JP2007103224A - 燃料電池システムおよびその圧力低下方法 - Google Patents

燃料電池システムおよびその圧力低下方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料ガスの遮断後、アノードガス圧力を好適に低下可能な燃料電池システムおよびその圧力低下方法を提供する。
【解決手段】アノード流路12aおよびカソード流路13aを有する燃料電池10と、遮断弁22と、燃料電池10から排出された未反応の燃料ガスを循環させる配管24cと、アノードガス圧力を検出する圧力センサ27と、カソード流路13aに酸化剤ガスを供給するコンプレッサ31と、アノード流路12a内のガスを排出するドレン弁25およびパージ弁26と、ECU50と、を備え、燃料ガスの供給が遮断された場合、カソード流路13aを掃気する燃料電池システム1であって、カソード流路13aの掃気後、アノードガス圧力が所定圧力以下でない場合、コンプレッサ31によるカソード流路13aへの酸化剤ガスの供給を継続しつつ、ドレン弁25およびパージ弁26によりアノード流路12a内のガスを排出してアノードガス圧力を下げる。
【選択図】図1

Description

本発明は、水素の遮断後、アノードガス圧力を低下させる燃料電池システムおよびその圧力低下方法に関する。
近年、固体高分子型燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)などの燃料電池を搭載した燃料電池自動車の開発が盛んである。この燃料電池自動車は、燃料電池の発電電力によってモータを回転させ走行する。
燃料電池は、一般に、複数の単セルが積層されて構成されたスタックである。単セルは、MEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)を備えている。そして、MEAのアノードに水素が、カソードに酸素を含む空気がそれぞれ供給されると、各単セルにおいて電位差が発生し、次いで、燃料電池に接続するモータ等の外部負荷と導通すると、燃料電池が発電する。
このような燃料電池では、その出力を高めるため、一般に、高圧の水素および空気が供給される。しかしながら、燃料電池システムの運転停止後、燃料電池内に高圧の水素等が存在すると、固体高分子電解質膜(以下、電解質膜)等のデバイスが高圧に曝されるため好ましくない。ところが、運転停止時おいて、水素の供給を遮断した後に、残留する水素をそのまま排出することは望ましくない。
そこで、燃料電池システムの運転停止後において、水素の供給を遮断した後も、空気(掃気ガス)の供給を継続してカソードを掃気しつつ、発電を継続させて、残留する水素を消費し、燃料電池のアノード側の流路の圧力(以下、アノードガス圧力)を低下させる技術が提案されている(特許文献1参照)。
ここで、掃気とは、掃気ガスにより、発電の際に生成した水などを燃料電池外に押し出すことであり、空気パージとも称される。また、掃気ガスとは、このような掃気を行うために燃料電池に送り込まれるガスであり、例えば、燃料電池のカソードに空気を供給するコンプレッサが掃気ガス源として利用される。
特開2004−362790号公報(段落番号0044〜0045、図1)
しかしながら、前記した特許文献1に記載の技術では、水素の遮断後において、燃料電池の発電量が小さく、残留水素の消費率が低い場合、アノードガス圧力を所定圧力まで低下させるために、長時間を要する場合があった。また、水素の遮断後に、燃料電池の発電を継続できない場合もあった。
そこで、本発明は、このような問題を解決するため、水素等の燃料ガスの遮断後、アノードガス圧力を好適に低下可能な燃料電池システムおよびその圧力低下方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、アノード流路およびカソード流路を有し、前記アノード流路に燃料ガスが、前記カソード流路に酸化剤ガスがそれぞれ供給されることで発電する燃料電池と、前記アノード流路への燃料ガスの供給を遮断する遮断手段と、前記燃料電池から排出された未反応の燃料ガスを循環させる循環手段と、前記アノード流路内のアノードガス圧力を検出する圧力検出手段と、前記カソード流路に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、前記アノード流路内のガスを排出し、前記燃料電池から排出された酸化剤ガスに合流させる排出手段と、前記酸化剤ガス供給手段および前記排出手段を制御する制御手段と、を備え、前記遮断手段により燃料ガスの供給が遮断された場合、前記酸化剤ガス供給手段は酸化剤ガスを前記カソード流路に供給し、当該カソード流路を掃気する燃料電池システムであって、前記カソード流路の掃気後、アノードガス圧力が所定圧力以下でない場合(つまり、アノードガス圧力が所定圧力より高い場合)、前記制御手段は、前記酸化剤ガス供給手段による前記カソード流路への酸化剤ガスの供給を継続しつつ、前記排出手段により前記アノード流路内のガスを排出してアノードガス圧力を下げることを特徴とする燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、カソード流路の掃気後、アノードガス圧力が所定圧力以下でない場合、制御手段は、酸化剤ガス供給手段によるカソード流路への酸化剤ガスの供給を継続するため、燃料電池から酸化剤ガスが排出される。これに並行して、制御手段は、排出手段によりアノード流路内のガスを排出する。これにより、アノードガス圧力を所定圧力以下に下げることができる。また、排出手段により、排出されたガスは、前記燃料電池から排出された酸化剤ガスに合流し、混合・希釈される。これにより、高濃度の燃料ガスが外部に排出することは防止される。なお、排出手段による排出量は、混合・希釈後に排出されるガスが、所定燃料ガス濃度以下となるように設定する。
