JP2007097984A - 自走式掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】集塵ケースの有無の検知及び集塵ケースを被覆する蓋体の取付け状態の検知を適正に行う。
【解決手段】自律走行して掃除を行う自走式掃除機であって、掃除機本体100Aに着脱自在に取り付けられ、吸込口32を介して吸い込まれた塵埃が集塵される集塵ケース36と、集塵ケースを被覆するように掃除機本体に取り付けられる上蓋体11と、を備え、集塵ケースの蓋体対向面363aには、当該蓋体対向面から上蓋体側に突出されたケース側突起部363bが設けられ、上蓋体には、ケース側突起部が係合される係合口11bが設けられ、係合口内には、ケース側突起部が接触することにより集塵ケース36を検知する集塵ケース検知センサ51が配設されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、自律走行して掃除を行う自走式掃除機に関する。
従来より、室内にて所定の走行パターンに基づいて自律走行して掃除を行う自走式掃除機が知られている。この自走式掃除機は、具体的には、二つの駆動輪を駆動させて所定方向に走行しながら床面等の掃除面の掃除を行うことで掃除面の塵埃などを集塵ケース内に集塵するようになっている。
ところで、集塵ケースの掃除機本体に対する着脱は、例えば、自走式掃除機に備わり、掃除機本体の所定位置に載置された集塵ケースを所定方向から被覆する蓋体を取り外した後に行われるようになっている。従って、蓋体が取り付けられた状態では、ユーザは掃除機本体に集塵ケースが取り付けられているか否かが分からない場合があり、集塵ケースが取り付けられていない状態で自走式掃除機を誤って可動させてしまうといった問題がある。また、蓋体が適正に取り付けられていない状態であっても自走式掃除機を動作可能であるために、当該自走式掃除機の故障や事故が発生してしまうといった問題もあった。
そこで、集塵ケース検知レバーが本体蓋に取り付けられ、この本体蓋が閉じられることで検知レバーの先端が集塵ケースに当接して、集塵ケースの有無や誤装着を検知する掃除機が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、故障や事故の発生を防止するため、ダストボックス検知スイッチを備え、このダストボックス検知スイッチによりダストボックスが取り付けられていない状態を検知した場合には、電動送風機の駆動を停止させる自走式掃除機も開発されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−337495号公報 特開2002−360480号公報
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2等にあっては、集塵ケースやダストボックスの有無の検知を適正に行うことができないといった問題がある。
即ち、特許文献1にあっては、集塵ケース検知レバーの作動の有無に応じて集塵ケースの有無を判断するようになっていることから、例えば、集塵ケース等に替えて他の装置等が掃除機本体に取り付けられても、集塵ケース検知レバーが作動しさえすれば集塵ケースが取り付けられていると判断されることとなる。一方、本体蓋の取付け状態の検知も同様であり、集塵ケース検知レバーが作動しさえすれば本体蓋が取り付けられていると判断されることとなる。
また、特許文献2にあっても、上記特許文献1の場合と同様であり、ダストボックス等に替えて他の装置等が掃除機本体に取り付けられても、ダストボックス検知スイッチが作動しさえすればダストボックスが取り付けられていると判断されてしまうといった問題がある。
そこで、本発明の課題は、集塵ケースの有無の検知及び集塵ケースを被覆する蓋体の取付け状態の検知を適正に行うことができる自走式掃除機を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
自律走行して掃除を行う自走式掃除機であって、
掃除機本体に着脱自在に取り付けられ、吸込口を介して吸い込まれた塵埃が集塵される集塵ケースと、
前記集塵ケースを被覆するように前記掃除機本体に取り付けられる蓋体と、を備え、
前記集塵ケースの前記蓋体に対向する略平坦な蓋体対向面には、当該蓋体対向面から前記蓋体側に突出された突起部が一つ設けられ、
前記蓋体の前記集塵ケースに対向するケース対向面には、前記突起部が係合される一つの係合口と、前記集塵ケース内に集塵された塵埃が満たん状態であるか否かを検知する塵埃満たん検知センサとが設けられ、
前記係合口内には、前記突起部が接触することにより前記集塵ケースを検知する集塵ケース検知センサが配設され、
さらに、前記集塵ケース検知センサにより前記集塵ケースが検知されるまで、当該自走式掃除機の稼動を禁止させる稼動禁止制御手段を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、
自律走行して掃除を行う自走式掃除機であって、
掃除機本体に着脱自在に取り付けられ、吸込口を介して吸い込まれた塵埃が集塵される集塵ケースと、
前記集塵ケースを被覆するように前記掃除機本体に取り付けられる蓋体と、を備え、
前記集塵ケースの前記蓋体に対向する蓋体対向面には、当該蓋体対向面から前記蓋体側に突出された突起部が設けられ、
前記蓋体には、前記突起部が係合される係合口が設けられ、
