JP2020029780A - 気体供給経路の診断システム - Google Patents

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隼人 奥田
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Abstract

【課題】車両の内燃機関に気体を供給する気体供給装置における気体供給経路の気密性の診断について、診断時間を低減する。【解決手段】内燃機関10の吸気経路11または排気経路12に接続される気体供給経路31,33と気体供給経路に気体を圧送するポンプ32と気体供給経路のポンプよりも下流側に設けられた開閉弁34とを備える気体供給装置を診断する診断システム40は、ポンプを制御する送風制御部44と、開閉弁を制御する弁制御部45と、ポンプと開閉弁との間の気体供給経路内の気体の圧力検出値と流量検出値との少なくともいずれか一方を取得する検出部41と、気体供給経路の気密性を診断する診断要求があった場合にポンプの作動中に開閉弁を閉弁した後ポンプの回転速度を所定範囲内に制御した状態で検出部が取得する圧力検出値と流量検出値との少なくともいずれか一方に基づいて気体供給経路の気密性診断を実行する診断部50とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の内燃機関に気体を供給する気体供給装置について、その気体供給経路の気密性を診断する診断システムに関する。
内燃機関へ気体を供給する気体供給装置において、気体の供給量等を適切に制御するために、供給される気体が通過する気体供給経路の気密性を診断する技術が求められている。特許文献1には、内燃機関の吸気経路や排気経路にオゾンを供給するオゾン供給装置の故障診断装置が記載されている。この故障診断装置では、オゾン供給の停止時に、オゾン通路へ送気するエアポンプが停止した状態で排気遮断弁を閉状態にし、オゾン通路の通気を遮断する。その後、エアポンプを起動させてオゾン通路に送気し、オゾン通路の気密性を診断する。
特開2017−44165号公報
特許文献1は、内燃機関の停止時等のエアポンプが停止している場合に診断を実行する技術に関し、エアポンプが駆動している場合に診断を実行することについて、考慮していない。例えば、内燃機関を無噴射状態として車両を低速走行させる際などのオゾンの要求量の低下時に、オゾン通路の気密性診断を実行したい場合がある。このような場合に、特許文献1のように、オゾン通路を遮断した後にエアポンプを起動させると、エアポンプの安定化のための待ち時間により診断開始が遅くなり、診断時間が長くなる。診断時間が長くなると、車両の走行中において限られた期間内に診断を完了することが困難となる。
上記の課題に鑑み、本発明は、車両の内燃機関に気体を供給する気体供給装置における気体供給経路の気密性の診断について、診断時間を低減する技術を提供することを目的とする。
本発明は、車両に搭載された内燃機関の吸気経路または排気経路に接続される気体供給経路と、前記気体供給経路に気体を圧送するポンプと、前記気体供給経路の前記ポンプよりも下流側に設けられた開閉弁とを備える気体供給装置を診断する診断システムを提供する。この診断システムは、前記ポンプを制御する送風制御部と、前記開閉弁を制御する弁制御部と、前記ポンプと前記開閉弁との間の前記気体供給経路内の気体の圧力検出値と流量検出値との少なくともいずれか一方を取得する検出部と、前記気体供給経路の気密性を診断する診断要求があった場合に、前記ポンプの作動中に前記開閉弁を閉弁した後、前記ポンプの回転速度を所定範囲内に制御した状態で、前記検出部が取得する前記圧力検出値と前記流量検出値との少なくともいずれか一方に基づいて前記気体供給経路の気密性診断を実行する診断部と、を備える。
本発明の診断システムによれば、診断部は、気体供給経路の気密性を診断する診断要求があった場合に、ポンプの作動中に開閉弁を閉弁した後、ポンプの回転速度を所定範囲内に制御する。このため、診断対象となる気体供給経路内の気体の圧力や流量の安定化に要する時間が短くなり、検出部が取得する圧力検出値や流量検出値を速やかに安定化させることができる。その結果、短い診断時間で、安定化した圧力検出値や流量検出値に基づいて気密性診断を実行することができるため、高い診断精度を維持することと、診断時間を低減することとを両立できる。また、本発明の診断システムによれば、診断時間が短いため、車両の走行中において限られた期間内に診断を完了することができる。
実施形態に係る排気浄化装置の概要図。 エアポンプの駆動時に閉弁した場合における気体供給経路内の気体流量の時間変化を示す概念図。 エアポンプの停止時に閉弁した場合における気体供給経路内の気体流量の時間変化を示す概念図。 気体供給経路内の流量検出値の時間変化について、閉弁後におけるエアポンプの回転速度の固定の有無を比較して示す図。 気体供給経路内の圧力検出値の時間変化について、閉弁後におけるエアポンプの回転速度の固定の有無を比較して示す図。 図4,5におけるエアポンプの回転速度の実測値を示す図。 第1実施形態に係る気密性診断処理のフローチャート。 第2実施形態に係る気密性診断処理のフローチャート。 第2実施形態に係る気密性診断処理のタイムチャート。 第3実施形態に係る気密性診断処理のフローチャート。 第3実施形態に係る気密性診断処理のタイムチャート。 第4実施形態に係る気密性診断処理のフローチャート。 第5実施形態に係る気密性診断処理のフローチャート。 第5実施形態に係る気密性診断処理のタイムチャート。
(第1実施形態)
図1に示すように、車両に搭載された排気浄化装置1は、内燃機関10から排出される排気を浄化触媒層21により浄化可能な装置として構成されている。オゾン供給装置30は、浄化触媒層21にオゾンを供給するために、排気浄化装置1に搭載されている。内燃機関10は、ディーゼルエンジンであり、吸気管11から吸入した空気は、過給装置13によって圧縮されて内燃機関10の燃焼室内に吸入され、この燃焼室内において、燃料噴射弁から噴射された燃料とともに燃焼に供される。
