JP2007101785A - 光ファイバ端面検査工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光ファイバ端面検査工具において、幅寸法が大きい光ファイバテープについても、口径の小さい顕微鏡で、観察、検査を行える技術の開発が求められていた。
【解決手段】 光ファイバテープ5を保持したファイバホルダ4が載置されるホルダ載せ台2の左右両側に設けられた、ファイバホルダ4を位置決めするための一対の位置決め壁21、22の一方又は両方を、ホルダ載せ台2に対して可動の可動位置決め片とし、この可動位置決め片の操作によって、一対の位置決め壁21、22の間のホルダ収納溝29の溝幅を変更できるようにした光ファイバ端面検査工具1を提供する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光ファイバの先端面を観察するための光ファイバ端面検査工具に関する。
例えば、多心光コネクタへの多心光ファイバテープ(例えば、光ファイバテープ心線)の挿入、接続(特に、多心光コネクタへの現場付け。多心光コネクタの内蔵光ファイバに対する光ファイバテープ先端に露出させた裸光ファイバの突き合わせ接続)、多心光ファイバテープ同士の突き合わせ接続、などを行う際には、光ファイバテープ先端に露出させた裸光ファイバをカッタ装置で切り揃えた後、裸光ファイバの先端面(カット面)の状態を顕微鏡で観察して、検査する必要がある。
切断後あるいは研磨後の光ファイバの先端面の状態を観察する技術としては、例えば、特許文献1、2に開示されるものがある。
特開2003−156408号公報 特開平7−218385号公報
ところで、多心光コネクタの現場付けに用いられる光ファイバテープとしては、4心〜8心のものが多用されている。
従来、この光ファイバテープ先端の裸光ファイバの先端面の顕微鏡による検査では、光ファイバテープ先端に露出させた全ての裸光ファイバの先端を顕微鏡の視野に入れた状態で、顕微鏡で観察することが一般的である。
また、全ての裸光ファイバの先端を顕微鏡の視野に入れるだけでなく、光ファイバテープの幅の中央を顕微鏡の焦点に合わせる必要がある。
これは、顕微鏡の焦点付近では、裸光ファイバ先端を鮮明に観察できるが、光ファイバテープの位置が焦点からずれると、光ファイバテープのエッジ近くの裸光ファイバの、顕微鏡の焦点からのずれが大きくなって、ぼやけて見えるようになってしまうためである。
しかしながら、光ファイバテープは、心数などに応じて、様々な幅寸法のものが存在する。また、光ファイバテープの幅方向両端の裸光ファイバ間の距離も、心数などによって異なる。
光ファイバテープの全心の裸光ファイバの先端を、顕微鏡の視野の内、鮮明な観察が可能な領域(観察可能領域)に入れるべく、光ファイバテープの幅方向中央を顕微鏡の焦点に合わせる作業を、光ファイバテープの様々な寸法に柔軟に対応して実現することは難しく、これを実現するための適切な技術も提案されていない。
また、例えば、8心光ファイバテープ等の、心数の比較的多い光ファイバテープの全心の裸光ファイバを、鮮明な観察が可能な観察可能領域に収めることができる顕微鏡は、口径が大きくなるため、高価になるといった問題もある。
本発明は、前記課題に鑑みて、口径が小さく安価な顕微鏡で、光ファイバが、心数の比較的多い(8心あるいはそれ以上)光ファイバテープであっても、光ファイバの先端全体の観察を簡単に実現できる光ファイバ端面検査工具の提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、光ファイバテープを保持したファイバホルダが離脱可能に載置されるホルダ載せ台と、このホルダ載せ台の前後方向一端側に取り付けられ、前記ホルダ載せ台上に載置された前記ファイバホルダに保持されている光ファイバテープの先端を観察するための顕微鏡とを具備し、前記ホルダ載せ台の前後方向に直交する左右方向両側には、前記ファイバホルダの側面が当接されることで、該ホルダ載せ台の左右方向における前記ファイバホルダの位置決めを行うホルダ当接面を有する位置決め壁が設けられ、一対の位置決め壁の間に前記ファイバホルダを収納するホルダ収納溝が確保され、一対の位置決め壁の一方又は両方が、ホルダ載せ台に対して可動であり、前記ホルダ載せ台の左右方向における前記ホルダ当接面の位置を変更する可動位置決め片で構成され、可動位置決め片のホルダ当接面の位置変更によって、前記ホルダ収納溝の溝幅を変更できることを特徴とする光ファイバ端面検査工具を提供する。
請求項2に係る発明は、可動位置決め片のホルダ当接面の位置変更によって、一方又は両方の可動位置決め片のホルダ当接面が、ファイバホルダを、該ファイバホルダに保持された光ファイバテープ先端が前記顕微鏡の視野の中央に配置されるように位置決めする基準位置に配置された状態と、一対の位置決め壁のホルダ当接面が、前記基準位置のホルダ当接面に当接して位置決めされるファイバホルダの位置である基準ホルダ位置から左右両側に離隔して配置された状態とを切り替えることができることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ端面検査工具を提供する。
請求項3に係る発明は、前記可動位置決め片が、前記ホルダ載せ台に設けられた回転支持部によって、前記ホルダ載せ台の前後方向に延びる回転軸線を以て回転可能に軸支された回転体であり、前記可動位置決め片の軸回り方向の複数箇所には、前記ホルダ当接面が、該位置決め片の回転の中心軸線からの距離が互いに異なるようにして形成され、前記可動位置決め片を回転することで、ファイバホルダの側面を当接させる前記ホルダ当接面を選択できることを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバ端面検査工具を提供する。
