JP2007100568A - フィルタ及びクリーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単でコストの低減を図ることができるとともに、使用後に構成部材を材料ごとに容易に分解して分別処理することができるフィルタを提供する。
【解決手段】 クリーナハウジング11内に配置されるフィルタ18において、濾材よりなる濾過部21の外周にプレスにて加熱加圧処理を施すことにより、環状の取付部22を一体に形成する。この取付部22の外周側の環状領域にシール材24を抜け止め保持するための厚肉部22aを形成するとともに、その厚肉部22aの端面に厚肉部22aの解れを防止するための圧縮処理部22bを形成する。
【選択図】図4

Description

この発明は、例えば車両用エンジンに吸入されるエアを濾過するためのエアクリーナに組み込まれるフィルタ及びそのフィルタを用いたクリーナに関するものである。
従来、この種のフィルタとしては、例えば、特許文献1及び特許文献2に開示されるような構成のものが提案されている。
すなわち、特許文献1に記載のフィルタにおいては、濾紙が樹脂フレームの内部に保持されている。さらに、この樹脂フレームの外周縁の取付部にはゴム製のシール材が被覆嵌着されている。そして、このフィルタはシール材を介してケースハウジングに装着される。
また、特許文献2に記載のフィルタにおいては、濾材の外周に合成樹脂よりなる枠が結合され、その枠の外周縁にシール機能を有する繊維集合帯が接着やインサート成形等により一体に接合固定されている。そしてフィルタは繊維集合帯を介してクリーナハウジングに装着される。
特開2003−336552号公報 特開平9−70515号公報
ところが、これらの従来のフィルタにおいては、次のような問題があった。
すなわち、特許文献1の構成では、濾紙に樹脂フレーム及びシール材が設けられて、異なる材料の合計3部品が用いられ,特許文献2に記載の構成では、濾材,枠及び繊維集合帯の3部品が異なる材料で一体に成形されている。このため、特許文献1及び2の構成においては、使用後のフィルタを廃棄する場合、材料ごとに分別して処理するのが面倒であった。特に、特許文献2のように、接着構成を用いた場合には、分別のために接着部を分離するのに手間がかかり、分別処理に支障をきたすおそれもあった。
このような問題に対処するため、濾材よりなる濾過部の外周に環状の取付部を一体に成形し、その取付部の外周縁にゴム製のシール材をインサート成形にて一体に被覆形成した構成のフィルタも、従来から提案されている。この構成においては、濾材とシール材との間に別部品が介在しないため、部品点数が少なくなるが、この構成のフィルタにおいても、濾材とシール材との間に接着剤が用いられているため、前記のように分別処理が困難であった。加えて、接着剤が用いられているため、フィルタの製造組立て時に、接着剤の塗布工程が必要になって、部品点数が少ないにもかかわらず、製造におけるコストアップを招くという問題が生じた。
また、このような構成において、濾材の取付部の外周縁において、濾材を構成する繊維が部分的に解れるおそれがあり、このように部分的にほつれが発生すると、その解れ部分と解れていない部分との厚さが異なる。このため、厚い部分と薄い部分との間において取付部とシール材との間に隙間が生じるおそれがあり、このように隙間が生じた場合には、濾過部を通過しないエアがこの隙間を介してバイパスしてしまい、フィルタの濾過機能が低下することになる。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、部品点数を少なくすることができるとともに、接着剤を用いる必要がなく、このため、構造が簡単で製造コストの低減を図ることができるとともに、使用後に構成部材を材料ごとに分解して容易に分別処理することができ、しかも、濾過機能に優れたフィルタを提供することにある。また、この発明は、前記のようなフィルタを有するクリーナを提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、繊維集合体を成形して構成されるとともに、外周に環状の取付部が形成されたフィルタ本体と、その取付部を包被するシール材とを有し、そのシール材を介してクリーナハウジングの内部に取り付けられて、濾過部においてクリーナハウジング内を通過される流体の濾過を行うようにしたフィルタにおいて、前記濾過部と前記取付部とを一体形成し、同取付部の外周部の環状領域に取付部の他の部分よりも肉厚の厚肉部を形成するとともに、その厚肉部の外周端面に圧縮処理部を形成したことを特徴とする。
