JP2007103182A - 電線接続ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】同軸ケーブルと電線との接続強度を低下させることなく、部品点数を削減することができる電線接続ユニットを提供する。
【解決手段】同軸ケーブル10の内部導体11と電線20の芯線21とを電気的に接続するジョイント端子30を有する電線接続ユニットにおいて、前記同軸ケーブル10の前記ジョイント端子30側に露出する編組12のほつれを防止するように、少なくとも前記同軸ケーブル10の編組12の切断部12aと前記ジョイント端子30とを覆った状態で収縮する熱収縮部材50を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線接続ユニットに関し、より詳細には、同軸ケーブルの内部導体と電線の芯線とを電気的に接続するジョイント端子を有する電線接続ユニットに関するものである。
図6は従来の電線接続ユニットの外観を示す一部透過斜視図であり、図7は図6の電線ユニットの分解斜視図である。図6及び図7に示すように、電線接続ユニット100は、同軸ケーブル110と、リード線120と、加締め具130と、アースプレート140と、シェル150と、インシュレーター160と、を有している。
同軸ケーブル110は、例えば、車両に搭載されているアンテナ等に接続されるケーブルであり、周知であるように、内部導体111と、それを同心状に囲む導体からなる編組112と、その間に介在するポリエチレン等の絶縁体113と、編組112を覆う合成樹脂等の被覆部114と、を有している。
リード線120は、銅、アルミニウム等の金属線が複数束ねられた芯線群121と、この芯線群121を覆う絶縁性部材からなる絶縁体部122と、を有している。加締め具130は、中空円柱状の金属部材からなり、その中空部内で同軸ケーブル110の内部導体111とリード線120の芯線群121とが突き合わされた状態で加締められることで、内部導体111と芯線群121とが電気的に接続される。
アースプレート140は、導電性の金属板をプレス加工等により図に示す略方形状に形成された固定板141を有している。固定板141の中央には、図示しない螺子等を挿通して車両のボディ等に固定するための孔142が設けられている。そして、固定板141の縁部寄りの表面側(図7中の前縁寄りの上面側)には、中空状の筒部143が形成されており、シェル150が挿入可能なようにシェル150の外形とほぼ同一の内径となっている。筒部143の側面の中央には、アースプレート140とシェル150とを半田付けするための半田付け孔144が形成されている。
シェル150は、導電性の金属部材によって中空円筒状に形成されており、その一方側の開口151は、その内径よりも狭くなるように形成されている。インシュレーター160は、シェル150の内部に収容されるように絶縁部材によって形成されており、シェル150の開口151から外部に突出する第1円筒部161と、該第1円筒部161よりも外径が大きく、かつ、シェル150の内径と略同一の外径である第2円筒部162と、第1円筒部161と第2円筒部162との間に形成される段差部163と、を有している。
次に、上述した構成の電線接続ユニット100の組み付け例を説明する。まず、リード線120がシェル150、インシュレーター160を順次貫通される。そして、該リード線120の芯線群121と同軸ケーブル110の内部導体111が、加締め具130の内部で突き合わされるように、加締め具130の両側から同軸ケーブル110とリード線120との各々が挿入されると、加締め具130が加締められることで、同軸ケーブル110とリード線120とが電気的に接続される。
絶縁チューブであるスリーブ170が同軸ケーブル110を通された後に、編組112がスリーブ170を覆うように折り返される。そして、加締め具130の加締め部にインシュレーター160が被せられ、該インシュレーター160の外側にシェル150が被せられ、インシュレーター160の段差部163とシェル150の開口151の縁部が当接することで、第1円筒部161がシェル150の外部に突出した状態で、インシュレーター160がシェル150内に収容されるとともに、該シェル150と同軸ケーブル110の編組112が接触した状態で、シェル150内に同軸ケーブル110の一部が収容される。