請求項4に係る発明は、可動位置決め片は、回転の中心軸線からの距離が互いに異なるようにして、回転の中心軸線を介して両側に形成された前記ホルダ当接面の対を有することを特徴とする請求項3記載の光ファイバ端面検査工具を提供する。
請求項5に係る発明は、前記可動位置決め片のホルダ載せ台に対する取り付け位置が、ホルダ載せ台における左右方向に変更可能であることを特徴する請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバ端面検査工具を提供する。
請求項6に係る発明は、前記可動位置決め片が、前記ファイバホルダの前記ホルダ載せ台上でのスライド前後動をガイドするガイド片であり、前記ファイバホルダを、前記可動位置決め片のホルダ載せ台の前後方向に延在するホルダ当接面に沿わせてスライド前後動させることで、該ファイバホルダに保持されている光ファイバテープ先端を、前記顕微鏡の観察可能領域に挿脱できるようになっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバ端面検査工具を提供する。
請求項7に係る発明は、さらに、前記顕微鏡の観察可能領域を囲繞するケース状の光ファイバ挿入部を具備し、前記光ファイバ挿入部は、光ファイバ挿入用の光ファイバ挿入窓を有し、前記ホルダ載せ台上でのファイバホルダのスライド前後動により、前記ファイバホルダに保持されている光ファイバテープの先端が、前記光ファイバ挿入部の前記光ファイバ挿入窓を介して、前記観察可能領域に挿脱されるようになっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光ファイバ端面検査工具を提供する。
本発明によれば、ホルダ載せ台に取り付ける可動位置決め片のホルダ当接面の位置を変更することで、このホルダ当接面に当接させることで位置決めするファイバホルダの位置決め位置を変更できる。これにより、顕微鏡の観察可能領域(視野の内、鮮明に観察できる領域)に対する、光ファイバテープ先端の位置合わせを、光ファイバテープの幅寸法に柔軟に対応して、効率良く行える。
また、例えば心数が多い光ファイバテープ心線の先端の検査など、光ファイバテープ先端における検査対象範囲(幅方向における検査対象範囲)が広く、顕微鏡の観察可能領域に収まらない場合には、左右両側の位置決め壁の離隔距離をファイバホルダの左右方向寸法よりも大きく確保する。そして、ファイバホルダを一方の位置決め壁のホルダ当接面に当接して位置決めした状態で観察可能領域内の光ファイバテープ先端を観察し、さらに、他方の位置決め壁のホルダ当接面に当接して位置決めした状態で観察可能領域内の光ファイバテープ先端の観察を行う。つまり、この光ファイバ端面検査工具では、検査対象範囲の観察を部分的に行うことで、光ファイバテープ先端の検査対象範囲全体の検査を実現することが可能であり、これにより、口径が小さく安価な顕微鏡で、心数の比較的多い(8心あるいはそれ以上)光ファイバテープ先端全体の検査を実現できる。
以下、本発明を実施した光ファイバ端面検査工具について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る光ファイバ端面検査工具1を示す正面図、図2は前記光ファイバ端面検査工具1を示す平面図、図3は光ファイバ端面検査工具1を用いた4心光ファイバテープの先端の検査に係る図であって、(a)は光ファイバ端面検査工具1のホルダ載せ台2の左右の位置決め壁21、22とファイバホルダ4との位置関係を示す図、(b)は、光ファイバ端面観察工具1の顕微鏡31の観察可能領域31a内に光ファイバテープの先端全体が配置された状態を示す図、図4及び図5は光ファイバ端面検査工具1を用いた8心光ファイバテープの先端の検査に係る図であって、(a)はホルダ載せ台2の左右の位置決め壁21、22とファイバホルダ4との位置関係を示す図、(b)は顕微鏡31の観察可能領域31aに対する光ファイバテープ先端の配置状態を示す図である。
図1、図2において、光ファイバ端面検査工具1は、光ファイバテープ5を保持したファイバホルダ6が離脱可能に載置されるホルダ載せ台2と、このホルダ載せ台2の前後方向(図1左右、図2左右)一端側に取り付けられた観察ユニット3とを具備した概略構成になっている。
前記観察ユニット3には、光ファイバテープ5先端を観察するための顕微鏡31が設けられている。この顕微鏡31は、ホルダ載せ台2の前後方向一端側に取り付けられたケース状の光ファイバ挿入部32(後述)内に視野が確保されており、光ファイバ挿入部32に形成された光ファイバ挿入窓32aから光ファイバ挿入部32内に挿入された光ファイバテープ5の先端を観察することができる。
観察ユニット3は、顕微鏡31と光ファイバ挿入部32とを具備して構成されている。
なお、ここでは、図1、図2において、左側を「前」、右側を「後」として説明する。また、図1において上側を「上」、下側を「下」、図2において下側を「左」、上側を「右」として説明する。
図3(a)、(b)、図4(a)、(b)、図5(a)、(b)においては、左側が「左」、右側が「右」である。また、図3(b)、図4(b)、図5(b)において、上側が「前」、下側が「後」である。
ホルダ載せ台2の前端に光ファイバ挿入部32を固定して一体化したものを、以下、検査工具本体10と称することとする。
この検査工具本体10全体も、本発明に係るホルダ載せ台として機能する。
図2、図3等に示すように、ホルダ載せ台2上には、ファイバホルダ4が載置されるホルダ載せ面23が形成されている。
ホルダ載せ台2のホルダ載せ面23上に載せられたファイバホルダ4は、該ホルダ載せ面23に沿ったスライド移動により、ホルダ載せ台2の前後、左右に移動できる。
また、ホルダ載せ台2上には、ファイバホルダ4を当接して左右方向の位置決めを行うための位置決め壁21、22が、ホルダ載せ面23を介して、ホルダ載せ台2の左右方向に離隔した2箇所に設けられている。
