JP3572510B2 - ファクシミリ装置の制御方法 - Google Patents

ファクシミリ装置の制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置の制御方法に関し、特に、回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信が可能である一方、インターフェースを介して接続されたコンピュータ装置との間で前記インターフェースを介してATコマンドClass2手順を用いて通信を行い、前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作可能なファクシミリ装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、G3ファクシミリ装置においては、受信側装置が送信側装置から受信した文書を単にプロッタにより記録紙に記録したり、発呼側装置が着呼側装置に発呼してポーリング送信を要求し、着呼側装置は、ポーリング送信のためにスキャナにセットされていた原稿を読み取って得た文書、または、予めポーリング送信のためにメモリに記憶されていた文書を発呼側に送信して、発呼側で受信しプロッタで記録紙に記録するといったように、装置対装置のファクシミリ通信を行っていた。
【0003】
一方、ファクシミリ装置は、1人のユーザにより使用されるのはまれで、多数のユーザにより共用される場合が多いため、送信側装置から送信した文書を受信側の特定のユーザに受け取らせたいという、親展通信機能の要請があった。また、発呼側装置が複数の文書のうちの特定の文書を指定して、着呼側装置からポーリング受信したいという、選択ポーリング通信機能の要請があった。
【0004】
しかし、従来のG3ファクシミリにおいては、ITU−T勧告T.30に親展通信機能や、選択ポーリング機能のための制御信号が標準では規定されていなかったため、親展通信機能や、選択ポーリング通信機能は、各メーカが非標準の方式で独自に対応しなければならず、各メーカ間で互換性がなかった。
【0005】
しかし、最近、ITU−T勧告T.30において、サブアドレス信号SUB、セレクティブポーリング信号SEP、パスワード信号PWD、SID(サブアドレス信号SUB使用時におけるパスワードPWD)などの、親展通信機能や、選択ポーリング通信機能に使用可能な標準の制御信号が規定された。サブアドレス信号SUBは、ディジタル識別信号DIS、ディジタル送信命令信号DTC、または、ディジタル送信命令信号DCSの情報フィールドのビット49がセットされているときにのみ送信され、セレクティブポーリング信号SEPは、同様に、ビット47がセットされているときにのみ送信され、パスワード信号PWD及びSIDは、同様に、ビット50がセットされているときにのみ送信される。
【0006】
SUB、SEP、PWD(SID)の各制御信号は、通信機器工業会でその有効利用が検討され、その席でそれらの制御信号は、総称してFコードと命名され、そのFコードを使用したファクシミリ通信に対応したファクシミリ装置が増えつつある。
【0007】
一方、ファクシミリ装置は、原稿を読み取って得た画情報を回線を介して送信する一方、回線を介して受信した画情報を記録紙に記録するという、ファクシミリ装置としての機能を実現するために、原稿を読み取って画情報を得るためのスキャナと、画情報を記録紙に記録するためのプロッタと、画情報を回線を介して送受信するためのファクシミリモデムを備えている。
【0008】
そこで、ファクシミリ装置のハードウェア資源の有効活用のために、ファクシミリ装置をインターフェースを介してパーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置と接続して、前記スキャナで読み取った画情報を前記インターフェースを介して前記コンピュータ装置に送信したり、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介して受信した画情報を前記プロッタで記録紙に記録したり、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介して受信した画情報を前記モデムを使用して回線上の送信相手先装置に送信したり、前記モデムを使用して回線から受信した画情報を前記インターフェースを介して前記コンピュータ装置に送信することで、ファクシミリ装置をコンピュータ装置にとってのスキャナ装置や、プリンタ装置や、ファックスモデムとしても機能できるようにしたものも実用されている。
【0009】
コンピュータ装置(上で稼働するファックスアプリケーション)と、そのコンピュータ装置にとってのファックスモデムとして機能するファクシミリ装置とのインターフェースを介した通信は、独自の手順によっても行えるが、データモデム用のATコマンドをファックスモデムのために拡張した標準のClass2手順により行うのが一般的である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ファクシミリ装置がFコードを用いたファクシミリ通信に対応していても、ATコマンドClass2手順では、Fコードを通知する手順が用意されていないため、ファクシミリ装置がコンピュータ装置にとってのファックスモデムとして動作してファクシミリ通信を行う場合に、Fコードを使用できないという問題点があった。
