JP2007104056A - ファクシミリ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メモリ受信のためのメモリ容量が比較的小さい場合にもメモリの飽和を回避しつつ受信画像の漏洩防止を図ることができる。
【解決手段】パスワードによる画像の受信要求を受けたとき、パスワードによる画像受信をして画像を保存する第1の動作モード、画像受信をしないで相手に時間を指定して指定時間に再送させる第2の動作モード、画像受信をしないで相手に送信画像を保存させ、受け取りたいときに送信させる第3の動作モードの任意の動作モードをオペレータは選択することができる。
【選択図】図3
【解決手段】パスワードによる画像の受信要求を受けたとき、パスワードによる画像受信をして画像を保存する第1の動作モード、画像受信をしないで相手に時間を指定して指定時間に再送させる第2の動作モード、画像受信をしないで相手に送信画像を保存させ、受け取りたいときに送信させる第3の動作モードの任意の動作モードをオペレータは選択することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、公衆回線に接続され、パスワード通信を行うファクシミリ装置に関する。
ファクシミリ装置は、一人一台ではなく、ほとんどが共有して使われているため、受信した画像情報が他の者に漏れやすい。そこで、親展受信機能が設けられ、任意で装置内のメモリに親展ボックスを作成し、作成したボックスに受信した画像がある場合は作成した本人のパスワード(暗証番号)により受信画像を引き出す(出力する)ことで他の者への漏洩を防いでいる。
親展データを扱う通信機能として、特許文献1には、相手の識別信号の内容をメモリに保存して、許可している識別信号であればそのまま受信する。また、受信拒否した場合は、相手先の情報や拒否した理由などをレポート出力することで、オペレータに分からせる技術が開示されている。
特許文献2には、受信を許可する相手先電話番号と拒否する相手先電話番号を登録して通信を行う機能に受信保留機能を追加し、保留状態になると、任意のメッセージを送信元に送り、オペレータの登録ミスでの受信拒否を防ぐ技術が開示されている。
特開2000−184159号公報
特開平3−89773号公報
親展受信は受信画像をメモリに保存しておくため、受信者が引き出さない限りその受信画像データがメモリ領域を占有し続けることになる。その結果、受信者が親展受信したことに気づかないときや、忘れてしまっているとき、外出していて取り出せないときなどに、頻繁に親展受信を行うと、それだけ多くのメモリ領域が消費されることになる。そのため、親展受信機能はメモリ容量の小さいホームファクシミリや、SOHO向けファクシミリには適しておらず、主にオフィス向けのファクシミリに搭載されている。よって、ホームファクシミリや、SOHO向けファクシミリに関しては、特に親展受信機能などの受信画像の漏洩防止対策がなされておらず、受信した画像は親展だろうと汎用だろうと出力してしまう。
そこで本発明では、メモリ受信のためのメモリ容量が比較的小さい場合にもメモリの飽和を回避しつつ受信画像の漏洩防止を図ることができるファクシミリ装置を提供することを目的とする。
本発明によるファクシミリ装置は、設定された受信パスワードに対して相手から送られてくる受信パスワードが一致したときに画像の受信を行う機能を有するファクシミリ装置において、パスワードによる画像の受信要求(パスワード受信要求)を受けたとき、パスワードによる画像受信をして画像を保存する第1の動作モード、画像受信をしないで相手に時間を指定して指定時間に再送させる第2の動作モード、画像受信をしないで相手に送信画像を保存させ、引き出したいときに送信させる第3の動作モードのうち少なくとも1つの動作モードを有し、オペレータにより選択された動作モードを設定する受信動作設定手段と、前記パスワード受信要求を受けたときに前記受信動作設定手段で設定された動作モードに沿って受信動作を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
このように前記パスワード受信要求を受けたとき、第1、第2、第3の動作モードのうち少なくとも1つの動作モードから所望の動作モードを選択可能とすることにより、ユーザが状況に応じて動作モードを選択することができる。特に第2、第3の動作モードではメモリ受信を行わないので、空きメモリ領域が減少することがない。また、第2の動作モードでは受信側ユーザが受信時間を指定するので、画像が出力されたら直ちに出力用紙を回収することができる。また、第3の動作モードでは受信側ユーザが受信したいときに引き出すので、やはり直ちに出力用紙を回収することができる。
