JP2007100448A - 排水トラップ及びそれを備えた洗濯機パン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の排水トラップ1は、上面に洗濯機の排水部からの排水が流入する開口部が形成された排水トラップ本体2と、排水トラップ本体の内部から開口フランジ18の上方に突出して形成され、かつ洗濯機の排水部と排水トラップ本体とを接続する継手部材12と、排水トラップ本体の開口フランジに着脱可能に取り付けられる目皿10と、を有し、この目皿は、その略中央部に継手部材を挿入可能な継手開口部20が形成され、この継手開口部の内周面の所定位置A1,A2から外周部面まで延びる複数の分割面F1,F2に沿って少なくとも2つのオス部材10aとメス部材10bに分割可能な構造である。
【選択図】図1
Description
さらに、従来の排水トラップとしては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されているように、排水トラップ本体内のほぼ中央部を縦方向に延びる排水パイプに接続されて目皿の中央部を上方に貫いて延びた後横方向に突出する通称「エルボ」と呼ばれる継手を備えているものが知られており、この継手を介して洗濯機の排水ホース等を含む排水部と排水トラップ本体が接続されるようになっている。
また、排水ホースを継手部材から外したり、継手部材を排水トラップ本体から外した際、排水ホース内や継手部材内に残留している排水が排水ホースや継手部材を外した勢いと共に周囲の床にこぼれたり使用者にかかってしまうという問題もある。
さらに、洗濯機から排水トラップ内に排水される水には、汚れを含んだ洗剤のかすや衣服の糸屑等が混入しており、これらの排水中の混入物が排水トラップの開口部や目皿の周囲に付着するため、継手部材を取り外した状態でも目皿を排水トラップの開口部から取り外す際に大きな力が必要であり、目皿を取り外すこと自体が大変使い勝手が悪いという問題がある。
このように構成された本発明の排水トラップにおいては、目皿部材が、この継手開口部の内周面から外周面まで延びる複数の分割面に沿って少なくとも2つの部材に分割可能な構造であるため、継手部を取り外すことなく、少なくとも2つの部材を排水トラップ本体に対して円滑かつ容易に着脱することができる。
このように構成された本発明の排水トラップにおいては、継手開口部の内周面の二点からそれぞれ外周面まで斜め外方に延びる2つの分割面に沿って分割される第1部材と第2部材の二部材によって構成されているため、継手部を取り外すことなく、第1部材と第2部材を排水トラップ本体に対して円滑かつ容易に着脱することができる。
このように構成された本発明の排水トラップにおいては、継手部を取り外すことなく、第1部材と第2部材を排水トラップ本体に対して円滑かつ容易に着脱することができる。
このように構成された本発明の排水トラップにおいては、継手部を取り外すことなく、第1部材と第2部材を排水トラップ本体に対して円滑かつ容易に着脱することができる。
このように構成された本発明の排水トラップにおいては、第1部材と第2部材を互いに確実かつ容易に嵌合させることができる。
このように構成された本発明の排水トラップにおいては、第1部材と第2部材のつまみ部をつまんで第1部材と第2部材を排水トラップ本体に対して円滑かつ容易に着脱することができる。
図1は、本発明の第1実施形態による排水トラップを示す分解斜視図である。また、図2は、本実施形態による排水トラップの平面図である。さらに、図3は、図2のIII−III断面図である。なお、図3中の実線矢印は、各部を通過する排水の流れ方向を示している。
図1〜図3に示すように、本実施形態の排水トラップ1は、排水トラップ本体2、コップ4、泡止めパイプ6、封水筒8、目皿10、通称「エルボ」と呼ばれる継手部材12によって構成されており、これらの各構成部品はABS樹脂等によって形成されている。
なお、目皿10の構造の詳細については後述するが、オス部材10aとメス部材10bの2つの部材に分割可能な構造となっており、両部材10a,10bは、それぞれの上方に突出するつまみ11a,11b(詳細は後述する)をつまんで上方に引き上げると排水トラップ本体2から着脱可能になっている。