【0011】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、ATコマンドClass2手順によりコンピュータ装置と通信を行ってファックスモデムとして動作する場合でも、Fコードを用いた通信を行えるファクシミリ装置の制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載のファクシミリ装置の制御方法は、回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信が可能である一方、インターフェースを介して接続されたコンピュータ装置との間で前記インターフェースを介してATコマンドClass2手順を用いて通信を行い前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作可能なファクシミリ装置の制御方法において、前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作する際に、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介して通知された発呼番号情報(ATDT/ATDP)中に所定の識別子に続いて含まれる番号列をSEP/PWDとして前記発呼番号情報の前記所定の識別子までの相手先番号に発呼してSEP/PWDの通知を伴うポーリング受信を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載のファクシミリ装置の制御方法は、回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信が可能である一方、インターフェースを介して接続されたコンピュータ装置との間で前記インターフェースを介してATコマンドClass2手順を用いて通信を行い前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作可能なファクシミリ装置の制御方法において、前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作する際に、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介して通知された発呼番号情報(ATDT/ATDP)中に所定の識別子に続いて含まれる番号列をSUB/SIDとして前記発呼番号情報の前記所定の識別子までの相手先番号に発呼してSUB/SIDの通知を伴うファクシミリ送信を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載のファクシミリ装置の制御方法は、回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信が可能である一方、インターフェースを介して接続されたコンピュータ装置との間で前記インターフェースを介してATコマンドClass2手順を用いて通信を行い前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作可能なファクシミリ装置の制御方法において、前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作する際に、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介して通知された端末識別情報(AT+FLID)中に所定の識別子に続いて含まれる番号列をSEP/PWDとして相手先番号に発呼してSEP/PWDの通知を伴うポーリング受信を行うことを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載のファクシミリ装置の制御方法は、回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信が可能である一方、インターフェースを介して接続されたコンピュータ装置との間で前記インターフェースを介してATコマンドClass2手順を用いて通信を行い前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作可能なファクシミリ装置の制御方法において、前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作する際に、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介して通知された端末識別情報(AT+FLID)中に所定の識別子に続いて含まれる番号列をSUB/SIDとして相手先番号に発呼してSUB/SIDの通知を伴うファクシミリ送信を行うことを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載のファクシミリ装置の制御方法は、請求項1、2、3または4のいずれかに記載のファクシミリ装置の制御方法において、SEPまたはSUBのいずれを優先するかを予め設定しておき、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介してSEPとSUBが同時に通知された場合、予め優先と設定したほうを優先的に使用してポーリング受信またはファクシミリ送信を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載のファクシミリ装置の制御方法は、請求項1、2、3、4または5のいずれかに記載のファクシミリ装置の制御方法において、前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして相手先装置から前記回線を介してポーリング受信する際に、前記コンピュータ装置に対して前記インターフェースを介していったん回線断を通知してから着呼通知を行い、ポーリング受信したファクシミリメッセージを通常のファクシミリ受信の形態で前記コンピュータ装置に転送することを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載のファクシミリ装置の制御方法は、請求項1、2、3、4、5または6のいずれかに記載のファクシミリ装置の制御方法において、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介してFコードが通知されて、回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信を行う際に、相手装置にFコードを用いたファクシミリ通信を行う能力がない場合には回線断することを特徴とする。
【0019】