ファイバホルダ4は、一対の位置決め壁21、22の間に確保されたホルダ収納溝29に取り出し可能に収納して、ホルダ載せ台2上に載置される。
前記ホルダ載せ面23は、一対の位置決め壁21、22の間に位置している。ホルダ収納溝29に収納してホルダ載せ台2上に載置されたファイバホルダ4は、ホルダ載せ面23上でのスライド移動により、ホルダ収納溝29内での位置変更が可能である。
一対の位置決め壁21、22の内の一方(符号22の位置決め壁)は、ホルダ載せ台2に固定であり、ホルダ載せ台2の前後方向に沿って延在する突条状になっている。
この位置決め壁22の、他方の位置決め壁21に対面する側面は、ホルダ載せ面23よりも上側にてホルダ載せ面23に対して垂直に延在し、ファイバホルダ4の側面(ここでは、ファイバホルダ4のベースプレート41(後述)の右側面41b)が当接されることでファイバホルダ4をホルダ載せ台2の左右方向に位置決めするホルダ当接面22aとして機能する。
他方の位置決め壁21は、図1等に示すように、検査工具本体10の前後に設けられている回転支持部24(具体的には、支持ピン。以下、支持ピンとも言う)によって、ホルダ載せ台2の前後方向に延びる回転軸線を以て回転できるように軸支された、棒状の部材である可動位置決め片によって構成されている。以下、この位置決め壁21を、可動位置決め片21とも言う。
なお、図示例の光ファイバ端面検査工具1では、前側の支持ピン24は光ファイバ挿入部32に固定され、後側の支持ピン24はホルダ載せ台2の後端部に固定されている。また、後側の支持ピン24は、ホルダ載せ台2の後端部の側部(具体的には左側の側部)に立設されたピン支持壁部25に突設されている。前側の支持ピン24は、光ファイバ挿入部32において、前記後側の支持ピン24と対向するようにして突設されている。
可動位置決め片21は、前後の回転支持部24によって、ホルダ載せ台2と干渉すること無く回転操作できる位置に支持されることは言うまでも無い。
前記可動位置決め片21は、長手方向両端が、ホルダ載せ台2の前後両端にそれぞれ設けられている支持ピン24(回転支持部)によって軸支されて、ホルダ載せ台2の前後方向に沿って延在配置されている。
この可動位置決め片21は、断面長方形(図3(a)、図4(a)、図5(a)等参照)の棒状であり、断面長手方向両端に位置する側面が、ファイバホルダ4の側面(図8参照。ファイバホルダ4のベースプレート41(後述)の左側面41a)が当接されるホルダ当接面21a、21bとして機能する。
可動位置決め片21の回転中心(参考として、図3(a)、図4(a)、図5(a)の支持ピン24の位置を参照)は、可動位置決め片21の断面中央から、片側のホルダ当接面(ここでは、符号21bのホルダ当接面)の側にずれた位置にある。可動位置決め片21の両側のホルダ当接面21a、21bは、可動位置決め片21の回転の中心軸線からの距離が異なっている(符号21aのホルダ当接面の可動位置決め片21の回転中心軸線からの距離L1が、符号21bのホルダ当接面の可動位置決め片21の回転中心軸線からの距離L2よりも大きい)。
可動位置決め片21を回転操作すると、可動位置決め片21の両側のホルダ当接面21a、21bを、選択的に、位置決め壁22のホルダ当接面22aに対面する位置に配置することができる。例えば、図4(a)のように、可動位置決め片21の一方のホルダ当接面21aが位置決め壁22のホルダ当接面22aに対面する位置に配置された状態から、図5(a)のように、可動位置決め片21を回転操作して180度反転させると、可動位置決め片21の他方のホルダ当接面21bを位置決め壁22のホルダ当接面22aに対面する位置に配置できる。
ホルダ当接面21a、21bは、いずれも、ホルダ載せ台2のホルダ載せ面23より上側にてホルダ載せ面23に対して垂直になった状態で、位置決め壁22のホルダ当接面22aに対して対面配置される。このとき、ホルダ当接面21a、21bは、ホルダ載せ面23上のファイバホルダ4側面(ベースプレート41の左側面41a)が当接されることで、ファイバホルダ4を左右方向に位置決めする位置決め面としての機能を果たす。
この光ファイバ端面検査工具1では、可動位置決め片21を回転操作することで、ファイバホルダ4を位置決めする位置決め面として機能させるホルダ当接面21a、21bを切り替えることができる。
なお、ホルダ当接面21a、21bについて、位置決め面として機能するときの位置を、以下、使用位置、と称することとする。
検査工具本体10には、可動位置決め片21のいずれかのホルダ当接面を使用位置に配置したときに、可動位置決め片21の回転を規制する、ストッパ機構が設けられる。
このストッパ機構としては、例えば図6に示すように、ボールプランジャ26を利用したもの等、様々な構造のものを採用できる。図6に例示したストッパ機構では、ボールプランジャ26のボール26aが可動位置決め片21に形成された小凹所を21cに嵌り込んで、可動位置決め片21の回転が規制された状態から、可動位置決め片21を強制的に回転操作することで、回転規制状態を解除できる。
なお、符号26bは、ボールプランジャ26のスプリングであり、ボール26aを、可動位置決め片21の長手方向端面に向けて付勢する。
小凹所21cは、可動位置決め片21の長手方向の端面に形成される。また、小凹所21cは、可動位置決め片21の複数のホルダ当接面に対応して、各ホルダ当接面を使用位置に安定配置できるように、可動位置決め片21の長手方向の端面の複数箇所に形成される。
また、図7(a)、(b)に例示したストッパ機構は、検査工具本体10(具体的にはホルダ載せ台2)の下部に、上下方向の軸線を以て回転自在に枢着したストッパ片27を利用するものである。27aは枢着用のピンである。このストッパ機構では、ストッパ片27を回転させて、可動位置決め片21の下面に当接させることで可動位置決め片21の回転を規制できる。また、ストッパ片27を回転させて、可動位置決め片21の下側から抜き出し、可動位置決め片21に接触しない位置に移動すれば、可動位置決め片21の回転が許可される。