過給装置13は、吸気管11に配置された吸気コンプレッサ14と、排気管12に配置された排気タービン15と、吸気コンプレッサ14と排気タービン15とを連結する回転軸16とを備えている。内燃機関10からの排気により排気タービン15が回転されると、その回転に伴い吸気コンプレッサ14が回転され、吸気の過給が行われる。なお、吸気管11には、吸気コンプレッサ14の下流側に熱交換器としてのインタクーラが配置されていてもよい。
吸気管11には、吸気コンプレッサ14の上流側となる位置に、吸気管11を通過する空気量を検出する吸気量センサ18が設けられている。排気管12には、排気温度を検出する排気温度センサ22と、排気圧力を検出する排気圧センサ23と、エンジンで発生したNOx量を濃度として検出するNOxセンサ24が設けられている。排気温度センサ22、排気圧センサ23、NOxセンサ24の下流側に、浄化触媒層21が設けられている。
浄化触媒層21は、NOx吸蔵還元型の触媒を備えている。浄化触媒層21は、周知のとおり、リーン燃焼時において排気中に含まれるNOxを吸蔵するとともに、例えばポスト噴射の実施時等において排気中に含まれるHC、COといった還元成分を用いて、吸蔵したNOxを還元除去するものである。浄化触媒層21は、例えば、担体表面にコーティングされたアルミナに、還元触媒としての銀を担持させた構造を有する。内燃機関10からの排気は、排気管12を通過して浄化触媒層21において浄化される。
オゾン供給装置30は、エアポンプ32と、オゾン生成器33とを備えている。エアポンプ32は、例えば電動ポンプであって、外部から吸入した空気を加圧してオゾン生成器33に圧送することができる。エアポンプ32の出口には、空気量センサ35が設けられており、エアポンプ32からオゾン生成器33に送風する空気の流量を検出することができる。
オゾン生成器33は、オゾン供給管31と、エアポンプ32となる位置に設置されている。オゾン生成器33は、オゾン供給管31を介して排気管12に接続されている。オゾン供給管31は、浄化触媒層21およびNOxセンサ24の上流側、かつ、排気温度センサ22および排気圧センサ23の下流側となる位置において、排気管12に接続されている。オゾン生成器33およびオゾン供給管31により、オゾン供給装置30における気体供給路が構成されている。オゾン供給管31の排気管12側の端部は、接続部37である。
オゾン供給管31には、排気管12からの排気の逆流を抑制する目的で、開閉弁34が設けられている。開閉弁34は、接続部37とオゾン生成器33との間に設けられている。開閉弁34は、気体供給経路において、エアポンプ32よりも下流側(排気管12側)に設けられている。開閉弁34は、排気管12に対するオゾン供給時には開放され、オゾン供給の停止時には閉鎖される。オゾン供給管31には、オゾン生成器33と開閉弁34との間となる位置において、NOx量を濃度として検出する圧力センサ25が設けられている。圧力センサ25によって、オゾン生成器33から浄化触媒層21へ供給されるガス中のNOx量を検出することができる。
オゾン生成器33は、ハウジング内に配置された複数の電極板と、電極板に電圧印加する電圧印加手段とを備えている。エアポンプ32から供給された空気が複数の電極板によって隔てらえた流路を通過する際に、電圧印加手段によって複数の電極板間に高電圧が印加されて放電が起こると、電極板間の流路を流通する空気からオゾンが生成される。
オゾン生成器33により生成されたオゾン(O3)は、オゾン供給管31を介して、排気管12において浄化触媒層21の上流側に供給される。オゾンが供給されることにより、排気管12から浄化触媒層21に流入する排気中のNOをNO2に酸化することができ、これによって、浄化触媒層21におけるNOx吸蔵能力を高めることができる。特に、浄化触媒層21の温度が低い場合には、NOの吸蔵効率が低くなるため、浄化触媒層21にオゾンを供給してNOをNO2に酸化することが吸蔵効率確保のために好ましい。
内燃機関10の運転時において、排気管12にオゾン供給を行う場合には、エアポンプ32およびオゾン生成器33が駆動され、かつ開閉弁34が開放されることにより、オゾン生成器33を通過する空気と共にオゾンが排気管12内に流入する。そして、浄化触媒層21の上流側においてオゾンによりNOからNO2への酸化反応が行われつつ、浄化触媒層21においてNO及びNO2が吸蔵され、かつ還元浄化される。
吸気量センサ18、排気温度センサ22、排気圧センサ23、NOxセンサ24、圧力センサ25および空気量センサ35の検出値は、ECU40に出力される。ECU40は、CPU、ROM、RAM等を含むマイクロコンピュータを主体として構成された電子制御ユニットであり、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、前述した各種センサの検出信号に基づいて、内燃機関10および排気浄化装置1の各種制御を実行する。ECU40は、内燃機関10の燃焼制御を実行する機能、オゾン供給装置30からのオゾン供給量制御を実行する制御装置としての機能、および、オゾン供給装置30について、内燃機関10へオゾンを供給する気体供給経路の気密性を診断する診断システムとしての機能を有する。
ECU40は、検出部41と、記憶部42と、オゾン制御部43と、送風制御部44と、弁制御部45と、診断部50とを備えている。
検出部41は、吸気量センサ18、排気温度センサ22、排気圧センサ23、NOxセンサ24、圧力センサ25および空気量センサ35の検出値等の各種センサの検出値を取得する。検出部41は、エアポンプ32と開閉弁34との間の気体供給経路内の気体の圧力検出値Pとして、圧力センサ25の検出値を取得できる。また、検出部41は、エアポンプ32と開閉弁34との間の気体供給経路内の気体の流量検出値Fとして、空気量センサ35の検出値を取得できる。検出部41によって取得されたデータは、記憶部42によって、ECU40に記憶されてもよい。