また、第1の動作モードではメモリに受信画像を保存しておく時間を設定する保存タイマ設定手段とを具備し、前記制御手段は、前記第1の動作モードとして、前記保存タイマの設定時間が満了するまで前記受信画像を前記メモリに保存し、設定時間の経過までにオペレータにより受信画像が出力されない場合、当該設定時間の経過後に前記受信画像を自動出力することが好ましい。これにより、メモリから受信画像がユーザにより出力されないまま長期間その画像データがメモリ領域を占有するという事態が回避される。
本発明によれば、ユーザが動作モードを選択することにより、状況に応じて適切な親展受信動作を行うことができる。特に、出力にパスワードの入力を必要とする第1の動作モード、自分宛てのファクシミリが送られてくる時間がわかる第2動作モード、相手が送りたかった画像を自分から受信する第3の動作モードのいずれにおいても、受信画像の漏洩防止を図ることができる。
また、第2、第3の動作モードではメモリ受信を行わないことにより、これらの動作モードによる画像受信ではメモリが飽和することがなくなる。また、第1の動作モードでも保存タイマを設けて所定の時間経過後に自動出力することによりメモリ領域を長期間占有することがなくなる。(この場合には受信画像が漏洩するおそれがあるが、ユーザが承知の上で利用することができる。)
送信側については、第2、第3の動作モードを設けることにより、相手側の都合を気にしなくても、送った原稿が結果として相手の都合のよいときに受信されるかたちとなるので、ホームファクシミリ同士でも、機密情報を保護することができる。
したがって、ホームファクシミリや、SOHO向けファクシミリでも、メモリの飽和を回避しつつ受信画像の漏洩防止を図ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に使用するファクシミリのハードウェア構成例を示すブロック図である。この構成はあくまで説明のための例示であり、パスワード受信および引き出し受信が可能なファクシミリ装置であれば、本発明はこの構成に限定されるものではない。
中央処理装置(CPU)1001は後述する各部を制御する主制御部(制御手段)であり、バス1010を介して後述する各部と接続される。表示部1002は液晶画面やLEDなどで構成され、オペレータに表示情報を提示する部位である。操作部1003は、各種操作キー、スイッチなどで構成され、オペレータからの指示や情報の入力を受け付ける部位である。読取部1004は、セットされた原稿の画像データを光学的に読み取る部位である。記録部1005は受信したファクシミリ画像等の画像データを記録紙に印刷出力する部位である。ROM1006は予め制御プログラムやフォントなどのデータを記憶した不揮発性のメモリである。RAM1007は、主にCPU1001がROM1006上にある制御プログラムをロードするために使用したり、制御プログラムを実行するための作業領域として使用したり、パスワード受信(親展受信)あるいは引き出し通信といった特殊コード通信を行うためにメモリボックスとして用いられるメモリである。また、モデム(MODEM)1008は画像データをファクシミリ通信するために信号の変調・復調を行う装置である。回線制御ユニット(NCU)1009はファクシミリ通信を行うための公衆回線制御を行う装置である。
以下、本実施の形態の動作を説明する。本発明における受信動作設定手段はCPU1001によりプログラム制御により実現される。本実施の形態においては、受信動作設定手段が選択的に設定することができる受信動作モードは、タイマ画像保持を行うパスワード通信モード(第1の動作モード)、自動予約タイマ通信モード(第2の動作モード)、引き出し通信モード(第3の動作モード)の三つである。但し、これらのうちの少なくとも二つの動作モードを備えれば足りる。
まず、図2によりパスワード通信、及び引き出し通信のシーケンスを説明する。
図2(a)はパスワード通信のシーケンスを示している。被呼端末は発呼端末からのCNG(コーリングトーン)を検出すると(200)、CED(被呼局識別信号)を送出し(201)、続いて、バイナリ信号送出動作に移り、NSF(非標準機能信号)、CSI(被呼端末識別信号)、DIS(ディジタル識別信号)を送出する(202)。このオプション信号であるNSF信号のFIF(ファクシミリインフォメーションフィールド)には、ITU−Tメンバーコード、国内メーカコード、各メーカでのフリーデータ(ユーザ略称等、メーカにより内容が異なる)が含まれており、またCSI信号のFIFには受信側の電話番号データが入る。ここで、DISのFIF信号にパスワードビットをセットしてパスワード機能待ちであることを発呼端末に伝える。発呼端末はステップ202の信号の応答として、NSS(非標準機能信号)、TSI(発呼端末識別信号)とともに、DCSのFIF信号にパスワード送出ビットをセットしてDCS(ディジタル命令信号)を送出して、その後に、PWD(パスワード信号)を送出する(203)。