請求項8に記載のファクシミリ装置の制御方法は、請求項1、2、3、4、5または6のいずれかに記載のファクシミリ装置の制御方法において、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介してFコードが通知されて、回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信を行う際に、相手装置にFコードを用いたファクシミリ通信を行う能力がない場合でも通信を継続し、その後の動作を前記コンピュータ装置側のアプリケーションに委ねることを特徴とする。
【0020】
請求項9に記載のファクシミリ装置の制御方法は、請求項1、2、3、4、5または6のいずれかに記載のファクシミリ装置において、相手装置にFコードを用いたファクシミリ通信を行う能力がない場合に回線断するかまたは通信を継続するかを予め設定しておき、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介してFコードが通知されて、回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信を行う際に、相手装置にFコードを用いたファクシミリ通信を行う能力がない場合に、予めの設定に応じて、回線断するか、または、通信を継続してその後の動作を前記コンピュータ装置側のアプリケーションに委ねることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0022】
先ず、図1は、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置1のブロック構成を示している。
【0023】
同図において、ファクシミリ装置1は、スキャナ2、原稿センサ3、プロッタ4、用紙センサ5、操作表示部6、画像メモリ7、パラメータメモリ8、バッテリ9、時計回路10、ATコマンド解析部11、RS−232Cインターフェース12、キャラクタジェネレータ13、RAM14、ROM15、CPU16、符号化復号化部17、通信制御部18、モデム19、網制御部20、及び、システムバス21により構成されている。
【0024】
スキャナ2は、3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/mm等の所定の読み取り線密度で原稿画像を読み取って画情報を得るためのものである。原稿センサ3は、原稿の有無の検知や、原稿ジャムの発生の有無を検出するためのものである。プロッタ4は、受信した画情報を、その線密度に応じて記録紙に記録出力したり、スキャナ2で読み取った画情報を、その線密度に応じて記録紙に記録出力(コピー動作)したりするためのものである。用紙センサ5は、プロッタ4により画像が記録される記録紙の位置の検知や、記録紙ジャムの発生の有無を検出するためのものである。
【0025】
操作表示部6は、相手先ファクシミリ番号を指定するためのテンキー、スタートキー、ワンタッチダイヤルキー、及び、その他各種キーが配設される一方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。画像メモリ7は、スキャナ2で読み取った画情報をメモリ送信するために一時的にファイルとして蓄積したり、回線を介して受信した画情報を、プロッタ4により記録するまでファイルとして一時的に蓄積したりするためのものである。パラメータメモリ8は、バッテリ9によりバックアップされており、システムの設定状態や、ワンタッチダイヤルの登録内容等のユーザパラメータを記憶するもので、装置電源遮断時にもその記憶内容は保持される。ATコマンド解析部11は、RS−232Cインターフェース12がパソコン30から受信する、パソコン30から発行されたATコマンドを解析して、必要な応答を返すものである。時計回路12は、現在日時の計時や、タイマ動作を行うためのものである。
【0026】
RS−232Cインターフェース12は、コンピュータ装置としてのパソコン(パーソナルコンピュータ:PC)30側のRS−232Cインターフェース34と対になるインターフェースで、ファクシミリ装置1とパソコン30とが、ATコマンドClass2手順に従いローカルな通信を行うためのインターフェースとなるものである。
【0027】
キャラクタジェネレータ13は、アルファベット、数字、カナ文字、記号、漢字等の各文字コードにフォントデータを対応付けたフォントテーブルを記憶していて、CPU16は、文字列を画情報に変換する場合には、キャラクタジェネレータ13を参照する。RAM14は、CPU16の作業領域として使用されるランダムアクセスメリである。ROM15は、CPU16が装置各部を制御するための制御プログラムが記憶されているリードオンリメモリである。CPU16は、ROM15に書き込まれた制御プログラムに従って、RAM14を作業領域として使用しながら、装置各部を制御するものである。
【0028】
符号化復号化部17は、送信画情報を、G3ファクシミリに適合する、MH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号化圧縮する一方、受信画像データをMH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等に対応する所定の復号化方式で復号伸長するものである。通信制御部18は、モデム19及び網制御部20を制御して、G3ファクシミリ通信を制御するためのものである。モデム19は、網制御部20を介して回線に送信するデータを変調する一方、網制御部20を介して回線から受信した通信信号を復調するものである。また、モデム20は、ダイヤル番号に対応したDTMF信号の送出も行う。網制御部20は、回線に接続されて、通信制御部18の制御により、回線の直流ループの閉結・解放や、回線の極性反転の検出、回線解放の検出、発信音の検出、ビジートーン等のトーン信号の検出、呼出信号の検出等の回線との接続制御や、ダイヤルパルスの生成を行うものである。システムバス21は、上記各部がデータをやり取りするための信号ラインである。
【0029】