ストッパ機構としては、可動位置決め片21の回転の規制と許可とを切り替え可能なものであれば良く、様々な構成のものを採用できる。
図1、図2に示すように、検査工具本体10の下部の複数箇所(ここでは3箇所)には、脚部2dが取り付けられている。
但し、本発明に係る光ファイバ端面検査工具としては、脚部2dの設置を省略することも可能である。
観察ユニット3は、顕微鏡31と、該顕微鏡31の観察可能領域31aを囲繞するケース状の光ファイバ挿入部32とを具備して構成され、ホルダ載せ台2の前端部に取り付けられている。
顕微鏡31の観察可能領域31aは、顕微鏡31の視野の内、光ファイバテープ5先端を鮮明に観察できる範囲を指す。
前記光ファイバ挿入部32には、光ファイバ挿入用の光ファイバ挿入窓32aが形成されている。光ファイバテープ5を保持したファイバホルダ4を、ホルダ載せ面23上でホルダ載せ台2の前後方向にスライド移動(以下、スライド前後動とも言う)させることで、光ファイバテープ5のファイバホルダ4から突出した先端部を、光ファイバ挿入窓32aを介して光ファイバ挿入部32内に挿入でき、光ファイバ挿入部32内の観察可能領域31aに挿脱することが可能である。
なお、光ファイバ挿入部32は、遮光性の材料で形成されている。
また、観察ユニット3内には、観察可能領域31aに配置された光ファイバテープ5先端に観察用の光を照射する光照射部(図示略)が組み込まれる。
顕微鏡31は、光ファイバ挿入部32の上側に取り付けられている。
観察可能領域31aに配置された光ファイバテープ5の先端は、顕微鏡31の上端に設けられた観察窓31bから観察することができる。
この顕微鏡31は、光ファイバ挿入部32に対して、傾動可能であることが好ましい。これにより、光ファイバテープ5先端を様々な角度から観察できるようになる。符号33は、顕微鏡31を光ファイバ挿入部32に対して傾動させる傾動軸(傾動支持機構)の一例である。但し、顕微鏡31を光ファイバ挿入部32に対して傾動可能に支持する傾動支持機構としては、例えば、多軸のものでも良く、また、傾動可能方向の設定に特に限定は無い。
なお、光ファイバ挿入部32に対する顕微鏡31の取り付け位置は、光ファイバ挿入部32の上側に限定されず、例えば、光ファイバ挿入部32の側部であっても良い。
また、観察窓31bの位置も適宜設定できる。
次に、ファイバホルダ4について説明する。
図8に示すように、ファイバホルダ4は、長方形板状のベースプレート41と、このベースプレート41の長手方向の2箇所に設けられた開閉自在の蓋板42a、42bとを具備して構成されている。
前記蓋板42a、42bは、ベースプレート41の左右方向(平面視において、長方形状のベースプレート41の長手方向に直交する方向。幅方向)の片側(具体的には左側)に設けられたピン43によってベースプレート41に枢着され、このピン43を中心とする回転によって、ベースプレート41の上面41cに対して開閉できる。
ベースプレート41の上面41cの左右方向中央部には、光ファイバテープ5を収納して位置決めする光ファイバ収納溝41dが、ベースプレート41の長手方向に貫通させて形成されている。この光ファイバ収納溝41dに光ファイバテープ5を収納し、蓋板42a、42bを、ベースプレート41の上面41cに重ねるようにして閉じると、蓋板42a、42bとベースプレート41との間に、光ファイバテープ5を挟み込むことができる。
ベースプレート41に対して閉じた蓋板42a、42bは、ファイバホルダ4に設けられた押圧機構(例えば磁気吸着を利用した押圧機構。一例としては、蓋板42a、42bを、ベースプレート41に組み込んだ磁石によって吸着される金属製としたもの)によって、ベースプレート41に向かって押圧されるようになっているため、蓋板42a、42bとベースプレート41との間に光ファイバテープ5がしっかりと挟み込まれる。
なお、本明細書では、光ファイバ収納溝41dに収納した光ファイバテープ5を蓋板42a、42bとベースプレート41との間に挟み込んだ状態を、ファイバホルダ4に光ファイバテープ5を「保持」した状態として扱う。
この光ファイバ端面検査工具1は、1台で、心数が異なる2種類の光ファイバテープ5に対応して、光ファイバテープ5の先端の観察を行える。
図示例では、心数が少ない方の光ファイバテープ5が4心の光ファイバテープ心線(図3(b)参照。以下、符号5aを付す)であり、心数が多い方の光ファイバテープ5が8心の光ファイバテープ心線(図4(b)、図5(b)参照。以下、符号5bを付す)である。
ここで、光ファイバテープ5の心数は、光ファイバテープ5の被覆51内に横並びに配列されている裸光ファイバ52の本数を指す。心数が少ない方の光ファイバテープ5aの横並びの両端に位置する裸光ファイバ52間の距離W1よりも、心数が多い方の光ファイバテープ5bの横並びの両端に位置する裸光ファイバ52間の距離W2の方が大きい。
図示例の8心光ファイバテープ5bの距離W2は、心数が少ない方の光ファイバテープである4心光ファイバテープ5aの距離W1の2倍より僅かに大きい。
但し、採用可能な光ファイバテープ5としては、4心光ファイバテープ心線、8心光ファイバテープ心線に限定されない。
ここでは、光ファイバテープ5先端に露出させた裸光ファイバ52の先端を検査対象とする。
心数が少ない方の光ファイバテープ5aとしては、横並びの両端に位置する裸光ファイバ52間の距離W1が小さく、先端に露出させた全心の裸光ファイバ52の先端を、顕微鏡31の観察可能領域31aに収めることができる範囲にあるもの(つまり、顕微鏡31で観察して検査する検査対象範囲が小さい)であれば良く、心数は4心に限定されない。