従って、フィルタ本体の取付部を濾過部と同一材料の濾材を用いて、1つのプレス工程で簡単に形成することができる。そして、このフィルタ本体の取付部にシール材を装着する場合には、厚肉部をシール部内の凹溝等に係合させることにより、接着剤を使用して接着固定する必要がなく、シール材を取付部に対して確実に抜け止め保持することができる。よって、構造が簡単で製作を容易に行うことができて、コストの低減を図ることができ、しかも、フィルタの使用後に構成部材を材料ごとに分解して容易に分別処理することができる。さらに、厚肉部の端面には圧縮処理部が形成されているため、圧縮度の低い厚肉部の端面に濾材の解れが生じるおそれを防止することができて、取付部とシール材との間において高いシール性を確保することができる。
前記厚肉部及び圧縮処理部を、取付部の加熱加圧処理における付与圧力の相違によって形成すれば、成形用の型におけるキャビティの形状を適宜に設定することにより、厚肉部及び圧縮処理部を簡単に成形できる。
前記シール材に、同シール材とクリーナハウジングとの位置関係を決定するためのシール材位置決め部を設ければ、クリーナハウジングに対してフィルタを位置関係が誤ることなく装着できる。
前記取付部に、クリーナハウジングと係合して内側方向への移動が阻止されるようにした係合部を形成すれば、フィルタ本体がエンジン等の熱によって、収縮変形しようとしても、クリーナハウジングと係合部との係合によりフィルタ本体の収縮が抑制される。
前記係合部が、取付部を屈曲して形成され、前記シール材の高さとほぼ同じ高さの断面山形状をなすように構成すれば、フィルタの組付け等の取り扱いに際して、作業者の指等により、シール材がフィルタ本体から外れる方向に移動されるのを防止できる。従って、シール材がフィルタ本体から不用意に外れたり、位置ずれしたりするのを防止できる。
前記係合部を、取付部の環状領域に沿って複数設け、各係合部間に平坦部を設ければ、係合部はその高さが低くなる方向への変形が阻止され、従って、係合部が広がることが防止されるため、接着剤等を用いてフィルタをクリーナハウジングに対して強固に固定したりしなくても、濾過部の収縮に抗することができて、取付部がハウジングケースから外れたりするのを防止できる。
前記平坦部にシール材の一部が係合して、シール材と取付部とが位置決めされるようにすれば、位置決めのための部品を設けたり、専用の位置決め部を形成したりすることなく、シール材を、ひいてはフィルタをクリーナハウジングに対して位置決めすることができる。
以上のように、この発明によれば、フィルタ機能を発揮することができるとともに、部品点数を少なくすることができて、構造が簡単でコストの低減を図ることができ、しかも使用後に構成部材を材料ごとに容易に分解して分別処理することができるという効果を発揮する。
以下に、この発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、このエアクリーナのクリーナハウジング11は、上面を開口した下部ハウジング12と、その下部ハウジング12上に開閉可能に取り付けられる下面を開口した上部ハウジング13とから構成されている。上下の両ハウジング12,13間の外周部には複数のクランプ14が設けられ、これらのクランプ14により上下両ハウジング12,13間に後述のフィルタ18がそのシール材24において装着された閉鎖状態で上下両ハウジング12,13がクランプ保持されるようになっている。
下部ハウジング12の一側には大気に連通するエア導入口15が形成されるとともに、下部ハウジング12の他側にはエンジンの吸入側に接続されるエア導出口16が形成され、エンジンの吸入動作により、エアEがエア導入口15からクリーナハウジング11内を通ってエア導出口16に向かって流れる。下部ハウジング12の内底部には、下部ハウジング12の内部をエア導入口15側とエア導出口16側とに区画するための隔壁17が形成されている。
前記クリーナハウジング11内において、エア導入口15からエア導出口16に至る流体流路としてのエアEの流路と交差して配置されるように、上下両ハウジング12,13の開口部間にはフィルタ18がその外周の取付部22に取付けられたシール材24を介して挟着固定されている。
すなわち、図2〜図6に示すように、前記クリーナハウジング11における下部ハウジング12の開口内周縁及び隔壁17上には、シール材24を支持するための支持座30が形成されている。図5及び図6に示すように、下部ハウジング12のエア導出口16側の区画部分における支持座30の内周縁にはシール材24を保持するための壁部31が突設されている。