次に、本発明の実施の形態に係るコンピュータ装置としてのパソコン30のブロック構成について図2を参照して説明する。
【0030】
同図において、パソコン30は、キーボード制御部31、MPU32、マウスインターフェース33、RS−232Cインターフェース34、ディスプレイ制御部35、ROM36、RAM37、ハードディスク装置38、及び、システムバス39とから構成され、また、周辺装置として、キーボード40、ディスプレイモニタ50、及び、ポインディングデバイスとしてのマウス装置60を備えている。
【0031】
キーボード制御部31は、キーボード40から入力されたキー操作を解読してMPU32に通知するための制御を行うものである。MPU32は、装置各部を制御するマイクロプロセッサである。マウスインターフェース33は、接続されたマウス装置60から移動に応じて出力される移動方向や移動量の情報や、ボタンが押下されたか否かについての情報を受信してMPU32に通知するためのものである。
【0032】
RS−232Cインターフェース34は、図1に示したファクシミリ装置1のRS−232Cインターフェース12と対になって、ファクシミリ装置1とパソコン30とが相互にATコマンドclass2手順に従いデータをやりとりするためのインターフェースとなるものである。もっとも、ファクシミリ装置1とPC30とがATコマンドclass2手順をやりとるするためのインターフェースは、RS−232Cインターフェースに限定されるものではなく、セントロニクスインターフェース等のその他の形式のインターフェースであってもよい。
【0033】
ディスプレイ制御部35は、MPU32からの指示に応じてディスプレイモニタ50への画像信号を生成するものである。ディスプレイモニタ50は、そのディスプレイ制御部35からの画像信号を可視表示するものである。ROM36は、MPU32の制御手順を記したプログラムが格納されたリードオンリメモリである。RAM37は、MPU32の作業領域となるランダムアドレスメモリである。ハードディスク装置38は、MPU32の制御手順が記されたプログラムや、各種データがファイルとして格納されるものであり、ディスプレイモニタ50に文字を表示する等のために、文字コードとフォントデータとの対応テーブルをフォントファイルとして格納している。システムバス39は、上記各部がデータをやりとりするための信号ラインである。
【0034】
ファクシミリ装置1は、Fコードの通知を伴うファクシミリ通信に対応している。
【0035】
ここで、ファクシミリ装置1におけるSUB及びSIDの通知を伴うファクシミリ送信シーケンスについて図3を参照して説明する。なお、同図において、発呼側は、ファクシミリ装置1に対応し、着呼側は、送信相手先装置に対応する。
【0036】
同図において、発呼側のファクシミリ装置1は、着呼側の相手先装置に発呼して回線が確立されると、発呼トーンCNGで呼を指示し(フェーズF1)、着呼側が被呼局識別信号CEDで呼に応答する(フェーズF2)。
【0037】
そして、着呼側から送出されるディジタル識別信号DIS、非標準機能識別信号NSF、被呼端末識別信号CSIに対して(フェーズF3)、発呼側は、ディジタル送信命令信号DCS、非標準機能設定信号NSS、送信端末識別信号TSI、及び、発呼に先立ってサブアドレスが指定されている場合には、その指定されたサブアドレス情報を情報フィールド中に含むサブアドレス信号SUBを送出し、また、サブアドレスが指定された場合において更にID番号が指定された場合には、その指定されたID番号を情報フィールド中に含むSID信号を送出する(フェーズF4)。
【0038】
更に発呼側のファクシミリ装置1は、フェーズF4で通信パラメータを設定した上で、トレーニングチェック信号TCFにより、設定したモデム速度でモデムトレーニングを行い(フェーズF5)、着呼側からの受信準備確認信号CFRの受信を待って(フェーズF6)、画情報をファクシミリメッセージとして送信する(フェーズF7)。なお、フェーズF7でファクシミリメッセージとして送信するデータは画情報に限らず、G3ファクシミリの拡張機能であるBFT(Binary File Transfer)によるバイナリデータであってもよい。
【0039】
発呼側のファクシミリ装置1は、フェーズF7でファクシミリメッセージを送信すると、手順終了信号EOPを送出し(フェーズF8)、着呼側がメッセージ確認信号MCFで応答してくると(フェーズF9)、切断命令信号DCNを送出して(フェーズF10)、ファクシミリ送信を完了する。
【0040】
このように、ファクシミリ送信時に必要に応じてSUBやSIDを通知することで、送信相手先装置側が、受信したファクシミリメッセージを、併せて通知されたサブアドレスやID情報と対応付けて管理して、サブアドレスの指定を伴う取出操作に応じて出力したり、更に、ID番号を入力させて、通知されたものと一致した場合にのみ受信したファクシミリメッセージを記録したりこととができるようになる。
【0041】
次に、ファクシミリ装置1におけるSEP及びPWDの通知を伴うポーリング受信シーケンスについて図4を参照して説明する。なお、同図において、発呼側は、ファクシミリ装置1に対応し、着呼側は、ポーリング受信相手先装置に対応する。
【0042】
同図において、発呼側のファクシミリ装置1は、着呼側の相手先装置に発呼して回線が確立されると、発呼トーンCNGで呼を指示し(フェーズF11)、着呼側が被呼局識別信号CEDで呼に応答する(フェーズF12)。
【0043】
そして、着呼側から送出されるディジタル識別信号DIS、非標準機能識別信号NSF、被呼端末識別信号CSIに対して(フェーズF13)、発呼側は、ディジタル送信命令信号DTC、非標準機能命令信号NSC、発呼端末識別信号CIG、及び、発呼に先立ってSEP番号が指定されている場合には、その指定されたSEP番号を情報フィールド中に含むセレクティブポーリング信号SEPを送出し、また、SEP番号が指定された場合において更にパスワードが指定された場合には、その指定されたID情報を情報フィールド中に含むPWD信号を送出する(フェーズF14)。
