JP2005158433A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池水素側内部のガスを外部へ放出する際に、放出ガスを周囲の空気と混合し希釈する装置において、騒音が低く、かつ水素を均一に希釈可能とし、音振性能及び信頼性の高い燃料電池システムを提供する。
【解決手段】空気を供給する空気供給手段2と、水素を供給する水素供給手段7と、供給された空気及び水素に基づいて発電する発電手段5と、発電手段の水素側出口下流通路に設けられ、その通路を開閉し、通路を開いたときに、発電手段水素側内部のガスを、発電手段外部へ放出する放出手段10と、周囲の空気を取り込み、その取り込んだ空気を放出手段から放出されるガスに混合して、放出ガスを希釈する希釈手段11と、を有し、放出手段10は、通路を第1の所定時間開いた後、第2の所定時間閉じる開閉動作を繰り返して、発電手段水素側内部のガスを発電手段外部へ放出することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気と水素とに基づいて発電する燃料電池システムに関するものである。
燃料電池システムにおいては、燃料電池本体及びその周辺要素から漏洩する可燃性ガス(水素)の処理が重要である。
そこで、従来の燃料電池システムでは、燃料電池本体及びその周辺要素から漏洩する可燃性ガス(水素)を、可燃性ガス漏洩検出手段で検出し、可燃性ガス漏洩検出手段からの可燃性ガス検知信号に基づいて、換気風量を増加させるように制御している(特許文献1参照)。
特開平8−31436号公報
しかしながら、水素を空気と混合し希釈する場合に、両者が定常流のときは、水素が空気に十分混合されないまま、外部に排気される可能性があり、この場合、排気中において極所的に水素濃度が高い場所が存在しうるという課題がある。
この課題を解決するには、換気風量を増加すればよいが、そのようにすると風量増加に伴い騒音が過大になり、また振動等が増大するおそれがある。さらに故障の原因になりうるという、さらなる課題が発生する。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、燃料電池水素側内部のガスを外部へ放出する際に、放出ガスを周囲の空気と混合し希釈する装置において、騒音が低く、かつ水素を均一に希釈可能とし、音振性能及び信頼性の高い燃料電池システムを提供することを目的としている。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、空気を供給する空気供給手段(2)と、水素を供給する水素供給手段(7)と、供給された空気及び水素に基づいて発電する発電手段(5)と、前記発電手段の水素側出口下流通路に設けられ、その通路を開閉し、通路を開いたときに、前記発電手段水素側内部のガスを、発電手段外部へ放出する放出手段(10)と、周囲の空気を取り込み、その取り込んだ空気を前記放出手段から放出されるガスに混合して、放出ガスを希釈する希釈手段(11)と、を有し、前記放出手段(10)は、前記通路を第1の所定時間開いた後、第2の所定時間閉じる開閉動作を繰り返して、前記発電手段水素側内部のガスを発電手段外部へ放出することを特徴とする。
本発明によれば、放出手段を、第1の所定時間開いた後、第2の所定時間閉じる開閉動作を繰り返して、発電手段水素側内部のガスを発電手段外部へ放出するようにしたので、放出ガスに非定常流である脈動を生じる。そのため、空気及びガスの流れが変化し、空気の流れが回り込むこととなり、希釈手段において空気とガスとの混合が促進され、希釈手段における空気流量を増やすことなく、すなわち、静粛性等の音振性能を悪化させることなく、ガスを均一に希釈することが可能となる。
以下、図面等を参照して本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1は、本発明による燃料電池システムの一実施形態を示す全体システム図である。
最初にこの図1を参照しながらシステム構成について説明する。