オゾン制御部43は、内燃機関10の運転状態に応じて、オゾン供給装置30を運転し、浄化触媒層21へのオゾン供給を実行する。例えば内燃機関10のリーン燃焼時に、オゾン供給の要求が生じたとして、オゾン供給装置30を運転し、排気管12に対してオゾン供給を実行する。
オゾン供給装置30の運転時に、オゾン制御部43は、オゾン生成器33を制御して、オゾン供給装置30が供給するオゾン量を制御する。オゾン供給量を適正に制御することにより、浄化触媒層21におけるNOx浄化を適正に実現できる。オゾン量の制御のために、オゾン制御部43は、エアポンプ32や開閉弁34の制御を併せて行ってもよい。
オゾン制御部43は、生成オゾン量が、浄化触媒層21が必要とするオゾン量(以下、必要オゾン量と称する)に近づくように、オゾン供給装置30をフィードバック制御するように構成されていてもよい。具体的には、必要オゾン量と、生成オゾン量との差が所定の閾値以下となるようにオゾン生成器を制御するように構成されていてもよい。
送風制御部44は、気体供給経路に空気を圧送するエアポンプ32を制御する。送風制御部44は、オゾン供給装置30の運転時には、オゾン制御部43からの制御指令に基づいて、エアポンプ32を制御する。また、送風制御部44は、オゾン供給装置30の気密性診断時には、診断部50からの制御指令に基づいて、エアポンプ32を制御する。
送風制御部44は、エアポンプ32の回転速度と、開閉弁34の閉弁時のエアポンプ32の加圧力との関係に基づいて、エアポンプ32の回転速度を制御するように構成されていてもよい。エアポンプ32の加圧力は、エアポンプ32の回転速度に基づいて算出できる。エアポンプ32の回転速度が速くなるほど、エアポンプ32の加圧力は大きくなる。例えば、気密性診断の実行に適したエアポンプ32の加圧力の下限値を加圧力閾値C0として設定し、エアポンプ32の回転速度から算出される加圧力が加圧力閾値C0未満である場合に、エアポンプ32の回転速度を高くする制御を実行するように構成されていてもよい。もしくは、例えば、送風制御部44は、加圧力閾値C0を与えるエアポンプ32の回転速度を回転速度閾値R0として算出し、エアポンプ32の回転速度が回転速度閾値R0以下である場合に、エアポンプ32の回転速度を高くする制御を実行してもよい。
オゾン供給装置30により内燃機関10にオゾンを供給している際には、エアポンプ32を作動させた状態となっている。この状態となっている際に、診断要求があり、診断部50による気密性の実行が行われる場合には、送風制御部44は、診断部50が気体供給経路の気密性の診断を完了するまでエアポンプ32を停止することなく、エアポンプ32の作動を継続させるように構成されていてもよい。エアポンプ32を停止させることなく、オゾン供給装置30の制御状態を、オゾン等の気体を内燃機関10に供給する気体供給状態から、気体供給経路の気密性を診断する診断実行状態に移行させることにより、エアポンプ32を速やかに安定化させることができ、ひいては、気密性診断の時間を短くすることができる。
弁制御部45は、気体供給経路に設置された開閉弁34を制御する。弁制御部45は、オゾン供給装置30の運転時には、オゾン制御部43からの制御指令に基づいて、開閉弁34を制御する。また、弁制御部45は、オゾン供給装置30の気密性診断時には、診断部50からの制御指令に基づいて、開閉弁34を制御する。
診断部50は、気体供給経路の気密性を診断する診断要求があった場合に、エアポンプ32の作動中において開閉弁34を閉弁する。診断部50は、弁制御部45を介して開閉弁34を閉弁した後、送風制御部44を介してエアポンプの回転速度を所定範囲内に制御した状態で、検出部41が取得する圧力検出値と流量検出値との少なくともいずれか一方に基づいて、気体供給経路の気密性の診断(気密性診断)を実行する。具体的には、圧力検出値については、所定の圧力閾値未満である場合に異常と判定し、所定の圧力閾値以上である場合に正常と判定する。また、流量検出値については、所定の流量閾値を超える場合に異常と判定し、所定の流量閾値以下である場合に正常と判定する。
図2、3に、開閉弁34を閉弁する前後における検出部41が取得する流量検出値Fの時間変化を概念的に示す。図2に示すように、時間t0以降、エアポンプ32が駆動している状態で、時間t1に開閉弁34を閉弁すると、時間t1〜t2の間に流量検出値Fは低下し、時間t2以降、閉弁前よりも低い値で略一定となって安定化する。気体供給経路の気密性に異常がある場合には、漏れの箇所における気体の出入りによって気流が生じる。このため、時間t2以降の流量検出値Fは、気体供給経路の気密性に異常がある場合(異常時)には、異常がない場合(正常時)よりも、高い値で安定化する。
図3に示すように、時間t0〜t1の間においてエアポンプ32が停止している状態で、時間t1に開閉弁34を閉弁し、閉弁直後にエアポンプを起動すると、時間t1〜t3の間に流量検出値Fは一端上昇した後で低下し、時間t3以降に略一定となって安定化する。開閉弁34の閉弁後にエアポンプ32を起動するため、エアポンプ32の運転状態が安定化ための時間が追加される。このため、図3に示す時間t1〜t3までの時間は、図2に示す時間t1〜t2までの時間よりも長くなる。すなわち、エアポンプ32の駆動時に開閉弁34を閉弁した場合には、エアポンプ32の停止時に開閉弁34を閉弁した場合よりも、気体供給経路内の気体の流量の安定化に要する時間が短くなる。
同様に、エアポンプ32の運転状態が安定化するまでの時間が長くなると、気体供給経路内の圧力が安定化するまでの時間が長くなる。すなわち、エアポンプ32の駆動時に開閉弁34を閉弁した場合には、エアポンプ32の停止時に開閉弁34を閉弁した場合よりも、気体供給経路内の気体の圧力の安定化に要する時間が短くなる。