【0044】
そして、着呼側から送出されるディジタル送信命令信号DCS、非標準機能設定信号NSS、送信端末識別信号TSIを受信する(フェーズF15)。
【0045】
更に着呼側のファクシミリ装置は、フェーズF15で通信パラメータを設定した上で、トレーニングチェック信号TCFにより、設定したモデム速度でモデムトレーニングを行い(フェーズF16)、発呼側からの受信準備確認信号CFRの受信を待って(フェーズF17)、画情報をファクシミリメッセージとして送信する(フェーズF18)。なお、フェーズF18でファクシミリメッセージとして送信するデータは画情報に限らず、G3ファクシミリの拡張機能であるBFT(Binary File Transfer)によるバイナリデータであってもよい。
【0046】
着呼側のファクシミリ装置は、フェーズF18でファクシミリメッセージを送信すると、手順終了信号EOPを送出し(フェーズF19)、発呼側がメッセージ確認信号MCFで応答してくると(フェーズF20)、切断命令信号DCNを送出して(フェーズF21)、ポーリング送信を完了し、発呼側のファクシミリ装置1は、ポーリング受信を完了する。
【0047】
このように、ポーリング受信時に必要に応じてSEPやPWDを通知することで、ポーリング受信相手先装置側から、SEP番号で指定されたファクシミリメッセージが送信され、また、ファクシミリメッセージが無制限にポーリングにより取り出されることをパスワードにより制限することも可能となる。
【0048】
しかし、図5の通信シーケンスに示すように、ファクシミリ装置1とPC30とがATコマンドClass2手順により通信を行い、ファクシミリ装置1がPC30にとってのファクシミリモデムとして動作する場合、発呼前にPC30側で稼働するファックスアプリケーションがイニシャル用ATコマンドの交換を起動し、その後同図に示すようなADコマンドの交換を行うことでPC−FAX通信を実現するが、ATコマンドClass2手順ではFコードの通知のためのコマンドが規定されていないため、そのままでは、Fコードの通知を伴うファクシミリ通信を行うことができない。
【0049】
そこで、本実施の形態では、図6に示すように、SUB、SID、SEP、PWDの各Fコードのそれぞれに、識別子として、「U」、「I」、「E」、及び、「W」の各アルファベットを対応させる。もっとも、それら識別子は、アルファベットに限定されるわけではなく、それ以外の特殊コードが使用される場合もあり得る。
【0050】
そして、図7に示すように、TSIやCSIで使用される端末識別情報通知用のAT+FLIDコマンド、または、発呼番号情報通知用のATDT/ATDPコマンドにおいて本来含まれる情報である端末識別情報(の文字コード列)や発呼番号情報(の文字コード列)に、埋め込もうとするFコードに対応する識別子を付加し、その識別子に続いてFコードを記述する。
【0051】
図7(a)においては、AT+FLIDコマンドにSUBとSIDを埋め込んだ場合を示している。もっとも、SIDが指定されなかった場合には、SUBのみが埋め込まれ、SUBも指定されなかった場合には、端末識別情報のみとなる。図7(b)においては、ATDT/ATDPコマンドにSEPとPWDを埋め込んだ場合を示している。もっとも、PWDが指定されなかった場合には、SEPのみが埋め込まれ、SEPも指定されなかった場合には、発呼番号情報のみとなる。もちろん、ATDT/ATDPコマンドにSUBとSIDを埋め込み、また、AT+FLIDコマンドにSEPとPWDを埋め込むことも可能である。
【0052】
ATDT/ATDPコマンドやATDT/ATDPコマンドへのFコードの埋め込みは、ユーザによるFコードの指定操作に応じてPC30側のファックスアプリケーションにより行われる。
【0053】
図8に、ファクシミリ装置1におけるFコード被通知処理手順について示す。
【0054】
同図において、ファクシミリ装置1は、RS−232Cインターフェース12を介してAT+FLIDコマンドを受信した場合は(判断101のYes)、受信したAT+FLIDコマンドの端末識別情報中の、Fコード識別子を検索し(処理102)、Fコード識別子があった場合には(判断103のYes)、それに続くFコードをRAM14に一時記憶する(処理104)。
【0055】
また、更に、RS−232Cインターフェース12を介してATDT/ATDPコマンドを受信した場合は(判断105のYes)、受信したATDT/ATDPコマンドの発呼番号情報中の、Fコード識別子を検索し(処理106)、Fコード識別子があった場合には(判断107のYes)、それに続くFコードをRAM14に一時記憶する(処理108)。
【0056】
図8に示したFコード被通知処理手順により通知されたFコードは、図9に示すFコード通知処理手順により、相手先装置(被呼端末)に通知される。
【0057】
図9において、ファクシミリ装置1は被呼端末からディジタル識別信号DISによりSEP能力ありが通知されたかを判断し(判断201)、被呼端末にSEP能力がある場合は(判断201のYes)、更に、図8に示したFコード被通知処理手順によりPC30からFコードとしてSEPが通知されたか判断し(判断202)、PC30からFコードとしてSEPが通知されている場合は(判断202のYes)、その通知されたSEPを回線上に送信し、また、更に、図8に示したFコード被通知処理手順によりPC30からFコードとしてPWDが通知されたか判断し(判断204)、PC30からFコードとしてPWDが通知されている場合は(判断204のYes)、その通知されたPWDを回線上に送信する(処理205)。これにより、ATコマンドClass2手順によりPC30にとってのファクシミリモデムとして動作する場合でも、図4の通信シーケンスに示したように、SEP(及びPWD)の通知を伴うポーリング受信を行うことができる。
【0058】