コップ4は、排水トラップ本体2内のほぼ中央に配置されている。コップ4の上端開口部4aは、その一部が開口フランジ18の内周下部まで延びて支持固定されているが、コップ4の上端開口部4aのその他の部分は、その外側に位置する排水トラップ本体2の内部と連通している。
封水筒8の下端部8cと泡止めパイプ6の下端開口部6bとの間、封水筒8の外周部8dとコップ4の内周部4bとの間には流路が形成されている。
図1〜図3に示すように、目皿10は、排水トラップ本体2の開口フランジ18の内周部18aに対して上方に着脱可能に取り付けられ、オス部材10aとメス部材10bが合致した状態の目皿10の全体は、ほぼ円盤状の部材構造となっている。
また、目皿10のオス部材10aとメス部材10bは、互いに、メス部材10bの継手開口部20の内周面の半円周端付近の点A1,A2からオス部材10aの外周部まで斜め外方に延びる2つの分割面F1,F2に沿って分割可能となっている。すなわち、オス部材10aとメス部材10bは、それぞれの上面又は下面を形成している平面部分の面積(以下「平面積」と呼ぶ)が互いに異なるように2つの分割面F1,F2によって継手開口部20を中心に互いに非対称に分割されるようになっている。
また、2つの分割面F1,F2によって分割されたメス部材10bのメス部材側端面F1b,F2bは、互いに継手開口部20から外周部に向かって放射状に延びおり、オス部材10aと分離させた状態におけるメス部材10bの外周部の一部は、継手部材12の管路の直径よりも大きく放射状に開放された開放部21が形成されている。すなわち、2つの分割面F1,F2(オス部材側端面F1a,F2a又はメス部材側端面F1b,F2b)は、互いの水平方向の最短距離が継手部材12の管路の直径以上の長さとなるように離間している。
さらに、目皿10の両部材10a,10bには、鉛直方向に貫く複数の長孔22が全体にわたって形成されている。各長孔22は、封水筒8の内周部8bと泡止めパイプ6の外周部6cとの間に形成された流路と連通している。排水トラップ1の周囲にこぼされた水等は、洗濯機(図示せず)の排水ホース(図示せず)から継手部材12を介して泡止めパイプ6内に排水される水とは別に、目皿10の長孔22を通過して、封水筒8の内周部8bと泡止めパイプ6の外周部6cとの間に形成された流路を通過し、封水筒8の下端部8cと泡止めパイプ6の下端開口部6bとの間の流路を経てコップ4内に合流するようになっている。
すなわち、メス部材10bよりも平面積の大きい小さいオス部材10aから先に開口フランジ18に嵌合させようとすると、排水トラップ本体2に安定して嵌合させるのが困難であり、オス部材10aが開口フランジ18から排水トラップ本体2の内部に落下してしまう可能性もある。このようなことから、メス部材10bから先に開口フランジ18の内周部18aに嵌合させる必要があるため、本実施形態の排水トラップ1では、大きいメス部材10bから先に嵌合させることで、オス部材10aが開口フランジ18から排水トラップ本体2の内部に落ちにくく係止しやすくなるように構成されている。
つまみ11aの下方部分には、半径方向内方に凹む目皿側凹部30が形成され、目皿10のオス部材10aが開口フランジ18の内周部18aに嵌合される際、目皿側凹部30が開口フランジ18の内周部18aにおける排水トラップ本体側上部突起26のうちの1つと対向して受け入れるようなっている。また、目皿側凹部30の下方は開放されており、目皿側凹部30が排水トラップ本体側上部突起26を受け入れた状態では、排水トラップ本体側上部突起26の下面以外の面が目皿側凹部30によって取り囲まれるようになっている。
また、一対の弾性係止突起34同士の中心間隔は、排水トラップ本体側上部突起26の幅dとほぼ等しい間隔となっている。すなわち、一対の弾性係止突起34同士の間隔は、排水トラップ本体側上部突起26の幅dよりも小さくなっている。
