ERR信号がローレベルであれば、VMの電位を低下させるべくスリープ状態として(ステップS111)、装置の表示部にエラーメッセージを出力して(ステップS114)、処理を終了する。なお、ここで検出される異常は、上記のQ101のドレイン−ソース間ショート(A)などの異常である。
一方、ステップS104でPS_ERR信号がハイレベルであれば、DC/DCコンバータを起動させるべく、VH_ENB信号をハイレベルに、DCHGX信号をローレベルに切り替える(ステップS105)。そして、ソフトスタート処理の待ち時間(βmsec)だけウエイト処理を行う(ステップS106)。
そして、再度VH出力論理エラー検出回路の出力信号PS_ERRの状態をチェックする(ステップS107)。PS_ERR信号がローレベルであれば、DC/DCコンバータを停止させると共に放電回路による放電を行わせるべく、VH_ENB信号をローレベルに、DCHGX信号をハイレベルに切り替える(ステップS112)。そして、装置の表示部にエラーメッセージを出力して(ステップS114)、処理を終了する。なお、ここで検出される異常は、上記の放電用MOS Q305のドレイン−ソース間ショート(B)、R117のオープン故障(C)、FB異常(D)などの異常である。
ステップS107でPS_ERR信号がハイレベルであれば、機器の制御部によってDC/DCコンバータの停止が指示されるまで運転を継続する。機器の制御部によってDC/DCコンバータの停止が指示されると、DC/DCコンバータを停止させると共に放電回路による放電を行わせるべく、VH_ENB信号をローレベルに、DCHGX信号をハイレベルに切り替える(ステップS108)。この場合には、ウエイト処理を行わずに(ウエイト時間0)(ステップS109)、再度VH出力論理エラー検出回路の出力信号PS_ERRの状態をチェックする(ステップS110)。
PS_ERR信号がローレベルであれば、DC/DCコンバータを停止させると共に放電回路による放電を行わせるべく、VH_ENB信号をローレベルに、DCHGX信号をハイレベルに切り替える(ステップS113)。そして、装置の表示部にエラーメッセージを出力して(ステップS114)、処理を終了する。なお、ここで検出される異常は、上記の放電用MOS Q305のドレイン−ソース間オープン故障(E)などの異常である。
ステップS110でPS_ERR信号がハイレベルであれば、DC/DCコンバータの状態は正常であるとして通常の終了処理を行う(ステップS115)。
ここでは、ステップS104で異常検出されたときの処理と、ステップS107及びS110で異常が検出されたときの処理とを異なるものとしたが、異常が検出されたときの処理は装置の構成に応じて適宜設定される。例えば、異常が検出されたときに、いずれもVMをスリープさせるようにしてもよい。あるいは、放電用MOS Q305のドレイン−ソース間オープン故障(E)などの異常に対しては、DC/DCコンバータ10の出力コンデンサC101に印加される電圧が低下するまでの間ウエイト処理を入れても良い。
<電子機器の具体例>
図7は本発明に係る電源制御装置を有する電子機器の代表例としてのインクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。
図7に示すように、インクジェット記録装置(以下、記録装置という)は、インクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行なう記録ヘッド503を搭載したキャリッジ502にキャリッジモータM1によって発生する駆動力を伝達機構504より伝える。この駆動力により、キャリッジ502を矢印A方向に往復移動させると共に、例えば、記録紙等の記録媒体Pを給紙機構505を介して給紙し、記録位置まで搬送し、その記録位置において記録ヘッド503から記録媒体Pにインクを吐出することで記録を行なう。
また、記録ヘッド503の状態を良好に維持するためにキャリッジ502を回復装置510の位置まで移動させ、間欠的に記録ヘッド503の吐出回復処理を行う。
記録装置のキャリッジ502には記録ヘッド503を搭載するのみならず、記録ヘッド103に供給するインクを貯留するインクカートリッジ506を装着する。インクカートリッジ506はキャリッジ502に対して着脱自在になっている。
図7に示した記録装置はカラー記録が可能であり、そのためにキャリッジ502にはマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のインクを夫々、収容した4つのインクカートリッジを搭載している。これら4つのインクカートリッジは夫々独立に着脱可能である。
さて、キャリッジ502と記録ヘッド503とは、両部材の接合面が適正に接触されて所要の電気的接続を達成維持できるようになっている。記録ヘッド3は、記録信号に応じてエネルギーを印加することにより、複数の吐出口からインクを選択的に吐出して記録する。特に、この実施形態の記録ヘッド503は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式を採用し、熱エネルギーを発生するために電気熱変換体を備えている。その電気熱変換体に印加される電気エネルギーが熱エネルギーへと変換され、その熱エネルギーをインクに与えることにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させる。この電気熱変換体は各吐出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクを吐出する。
図7に示されているように、キャリッジ502はキャリッジモータM1の駆動力を伝達する伝達機構504の駆動ベルト507の一部に連結されており、ガイドシャフト513に沿って矢印A方向に摺動自在に案内支持されるようになっている。従って、キャリッジ502は、キャリッジモータM1の正転及び逆転によってガイドシャフト513に沿って往復移動する。また、キャリッジ502の移動方向(矢印A方向)に沿ってキャリッジ502の絶対位置を示すためのスケール508が備えられている。この実施形態では、スケール508は透明なPETフィルムに必要なピッチで黒色のバーを印刷したものを用いており、その一方はシャーシ509に固着され、他方は板バネ(不図示)で支持されている。
また、記録装置には、記録ヘッド503の吐出口(不図示)が形成された吐出口面に対向してプラテン(不図示)が設けられている。キャリッジモータM1の駆動力によって記録ヘッド503を搭載したキャリッジ502が往復移動されると同時に、記録ヘッド503に記録信号を与えてインクを吐出することによって、プラテン上に搬送された記録媒体Pの全幅にわたって記録が行われる。