尚、オプション信号NSS、TSIはNSF、CSIと同様の意味を持つ。被呼端末は送られてきたパスワードが一致したら、そのままTCF(トレーニングチェック信号)を受けて(204)、CFR(受信準備確認信号)を返信して(205)、画像データ(PIC)を受信する(206)。そして受信後に、EOP(シングルページ信号)を受け(207)、MCF(メッセージ受信確認信号)を返信して(208)、DCN(回線切断)指示を受けて(209)、通信を終了する。その後、被呼端末は、受信画像を出力しないで保存する。受信者が所定のパスワードを入力すれば、受信画像を出力することができる。
なお、ステップ203において、被呼端末はパスワードが一致しない場合、画像データを受信することなく回線を切断する(210)。
図2(c)は引き出し通信のシーケンスを示している。この通信を確立させるための被呼側の条件として、引き出し受信機能が設けてある。予めユーザがボックスの番号を決めて、引き出し受信ボックスをメモリに作成する。作成後、引き出されてもよい原稿をボックスに保存しておく。また、被呼側にボックス番号を通知しておく。このような条件が備えてある状態で、発呼側は、通信要求(CNG)送出(300)、CEDで応答(301)、DIS(被呼側の機能情報)送出(302)、その後に発呼側は受信したDIS情報により、引き出し受信機能があることを認識し、DTC(機能情報)とSEP(セレクティブポーリング信号:被呼側で作成してあるボックス番号)を被呼側に送出して(303)、被呼側は、SEPで指定されたボックスにある原稿を送信しようとして、DCSを送り(304)、送信側と受信側が入れ替わる。そのあとは発呼側でTCFを受けて画像通信速度のトレーニングチェックをして(305)、CFRを送出してうまく受信できることを伝え(306)、画像データ(PIC)を受信する(307)。そしてEOPを受け取り、画像転送終了したことがわかると(308)、MCFを送出して正常に受信できたことを伝え(309)、回線切断して通信を終了する(310)。
図3は本発明における受信動作手段をオペレータが設定する処理のフローチャートを示している。この処理はCPU1001がROM1006から制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。後述する他のフローチャートについても同様である。
まず、ファクシミリを受信するとき、および、受信した画像を出力するときに用いる、オペレータを識別するパスワードを設定する(S301)。続いてユーザ自身の連絡先を登録する(S302)。連絡先としては電話番号を想定しているが、電子メールの送信機能を有する場合には電子メールアドレス等が利用できる。この連絡先は、本発明の受信動作手段で通信終了後に連絡するとき、また自動予約タイマ通信モードが確立した場合に通信する時間に連絡するとき、またメモリ保存中に連絡するとき、に用いるものである。
次に、オペレータによる受信動作モードの選択を受け付ける(S303)。「パスワード受信モード」が選択された場合は(S304,Yes)、パスワードによる画像受信を行ったときにメモリに保存しておく時間(メモリ保存時間)を設定する(S305)。このメモリ保存時間が経過すると当該画像データは自動出力される。出力された画像データはメモリから消去され、そのメモリ領域が空き領域として開放される。
次に、メモリ保存中に連絡する時間の間隔(連絡ポーズ時間)を設定する(S306)。これは、受信者がパスワードを入力して画像データを出力するまでの間周期的に連絡を行うことを想定している。その後、受信動作モードを表すパラメータを「パスワード受信」として(S307)、図3の処理を終了する。
S303の受信動作モード選択で、「自動予約タイマ通信モード」が選択された場合は(S308,Yes)、送信してほしい時間(受信時間)を設定する(複数設定可能)(S309)。ついで、送信してほしい時間の何分前にコールするか(お知らせ時間)を設定する(S310)。次に、送信してほしい時間の±何分を受信許可範囲とするを設定する(S311)。さらに、送信側が未対応、すなわち自動予約タイマ通信モードを備えていない場合の処理設定を行う(S312)。具体的には、パスワード受信モードに切り替えるか(切り替える場合予めS305、S306の時間が設定されていることを前提とする)、受信しないで回線切断後にS309で設定した「受信時間」をメッセージに添えて所定の通信手段により相手に通知するかを選択する。この所定の通信手段による通知には、相手への電話による音声通知、FAX通知等を利用することができる。最後に、受信動作モードを表すパラメータを「自動予約タイマ通信」として、図3の処理を終了する。