このように、請求項1に係る燃料電池システムによれば、燃料ガスの供給を遮断した後、燃料電池の発電を継続しなくても、排出手段によって、アノード流路内のガスを適宜に排出することで、アノードガス圧力を所定圧力以下に、速やかに下げることができる。ただし、燃料ガスの遮断後、燃料電池を発電継続可能であれば、後記する実施形態のように、発電を継続し、この発電により燃料ガスを消費することによっても、アノードガス圧力の低下を図ることが望ましい。
その後、酸化剤ガス供給手段と停止し、カソード流路のカソードガス圧力を適宜に下げることで、MEAの両側間の差圧を好適に小さくすることができる。その結果として、燃料電池の耐久性および信頼性の向上を図ることができる。
請求項2に係る発明は、前記アノードガス圧力が所定圧力以下でない場合において、前記燃料電池から排出される酸化剤ガスの流量に対応して、前記排出手段による排出量を決定する排出量決定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、排出量決定手段により、燃料電池から排出される酸化剤ガスの流量に対応して、排出手段による排出量を決定することができる。すなわち、例えば、燃料電池から大流量の酸化剤ガスが排出される場合、排出手段による排出量を多くすることで、アノードガス圧力をさらに速やかに下げることができる。
請求項3に係る発明は、前記酸化剤ガス供給手段が異常を示す場合、前記排出手段による排出を禁止する禁止手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、禁止手段は、酸化剤ガス供給手段の異常を示す場合、排出手段による排出を禁止する。これにより、高濃度の燃料ガスが外部に排出されることを防止できる。
請求項4に係る発明は、アノード流路およびカソード流路を有し、前記アノード流路に燃料ガスが、前記カソード流路に酸化剤ガスがそれぞれ供給されることで発電する燃料電池と、前記アノード流路への燃料ガスの供給を遮断する遮断手段と、前記燃料電池から排出された未反応の燃料ガスを循環させる循環手段と、前記アノード流路内のアノードガス圧力を検出する圧力検出手段と、前記カソード流路に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、前記アノード流路内のガスを排出し、前記燃料電池から排出された酸化剤ガスに合流させる排出手段と、を備え、前記遮断手段により燃料ガスの供給が遮断された場合、前記酸化剤ガス供給手段は酸化剤ガスを前記カソード流路に供給し、当該カソード流路を掃気する燃料電池システムにおいて、前記カソード流路の掃気後、アノードガス圧力が所定圧力以下でない場合(つまり、アノードガス圧力が所定圧力より高い場合)、前記酸化剤ガス供給手段による前記カソード流路への酸化剤ガスの供給を継続しつつ、前記排出手段により前記アノード流路内のガスを排出してアノードガス圧力を下げることを特徴とする燃料電池システムの圧力低下方法である。
このような燃料電池システムの圧力低下方法によれば、カソード流路の掃気後、アノードガス圧力が所定圧力以下でない場合、酸化剤ガス供給手段によるカソード流路への酸化剤ガスの供給を継続しつつ、排出手段により前記アノード流路内のガスを排出することによって、アノードガス圧力を好適に下げることができる。
本発明によれば、水素等の燃料ガスの遮断後、アノードガス圧力を好適に低下可能な燃料電池システムおよびその圧力低下方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図1から図7を参照して説明する。
≪燃料電池システムの構成≫
本実施形態に係る燃料電池システム1は、燃料電池自動車に搭載されている。燃料電池システム1は、燃料電池10の出力端子(図示しない)に接続した走行モータ41を備えており、燃料電池自動車は燃料電池10の発電電力によって走行モータ41を駆動し、走行するようになっている。
燃料電池システム1は、燃料電池10と、燃料電池10に対して水素(燃料ガス、反応ガス)を供給・排出するアノード系20と、燃料電池10に対して酸素を含む空気(酸化剤ガス、反応ガス)を供給・排出するカソード系30と、燃料電池10の発電電力を消費する電力消費系40と、これらを電子制御するECU50(Electronic Control Unit、電子制御装置)と、を主に備えている。
<燃料電池>