さらに、図7において、514は記録媒体Pを搬送するために搬送モータM2によって駆動される搬送ローラ、515はバネ(不図示)により記録媒体Pを搬送ローラ514に当接するピンチローラである。また、516はピンチローラ515を回転自在に支持するピンチローラホルダ、517は搬送ローラ514の一端に固着された搬送ローラギアである。そして、搬送ローラギア517に中間ギア(不図示)を介して伝達された搬送モータM2の回転により、搬送ローラ514が駆動される。
またさらに、520は記録ヘッド503によって画像が形成された記録媒体Pを記録装置外ヘ排出するための排出ローラであり、搬送モータM2の回転が伝達されることで駆動されるようになっている。なお、排出ローラ520は記録媒体Pをバネ(不図示)により圧接する拍車ローラ(不図示)により当接する。522は拍車ローラを回転自在に支持する拍車ホルダである。
またさらに、記録装置には、図7に示されているように、記録ヘッド503を搭載するキャリッジ502の記録動作のための往復運動の範囲外(記録領域外)の所望位置に、記録ヘッド503の吐出不良を回復するための回復装置510が配設されている。本例では、ホームポジションに対応する位置に回復装置510が設けられている。
回復装置510は、記録ヘッド503の吐出口面をキャッピングするキャッピング機構511と記録ヘッド503の吐出口面をクリーニングするワイピング機構512を備えている。そして、キャッピング機構511による吐出口面のキャッピングに連動して回復装置内の吸引手段(吸引ポンプ等)により吐出口からインクを強制的に排出させる。この強制的な排出によって、記録ヘッド503のインク流路内の粘度の増したインクや気泡等を除去するなどの吐出回復処理を行う。
また、非記録動作時等には、記録ヘッド503の吐出口面をキャッピング機構511によるキャッピングすることによって、記録ヘッド503を保護するとともにインクの蒸発や乾燥を防止することができる。一方、ワイピング機構512はキャッピング機構511の近傍に配され、記録ヘッド503の吐出口面に付着したインク液滴を拭き取るようになっている。
これらキャッピング機構511及びワイピング機構512により、記録ヘッド503のインク吐出状態を正常に保つことが可能となっている。
図8は図7に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。
図8に示すように、コントローラ600は、CPU601、後述する制御シーケンスに対応したプログラム、所要のテーブル、その他の固定データを格納したROM602を備えている。また、キャリッジモータM1の制御、搬送モータM2の制御、及び、記録ヘッド3の制御のための制御信号を生成する特殊用途集積回路(ASIC)603、画像データの展開領域やプログラム実行のための作業用領域等を設けたRAM604を有している。加えて、CPU601、ASIC603、RAM604を相互に接続してデータの授受を行うシステムバス605、以下に説明するセンサ群からのアナログ信号を入力してA/D変換し、デジタル信号をCPU601に供給するA/D変換器606等で構成される。
また、図16において、610は画像データの供給源となるコンピュータ(或いは、画像読取り用のリーダやデジタルカメラなど)でありホスト装置と総称される。ホスト装置610と記録装置1との間ではインタフェース(I/F)611を介して画像データ、コマンド、ステータス信号等を送受信する。
さらに、620はスイッチ群であり、電源スイッチ621、プリント開始を指令するためのプリントスイッチ622を有している。更に、記録ヘッド503のインク吐出性能を良好な状態に維持するための処理(回復処理)の起動を指示するための回復スイッチ623など、操作者による指令入力を受けるためのスイッチから構成される。630はホームポジションhを検出するためのフォトカプラなどの位置センサ631、環境温度を検出するために記録装置の適宜の箇所に設けられた温度センサ632等から構成される装置状態を検出するためのセンサ群である。
さらに、640はキャリッジ502を矢印A方向に往復走査させるためのキャリッジモータM1を駆動させるキャリッジモータドライバ、642は記録媒体Pを搬送するための搬送モータM2を駆動させる搬送モータドライバである。
ASIC603は、記録ヘッド503による記録走査の際に、RAM602の記憶領域に直接アクセスしながら記録ヘッドに対して記録素子(吐出ヒータ)の駆動データ(DATA)を転送する。
また、本インクジェット記録装置は、電源ユニット650として、駆動電源651とロジック電源652とを有している。ロジック電源652は、CPU601を含むコントローラ600、スイッチ群620及びセンサ群630等へ電源を供給する。一方、駆動電源651は、モータドライバ640及び642へ電圧VMの電源を供給すると共に、上記電源制御回路を介して記録ヘッド503へ電圧VHの電源を供給する。
図8の制御構成におけるCPU601、ROM及びRAM(又はそれらを含むコントローラ600)が、電子機器(装置)本体の制御装置に対応する。
もちろん、本発明に係る電源制御回路を搭載する電子装置としては、ここで例示したインクジェット記録装置以外の様々な電子機器が考えられる。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステム(電子機器)に適用しても良いし、また、一つの機器からなる電源制御装置に適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムを読み出して実行することによっても達成され得る。上記実施形態では、図4のフローチャートに対応したプログラムである。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
本発明の実施形態による電源制御回路の回路図である。 本発明の実施形態による正常動作時の各信号の状態を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態による異常時の各信号の状態を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態による異常検知処理のフローチャートである。 本発明の実施形態によるレベル変換回路の真理値表を示す図である。 本発明の実施形態によるVH出力論理エラー検出回路の真理値表を示す図である。 本発明の実施形態を適用するインクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。 図7の記録装置の制御回路の構成を示すブロック図である。