S303の受信動作モード選択で、「引き出し通信モード」が選択された場合は(S314,Yes)、まず、コール回数およびコールポーズを設定する(S315、S316)。コール回数は相手が応答しない場合に何回コールを行うか、コールポーズはそのコールの時間間隔を示している。次にジョブ保持タイマの設定を行う(S317)。これは、出力を待機しているジョブを保持している時間であり、この時間の経過までに出力されない場合にジョブが削除される。また、未対応のときの処理を設定し(S318)、最後に、受信動作モードを表すパラメータを「引き出し通信」として(S319)、図3の処理を終了する。
S314で引き出し通信モードでないと判定された場合には、ユーザによりキャンセル指示がなければ(S321,No)、警告表示を行って(S320)、S303へ戻る。キャンセル指示があれば、パスワードおよび連絡先をクリアし(S322,S323)、登録設定を終了する(S324)。
図4は受信動作モードを表すパラメータが「パスワード受信」のときの受信側の動作フローを示している。この処理は、受信ジョブ毎に行われる。
図4の処理において、図2(a)で説明したように、受信側がパスワードの入力(S401)によりパスワード一致が確認されたあと(S402,Yes)、受信画像データをメモリに保存するメモリ受信を行う(S403)。その後、S302で登録した連絡先電話番号にコールする(S404)。そのあとにメモリ保存時間、及び連絡ポーズ時間がカウントされる。メモリ保存時間(S405)が経過してもメモリに画像が保存されていると、自動出力して(S407)、ジョブを終了する。オペレータにより出力されて保存中でなくなれば(S405,No)、ジョブを終了する。メモリ保存時間内で(S406,No)、連絡ポーズ時間が経過すると(S408)、再度コール(S409)して知らせたあと、ポーズタイマをリセットして(S410)、カウントを再開する。
図5に、自動予約タイマ通信モードの受信側の制御フローを示す。パスワードによる画像受信を行う前の、相手との通信のしきたりを決める問い合わせのときに、NSF信号にS309で設定した受信時間をセットして送信側に送る(S501)。そのあとにNSS信号を検出して(S502)、相手の応答信号(送信側ジョブ番号)が含まれているかチェックする(S503)。含まれていれば、自動予約タイマ通信が確立されたと判断して回線切断する(S504)。
回線切断後、S310で設定した時間にS302で登録した連絡先にコールして、受信時間になる旨をお知らせする(S505、S506)。相手から保存ジョブ番号での受信要求がくると、相手から送られてくるNSS信号から自動予約タイマ通信モードでの要求と判断した場合(S507,Yes)、S311で設定したパラメータにより受信許可範囲であるか判断する(S508)。例えば、S309で“13:10”と設定し、S311で“5”と設定した場合、13:05〜13:15が受信許可範囲となり、例えば“13:12”に相手から受信要求がきた場合は、受信して出力する(メモリ受信は行わない)。受信許可範囲時間でなければエラー終了となる(S510)。また、受信許可時間が経過したら(S512,Yes)、(前記例では“13:15”を過ぎていたら)エラー終了となる(S510)。なお、回線切断(S510)後はその旨を示すレポートを出力する(S511)。
S503で送信側ジョブ番号が検出されず自動予約タイマ通信が確立されなかったら、S312で設定したパラメータに従ってパスワード受信に切り替える場合には(S513,Yes)、S401(図4)へ移行する。そうでなければ、回線を切断する(S514)。これに代えてパスワードなしでの画像受信を行うようにしてもよい。
図6に、引き出し通信モードの受信側の制御フローを示す。相手からの前記パスワード受信要求を受けたときに、引き出し受信要求信号と、実行ジョブ番号およびステップS317で設定した保存時間をNSFにセットして送る(S601)。相手からのNSS信号を検出し(S602)、その信号内に応答(了解)信号がなかったら(S603,No)、引き出し受信できる見込みがないと判断して、S401へ移行し、パスワード受信に切り替えて受信する。
応答信号があった場合は(S603,Yes)、引き出し通信が確立したと判断して回線切断する(S604)。その後、先にS302で登録した連絡先にコールしてお知らせを行う(S605)。その後の処理として、オペレータが引き出し通信として、待機しているジョブ番号を選択し実行するまで(S606)、コール時間が到来する毎に定期的に(S614,Yes)、S315で設定した回数、S316で設定した間隔でS302で登録した連絡先に対して、相手から画像を引き出すようコールする(S615、S616)。但し、S317で設定した時間内に引き出さないままジョブ保存時間が経過したときは(S612,Yes)、待機ジョブを削除してエラー終了する(S613)。