一方、心数が多い方の光ファイバテープ5bは、横並びの両端に位置する裸光ファイバ52間の距離W2が大きいために(つまり、光ファイバテープ先端の検査対象範囲が広い)、先端に露出させた全心の裸光ファイバ52の先端を、顕微鏡31の観察可能領域31aに一度に収めることができないものである。但し、ここでは、距離W2が観察可能領域31aの径の2倍以内のものを採用する。心数は8心に限定されないことは言うまでも無い。
光ファイバテープ5を保持するファイバホルダ4は、心数が互い異なる光ファイバテープ5a、5bの幅寸法の違いに対応して、光ファイバ収納溝41dの幅が異なるものが採用される。
つまり、光ファイバテープ5a用のファイバホルダ4(区別のため、図中符号4aを付す)は、光ファイバ収納溝41dの幅t1が、光ファイバテープ5b用のファイバホルダ4(区別のため、図中符号4bを付す)の光ファイバ収納溝41dの幅t2よりも小さい。
幅t1、t2の差は、例えば数百μm〜2mm程度であるが、これに限定されないことは言うまでも無い。
上述のファイバホルダ4a、4bは、光ファイバ収納溝41dの幅t1、t2が異なる以外は、同様の構成になっている。例えば、ベースプレート41の左右の側面41a、41b間の距離(ベースプレート41の幅方向寸法)は、ファイバホルダ4a、4bで、同じに揃えてある。また、光ファイバ収納溝41dが、ベースプレート41の左右方向(幅方向)の中央に形成されている(光ファイバ収納溝41dの幅t1、t2の中央が、ベースプレート41の側面41a、41b間の中央に一致されている)ことも、ファイバホルダ4a、4bで共通の構成である。
ファイバホルダ4は、光ファイバテープ5を保持した状態で光ファイバ端面検査工具1のホルダ載せ面23上に載せる。
但し、光ファイバテープ5は、先端を、ファイバホルダ4から突出させておく。
光ファイバテープ5の、ファイバホルダ4から突出された先端は、被覆51を除去して、裸光ファイバ52を露出させておく。
図1、図2に示すように、ホルダ載せ面23上に載せたファイバホルダ4は、ホルダ載せ台2上に突設されたホルダ用ストッパ28(ストッパ壁)に当接(具体的には、ファイバホルダ4のベースプレート41の前端面41e(長手方向一端側の端面)が当接)するところが、観察ユニット3側への移動限界となる。ホルダ用ストッパ28は、ホルダ載せ面23の前端に位置している。
光ファイバテープ5の、ファイバホルダ4から突出する突出長L3(図1参照)は、ファイバホルダ4(具体的にはベースプレート41の前端面41e)をホルダ用ストッパ28に当接したときに、光ファイバテープ5先端(具体的には、裸光ファイバ52の先端)が顕微鏡31の観察可能領域31aに達するように、長さを調整しておく。
なお、ホルダ用ストッパ28としては、ホルダ載せ台2上に突設された突壁(ストッパ壁)に限定されず、例えば、ピン状の突起等、各種形状のものを採用できる。
この光ファイバ端面検査工具1を用いて、心数が少ない方の光ファイバテープ5a、つまり、露出された全ての裸光ファイバ52の先端が、観察可能領域31aに収めることができる範囲にある光ファイバテープ5aの先端を検査する場合は、図3(a)、(b)に示すように、可動位置決め片21のホルダ当接面21a(可動位置決め片21の回転中心軸線からの距離が大きい方のホルダ当接面)を使用位置に配置し、光ファイバテープ5aを保持したファイバホルダ4a(具体的には、ベースプレート41)を、ホルダ当接面21aとホルダ用ストッパ28とに当接させて位置決め(前後左右の位置決め)する。
この光ファイバ端面検査工具1では、光ファイバテープ5aを保持したファイバホルダ4aを、可動位置決め片21のホルダ当接面21aとホルダ用ストッパ28とに当接して位置決めしたときに、ファイバホルダ4aからの突出長L3を予め調整しておいた光ファイバテープ5aの先端に露出された全ての裸光ファイバ52の先端を、顕微鏡31の観察可能領域31aに収めることができるようにする。これにより、光ファイバテープ5a先端の全心の裸光ファイバ52の観察、検査を行える。
なお、光ファイバテープ5a先端に露出した裸光ファイバ52は、可動位置決め片21のホルダ当接面21aに沿ったスライド前後動によって、観察可能領域31aに挿脱できる。可動位置決め片21は、ファイバホルダ4のスライド前後動をガイドするガイド片としても機能する。
また、可動位置決め片21のホルダ当接面21aは、ファイバホルダ4の左側面を当接したときに、ファイバホルダ4に保持しておいた光ファイバテープ5aの先端の幅方向中央が、観察可能領域31aの中央の、顕微鏡31の焦点位置に配置されるように、ファイバホルダ4を位置決めする機能を果たすことが、全心の裸光ファイバ52先端の鮮明な観察を確実に行う点で好ましい(このときのホルダ当接面21aの位置が基準位置)。
但し、このとき、ホルダ載せ台2の一対の位置決め壁21、22間の離隔距離L41(溝幅)が、ファイバホルダ4の幅方向寸法L5よりも若干大きく確保される。光ファイバテープ5aを保持したファイバホルダ4を可動位置決め片21(詳細には、ホルダ当接面21a)に当接したときに、ファイバホルダ4と位置決め壁22との間にクリアランスC(図3(a)参照)が確保される。
これは、図5(a)、(b)に示すように、心数が多い方の光ファイバテープ5bを保持したファイバホルダ4bを位置決め壁22に当接したときに、光ファイバテープ5b先端に露出されている複数本の裸光ファイバ52の内、左側半分以上が顕微鏡31の観察可能領域31a内に収まるようにするためである。
心数が多い方の光ファイバテープ5bの先端を検査する場合は、図4(a)、(b)、図5(a)、(b)に示すように、可動位置決め片21のホルダ当接面21b(可動位置決め片21の回転中心軸線からの距離が小さい方のホルダ当接面)を使用位置に配置する。これにより、一対の位置決め壁21、22間には、ホルダ当接面21aを使用位置に配置したときの離隔距離L41と比べて大きい離隔距離L42(溝幅)が確保される。
