JP2003308898A - 異種電線の接続部構造 - Google Patents

異種電線の接続部構造

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JP2003308898A
JP2003308898A JP2002115936A JP2002115936A JP2003308898A JP 2003308898 A JP2003308898 A JP 2003308898A JP 2002115936 A JP2002115936 A JP 2002115936A JP 2002115936 A JP2002115936 A JP 2002115936A JP 2003308898 A JP2003308898 A JP 2003308898A
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coaxial cable
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cable
electric wires
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JP2002115936A
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Shinya Iwanaga
伸也 岩永
Takanobu Tabata
隆伸 田端
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Kojima Industries Corp
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Kojima Press Industry Co Ltd
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同軸ケーブルを用いた異種電線同士の接続部
分に必要な長さを短くすることができ、しかも、部品点
数の削減並びに組み付けコストや加工コストを低減する
ことができる異種電線の接続部構造を提供する。 【解決手段】 アンテナ側に接続されAV線13の芯線
13bの先端と音響機器側に接続された同軸ケーブル1
5の芯線15dの先端とが互いに接続されると共に、こ
れら両者間に跨ってホルダ18が設けられ、同軸ケーブ
ル15のシールド線15bが縒り合わされた状態でその
先端が保持部18gによりAV線13側に向けて保持さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同軸ケーブルとこ
の同軸ケーブルとは異なる被覆ケーブル等の異種電線同
士を電気的に接続するための異種電線の接続部構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、車両用アンテナ装置に
は、車体アンテナ側に接続された被覆ケーブル(以下、
『AV線』と称する。)と、車載ラジオ側に接続された
同軸ケーブルとを接続した異種電線の接続部構造が知ら
れている(例えば、特開平10−334966号公報参
照)。
【0003】図8乃至図11は、特開平10−3349
66号公報に開示された、異種電線同士の接続にケーブ
ル接続具を用いた異種電線の接続部構造の一例を示す。
【0004】図8は従来のケーブル接続具のケーブル取
り付け状態を示す図、図9は従来のケーブル接続具の各
部品を示す図、図10は従来のケーブル接続具の組立方
法の前半工程を示す図、図11は従来のケーブル接続具
の組立方法の後半工程を示す図である。
【0005】図8(A)〜図8(C)において、ケーブ
ル接続具100は、板状の接続具本体101と、接続具
本体101の一端に形成された筒部101aに抱持され
るアーススリーブ102と、アーススリーブ102内に
保持されるインシュレータパイプ103と、インシュレ
ータパイプ103内に挿通される固定リング104とを
備えており、アーススリーブ102の両端からAV線1
05と同軸ケーブル106とが引き込まれている。
【0006】接続具本体101は、金属板を加工するこ
とにより形成され、他端には直角に折曲された爪部10
1bが形成されており、この爪部101bを車体等(図
示せず)の隙間に挿入することによって、接続具本体1
01を車体にアースすることができる。また、筒部10
1aには半田付け部101cが形成されている。
【0007】アーススリーブ102は、図9(A)に示
すように、金属製のパイプから構成されている。
【0008】インシュレータパイプ103は、図9