編組112を折り返した同軸ケーブル110の編組折り返し部とリード線120の絶縁体部122がそれぞれ加締められて固定される。そして、シェル150がアースプレート140の筒部143に位置して貫通した状態で、筒部143の孔144より半田が流し込まれることで、シェル150とアースプレート140とが接続される。その結果、同軸ケーブル110の編組112がアースプレート140に接続されるため、アースプレート140を介して車両のボディ等に接地されることになる。なお、上述したような電線接続ユニット100に関する出願を発見することはできなかった。
上述した電線接続ユニット100では、同軸ケーブル110の編組112は折り返さないと、その先端の切断部分が解れて、他電線とのショート発生や、同軸ケーブル110とリード線120の圧着する際の強度が著しく低下するという問題があった。そのため、編組112の折り返し作業は廃止することができず、また、同軸ケーブル110とリード線120の連鎖体をアースプレート140に接地して固定するに当たり、アースプレート140に筒部143を形成したり、シェル150やインシュレーター160を用いなければならず、部品点数を削減して構成の簡単化を図ることができなかった。
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、同軸ケーブルと電線との接続強度を低下させることなく、部品点数を削減することができる電線接続ユニットを提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の電線接続ユニットは、同軸ケーブルの内部導体と電線の芯線とを電気的に接続するジョイント端子を有する電線接続ユニットにおいて、前記同軸ケーブルの前記ジョイント端子側に露出する編組のほつれを防止するように、少なくとも前記同軸ケーブルの編組の切断部と前記ジョイント端子とを覆った状態で収縮する熱収縮部材を有することを特徴とする。
上記請求項1に記載した本発明の電線接続ユニットによれば、ジョイント端子で電気的に接続された同軸ケーブルと電線とに対し、同軸ケーブルの編組の切断部とジョイント端子とを覆った状態で収縮するため、ジョイント端子側に露出する編組のほつれが防止される。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の電線接続ユニットにおいて、前記熱収縮部材が、その内部を外部から透視可能なように形成されていることを特徴とする。
上記請求項2に記載した本発明の電線接続ユニットによれば、同軸ケーブルの編組の切断部とジョイント端子とを覆った状態で収縮しても、その接続部分、編組の先端等の内部を外部から透視することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の電線接続ユニットにおいて、前記熱収縮部材から露出する前記同軸ケーブルの編組を圧着する接地用圧着部と、該接地用圧着部に連設するとともに相手部材に固定される固定部と、を有する導電性の接地部材を有することを特徴とする。
上記請求項3に記載した本発明の電線接続ユニットによれば、熱収縮部材から露出する同軸ケーブルの編組は接地用圧着部によって圧着され、該接地用圧着部に連接する固定部を介して相手部材に接地される。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の電線接続ユニットにおいて、前記固定部に連なり、かつ、前記同軸ケーブル及び前記電線の長手方向に前記固定部から延在して、前記電線若しくは前記同軸ケーブルの被覆部、若しくは、前記熱収縮部材を圧着する一対の圧着部を有するとともに、前記接地用圧着部が、前記圧着部の各々までの距離が等しくなるように前記固定部に設けられていることを特徴とする。
上記請求項4に記載した本発明の電線接続ユニットによれば、同軸ケーブル及び電線の長手方向における圧着部の各々までの距離が等しい中央に相当する固定部上に接地用圧着部が形成され、その接地用圧着部に同軸ケーブルの編組が圧着される。
