JP2007099311A - 薬袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】
一般的に薬袋に印刷されるべき情報とともに内部に収容される薬の情報をも薬袋そのものに一緒に印刷することができ、しかも患者のプライバシーの保護も図ることのできる薬袋を提供する。
【解決手段】
中央シート2の上辺に続いて上部シート1が、同じく下辺に続いて下部シート3が連接された用紙4の、前記中央シートの下辺を第1谷折り線5として下部シートを中央シートの上面に折り畳み、かつ中央シートと下部シートの互いに相対する左右の縁部を貼り合わせて下部シートを前胴部、中央シートを後胴部とする上部開口の袋本体8を構成し、前記上部シート1を中央シート2の上辺を第2谷折り線6として袋本体の前胴部上に折り畳み、前記袋本体の開口上部を塞ぐように構成し、上部シートを袋本体から切り離すことができるように構成し、上部シートよりなるカバー11に薬の情報を表示する構成とした。
【選択図】 図3
一般的に薬袋に印刷されるべき情報とともに内部に収容される薬の情報をも薬袋そのものに一緒に印刷することができ、しかも患者のプライバシーの保護も図ることのできる薬袋を提供する。
【解決手段】
中央シート2の上辺に続いて上部シート1が、同じく下辺に続いて下部シート3が連接された用紙4の、前記中央シートの下辺を第1谷折り線5として下部シートを中央シートの上面に折り畳み、かつ中央シートと下部シートの互いに相対する左右の縁部を貼り合わせて下部シートを前胴部、中央シートを後胴部とする上部開口の袋本体8を構成し、前記上部シート1を中央シート2の上辺を第2谷折り線6として袋本体の前胴部上に折り畳み、前記袋本体の開口上部を塞ぐように構成し、上部シートを袋本体から切り離すことができるように構成し、上部シートよりなるカバー11に薬の情報を表示する構成とした。
【選択図】 図3
Description
本発明は、医療機関で処方された薬を患者に渡す際に薬を収容する薬袋に関する。
医療機関で処方された薬を収容する薬袋は、上部が開口する紙袋の前胴に「内用薬」、「外用薬」、「頓服薬」等の薬の大まかな用法の表示と、患者名、薬の用量および用法ならびに処方した医療機関や薬局名および連絡先が表示されているのが一般的である。
このような薬袋は、患者名や薬の用量、用法などが後で記入できるよう一定の様式の印刷が前胴部に施され、患者に渡す際に必要事項を書き込むタイプのものが古くからあるが、近年の電子カルテや薬情システム等のコンピュータによる情報の電子管理が普及するにしたがい、薬袋もコンピュータに接続されたプリンタで印刷する構成としたものが広く普及している。
ところで処方薬の提供時には、収容されている薬の効能や服用時の注意点および用量、用法などの薬の情報を記載した印刷物が患者に渡されるのが通例となってきており、調剤薬局ではこの印刷物に基づいて患者への服薬指導が行われることが多い。
上述した薬情報の印刷は、前述した薬袋の印刷とは別のシステムで行われるケースが多く、設備コストおよびランニングコストが嵩み、印刷の手間も掛かるという問題がある。
そこで、薬袋に薬情報をも印刷できるようにする構成についての提案もなされているが(例えば、特許文献1参照)、このような薬袋の場合、外出時に持ち歩くこともある薬袋に、薬の情報が記載されているということになる。
すなわち、種類によっては他人に知られたくないような薬の情報を他人の目に晒す可能性があり、決して使い勝手のよい薬袋とは言えない。
特開2003−291981号公報(第1〜4頁、図1〜5)
すなわち、種類によっては他人に知られたくないような薬の情報を他人の目に晒す可能性があり、決して使い勝手のよい薬袋とは言えない。
本発明は、薬袋に印刷されるべき情報とともに内部に収容される薬の情報をも薬袋そのものに一緒に印刷することができ、しかも患者のプライバシーの保護も図ることのできる薬袋を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る薬袋は、中央シートの上辺に続いて上部シートが、同じく下辺に続いて下部シートが連接された用紙の、前記中央シートの下辺を第1谷折り線として下部シートを中央シートの上面に折り畳み、かつ中央シートと下部シートの互いに相対する左右の縁部を貼り合わせて下部シートを前胴部、中央シートを後胴部とする上部開口の袋本体を構成し、前記上部シートを中央シートの上辺を第2谷折り線として袋本体の前胴部上に折り畳み、前記袋本体の開口上部を塞ぐように構成し、上部シートを袋本体から切り離すことができるように構成したものとしてある。
また前記上部シートを、前記第2谷折り線や、前記第2谷折り線と所要の間隔をあけてこの第2谷折り線と略平行をなす切離線において切り離し、前記袋本体の開口上部を塞ぐフラップを形成することができるように構成したものとしてある。