(B)に示すように、その一端にリブ103aが形成さ
れている。また、インシュレータパイプ103の中程内
側には段差部103bが形成されている。これにより、
段差部103bよりも図示左側(リブ103a側)の内
径は段差部103bよりも図示右側の内径に対して小径
とされている。
【0009】固定リング104は、図9(C)に示すよ
うに、金属製のパイプから構成され、その外径はインシ
ュレータパイプ103の大径側の内径と略一致するよう
に設定されている。
【0010】AV線105は、図10(A)に示すよう
に、外被105aと芯線105bとを備え、この芯線1
05bの先端が外被105aから突出されている。ま
た、AV線105には、金属製の固定リング104が固
着されており、この固定リング104の端面にAV線1
05の芯線が接続されている。
【0011】同軸ケーブル106は、図10(B)並び
に図10(C)に示すように、外被106aと、この外
被106aを除去することによって露出する網目状のシ
ールド線106bと、このシールド線106bを除去す
ることによって露出する絶縁体106cと、この絶縁体
106cに被覆された芯線106dとを備えている。
【0012】次に、図8(C)に基づいて、これらを接
合した状態を説明する。
【0013】筒部101aに保持されたアーススリーブ
102内において、外被106aが除去されていると共
に、芯線106dが固定リング104の端面に接続され
ている。また、アーススリーブ102内において、同軸
ケーブル106に比べて小径なAV線105にはインシ
ュレータパイプ103が被嵌されている。
【0014】インシュレータパイプ103に形成された
段差部103bには、AV線105の先端に固着された
状態で固定リング104が係合している。固定リング1
04は段差部103bに係合することによってAV線1
05がインシュレータパイプ103から抜け出ることを
防止している。
【0015】また、インシュレータパイプ103に形成
されたリブ103aは、インシュレータパイプ103を
アーススリーブ102内に挿入したときに、アーススリ
ーブ102の端面に係合してインシュレータパイプ10
3とアーススリーブ102との位置決めを行うためのも
のである。
【0016】さらに、アーススリーブ102からインシ
ュレータパイプ103が抜け出ないように、アーススリ
ーブ102の一端寄りの外周面にはカシメ加工によって
凹部102aが形成され、アーススリーブ102から同
軸ケーブル106が抜け出ないように、アーススリーブ
102の他端寄りの外周面にはカシメ加工により凹部1
02bが形成されている。
【0017】同軸ケーブル106のシールド線106b
はアーススリーブ102に接触している。また、アース
スリーブ102と接続具本体101とは半田付け部10
1bにおいて半田付けされ、これにより、ケーブルアー
スを車体にとることができるようになっている。
【0018】次に、図8(C)に示した接続状態とする
ための組み付け方法を図10並びに図11に基づいて説
明する。
【0019】まず、図10(A)に示すように、AV線
105を、その一端からインシュレータパイプ103を
挿通させる。この場合、インシュレータパイプ103の
リブ103a側からAV線105を挿通する。次いで、
AV線105の接続する一端の被覆を除去して芯線10
5bを露出させる。
【0020】また、図10(B)に示すように、同軸ケ
ーブル106の一端の外被を除去してシールド線106
bを露出させると共に、その露出した先端寄りの一部の
シールド線106bを除去して絶縁体106cを露出さ
せ、さらにその絶縁体106cの先端寄りの一部を除去
して芯線106dを露出させる。このように加工された
同軸ケーブル106は、予め同軸ケーブル106の先端
側から挿通されたアーススリーブ102を、図10
(C)に示すように、シールド線106bが隠れるまで
(図では一部が露出)先端側へと戻す。
【0021】次に、図11(A)に示すように、AV線
105の一端に固定リング104を固着し、AV線10
5の芯線105bと同軸ケーブル106の芯線106d
とを固定リング104の一端面において半田107によ
り半田付けすることにより、AV線105の芯線105
bと同軸ケーブル106の芯線106dとが接続され
る。
【0022】次いで、図11(B)に示すように、イン
シュレータパイプ103内の段差部103bに固定リン
グ104が係合するまで、AV線105に挿通しておい
たインシュレータパイプ103を摺動し、さらに、同軸
ケーブル106に挿通しておいたアーススリーブ102
を摺動して、インシュレータパイプ103の上に被嵌さ
せる。