また、ファクシミリ装置1は被呼端末からディジタル識別信号DISによりSUB能力ありが通知されたかを判断し(判断206)、被呼端末にSUB能力がある場合は(判断206のYes)、更に、図8に示したFコード被通知処理手順によりPC30からFコードとしてSUBが通知されたか判断し(判断207)、PC30からFコードとしてSUBが通知されている場合は(判断207のYes)、その通知されたSUBを回線上に送信し、また、更に、図8に示したFコード被通知処理手順によりPC30からFコードとしてSIDが通知されたか判断し(判断209)、PC30からFコードとしてSIDが通知されている場合は(判断209のYes)、その通知されたSIDを回線上に送信する(処理210)。これにより、ATコマンドClass2手順によりPC30にとってのファクシミリモデムとして動作する場合でも、図3の通信シーケンスに示したように、SUB(及びSID)の通知を伴うファクシミリ送信を行うことができる。
【0059】
また、図9に示したFコート通知処理手順では、SEPを先に検索して送信しているが、SUBを先に検索するようにしてもよい。また、図10に示すように、パラメータメモリ8に優先順位フラグ8aを記憶し、その値が1の場合にはSEPを優先して検索して送信し、その値が0の場合はSUBを優先して検索して送信するようにしてもよい。それにより、操作表示部6からの設定操作により優先順位フラグの値を設定することで、SEPまたはSUBのいずれを優先して検索して送信するかをユーザの所望する通りに設定することが可能となる。
【0060】
また、ファクシミリ装置1がPC30にとってのファックスモデムとして動作してポーリング受信する場合に、図11及び図12に示す通信シーケンスによりポーリング受信を行うようにしてもよい。
【0061】
すなわち、図11及び図12において、ポーリング受信の相手先装置からディジタル識別信号DISにより、SEP能力があり、かつ、ポーリング送信ファイルが存在することが通知された場合に、ファクシミリ装置1は、PC30に対していったん+FHNGコマンドを送信して、あたかも回線断が発生したように振る舞う。この後ポーリングファイルを受信するためにPC30に対して着呼通知を行う(RING)。これにより、実際にはポーリング受信であるにも関わらず、PC30から見ると通常の着呼として扱われるため、PC30側で稼働するファックスアプリケーションがポーリング受信能力を持たない場合でも、ポーリング受信を行うことが可能となる。
【0062】
また、ファクシミリ装置1がPC30にとってのファックスモデムとして動作してファクシミリ送信する場合に、図13に示す通信シーケンスのように、送信相手先装置からディジタル識別信号DISによりSUB受信能力無しが通知された場合に、PC30に対して+FHNGコマンドを送信して、回線断し、ファクシミリ送信を強制的に中止して、無駄な通信が行われないようにしてもよい。また、送信相手先装置からディジタル識別信号DISによりSUB受信能力無しが通知された場合でも、PC30に対して+FHNGコマンドを送信せずに通信を継続し、その後の処置をPC30側のファックスアプリケーションに委ねるようにしてもよい。また、図10に示すように、パラメータメモリ8に機能選択フラグ8bを記憶し、その値が1の場合には、ファクシミリ装置1がPC30にとってのファックスモデムとして動作してファクシミリ送信する場合において、送信相手先装置からディジタル識別信号DISによりSUB受信能力無しが通知されたときに、PC30に対して+FHNGコマンドを送信して、回線断し、機能選択フラグ8bの値が0の場合は、ファクシミリ装置1がPC30にとってのファックスモデムとして動作してファクシミリ送信する場合において、送信相手先装置からディジタル識別信号DISによりSUB受信能力無しが通知されたときでもPC30に対して+FHNGコマンドを送信せずに通信を継続するようにしてもよい。それにより、操作表示部6からの設定操作により機能選択フラグの値を設定することで、SUB受信能力無しが通知されたとき回線断するか通信を継続するかをユーザの所望する通りに設定することが可能となる。
【0063】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、発呼番号情報(ATDT/ATDP)中に所定の識別子に続いて含まれる番号列をSEP/PWDと解釈することで、独自の手順によらずATコマンドClass2手順により前記コンピュータ装置からSEP/PWDの通知を受けることができ、前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作する場合でも、ポーリング受信用のFコードであるSEP/PWDを用いたポーリング受信を行うことが可能となる効果が得られる。
【0064】
請求項2に係る発明によれば、発呼番号情報(ATDT/ATDP)中に所定の識別子に続いて含まれる番号列をSUB/SIDと解釈することで、独自の手順によらずATコマンドClass2手順により前記コンピュータ装置からSUB/SIDの通知を受けることができ、前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作する場合でも、ファクシミリ送信用のFコードであるSUB/SIDを用いたファクシミリ送信を行うことが可能となる効果が得られる。
【0065】
請求項3に係る発明によれば、端末識別情報(AT+FLID)中に所定の識別子に続いて含まれる番号列をSEP/PWDと解釈することで、独自の手順によらずATコマンドClass2手順により前記コンピュータ装置からSEP/PWDの通知を受けることができ、前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作する場合でも、ポーリング受信用のFコードであるSEP/PWDを用いたポーリング受信を行うことが可能となる効果が得られる。
【0066】
請求項4に係る発明によれば、端末識別情報(AT+FLID)中に所定の識別子に続いて含まれる番号列をSUB/SIDと解釈することで、独自の手順によらずATコマンドClass2手順により前記コンピュータ装置からSUB/SIDの通知を受けることができ、前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作する場合でも、ファクシミリ送信用のFコードであるSUB/SIDを用いたファクシミリ送信を行うことが可能となる効果が得られる。
【0067】
請求項5に係る発明によれば、前記コンピュータ装置からSEPとSUBの両方が指定された場合でも柔軟に対応することで効率的な通信が可能となる効果が得られる。
【0068】
請求項6に係る発明によれば、前記コンピュータ装置側のファックスアプリケーションがポーリング受信に対応していない場合でも、前記コンピュータ装置にポーリング受信を行わせることができ効率的な通信が可能となる効果が得られる。
【0069】
請求項7に係る発明によれば、前記コンピュータ装置からFコードが通知されて、回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信を行う際に、相手装置にFコードを用いたファクシミリ通信を行う機能がない場合には、回線断するため、通信の無駄を抑えられ、効率的な通信が可能となる効果が得られる。
【0070】
請求項8に係る発明によれば、ユーザの誤操作により前記コンピュータ装置からFコードが通知されて、回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信を行った際に、相手装置にFコードを用いたファクシミリ通信を行う機能がない場合でも、回線断せずに通信を継続するため、操作性が向上するという効果が得られる。
【0071】
請求項9に係る発明によれば、予めの設定により、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介してFコードが通知されて、回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信を行う際に、相手装置にFコードを用いたファクシミリ通信を行う能力がない場合に、予めの設定に応じて、回線断するか、または、通信を継続してその後の動作を前記コンピュータ装置側のアプリケーションに委ねるかを切り替えることができるため、操作性が向上しまた通信の効率化が可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置のブロック構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るコンピュータ装置としてのパソコンのブロック構成について示す図である。
【図3】SUB及びSIDの通知を伴うファクシミリ送信シーケンスについて示す図である。
【図4】SEP及びPWDの通知を伴うポーリング受信シーケンスについて示す図である。
【図5】ATコマンドClass2手順に基づく通常のファクシミリ送信シーケンスについて示す図である。
【図6】各Fコードに対応した識別子について示す図である。
【図7】端末識別情報(AT+FLID)または発呼番号情報(ATDT/ATDP)に含められて通知されるFコードについて示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置におけるFコード被通知処理手順について示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置におけるFコード通知処理手順について示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置のパラメータメモリの記憶内容について示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置におけるATコマンドClass2手順に基づくポーリング受信シーケンスについてて示す図である。
【図12】図11と共に本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置におけるATコマンドClass2手順に基づくポーリング受信シーケンスについてて示す図である
【図13】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置におけるATコマンドClass2手順による回線断シーケンスについて示す図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置
2 スキャナ
3 原稿センサ
4 プロッタ
5 用紙センサ
6 操作表示部
7 画像メモリ
8 パラメータメモリ
9 バッテリ
10 時計回路
11 ATコマンド解析部
12 RS−232Cインターフェース
13 キャラクタジェネレータ
14 RAM
15 ROM
16 CPU
17 符号化復号化部
18 通信制御部
19 モデム
20 網制御部
21 システムバス
30 パソコン
31 キーボード制御部
32 MPU
33 マウスインターフェース
34 RS−232Cインターフェース
35 ディスプレイ制御部
36 ROM
37 RAM
38 ハードディスク装置
39 システムバス
40 キーボード
50 ディスプレイモニタ
60 マウス装置

Claims (9)

  1. 回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信が可能である一方、インターフェースを介して接続されたコンピュータ装置との間で前記インターフェースを介してATコマンドClass2手順を用いて通信を行い前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作可能なファクシミリ装置の制御方法において、
    前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作する際に、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介して通知された発呼番号情報(ATDT/ATDP)中に所定の識別子に続いて含まれる番号列をSEP/PWDとして前記発呼番号情報の前記所定の識別子までの相手先番号に発呼してSEP/PWDの通知を伴うポーリング受信を行うことを特徴とするファクシミリ装置の制御方法。
  2. 回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信が可能である一方、インターフェースを介して接続されたコンピュータ装置との間で前記インターフェースを介してATコマンドClass2手順を用いて通信を行い前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作可能なファクシミリ装置の制御方法において、
    前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作する際に、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介して通知された発呼番号情報(ATDT/ATDP)中に所定の識別子に続いて含まれる番号列をSUB/SIDとして前記発呼番号情報の前記所定の識別子までの相手先番号に発呼してSUB/SIDの通知を伴うファクシミリ送信を行うことを特徴とするファクシミリ装置の制御方法。
  3. 回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信が可能である一方、インターフェースを介して接続されたコンピュータ装置との間で前記インターフェースを介してATコマンドClass2手順を用いて通信を行い前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作可能なファクシミリ装置の制御方法において、
    前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作する際に、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介して通知された端末識別情報(AT+FLID)中に所定の識別子に続いて含まれる番号列をSEP/PWDとして相手先番号に発呼してSEP/PWDの通知を伴うポーリング受信を行うことを特徴とするファクシミリ装置の制御方法。
  4. 回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信が可能である一方、インターフェースを介して接続されたコンピュータ装置との間で前記インターフェースを介してATコマンドClass2手順を用いて通信を行い前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作可能なファクシミリ装置の制御方法において、
    前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして動作する際に、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介して通知された端末識別情報(AT+FLID)中に所定の識別子に続いて含まれる番号列をSUB/SIDとして相手先番号に発呼してSUB/SIDの通知を伴うファクシミリ送信を行うことを特徴とするファクシミリ装置の制御方法。
  5. SEPまたはSUBのいずれを優先するかを予め設定しておき、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介してSEPとSUBが同時に通知された場合、予め優先と設定したほうを優先的に使用してポーリング受信またはファクシミリ送信を行うことを特徴とする請求項1、2、3または4のいずれかに記載のファクシミリ装置の制御方法。
  6. 前記コンピュータ装置にとってのファクシミリモデムとして相手先装置から前記回線を介してポーリング受信する際に、前記コンピュータ装置に対して前記インターフェースを介していったん回線断を通知してから着呼通知を行い、ポーリング受信したファクシミリメッセージを通常のファクシミリ受信の形態で前記コンピュータ装置に転送することを特徴とする請求項1、2、3、4または5のいずれかに記載のファクシミリ装置の制御方法。
  7. 前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介してFコードが通知されて、回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信を行う際に、相手装置にFコードを用いたファクシミリ通信を行う能力がない場合には回線断することを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6のいずれかに記載のファクシミリ装置の制御方法。
  8. 前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介してFコードが通知されて、回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信を行う際に、相手装置にFコードを用いたファクシミリ通信を行う能力がない場合でも通信を継続し、その後の動作を前記コンピュータ装置側のアプリケーションに委ねることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6のいずれかに記載のファクシミリ装置の制御方法。
  9. 相手装置にFコードを用いたファクシミリ通信を行う能力がない場合に回線断するかまたは通信を継続するかを予め設定しておき、前記コンピュータ装置から前記インターフェースを介してFコードが通知されて、回線を介して相手装置との間でFコードを用いたファクシミリ通信を行う際に、相手装置にFコードを用いたファクシミリ通信を行う能力がない場合に、予めの設定に応じて、回線断するか、または、通信を継続してその後の動作を前記コンピュータ装置側のアプリケーションに委ねることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6のいずれかに記載のファクシミリ装置の制御方法。
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