図2〜図4に示すように、前記クリーナハウジング11における上部ハウジング13の内面には、複数の補強リブ33,34が上部ハウジング13の長さ方向及び幅方向へ所定間隔おきに突出形成されている。図2,図3及び図5に示すように、前記隔壁17と対応する位置には、上部ハウジング13の複数の補強リブ33と一体をなすように、押圧桟35が形成されている。下部ハウジング12の開口内周縁及び押圧桟35の下面には、前記シール材24を下部ハウジング12上の支持座30との間に挟着するための押圧座36が形成されている。
そして、シール材24が支持座30と押圧座36との間に保持されるように、フィルタ18が配置されることにより、クリーナハウジング11の内部がフィルタ18を境にしてエア導入口15側のエア導入室19と、エア導出口16側のエア導出室20とに区画されている。このため、前記エア導入口15からエア導入室19内に導入されたエアEがフィルタ18により濾過されて、エア導出室20内に至り、エア導出口16からエンジンに吸入される。
図7に示すように、前記フィルタ18のフィルタ本体18Aは、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性合成樹脂製の不織布よりなる濾材,すなわち繊維集合体よりなる濾材によって形成され、断面ほぼ波形状に形成された中央の濾過部21と、その濾過部21の外周に同一材料にて一体に形成された環状をなすフランジ状の取付部22とから構成されている。このフィルタ本体18Aは成形型を用いたプレス加工による加熱加圧処理により成形され、濾過部21及び取付部22は同時に形成される。そして、取付部22は、濾過部21よりも高い圧力でプレス加工され、濾過部21よりも薄肉状で高硬度となるように形成されている。
そして、図9に示すように、取付部22の外周縁の環状領域には厚肉部22aが形成されるとともに、その厚肉部22aの外周端面には圧縮処理部22bが形成されている。すなわち、厚肉部22aは取付部22の他の部分と比較し、プレス型間のクリアランスを広くして、加熱加圧処理におけるプレス圧力を低く設定することにより、厚肉で低硬度及び低密度となるように形成されている。
また、圧縮処理部22b及び厚肉部22a以外の部分は厚肉部22aと比較し、プレス型間のクリアランスを狭くして、加熱加圧処理におけるプレス圧力を高く設定することにより、厚肉部22aよりも薄肉状で高硬度及び高密度となるように形成されている。そして、図9に示すように、圧縮処理部22bは、その成形後に、所定の切断ラインL−Lに沿って切断することにより、厚肉部22aの端面に所定量(0.1〜0.5mm程度)だけ突出するように形成されている。
従って、前記厚肉部22aは加熱加圧処理度合が低くて、低密度に形成されているため、その厚肉部22aの端面が露出していると、濾材を構成する繊維の解れが生じるおそれがあるが、厚肉部22aの端面に、圧縮処理部22bが形成されていると、繊維の解れが生じるおそれは抑制される。よって、厚肉部22aの外周端面の部分的な解れによって、その外周端面とシール材24の内面との間に隙間が生じるおそれを防止でき、このため、非濾過のバイパス流を防止できて、濾過効率を向上できる。
図7に示すように、前記取付部22の内周側の環状領域には上方へ向かって断面ほぼ逆U字状(山形状)の係合部としての係合壁22dが屈曲により一体に形成されている。図7に示すように、この係合壁22dは、所定間隔おきに複数の切り通し状の平坦部23により複数に分割形成されている。従って、この平坦部23により、係合壁22dの部分が広がるように、すなわち山が低くなるように延びるのが抑制される。これに対して、係合壁22d間に平坦部23が形成されることなく、全周一様な環状に形成されていると、物理的な外力や、熱によるフィルタ本体18Aの収縮により係合壁22dの屈曲角度が広くなるように変形するおそれがあるが、平坦部23が形成されることにより、このようなおそれを払拭できる。
図2〜図7に示すように、前記シール材24はほぼ四角枠状をなし、その中央部には前記隔壁17及び押圧桟35に対応する区画桟25が形成され、この区画桟25によりシール材24の一側部にフィルタ装着部26が区画形成されており、このフィルタ装着部26にフィルタ本体18Aが装着されている。フィルタ装着部26は、フィルタ本体18Aの取付部22をその表裏両面から挟持する下部挟持部24A及び上部挟持部24Bを一体に備え、それらの間にはフィルタ本体18Aの取付部22に被覆装着するための装着溝27が形成されている。そして、図4及び図5に示すように、その装着溝27の内端部には取付部22上の厚肉部22aと係合可能な凹溝27aが形成され、この凹溝27aに前記厚肉部22aが係合することにより、フィルタ本体18Aの取付部22がシール材24の装着溝27内に抜け止め状態で保持されている。