以上説明したように請求項1に記載した本発明の電線接続ユニットによれば、ジョイント端子で電気的に接続された同軸ケーブルと電線とに対し、同軸ケーブルの編組の切断部とジョイント端子とを覆った状態で収縮するため、ジョイント端子側に露出する編組のほつれが防止され、同軸ケーブルと電線との接続強度を向上させることができる。また、同軸ケーブルと電線との接続に用いる部品点数を削減することができるため、コストの低減を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、同軸ケーブルの編組の切断部とジョイント端子とを覆った状態で収縮しても、その内部を外部から透視することができるため、断線等の不良品流出を防ぐことができ、製造品質を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、熱収縮部材から露出する同軸ケーブルの編組を接地用圧着部で圧着し、該接地用圧着部に連接する固定部を介して相手部材に接地するようにしたことから、接地用圧着部を加締めるだけで、同軸ケーブルを接地するとともに固定することができるため、作業工程の削減及び簡素化を図ることができるとともに、接地のための半田付け作業を不要とすることができる。そして、半田付けを不要とすることができるため、環境付加の低減に貢献することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、同軸ケーブル及び電線の長手方向における圧着部の各々までの距離が等しくなるように、接地用圧着部を固定部に形成するようにしたことから、熱収縮部材から露出した同軸ケーブルの編組部分が固定部の長手方向におけるほぼ中央に位置するように、同軸ケーブルと電線を接地部材に対してセットすれば良くなり、セットの方向性をなくすことができるため、経路設計の自由度を広げることができる。また、接地部材の種類を削減して共通化を図ることができるため、製品コストの低減に貢献することができる。
以下、本発明に係る電線接続ユニットの一実施の形態を、図1〜図6の図面を参照して説明する。
ここで、図1は本発明の電線接続ユニットの構成例を示す一部透過斜視図であり、図2は図1の電線接続ユニットの分解斜視図であり、図3は図1の接地部材の上面図であり、図4は図3の接地部材の側面図であり、図5は接地部材の加締め例を説明するための図である。
図1乃至図4において、電線接続ユニット1は、同軸ケーブル10と、電線に相当するリード線120と、ジョイント端子30と、接地部材に相当するアースプレート40と、熱収縮部材50と、を有しており、同軸ケーブル10とリード線20とを電気的に変換する構成となっている。
同軸ケーブル10は、例えば、車両に搭載されているアンテナ等に接続されるケーブルであり、周知であるように、内部導体11と、それを同心状に囲む導体からなる編組12と、その間に介在するポリエチレン等の絶縁体13と、編組12を覆う合成樹脂等の被覆部14と、を有している。
リード線20は、銅、アルミニウム等の金属線が複数束ねられた芯線群21と、この芯線群21を覆う絶縁性部材からなる被覆部22と、を有している。そして、ジョイント端子30は、金属部材からなるオープンバレル端子であり、同軸ケーブル10の内部導体11とリード線20の芯線群21とが突き合わされた状態で加締められることで、内部導体11と芯線群21とを電気的に接続している。なお、ジョイント端子30としては、中空円柱状のスリーブ、絶縁チューブなど、同軸ケーブル10の内部導体11とリード線20の芯線群21とを電気的に接続することが可能であれば、種々異なる部材で実施することができる。
アースプレート40は、熱収縮部材50から露出する、ジョイント端子30寄りの同軸ケーブル10の編組12を圧着する接地用圧着部41と、同軸ケーブル10の被覆部14及びリード線20の被覆部22を圧着する圧着部42,42と、接地用圧着部41と圧着部42,42とを保持した状態で例えば車両のボディ等の相手部材(図示せず)に固定される導電性の固定部43と、を有している。
接地用圧着部41は、連結部411と、一対の基部412,412と、一対の加締め片413,413と、を有しており、固定部43の一方の縁部寄り(図1中の左寄り)に設けられている。連結部411は、固定部43に連なって同軸ケーブル10及びリード線20の長手方向Aに延びる略長方形状に形成している。そして、固定部43の連結部411の近傍には、後述する端子圧着装置のアンビル及びクリンパが貫通する貫通孔44を形成している。
一対の基部412,412は、連結部411の長手方向Aの縁部の各々から立設している。そして、一対の加締め片413,413の各々は、基部412よりも幅が狭く、かつ、基部412の立設方向に向かって基部412から延在している。なお、本最良の形態では、加締め片413,413が対面しないようにずらして基部412から延在させているので、同軸ケーブル10の編組12に向かって曲げ加工によって圧着されたときに、加締め片413,413と編組12との接触面積を多くすることができるため、確実に接地することができる。