さらに前記上部シートに、袋本体内に収容される薬の情報を表示してなる構成のものとしてある。
また前記用紙は、熱融着性を有する合成樹脂シートまたは熱融着性を有する合成樹脂シートの下面に紙または他の合成樹脂シートを積層してなり、中央シートと下部シートをヒートシールにより貼り合わすことができるように構成したものとしてある。
本発明の薬袋によれば、袋本体の前胴部には一般的な薬袋に表示されるべき項目についての印刷が施され、この前胴部の前方に折り畳まれる上部シートには薬の情報が印刷されたものとすることができ、かくすることにより、患者に提供される印刷物は薬袋ひとつで事が足り、別途薬の情報に関する印刷物を印刷、提供する必要がない。
また、上部シートは薬本体から切り離すことができるように構成してあるので、上部シートに薬の情報を印刷しておくことにより、上部シートを切り離して薬袋だけを持ち運んだり保管したりすることができ、薬の情報が他人の目に晒されるようなおそれがなく、患者のプライバシー保護を図ることができる。
以下、本発明に係る薬袋の実施例を添付図面に示す具体例に基づいて説明する。
まず、本発明の薬袋は展開した状態においては図1、2に示されるように、上部シート1、中央シート2、下部シート3が連続する用紙4よりなり、中央シート2と下部シート3との間には第1の谷折り線5が、中央シート2と上部シート1との間には第2の谷折り線6がそれぞれ形成されている。
まず、本発明の薬袋は展開した状態においては図1、2に示されるように、上部シート1、中央シート2、下部シート3が連続する用紙4よりなり、中央シート2と下部シート3との間には第1の谷折り線5が、中央シート2と上部シート1との間には第2の谷折り線6がそれぞれ形成されている。
そして、中央シート2と下部シート3の縁辺部には糊代7を形成してあって、この糊代に適宜の粘着剤を塗布することによって中央シートと下部シートの縁辺部を貼りあわせ、袋本体8を構成するようにしてあって、中央シート2、下部シート3がそれぞれ袋本体8の後胴部9、前胴部10を構成し、上部シート1が袋本体8のカバー11を構成する。
また上部シート1には、前記第2の谷折り線6と所要の間隔をあけてこの第2谷折り線と略平行をなすミシン目等よりなる切離線12を形成してある。
なお、前記前胴部10とカバー11には袋本体8を形成する前に予めプリンタで次のように所要の事項を印刷してある。
前記カバーの前面すなわち上部シート1の背面には、図4に示されるように収容される薬の画像や効能や服用時の注意点および用量、用法などの服薬指導に必要な薬の情報を記載した印刷を施してある。
また、前記前胴部10すなわち下部シート3の背面には、図3に示されるように「内用薬」等の薬の大まかな用法の表示と、患者名、薬の用量および用法ならびに処方した医療機関や薬局名および連絡先というような一般的な薬袋としての記載必要事項を印刷してある。
しかして、カバー11は切離線12において切り離すことができるようになっており、カバーを切り離すと図5に示されるように、袋本体8の前胴部10が表に現れ、カバーに印刷された薬の情報は袋本体とは別に保管することができるようになっている。
さらに、本実施例のものでは切離線12を中央シートの上辺すなわち第2の谷折り線6の部分と間隔をあけて平行をなすように設けてあるので、カバーを切り離すとフラップ13が残り、このフラップは袋本体の蓋として機能し、袋本体から薬が脱落するのを防止できるようになっている。
なお、切離線12を第2の谷折り線6上に形成してフラップを設けないようにする場合もある。
なお、切離線12を第2の谷折り線6上に形成してフラップを設けないようにする場合もある。
上述した実施例では、袋本体8を構成する中央シート2と下部シート3の貼り合わせを、糊で行うようにしてあるが、糊には接着剤や両面テープを使用する場合もあるし、上部シート1を含めて用紙4の側辺部に一連の特殊粘着剤を予め塗布しておく場合もあり、この場合、特殊粘着剤には粘着剤どうしの面が圧着されるとは強く接着するが、粘着剤は紙や合成樹脂シートには殆ど接着せず、剥離が可能な状態が維持されるものを使用する。
また、接着剤で貼り合わせるのに代えて、用紙4を、熱融着性を有する合成樹脂シートで構成し、中央シートと下部シートの貼り合わせをヒートシールで行うようにする場合もある。
この場合、合成樹脂シートは防湿性をも有する素材のものを使用すれば、収容した薬の劣化を防止することができる。
なお、上述した合成樹脂性のシートは同合成樹脂シート単体で構成する場合もあるし、印刷側の面に紙やその他の合成樹脂シートを積層したもので構成する場合もある。
この場合、合成樹脂シートは防湿性をも有する素材のものを使用すれば、収容した薬の劣化を防止することができる。