図7Aに本実施の形態における自動予約タイマ通信モードの送信側の制御フローを示す。パスワードによる画像送信時に受信側からの問い合わせ信号NSF信号に基づいて、受信動作モードを示した信号の検出を試みる(S701a)。時間設定がない場合はパスワード送信へ移行する(S708a)。時間設定によるタイマ送信要求を検出した場合は、S703aに移りNSS信号に送信側のジョブ番号をセットして送出し、受信側からの切断信号で回線を切る(S704a)。回線切断後、検出した指定時間に沿って予約タイマ送信を設定して(S705a)、指定時間までは他の処理を行う(S706a,S709a)。指定時間がきたら、NSS信号にもう一度送信側のジョブ番号をセットして送出して、受信側に自動予約タイマ通信での送信であることを伝えて画像を送信する(S707a)。
図7Bに本実施の形態における引き出し通信モードの送信側の制御フローを示す。パスワードによる画像送信時に受信側からの問い合わせ信号NSF信号に基づいて、引き出し通信モードを示した信号の検出を試みる(S701b)。NSF信号より、相手ジョブ番号および保存時間データを検出(S702b,S703b)すると、応答信号をNSSに載せて送出し(S704b)、通信を終える(S705b)。その後に、相手ジョブ番号および保存時間とともに、送信原稿をメモリに保存しておく(S706b)。ステップS701bで相手ジョブ番号および保存時間を検出できない場合は、パスワード送信に移る(S712b)。通信要求を受けると(S707b)、NSCの検出を試み(S708b)、NSC信号から相手ジョブおよび保存時間を検出すると(S709b)、記憶している相手ジョブ番号および保存時間データと比較し(S710b)、一致した場合は、保存している当該原稿を送出する(S711b)。相手ジョブおよび保存時間を検出できなければ、引き出し通信はエラー終了する(S717b)。ステップS707bで待機中は、常に保存時間が経過しているか否かを監視し(S713b)、保存時間を経過している場合は、メモリに保存している原稿を削除して(S714b)、エラーレポートを出力する(S715b)。この動作により、従来、ポーリングボックス機能を設けたファクシミリからしか、原稿を引き出すことができなかったが、ボックス機能を設けていないファクシミリからの原稿引き出しが可能となる。なお、S710bの処理ではジョブ番号および保存時間の両方を比較したが、ジョブ番号のみの比較でもよい。
図8〜図10により、本発明に係る自動予約タイマ通信モード、引き出し通信モードを確立させるための制御シーケンスと、信号内容の例を説明する。
図8は、NSF、NSS、NSC信号のFIF(Facsimile Information Field)を示している。この信号は、ITU−T勧告以外の機能で通信するための情報を含んでおり、始めの2バイト800,801はITU−Tメンバコードを表すデータ、3バイト目802は国内メーカのコードデータ、4バイト以降803,804,805は特有の機能を示すデータ(各メーカが自由に使えるデータエリア)を格納している。国内メーカコードにおいては2バイト(第3と4バイトの2バイト)使って表す場合もある。ここでは、第6バイト情報805のビット0をジョブ番号識別ビット、ビット1をタイマ送信要求識別ビット、ビット2を応答信号識別ビット、ビット3を引き出し受信要求識別ビットとして用いている。
図9は自動予約タイマ通信モード、引き出し通信モードを確立させるための制御シーケンス(880〜884)を示している。図10は各種信号の内容を示している。
受信動作モードが自動予約タイマ通信モードの場合、図10(1)に示すように、前処理としてNCF(882)のFIF第5バイト情報に受信動作機能信号0xC8セット(810)、第6バイト情報にタイマ送信要求識別信号0x02セット(811)、第7、8バイト情報に指定時間セット(812、813)を行う。
そして、図10(2)に示す応答信号として、NSSのFIF第5バイト情報に受信動作機能信号0xC8セット(820)、第6バイト情報に応答識別信号とジョブ番号識別信号とタイマ送信要求識別信号の組み合わせ信号0x07セット(821)、第7、8バイト情報に送信側のジョブ番号セット(822、823)を行って送出したあとに回線切断して確立する。