これらの連結部411と一対の基部412,412と一対の加締め片413,413とは、固定部43を構成する導電性の金属板をプレス加工等により、同軸ケーブル10の編組12部分を圧着、保持するターミナルとして形成している。
また、圧着部42,42の各々は、延在部421と、一対の基部422,422と、一対の加締め片423,423と、溝部424と、を有している。延在部421の各々は、固定部43に連なり、かつ、同軸ケーブル10及びリード線20の長手方向Aに固定部43の対向する縁部の各々から略長方形状に延在している。
一対の基部422,422は、延在部421の長手方向Aの縁部の各々から立設している。そして、一対の加締め片423,423の各々は、基部422よりも幅が狭く、かつ、基部422の立設方向に向かって基部422から延在している。なお、接地用圧着部41と同様に、加締め片423,423が対面しないようにずらして基部422から延在させているので、同軸ケーブル10の被覆部14若しくはリード線20の被覆部22に向かって曲げ加工によって圧着されたときに、加締め片423,423と被覆部14,22との接触面積を多くすることができるため、同軸ケーブル10若しくはリード線20確実に固定することができる。
溝部424は、基部422の加締め片423寄りの箇所に、U字状のスリットとして形成している。なお、溝部424の形状については、V字状、方形状など種々異なる形態とすることができる。また、基部422と加締め片423とが直交せずに鈍角となっている場合は基部422にせん断が生じにくいため、本最良の形態では、基部422と加締め片423とが略直交する箇所に溝部424を形成しているが、鈍角側に形成しても良い。このように溝部424を形成することで、加締め片423が加締められても、基部422がせん断されることがないため、加締めプレス容量を小さくすること可能となり、加締め設備の小型化を図ることができる。
上述した延在部421と一対の基部422,422と一対の加締め片423,423とは、固定部43を構成する導電性の金属板をプレス加工等により、同軸ケーブル10の被覆部14若しくはリード線20の被覆部22を圧着、保持するターミナルとして形成している。
また、一対の圧着部42,42は、図3及び図4に示すように、その各々の基部422間の距離L1が、長手方向Aに対する固定部43の幅Wよりも短く形成しており、その結果、各基部422の一部が、固定部43の幅Wより内側に位置するようになっている。よって、圧着部42,42の加締め片423,423が加締められる際に、延在部421と固定部43との連結部分を起点に固定部43が変形することを防止することができる。
なお、本最良の形態では、一方の圧着部42が同軸ケーブル10の被覆部14、他方の圧着部42がリード線22の被覆部22をそれぞれ圧着する場合について説明するが、熱収縮部材50を圧着したり、熱収縮部材50を圧着する圧着部42を設けるなど種々異なる形態とすることができる。
固定部43は、導電性の金属板をプレス加工等により図に示す略方形状に形成している。固定部43の略中央には、図示しない螺子等を挿通して車両のボディ等の相手部材に固定するための固定孔43aが設けられており、相手部材に固定されることで、固定部43に連なる上述した接地用圧着部41を介した接地が可能となる。
熱収縮部材50は、熱によって収縮する、中に設けられた接着剤に対する加熱により接着剤が溶けて接着する等の絶縁性の熱収縮チューブである。この熱収縮部材50は、同軸ケーブル10のジョイント端子30側に露出する編組12のほつれを防止するように、編組12の切断部12aとジョイント端子30とを覆い、かつ、設置用圧着部41が圧着する部分(被覆部14寄り)は露出した状態で収縮される。
また、熱収縮部材50は、その内部を外部から透視可能なように形成していることから、同軸ケーブル10の編組12の切断部12aとジョイント端子30とを覆った状態で収縮しても、その内部を外部から透視することができるため、断線等の不良品流出を防ぐことができ、製造品質を向上させることができる。そして、編組12の切断部12aを熱収縮部材50で覆うようにしたことから、切断部12aの先端がほつれないため、従来行われていた編組12の折り返し作業を廃止することができるため、作業工程数が削減されて、製造コストの削減を図ることができる。