なお、上述した合成樹脂性のシートは同合成樹脂シート単体で構成する場合もあるし、印刷側の面に紙やその他の合成樹脂シートを積層したもので構成する場合もある。
さらに、用紙4を紙で構成し、エンボス加工等によって接着剤を使用せずに貼り合わせるようにしてもよく、この場合には接着剤による薬への影響を排除することができ、しかも使用後の廃棄の際にそのまま紙として古紙や燃やせるごみとして処分することができ、環境に与える悪影響を可及的小ならしめることができる。
1 上部シート
2 中央シート
3 下部シート
4 用紙
5 第1谷折り線
6 第2谷折り線
7 糊代
8 袋本体
9 後胴部
10 前胴部
11 カバー
12 切離線
13 フラップ
2 中央シート
3 下部シート
4 用紙
5 第1谷折り線
6 第2谷折り線
7 糊代
8 袋本体
9 後胴部
10 前胴部
11 カバー
12 切離線
13 フラップ
Claims (6)
- 中央シートの上辺に続いて上部シートが、同じく下辺に続いて下部シートが連接された用紙の、前記中央シートの下辺を第1谷折り線として下部シートを中央シートの上面に折り畳み、かつ中央シートと下部シートの互いに相対する左右の縁部を貼り合わせて下部シートを前胴部、中央シートを後胴部とする上部開口の袋本体を構成し、前記上部シートを中央シートの上辺を第2谷折り線として袋本体の前胴部上に折り畳み、前記袋本体の開口上部を塞ぐように構成し、上部シートを袋本体から切り離すことができるように構成してなる薬袋。
- 前記上部シートを、前記第2谷折り線において切り離すことができるように構成してなる請求項1に記載の薬袋。
- 前記上部シートを、前記第2谷折り線と所要の間隔をあけてこの第2谷折り線と略平行をなす切離線において切り離し、前記袋本体の開口上部を塞ぐフラップを形成することができるように構成してなる請求項1に記載の薬袋。
- 前記上部シートに、袋本体内に収容される薬の情報を表示してなる請求項1乃至3に記載の薬袋。
- 前記用紙は、熱融着性を有する合成樹脂シートよりなり、中央シートと下部シートをヒートシールにより貼り合わすことができるように構成してなる請求項1に記載の薬袋。
- 前記用紙は、熱融着性を有する合成樹脂シートの下面に、紙または他の合成樹脂シートを積層してなり、中央シートと下部シートをヒートシールにより貼り合わすことができるように構成してなる請求項1に記載の薬袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005288761A JP2007099311A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 薬袋 |
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JP2005288761A JP2007099311A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 薬袋 |
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Family Applications (1)
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JP2005288761A Pending JP2007099311A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 薬袋 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015070926A (ja) * | 2013-10-02 | 2015-04-16 | 健一 五十嵐 | 各種情報が表示されている付箋付き薬袋及び各種情報が表示された付箋付き薬袋作製用情報表示シート |
JP2020000392A (ja) * | 2018-06-26 | 2020-01-09 | 株式会社トッパンインフォメディア | Ptpシート用カード包装体 |
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2005
- 2005-09-30 JP JP2005288761A patent/JP2007099311A/ja active Pending
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JP7154840B2 (ja) | 2018-06-26 | 2022-10-18 | 株式会社トッパンインフォメディア | Ptpシート包装体 |
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