受信動作モードが引き出し通信モードの場合、図10(3)に示すように、前処理としてNCF(882)のFIF第5バイト情報に受信動作機能信号0xC8セット(830)、第6バイト情報に引き出し受信要求識別信号とジョブ番号識別信号と保存時間識別信号の組み合わせ信号0x19セット(831)、第7、8に受信側のジョブ番号セット(832、833)を行う。また、第9、第10バイト情報として、指定保存時間を設定する(834、835)。そして、応答信号として、図10(4)に示すように、NSSのFIF第5バイト情報に受信動作機能信号0xC8セット(840)、第6バイト情報に応答識別信号と引き出し要求識別信号の組み合わせ0x0Cセット、第7、8バイト情報に了解した旨の信号セット(842、843)を行って送出したあとに回線切断して確立する。
また、自動予約タイマ通信するときは、図10(5)に示すように、NSS(203)のFIF第5バイト情報に受信動作機能信号0xC8セット(850)、第6バイト情報にジョブ番号識別信号0x01セット(851)、第7、8に送信側のジョブ番号セット(852、853)を行って、タイマ送信要求でのタイマ送信であることを受信側に知らせる。そして、(204)以降に移りパスワード通信を行う。
また、引き出し通信するときは、図10(6)に示すように、NSC(213)のFIF第5バイト情報に受信動作機能信号0xC8セット(860)、第6バイト情報にジョブ番号識別信号と保存時間識別信号の組み合わせ0x11セット(861)、第7、8に受信側のジョブ番号セット(862、863)と、第9、第10バイトとして、上記834,835で設定した保存時間をセットして、引き出し送信要求での引き出し受信であることを送信側に知らせる。そして、(214)以降に移り引き出し通信を行う。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、パスワード受信による画像受信終了後に当該パスワードに対応づけられた連絡先へ受信終了を通知するようにしてもよい。
1001…中央処理装置(CPU)
1002…表示部
1003…操作部
1004…読取部
1005…記録部
1006…ROM
1007…RAM
1008…モデム(MODEM)
1009…回線制御ユニット(NCU)
1010…バス
1002…表示部
1003…操作部
1004…読取部
1005…記録部
1006…ROM
1007…RAM
1008…モデム(MODEM)
1009…回線制御ユニット(NCU)
1010…バス
Claims (31)
- 設定された受信パスワードに対して相手から送られてくる受信パスワードが一致したときに画像の受信を行う機能を有するファクシミリ装置において、
パスワードによる画像の受信要求(パスワード受信要求)を受けたとき、パスワードによる画像受信をして画像を保存する第1の動作モード、画像受信をしないで相手に時間を指定して指定時間に再送させる第2の動作モード、画像受信をしないで相手に送信画像を保存させ、受け取りたいときに送信させる第3の動作モードのうち少なくとも二つの動作モードを有し、オペレータにより選択された動作モードを設定する受信動作設定手段と、
前記パスワード受信要求を受けたときに前記受信動作設定手段で設定された動作モードに沿って受信動作を行う制御手段と
を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。 - 受信画像を保存するメモリと、
このメモリに受信画像を保存しておく時間を設定する保存タイマ設定手段とを具備し、
前記制御手段は、前記第1の動作モードとして、前記保存タイマの設定時間が満了するまで前記受信画像を前記メモリに保存し、設定時間の経過までにオペレータにより受信画像が出力されない場合、当該設定時間の経過後に前記受信画像を自動出力することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。 - 前記制御手段は、前記設定時間の経過までにオペレータにより受信画像が出力されない場合、少なくとも1回前記パスワードに対応づけられた連絡先に対して、受信画像が未出力であることのお知らせを行うことを特徴とする請求項2記載のファクシミリ装置。
- 前記制御手段は、前記第2の動作モードとして、
オペレータの入力に応じて受信画像を受け取りたい時間を登録しておき、前記パスワード受信要求を受けたときにタイマ送信要求を送信側に送ることを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。 - 前記タイマ送信要求に相手が応答した場合、前記制御手段は少なくとも1回前記パスワードに対応づけられた連絡先に対して、前記登録された時間に画像を受信することのお知らせを行うことを特徴とする請求項4記載のファクシミリ装置。
- 前記設定された受信時間の何分前に前記パスワードに対応づけられた連絡先にお知らせを行うかを設定する手段と、
前記設定された受信時間の前後何分までを受信許可範囲にするか設定する手段とを備え、