さらに、熱収縮部材15によって同軸ケーブル10とリード線20との接続強度が決まるため、熱収縮部材15の種類、大きさ等を変更することで、種々異なる接続強度を実現することができる。また、十分な接続強度を確保することができるため、従来のように固定部43に対して固定するための半田付け作業を行う必要がなくなるため、製造工程の削減及び簡素化を図ることができる。特に、半田を廃止することで、材料費を削減できるとともに、環境汚染防止にも貢献することができる。
次に、上述した構成の電線接続ユニット100の組み付け例を説明する。まず、同軸ケーブル10の内部導体11とリード線20の芯線12とが突き合わされるようにジョイント端子30の表面上に設けられ、ジョイント端子30が加締められることで、同軸ケーブル10とリード線20とが電気的に接続される。
同軸ケーブル10の編組12の切断部12aの近傍とリード線20の芯線21及び被覆部22とジョイント端子30とが熱収縮部材50によって覆われて、加熱処理が施されることで、同軸ケーブル10とリード線20との接続箇所が熱収縮部材50によって保護されて連鎖体2(図1参照)が形成される。
また、アースプレート40は、図5に示すように、接地用圧着部41と圧着部42,42の各々が、端子圧着装置(図示せず)の下型(以下アンビルと呼ぶ)81上に位置するように配置される。なお、端子圧着装置は、周知であるように、アンビル81に上型(以下クリンパと呼ぶ)82を降下させて、各加締め片413,423,423を曲げて同軸ケーブル10、リード線20に加締める、即ち、同軸ケーブル10と接地用圧着部412、若しくは、リード線20と圧着部422がそれぞれ加締めるものである。
そして、熱収縮部材50から露出している同軸ケーブル10の編組12が、アースプレート40の接地用圧着部41となるように、連鎖体2がアースプレート40に配置されると、端子圧着装置の駆動によってクリンパ82が降下するプレスにより、同軸ケーブル10の編組12に接地用圧着部41が圧着され、かつ、同軸ケーブル10の被覆部14及びリード線20の被覆部22の各々に圧着部42,42が圧着される。
以上説明したように、本発明の電線接続ユニット1によれば、ジョイント端子30で電気的に接続された同軸ケーブル10とリード線20とに対し、同軸ケーブル10の編組12の切断部12aとジョイント端子30とを覆った状態で熱収縮部材50が収縮するため、ジョイント端子30側に露出する編組12の切断部12aのほつれが防止され、同軸ケーブル10とリード線20との接続強度を向上させることができる。また、同軸ケーブル10とリード線20との接続に用いる部品点数を削減することができるため、コストの低減を図ることができる。
また、熱収縮部材50から露出する同軸ケーブル10の編組12を接地用圧着部41で圧着し、該接地用圧着部41に連接する固定部43を介して相手部材に接地するようにしたことから、接地用圧着部41を加締めるだけで、同軸ケーブル10を接地するとともに固定することができるため、作業工程の削減及び簡素化を図ることができ、かつ、接地のための半田付け作業を不要とすることができる。そして、半田付けを不要とすることができるため、環境付加の低減に貢献することができる。
なお、上述した本最良の形態では、接地用圧着部41を長手方向Aにおける固定部43の一方の縁部寄りに設ける場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、接地用圧着部41長手方向A上の任意の位置に設けることができる。
図6は接地用圧着部の固定部に対する形成位置を説明するための図である。なお、図6における電線接続ユニット1の基本構成は、上述した本最良の形態で説明したものと同一であるため、異なる部分のみを説明する。
図6に示すように接地用圧着部41は、同軸ケーブル10及びリード線20の長手方向Aにおける一対の圧着部42,42までの距離L1,L1(L1=L1)が等しくなるように固定部43に設けている。このように接地用圧着部41を固定部43に形成することで、熱収縮部材50から露出した同軸ケーブル10の編組12部分が固定部43の長手方向Aにおけるほぼ中央に位置するように、同軸ケーブル10と電線20の連鎖体をアースプレート40に対してセットすれば良くなり、セットの方向性をなくすことができる。