さらに、一対の弾性係止突起34は、排水トラップ本体側上部突起26を目皿側凹部30の上壁30aとの間に挟み込んで係止し、その後目皿部材10をオス部材10aを排水トラップ本体2に対して引き上げると、排水トラップ本体側上部突起26の両側側面部を乗り越えるように弾性変形して排水トラップ本体側上部突起26に対する係止を解除するように構成されている。
なお、つまみ11aは、弾性係止突起34の上方近傍の位置に設けた場合にはオス部材10aを着脱しやすくなり、弾性係止突起34の上方から水平方向にずらした位置に設けた場合には、着脱の際に大きな力を要して煩わしく、オス部材10aの破損に繋がる恐れもある。また、弾性係止突起34の上方近傍の位置に設けた場合には弾性係止突起34の係止時又は係止解除時の状況をつまみ11aのつまんでいる手ごたえで把握しやすくもなるため、つまみ11aは、弾性係止突起34の上方近傍に配置されているのが好ましい。
さらに、ガイド補助突起35は、オス部材10aの平面が開口フランジ18の平面に対して傾いた状態でオス部材10aが開口フランジ18に取り付けられようとしたとき等に、排水トラップ本体側上部突起26が片側の弾性係止突起34のみに強く接触しては破損させてしまうような事態を防ぐように、弾性係止突起34を下側から保護するように構成されている。
図6(a)〜(c)は、本実施形態の排水トラップにおいて、目皿の着脱に伴う排水トラップ本体の排水トラップ本体側上部突起と目皿の目皿側凹部の弾性係止突起との係止状態を模式的に示す概略拡大断面図である。
まず、図6(a)に示すように、目皿10のオス部材10a及び/又はメス部材10bが排水トラップ本体2の開口フランジ18の内周部18aに取り付けられた状態では、一対の弾性係止突起34が排水トラップ本体側上部突起26の下面両端部に接触することによって、排水トラップ本体側上部突起26が各部材10a,10bの目皿側凹部30内でその上壁30aと一対の弾性係止突起34との間に挟み込まれて係止され、目皿10は排水トラップ本体2に完全に係止された状態となる。
さらに、目皿10の両部材10a,10bを取り外す場合には、まず、オス部材10aのみをつまみ11aをつまんで上方に引き上げ、排水トラップ本体2とメス部材10bから取り外す。このとき、メス部材10bは、開放部21によって継手開口部20から外周部の一部にかけて放射状に開放された状態となっている。つぎに、メス部材10bを上方に引き上げて排水トラップ本体2から取り外した後、水平方向外方へ移動させると、メス部材10bの開放部21によって継手部材12を取り外すことなく、メス部材10bが排水トラップ本体2から完全に取り外される。
つぎに、オス部材10aの目皿側凹部30を残りの排水トラップ本体側上部突起26に嵌め込むように下方に押し込み、オス部材10aのオス側嵌合溝24aをメス部材10bのメス側嵌合溝24bに嵌合させる。このとき、オス部材10aの一対の弾性係止突起34は、メス部材10bの一対の弾性係止突起34と同様に、図6(c)に示す状態から、図6(b)に示す弾性変形状態を経て、図6(a)に示す完全係止状態となる。
また、本実施形態による排水トラップ1によれば、目皿10のオス部材10aとメス部材10bは、2つの分割面F1,F2によって継手開口部20を中心に互いに非対称に分割され、オス部材10aと分離させた状態におけるメス部材10bの外周部の一部は、継手部材12の管路の直径よりも大きく放射状に開放された開放部21が形成されている。すなわち、2つの分割面F1,F2(オス部材側端面F1a,F2a又はメス部材側端面F1b,F2b)は、互いの水平方向の最短距離が継手部材12の管路の直径以上の長さとなるように離間している。このため、目皿10の各部材10a,10bを排水トラップ本体2に着脱する際に、メス部材10bの開放部21を利用することにより、メス部材10bを排水トラップ本体2に装着する際には、メス部材10bの開放部21に継手部材12を受け入れやすく、メス部材10bを排水トラップ本体2から取り外す際には、継手部材12をメス部材10bの開放部21で外しやすくなる。したがって、継手部材12を取り外すことなく、目皿10の各部材10a,10bのみを容易に着脱することができる。また、目皿10の周辺スペースが狭くて、作業者の手を動かしにくい状況であっても、目皿10の各部材10a,10bが分割構造であるため各部材10a,10bを1つずつ容易に着脱することができる。