図4〜6に、開閉弁34の閉弁後に、エアポンプ32の回転速度を固定した場合(実線で示す)と、固定しなかった場合(破線で示す)とを比較して、流量検出値F、圧力検出値Pおよびエアポンプ32の回転速度Rの実測値の時間変化を示す。なお、図4〜6において時間軸のスケールは一致している。
図6に破線で示すように、開閉弁34の閉弁後にエアポンプ32の回転速度Rが所定範囲内となるように制御しない場合には、回転速度Rは、一旦上昇した後で低下し、略一定の回転速度に安定化する。図4,5に破線で示すように、流量検出値Fおよび圧力検出値Pは、図6に破線で示す回転速度Rの変化に応じた変化を示す。流量検出値Fおよび圧力検出値Pは、回転速度Rが一旦上昇した後で低下している期間において、同様に、一旦上昇した後で低下し、その後、略一定に安定化する。
これに対し、図6に実線で示すように、開閉弁34の閉弁後にエアポンプ32の回転速度が所定範囲内となるように制御すると、略一定に安定化させることができる。その結果、図4,5に実線で示すように、流量検出値Fおよび圧力検出値Pについても、開閉弁34の閉弁後に大きく変動することなく、速やかに略一定に安定化させることができる。
図2〜6を用いて説明したとおり、診断部50によれば、エアポンプ32の作動中に開閉弁34を閉弁した後、エアポンプ32の回転速度Rを所定範囲内に制御するため、圧力検出値Pや流量検出値Fが安定化するまでの時間を短くすることができる。その結果、短い診断時間で、安定化した圧力検出値Pや流量検出値Fに基づいて診断を実行することができるため、高い診断精度を維持することと、診断時間を低減することとを両立できる。また、診断時間が短いため、車両の走行中において限られた期間内に診断を完了することができる。例えば、内燃機関10を無噴射状態として車両を低速走行させる際などには、オゾンの要求量が低下し、または不要とされる場合がある。このような場合に、オゾン供給時にはオゾン通路となる気体供給経路の気密性診断を実行することが可能となる。
診断部50は、状態判定部51と、オゾン量推定部52と、診断実行部53とを備えている。
状態判定部51は、気密性の診断要求があり、開閉弁34が閉弁された後に、検出部41が取得する圧力検出値Pと流量検出値Fとの少なくともいずれか一方に基づいて、エアポンプ32から開閉弁34までの気体供給経路内が、気密安定状態であるか否かを判定する。なお、気密安定状態とは、気密性の診断に用いる所定のパラメータが安定化した状態であり、具体的には、例えば、圧力検出値Pと、流量検出値Fとの少なくともいずれか一方が略一定に安定化した場合に、気密安定状態であると判定してもよい。または、例えば、圧力検出値Pと、流量検出値Fとの双方が略一定に安定化した場合に、気密安定状態であると判定してもよい。気密安定状態であると判定するための条件を、圧力検出値Pと流量検出値Fのいずれか一方のみが安定化したことに設定するのか、双方が安定化したことに設定するのかについて、気密性の異常判定の条件に対応させて選択してもよい。例えば、圧力検出値Pに基づいて気密性の異常判定を実行する場合には、圧力検出値Pが安定化したことを条件として気密安定状態であると判定してもよい。
オゾン量推定部52は、エアポンプ32の出口から開閉弁34までの気体供給経路内のオゾン量を推定する。オゾン量の推定は、例えば、NOxセンサ24の検出値に基づいて、推定することができる。診断対象となる気体供給経路のエアポンプ32の出口から開閉弁34の間にNOxセンサ等を設置して、その検出値からオゾン量を推定してもよい。
診断実行部53は、気密性診断の精度を向上させるために、状態判定部51によって、気体供給経路内が気密安定状態であると判定された後に、気密性の診断を実行する。気密性診断の精度をより向上させるためには、診断実行部53は、状態判定部51によって、気体供給経路内が気密安定状態であると判定した後に、所定時間以上経過した時点で、気体供給経路の気密性の診断を実行するように構成されていることがより好ましい。診断実行部53は、必要とする診断結果の精度に応じて、状態判定部51による気密安定状態の判定があったことのみを条件として診断を開始するのか、気密性安定状態の判定時から所定時間が経過した後に診断を開始するのかについて選択可能であってもよい。
診断実行部53は、オゾン生成器33がオゾンを供給していないことを条件として、気体供給経路の気密性の診断を実行する。診断実行部53は、オゾン生成器33がオゾンを供給している時に診断要求があった場合には、オゾン生成器33によるオゾンの供給を停止させた後で、気体供給経路の気密性の診断を実行する。例えば、診断実行部53が、オゾン制御部43にオゾンの供給停止指令を送信し、この指令によってオゾン制御部43がオゾン生成器33の放電板への電圧印加を停止することにより、オゾン生成を停止させることができる。
診断実行部53は、オゾン量推定部52が推定するオゾン量が所定の残留閾値以下となったことを条件として、気体供給経路の気密性の診断を実行するように構成されていることが好ましい。診断要求があった際に、オゾン量推定部52が推定するオゾン量が所定の残留閾値を超えている場合には、診断実行部53は、気体供給経路内のオゾンを掃気するための制御指令を送風制御部44に送信し、エアポンプ32を用いて掃気を行ってもよい。掃気後に気密性の診断実行に移行する際に、送風制御部44は、掃気のために作動しているエアポンプ32を停止しないで、気密性の診断が完了するまでエアポンプ32を作動させた状態に制御することが好ましい。