【0023】これにより、図11(C)に示すように、
アーススリーブ102内においてAV線105と同軸ケ
ーブル106とを接続した状態とすることができる。
【0024】尚、AV線105は車体アンテナ側から引
き出された配線であり、同軸ケーブル106を経由して
車載ラジオ等にアンテナ受信信号を伝送することが可能
となっている。
【0025】一方、このような異種電線の接続には、上
述した構成のほか、図12に示すようなものも見受けら
れる。尚、AV線105と同軸ケーブル106とは上述
したものと同一の構造のものが使用されている(同軸ケ
ーブル106の使用形態は異なる)。
【0026】図12において、110はAV線105の
芯線105bと同軸ケーブル106の芯線106dとを
接合して半田付けした状態で両者間に跨る被覆管であ
る。
【0027】同軸ケーブル106のシールド線106b
は外被106aを除去した後に折り返されており、これ
により絶縁体106cが露出すると共に、この露出した
絶縁体106cの先端寄りの一部を除去することで芯線
106dが露出している。
【0028】この状態で、シールド線106bを覆うキ
ャップ111を先端側から挿入した上で被覆管110を
一方の線105,106に挿入した後に、各芯線105
b,106d同士を半田付けして異種電線同士を接続す
る。
【0029】この後、被覆管110を両者間に跨らせる
と共にその両端を嵌めることによって各線105,10
6が結合された状態となる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く
構成された異種電線の接続部構造にあっては、何れの場
合においても、同軸ケーブル106のシールド線106
bが同軸ケーブル106の軸線方向に沿って露出した状
態で残っているため、このシールド線106bの長さの
分だけアーススリーブ102又は被覆管110の長さが
必要となるといった問題が生じていた。
【0031】このような接続部分の長さが長くなると、
アンテナ性能に悪影響を及ぼす虞がある。
【0032】また、AV線105の外径と同軸ケーブル
106の外径とが異なることから、例えば、アーススリ
ーブ102のように同一径の円筒部材を両者間に跨らる
場合には、外径差を無くすためにインシュレータパイプ
103のような部材が必要となり、部品点数の増大並び
に組み付けコストの高騰の要因となる。
【0033】さらに、このようなインシュレータパイプ
103のような部材を用いない構造とすれば、被覆管1
10のように、管体両端に絞り加工を施す等の特殊な加
工が必要となり、加工コストが大幅に高騰するといった
問題も生じていた。
【0034】即ち、被覆管110は、シールド線106
bの折り返し並びにキャップ111の装着に伴って同軸
ケーブル106の最大外径が外被106aの外径ではな
くキャップ111の外形となる。
【0035】したがって、防水性や抜け止め効果等を考
慮すると、被覆管110の一端(同軸ケーブル106
側)は外被106aを嵌めることが好ましいことから、
被覆管110の最大内径はキャップ111の外径に等し
くせざるを得ない。また、被覆管110の他端(AV線
105側)の内径はAV線105の外径と略等しくする
ために絞り加工が必要となり、被覆管110の他端の内
径は同軸ケーブル106の外径と略等しくするために絞
り加工が必要となってしまう。
【0036】本発明は、上記問題を解決するため、同軸
ケーブルを用いた異種電線同士の接続部分に必要な長さ
を短くすることができ、しかも、部品点数の削減並びに
組み付けコストや加工コストを低減することができる異
種電線の接続部構造を提供することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、本発明の異種電線の接続部構造は、アンテナ側に接
続されたAV線と、音響機器側に接続された同軸ケーブ
ルと、前記AV線の芯線先端と前記同軸ケーブルの芯線
先端とが接続された状態で両者間に跨るホルダと、前記
同軸ケーブルのシールド線を縒り合わせた状態でその先
端を前記AV線側に向けて保持する保持部とを備えてい
ることを特徴とする。
【0038】このような構成によれば、アンテナ側に接
続されAV線の芯線先端と音響機器側に接続された同軸
ケーブルの芯線先端とが互いに接続されると共に、これ
ら両者間に跨ってホルダが設けられ、同軸ケーブルのシ
ールド線が縒り合わされた状態でその先端が保持部によ
りAV線側に向けて保持される。
【0039】また、本発明の異種電線の接続部構造は、
前記保持部が前記ホルダの外側に一体に設けられ、前記
シールド線が前記ホルダに形成された露出開口から引き