位置決め壁22のホルダ当接面22aは、前述のように、光ファイバテープ5bを保持したファイバホルダ4b(具体的には、ベースプレート41の右側面41b)を当接したときに、光ファイバテープ5b先端に露出されている複数本の裸光ファイバ52内の左側半分以上が顕微鏡31の観察可能領域31a内に収まるように、ファイバホルダ4を位置決めする機能を果たす(図5(a)、(b)参照)。また、可動位置決め片21のホルダ当接面21bは、ファイバホルダ4b(具体的には、ベースプレート41の左側面41a)を当接したときに、光ファイバテープ5b先端に露出されている複数本の裸光ファイバ52内の右側半分以上が顕微鏡31の観察可能領域31a内に収まるように、ファイバホルダ4を位置決めする機能を果たす(図4(a)、(b)参照)。
この光ファイバ端面検査工具1では、検査工具本体10(詳細にはホルダ載せ台2)のホルダ載せ面23に、光ファイバテープ5bを保持したファイバホルダ4bを載せ、このファイバホルダ4bを可動位置決め片21のホルダ当接面21bとホルダ用ストッパ28とに当接して位置決めすることで、光ファイバテープ5b先端の右側半分以上の観察、検査を行い、ファイバホルダ4bを位置決め壁22のホルダ当接面22aとホルダ用ストッパ28とに当接して位置決めすることで、光ファイバテープ5b先端の左側半分以上の観察、検査を行うことで、光ファイバテープ5b先端の全心の裸光ファイバ52を観察、検査することができる。
したがって、この光ファイバ端面検査工具1では、心数が少なく、横並びの両端に位置する裸光ファイバ52間の距離W1が観察可能領域31aの径以下の光ファイバテープ5aのみならず、心数が多く、横並びの両端に位置する裸光ファイバ52間の距離W2が観察可能領域31aの径よりも大きい光ファイバテープ5bについても、全心の観察、検査が可能である。
ここで、4心光ファイバテープ5a(光ファイバテープ心線)、8心光ファイバテープ5b(光ファイバテープ心線)の両方の観察、検査を行える光ファイバ端面検査工具1の具体的一例を、図3(a)、(b)〜図5(a)、(b)を参照して説明する。
観察可能領域31aの径は、4心光ファイバテープ5aの横並びの両端に位置する裸光ファイバ52間の距離W1よりも大きく、8心光ファイバテープ5bの横並びの両端に位置する裸光ファイバ52間の距離W2よりも小さい。
なお、可動位置決め片21は、一対のホルダ当接面21a、21bの可動位置決め片21の回転中心軸線からの距離L1、L2の差が、光ファイバテープ5aの横並びの両端に位置する裸光ファイバ52間の距離W1の半分にしてある。
この光ファイバ端面検査工具1は、図3(a)、(b)に示すように、可動位置決め片21のホルダ当接面21aを使用位置(基準位置)に配置し、4心光ファイバテープ5aを保持したファイバホルダ4aを、ホルダ当接面21aとホルダ用ストッパ28とに当接して位置決めしたときに、光ファイバテープ5aの幅方向中央が顕微鏡31の焦点に位置合わせされ、光ファイバテープ5a先端の4本の裸光ファイバ52が全て観察可能領域31a内に収まるようになっている。
図4(a)、(b)に示すように、可動位置決め片21のホルダ当接面21bを使用位置に配置し、8心光ファイバテープ5bを保持したファイバホルダ4bを、ホルダ当接面21bとホルダ用ストッパ28とに当接して位置決めしたときに、横並びの右半分の4本の裸光ファイバ52の先端が、観察可能領域31a内に確実に収まる。また、図5(a)、(b)に示すように、8心光ファイバテープ5bを保持したファイバホルダ4bを、位置決め壁22のホルダ当接面22aとホルダ用ストッパ28とに当接して位置決めしたときに、横並びの左半分の4本の裸光ファイバ52の先端が、観察可能領域31a内に確実に収まる。
この結果、上述した光ファイバ端面検査工具1では、4心光ファイバテープ5a先端に露出した全ての裸光ファイバ52の観察、検査を行える上、8心の光ファイバテープ5bの先端に露出した全ての裸光ファイバ52の先端の観察、検査も確実に行える。
また、観察可能領域31の径が、4心光ファイバテープ5aの横並びの両端の裸光ファイバ52間の距離W1と同じか、僅かに大きい程度の大きさであっても、8心光ファイバテープ5bの全心の裸光ファイバ52の観察、検査を行える。
したがって、この光ファイバ端面観察工具1では、顕微鏡の口径が小さく、その観察可能領域の径が、8心光ファイバテープ5b先端の複数本の裸光ファイバ52の全心を観察可能領域に収めることができない大きさであっても、8心全心の観察、検査が可能であり、4心用の顕微鏡を8心光ファイバテープの全心の観察、検査に用いることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、各種変更が可能である。
棒状の可動位置決め片21としては、断面長方形の棒状に限定されず、断面形状が3角形、5角形、6角形等のものであっても良い。棒状の可動位置決め片の断面形状は、可動位置決め片の外周部に形成するホルダ当接面の数(可動位置決め片の軸回り方向における形成数)に左右される。また、長方形等の断面4角形の可動位置決め片21について、回転中心を介して両側一対の側面のみをホルダ当接面として機能させる構成に限定されず、4つの側面を、それぞれ、回転中心からの距離が異なるホルダ当接面として機能させることも可能である。
可動位置決め片21は、ホルダ載せ台2に対して、脱着可能(交換可能)であっても良い。
ホルダ載せ台に対して可動の可動位置決め片のホルダ当接面の左右方向の位置を変更可能とする構成(以下、当接位置変更機構、とも言う)は、上述した実施形態の構成に限定されず、様々な構成が採用可能である。