診断部50は、内燃機関10の燃焼休止運転時に、気体供給経路の気密性の診断を実行するように構成されていてもよい。なお、燃焼休止運転時とは、内燃機関10が燃焼を一次的に休止させて運転する状態である時であり、具体的には、無噴射状態で車両を低速走行させている状態等が該当する。例えば、内燃機関10の運転時に診断要求があった場合に、内燃機関10の燃焼休止運転時であることを条件として、気密性の診断を実行してもよい。内燃機関10の燃焼休止運転時は、オゾン供給装置30によるオゾンの供給を休止しても、排気中のNOx量が問題となるレベルまで上昇しない。このため、診断部50により、内燃機関10の燃焼休止運転時に気体供給経路の気密性の診断を実行する場合には、排気中のNOx量を増加させることなく、速やかに気密性の診断を実行できる。
図7に、ECU40が実行する気密性診断処理のフローチャートを示す。図7に示す処理は、エアポンプ32が駆動している状態で実行される。
まず、ステップS101では、診断要求があったか否かを判定する。診断要求があった場合には、ステップS105に進む。診断要求が無かった場合には、処理を終了する。
ステップS105では、開閉弁34を閉弁する。開閉弁34を閉弁することにより、エアポンプ32の出口から開閉弁34までの気体供給経路が封止される。開閉弁34を閉弁する前後において、エアポンプ32は駆動状態にある。その後、ステップS106に進む。
ステップS106では、エアポンプ32に回転速度Rを所定の回転速度R1に固定する。その後、ステップS110に進む。
ステップS110では、気体供給経路内の圧力検出値が所定の圧力閾値未満であるか否かを判定する。具体的には、圧力センサ25によって検出されるオゾン供給管31内の圧力検出値Pが圧力閾値P0未満であるか否かを判定する。P<P0である場合には、ステップS112に進み、気密性診断の結果が異常であると判定する。P≧P0である場合には、ステップS111に進む。
ステップS111では、気体供給経路内の流量検出値が所定の流量閾値を超えているか否かを判定する。具体的には、空気量センサ35によって検出されるエアポンプ32の出口における気体の流量検出値Fが流量閾値F0を超えているか否かを判定する。F>F0である場合には、ステップS112に進み、気密性診断の結果が異常であると判定する。F≦F0である場合には、ステップS114に進み、気密性診断の結果が正常であると判定した後で、処理を終了する。
ステップS110,S111のうちの少なくともいずれか一方において肯定的判定があった場合には、ステップS112に進み、異常判定が行われる。すなわち、気体供給経路内の圧力検出値Pと、流量検出値Fとの一方または双方が、所定の閾値によって規定される範囲外である場合に、異常判定が行われる。これに対し、ステップS110,S111の双方において否定的判定があった場合には、ステップS114に進み、正常判定が行われる。
ステップS112における異常判定があった場合には、さらに、ステップS113に進んで、車両に搭載された表示装置に、気密性が異常であるとの判定結果が表示される。なお、ステップS114において正常判定が行われた場合には、正常である旨の通知を行わないで診断を終了する場合を例示して説明したが、判定結果が正常である旨の通知を行ってもよい。
図7に示す気密性診断処理によれば、ステップS105において、エアポンプ32の作動中に開閉弁34を閉弁した後、ステップS106において、エアポンプ32の回転速度Rを所定範囲内に制御する。このため、圧力検出値Pや流量検出値Fが安定化するまでの時間を短くすることができる。その結果、ステップS110およびS111における判定処理において、安定化した圧力検出値Pや流量検出値Fを用いて判定を実行することができる。
(第2実施形態)
図8に、第2実施形態に係る気密性診断処理のフローチャートを示す。本処理は、診断実行部53が、状態判定部51によって気体供給経路内が気密安定状態であると判定された後に、所定時間以上経過した時点で、気体供給経路の気密性の診断を実行するように構成されている場合に実行される処理の一例である。ステップS201,S205,S206,S212〜S214の処理は、図7におけるステップS101,S105,S106,S112〜S114の処理と同様であるため、S100番台の番号をS200番台に読み替えることにより説明を省略する。
ステップS206において、エアポンプ32の回転速度Rを所定の回転速度R1に固定した後、ステップS209に進む。ステップS209では、圧力検出値Pと流量検出値Fの双方が気密安定状態となった後、所定の時間tsが経過しているか否かを判定する。すなわち、圧力検出値Pと流量検出値Fの双方が気密安定状態となった時点から現在までの経過時間tが、時間閾値ts以上であるか否かを判定する。t≧tsである場合には、ステップS210に進む。t<tsである場合には、ステップS209に戻り、t≧tsとなるまでステップS209に示す処理を繰り返す。
ステップS210では、気体供給経路内の圧力検出値が所定の圧力閾値未満であるという条件と、気体供給経路内の流量検出値が所定の流量閾値を超えているという条件との双方を満たすか否かを判定する。具体的には、圧力センサ25によって検出されるオゾン供給管31内の圧力検出値Pが圧力閾値P0未満であり(P<P0)、かつ、空気量センサ35によって検出されるエアポンプ32の出口における気体の流量検出値Fが流量閾値F0を超えている(F>F0)である場合には、ステップS212に進み、異常判定を行った後、ステップS213に進む。それ以外の場合、すなわち、P≧P0である場合や、F≦F0である場合には、ステップS214に進み、正常判定を行った後で、処理を終了する。
図9に、図8に示す気密性診断処理のタイムチャートを示す。図9において、横軸は時間を示しており、縦軸は、上から順に、エアポンプ32の回転速度R、開閉弁34の開閉状態、圧力検出値P、流量検出値Fをそれぞれ示している。
時間t10〜t11の間、開閉弁34は開状態で、エアポンプ32が駆動され、回転速度Rが変動して圧力検出値Pおよび流量検出値Fが変動している。