前記制御手段はこれらの設定内容に基づいて動作制御を行うことを特徴とする請求項5に記載のファクシミリ装置。 - 前記タイマ送信要求に相手が応答しない場合は、前記制御手段は、第2の動作モードから第1の動作モードに切り替えることを特徴とする請求項4に記載のファクシミリ装置。
- 前記タイマ送信要求に相手が応答しない場合は、前記制御手段は、画像を受信しないで相手に「受信時間」をメッセージに添えて所定の通信手段により相手に通知することを特徴とする請求項4に記載のファクシミリ装置。
- 前記タイマ送信要求に相手が応答しない場合は、第2の動作モードから第1の動作モードに切り替えるか、画像を受信しないで相手に「受信時間」をメッセージに添えて所定の通信手段により相手に通知するかを選択する手段を設け、前記制御手段はこの選択内容に沿って動作制御を行うことを特徴とする請求項4に記載のファクシミリ装置。
- 前記制御手段は、前記第3の動作モードとして、送信側から前記パスワード受信要求を受けたときに、画像受信をしないで相手に送信画像を保存させ、引き出したいときに送信してもらう引き出し要求と、当該受信側のジョブ番号と、送信側に前記ジョブ番号を保持させておく時間とを送信側に送り、送信側からの応答信号を検出することを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
- 前記制御手段は、前記引き出し受信要求に相手が応答した場合、前記引き出し受信要求で送出したジョブ番号をオペレータが選択することで、引き出し受信制御に移行することを特徴とする請求項10に記載のファクシミリ装置。
- 前記引き出し受信移行がなされない間、どのくらいジョブを保持しておくか時間設定するジョブ保持タイマ設定手段を備え、
前記制御手段は設定された時間が経過したとき、当該ジョブを削除することを特徴とする請求項10または11に記載のファクシミリ装置。 - 前記引き出し受信移行がなされない間、前記制御手段は少なくとも1回前記パスワードに対応づけられた連絡先に対して、引き出し受信を行うように指示するお知らせを行うことを特徴とする請求項10、11または12に記載のファクシミリ装置。
- 前記ジョブ保持タイマに設定された時間が経過する前に前記パスワードに対応づけられた連絡先に何回お知らせを行うかを設定する手段と、
前記お知らせの間隔時間を設定する手段とを備え、
前記制御手段はこれらの設定内容に沿って動作制御を行うことを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載のファクシミリ装置。 - 前記制御手段は、前記引き出し受信要求に相手が応答しなかった場合、前記第1の動作モードに移行することを特徴とする請求項10に記載のファクシミリ装置。
- 前記制御手段は、パスワードによる画像送信を行うときに、受信側からの問い合わせ信号からタイマ送信要求を検出した場合、応答信号に当該送信側のジョブ番号をセットして受信側に送出し、回線切断後に、検出した指定時間のタイマ送信設定を自動的に行い、前記タイマの設定時間の経過後に送信画像を再送することを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
- 前記制御手段は、パスワードによる画像送信を行うときに、受信側からの問い合わせ信号からジョブ番号および保存時間とともに引き出し受信要求を検出した場合、当該引き出し受信要求を受け付けたことを示す応答信号を受信側に送出し、回線切断後に、前記保存時間の間、送信画像をメモリに保存しておき、その後、相手から引き出し受信要求があった場合、相手の問い合わせ信号から少なくともジョブ番号を検出し、この検出ジョブ番号と送信側で保存してある相手ジョブ番号とを照合して照合結果が一致したときに引き出し受信制御に移ることを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
- 受信側で予め設定したジョブ保持時間と、送信側で送信画像を保存させる時間とが一致していることを特徴とする請求項17に記載のファクシミリ装置。
- 受信画像を保存するメモリと、
このメモリに受信画像を保存しておく時間を設定する保存タイマ設定手段と、
前記保存タイマの設定時間が満了するまで前記受信画像を前記メモリに保存し、設定時間の経過までにオペレータにより受信画像が出力されない場合、当該設定時間の経過後に前記受信画像を自動出力する制御手段と
を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。 - 前記制御手段は、前記設定時間の経過までにオペレータにより受信画像が出力されない場合、少なくとも1回前記パスワードに対応づけられた連絡先に対して、受信画像が未出力であることのお知らせを行うことを特徴とする請求項19記載のファクシミリ装置。
- オペレータの入力に応じて受信画像を受け取りたい時間を登録する手段と、