例えば、図9に示す当接位置変更機構は、棒状の可動位置決め片6の長手方向両端に突設された回転軸61を、検査工具本体10の前後方向の2箇所に立設された支持壁62に上下に延在形成した長穴63に挿入して、可動位置決め片6を昇降とし、可動位置決め片6を下降させたときに、検査工具本体10上面(符号2c)に載置できるようにしたものである。
可動位置決め片61は、既述の実施形態にて説明した可動位置決め片21と同様に、回転中心から距離が異なるホルダ当接面21a、21bを、回転中心を介して両側に有する、断面長方形の棒状に形成されており、回転軸61回りの回転によって、使用位置に配置するホルダ当接面21a、21bを切り替えることができる。
この当接位置変更機構では、可動位置決め片6を下降させることで、ホルダ載せ台2上面に載置できるため、検査工具本体10(詳細にはホルダ載せ台2)自体が、可動位置決め片6の回転を規制するストッパとしての機能を果たし、使用位置としたホルダ当接面の位置も安定する。
なお、可動位置決め片6及び/又はホルダ載せ台2に磁石を組み込んで(可動位置決め片6及び/又はホルダ載せ台2自体が磁石であっても良い)、ホルダ載せ台2上面に載置された可動位置決め片6が、ホルダ載せ台2に磁気吸着されるようにすることも可能である。この場合、例えば、ホルダ載せ台2上面に載置された可動位置決め片6にファイバホルダを当接した時でも、可動位置決め片6の浮き上がりの変位を確実に防止できる、といった利点がある。
さらに、当接位置変更機構としては、ホルダ載せ台の左右方向における可動位置決め片の設置位置を変更することで、左右方向におけるホルダ当接面の位置変更を行えるようにした構成も採用可能である。
例えば、図10(a)、(b)に示す当接位置変更機構は、ホルダ当接面21aを有する棒状の可動位置決め片7を、ホルダ載せ台2に設けた案内レール71によって、スライド左右動可能としたものである。この場合、例えば、可動位置決め片7のスライド左右動の可動範囲の両端に、可動位置決め片7が当接されるストッパ72、73を設置し、このストッパ72、73を可動位置決め片7を左右方向に位置決めする位置決め部として機能させる。
また、対向する位置決め壁22に近い側のストッパ73に可動位置決め片7を当接させて位置決めする場合は、例えば、可動位置決め片7及び/又はホルダ載せ台2(ストッパ73も含む)に組み込んだ磁石(可動位置決め片7及び/又はストッパ73自体が磁石であっても良い)によって、可動位置決め片7をホルダ載せ台2に磁気吸着によって離脱可能に取り付ける構成や、ねじ止め、クリップ固定等の固定部品の使用等によって、可動位置決め片の前記ホルダ載せ台に対する固定と前記案内レール部に沿った移動の許可との切り替えを可能にする。
また、当接位置変更機構としては、前記ホルダ載せ台に、可動位置決め片を位置決めするための嵌め込み溝を、左右方向の位置をずらして複数箇所に形成し、前記嵌め込み溝に、可動位置決め片に突設された嵌め込み片を切り替え可能に嵌め込むことで、左右方向における可動位置決め片の設置位置及びホルダ当接面の位置を変更できるようにしたもの等、当接位置変更機構としては、上述した以外にも、様々な構成が採用可能である。
また、図11(a)、(b)に例示する当接位置変更機構は、ホルダ載せ台2の側部に設けた装着台81に、断面L字形の棒状の可動位置決め片8を脱着可能に装着するものである。
可動位置決め片8は、L字の角部82から突出する2つの突壁83、84を有する。突壁83、84は、角部82からの突出寸法が異なり、突出先端の端面であるホルダ当接面83a、84aは、角部82からの距離L83、L84が異なる。
装着台81に対する可動位置決め片8の装着向きを変更すると、使用位置とするホルダ当接面83a、84aを切り替えることができる。
装着台81に対する可動位置決め片8の取り付けは、例えば、可動位置決め片8及び/又は装着台81に組み込んだ磁石(可動位置決め片8及び/又は装着台81自体が磁石であっても良い)による磁気吸着であるが、その他、ねじ止め、板ばね式のクリップ等を利用した固定部品の使用であっても構わない。
上述の実施形態では、ホルダ載せ台上に設けた一対の位置決め壁の内の片方のみが可動位置決め片である構成を例示したが、これに限定されず、一対の位置決め壁の両方が可動位置決め片である構成であっても良い。
本発明に係る光ファイバ端面検査工具は、光ファイバの端面検査のみならず、例えば、メタルケーブル先端に口出しした金属芯線先端の検査等にも利用できる。
本発明に係る光ファイバ端面検査工具を示す正面図である。 図1の光ファイバ端面検査工具を示す平面図である。 図1の光ファイバ端面検査工具を、顕微鏡の観察可能領域内に収めることができる幅寸法の光ファイバテープの先端の検査に適用した場合を示す図であって、(a)はホルダ載せ台の左右の位置決め壁とファイバホルダとの位置関係を示す図、(b)は顕微鏡の観察可能領域内に光ファイバテープの先端全体を配置した状態を示す図である。 図1の光ファイバ端面検査工具を、顕微鏡の観察可能領域からはみ出る大きさの幅寸法の光ファイバテープの先端の検査に適用した場合を示す図であって、(a)はホルダ載せ台の左側の位置決め壁にファイバホルダを当接して位置決めした状態を示す図、(b)は(a)の状態における顕微鏡の観察可能領域に対する光ファイバテープ先端の配置状態を示す図である。 図1の光ファイバ端面検査工具を、顕微鏡の観察可能領域からはみ出る大きさの幅寸法の光ファイバテープの先端の検査に適用した場合を示す図であって、(a)はホルダ載せ台の右側の位置決め壁にファイバホルダを当接して位置決めした状態を示す図、(b)は(a)の状態における顕微鏡の観察可能領域に対する光ファイバテープ先端の配置状態を示す図である。 図1の光ファイバ端面検査工具の可動位置決め片の回転を規制して、ホルダ当接面が使用位置に配置された状態を維持するためのストッパ機構の一例を示す図であって、ボールプランジャを利用したストッパ機構の例を示す図である。 