燃料電池10(燃料電池スタック)は、単セルが複数積層されることによって構成された固体高分子型燃料電池である。単セルは、電解質膜11(固体高分子膜)の両面をアノード12(燃料極)およびカソード13(空気極)で挟んでなるMEAと、MEAを挟む一対のセパレータと、で構成されている。セパレータには、各単セルを構成するMEAの全面に水素または酸素を供給するための溝や、全単セルに水素、酸素を導くための貫通孔などが形成されており、これら溝などがアノード流路12a、カソード流路13aとして機能している。すなわち、アノード流路12aには水素(燃料ガス)が流通し、各アノード12に供給されるようになっている。一方、カソード流路13aには酸素を含む空気(酸化剤ガス)が流通し、各カソード13に供給されるようになっている。
そして、燃料電池10のアノード12に水素が、カソード13に酸素を含む空気が、それぞれ供給されると、アノード12、カソード13に含まれる触媒(Ptなど)上で電気化学反応が起こり、その結果、各単セルで電位差が発生するようになっている。そして、このように各単セルで電位差が発生した燃料電池10に対して、走行モータ41などの外部負荷から発電要求があり、後記するVCU42(Voltage Control Unit)が制御されると、燃料電池10が発電するようになっている。
<アノード系>
アノード系20は、水素が貯蔵された水素タンク21と、遮断弁22(遮断手段)と、エゼクタ23と、気液分離器24と、ドレン弁25(排出手段)と、パージ弁26(排出手段)と、圧力センサ27(圧力検出手段)と、を主に備えている。
水素タンク21は配管21aを介して遮断弁22に接続されており、遮断弁22は配管22aを介してエゼクタ23に接続されている。エゼクタ23は、配管23aを介してアノード流路12aに接続されている。配管22aには、減圧弁(図示しない)が設けられている。そして、ECU50の制御部51によって、遮断弁22が開かれると、水素が前記減圧弁で減圧された後、アノード流路12aに供給されるようになっている。
圧力センサ27は、アノード流路12a内のアノードガス圧力を検出するように配管23aに設けられている。そして、圧力センサ27は、ECU50の制御部51と接続されており、制御部51はアノードガス圧力を監視するようになっている。
次に、アノード流路12aの下流側は、配管24aを介して気液分離器24に接続されており、アノード流路12aから排出された水分および未反応の水素を含むアノードオフガスが、気液分離器24に送られるようになっている。なお、前記水分は、発電によりカソード13で生成した水などの一部が、電解質膜11を透過したものである。
気液分離器24(キャッチタンク)は、このように送られるアノードオフガス中の水分を分離するための機器であり、例えば、アノードオフガスを適宜に冷却して水分を分離するため、冷媒が流通する冷媒配管(図示しない)を内蔵している。ただし、気液分離器24の気液分離方式はこれに限定されず、例えば、遠心力により分離する方式であってもよい。
そして、気液分離器24で分離された水分は、気液分離器24の適所(底壁など)に設けられた配管24bを介して、ドレン弁25に送られるようになっている。ドレン弁25は、配管25aを介して希釈器32に接続されると共に、制御部51により適宜に開/閉され、ドレン弁25が開かれると、気液分離器24内の水が希釈器32に送られるようになっている。また、後記するように、ドレン弁25は、遮断弁22が閉じた後、アノード流路12aのアノードガス圧力を下げる場合にも開かれ、この場合は、アノード流路12a内のガスが配管24b、ドレン弁25、配管25aを介して、希釈器32に送られるようになっている。
一方、気液分離器24で分離された水素は、気液分離器24の適所(上壁など)に設けられた配管24c(循環手段)を介して、エゼクタ23に戻され、水素が循環するようになっている。
また、配管24aの途中である途中点J1は配管24dを介してパージ弁26に接続されており、さらに、パージ弁26は配管26aを介して希釈器32に接続されている。そして、パージ弁26は、制御部51と接続されており、制御部51により適宜に開/閉されるようになっている。さらに説明すると、パージ弁26は、燃料電池システム1の通常運転時は閉じられ、未反応の水素が配管24cを経由することで循環し、水素の利用効率が高められるようになっている。
一方、燃料電池10の出力が低下し、アノードオフガスに含まれる不純物(水、窒素など)が多いと推定される場合、パージ弁26が開かれ、アノードオフガスが希釈器32に排出されるようになっている。
さらに、本実施形態では、パージ弁26は、後記するように遮断弁22が閉じられた後において、アノードガス圧力を下げるために、適宜に開かれる設定となっている。
ここで、配管24dと、パージ弁26と、配管26aとを通るライン(以下、パージ弁ライン)の流路最小断面積は、途中点J1の下流側の配管24aと、気液分離器24と、配管24bと、ドレン弁25と、配管25aとを通るライン(以下、ドレン弁ライン)の流路最小断面積よりも、大きい設定となっている。そして、後記するように、カソード流路13aの掃気後であって、アノードガス圧力が所定圧力P0よりも高い場合に、ドレン弁25をパージ弁26よりも先に開くことで、水素を含むガスが大量に希釈器32に供給されにくいようになっている。これにより、高濃度の水素が外部に排出されにくくなってりる。
<カソード系>