さらに、本実施形態の排水トラップ1によれば、目皿10のオス部材10aがメス部材10bに嵌合された状態では、オス側嵌合溝24aがメス側嵌合溝24bの上に位置することにより、平面積の小さいオス部材10aが平面積の大きいメス部材10bによって確実に支持されるため、平面積の小さいオス部材10aが排水トラップ本体2の内部へ落ちにくくなり使い勝手がよい。
また、本実施形態の排水トラップ1によれば、目皿10のオス部材10aとメス部材10bの弾性係止突起34が目皿側凹部30内の壁面32から外方にほぼ円柱状に突出して所定長さ延びており、弾性的にたわみやすくなっている。したがって、目皿10の各部材10a,10bの着脱時に弾性係止突起34が水平方向に弾性変形する際に、弾性係止突起34に分布する変形応力を低減させることができ、弾性係止突起34の耐久性も良く、目皿10全体の厚みを薄くしてコンパクトな構造にすることができる。
図7は本実施形態の排水トラップの変形例において、排水トラップ本体の排水トラップ本体側上部突起と目皿の目皿側凹部の弾性突起との係止状態を模式的に示す、図6(a)と同様な概略拡大断面図である。ここで、図7において、図6(a)と同一の部分については同一の符号を付しそれらの説明は省略する。
図7に示すように、本実施形態の排水トラップの変形例として、目皿側凹部30の壁面32から外方に突出する一対の弾性係止突起38について、その横断面を長楕円形状に設定してもよい。
図8は、本実施形態の排水トラップの平面図である。なお、図8では省略されているが、目皿46のほぼ中央部には、第1実施形態と同様な継手部材12が設けられている。また、図9(a)〜(c)は、図8のIX−IX部分拡大断面図である。特に、図9(a)は、目皿を排水トラップ本体に取り付けた状態を示し、図9(b)は、図9(a)に示す状態の目皿を排水トラップ本体から引き上げた状態を示している。また、図9(c)は、目皿を排水トラップ本体から完全に引き上げて取り外した状態を示している。
図8及び図9(a)〜(c)に示すように、本実施形態の排水トラップ40は、排水トラップ本体42の開口フランジ44の内周部44aに目皿46のオス部材46a及び/又はメス部材46bを取り付けた際に、目皿46のオス部材46a及び/又はメス部材46bを排水トラップ本体42に着脱可能に係止する構造のみが上述した第1実施形態の排水トラップ1の係止構造と異なっており、その他の構成については、第1実施形態の構成と同一であるため、これら同一の構成については説明を省略する。
本実施形態の排水トラップ40の排水トラップ本体42における開口フランジ44の内周部44aの一部には、その半径方向外方に凹み且つその上方が開放されている排水トラップ本体側凹部48が形成され、この排水トラップ本体側凹部48の底面48aには、上方に延びる一対の排水トラップ本体側弾性係止突起50が形成されている。また、一対の排水トラップ本体側弾性係止突起50の上端部の各々には、互いに対向するように円周方向に突出する上端係止突起部50aが形成されている。なお、排水トラップ本体側弾性係止突起50については、一対形成されたものに限定されず、一方を省略して1つの弾性係止突起にしてもよい。
さらに、目皿46(46a,46b)を排水トラップ本体42の開口フランジ44の内周部44aに取り付けた状態では、目皿側突起52の両側面部52aが一対の排水トラップ本体側弾性係止突起50の内側面に挟まれ、目皿側突起52の上面両端側が、排水トラップ本体側弾性係止突起50の上端係止突起部50aに係止された状態となっている(図9(a)参照)。
また、図9(a)に示す状態の目皿46(46a,46b)を引き上げると、これと一体となって目皿側突起52も引き上げられ、目皿側突起52の両側面部52aが一対の排水トラップ本体側弾性係止突起50の上端係止突起部50aに接触すると、両上端係止突起部50aが互いに外側に開くようにたわんで水平方向に弾性変形するようになっている(図9(b)参照)。