パスワードによる画像の受信要求(パスワード受信要求)を受けたときに前記受け取りたい時間情報とともにタイマ送信要求を送信側に送り、送信側からの前記タイマ送信要求に対する応答信号を検出して自動予約タイマ通信モードに移行し、前記受け取りたい時間の到来時に相手から送信された画像を受信し出力する制御手段と
を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。 - 前記タイマ送信要求に対する相手の応答信号に含まれた送信側ジョブ番号を保存しておき、前記受け取りたい時間に相手から前記保存ジョブ番号と同じジョブ番号での受信要求が来ることを画像受信の条件とすることを特徴とする請求項21記載のファクシミリ装置。
- 前記タイマ送信要求に相手が応答した場合、前記設定された受信時間の何分前に前記パスワードに対応づけられた連絡先にお知らせを行うかを設定する手段と、
前記設定された受信時間の前後何分までを受信許可範囲にするか設定する手段とを備え、
前記制御手段はこれらの設定内容に基づいて動作制御を行うことを特徴とする請求項22に記載のファクシミリ装置。 - 前記タイマ送信要求に相手が応答しない場合は、前記制御手段は、登録パスワードと一致するパスワードとともに送信された画像を受信するパスワード通信モードに移行することを特徴とする請求項20に記載のファクシミリ装置。
- 前記タイマ送信要求に相手が応答しない場合は、前記制御手段は、画像を受信しないで相手に「受信時間」をメッセージに添えて所定の通信手段により相手に通知することを特徴とする請求項21に記載のファクシミリ装置。
- 前記タイマ送信要求に相手が応答しない場合は、登録パスワードと一致するパスワードとともに送信された画像を受信するパスワード通信モードに切り替えるか、画像を受信しないで相手に「受信時間」をメッセージに添えて所定の通信手段により相手に通知するかを選択する手段を設け、前記制御手段はこの選択内容に沿って動作制御を行うことを特徴とする請求項21に記載のファクシミリ装置。
- パスワードによる画像の受信要求(パスワード受信要求)を受けたときに、当該ジョブ番号と、保存させる時間と引き出し受信要求とを送信側に送り、前記引き出し受信要求で送出したジョブ番号をオペレータが選択することで、引き出し受信制御に移行する制御手段を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
- 前記引き出し受信移行がなされない間、どのくらいジョブを保持しておくか時間設定するジョブ保持タイマ設定手段を備え、
前記制御手段は設定された時間が経過したとき、当該ジョブを削除することを特徴とする請求項27に記載のファクシミリ装置。 - 前記引き出し受信移行がなされない間、前記制御手段は少なくとも1回前記パスワードに対応づけられた連絡先に対して、引き出し受信を行うように指示するお知らせを行うことを特徴とする請求項27または28に記載のファクシミリ装置。
- 前記ジョブ保持タイマに設定された時間が経過する前に前記パスワードに対応づけられた連絡先に何回お知らせを行うかを設定する手段と、
前記お知らせの間隔時間を設定する手段とを備え、
前記制御手段はこれらの設定内容に沿って動作制御を行うことを特徴とする請求項27〜29のいずれかに記載のファクシミリ装置。 - 前記引き出し受信要求により、送信画像を保存する時間が、受信側のジョブ保持時間と同じであることと、保存する時間を経過しても、受信側から引き出し要求がこなかった場合、送信画像を削除して、エラーレポートを出力することを特徴とする請求項27〜29のいずれかに記載のファクシミリ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005288039A JP2007104056A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | ファクシミリ装置 |
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ID=38030599
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009083323A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Fujifilm Corp | プリントシステムおよびプリント方法 |
-
2005
- 2005-09-30 JP JP2005288039A patent/JP2007104056A/ja not_active Withdrawn
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