出されていることを特徴とする。
【0040】さらに、本発明の異種電線の接続部構造
は、前記シールド線を縒り合わせた上で外部に引き出し
た状態で前記AV線と前記同軸ケーブルに跨って接続部
分を被覆する絶縁チューブを備えていることを特徴とす
る。
【0041】
【発明の実施の形態】次に、本発明の異種電線の接続部
構造の実施の形態を車両後部に装備されたエアスポイラ
ー内に設置のアンテナに適用し、図面に基づいて説明す
る。
【0042】図6において、1は車体、2は車体1の後
部上方に固定された中空体のエアスポイラーである。
【0043】このエアスポイラー2には、図5に示すよ
うに、底面に開口する第1,第2,第3,第4の窓2
a,2b,2c,2dが形成されている。また、エアス
ポイラー2の底面には、車体取り付け用のネジやクリッ
プ等の固定具3が複数設けられている。さらに、エアス
ポイラー2の内部には、電波受信用のエレメント4と、
このエレメント4を保持したリテーナ5と、リテーナ5
をエアスポイラー2に固定するためのブラケット6と、
一端がエレメント4に固定されたケーブル7と、ケーブ
ル7の他端が接続されたコネクタ8とを備えている。
【0044】尚、図5は、エアスポイラー2を車体に取
り付けた状態での車体中央付近から車体右側に位置する
部位の底面図であるが、車体に取り付けた状態での車体
中央付近から車体左側に位置する部位に関してはコネク
タ8に接続されたケーブル9の配索状態を除いて基本的
に鏡面対称である。
【0045】また、エレメント4とリテーナ5とは、図
4(A)に示すように、重畳状態でクッション10に挟
持されることによって耐振動吸収処理が施されている。
さらに、第3の窓2cの開口縁部には、図4(B)に示
すように、インサート成形により金属性のブラケット1
1が設けられている。
【0046】エレメント4は、例えば、黄銅スズメッ
キ、リフロースズメッキ、から形成されており、その一
端には、図3に示すように、ケーブル7の一端(ケーブ
ル9も同様である)が接続される突起4aが設けられて
いる。
【0047】ケーブル7は、突起4aと係合するリング
状の接続端子12を一端に設けたAV線13と、コネク
タ8に接続されるコネクタ14を一端に設けた同軸ケー
ブル15と、これらAV線13と同軸ケーブル15の他
端同士を接続する接続部材16とを備えている。
【0048】接続部材16は、図1(A)に示すよう
に、AV線13と同軸ケーブル15の接続端に跨る熱収
縮性のチューブ17と、このチューブ17の中央付近を
保持するホルダ18とを備えている。
【0049】尚、AV線13は、図1(B)に示すよう
に、外被13aと芯線13bとを備えている。また、同
軸ケーブル15は、外被15aと、外被15aを除去す
ることによって露出する網目状のシールド線15bと、
シールド線15bを除去することによって露出する絶縁
体15cと、絶縁体15cに被覆された芯線15dとを
備えている。
【0050】ホルダ18は、チューブ17の外側からA
V線13を嵌めによって保持する保持脚部18aと、チ
ューブ17の外側から同軸ケーブル15を嵌めによって
保持する保持脚部18bと、各保持脚部18a,18b
間に露出開口としての隙間18c,18dを存すると共
に第3の窓2cの開口縁部付近を挟持する一対の挟持片
18e,18fと、一方の挟持片18eの基部側に設け
られた保持部18gと、一方の挟持片18eに設けられ
てブラケット11にボルト19(図4(B)参照)を介
して固定される固定穴18hとを備えている。
【0051】上記の構成において、エアスポイラー2は
各窓2a,2b,2c,2dが開口されると共にブラケ
ット11等をインサートした状態で中空品として成形さ
れている。
【0052】一方、エレメント4とリテーナ5とを重ね
合わせた状態でブラケット6並びにクッション10を装
着することでアンテナユニットが構成される。
【0053】他方、AV線13の一端にリング状の接続
端子12を設けると共に同軸ケーブル15の一端にコネ
クタ14を設け(後でも良い)、チューブ17をAV線
13若しくは同軸ケーブル15の一方に予め挿入してお
き、各芯線13b,15dを半田付けする。この際、同
軸ケーブル15は、外被15aを除去してシールド線1
5bを露出させ、このシールド線15bを縒り合わせ、
絶縁体15cの先端を除去して芯線15dが露出されて
いるものとする。
【0054】さらに、チューブ17に設けられた穴17
a(図1(A)にのみ図示)からシールド線15bの縒
り合わせた部分を露出させたうえでチューブ17を熱収
縮させる。
【0055】この後、ホルダ18の間にチューブ17を
位置させ、保持脚部18a,18bを嵌めることでAV