さらに、図9(b)に示す状態の目皿46(46a,46b)をさらに引き上げて、目皿側突起52の両側面部52aが排水トラップ本体側弾性係止突起50の上端係止突起部50aとの接触状態を乗り越えると、排水トラップ本体側弾性係止突起50が互いに内側にたわんで水平方向に弾性的に回復するようになっている(図9(c)参照)。
一方、取り外した状態の目皿46(46a,46b)を排水トラップ本体42の開口フランジ44の内周部44aに取り付ける場合には、目皿側突起52と排水トラップ本体側弾性係止突起50との係合状態は、図9(c)に示す状態から図9(b)に示す状態を経て図9(a)に示す状態になるようになっている。
さらに、排水トラップ本体42における開口フランジ44の内周部44aの一部には、その半径方向外方に凹み且つその上方が開放されている排水トラップ本体側凹部48が形成されているので、使用者は目皿46の取り外し方法を知らなくても、嵌合箇所が目視できるため、つまみ(図示せず)をつかんで上に引き上げる動作を自然に行うようになり、開口フランジ44の円周方向に回転させようとすることがない。
図10(a)〜(c)は、本実施形態の排水トラップにおいて、目皿の着脱に伴う排水トラップ本体と目皿との係止状態を模式的に示す、図6(a)〜(c)と同様な概略拡大断面図である。特に、図10(a)は、目皿を排水トラップ本体に取り付けた状態を示し、図10(b)は、図10(a)に示す状態の目皿を排水トラップ本体から引き上げた状態を示している。また、図10(c)は、目皿を排水トラップ本体から完全に引き上げて取り外した状態を示している。
図10(a)〜(c)に示すように、本実施形態の排水トラップ60は、排水トラップ本体62に目皿64のオス部材64a及び/又はメス部材64bを着脱可能に係止する構造のみが上述した第1及び第2実施形態の排水トラップの係止構造と異なっており、その他の構成については、第1及び第2実施形態の構成と同一であるため、これら同一の構成については説明を省略する。
一方、目皿64のオス部材64aとメス部材64bの各々において、排水トラップ本体側上部突起66に対応する目皿64の各部材64a,64bの外周部下面68には、下方に延びる一対の目皿側弾性係止突起70が形成されている。また、一対の目皿側弾性係止突起70の下端部の各々には、互いに対向するように円周方向にほぼ先細り状に突出する下端係止突起部70aが形成されている。なお、目皿側弾性係止突起70については、一対形成されたものに限定されず、一方を省略して1つの弾性係止突起にしてもよい。
さらに、目皿64の各部材64a,64bの外周部上面72における排水トラップ本体側上部突起66及び目皿側弾性係止突起70の近傍には、上方へ突出するつまみ74が形成されている。
また、図10(a)に示す状態の目皿64(64a,64b)を引き上げると、これと一体となって目皿側弾性係止突起70も引き上げられ、これらの下端係止突起部70aが排水トラップ本体側上部突起66の両側面部66aに接触すると、下端係止突起部70aが互いに外側に開くようにたわんで水平方向に弾性変形するようになっている(図10(b)参照)。
また、図10(b)に示す状態の目皿64(64a,64b)をさらに引き上げて、一対の目皿側弾性係止突起70の下端係止突起部70aが排水トラップ本体側上部突起66の両側面部66aとの接触状態を乗り越えると、目皿側弾性係止突起70が互いに内側にたわんで水平方向に弾性的に回復するようになっている(図10(c)参照)。
一方、取り外した状態の目皿64(64a,64b)を排水トラップ本体62に取り付ける場合には、排水トラップ本体側上部突起66と目皿側弾性係止突起70との係合状態は、図10(c)に示す状態から図10(b)に示す状態を経て図10(a)に示す状態になるようになっている。
図11(a)〜(c)は、本実施形態の排水トラップにおいて、目皿の着脱に伴う排水トラップ本体と目皿との係止状態を模式的に示す、図10(a)〜(c)と同様な概略拡大断面図である。特に、図11(a)は、目皿を排水トラップ本体に取り付けた状態を示し、図11(b)は、図11(a)に示す状態の目皿を排水トラップ本体から引き上げた状態を示している。また、図11(c)は、目皿を排水トラップ本体から完全に引き上げて取り外した状態を示している。