1はフィルタ、2はコンプレッサ(空気供給手段)、3は空気流量センサ、4は空気圧力制御弁、5は燃料電池スタック(発電手段)、6は水素タンク、7はプレッシャレギュレータ(水素供給手段)、8は水素流量制御弁、9はポンプ、10はシャットオフバルブ(放出手段)、11は希釈装置(希釈手段)であり12はファン、13は水素濃度センサ、14はファンの回転速度センサ、20はコントロールユニット、30はコンプレッサ2の回転速度センサ、31は燃料電池スタック5の水素側の圧力センサ(圧力検出手段)、32は燃料電池スタック5の空気側の圧力センサ、33は燃料電池スタック5の水素側の温度センサ(温度検出手段)、34は燃料電池スタック5の発電量センサ(発電量検出手段)、35は燃料電池スタック5の水素側の湿度センサ(湿度検出手段)である。
フィルタ1は、コンプレッサ2が吸い込む空気中の不純物を取り除く。コンプレッサ2は、フィルタ1を通して空気を吸い込み、圧縮して吐出し、燃料電池スタック5へ空気を供給する空気供給手段である。また、コンプレッサ2はコントロールユニット20によって回転速度が制御され、供給する空気流量が制御される。空気流量センサ3は、コンプレッサ2から供給される空気流量を検出し、検出値をコントロールユニット20に入力する。また、コントロールユニット20は、空気流量センサ3の検出値に基づき、燃料電池スタック5へ供給される空気流量を制御する。
空気圧力制御弁4は、コントロールユニット20の指令によって制御され、燃料電池スタック5の空気側の入口圧力を制御する。
燃料電池スタック5は、供給される空気と、供給される水素とを用いて発電する発電手段である。
水素タンク6は、水素を貯蔵する。プレッシャレギュレータ7は、水素タンク6から供給される水素の圧力を一定の圧力に制御して出力する水素供給手段である。水素流量制御弁8は、コントロールユニット20の指令によって制御され、燃料電池スタック5へ供給する水素の流量を制御し、これによって燃料電池スタック5の水素側の入口圧力を制御する。
ポンプ9は燃料電池スタック5から排出される未使用水素を吸込み再度燃料電池スタック5へ供給する。
シャットオフバルブ10は、コントロールユニット20の指令によって制御され、燃料電池スタック5の水素側におけるガスを燃料電池スタック5外部へ放出する放出手段である。
希釈装置11は、シャットオフバルブ10を介して排出される水素を希釈し排出する希釈手段である。ファン12は、周囲の空気を吸い込み、希釈装置11内部に空気を吐出する。水素濃度センサ13は、希釈装置11内部における水素濃度を検出し、検出値をコントロールユニット20に入力する。回転速度センサ14は、ファン12の回転速度を検出し、検出値をコントロールユニット20に入力する。
コントロールユニット20は、本システムにおける各センサからの信号を読み込み、予め内部に保有する制御ロジックに従い、各構成品へ指令を送り、本システムの制御を行う。
回転速度センサ30は、コンプレッサ2の回転速度を検出し、検出値をコントロールユニット20に入力する。
圧力センサ31は燃料電池スタック5の水素側の圧力を検出し、検出値をコントロールユニット20に入力する。また、コントロールユニット20は、圧力センサ31の検出値に基づき、水素流量制御弁8を制御する。
圧力センサ32は燃料電池スタック5の空気側の圧力を検出し、検出値をコントロールユニット20に入力する。また、コントロールユニット20は、圧力センサ32の検出値に基づき、空気圧力制御弁4を制御する。
温度センサ33は燃料電池スタック5の水素側の温度を検出し、検出値をコントロールユニット20に入力する。
発電量センサ34は燃料電池スタック5の発電量を検出し、検出値をコントロールユニット20に入力する。
湿度センサ35は燃料電池スタック5の水素側の湿度を検出し、検出値をコントロールユニット20に入力する。
次に本構成における、燃料電池スタック5の水素側におけるガスを燃料電池スタック5外部へ放出する際の制御方法について説明する。
図2は、この制御のフローチャートである。図2のフローチャートは、コントロールユニット20において、予め定められた一定の制御周期ごとに繰り返し実行される。制御周期は実験的に定められるが、例えば1〜100ms程度の値である。
ステップS11では、第3所定時間が経過したか否かを判断する。この第3所定時間については後述するが、初期値は0である。