また、係合壁22dの裏面側に位置する前記下部挟持部24Aは上部挟持部24Bよりも幅広に形成されていて、フィルタ装着部26の内側に向かって突出しており、その内周縁が係合壁22dの位置にまで達している。従って、図10に示すように、シール材24を表裏間違えて誤って組み付けようとした場合、下部挟持部24Aが係合壁22dと干渉して組付けることができない。このため、シール材24、すなわちフィルタ本体18Aの誤組付けを未然に防止できる。
さらに、図11に示すように、前記係合壁22dは、前記シール材24の上部挟持部24Bの前端縁に近接するとともに、その上部挟持部24Bとほぼ同じ高さに形成されている。従って、フィルタ18をクリーナハウジング11に組付ける場合等において、作業者の手指によってシール材24がフィルタ本体18Aから外れたり、位置ずれしたりすることを防止できる。
前記シール材24の上面及び下面には、周方向に延びる複数条のひだよりなる突条部としてのシール部24aが一体に形成され、このシール部24aが前記支持座30及び押圧座36に接合している。従って、この突条部により、シール材24と下部ハウジング12及び上部ハウジング13との間のシール性が良好に維持される。
図7及び図8に示すように、フィルタ本体18Aの短辺において一対の平坦部23においては、それらの間隔が他の部分の平坦部23よりも広く形成されて、位置決め部23aが形成されている。一方、シール材24のフィルタ装着部26の内周面には一対の位置決め突起28が形成され、図8に示すように、これらの位置決め突起28がフィルタ本体18A上の前記位置決め部23aに係合している。このため、フィルタ本体18Aとシール材24のフィルタ装着部26とが所定の位置関係に位置決めされる。
図2に示すように、シール材24の区画桟25を挟んでフィルタ装着部26の反対側、つまりエア導出室20側に位置する部分の内周面には、規制突起29が形成されている。一方、前記支持座30の壁部31には前記規制突起29が係合されるようにしたシール材位置決め部としての規制凹部32が形成されている。そして、この規制突起29と規制凹部32との係合により、シール材24が下部ハウジング12の支持座30上の所定位置に位置決め保持されるとともに、シール材24と下部ハウジング12の位置関係が誤っている場合は、規制凹部32の対向側において規制突起29と壁部31とが干渉して、シール材24、すなわちフィルタ18の組付けが出来ないようになっている。
また、前記規制突起29及び規制凹部32の代わりに、例えば、シール材24の一つの外側コーナの形状を他の外側コーナの形状と異ならせるとともに、下部ハウジング12の同外側コーナと対応する位置を同形状にして、シール材24の装着の向きが誤らないようにしてもよい。
図2〜図4に示すように、前記各補強リブ33,34は、その下端部がフィルタ本体18A上の係合壁22dの内側に近接配置される。これにより、エンジンの熱等に起因したエンジンルーム内の熱によりフィルタ本体18Aが収縮変形しようとした場合、前記各補強リブ33,34の下端部に係合壁22dが係合して、フィルタ本体18Aの収縮変形が抑止される。
以上のように、この実施形態のフィルタ18においては、濾材よりなる濾過部21の外周にプレスにて加熱加圧処理を施すことにより、取付部22が一体に形成されている。そして、この加熱加圧処理におけるプレス圧力を加減することにより、取付部22の外周縁に厚肉部22aが形成されるとともに、その厚肉部22aの端面に圧縮処理部22bが形成されている。このため、フィルタ本体18Aの取付部22を濾過部21と同一材料の濾材を用いて、1つのプレス工程で簡単に形成することができる。
しかも、このフィルタ本体18Aの取付部22にシール材24を装着する場合には、接着剤を使用して接着固定する必要がなく、厚肉部22aをシール材24の装着溝27内の凹溝27aに係合させることにより、シール材24を取付部22に対して確実に抜け止め保持することができる。よって、部品点数が少なくなって、フィルタ18の構造が簡単で製作を容易に行うことができて、製造コストの低減を図ることができるとともに、分別処理においては、接着剤を用いていないため、フィルタ本体18Aとシール材24とをきわめて簡単に分解して分別処理に供することができる。
さらに、このフィルタ18の使用時には、取付部22の内周縁に形成された係合壁22dの内側に、クリーナハウジング11の上部ハウジング13内の補強リブ33,34が近接して配置されている。このため、フィルタ本体18Aがエンジン熱等により内側に収縮変形しようとする場合、係合壁22dと補強リブ33,34との係合によりその収縮変形を抑制できる。しかも、係合壁22dは、平坦部23により広がる方向への変形が阻止される。従って、フィルタ本体18Aの収縮を有効に阻止し得て、取付部22におけるシール性の低下等を防止することができる。