線13と同軸ケーブル15とがホルダ18に保持され、
シールド線15bの縒り合わせた先端部分をAV線13
側に倒し込むことによって保持部18gに保持され、こ
れによりケーブル7が構成される。
【0056】このケーブル7は、接続端子12を突起4
aに挿入した状態で嵌めることによりアンテナユニット
にケーブル7を装着することができる。
【0057】エアスポイラー2内にこれらケーブル7付
きのアンテナユニットを装着するには、ケーブル7側を
始端として第1の窓2aから挿入し、第4の窓2dで位
置決めしつつ、第2の窓2bからコネクタ8とコネクタ
14とが接合され、第3の窓2cからブラケット11に
ホルダ18が装着される。
【0058】ところで、上記実施の形態では、ホルダ1
8にエアスポイラー2への固定並びにアース機能を具備
させると共に、防水対策用のチューブ17を両者間に跨
らせたものを開示したが、例えば、エアスポイラー2側
に内部への防水対策が施されている場合や、エアスポイ
ラー2への固定並びにアース機能を一つの部材で具備さ
せる必要がない場合には、図7に示すような簡素な構成
のホルダ28とすることができる。
【0059】ホルダ28は、その最大内径を同軸ケーブ
ル15の外径と略等しくすると共にAV線13を保持す
る一端側にのみ絞り加工を施したものである。尚、この
絞り加工は、ホルダ18の保持脚部18aに相当する舌
片状のものとすることによってAV線13を保持する際
の嵌め加工のみでも可能である。また、ホルダ28に
は、シールド線15bの縒り合わせた先端部分を外部に
露出させるためのスリット状若しくは孔状の露出開口2
8aと、この露出開口28aから引き出されたシールド
線15bの先端部分をAV線13側に延在させた状態で
保持するための保持部28bとが形成されている。この
保持部28bはホルダ28の一部を切り起こすことによ
って形成されている。
【0060】このように、アンテナ側に接続されたAV
線13と、音響機器側に接続された同軸ケーブル15
と、AV線13の芯線13bの先端と同軸ケーブル15
の芯線15dの先端とが接続された状態で両者間に跨る
ホルダ18と、同軸ケーブル15のシールド線15bを
縒り合わせた状態でその先端をAV線13側に向けて保
持する保持部18gとを備えていることにより、シール
ド線15bがAV線13側、即ち、絶縁体15cや芯線
15dの軸線方向のスペースを利用することができる。
【0061】従って、同軸ケーブル15のシールド線1
5bがそのまま(特開平10−334966号公報)或
いは折り返し(図12)によって単独で同軸ケーブル1
5の軸線方向のスペースを使用しているものに比べて異
種電線同士の接続部分に必要な長さ(全長)を短くする
ことができるうえ、アンテナ性能への悪影響を防止する
ことができる。
【0062】しかも、ホルダ18若しくはホルダ28の
みでAV線13と同軸ケーブル15とを接続状態で保持
することができ、AV線13と同軸ケーブル15の径の
差を解消するための別部材(インシュレータパイプ10
3や固定リング104等)やAV線13側と同軸ケーブ
ル15側の両端に絞り加工を施す(被覆管110)とい
った特殊加工を必要最小限とすることができ、部品点数
の削減並びに組み付けコストや加工コストを低減するこ
とができる。
【0063】また、保持部18gがホルダ18の外側に
一体に設けられていると共に、ホルダ18にはシールド
線15bを外部に引き出すための露出開口としての隙間
18dが形成されていることにより、ホルダ18に他の
機能(この場合にはエアスポイラー2への固定手段並び
に電気的接続手段)を具備させることができる。
【0064】さらに、シールド線15bを縒り合わせた
上で外部に引き出した状態でAV線13と同軸ケーブル
15に跨って接続部分を被覆するチューブ17を備えて
いることにより、車体外部に露出した部位に接続部分を
位置させても受信感度に悪影響を及ぼすことがない。ま
た、加工が容易なチューブ17にAV線13と同軸ケー
ブル15との径の差を吸収する内径差を設定することも
できる。
【0065】ところで、上記実施の形態では、アンテナ
ユニットをエアスポイラー2に装着した例を開示した
が、例えば、リヤバンパーRBなど、車体装備の中空品
(特に、樹脂成形品)全般に適用することができること
は勿論である。
【0066】
【発明の効果】本発明の異種電線の接続部構造にあって
は、以上説明したように構成したことにより、同軸ケー
ブルを用いた異種電線同士の接続部分に必要な長さを短
くすることができ、しかも、部品点数の削減並びに組み