ステップS12では、ガス放出フラグがONであるか否かを判断する。このガス放出フラグについては後述するが、初期値はOFFである。
ステップS13では、シャットオフバルブ10から放出される燃料電池スタック5の水素側におけるガスの流量Qを推定する。ここで、ガス流量Qは、例えば次式で求める。
Figure 2005158433
ステップS14では、希釈装置11において、ファン12が、希釈装置11内部に吐出する空気の流量Vを設定する。ここで、空気流量Vは、例えば次式で求める。
Figure 2005158433
ここで、V0は、例えば、前回シャットオフバルブ10がガス放出を終了した時点から、今回シャットオフバルブ10がガス放出を開始するまでの間の時間t4に基づき、図3に示すよう、そのt4が長いほど、V0を小さく設定するとよい。そのようにすれば、t4が長く、シャットオフバルブ10がガスを放出していない場合にはV0を小さくし騒音を低減できる。
以上のように、希釈装置11は放出されるガス流量Qに基づき、吐出する空気流量Vを可変とする構成としたので、ガスの希釈に対し必要な空気流量が適切に設定され、音振性能及び信頼性の高い燃料電池システムを提供することが可能となる。
ステップS15では、シャットオフバルブ10からガスを放出する必要があるか否かを判断し、必要がなければ本処理を終了する。ガスを放出する必要がありになったら、ステップS16に進んで、ガス放出フラグをONする。
ステップS17では、バルブ状態フラグが1であるか否かを判断する。このバルブ状態フラグについては後述するが、初期値は0である。
ステップS18では、シャットオフバルブ10を開く。
ステップS19では、第1カウンタ及び第3カウンタをカウントアップする。なお、第1カウンタは、シャットオフバルブ10を開いている時間を測定するためのカウンタであり、第3カウンタは、シャットオフバルブ10の開閉制御の継続時間を測定するためのカウンタである。
ステップS20では、シャットオフバルブ10を開いている時間が第1所定時間を経過したか否かを判断する。第1所定時間を経過しなければリターンし(ステップS28)、以上の処理、すなわちステップS10→S11→S12→S17→S18→S19→S20→S28を繰り返し、シャットオフバルブ10を開状態に保つ。第1所定時間を経過したらステップS21に進んでバルブ状態フラグを1にするとともに第1カウンタをリセットする。なお第1所定時間の詳細については後述する。
ステップS22では、シャットオフバルブ10を閉じる。
ステップS23では、第2カウンタ及び第3カウンタをカウントアップする。なお、第2カウンタは、シャットオフバルブ10を閉じている時間を測定するためのカウンタである。
ステップS24では、シャットオフバルブ10を閉じている時間が第2所定時間を経過したか否かを判断する。第2所定時間を経過しなければリターンし(ステップS28)、以上の処理、すなわちステップS10→S11→S12→S17→S22→S23→S24→S28を繰り返し、シャットオフバルブ10を閉状態に保つ。第2所定時間を経過したらステップS25に進んでバルブ状態フラグを0にするとともに第2カウンタをリセットする。
なお第2所定時間は、シャットオフバルブ10から放出されるガスの密度・粘性・流速に基づき、ガスに脈動を発生させるために最適な時間に設定することが望ましい。ただし、本発明では、シャットオフバルブ10を開閉することで、シャットオフバルブ10から放出されるガスの脈動を増やして、希釈装置11における空気とガスとを混合し、希釈装置11における空気流量を増やすことなく、ガスを均一に希釈する点がポイントである。したがって、シャットオフバルブ10をある時間閉状態に保つことが重要であり、上記のようにして求める最適時間でなくてもよく、ある時間閉状態に保つようにすればよい。
以上のように、シャットオフバルブ10を第1所定時間、第2所定時間ごとに開閉し、シャットオフバルブ10の開閉制御の継続時間が第3所定時間を経過したら、ステップS26以降に進んで、シャットオフバルブ10を閉じてガスの放出を終了し、バルブ状態フラグを0にして、第1〜3カウンタをリセットする。なお、第3所定時間とは、燃料電池スタック5の水素側内部のガスを外部へ放出するために要する時間であり、燃料電池スタック5の水素側内部に含まれるガス量を、放出されるガス流量Qで除した値に相当するものである。