以上のように、この実施形態の構成においては、バイパス流が生じたり、シール材24のシール機能が低下したりするのを防止して、濾過機能を向上できる。また、別体の樹脂フレーム等を用いる必要がないため、部品点数を少なくすることができるとともに、接着剤を用いる必要がなく、このため、構造が簡単で製造コストの低減を図ることができるとともに、使用後に構成部材を材料ごとに容易に分解して分別処理することができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図12に示すように、シール材24の下部及び上部の挟持部24A,24Bをそれぞれ別体とし、それらを下部ハウジング12の支持座30及び上部ハウジング13の押圧座36にそれぞれ接着すること。従って、フィルタ18の装着時には、下部ハウジング12と上部ハウジング13との組付けによって、フィルタ本体18Aの取付部22がシール材24により上下から挟持されてシールされる。このように構成した場合には、フィルタ本体18Aのみが脱着交換される。
・ 図13に示すように、係合壁22dとして、取付部22の内周部の環状領域に多数の平面円形状のものを相互間隔をおいて配置すること。
・ 圧縮処理部22bが厚肉部22aから突出しないように形成すること。つまり、圧縮処理部22bを厚肉部22aと圧縮処理部22bとの間の境界において切断すること。
・ この発明を、オイルや水の濾過を行うためのクリーナに具体化すること。
実施形態のフィルタを備えた同じく実施形態のエアクリーナを示す斜視図。 図1の2−2線における拡大断面図。 図2の3−3線における断面図。 図2の右端部におけるシール材の部分を拡大して示す部分断面図。 図2の中央部におけるシール材の部分を拡大して示す部分断面図。 図2の左端部におけるシール材の部分を拡大して示す部分断面図。 フィルタ本体とシール材とを分解して示す斜視図。 フィルタ本体とシール材とを示す一部平面図。 フィルタ本体の製造過程を示す部分断面図。 フィルタ本体の係合部とシール材の下部挟持部との関係を示す簡略図。 フィルタの組付け等に際してフィルタの取扱いにおける係合部の作用を示す簡略図。 変形例を示す断面図。 変形例を示す一部平面図。
符号の説明
11…クリーナハウジング、12…下部ハウジング、13…上部ハウジング、15…エア導入口、16…エア導出口、18…フィルタ、18A…フィルタ本体、21…濾過部、22…取付部、22a…厚肉部、22b…圧縮処理部、22d…係合部としての係合壁、23…平坦部、24…シール材、24A,24B…挟持部、27a…凹溝、33,34…補強リブ。

Claims (8)

  1. 繊維集合体を成形して構成されるとともに、外周に環状の取付部が形成されたフィルタ本体と、その取付部を包被するシール材とを有し、そのシール材を介してクリーナハウジングの内部に取り付けられて、濾過部においてクリーナハウジング内を通過される流体の濾過を行うようにしたフィルタにおいて、
    前記濾過部と前記取付部とを一体形成し、同取付部の外周部の環状領域に取付部の他の部分よりも肉厚の厚肉部を形成するとともに、その厚肉部の外周端面に圧縮処理部を形成したことを特徴とするフィルタ。
  2. 前記厚肉部及び圧縮処理部は、取付部の加熱加圧処理における付与圧力の相違によって形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。
  3. 前記シール材に、同シール材とクリーナハウジングとの位置関係を決定するためのシール材位置決め部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタ。
  4. 前記取付部に、クリーナハウジングと係合して内側方向への移動が阻止されるようにした係合部を形成したことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のフィルタ。
  5. 前記係合部は、取付部を屈曲して形成され、前記シール材の高さとほぼ同じ高さの断面山形状をなすことを特徴とする請求項4に記載のフィルタ。
  6. 前記係合部は、取付部の環状領域に沿って複数設けられ、各係合部間には、平坦部を設けたことを特徴とする請求項5に記載のフィルタ。
  7. 前記平坦部にシール材の一部が係合して、シール材と取付部とが位置決めされるようにしたことを特徴とする請求項6に記載のフィルタ。
  8. 請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載のフィルタを、クリーナハウジングの内部の流体流路と交差する位置にシール材を介して保持したことを特徴とするクリーナ。
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