カソード系30は、コンプレッサ31(スーパーチャージャ、酸化剤ガス供給手段)と、希釈器32と、流量計33とを主に備えている。コンプレッサ31は、外気を取り込んで圧縮し、酸化剤ガスとして燃料電池10のカソード13に向けて送る機器であり、配管31aを介してカソード流路13aに接続されている。配管31aには加湿器(図示しない)が設けられており、カソード13に送られる空気が適宜に加湿されるようになっている。なお、アノード系20の遮断弁22が閉じられた後は、コンプレッサ31からの空気が前記加湿器を迂回し、非加湿の空気である掃気ガスが、カソード流路13aに供給されるようになっている。
一方、カソード13の下流側は、配管32aを介して、希釈器32が接続されている。希釈器32は、アノード系20からのアノードオフガス中の水素を希釈するための機器であって、その内部に希釈空間を有している。この希釈空間には、カソード13から排出されたカソードオフガス(希釈用ガス)と、アノード系20からの水素を含むアノードオフガスとが導入され、アノードオフガス中の水素が、カソードオフガスに合流し希釈され、所定水素濃度以下に低下した希釈ガスとなった後、排気されるになっている。
流量計33は、配管31a上に設けられており、カソード流路13a(つまり希釈器32)に供給される酸化剤ガス(カソードオフガス)の流量を検出するようになっている。そして、流量計33は、ECU50の排出量決定部52と接続されており、排出量決定部52は希釈器32に供給されるカソードオフガスの流量を監視するようになっている。
ただし、流量計33の位置は、希釈器32に供給されるカソードオフガスの流量を検出可能であればよく、燃料電池10の下流側の配管32aに設けられてもよい。
<電力消費系>
電力消費系40は、燃料電池10の出力端子(図示しない)に接続されており、燃料電池10で発生した電力を消費する系である。電力消費系40は、燃料電池自動車を走行させる走行モータ41(外部負荷)と、VCU42(Voltage Control Unit)と、を主に備えている。この他、コンプレッサ31のモータも、電力消費系40に含まれる。
走行モータ41は、VCU42を介して燃料電池10の出力端子に接続されている。VCU42は、燃料電池10の出力電流や出力電圧を制御する電流電圧制御器である。言い換えると、VCU42は、電流を適宜に取り出すことによって燃料電池10を発電させる機器である。このようなVCU42は、例えば、コンタクタ(リレー)、DC−DCコンバータなどを備えている。そして、VCU42は制御部51と接続されており、制御部51は出力電流および出力電圧を制御自在となっている。すなわち、例えば、制御部51が出力電流を0にすれば、燃料電池10は発電しない設定となっている。
<ECU>
ECU50は、燃料電池システム1を電子制御するユニットであって、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス、電子回路などから構成され、制御部51(制御手段)と、排出量決定部52(排出量決定手段)と、禁止部53(禁止手段)とを主に備えている。
[制御部]
制御部51は、アノード系20の遮断弁22、ドレン弁25およびパージ弁26と、カソード系30のコンプレッサ31と、電力消費系40のVCU42とに接続されており、これらを適宜に制御するようになっている。また、制御部51は、圧力センサ27と接続されており、アノード流路12a内のアノードガス圧力を監視するようになっている。
[排出量決定部]
排出量決定部52は、流量計33を介して、希釈器32に送られるカソードオフガス(酸化剤ガス)の流量を監視している。そして、排出量決定部52は、流量計33が検出した流量と、その内部に記憶された排出量マップとに基づいて、ドレン弁25またはパージ弁26を開いて、希釈器32に排出するアノードオフガスの排出量を決定するようになっている。
排出量マップは、カソードオフガスの流量と、ドレン弁25またはパージ弁26が開かれたことで排出される排出量(具体的には、ドレン弁25等の開時間や開度)とが関連付けられたマップである。なお、排出量マップは、カソードオフガスの流量が多くなると、ドレン弁25等の開による排出量が多くなるという関係を有している。そして、カソードオフガスの流量とアノードオフガスの排出量とが、前記関係を満たせば、アノードオフガス中の水素が、カソードオフガスによって好適に希釈され、希釈器32の下流側に高濃度の水素が排出されない設定となっている。その結果として、高濃度の水素の排出を防止しつつ、アノードガス圧力が速やかに低下するようになっている。
[禁止部]
禁止部53は、コンプレッサ31と接続されており、コンプレッサ31が異常であるか否かを監視するようになっている。そして、禁止部53は、コンプレッサ31が異常である場合、制御部51にドレン弁25およびパージ弁26を開くことを禁止する指令を送るようになっている。
≪燃料電池システムの動作≫
次に、燃料電池システム1の動作と共に、本実施形態に係る燃料電池システム1の圧力低下方法について、図2、図3を主に参照して説明する。本実施形態に係る燃料電池システム1の圧力低下方法は、遮断弁22が閉じた後、カソード流路13aを掃気し、この掃気後、アノードガス圧力が所定圧力P0以下でない場合、コンプレッサ31によるカソード流路13aへの掃気ガス(酸化剤ガス)の供給を継続しつつ、ドレン弁25、パージ弁26を適宜に開きアノード流路12a内のガスを排出し、アノードガス圧力を下げることを特徴とする。