時間t11において、診断要求があったため、開閉弁34が閉弁され、回転速度Rは、所定の回転速度R1に制御される。これにより、時間t11〜t12に示す過渡期間の間、圧力検出値Pは上昇し、流量検出値Fは低下する。
時間t12以降は、圧力検出値Pは、所定の圧力閾値P0よりも高い値で略一定となり、安定化する。また、流量検出値Fは、所定の流量閾値F0よりも低い値で略一定となり、安定化する。時間t12において、圧力検出値Pと流量検出値Fの双方が安定化したため、時間t12は気密安定状態となった時点として認識される。
時間t12からの経過時間がtsである時間t13において、気密性の診断が開始される。この場合、P≧P0かつF≦F0であるため、正常判定が行われる。
図8に示す気密性診断処理によれば、ステップS209に示す処理によって、気体供給経路内が気密安定状態となった時点から所定時間ts以上経過したことを条件として、ステップS210以降の気密性の診断が実行される。このため、圧力検出値Pと流量検出値Fが確実に安定化した状態で、精度よく気密性の診断を実行することができる。
なお、第2実施形態におけるステップS210の処理は、第1実施形態におけるステップS110,S111の処理に置き換えてもよく、逆に、第1実施形態におけるステップS110,S111の処理を第2実施形態におけるステップS210の処理に置き換えてもよい。ステップS110,S111と同様の処理を含む第3〜第5実施形態についても同様に、ステップS210の処理と相互に置き換えてもよい。
(第3実施形態)
図10に、第3実施形態に係る気密性診断処理のフローチャートを示す。本処理は、送風制御部44は、エアポンプ32の回転速度Rと、開閉弁34の閉弁時のエアポンプ32の加圧力との関係に基づいて、エアポンプ32の回転速度Rを制御するように構成されている場合に実行される処理の一例である。ステップS301,S305,S306,S310〜S314の処理は、図7におけるステップS101,S105,S106,S110〜S114の処理と同様であるため、S100番台の番号をS300番台に読み替えることにより説明を省略する。ステップS309の処理は、図8に示すステップS209の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS306において、エアポンプ32の回転速度Rを所定の回転速度R1に固定した後、ステップS307に進む。ステップS307では、回転速度Rが所定の回転速度閾値R0以上であるか否かを判定する。この回転速度閾値R0は、気密性診断の実行に適したエアポンプ32の加圧力の下限値である加圧力閾値C0に基づいて算出された回転速度である。回転速度Rが回転速度閾値R0に満たない場合には、エアポンプ32からの送風による加圧力は、加圧力閾値C0よりも低くなる。ステップS307において、R<R0と判定された場合には、ステップS309に進み、回転速度Rを上昇させ、ステップS307に戻る。ステップS307において、R≧R0と判定された場合には、ステップS309以降の処理に進み、気密性診断が実行される。
図11に、図10に示す気密性診断処理のタイムチャートを示す。図11において、横軸は時間を示しており、縦軸は、上から順に、エアポンプ32の回転速度R、開閉弁34の開閉状態、圧力検出値P、流量検出値Fをそれぞれ示している。
時間t20〜t21の間、開閉弁34は開状態で、エアポンプ32が駆動され、回転速度Rが変動して圧力検出値Pおよび流量検出値Fが変動している。
時間t21において、診断要求があったため、開閉弁34が閉弁され、回転速度Rは、所定の回転速度R1に制御される。さらに、時間t21〜t22に示す回転速度上昇期間において、回転速度RがR≧R0を満たすまで、回転速度Rを上昇する制御が実行される。
時間t22以降、回転速度Rは、R≧R0を満たす回転速度に固定されて維持される。時間t22〜t23に示す過渡期間の間、圧力検出値Pは上昇し、流量検出値Fは低下する。時間t23以降は、圧力検出値Pは、所定の圧力閾値P0よりも高い値で略一定となって安定化し、流量検出値Fは、所定の流量閾値F0よりも低い値で略一定となって安定化する。時間t23において、圧力検出値Pと流量検出値Fの双方が安定化したため、時間t12は気密安定状態となった時点として認識される。時間t23からの経過時間がtsである時間t24において、気密性の診断が開始される。この場合、P≧P0かつF≦F0であるため、正常判定が行われる。
図10に示す気密性診断処理によれば、ステップS307,S308によって、エアポンプ32の回転速度Rを、加圧力閾値C0以上を確保可能な回転速度であるR0以上となる値で固定した上で、ステップS310以降の気密性の診断が実行される。このため、診断対象となる気体供給経路内を十分に加圧した状態で、より精度よく気密性の診断を実行することができる。
(第4実施形態)
図12に、第4実施形態に係る気密性診断処理のフローチャートを示す。本処理は、診断実行部53が、オゾン生成器33がオゾンを供給していないことを条件として気体供給経路の気密性の診断を実行するように構成されている場合の処理の一例である。ステップS401,S405〜S414の処理は、図10におけるステップS301,S305〜S314の処理と同様であるため、S300番台の番号をS400番台に読み替えることにより説明を省略する。
ステップS401において、診断要求があった場合に、ステップS402に進む。ステップS402では、オゾン供給装置30のオゾン生成器33によるオゾン生成が停止中であるか否かを判定する。オゾン生成が停止中である場合には、ステップS405以降の処理に進み、気密性の診断が実行される。オゾン生成が停止中ではない場合、すなわち、オゾン生成器33によってオゾンが生成されている場合には、ステップS402に戻る。
