JP2007103435A - 赤色半導体レーザ - Google Patents

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Abstract

【課題】端面無秩序化の熱プロセス中に、p型半導体層中の不純物が活性層の発光領域へ拡散することを防止し、端面窓構造を構成する活性層中の不純物濃度が適切になるようにした赤色半導体レーザを提供する。
【解決手段】n−GaAs基板2上に、クラッド層3、MQW活性層4、第1クラッド層5、エッチングストップ層6、ブロック層7、第2クラッド層8、バッファ層9、p電極11が積層され、n−GaAs基板2の裏側にはn電極1が形成されている。Znを拡散することにより、端面窓構造である不純物拡散領域12が形成される。第1クラッド層5、エッチングストップ層6、第2クラッド層8には、Znよりも化合物半導体の固体中で拡散しにくいMgが不純物としてドーピングされており、端面窓形成の熱プロセス中にMQW活性層4の発光領域への不純物拡散が防止される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、DVD等に用いられる赤色半導体レーザに関する。
記録型DVD市場の成熟により、高倍速で書き込むため、波長650nm帯のAlGaInP系赤色半導体レーザでは、250mWを超えるような高出力が求められている。
この赤色半導体レーザの一般的な構造を図9に示す。n−GaAs基板32と、その上に成長させた半導体積層構造を備えている。この半導体積層構造は、基板側から順にn−GaInPバッファ層33、n−AlGaInPクラッド層34、MQW活性層35、p−AlGaInPクラッド層36、p−GaInPバッファ層37、n−AlInPブロック層38、p−GaAsキャップ層39で構成される。また、n−GaAs基板32の下面にはn電極31が、p−GaAsキャップ層39の上面にはp電極40が形成される。
図9の赤色半導体レーザは、クラッド層36の上部とバッファ層37とで、ストライプ状のリッジ部を形成し、このリッジ部の両側にn−AlInPブロック層38を配置し、p−GaInPバッファ層37とn−AlInPブロック層38の層をp−GaAsキャップ層39で覆った埋め込みリッジ構造を有している。
リッジ部の屈折率とリッジ側面に配置されたn−AlInPブロック層38との屈折率の差によって水平方向に光を閉じ込めている。電流は、逆バイアスとなるn−AlInPブロック層38及びその下部には流れず、ストライプ状のリッジ部を流れる。
また、p−GaAsキャップ層39とp−AlGaInPクラッド層36とを直接接合すると、バンドギャップ差が大きいために、p側領域のキャリアである正孔に対して大きな障壁が接合界面近傍にでき、正孔の流れを妨げて電流が流れにくくなる。これを防ぐために、p−GaAsキャップ層39とp−AlGaInPクラッド層36との間にバンドギャップが両者の中間になるp−GaInPバッファ層37を挟み、接合界面に形成される障壁を低くして正孔を流れやすくしている。
p電極40とn電極31との間に通電すると、電流は、電流阻止層であるn−GaAsブロック層38により狭窄され、リッジ部の下部位置に相当するMQW活性層35の中央部から発光が得られる。
ところで、赤色半導体レーザの材料であるAlGaInPは、熱伝導がAlGaAsの半分程度であるために、AlGaInP系レーザのCOD(Catastrophic Optical Damage)レベルは、AlGaAs系レーザよりも低く、端面の光吸収による光学損傷が発生しやすい。
そこで、CODレベル向上のために、レーザチップの端面部分だけ不純物を拡散させてMQW活性層35の多重量子井戸の秩序構造を無秩序化し、端面部分のバンドギャップを上げてレーザ光に対して透明な領域を作るNAM(Non Absorbing Mirror)構造(端面窓構造)が一般的に用いられている。この端面窓構造の領域を図9の41(斜線部)で示す。また、発光領域42は、MQW活性層35の不純物非拡散領域であり、無秩序化されない領域である。
端面窓構造41の形成方法としては、図9の赤色半導体レーザの製造過程で、ウエハ上のチップ端面近傍に相当する領域にZnO膜を積層し、p−GaInPバッファ層37表面からMQW活性層35まで不純物としてZnを熱拡散させ、MQW活性層35中を通過させて多重量子井戸の秩序構造を無秩序構造に変えている。
特開平9−205249号公報
上記従来の赤色半導体レーザでは、端面窓構造41を形成する場合に、約600℃近くにまで温度を上昇させ、30〜60分のアニ−ルを行ってZnO膜から結晶内拡散の大きいZnを拡散させている。しかし、一般にp型クラッド層等のp型半導体層にはp型不純物として拡散の大きいZnが用いられているので、既にエピタキシャル成長させたp型半導体層中の不純物Znも拡散して、MQW活性層35の不純物非拡散領域である発光領域42の部分に侵入して活性層の発光能力を損ない、レーザ発振が行われなかったり、若しくは寿命が著しく短くなるということがあった。
また、Znはp型層で拡散が早く、n型層で拡散が遅く、実験によれば、p型層での拡散速度はn型層での拡散速度の約3倍にも達するために、p型とn型の半導体層に挟まれている活性層にZnが蓄積してしまうが、Znの拡散量(蓄積量)が多すぎると逆に光吸収量が増加して端面窓構造としての機能を果せず、さらにはn−GaAs基板32近くまでZnが拡散し短絡してしまうので、レーザ発振後に短時間で破壊されるという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するために創案されたものであり、端面無秩序化の熱プロセス中に、p型半導体層中の不純物が活性層の発光領域へ拡散することを防止し、端面窓構造を構成する活性層中の不純物濃度が適切になるようにした赤色半導体レーザを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、n型半導体基板上に、少なくとも、n型クラッド層、活性層、p型クラッド層を順に備え、活性層よりも上部に前記p型クラッド層を含むストライプ状のリッジ部と、共振器端面に位置する活性層の一部がMgよりも結晶内拡散の大きい不純物の拡散により無秩序化された端面窓構造とを有するAlGaInP系の赤色半導体レーザにおいて、前記p型クラッド層は、p型不純物としてMgを含む(AlGa1−X0.5In0.5P(0<X≦1)で構成したことを特徴とする赤色半導体レーザである。
また、請求項2記載の発明は、前記p型クラッド層は、中間に形成されたエッチングストップ層により、リッジ部を有する第2p型クラッド層とリッジ部を含まない第1p型クラッド層に分離されており、前記エッチングストップ層は、p型不純物としてMgを含むことを特徴とする請求項1記載の赤色半導体レーザである。
また、請求項3記載の発明は、前記p型クラッド層上には、前記リッジ部を構成する1つの半導体層としてp型バッファ層が形成されており、前記p型バッファ層はp型不純物としてMgを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の赤色半導体レーザである。
また、請求項4記載の発明は、前記p型クラッド層上に形成され、かつ前記リッジ部を構成している半導体層のすべてが、p型不純物としてMgを含むことを特徴とする請求項1記載の赤色半導体レーザである。
本発明によれば、p型クラッド層のp型不純物として、端面窓構造形成のための不純物(例えばZn)よりも結晶内拡散の小さいマグネシウム(Mg)を用いているので、端面窓構造形成のための熱プロセス中にp型クラッド層から活性層中へのMgの拡散は発生しなくなる。また、p型クラッド層の上部に他のp型半導体層があったとしても、p型不純物の拡散がp型クラッド層中のMgによって遅くなるので、活性層に到達するのを防ぐことができる。さらに、端面窓構造形成のための不純物は、p型クラッド層のMgによって拡散が遅くなるので、活性層に不純物が過度に蓄積することがなくなる。
また、端面窓構造を形成する際に、不純物を拡散させるZnO膜がリッジ部を構成する半導体層の上面に設けられ、リッジ部を介して不純物が拡散されるので、リッジ部を構成する半導体層のすべてにp型不純物としてMgを用いれば、Mgは端面窓構造形成のための不純物(Zn)よりも拡散速度が遅いので活性層への不純物Mgの拡散を防止できる。以上のように、活性層の発光領域の破壊を防ぎ、端面窓構造部分においても過度な不純物濃度になることを防ぐことができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は本発明による赤色半導体レーザの断面構造を示す。
傾斜n−GaAs基板2上に、n−AlGaInPクラッド層3、MQW活性層4、p−AlGaInP第1クラッド層5、p−AlGaInPエッチングストップ層6、n−AlGaInPブロック層7、p−AlGaAs第2クラッド層8、p−GaInPバッファ層9、p電極11が積層され、n−GaAs基板2の裏側にはn電極1が形成されている。n−GaAs基板2には、その結晶方位が、(001)から10〜15度傾斜しているものを用いる。また、MQW活性層4は、多重量子井戸構造の両側に設けられたAlGaInP光ガイド層を含む構造となっており、この光ガイド層により垂直方向に光を閉じ込めることができ、光ガイド層の組成や厚さによって垂直広がり角度を制御できる。この垂直方向の光閉じ込めを弱めると、発光スポットが垂直方向に拡大し、出射ビームの垂直広がり角度(FFPの積層方向の大きさ)が低減する。なお、傾斜n−GaAs基板2上に格子整合したAlGaInP層は、(AlGa1−X0.5In0.5P(0<X≦1)という構成を得る。
MQW活性層4は、3層のGaInP井戸層と2層のアンドープの(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pバリア層で形成され、この多重量子井戸構造の上下に各々アンドープの(Al0.5Ga0.50.5In0.5P光ガイド層が形成されている。n−AlGaInPクラッド層3はn型不純物Siドープの(Al0.7Ga0.30.5In0.5P、p−AlGaInP第1クラッド層5はp型不純物Mgドープの(Al0.7Ga0.30.5In0.5P、p−AlGaInPエッチングストップ層6はp型不純物Mgドープの無歪の(Al0.1Ga0.90.5In0.5Pを3層とp型不純物Mgドープの(Al0.4Ga0.60.5In0.5Pを2層用いてこれらを交互に積層した層、n−AlGaInPブロック層7はn型不純物Siドープの(Al0.8Ga0.20.5In0.5P、p−AlGaAs第2クラッド層8はp型不純物MgドープのAl0.5GaAs、p−GaInPバッファ層9はp型不純物ZnドープのGaInP、p−GaAsキャップ層10はp型不純物ZnドープのGaAsにより構成されている。p電極11はTiとAuの多層金属膜が、n電極1はAu、Ge、Niの合金層とTiとAuの多層金属膜が用いられる。
ここで、クラッド層3の不純物Si濃度は例えば5×1017〜2×1018cm−3、第1クラッド層5の不純物Mg濃度は例えば3×1017〜1×1018cm−3、エッチングストップ層6の不純物Mg濃度は例えば3×1017〜1×1018cm−3、ブロック層7の不純物Si濃度は例えば5×1017〜5×1018cm−3、第2クラッド層8の不純物Mg濃度は例えば5×1017〜3×1018cm−3、バッファ層9の不純物Zn濃度は例えば1×1018〜1×1019cm−3、キャップ層10の不純物Zn濃度は例えば1×1018〜1×1019cm−3としている。
図1に示す高出力赤色半導体レーザは、p−AlGaAs第2クラッド層8とp−GaInPバッファ層9とで、ストライプ状のリッジ部分を形成し、このリッジ部分の両側をn−AlGaInPブロック層7で覆った埋め込みリッジ構造を有している。電流は、逆バイアスとなるn−AlGaInPブロック層7及びその下部には流れず、ストライプ状のリッジ部を流れる。
また、図1の斜線で示される不純物拡散領域12が、MQW活性層4の多重量子井戸の秩序構造を無秩序化し、端面部分のバンドギャップを上げて、レーザ光に対して透明な領域とした端面窓構造を構成している。図1の端面窓構造を有する赤色半導体レーザの形成方法を図2〜図6に示す。製造は、既知のMOCVD法やフォトリソグラフィ技術等により以下のように行われる。なお、各層の適切な膜厚は、半導体材料の組成比率等により、変化するものであるが、本実施例では、前述の各層の組成比率に基づき以下のように形成した。
まず、図2に示すように、n−GaAs基板2上に、MOCVD法(有機金属化学気相成長法)を用いた第1回目の結晶成長によって、1〜3.5μm望ましくは1.5〜3μm厚のn−AlGaInPクラッド層3、MQW活性層4、0.1〜0.3μm例えば0.22μm厚のp−AlGaInP第1クラッド層5、p−AlGaInPエッチングストップ層6、0.6〜2μm例えば1.2μm厚のp−AlGaAs第2クラッド層8、0.02〜0.2μm例えば0.05μm厚のp−GaInPバッファ層9を順に形成し、ダブルヘテロ構造のウエハを得る。なお、MQW活性層5は、6nm厚の井戸層を3層と、4nm厚のバリア層を2層の多重量子井戸構造として、これを下側5nm厚のAlGaInP光ガイド層と上側10nm厚のAlGaInP光ガイド層とで挟み、エッチングストップ層6は、2nm厚の無歪の(Al0.1Ga0.90.5In0.5Pを3層と、5nm厚の(Al0.4Ga0.60.5In0.5Pを2層の多層構造とした。
次に、図3に示すように、積層されたウエハのp−GaInPバッファ層9上面にSiO2膜20を堆積させ、ウエットエッチングによりSiO2膜20のパターニングを行い、例えば100μm以下の幅のストライプ開口部をレーザの共振器方向と垂直方向に形成する。次に、スパッタ法によりZnO膜21を、SiO2膜20およびストライプ開口部の全面に堆積させ、ストライプ開口部上に体積されたZnO膜以外のZnO膜21をウエットエッチングにより除去する。
その後、図4に示すように、SiO2膜20およびZnO膜21の上面全体に誘電体膜としてSiO2膜22を堆積させる。そして、窒素雰囲気中で550℃の温度で熱処理によるアニールを30分程行い、ストライプ開口部上のZnO膜21を拡散源として、p−GaInPバッファ層9の上面からn−AlGaInPクラッド層3まで達するようにZnを固相拡散させる。これにより、図の斜線で示す不純物拡散領域12(端面窓構造)が形成される。
不純物拡散領域12内部において、MQW活性層4の量子井戸構造は無秩序化される。MQW活性層4の無秩序化された領域(斜線部分)のバンドギャップは、MQW活性層4の無秩序化されていない領域のバンドギャップより大きくなり、MQW活性層4の無秩序化された領域は、光を吸収しないようになる。ところで、p−AlGaInP第1クラッド層5、p−AlGaInPエッチングストップ層6、p−AlGaAs第2クラッド層8には、p型不純物としてMgがドーピングされており、MgはZnよりも化合物半導体の固体中で拡散しにくいので、不純物拡散領域12を形成する(端面無秩序化)熱プロセス中に、MgはMQW活性層4に到達しない。
また、p−GaInPバッファ層9にドーピングされているZnは、Mgに阻止されて、拡散しにくくなり、不純物拡散領域12を形成する熱プロセス中にMQW活性層4の秩序構造が維持されている発光領域にまでZnが到達するのを防止することができる。さらに、量子井戸構造に端面窓構造を形成するためのZnが過剰に存在すると、光の吸収が発生し、窓構造として機能しなくなるが、不純物の過剰な拡散も防止することができる。
次に、図5に示すように、SiO2膜22、ZnO膜21およびSiO2膜21をウエットエッチングにより除去した後の積層体の上面に、SiO2膜23を堆積させる。SiO2膜23はウエットエッチングによりパターニングされ、レーザの共振器方向(リッジ部のストライプ方向)を長手方向としてストライプ状に形成される。このストライプ状のSiO2膜23をマスクとして、ウエットエッチングによりp−GaInPバッファ層9、 p−AlGaAs第2クラッド層8をリッジ形状に除去する。さらに、塩酸若しくは希硫酸と過酸化水素水でウエットエッチングしてエッチングストップ層6に達するまでエッチングを行い、ダメージ層を除去する。エッチングストップ層6によりリッジエッチングが自動的に停止し、制御良くリッジを形成できる。
次に、ウエハをMOCVD装置内に戻し、図6に示すように、SiO2膜23を選択成長マスクとして用い、第2回目の結晶成長によってn−AlGaInPブロック層7を形成する。その後、SiO膜23マスクをHF処理によって除去し、再びMOCVD法によりp−GaAsキャップ層10を成長させる。最後に、ラッピング、ポリッシュによってウエハを100μm程度まで薄くし、真空蒸着法によってn電極1及びp電極11を形成して、図1に示す赤色半導体レーザを得る。
図7は、p−GaInPバッファ層の不純物としてZnの替りにMgを用いた例を示す。図1と同じ数字を付しているものは、同じ構成を示す。p−GaInPバッファ層91のドーピング材料としてMgを用いているので、図4の工程において不純物拡散領域12を形成する場合、MQW活性層4よりも上部に積層されたすべての半導体層、p−AlGaInP第1クラッド層5、p−AlGaInPエッチングストップ層6、p−AlGaInP第2クラッド層8、p−GaInPバッファ層91のドーピング材料がいずれもMgとなり、無秩序化されない領域においては、不純物としてZnが拡散されることがなくなる。しかも、Mgの拡散速度は不純物拡散領域12の形成に用いるZnよりも遅く、端面無秩序化の熱処理中に、容易にMQW活性層4へ到達しないので、図1の構成よりもさらに効果が大きい。
図8に、p−GaAsキャップ層とp−GaAsコンタクト層を設けた例を示す。図1と図7と同じ数字を付しているものは、同じ構成を示す。p−GaAsキャップ層13は、例えば1000Åの膜厚で積層されている。p−GaAsキャップ層13のドーピング材料をMgとしているので、上記図7の場合と同じ理由により、図4の工程の不純物拡散領域12を形成する過程で、不純物が容易にMQW活性層4へ到達しない。なお、GaAs中の不純物の拡散速度は非常に遅く、拡散制御層としての役割を果すので、p−GaAsキャップ層13のドーピング材料をMgではなく、従来のようにZnとしても良い。
ところで、図4に示すように、不純物を拡散させるZnO膜がリッジ部を構成する半導体層の上面に設けられてリッジ部を介して不純物が拡散されるので、例えば、図7や図8のように、リッジ部を構成する半導体層のすべてにp型不純物としてMgを用いれば、MgはZnよりも結晶内拡散が小さいため、端面無秩序化の熱プロセス中に、活性層の発光領域への不純物の拡散を防止して、発光領域の破壊を防ぐことができ、端面窓構造領域においても過度な不純物濃度になることを抑制することができる。
本発明の赤色半導体レーザの断面構造を示す図である。 端面窓構造を有する赤色半導体レーザ製造の一工程を示す図である。 端面窓構造を有する赤色半導体レーザ製造の一工程を示す図である。 端面窓構造を有する赤色半導体レーザ製造の一工程を示す図である。 端面窓構造を有する赤色半導体レーザ製造の一工程を示す図である。 端面窓構造を有する赤色半導体レーザ製造の一工程を示す図である。 本発明の他の赤色半導体レーザの断面構造を示す図である。 本発明の他の赤色半導体レーザの断面構造を示す図である。 従来の赤色半導体レーザの断面構造を示す図である。
符号の説明
1 n電極
2 n−GaAs基板
3 n−AlGaInPクラッド層
4 MQW活性層
5 p−AlGaInP第1クラッド層
6 p−AlGaInPエッチングストップ層
7 n−AlGaInPブロック層
8 p−AlGaAs第2クラッド層
9 p−GaInPバッファ層
10 p−GaAsキャップ層
11 p電極

Claims (4)

  1. n型半導体基板上に、少なくとも、n型クラッド層、活性層、p型クラッド層を順に備え、活性層よりも上部に前記p型クラッド層を含むストライプ状のリッジ部と、共振器端面に位置する活性層の一部がMgよりも結晶内拡散の大きい不純物の拡散により無秩序化された端面窓構造とを有するAlGaInP系の赤色半導体レーザにおいて、前記p型クラッド層は、p型不純物としてMgを含む(AlGa1−X0.5In0.5P(0<X≦1)で構成したことを特徴とする赤色半導体レーザ。
  2. 前記p型クラッド層は、中間に形成されたエッチングストップ層により、リッジ部を有する第2p型クラッド層とリッジ部を含まない第1p型クラッド層に分離されており、前記エッチングストップ層は、p型不純物としてMgを含むことを特徴とする請求項1記載の赤色半導体レーザ。
  3. 前記p型クラッド層上には、前記リッジ部を構成する1つの半導体層としてp型バッファ層が形成されており、前記p型バッファ層はp型不純物としてMgを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の赤色半導体レーザ。
  4. 前記p型クラッド層上に形成され、かつ前記リッジ部を構成している半導体層のすべてが、p型不純物としてMgを含むことを特徴とする請求項1記載の赤色半導体レーザ。

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