Claims (5)

  1. DC/DCコンバータを有する電源回路を制御する電源制御回路であって、
    前記DC/DCコンバータの起動状態を制御する起動信号の反転信号によって起動され、該DC/DCコンバータの出力端子に接続されたコンデンサの電荷をスイッチ素子によって放電する放電回路と、
    前記DC/DCコンバータの出力端子の電位が所定電位を越えたときに、検出信号の状態を維持する過電圧検出回路と、
    前記放電回路のスイッチ素子に印加される電位を変換した信号を出力するレベル変換回路と、を備えることを特徴とする電源制御回路。
  2. 前記起動信号の反転信号、前記検出信号、及び前記電位を変換した信号の論理演算を行って、前記電源回路の異常状態を表す異常検出信号を出力する論理エラー検出回路を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の電源制御回路。
  3. 前記DC/DCコンバータは入力電圧を降圧する降圧型のDC/DCコンバータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源制御回路。
  4. 請求項2に記載の電源制御回路を備えた電子機器であって、該電子機器の起動後と、前記DC/DCコンバータの起動後と、前記DC/DCコンバータの停止後とのそれぞれのタイミングで前記異常検出信号の状態をチェックする制御部を備えることを特徴とする電子機器。
  5. 記録ヘッドによって記録を行う記録装置であって、請求項3に記載の電源制御回路を備え、前記DC/DCコンバータによってモータの駆動電圧を降圧して記録ヘッドへ供給する電圧を出力することを特徴とする記録装置。
JP2005295551A 2005-10-07 2005-10-07 電源制御回路、電子機器及び記録装置 Expired - Fee Related JP4366351B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005295551A JP4366351B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 電源制御回路、電子機器及び記録装置
US11/529,230 US7215106B2 (en) 2005-10-07 2006-09-29 Power supply control circuit, electronic device, and printing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005295551A JP4366351B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 電源制御回路、電子機器及び記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007104883A true JP2007104883A (ja) 2007-04-19
JP4366351B2 JP4366351B2 (ja) 2009-11-18

Family

ID=37910693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005295551A Expired - Fee Related JP4366351B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 電源制御回路、電子機器及び記録装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7215106B2 (ja)
JP (1) JP4366351B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209149A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Ricoh Co Ltd 電源装置および画像形成装置