図11(a)〜(c)に示すように、本実施形態の排水トラップ80は、第3実施形態の排水トラップ60の排水トラップ本体側上部突起66と目皿側弾性係止突起70と同様に、排水トラップ本体82の排水トラップ本体側上部突起84が開口フランジ(図示せず)の内周部から半径方向内方に突出して形成され、目皿86のオス部材86a及び/又はメス部材86bの各々の外周部に形成された一対の目皿側弾性係止突起88が目皿86(86a,86b)の外周部下面から下方に延びるように形成されている点で、第3実施形態の排水トラップ60の構成と共通しているが、排水トラップ本体側上部突起84と目皿側弾性係止突起88との係止構造のみが第3実施形態の排水トラップ60のものとは異なっている。したがって、その他の構成については、第3実施形態の構成と同一であるため、図11(a)〜(c)ではこれら同一の構成部分については同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
また、排水トラップ本体側上部突起84の両側面部には、互いに円周方向内方にほぼ半球面状に凹んだ側面凹部84aが形成されている。目皿86(86a,86b)を排水トラップ本体82に取り付けた状態では、一対の目皿側弾性係止突起88の下端係止突起部88aの各々が排水トラップ本体側上部突起84の各側面凹部84a内に位置して係止された状態となっている(図11(a)参照)。
さらに、図11(a)に示す状態の目皿86(86a,86b)を引き上げると、これと一体となって目皿側弾性係止突起88も引き上げられ、これらの下端係止突起部88aが排水トラップ本体側上部突起84の各側面凹部84a内から上方に外れ、下端係止突起部88aが互いに外側に開くようにたわんで水平方向に弾性変形するようになっている(図11(b)参照)。
また、図11(b)に示す状態の目皿86(86a,86b)をさらに引き上げて、一対の目皿側弾性係止突起88の下端係止突起部88aが排水トラップ本体側上部突起84の両側面部との接触状態を乗り越えると、目皿側弾性係止突起88が互いに内側にたわんで水平方向に弾性的に回復するようになっている(図11(c)参照)。
一方、取り外した状態の目皿86(86a,86b)を排水トラップ本体82に取り付ける場合には、排水トラップ本体側上部突起84と目皿側弾性係止突起88との係合状態は、図11(c)に示す状態から図11(b)に示す状態を経て図11(a)に示す状態になるようになっている。
図12(a)〜(c)は、本実施形態の排水トラップにおいて、目皿の着脱に伴う排水トラップ本体と目皿との係止状態を模式的に示す、図10(a)〜(c)及び図11(a)〜(c)と同様な概略拡大断面図である。特に、図12(a)は、目皿を排水トラップ本体に取り付けた状態を示し、図12(b)は、図12(a)に示す状態の目皿を排水トラップ本体から引き上げた状態を示している。また、図12(c)は、目皿を排水トラップ本体から完全に引き上げて取り外した状態を示している。
図12(a)〜(c)に示すように、本実施形態の排水トラップ90は、第3及び第4実施形態の排水トラップ60,80の排水トラップ本体側上部突起66,84と目皿側弾性係止突起70,88と同様に、排水トラップ本体92の排水トラップ本体側上部突起94が開口フランジ(図示せず)の内周部から半径方向内方に突出して形成され、目皿96のオス部材96a及び/又はメス部材96bの各々の外周部に形成された一対の目皿側弾性係止突起98が目皿96(96a,96b)の外周部下面から下方に延びるように形成されている点で、第3及び第4実施形態の排水トラップ60,80の構成と共通しているが、排水トラップ本体側上部突起94と目皿側弾性係止突起98との係止構造のみが第3及び第4実施形態の排水トラップ60,80のものとは異なっている。したがって、その他の構成については、第3及び第4実施形態の構成と同一であるため、図12(a)〜(c)ではこれら同一の構成部分については同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