図12に示す処理によれば、オゾン生成中には、気密性診断処理が実行されないため、内燃機関10がオゾンを必要としている場合に、気密性診断が実行されてオゾンの供給が妨げられること防止できる。また、オゾン生成中に気密性の診断を実行すると、開閉弁34を遮断することにより、オゾンが気体供給経路を逆流してオゾン供給装置30が故障することや、オゾンが漏出することが懸念される。図12に示す処理によれば、オゾン生成中には気密診断処理が実行されないため、オゾン供給装置30の故障やオゾンの漏出を防止できる。
(第5実施形態)
図13に、第5実施形態に係る気密性診断処理のフローチャートを示す。本処理は、診断実行部53が、オゾン生成器33がオゾンを供給している時に診断要求があった場合には、オゾン生成器33によるオゾンの供給を停止させた後で、掃気を行い、気体供給経路の気密性の診断を実行するように構成されている場合の処理の一例である。ステップS501,S505〜S514の処理は、図10におけるステップS301,S305〜S314の処理と同様であるため、S300番台の番号をS500番台に読み替えることにより説明を省略する。
ステップS501において、診断要求があった場合に、ステップS502に進む。ステップS502では、オゾン供給装置30のオゾン生成器33によるオゾン生成が停止中であるか否かを判定する。オゾン生成が停止中である場合には、ステップS505以降の処理に進み、気密性の診断が実行される。オゾン生成が停止中ではない場合には、ステップS503に進む。
ステップS503では、オゾン生成器33によるオゾンの供給が停止される。例えば、オゾン生成器33の放電板への電圧印加を停止させることにより、オゾン生成を停止させることができる。その後、ステップS504に進む。
ステップS504では、気体供給経路内の掃気が実行される。例えば、NOxセンサ24の検出値に基づいてオゾン量を算出し、算出したオゾン量が所定の残留閾値以下となるまで、エアポンプ32の送風による掃気を行う。その後、ステップS505以上の処理に進み、気密性の診断が実行される。
図14に、図13に示す気密性診断処理のタイムチャートを示す。図14において、横軸は時間を示しており、縦軸は、上から順に、エアポンプ32の回転速度R、開閉弁34の開閉状態、オゾンの供給状態、圧力検出値P、流量検出値Fをそれぞれ示している。
時間t30〜t31の間、オゾン生成器33によりオゾンが生成され、オゾン供給がオン状態となっている。時間t31において、気密性診断の要求があったため、オゾン生成器33に対して停止要求が成され、オゾン供給状態がオン状態からオフ状態に切替えられる。時間t31〜t32の間、気体供給経路の掃気が実行される。掃気機関において、開閉弁34は開状態で、エアポンプ32が駆動され、回転速度Rが変動して圧力検出値Pおよび流量検出値Fが変動している。
時間t32において、掃気が完了したため、開閉弁34が閉弁され、回転速度Rは、所定の回転速度R1に制御される。なお、回転速度R1については、R1≧R0であるため、回転速度Rを上昇する制御は実行されず、直ちに開閉弁34が閉弁される。
時間t32〜t33に示す過渡期間の間、圧力検出値Pは上昇し、流量検出値Fは低下する。時間t33以降は、圧力検出値Pは、所定の圧力閾値P0よりも高い値で略一定となって安定化し、流量検出値Fは、所定の流量閾値F0よりも低い値で略一定となって安定化する。時間t33において、圧力検出値Pと流量検出値Fの双方が安定化したため、時間t12は気密安定状態となった時点として認識される。時間t33からの経過時間がtsである時間t34において、気密性の診断が開始される。この場合、P≧P0かつF≦F0であるため、正常判定が行われる。
図13に示す処理によれば、オゾン生成中に気密性の診断要求があった場合に、オゾン生成を停止させ、さらに、気体供給経路内を掃気した上で、気密性の診断を実行できる。このため、オゾン逆流によるオゾン供給装置30の故障や、オゾンの漏出を防止できる。
上記の実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
ECU40は、検出部41と、送風制御部44と、弁制御部45と、診断部50とを備える。検出部41は、送風制御部44が制御するエアポンプ32と、弁制御部45が制御する開閉弁34との間の気体供給経路内の気体の圧力検出値Pと流量検出値Fとの少なくともいずれか一方を取得する。診断部50は、オゾン生成器33とオゾン供給管31とを含む気体供給経路について、その気密性を診断する診断要求があった場合に、エアポンプ32の作動中に開閉弁34を閉弁するように弁制御部45に制御指令を行なった後、エアポンプ32の回転速度Rを所定範囲内に制御するように送風制御部44に制御指令を行う。そして、この状態で、診断部50は、検出部41が取得する圧力検出値Pと流量検出値Fとの少なくともいずれか一方に基づいて、エアポンプ32の下流から開閉弁34の間の気体供給経路について、気密性診断を実行する。このため、短い診断時間で、安定化した圧力検出値Pや流量検出値Fに基づいて高精度に診断を実行することができる。また、診断時間が短いため、車両の走行中において、内燃機関10の燃焼を一次的に休止させて運転する燃焼休止運転時等の限られた期間内に診断を完了することができる。
診断部50は、検出部41が取得する圧力検出値Pと流量検出値Fとの少なくともいずれか一方に基づいて、気体供給経路内が、気密性の診断に用いる所定のパラメータが安定化した気密安定状態であることを判定する状態判定部51を備えている。そして、診断部50は、状態判定部51により気体供給経路内が気密安定状態であると判定されてから所定時間以上経過した時点で、気体供給経路の気密性の診断を実行する。このため、気密性診断の精度をより向上させることができる。
送風制御部44は、エアポンプ32の回転速度Rと、開閉弁34の閉弁時のエアポンプ32の加圧力との関係に基づいて、エアポンプ32の加圧力が所定の加圧力閾値C0以上となるように、エアポンプ32の回転速度Rを高くする。診断対象となる気体供給経路内を十分に加圧した状態で気密性の診断を実行できるため、気密性診断の精度をより向上させることができる。