なお、図2に示すフローチャートは、運転(発電)中の燃料電池システム1において、遮断弁22が閉じられるとスタートするようになっている。また、本発明では、遮断弁22がどのような場合に閉じられるかは、特に限定されず、例えば、燃料電池自動車(燃料電池システム1)の起動スイッチであるIG(イグニション)のOFFに連動して制御部51が遮断弁22を閉じる場合や、コンプレッサ31の異常を検知して制御部51が遮断弁22を閉じる場合がある。さらに、本実施形態では、遮断弁22が閉じた後も燃料電池10の発電を継続させることで、残存する水素を消費し、アノードガス圧力の低下を図っている。
ステップS101において、制御部51は、コンプレッサ31が正常であるか否かを判定する。なお、この判定は、例えば、コンプレッサ31から正常な動作信号が送られているか否かに基づいて行う。コンプレッサ31は正常であると判定した場合(S101・Yes)、ステップS102に進む。一方、コンプレッサ31は正常でない、つまり、異常であると判定した場合(S101・No)、ステップS115に進む。
ステップS102において、制御部51は、所定時間t1の間、カソード掃気を行う。具体的に説明すると、カソード流路13aに、掃気ガス(つまり、非加湿の空気)を送り込み、カソード流路13a内の水分を、燃料電池10の外に押し出す。所定時間t1は、カソード流路13aの容積や、コンプレッサ31から送られる掃気ガスの流量に関係し、予備実験等により求められる。なお、本実施形態では、遮断弁22が閉じられた後、カソード掃気を含め一連の処理を行う間、コンプレッサ31の回転速度を高め、掃気ガスが大流量となるように設定されており、掃気時間の短縮化等が図られている。
ステップS103において、制御部51は、アノード流路12a内のアノードガス圧力が、その内部に記憶された所定圧力P0以下であるか否かを判定する。アノードガス圧力が所定圧力P0以下であると判定した場合(S103・Yes)、ステップS116に進む。一方、アノードガス圧力が所定圧力P0以下でない、つまり、アノードガス圧力が所定圧力P0より高いと判定した場合(S103・No)、ステップS104に進む。
なお、所定圧力P0は、例えば、アノード流路12a内がこの圧力以下になれば、燃料電池システム1の停止後、残存する水素が電解質膜11をカソード13側に透過しないと推定される圧力であり、予備実験等により求められる。
ステップS104において、排出量決定部52は、ドレン弁25を開いて排出するガスの排出量を、希釈器32に供給されるカソードオフガスの流量に対応して算出する。具体的に説明すると、排出量決定部52は、流量計33を介して希釈器32に供給されるカソードオフガスの流量を読み込み、これと排出量マップとに基づいて、ドレン弁25の開時間(排出量)を決定する。そして、排出量決定部52は、決定したドレン弁25の開時間を制御部51に送る。
なお、後記する動作例では、遮断弁22が閉じられた後、コンプレッサ31が一定の回転速度で作動し、カソードオフガスが一定流量である場合を例示するが、ステップS104や後記するステップS110において、アノードガス圧力を低下させるため、ドレン弁25またはパージ弁26を開き、ガスを排出する際に、コンプレッサ31の回転速度を高め、希釈器32に供給されるカソードオフガスを増量すると共に、ドレン弁25等の開による排出量も増量し、アノードガス圧力を速やかに低下させる構成としてもよい。
ステップS105において、制御部51は、排出量決定部52から送られたドレン弁25の開時間に従って、ドレン弁25を開く。これにより、アノード流路12a、気液分離器24、配管23a、24a、24c内のガスが排出される。その結果として、アノードガス圧力が低下する。ドレン弁25の開により排出されたガスは、希釈器32に送られ、カソードオフガスと合流する。そして、所定に希釈された後に、外部に排気される。したがって、高濃度の水素が排出されることは防止される。
ステップS106において、制御部51は、ステップS103と同様に、アノードガス圧力が所定圧力P0以下であるか否かを判定する。アノードガス圧力が所定圧力P0以下であると判定した場合(S106・Yes)、ステップS117に進む。一方、アノードガス圧力が所定圧力P0以下でない、つまり、アノードガス圧力が所定圧力P0より高いと判定した場合(S106・No)、ステップS107に進む。
ステップS107において、制御部51は、所定時間t2の間、カソードオフガスを希釈器32に送る。これにより、ステップS105においてドレン弁25の開によって希釈器32に排出された水素が、カソードオフガスによって希釈される。その結果として、高濃度の水素が外部に排出されることは防止される。
なお、所定時間t2は、ドレン弁25が開かれたことによって、希釈器32に排出された排出量と、カソードオフガスの供給量とに関係する。したがって、例えば、制御部51は、ドレン弁25の開による排出量と、コンプレッサ31の回転速度と、これらが関連付けられ、その内部に記憶されたマップとに基づいて、所定時間t2を算出する。
ステップS108において、制御部51は、内蔵するクロックを利用して、遮断弁22の閉後、所定時間t4が経過したか否かを判定する。そして、所定時間t4が経過したと判定した場合(S108・Yes)、ステップS120に進む。一方、所定時間t4が経過していないと判定した場合(S108・No)、ステップS109に進む。
なお、所定時間t4は、遮断弁22が閉じた後、アノードガス圧力を低下させるため、ドレン弁25、パージ弁26を開いたにも関わらず、遮断弁22の閉から所定時間t4経過した場合、ドレン弁25等が故障しているおそれがあると判定するための時間である。このような所定時間t4は、遮断弁22の下流側において、遮断弁22の閉後に残存する水素が存在し得る流路の容積と、ドレン弁25、パージ弁26の開により排出される基準水素排出量と、ドレン弁25、パージ弁26を開く基準排出インターバルとに関係し、予備実験等により求められる。
ステップS109において、排出量決定部52は、パージ弁26を開いて排出するガスの排出量を、希釈器32に供給されるカソードオフガス量に対応して算出する。具体的に説明すると、排出量決定部52は、流量計33を介して希釈器32に供給されるカソードオフガスの量を読み込み、これと排出量マップとに基づいて、パージ弁26の開時間(排出量)を決定する。そして、排出量決定部52は、決定したパージ弁26の開時間を制御部51に送る。
ステップS110において、制御部51は、排出量決定部52から送られたパージ弁26の開時間に従って、パージ弁26を開く。これにより、アノード流路12a、気液分離器24、配管23a、24a、24c内のガスが排出される。その結果として、アノードガス圧力が低下する。
また、このように、アノードガス圧力を下げるために、(1)まず、ドレン弁25を含み、流路最小断面積が小さいドレン弁ラインを利用し(S105)、(2)次に、ドレン弁ラインよりも流路最小断面積が大きいパージ弁ラインを利用することにより(S110)、すなわち、アノードガス圧力が高いと推定される場合、まず、流路最小断面積が小さいラインを利用して排出することによって、希釈器32に大流量の水素が送り込まれ、希釈されずに排気されることを防止できる。
ステップS111において、制御部51は、ステップS103、S106と同様に、アノードガス圧力が所定圧力P0以下であるか否かを判定する。
アノードガス圧力が所定圧力P0以下であると判定した場合(S111・Yes)、ステップS112に進む。そして、ステップS112において、制御部51は、アノードガス圧力が好適に低下したため、発電の継続により水素を消費しなくてよいと推定し、VCU42を制御して燃料電池10の発電を停止する。
一方、アノードガス圧力が所定圧力P0以下でない、つまり、アノードガス圧力が所定圧力P0より高いと判定した場合(S111・No)、ステップS119に進む。
ステップS113において、制御部51は、所定時間t3の間、カソードオフガスを希釈器32に送り続ける。これにより、ステップS110においてパージ弁26が開かれたことにより希釈器32に排出された水素が、カソードオフガスによって希釈される。その結果として、高濃度の水素が外部に排出されることは防止される。
なお、所定時間t3は、パージ弁26が開かれたことによって、希釈器32に排出されたガスの排出量と、コンプレッサ31の作動による希釈器32へのカソードオフガスの供給量とに関係する。したがって、例えば、制御部51は、パージ弁26の開による排出量と、コンプレッサ31の回転速度と、これらが関連付けられ、その内部に記憶されたマップとに基づいて、所定時間t3を算出する。
ステップS114において、制御部51は、コンプレッサ31を停止させることによって、燃料電池システム1を停止させる。そして、エンドに進み、遮断弁22の閉後の制御を終了する。
<コンプレッサが異常を示す場合>
ステップS115において、制御部51は、ステップS112と同様に、VCU42を制御して燃料電池10の発電を停止する。また、このようにコンプレッサ31が異常である場合、制御部51が警報装置(図示しない)を作動させ、運転者にコンプレッサ31の異常を警告することが好ましい。そして、ステップS114に進む。
また、このようにコンプレッサ31が異常を示し、希釈器32にカソードオフガスが供給されているか否か不明である場合、アノードガス圧力が所定圧力P0より高くても、ステップS105、S110を経由せず、アノード系20から水素を含むガスを排出しないことにより、高濃度の水素が外部に排出されることを防止できる。
<カソード掃気後、アノードガス圧力が低下した場合>
ステップS116において、制御部51は、ステップS112と同様に、VCU42を制御して燃料電池10の発電を停止する。そして、ステップS114に進む。
<ドレン弁の開により、アノードガス圧力が低下した場合>
ステップS117において、制御部51は、ステップS112と同様に、燃料電池10の発電を停止する。そして、ステップS118に進む。
ステップS118において、制御部51は、ステップS107と同様に、ステップS105におけるドレン弁25の開により、希釈器32に排出された水素を希釈する。そして、ステップS114に進む。
<パージ弁の開により、アノードガス圧力が低下しない場合>
ステップS119において、制御部51は、ステップS113と同様に、ステップS110におけるパージ弁26の開により、希釈器32に排出された水素を希釈する。そして、ステップS108に戻る。
<遮断弁の閉から所定時間t4経過した場合>
ステップS120において、制御部51は、ステップS112と同様に、VCU42を制御して燃料電池10の発電を停止する。そして、ステップS114に進む。
なお、このように遮断弁22を閉じた後、ドレン弁25、パージ弁26を開き、アノードガス圧力の低下を図っているにも関わらず、アノードガス圧力が所定圧力P0以下に低下せずに所定時間t4が経過した場合、遮断弁22、ドレン弁25、パージ弁26や、圧力センサ27が異常であるおそれがある。したがって、制御部51は警報装置(図示しない)を作動させ、運転者にアノードのドレン弁25等の異常を警告することが好ましい。
≪燃料電池システムの一動作例≫
次に、燃料電池システム1の動作例A〜Dについて、図4から図7を主に参照して説明する。
<動作例A>
まず、図4を参照して、IGのOFFに連動して遮断弁22が閉じ、カソード掃気が行われ後、ドレン弁25が開かれたことにより、アノードガス圧力が所定圧力P0以下に低下する動作例Aについて説明する。
燃料電池自動車を停止させるために、運転者によってIGがOFFされると、制御部51が、IGのOFF信号を受け、遮断弁22を閉じる。そして、燃料電池10の発電を継続したまま、コンプレッサ31の回転速度はカソード掃気に対応して高められ、所定時間t1の間、カソード掃気が行われる(S102)。所定時間t1後、アノードガス圧力が所定圧力P0以下に低下していないため(S103・No)、ドレン弁25が所定時間にて開かれる(S105)。
ドレン弁25が開かれたことによって、アノードガス圧力が所定圧力P0に低下したため(S106・Yes)、燃料電池10の発電は停止される(S117)。その後、所定時間t2の間、希釈器32に送り込まれた水素が希釈される(S118)。そして、所定時間t2後、コンプレッサ31が停止される(S114)。
<動作例B>
次に、図5を参照して、IGのOFFに連動して遮断弁22が閉じ、カソード掃気が行われ後、ドレン弁25、パージ弁26が順次に開かれたことにより、アノードガス圧力が所定圧力P0以下に低下する動作例Bについて説明する。なお、ドレン弁25が開かれるまでは、動作例Aと同じであるため、ここでの説明は省略する。
ドレン弁25が開かれたことによっても、アノードガス圧力が所定圧力P0以下に低下していないため(S106・No)、燃料電池10の発電は継続される。そして、所定時間t2の間、希釈器32に送り込まれた水素が希釈される(S107)。その後、パージ弁26が開かれる(S110)。
パージ弁26が開かれたことによって、アノードガス圧力が所定圧力P0に低下したため(S111・Yes)、燃料電池10の発電が停止される(S112)。その後、所定時間t3の間、希釈器32に送り込まれた水素が希釈される(S113)。そして、所定時間t3後、コンプレッサ31が停止される(S114)。
<動作例C>
次に、図6を参照して、IGのOFFに連動して遮断弁22が閉じ、カソード掃気が行われ後、ドレン弁25、パージ弁26を順次に開いたものの、アノードガス圧力が所定圧力P0以下に低下せず、タイムアウトする動作例Cについて説明する。なお、パージ弁26の1回目の開までは、動作例Bと同じであるため、ここでの説明は省略する。
パージ弁26が開かれたことによっても、アノードガス圧力が所定圧力P0以下に低下していないため(S111・No)、燃料電池10の発電は継続される。そして、所定時間t3の間、希釈器32に送り込まれた水素が希釈される(S119)。その後、2回目のパージ弁26の開を行う(S110)。
このようにパージ弁26の2回目の開が行われたことによっても、アノードガス圧力が所定圧力P0以下に低下していないため(S111・No)、燃料電池10の発電は継続される。その後、2回目の所定時間t3における希釈が行われる(S119)。このような、パージ弁26の開による排出(S110)と、所定時間t3における希釈(S119)とが、アノードガス圧力が所定圧力P0以下に低下しないため、繰り返される。
そして、4回目の所定時間t3における希釈後(S119)、遮断弁22が閉じてから所定時間t4が経過したため(S108・Yes)、燃料電池10の発電が停止し(S120)、コンプレッサ31が停止する(S114)。
<動作例D>
次に、図7を参照して、IGのOFFに連動するのではなく、遮断弁22が閉じた際に、コンプレッサ31が異常を示す場合について説明する。このように遮断弁22が閉じる場合は、例えば、コンプレッサ31の異常を示す異常信号を制御部51が検知して、制御部51が遮断弁22を閉じる場合が挙げられる。
この場合、遮断弁22が閉じた際に、コンプレッサ31が異常を示しているため(S101・No)、燃料電池10の発電は停止される(S115)。また、このようにコンプレッサ31が異常を示す場合、ドレン弁25およびパージ弁26を開かないため、高濃度の水素が排出されることはない。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば、次のように変更することもできる。
前記した実施形態では、燃料電池システム1が燃料電池自動車に搭載された場合について例示したが、燃料電池システムの使用態様はこれに限定されず、その他の移動体(例えば自動二輪車)に搭載された場合であってもよい。また、家庭用の据え置き型の燃料電池システムであってもよい。