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7629780B2 (en) * 2005-11-21 2009-12-08 Ricoh Company, Ltd. Power supply unit and printing apparatus with a supplemental power supply unit
CN101398694A (zh) * 2007-09-30 2009-04-01 Nxp股份有限公司 具有快速过电压响应的无电容低压差稳压器
JP5094564B2 (ja) * 2008-06-02 2012-12-12 キヤノン株式会社 記録装置
JP2011176898A (ja) * 2008-06-19 2011-09-08 Panasonic Corp モータ制御装置
JP5736744B2 (ja) * 2010-01-26 2015-06-17 セイコーエプソン株式会社 熱センサーデバイス及び電子機器
JP5856391B2 (ja) 2010-07-01 2016-02-09 キヤノン株式会社 Dc/dcコンバータ及び電子機器
CN102457201B (zh) * 2010-10-14 2014-12-17 研能科技股份有限公司 压电致动喷头的电源供应控制电路
US8717001B2 (en) * 2012-07-03 2014-05-06 Infineon Technologies Austria Ag Inrush current limiting circuit
US9289974B2 (en) * 2013-04-29 2016-03-22 Hewlett-Packard Development Company L.P. Printhead control systems and methods for controlling a printhead
JP2016167918A (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 電圧変換装置
JP6419025B2 (ja) * 2015-05-27 2018-11-07 キヤノン株式会社 電力供給装置、プリンタ及び制御方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0755071B2 (ja) * 1986-12-26 1995-06-07 松下電器産業株式会社 モ−タ制御装置
JPH05204496A (ja) 1992-01-29 1993-08-13 Koufu Nippon Denki Kk 電源制御システム
JP2000188829A (ja) 1998-12-21 2000-07-04 Nec Corp 電源シーケンス検出装置および電源シーケンス検出方法
US6201375B1 (en) * 2000-04-28 2001-03-13 Burr-Brown Corporation Overvoltage sensing and correction circuitry and method for low dropout voltage regulator
FR2821996B1 (fr) * 2001-03-09 2003-06-13 St Microelectronics Sa Circuit a la commutation d'un convertisseur a decoupage
JP3720772B2 (ja) * 2002-01-31 2005-11-30 キヤノン株式会社 電流判定回路、電流判定回路を有する画像記録装置
JP4356977B2 (ja) * 2003-12-04 2009-11-04 キヤノン株式会社 電源装置及び該電源装置を備える記録装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209149A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Ricoh Co Ltd 電源装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4366351B2 (ja) 2009-11-18
US7215106B2 (en) 2007-05-08
US20070080977A1 (en) 2007-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4366351B2 (ja) 電源制御回路、電子機器及び記録装置
US7429836B2 (en) Motor driver circuit, control method thereof, and electronic apparatus
JP4356977B2 (ja) 電源装置及び該電源装置を備える記録装置
US7278705B2 (en) Power management control method and printing apparatus
JP2012050208A (ja) 電力供給回路及び該回路を備えた機器
US7290847B2 (en) IC chip, print apparatus, and heat generation warning method
JP3652274B2 (ja) インクジェット記録装置及び記録装置の制御方法
US8651601B2 (en) Printing apparatus
US7052105B2 (en) Battery residual capacity detection method and printing apparatus using the method
JP4612867B2 (ja) 電力供給回路、モータドライバ回路、電子機器、及び記録装置
JP2010157477A (ja) Led点灯制御装置、その装置を用いた記録装置、及びled点灯制御方法
US20090039859A1 (en) Integrated circuit and electronic apparatus
JP2014000743A (ja) 記録装置
US8664799B2 (en) Apparatus including power supply circuit
JP2004358963A (ja) 電力管理制御方法及び記録装置
JP2006076147A (ja) 情報処理システム、及び情報処理システムの通信方法
JP4471350B2 (ja) 電源装置、及びその装置を用いた記録装置
JP2005250739A (ja) 電子機器
JPH1032668A (ja) 多機能型oa機器
JP4759869B2 (ja) 印刷装置、電圧管理装置及び電圧管理方法
JP2006352978A (ja) モータドライバ回路及び該回路の制御方法、並びに電子機器及び電子機器のモータロック検出方法
WO2024062736A1 (ja) 電気機器
US20240051319A1 (en) Power supply apparatus, image forming apparatus, and power supply control method
JP2009208253A (ja) 電力供給制御装置、記録装置、及び電力供給制御方法
JPH08258265A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071203

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090810

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090824

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130828

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees