JP3673476B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回覧転送モードを有するファクシミリ装置に係り、特に、回覧転送モードの設定手法にかかわる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平7−111575号公報には、回覧元が回覧先のファクシミリ番号を画像と共に送信すると、回線内にある回覧先のファクシミリが、次の回覧先のファクシミリ番号から次の回覧先に自動的に画像を回覧する構成が開示されている。これにより、回覧先の各ファクシミリ装置が次の回覧先へ画像を送信する通信コストを負担するようにして、各ファクシミリ装置の通信コスト負担状況を大略等しくし、1つの回覧元ファクシミリ装置が各回覧先への通信コストを全て負担するという問題を解消している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報のファクシミリ装置では、回覧グループ内に解像度、サイズ、カラー/モノクロ、ECM/non−ECM等の能力変換能力のないファクシミリ装置があった場合に、そこで回覧が止まってしまう恐れがあるという問題がある。
【0004】
例えば、図11に示すように、ファクシミリ装置Aは解像度にFINEとSTD、サイズにA4とB4の能力を持ち、ファクシミリ装置Bは解像度にFINEとSTD、サイズにA4とB4の能力を持ち、ファクシミリ装置Cは解像度にSTD、サイズにA4の能力を持っている場合を考える。ここで、ファクシミリ装置Aからファクシミリ装置B、さらにファクシミリ装置Cに解像度がFINE、サイズがB4の画像を回覧転送するとき、ファクシミリ装置Aからファクシミリ装置Bへは正常に回覧されるが、ファクシミリ装置Bに能力変換能力がなかったとすると、ファクシミリ装置Bは、ファクシミリ装置Cに対して解像度がFINE、サイズがB4の画像を回覧転送し、ファクシミリ装Cはその受信能力を持っていないため、図11に示すような通信手順でエラー終了してしまう。
【0005】
また、従来技術においては、回覧するグループ内の全てのファクシミリ装置に対して、それぞれのファクシミリ装置の使用者が個々にグループ内の回覧転送モードの設定を行う(回覧先情報を入力するなど)必要があり、このため、回覧転送モードの設定に手間がかかるという、問題もあった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、回覧グループ全体として見れば、回覧転送モードの設定に手間がかからず、また、回覧グループ内のファクシミリ装置が持つ受信能力が異なる場合であっても、回覧グループ内の全てのファクシミリ装置に対して、最後まで画像を回覧できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本願による1つの発明では、回覧転送モードの設定対象となるファクシミリ装置において、
回覧グループの端末となる他のファクシミリ装置に対して回覧転送モード設定用信号を回覧送信することが可能で、また、他のファクシミリ装置から上記回覧転送モード設定用信号を受信すると、この信号から、少なくとも回覧転送を行うグループのコード、回覧先番号を記憶することによって、新規の回覧グループ構築のための回覧転送モードの設定を行い、さらに自機の受信能力を上記回覧転送モード設定用信号に付与し、その信号を回覧先のファクシミリ装置に送信することが可能なよう、構成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置の構成を示す図である。なお、ここでのファクシミリ装置は、装置機能としてグループ3ファクシミリ装置機能を備えたものであるとする。
【0010】
図1において、制御部11は、このファクシミリ装置の各部の制御処理、および、回覧転送機能(後述)を含むファクシミリ伝送制御手順処理を行うものであり、システムメモリ12は、制御部11が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、制御部11のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ13は、このグループ3ファクシミリ装置に固有な各種の情報を記憶するためのものであり、回覧転送モードの設定内容を記憶する回覧情報記憶部13aを有している。
【0011】
スキャナ14は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、印字部15は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部16は、このファクシミリ装置を操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなっている。
【0012】
符号化復号化部17は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像メモリ18は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0013】
グループ3ファクシミリモデム19は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0014】
網制御装置20は、このファクシミリ装置を公衆電話回線網に接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0015】
これらの、制御部11、システムメモリ12、パラメータメモリ13、スキャナ14、印字部15、操作表示部16、符号化復号化部17、画像メモリ18、ファクシミリモデム19、および、網制御装置20は、システムバス21に接続されており、これらの各構成要素間でのデータのやりとりは、主としてこのシステムバス21を介して行われるようになっている。
【0016】
また、網制御装置20とファクシミリモデム19との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0017】
送信側と受信側との間でやりとりされる信号について、図2を用いて説明する。図2は、送信側ファクシミリ装置から受信側ファクシミリ装置へ画像データを送信する際に、送信側と受信側との間でやりとりされる信号を上から下に時系列で示している。
【0018】
まず、送信側が受信側へ呼出信号CNGを送る。受信側はCNGを認識すると、着呼応答信号CED、親展機能や本実施形態の回覧機能などの受信側が備えている非標準機能を示す信号NSF、受信側電話番号を示す信号CSI、および伝送速度や最大受信幅などの受信側の性能を示す信号DISを、送信側へ順次返す。
【0019】
続いて、送信側は、親展機能や本実施形態の回覧機能などの送信側が備えている非標準機能を示す信号NSS、送信側電話番号を示す信号TSI、伝送速度や最大受信幅などの送信側の性能を示す信号DCS、トレーニング信号Tr、およびトレーニングチェック信号TCFを受信側へ順次送る。トレーニングが完了すると、受信側は、送信側へ受信準備完了を示す信号であるCFRを返す。
【0020】
そして、送信側は、受信データ信号PIXの送信を開始する。複数ページの送信を行う場合は、最初のページのPIXの後にマルチページ信号MPSを受信側へ送る。受信側はMPSを認織すると、メッセージ確認信号MCFを送信側へ返す。こうして送信ページ分だけPIX/MPS/MCFを繰り返し、送信側は最終ページのPIXを送信し終えると、最終ページ信号EPOを受信側へ送る。受信側はEPOを認識すると、メッセージ確認信号MCFを送信側へ返す。最後に、送信側は回線クローズ信号DCNを受信側へ送り、この状態で回線が切られる。
【0021】
次に、本実施形態に係るファクシミリ装置を適用した回覧転送機能の概略について説明する。この回覧転送機能は、図3に示すように、複数のファクシミリ装置が、特定の順で、回覧の伝送経路を形成して、何れかのファクシミリ装置から回覧グループ内の他のファクシミリ装置に回覧すべき画像を転送するものである。
【0022】
回覧グループを構築する際には、回覧の起点となるファクシミリ装置が回覧転送モード設定用信号を作成する。回覧転送モード設定用信号には、回覧転送モードであることを認識するためのコードや、グループコード、回覧開始者番号、回覧先番号、回覧開始者及び回覧先ファクシミリ装置の受信能力、回覧順序などを含ませる。そして、この回覧転送モード設定用信号を、前述のNSS(送信側の非標準機能の信号)にのせてグループ内のファクシミリ装置に送信し、回覧転送モードの設定を行いながら、同時にその設定を利用して回覧テスト画像とともに回覧転送する.回覧テスト画像はファクシミリ装置が持つべき最低能力で作成しておけば、回覧途中で能力変更する必要がなくなり、送信側ファクシミリ装置と受信側ファクシミリ装置の通信能力に起因する通信エラーによる回覧停止を回避できる。回覧テスト画像に代えていきなり回覧目的の画像を送ってもよい。
【0023】
各ファクシミリ装置は、受信した回覧転送モード設定用信号から、制御部11によって自身に必要な回覧モード設定用の情報をパラメータメモリ13に取り込み、回覧情報記憶部13aに記憶する。回覧モード設定用の情報を取り込んだファクシミリ装置は、自機の受信能力を回覧モード設定用信号に付与し、設定された回覧先へ、回覧モード設定用信号と回覧テスト画像とを転送する。全てのファクシミリ装置で設定が終了した後、転送内容を最終的に回覧の起点となるファクシミリ装置へ返せば、起点となるファクシミリ装置は、設定が完了したことを知ることができる。
【0024】
回覧モード設定が完了してグループが構築された後に、画像データの回覧転送を行う際には、回覧転送の起点となるファクシミリ装置で、回覧転送であることを示す回覧転送識別信号を作成して、図4に示すようにNSSに含ませる。同図に示すNSSのフレームは、始めにNSSコード、CCITTメンバーズコード、メーカコードが付けられ、その後にFIF(ファクシミリ インフォメーション フィールド)が設定される構成である。親展送信や中継送信を行う場合には、FIFの中に親展用や中継用のコードが入るが、本実施形態のように回覧転送を行う場合には、回覧転送であることを示すコード、回覧転送を行うグループのコード、回覧転送の起点となる回覧開始者番号、回覧先番号、回覧開始者及び回覧先ファクシミリ装置の受信能力などがFIFの中に入る。グループの各ファクシミリ装置は、送られてきたNSSのFIFに含まれている回覧転送に関する情報と、先にパラメータメモリ13の回覧情報記憶部13aに記憶した回覧転送モード設定用の情報とを照合して、回覧転送モードを実行する。
【0025】
上記の回覧開始者番号は、回覧転送が終了したという内容を最終的に回覧開始者に戻す場合に利用される。また、回覧転送モード設定用の情報の中に、回覧順序の変更に関する情報が含まれていれば、回覧転送を行う度にFIFの中に回覧順序を指定するコードを入れることによって、回覧順序を変更することもできる。このようにすれば、画像データの内容によって先に閲覧してほしい人が変わるような場合に便利である。また、回覧転送中にビジー状態となっているファクシミリ装置があったり、通信エラーが発生して正常に通信できないファクシミリ装置があれば、そのファクシミリ装置は後回しにして回覧転送を行うように、回覧順序を変更することもできる。
【0026】
回覧先ファクシミリ装置の受信能力は、図3に示したような回覧グループ内に解像度、サイズ、カラー/モノクロ、ECM/non−ECM等の能力変更能力のないファクシミリ装置が含まれていても、回覧グループのすべてのファクシミリ装置が受信できる能力を選択する際に利用される。能力の選択は、回覧転送を開始する時に、登録されている情報から自動的に選択するようにしてもよいし、操作表示部16に回覧先のファクシミリ装置の受信能力を表示してユーザーが選択するようにしてもよいし、回覧送信結果レポートに回覧先のファクシミリ装置の受信能力を印字しておき、それを参考にしてユーザーが能力を選択してもよい。
【0027】
次に、上述の回覧方式により回覧転送モード設定を行う手順と、画像データの通常の送受信あるいは回覧転送を行う手順とについて、図5のフローチャートを用いて説明する。ただし、フローチャート中の回覧送信処理およびメモリ受信処理の詳細については、図7および図8のフローチャートに改めて示す。
【0028】
まず、S1で着信(CNG検出)があると、S2で着呼応答を行う(CEDを送出)。続いて、S3でNSF、CSI、DISを送出し、S4でNSS、TSI、DCS、Tr、TCFを受信する。S5でNSSの中に回覧転送識別信号が含まれていれば、S6でメモリ受信処理を行う。S7で自身が回覧転送の回覧開始者である場合には、S8で回覧送信結果レポートを印字する。S7で自身が回覧転送の回覧開始者でない場合には、S23で回覧を受け取ったという情報と自機の受信能力を付与したNSSを作成し、S24で回覧送信処理を行い、S25で回覧画像を印字する。
【0029】
S1で着信があるまでに送信を行う場合には、S9で回覧送信を行うか、S12で回覧先登録送信を行う(回覧転送モード設定を行う)か、S15で回覧および回覧先登録の同時送信を行うか、S18で回覧先受信能力登録送信を行うか、S21でその他の送信を行うかの、いずれかとなる。
【0030】
S9で回覧送信を行う場合には(回覧グループや回覧先が登録済みであるときに、回覧送信キーを操作した場合には)、S10で送信能力設定処理を行い、S11で回覧転送識別信号を付与したNSSを作成し、S22で回覧送信処理を行う。
【0031】
S12で回覧先登録送信を行う場合には(回覧グループや回覧先を新規に登録する場合で、回覧先登録送信キーを操作した場合)、S13で回覧テスト画像を作成し、S14で回覧転送モード設定用信号を付与したNSSを作成し、S22で回覧送信処理を行う。
【0032】
S15で回覧および回覧先登録の同時送信を行う場合には(回覧グループや回覧先を新規に登録し、回覧も同時に行う場合で、回覧・回覧先登録送信キーを操作した場合)、S16で送信能力設定処理を行い、S17で回覧転送モード設定用信号を付与したNSSを作成し、S22で回覧送信処理を行う。
【0033】
S18で回覧先受信能力登録送信を行う場合には、S19で回覧テスト画像を作成し、S20で回覧情報(回覧先受信能力登録用)を付与したNSSを作成し、S22で回覧送信処理を行う。
【0034】
S21でその他の送信を行う場合には、対応した処理を行う。
【0035】
上記いずれの送信でもない場合には、着信待ちの状態となる。
【0036】
また、S5で回覧転送の受信でない場合は、S26で回覧先登録受信を行う(回覧転送モードの設定を行う)か、S34で回覧および回覧先登録の同時受信を行うか、S43で回覧先受信能力登録受信を行うか、S52でその他の受信を行うかの、いずれかとなる。
【0037】
S26で回覧先登録受信を行う場合には、S27でメモリ受信処理を行い、S28で回覧先情報などの回覧転送モード設定用の情報を記憶する。S29で自身が回覧転送の回覧開始者である場合には、S30で回覧先登録送信結果レポートを印字する。S29で自身が回覧転送の回覧開始者でない場合には、S31で回覧転送モード設定用の情報を受け取ったという情報と自機の受信能力を付与したNSSを作成し、S32で回覧送信処理を行い、S33でメモリ受信した回覧テスト画像を消去してメモリ中に以後不要な画像を残さないようにする。
【0038】
S34で回覧および回覧先登録同時受信を行う場合には、S35でメモリ受信処理を行い、S36で回覧先情報などの回覧転送モード設定用の情報を記憶する。S37で自身が回覧転送の回覧開始者である場合には、S38で回覧送信結果レポートと回覧先登録送信結果レポートとを印字する。S39で自身が回覧転送の回覧開始者でない場合には、S40で回覧を受け取ったという情報と回覧転送モード設定用の情報を受け取ったという情報と自機の受信能力を付与したNSSを作成し、S41で回覧送信処理を行い、S42で回覧画像を印字する。
【0039】
S43で回覧先受信能力登録受信を行う場合には、S44でメモリ受信処理を行い、S45で自身が回覧転送の回覧開始者である場合には、S46で回覧送信結果レポートと回覧先受信能力登録送信結果レポートを印字し、S50でメモリ受信した回覧テスト画像を消去する。S45で自身が回覧転送の回覧開始者でない場合には、S47で回覧先受信能力情報を記憶し、S48で回覧先受信能力の受け取り情報を付与したNSSを作成し、S49で回覧送信処理を行い、S50でメモリ受信した回覧テスト画像を消去する。
【0040】
S52でその他の受信を行う場合には、対応した処理を行う。
【0041】
いずれの受信でもない場合には、S5の判定を繰り返す。
【0042】
なお、図7の回覧送信処理、および図8のメモリ受信処理は、前述の送信側と受信側との信号のやりとりに対応しているので、説明を省略する。
【0043】
また、以上の例では、回覧転送モードの設定自体を回覧方式で行う構成であったが、この設定を同時同報方式を用いて行うこともできる。同時同報方式により回覧転送モード設定を行う手順と、画像データの通常の送受信あるいは回覧転送を行う手順とについて、図6のフローチャートを用いて説明する。ただし、フローチャート中の同報送信処理および送信能力設定処理の詳細な手順については、図9および図10のフローチャートに示す。なおまた、図6中では、回覧・回覧先登録同時送信の処理(図5中のS15〜S17、S22)と、回覧・回覧先登録同時受信の処理(図5中のS34〜S42)については、図示を割愛してあるが、ここでもこれらの処理を含むことができる。
【0044】
S101からS108までは前述のS1からS8までと同一で、S122からS124までは前述のS23からS25までと同一で、S109からS112までは前述のS9からS11、およびS22と同一で、S117からS120まで(回覧先受信能力登録送信の処理)は前述のS18からS20、およびS22と同一で、S134からS141まで(回覧先受信能力登録受信の処理)は前述のS43からS50までと同一であるので、説明を省略する。
【0045】
S101で着信があるまでに送信を行う場合には、S109で回覧送信を行うか、S113で同時同報方式によって回覧先登録送信を行う(回覧転送モードの設定を行う)か、S117で回覧先受信能力登録送信を行うか、S121でその他の送信を行うかの、いずれかとなる。
【0046】
S109で回覧送信を行う場合の処理、およびS117で回覧先受信能力登録送信を行う場合の処理は、先と同様である。
【0047】
S113で回覧先登録送信を行う場合(回覧グループや回覧先を新規に登録する場合であって、かつ、同報送信を使用して他のファクシミリ装置に回覧情報を送信するときにおいて、回覧先登録送信キーを操作した場合)には、S114で回覧テスト画像を作成し、S115で回覧転送モード設定用信号を付与したNSSを作成し、S116同報送信処理を行う。
【0048】
S121でその他の送信を行う場合には、対応した処理を行う。いずれの送信でもない場合には、着信待ちとなる。
【0049】
また、S105で回覧受信でない場合には、S125で回覧先登録受信を行う(回覧転送モードの設定を行う)か、S130で回覧先登録送信結果の受信を行う(ただし自身が同報送信元である場合)か、S134で回覧先受信能力登録受信を行うか、S142でその他の受信を行うかの、いずれかとなる。
【0050】
S125で回覧先登録受信を行う場合には、S126でメモリ受信処理を行い、S127で回覧転送モード設定用の情報を記憶し、S128で回覧転送モード設定用の情報を受け取ったという情報を付与したNSSを作成し、同報送信元に返信する。次に、S129でメモリ受信した回覧テスト画像を消去する。
【0051】
S130で回覧先登録送信結果の受信を行う場合には、S131でメモリ受信処理を行い、S132で回覧先登録送信結果レポートを印字し、S133でメモリ受信した回覧テスト画像を消去する。
【0052】
S134で回覧先受信能力登録受信を行う場合の処理は、先と同様である。
【0053】
S142でその他の受信を行う場合には、対応した処理を行う。いずれの受信でもない場合には、S105の判定を繰り返す。
【0054】
送信能力設定処理は、図10に示すように、S201で送信能力を自動設定する場合には、S202で、記憶している回覧グループ内のファクシミリ装置の受信能力から最低の受信能力を選択し、それを送信能力として設定する。S201で送信能力を自動設定しない場合で、かつ、S203で回覧グループ内のファクシミリ装置の受信能力を表示装置に表示する場合には、S204で回覧グループ内のファクシミリ装置の受信能力を表示装置に表示し、S205で、表示された受信能力の中から送信能力として設定したい能力を選択し、それを送信能力として設定する。S203で回覧グループ内のファクシミリ装置の受信能力を表示装置に表示しない場合には、S206で、印字した回覧先登録送信結果レポート等を参考にして、送信能力を手動設定する。
【0055】
なお、図9の同報送信処理については、図7の回覧送信処理を多数の送信先に向けて行うだけであるので、説明を省略する。
【0056】
【発明の効果】
従来は、回覧するグループ内の全てのファクシミリ装置に対して、それぞれのファクシミリ装置の使用者が個々にグループ内の回覧転送モードの設定を行う(回覧先情報を入力するなど)必要があり、さらに、回覧グループ内に解像度等の変換能力のないファクシミリ装置があった場合、回覧が途中で止まってしまう恐れがあるという問題があった。
【0057】
これに対し、請求項1に係る発明では、新たな回覧グループを構築する際に、回覧グループを構築しようとするファクシミリ装置が、回覧グループ内の各ファクシミリ装置に必要な回覧転送モード設定用信号を回覧送信する。回覧転送モード設定用信号を受信したファクシミリ装置は、上記信号から回覧先のファクシミリ番号などの必要な情報を記憶することによって回覧転送モードの設定を行い、上記信号に自機の受信能力を付与する。さらに、設定内容に従って回覧先のファクシミリ装置に回覧転送モード設定用信号を送信する。従って、回覧グループ全体としては、回覧転送モード設定用の入力作業を回覧グループ内のファクシミリ装置の数だけ実行するといった煩雑さがなくなる。
【0058】
また、同一の回覧転送モード設定用信号を元に、各回覧先のファクシミリ装置が回覧転送モード用の情報を登録するので、特定の使用者が入力ミスを行って、回覧グループ外に画像が転送されたり、回覧グループ内の人に画像が届かないといった問題が生じることがない。
【0059】
さらに、回覧グループ内のファクシミリ装置が持つ受信能力が判っているため、回覧グループ内のファクシミリ装置の最低の受信能力を選択して回覧を始めることで、回覧の途中で解像度、サイズ、カラー/モノクロ、ECM/non−ECM等の変換処理を行う必要がなくなり、回覧グループにこれらの変換能力のないファクシミリ装置があっても、最後まで回覧することができる。
【0060】
また、請求項2に係る発明は、回覧転送モードの設定に手間がかからないことと、確実な設定ができることとは請求項1の場合と同様であるが、同時同報送信で回覧転送モード設定用信号を送信するので、ビジー状態のファクシミリ装置が1台でもあると設定用信号がなかなか伝わらない回覧方式よりも短時間で、回覧グループ内の全てのファクシミリ装置に設定用信号を伝えることができる。
【0061】
さらに、請求項3に係る発明によれば、回覧グループの登録と回覧が同時にできて、通信コストが低減できる。
【0062】
さらに、請求項4に係る発明によれば、回覧中に能力変更する必要がないため、回覧グループ内のファクシミリ装置に能力変更の能力のないファクシミリ装置があっても、回覧を終えることができる。
【0063】
さらに、請求項5に係る発明によれば、回覧情報が回覧グループのファクシミリ装置に設定されたかどうかが容易に分かり、操作性が向上する。また、回覧送信するとき、報知された情報から回覧を確実に行えるような送信能力を選択したり、回覧開始者が送りたい解像度やサイズでなるべく多くの回覧メンバーに送れるように、能力の高い順に回覧順序を手動で並べ替えるといったことが可能になる。
【0064】
さらに、請求項6に係る発明によれば、不要なデータが記憶手段に残らないので、記憶手段が有効に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置の構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置における、送信側から受信側へ画像データを送信する際にやりとりされる信号を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置を適用することにより構築される回覧グループの概略を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置において、回覧送信処理時に使用されるNSS信号のフレーム構成を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置において、回覧転送モード設定を行う手順や、画像データの通常の送受信あるいは回覧転送を行う手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置において、同時同報方式により回覧転送モード設定を行う手順や、画像データの通常の送受信あるいは回覧転送を行う手順を示すフローチャートである。
【図7】図5中の回覧送信処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図5中のメモリ受信処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】図6中の同報送信処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置における、送信能力設定の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】従来技術におけるファクシミリ装置による回覧の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
11 制御部
12 システムメモリ
13 パラメータメモリ
13a 回覧情報記憶部
14 スキャナ
15 印字部
16 操作表示部
17 符号化復号化部
18 画像メモリ
19 ファクシミリモデム
20 網制御装置
21 システムバス
Claims (6)
- 回覧転送モードの設定対象となるファクシミリ装置において、
回覧グループの端末となる他のファクシミリ装置に対して回覧転送モード設定用信号を回覧送信することが可能で、また、他のファクシミリ装置から上記回覧転送モード設定用信号を受信すると、この信号から、少なくとも回覧転送を行うグループのコード、回覧先番号を記憶することによって、新規の回覧グループ構築のための回覧転送モードの設定を行い、さらに自機の受信能力を上記回覧転送モード設定用信号に付与し、その信号を回覧先のファクシミリ装置に送信することが可能であることを特徴とするファクシミリ装置。 - 回覧転送モードの設定対象となるファクシミリ装置において、
回覧グループの端末となる他のファクシミリ装置に対して回覧転送モード設定用信号を同時同報送信することが可能であり、さらに同時同報送信により取得した受信側ファクシミリ装置の受信能力を回覧転送モード設定用信号に付与して回覧送信することが可能で、また、同時同報送信元のファクシミリ装置から上記回覧転送モード設定用信号を受信すると、この信号から、少なくとも回覧転送を行うグループのコード、回覧先番号を記憶することによって、新規の回覧グループ構築のための回覧転送モードの設定を行うことが可能であり、また他のファクシミリ装置から回覧転送モード設定用信号を受信すると、この信号から、回覧先の受信能力を記憶することが可能であることを特徴とするファクシミリ装置。 - 回覧転送モードの設定をするための回覧転送モード設定用信号を送信する際に、回覧目的の画像である回覧画像を同時に回覧することを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
- 回覧転送モードの設定をするための回覧転送モード設定用信号を送信する際に、ファクシミリ装置が持つべき最低能力で作成したテスト画像を同時に回覧することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のファクシミリ装置。
- 回覧転送モードの設定をするための回覧転送モード設定用信号が回覧開始者に返ってきたときに、回覧転送モードの設定結果に関する情報を記憶して、画面表示または印字して報知可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のファクシミリ装置。
- 回覧転送モードの設定をするための回覧転送モード設定用信号と共にテスト画像を受信した際に、テスト画像を消去することを特徴とする請求項1又は請求項2に紀載のファクシミリ装置。
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