前記した実施形態では、圧力センサ27が燃料電池10の上流側に位置する場合を例示したが、アノード流路12aのアノードガス圧力を検出可能であれば、この位置に限定されない。すなわち、圧力センサ27は、例えば、燃料電池10に設けられてもよいし、燃料電池10の下流側の配管24aに設けられてもよい。
前記した実施形態では、遮断弁22が閉じた後も、燃料電池10の発電を継続させることで、水素を消費し、アノードガス圧力の低下を図る場合を例示したが、燃料電池10の発電を停止させる構成であってもよい。
本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 本実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートの前半部分である。 本実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートの後半部分である。 本実施形態に係る燃料電池システムの一動作例を示すタイムチャートである。 本実施形態に係る燃料電池システムの一動作例を示すタイムチャートである。 本実施形態に係る燃料電池システムの一動作例を示すタイムチャートである。 本実施形態に係る燃料電池システムの一動作例を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 燃料電池システム
10 燃料電池
11 電解質膜
12 アノード
12a アノード流路
13 カソード
13a カソード流路
22 遮断弁(遮断手段)
24c 配管(循環手段)
25 ドレン弁(排出手段)
26 パージ弁(排出手段)
27 圧力センサ(圧力検出手段)
31 コンプレッサ(酸化剤ガス供給手段)
32 希釈器
41 走行モータ
50 ECU
51 制御部(制御手段)
52 排出量決定部(排出量決定手段)
53 禁止部(禁止手段)

Claims (4)

  1. アノード流路およびカソード流路を有し、前記アノード流路に燃料ガスが、前記カソード流路に酸化剤ガスがそれぞれ供給されることで発電する燃料電池と、
    前記アノード流路への燃料ガスの供給を遮断する遮断手段と、
    前記燃料電池から排出された未反応の燃料ガスを循環させる循環手段と、
    前記アノード流路内のアノードガス圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記カソード流路に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、
    前記アノード流路内のガスを排出し、前記燃料電池から排出された酸化剤ガスに合流させる排出手段と、
    前記酸化剤ガス供給手段および前記排出手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記遮断手段により燃料ガスの供給が遮断された場合、前記酸化剤ガス供給手段は酸化剤ガスを前記カソード流路に供給し、当該カソード流路を掃気する燃料電池システムであって、
    前記カソード流路の掃気後、アノードガス圧力が所定圧力以下でない場合、
    前記制御手段は、前記酸化剤ガス供給手段による前記カソード流路への酸化剤ガスの供給を継続しつつ、前記排出手段により前記アノード流路内のガスを排出してアノードガス圧力を下げることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記アノードガス圧力が所定圧力以下でない場合において、
    前記燃料電池から排出される酸化剤ガスの流量に対応して、前記排出手段による排出量を決定する排出量決定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記酸化剤ガス供給手段が異常を示す場合、前記排出手段による排出を禁止する禁止手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. アノード流路およびカソード流路を有し、前記アノード流路に燃料ガスが、前記カソード流路に酸化剤ガスがそれぞれ供給されることで発電する燃料電池と、
    前記アノード流路への燃料ガスの供給を遮断する遮断手段と、
    前記燃料電池から排出された未反応の燃料ガスを循環させる循環手段と、
    前記アノード流路内のアノードガス圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記カソード流路に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、
    前記アノード流路内のガスを排出し、前記燃料電池から排出された酸化剤ガスに合流させる排出手段と、
    を備え、
    前記遮断手段により燃料ガスの供給が遮断された場合、前記酸化剤ガス供給手段は酸化剤ガスを前記カソード流路に供給し、当該カソード流路を掃気する燃料電池システムにおいて、
    前記カソード流路の掃気後、アノードガス圧力が所定圧力以下でない場合、
    前記酸化剤ガス供給手段による前記カソード流路への酸化剤ガスの供給を継続しつつ、前記排出手段により前記アノード流路内のガスを排出してアノードガス圧力を下げることを特徴とする燃料電池システムの圧力低下方法。
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