付けコストや加工コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる異種電線の接続
部構造を示し、(A)は接合部分の正面図、(B)はホ
ルダ並びにチューブを取り除いた接合部分の正面図であ
る。
【図2】 本発明の実施の形態に係わる異種電線の接続
部構造を示し、ケーブルの正面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係わる異種電線の接続
部構造を示し、エレメントにケーブルを接合した要部の
正面図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係わる異種電線の接続
部構造を示し、(A)はアンテナユニット主要部付近の
エアスポイラーの断面図、(B)はブラケットとホルダ
との接合部位のエアスポイラーの一部を省略した断面図
である。
【図5】 本発明の実施の形態に係わる異種電線の接続
部構造を示し、エアスポイラーの一部を省略した底面図
である。
【図6】 本発明の実施の形態に係わる異種電線の接続
部構造を示し、エアスポイラーを装着した状態の車体の
斜視図である。
【図7】 本発明の異種電線の接続部構造の変形例を示
す要部の断面図である。
【図8】 従来の異種電線の接続部構造に係わるケーブ
ル接続具のケーブル取り付け状態を示し、(A)は要部
の正面図、(B)は要部の側面図、(C)は要部の拡大
断面図である。
【図9】 従来の異種電線の接続部構造に係わるケーブ
ル接続具の各部品を示し、(A)は一部を破断したアー
ススリーブの正面図、(B)はインシュレータパイプの
断面図、(C)は固定リングの断面図である。
【図10】 従来の異種電線の接続部構造に係わるケー
ブル接続具の組立方法の前半工程を示し、(A)はAV
線にインシュレータパイプを挿入した要部の正面図、
(B)は同軸ケーブルの配線可能状態の正面図、(C)
は同軸ケーブルにアーススリーブを挿入した要部の正面
図である。
【図11】 従来の異種電線の接続部構造に係わるケー
ブル接続具の組立方法の後半工程を示し、(A)は芯線
同士を接続した要部の正面図、(B)はインシュレータ
パイプと固定リングとをAV線に設けた要部の正面図、
(C)はインシュレータパイプとアーススリーブとを突
き合せた要部の正面図である。
【図12】 従来のその他の異種電線の接続部構造を示
す要部の断面図である。
【符号の説明】
13 AV線、13b 芯線、15 同軸ケーブル、1
5b シールド線、15d 芯線、17 チューブ、1
8 ホルダ、18d 隙間(露出開口)、18g 保持
部、28 ホルダ、28b 保持部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E085 BB02 BB21 BB30 CC03 CC09 DD01 DD19 EE11 EE33 FF01 GG11 GG33 GG36 JJ13 JJ17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ側に接続されたAV線と、音響
    機器側に接続された同軸ケーブルと、前記AV線の芯線
    先端と前記同軸ケーブルの芯線先端とが接続された状態
    で両者間に跨るホルダと、前記同軸ケーブルのシールド
    線を縒り合わせた状態でその先端を前記AV線側に向け
    て保持する保持部とを備えていることを特徴とする異種
    電線の接続部構造。
  2. 【請求項2】 前記保持部が前記ホルダの外側に一体に
    設けられ、前記シールド線が前記ホルダに形成された露
    出開口から引き出されていることを特徴とする請求項1
    に記載の異種電線の接続部構造。
  3. 【請求項3】 前記シールド線を縒り合わせた上で外部
    に引き出した状態で前記AV線と前記同軸ケーブルに跨
    って接続部分を被覆する絶縁チューブを備えていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の異種電線の
    接続部構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007103182A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Yazaki Corp 電線接続ユニット
DE102006035872B4 (de) * 2005-09-29 2009-12-24 Yazaki Corp. Leitungsverbindungsvorrichtung
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