次に第1所定時間t1について説明する。第1所定時間t1は、図4〜図9によって求める。
図4は、燃料電池スタック5の発電量を検出する発電量センサ(発電量検出手段)34の検出値に基づき、発電量が小さいほど第1所定時間t1を短くするものである。燃料電池スタック5の発電量が小さく、燃料電池スタック5の水素側内部のガスに含まれる水蒸気分が小さくなる場合に、すなわちシャットオフバルブ10から放出されるガスに含まれる水蒸気分も小さくなり、相対的にシャットオフバルブ10から放出されるガスに含まれる水素分が増加する場合に、t1を短くする。
このようにすることで、その増加する水素分に応じて、シャットオフバルブ10から放出されるガスに発生させる脈動を増やし、希釈装置11における空気とガスとを適切に混合し、希釈装置11における空気流量を増やすことなく、ガスを均一に希釈することが可能となり、音振性能及び信頼性の高い燃料電池システムを提供することが可能となる。
図5は、燃料電池スタック5の水素側における湿度を検出する湿度センサ(湿度検出手段)35の検出値に基づき、湿度が低いほど第1所定時間t1を短くするものである。燃料電池スタック5の水素側における湿度が低く、燃料電池スタック5の水素側内部のガスに含まれる水蒸気分が小さくなる場合に、すなわちシャットオフバルブ10から放出されるガスに含まれる水蒸気分も小さくなり、相対的にシャットオフバルブ10から放出されるガスに含まれる水素分が増加する場合に、t1を短くする。
このようにすることで、その増加する水素分に応じて、シャットオフバルブ10から放出されるガスに発生させる脈動を増やし、希釈装置11における空気とガスとを適切に混合し、希釈装置11における空気流量を増やすことなく、ガスを均一に希釈することが可能となり、音振性能及び信頼性の高い燃料電池システムを提供することが可能となる。
図6は、燃料電池スタック5の水素側における温度を検出する温度センサ(温度検出手段)33の検出値に基づき、温度が低いほど第1所定時間t1を小さくするものである。燃料電池スタック5の水素側における温度が低く、燃料電池スタック5の水素側内部のガスに含まれる水蒸気分が小さくなる場合に、すなわちシャットオフバルブ10から放出されるガスに含まれる水蒸気分も小さくなり、相対的にシャットオフバルブ10から放出されるガスに含まれる水素分が増加する場合に、t1を短くする。
このようにすることで、その増加する水素分に応じて、シャットオフバルブ10から放出されるガスに発生させる脈動を増やし、希釈装置11における空気とガスとを適切に混合し、希釈装置11における空気流量を増やすことなく、ガスを均一に希釈することが可能となり、音振性能及び信頼性の高い燃料電池システムを提供することが可能となる。
図7は、燃料電池スタック5の水素側における圧力を検出する圧力センサ(圧力検出手段)31の検出値に基づき、圧力が高いほど第1所定時間t1を小さくするものである。燃料電池スタック5の水素側における圧力が高く、シャットオフバルブ10から放出されるガスの流量が増加する場合に、t1を短くする。
このようにすることで、その増加する水素分に応じて、シャットオフバルブ10から放出されるガスに発生させる脈動を増やし、希釈装置11における空気とガスとを適切に混合し、希釈装置11における空気流量を増やすことなく、ガスを均一に希釈することが可能となり、音振性能及び信頼性の高い燃料電池システムを提供することが可能となる。
また、前回シャットオフバルブ10がガス放出を終了した時点から、今回シャットオフバルブ10がガス放出を開始するまでの間における、燃料電池スタック5の総発電量を検出し、図8に示すように総発電量が大きいほどt1を小さくすることによって、総発電量が小さく、すなわち、燃料電池スタック5の空気側から水素側へ移動する窒素の量が少なく、燃料電池スタック5の水素側内部のガスに含まれる窒素分が小さくなる場合に、すなわちシャットオフバルブ10から放出されるガスに含まれる窒素分も小さくなり、相対的にシャットオフバルブ10から放出されるガスに含まれる水素分が増加する場合に、t1を短くする。