また、送風制御部44は、オゾン供給装置30がエアポンプ32を作動させて内燃機関10に気体を供給している際に診断要求があった場合に、診断部50が気体供給経路の気密性診断を完了するまでエアポンプ32を停止しないように構成されていてもよい。エアポンプ32を停止させることなく、オゾン供給装置30の制御状態を気体供給状態から診断実行状態に移行させることにより、エアポンプ32を速やかに安定化させることができ、ひいては、気密性診断の時間を短くすることができる。
診断部50は、オゾン生成器33がオゾンを供給していないことを条件として、気体供給経路の気密性の診断を実行する。このため、オゾン逆流によるオゾン供給装置30の故障や、オゾンの漏出を防止できる。また、内燃機関10がオゾンを必要としている場合に、気密性診断が実行されてオゾンの供給が妨げられること防止できる。
診断部50は、気体供給経路内のオゾン量を推定するオゾン量推定部52を備えている。そして、診断部50は、オゾン生成器33がオゾンを供給している時に診断要求があった場合に、オゾン生成器33によるオゾンの供給を停止させ、オゾン量推定部52が推定するオゾン量が所定の残留閾値以下となったことを条件として、気体供給経路の気密性の診断を実行する。このため、オゾン逆流によるオゾン供給装置30の故障や、オゾンの漏出を防止できる。
診断部50は、内燃機関10の燃焼休止運転時に気体供給経路の気密性診断を実行するように構成されていてもよい。このタイミングで気密性診断を実行することによって、排気中のNOx量を増加させることなく、速やかに気密性の診断を実行できる。
なお、上記の実施形態においては、気体供給装置の一例として、オゾン供給装置30を挙げ、オゾンを内燃機関10の排気管12に供給する場合を例示して説明したが、これに限定されない。例えば、気体供給経路は、内燃機関に供給される任意の気体であってよく、オゾンに限定されない。また、ポンプは、エアポンプ32に限定されず、ポンプにより気体供給経路に圧送される気体は、空気に限定されない。ポンプが圧送する気体と、気体供給装置が供給される気体とは、一致していてもよいし、相違していてもよい。また、気体供給経路は、内燃機関の吸気経路に気体を供給する経路であってもよく、排気経路に気体を供給する経路に限定されない。例えば、気体供給装置は、内燃機関の吸気経路に空気を圧送する装置等であってもよい。
10…内燃機関、11…吸気管、12…排気管、31…オゾン供給管、32…エアポンプ、33…オゾン生成器、40…ECU、41…検出部、44…送風制御部、45…弁制御部、50…診断部

Claims (8)

  1. 車両に搭載された内燃機関(10)の吸気経路(11)または排気経路(12)に接続される気体供給経路(31,33)と、前記気体供給経路に空気を圧送するポンプ(32)と、前記気体供給経路の前記ポンプよりも下流側に設けられた開閉弁(34)とを備える気体供給装置(30)を診断する診断システム(40)であって、
    前記ポンプ(32)を制御する送風制御部(44)と、
    前記開閉弁(34)を制御する弁制御部(45)と、
    前記ポンプと前記開閉弁との間の前記気体供給経路内の気体の圧力検出値と流量検出値との少なくともいずれか一方を取得する検出部(41)と、
    前記気体供給経路の気密性を診断する診断要求があった場合に、前記ポンプの作動中に前記開閉弁を閉弁した後、前記ポンプの回転速度を所定範囲内に制御した状態で、前記検出部が取得する前記圧力検出値と前記流量検出値との少なくともいずれか一方に基づいて前記気体供給経路の気密性診断を実行する診断部(50)と、を備える診断システム。
  2. 前記診断部は、前記検出部が取得する前記圧力検出値と流量検出値との少なくともいずれか一方に基づいて、前記気体供給経路内が気密安定状態であることを判定する状態判定部(51)を備え、
    前記状態判定部が前記気体供給経路内が気密安定状態であると判定してから所定時間以上経過した時点で、前記気体供給経路の気密性診断を実行する請求項1に記載の診断システム。
  3. 前記送風制御部は、前記ポンプの回転速度と、前記開閉弁の閉弁時の前記ポンプの加圧力との関係に基づいて、前記加圧力が所定の加圧力以上となるように、前記ポンプの回転速度を高くする請求項1または2に記載の診断システム。
  4. 前記送風制御部は、前記気体供給装置が前記ポンプを作動させて前記内燃機関に気体を供給している際に前記診断要求があった場合に、前記診断部が前記気体供給経路の気密性診断を完了するまで前記ポンプを停止しない請求項1〜3のいずれかに記載の診断システム。
  5. 前記気体供給装置は、前記気体供給経路の前記ポンプと前記開閉弁との間となる位置にオゾン生成器(33)を備え、前記内燃機関の吸気経路または排気経路に前記オゾン生成器により生成されたオゾンを供給可能なオゾン供給装置として機能する請求項1〜4のいずれかに記載の診断システム。
  6. 前記診断部は、前記オゾン生成器がオゾンを供給していないことを条件として、前記気体供給経路の気密性診断を実行する請求項5に記載の診断システム。
  7. 前記診断部は、前記気体供給経路内のオゾン量を推定するオゾン量推定部(52)を備え、
    前記診断要求があった場合に、前記オゾン生成器によるオゾンの供給を停止させ、前記オゾン量推定部が推定するオゾン量が所定の残留閾値以下となったことを条件として、前記気体供給経路の気密性診断を実行する請求項5または6に記載の診断システム。
  8. 前記診断部は、前記内燃機関の燃焼休止運転時に前記気体供給経路の気密性診断を実行する請求項5〜7のいずれかに記載の診断システム。
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