つまり、図6に示す連鎖体2の向きを逆さまにしてアースプレート40に固定することもできるため、連鎖体の経路設計の自由度を広げることができる。また、アースプレート40の種類を削減して共通化を図ることができるため、製品コストの低減に貢献することができる。なお、接地用圧着部41については、固定部43の各縁部43a,bまでの距離が等しくなるように固定部43に設けているようにしても差し支えない。
また、上述した本最良の形態では、接地用圧着部41と一対の圧着部42,42の3つによって連鎖体2をアースプレート40に接地して固定する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、圧着部42の数を増減させることができる。
さらに、上述した本最良の形態では、一対の圧着部42,42の大きさが異なる形状した場合について説明したが、その寸法を共通化することで、同軸ケーブル10の被覆部14、リード線20の被覆部22、熱収縮部材50などの異なる寸法のものを圧着することができるため、連鎖体の経路設計の自由度を広げることができるとともに、電線接続ユニットの共通化を図ることができる。
また、上述した本最良の形態において、同軸ケーブル10の外径と、熱収縮部材50の熱収縮後の外径が、交差範囲内で同一の寸法となるように構成することで、圧着部42は同軸ケーブル10と熱収縮部材50とのどちらに対しても、同一加締め条件で加締めることができるため、端子圧着装置におけるアンビル81及びクリンパ82の組み合わせは2種類で良くなり、圧着設備のメンテナンス性を向上することができるとともに、共通化を図ることができる。
また、上述した最良の形態では、電線にリード線を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、様々な同軸ケーブル等を電線として用いることもできる。その場合は、熱収縮部材50がさらに、他の同軸ケーブルの編組のほつれを防止するように、少なくとも他の同軸ケーブルの編組の切断部を覆った状態で収縮するように構成する。このように構成しても、上述した構成と同様の作用、効果を得ることができる。
本発明の電線接続ユニットの構成例を示す一部透過斜視図である。 図1の電線接続ユニットの分解斜視図である。 図1の接地部材の上面図である。 図3の接地部材の側面図である。 接地部材の加締め例を説明するための図である。 接地用圧着部の固定部に対する形成位置を説明するための図である。 従来の電線接続ユニットの外観を示す一部透過斜視図である。 図7の電線接続ユニットの分解斜視図である。
符号の説明
1 電線接続ユニット
10 同軸ケーブル
11 内部導体
12 編組
14 被覆部
20 リード線(電線)
21 芯線
22 被覆部
30 ジョイント端子
40 アースプレート(接地部材)
41 接地用圧着部
42 圧着部
50 熱収縮部材

Claims (4)

  1. 同軸ケーブルの内部導体と電線の芯線とを電気的に接続するジョイント端子を有する電線接続ユニットにおいて、
    前記同軸ケーブルの前記ジョイント端子側に露出する編組のほつれを防止するように、少なくとも前記同軸ケーブルの編組の切断部と前記ジョイント端子とを覆った状態で収縮する熱収縮部材を有することを特徴とする電線接続ユニット。
  2. 前記熱収縮部材が、その内部を外部から透視可能なように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電線接続ユニット。
  3. 前記熱収縮部材から露出する前記同軸ケーブルの編組を圧着する接地用圧着部と、該接地用圧着部に連設するとともに相手部材に固定される固定部と、を有する導電性の接地部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電線接続ユニット。
  4. 前記固定部に連なり、かつ、前記同軸ケーブル及び前記電線の長手方向に前記固定部から延在して、前記電線若しくは前記同軸ケーブルの被覆部、若しくは、前記熱収縮部材を圧着する一対の圧着部を有するとともに、
    前記接地用圧着部が、前記圧着部の各々までの距離が等しくなるように前記固定部に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電線接続ユニット。
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