このようにすることで、その増加する水素分に応じて、シャットオフバルブ10から放出されるガスに発生させる脈動を増やし、希釈装置11における空気とガスとを適切に混合し、希釈装置11における空気流量を増やすことなく、ガスを均一に希釈することが可能となり、音振性能及び信頼性の高い燃料電池システムを提供することが可能となる。
ここで、前回シャットオフバルブ10がガス放出を終了した時点から、今回シャットオフバルブ10がガス放出を開始するまでの間における、燃料電池スタック5の総発電量は、燃料電池スタック5の発電量を検出する発電量センサ34の検出値を積分する(総発電量検出手段に相当)ことによって求めることができる。
図9は、燃料電池システム運転開始からの経過時間に基き、その経過時間が長いほど第1所定時間t1を小さくするものである。燃料電池システム運転開始直後は燃料電池スタック5の水素側内部のガスは空気を多く含み、運転開始後、徐々にその空気分が低下し、最終的に燃料電池スタック5の水素側内部のガスに含まれる空気分が略零になることから、燃料電池システム運転開始からの経過時間が長くなり、燃料電池スタック5の水素側内部のガスに含まれる空気分が小さくなる場合に、すなわちシャットオフバルブ10から放出されるガスに含まれる空気分も小さくなり、相対的にシャットオフバルブ10から放出されるガスに含まれる水素分が増加する場合に、t1を短くする。
このようにすることで、その増加する水素分に応じて、シャットオフバルブ10から放出されるガスに発生させる脈動を増やし、希釈装置11における空気とガスとを適切に混合し、希釈装置11における空気流量を増やすことなく、ガスを均一に希釈することが可能となり、音振性能及び信頼性の高い燃料電池システムを提供することが可能となる。
以上の燃料電池システムの動作のタイミングチャートを図10に示す。
この図10によれば、シャットオフバルブ10の開閉動作によって、放出されるガス流量に脈動が生じることがわかる。
なお、空気流量Vは(1)(2)式で求めるのであって、ここで一般的に燃料電池スタック5の水素側の圧力は、ほぼ一定又は緩やかに変化するよう制御し、また、燃料電池スタック5の水素側の温度も急激な変化はしないため、(1)式で求められる推定されるガス流量Qは図10に示す実際の放出されるガス流量のように脈動せず、図10に示すように、放出されるガス流量の平均値の変化に応じて設定されることとなる。
(効果)
次に図11を参照しながら本発明の効果について説明する。
図11(A)に示すように、シャットオフバルブ10から放出されるガスが定常流のときは、ファン12の空気(定常流)と混合しても、十分には混合されず、ガスが希釈されない可能性があった。この課題を解決するには、換気風量を増加すればよいが、そのようにすると風量増加に伴い騒音が過大になり、また振動等が増大するおそれがある。さらに故障の原因になりうるという、さらなる課題が発生する。
そこで本発明では、図11(B)に示すように、シャットオフバルブ10を開閉することで放出ガスに非定常流である脈動を生じさせたのである。このようにすることで、空気及びガスの流れが変化し、空気の流れが回り込むこととなり、希釈装置11において空気とガスとの混合が促進され、希釈装置11における空気流量を増やすことなく、すなわち、静粛性等の音振性能を悪化させることなく、ガスを均一に希釈することが可能となり、音振性能及び信頼性の高い燃料電池システムを提供することが可能となったのである。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明と均等であることは明白である。
本発明による燃料電池システムの一実施形態を示す全体システム図である。 燃料電池スタックの水素側におけるガスを燃料電池スタック外部へ放出する際の制御を説明するフローチャートである。 V0とt4との関係を示す図である。 燃料電池スタックの発電量と第1所定時間t1との関係を示す図である。 燃料電池スタックの水素側における湿度と第1所定時間t1との関係を示す図である。 燃料電池スタックの水素側における温度と第1所定時間t1との関係を示す図である。 燃料電池スタックの水素側における圧力と第1所定時間t1との関係を示す図である。 燃料電池スタックの総発電量と第1所定時間t1との関係を示す図である。 燃料電池システム運転開始からの経過時間と第1所定時間t1との関係を示す図である。 燃料電池システムの動作のタイミングチャートである。 本発明の効果について説明する図である。