また、一対の目皿側弾性係止突起98の下端部の各々には、上方に凹んでその断面がほぼ排水トラップ本体側上部突起94の円形断面と一致するように下端係止凹部98aが形成されている。なお、目皿側弾性係止突起98については、一対形成されたものに限定されず、一方を省略して1つの弾性係止突起にしてもよい。
また、図12(a)に示す状態の目皿96(96a,96b)を引き上げると、これと一体となって目皿側弾性係止突起98も引き上げられ、これらの下端係止凹部98aが排水トラップ本体側上部突起94の上端部から外れ、各下端係止凹部98aの両側部98bが互いに外側に開くようにたわんで水平方向に弾性変形するようになっている(図12(b)参照)。
さらに、図12(b)に示す状態の目皿96(96a,96b)をさらに引き上げて、一対の目皿側弾性係止突起98の下端係止凹部98aが排水トラップ本体側上部突起94の両側面部との接触状態を乗り越えると、目皿側弾性係止突起88が互いに内側にたわんで水平方向に弾性的に回復するようになっている(図12(c)参照)。
一方、取り外した状態の目皿96(96a,96b)を排水トラップ本体92に取り付ける場合には、排水トラップ本体側上部突起94と目皿側弾性係止突起98との係合状態は、図12(c)に示す状態から図12(b)に示す状態を経て図12(a)に示す状態になるようになっている。
2,42,62,82,92 排水トラップ本体
4 コップ
6 泡止めパイプ
8 封水筒
10,46,64,86,96 目皿
10a,46a,64a,86a,96a オス部材
10b,46b,64b,86b,96b メス部材
11a,11b,74 つまみ
12 継手部材
14 洗濯機パン
16 排水口
18,44 開口フランジ
20 中央開口部
21 開放部
22 長孔
24a オス側嵌合溝
24b メス側嵌合溝
26,66 排水トラップ本体側上部突起
28 排水トラップ本体側下部突起
30,36 目皿側凹部
32 目皿側凹部の壁面
34,38 弾性係止突起
35 ガイド補助突起
48 排水トラップ本体側凹部
50 排水トラップ本体側弾性係止突起
50a 上端係止突起部
52 目皿側突起
70,88,98 目皿側弾性係止突起
Claims (7)
- 洗濯機の排水部から排水された水を外部へ流出させる排水トラップであって、
上面に上記排水部からの排水が流入する開口部が形成された排水トラップ本体と、
上記排水トラップ本体の内部から上記開口部の上方に突出して形成され、かつ上記洗濯機の排水部と上記排水トラップ本体とを接続する継手部と、
上記排水トラップ本体の開口部に着脱可能に取り付けられる目皿部材であって、その略中央部に上記継手部を挿入可能な継手開口部が形成され、この継手開口部の内周面から外周面まで延びる複数の分割面に沿って少なくとも2つの部材に分割可能な構造である上記目皿部材と、
を有することを特徴とする排水トラップ。 - 上記目皿部材は、上記継手開口部の内周面の二点からそれぞれ外周面まで斜め外方に延びる分割面に沿って分割される第1部材と第2部材の二部材によって構成されている請求項1記載の排水トラップ。
- 上記第1部材と上記第2部材は、少なくとも2つの分割面によって上記継手開口部を中心に互いに非対称に分割される請求項2記載の排水トラップ。
- 上記少なくとも2つの分割面は、互いの水平方向の最短距離が上記継手開口部の直径以上の長さとなるように離間している請求項3記載の排水トラップ。
- 上記第1部材と上記第2部材は、上記分割面に沿って分割される部分に互いに嵌合可能な溝を備えている請求項2乃至4の何れか1項に記載の排水トラップ
- 上記第1部材と上記第2部材は、その上面に上方に突出するように形成されたつまみ部を備えている請求項2乃至5の何れか1項に記載の排水トラップ。
- 上記洗濯機の下方に配置され、その一部に請求項1乃至6の何れか1項に記載の排水トラップを備えた洗濯機パン。
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