図1の光ファイバ端面検査工具の可動位置決め片の回転を規制して、ホルダ当接面が使用位置に配置された状態を維持するためのストッパ機構の他の例を示す図であって、(a)は平面部、(b)は正面図である。 ファイバホルダの一例を示す斜視図である。 可動位置決め片のホルダ当接面の左右方向の位置を変更するための当接位置変更機構の別態様を示す図である。 可動位置決め片のホルダ載せ台におけるスライド左右動によって、可動位置決め片のホルダ当接面の左右方向の位置を変更する構成の当接位置変更機構の一例を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。 (a)、(b)は、ホルダ載せ台の側部に設けられた装着台に対する可動位置決め片の装着向きの変更によって、可動位置決め片のホルダ当接面の左右方向の位置を変更する構成の当接位置変更機構の一例を示す図である。
符号の説明
1…光ファイバ端面検査工具、2…ホルダ載せ台、21…位置決め壁、可動位置決め片、21a、21b…ホルダ当接面、22…位置決め壁、22a…ホルダ当接面、24…回転支持部(支持ピン)、29…ホルダ収納溝、31…顕微鏡、31a…観察可能領域、32…光ファイバ挿入部、32a…光ファイバ挿入窓、4…ファイバホルダ、41a…左側面、41b…右側面、5…光ファイバテープ、5a…光ファイバテープ(4心光ファイバテープ心線)、5b…光ファイバテープ(8心光ファイバテープ心線)、6…可動位置決め片、7…可動位置決め片、8…可動位置決め片、10…検査工具本体。

Claims (7)

  1. 光ファイバテープ(5、5a、5b)を保持したファイバホルダ(4)が離脱可能に載置されるホルダ載せ台(2)と、このホルダ載せ台の前後方向一端側に取り付けられ、前記ホルダ載せ台上に載置された前記ファイバホルダに保持されている光ファイバテープの先端を観察するための顕微鏡(31)とを具備し、
    前記ホルダ載せ台の前後方向に直交する左右方向両側には、前記ファイバホルダの側面(41a、41b)が当接されることで、該ホルダ載せ台の左右方向における前記ファイバホルダの位置決めを行うホルダ当接面(21a、21b、22a)を有する位置決め壁(21、22)が設けられ、一対の位置決め壁の間に前記ファイバホルダを収納するホルダ収納溝(29)が確保され、
    一対の位置決め壁の一方又は両方が、ホルダ載せ台に対して可動であり、前記ホルダ載せ台の左右方向における前記ホルダ当接面の位置を変更する可動位置決め片で構成され、
    可動位置決め片のホルダ当接面の位置変更によって、前記ホルダ収納溝の溝幅を変更できることを特徴とする光ファイバ端面検査工具(1)。
  2. 可動位置決め片のホルダ当接面の位置変更によって、
    一方又は両方の可動位置決め片のホルダ当接面が、ファイバホルダを、該ファイバホルダに保持された光ファイバテープ先端が前記顕微鏡の視野の中央に配置されるように位置決めする基準位置に配置された状態と、
    一対の位置決め壁のホルダ当接面が、前記基準位置のホルダ当接面に当接して位置決めされるファイバホルダの位置である基準ホルダ位置から左右両側に離隔して配置された状態とを切り替えることができることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ端面検査工具。
  3. 前記可動位置決め片が、前記ホルダ載せ台に設けられた回転支持部(24)によって、前記ホルダ載せ台の前後方向に延びる回転軸線を以て回転可能に軸支された回転体であり、
    前記可動位置決め片の軸回り方向の複数箇所には、前記ホルダ当接面が、該位置決め片の回転の中心軸線からの距離が互いに異なるようにして形成され、
    前記可動位置決め片を回転することで、ファイバホルダの側面を当接させる前記ホルダ当接面を選択できることを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバ端面検査工具。
  4. 可動位置決め片は、回転の中心軸線からの距離が互いに異なるようにして、回転の中心軸線を介して両側に形成された前記ホルダ当接面の対を有することを特徴とする請求項3記載の光ファイバ端面検査工具。
  5. 前記可動位置決め片のホルダ載せ台に対する取り付け位置が、ホルダ載せ台における左右方向に変更可能であることを特徴する請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバ端面検査工具。
  6. 前記可動位置決め片が、前記ファイバホルダの前記ホルダ載せ台上でのスライド前後動をガイドするガイド片であり、
    前記ファイバホルダを、前記可動位置決め片のホルダ載せ台の前後方向に延在するホルダ当接面に沿わせてスライド前後動させることで、該ファイバホルダに保持されている光ファイバテープ先端を、前記顕微鏡の観察可能領域(31a)に挿脱できるようになっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバ端面検査工具。
  7. さらに、前記顕微鏡の観察可能領域(31a)を囲繞するケース状の光ファイバ挿入部(32)を具備し、
    前記光ファイバ挿入部は、光ファイバ挿入用の光ファイバ挿入窓(32a)を有し、
    前記ホルダ載せ台上でのファイバホルダのスライド前後動により、前記ファイバホルダに保持されている光ファイバテープの先端が、前記光ファイバ挿入部の前記光ファイバ挿入窓を介して、前記観察可能領域に挿脱されるようになっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光ファイバ端面検査工具。
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