符号の説明
1 フィルタ
2 コンプレッサ(空気供給手段)
3 空気流量センサ
4 空気圧力制御弁
5 燃料電池スタック(発電手段)
6 水素タンク
7 プレッシャレギュレータ(水素供給手段)
8 水素流量制御弁
9 ポンプ
10 シャットオフバルブ(放出手段)
11 希釈装置(希釈手段)
12 ファン
13 水素濃度センサ
14 ファンの回転速度センサ
20 コントロールユニット
30 コンプレッサの回転速度センサ
31 燃料電池スタックの水素側の圧力センサ(圧力検出手段)
32 燃料電池スタックの空気側の圧力センサ
33 燃料電池スタックの水素側の温度センサ(温度検出手段)
34 燃料電池スタックの発電量センサ(発電量検出手段)
35 燃料電池スタックの水素側の湿度センサ(湿度検出手段)

Claims (8)

  1. 空気を供給する空気供給手段と、
    水素を供給する水素供給手段と、
    供給された空気及び水素に基づいて発電する発電手段と、
    前記発電手段の水素側出口下流通路に設けられ、その通路を開閉し、通路を開いたときに、前記発電手段水素側内部のガスを、発電手段外部へ放出する放出手段と、
    周囲の空気を取り込み、その取り込んだ空気を前記放出手段から放出されるガスに混合して、放出ガスを希釈する希釈手段と、
    を有し、
    前記放出手段は、前記通路を第1の所定時間開いた後、第2の所定時間閉じる開閉動作を繰り返して、前記発電手段水素側内部のガスを発電手段外部へ放出する、
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記希釈手段は、前記放出手段から放出されるガス流量に基づいて、吐出する空気流量を可変とする、
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記発電手段の発電量を検出する発電量検出手段を有し、
    前記放出手段は、前記発電量検出手段で検出した発電量が小さいときほど前記第1の所定時間を短くする、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記発電手段の水素側における湿度を検出する湿度検出手段を有し、
    前記放出手段は、前記湿度検出手段で検出した湿度が低いときほど前記第1の所定時間を短くする、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記発電手段の水素側における温度を検出する温度検出手段を有し、
    前記放出手段は、前記温度検出手段で検出した温度が低いときほど前記第1の所定時間を短くする、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記発電手段の水素側における圧力を検出する圧力検出手段を有し、
    前記放出手段は、前記圧力検出手段で検出した圧力が高いときほど前記第1の所定時間を短くする、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 前回前記放出手段がガス放出を終了した時点から、今回その放出手段がガス放出を開始するまでの間における、前記発電手段の総発電量を検出する総発電量検出手段を有し、
    前記放出手段は、前記総発電量検出手段で検出した総発電量が小さいときほど前記第1の所定時間を短くする、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記放出手段は、燃料電池システム運転開始からの経過時間が長いときほど前記第1の所定時間を短くする、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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