前記係合口内には、前記突起部が接触することにより前記集塵ケースを検知する集塵ケース検知センサが配設され、
さらに、前記集塵ケース検知センサにより前記集塵ケースが検知されるまで、当該自走式掃除機の稼動を禁止させる稼動禁止制御手段を備えることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の自走式掃除機において、
前記蓋体対向面は、略平坦に形成されるとともに、前記突起部が一つ設けられ、
前記係合口は、前記蓋体に一つ設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の自走式掃除機において、
前記蓋体の前記集塵ケースに対向するケース対向面には、前記集塵ケース内に集塵された塵埃が満たん状態であるか否かを検知する塵埃満たん検知センサが設けられ、
前記係合口は、前記ケース対向面に設けられていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、塵埃が集塵される集塵ケースの蓋体に対向する蓋体対向面には、当該蓋体対向面から蓋体側に突出された突起部が一つ設けられ、蓋体には、突起部が係合される係合口が一つ設けられ、当該係合口内には、突起部が接触することにより集塵ケースを検知する集塵ケース検知センサが配設されているので、蓋体により集塵ケースが被覆されることにより、集塵ケースの突起部が蓋体の係合口に係合することで当該係合口内の集塵ケース検知センサにより集塵ケースが検知されることとなって、集塵ケースの有無の検知を適正に行うことができる。また、集塵ケース検知センサは蓋体に配設されていることから、当該集塵ケース検知センサにより集塵ケースが検知される状態では蓋体が掃除機本体に対して適正に取り付けられた状態となっている。従って、蓋体の取付け状態の検知を適正に行うことができる。
また、一の突起部が係合する一の係合口内に設けられた一の集塵ケース検知センサにより、集塵ケースの有無の検知及び蓋体の取付け状態の検知を適正に行うことができることとなって、従来に比べて集塵ケース検知センサの個数を減少することができ、その結果、装置コストの低減を図ることができる。
さらに、ケース対向面に塵埃満たん検知センサ及び集塵ケース検知センサの双方を設けることができることとなり、これら塵埃満たん検知センサ及び集塵ケース検知センサが取り付けられる回路基板を共通化することができ、これによって、装置コストのさらなる低減を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、塵埃が集塵される集塵ケースの蓋体に対向する蓋体対向面には、当該蓋体対向面から蓋体側に突出された突起部が設けられ、蓋体には、突起部が係合される係合口が設けられ、当該係合口内には、突起部が接触することにより集塵ケースを検知する集塵ケース検知センサが配設されているので、蓋体により集塵ケースが被覆されることにより、集塵ケースの突起部が蓋体の係合口に係合することで当該係合口内の集塵ケース検知センサにより集塵ケースが検知されることとなって、集塵ケースの有無の検知を適正に行うことができる。また、集塵ケース検知センサは蓋体に配設されていることから、当該集塵ケース検知センサにより集塵ケースが検知される状態では蓋体が掃除機本体に対して適正に取り付けられた状態となっている。従って、蓋体の取付け状態の検知を適正に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、突起部は、略平坦に形成された蓋体対向面に一つ設けられ、蓋体には係合口が一つ設けられているので、係合口内に設けられた一の集塵ケース検知センサにより集塵ケースの有無の検知及び蓋体の取付け状態の検知を適正に行うことができることとなる。従って、従来に比べて集塵ケース検知センサの個数を減少することができ、装置コストの低減を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、蓋体のケース対向面には、集塵ケース内に集塵された塵埃が満たん状態であるか否かを検知する塵埃満たん検知センサが設けられ、係合口は、ケース対向面に設けられているので、ケース対向面に塵埃満たん検知センサ及び集塵ケース検知センサの双方を設けることができることとなり、これら塵埃満たん検知センサ及び集塵ケース検知センサが取り付けられる回路基板を共通化することができ、これによって、装置コストの低減を図ることができる。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した好適な一実施形態として例示する自走式掃除機100を示す斜視図であり、図2は、自走式掃除機100の要部構成を示すブロック図である。
なお、以下の説明では、自走式掃除機100の走行方向に沿った方向を前後方向Xとして、前進方向側を前側とし、後進方向側を後側とする。さらに、前後方向Xに直交する一方向を左右方向Yとし、前後方向X及び左右方向Yの双方に直交する方向を上下方向Zとする。
本実施形態の自走式掃除機100は、例えば、室内等にて所定の走行パターンに基づいて自律走行して掃除を行うものであり、具体的には、図1及び図2に示すように、掃除機本体100A(図6(a)及び図6(b)参照)を上側から被覆する上蓋体11を有し、全体として略円盤状に形成された筐体部1と、図示しない左右二つの駆動輪を回転駆動させて当該自走式掃除機100を走行面(図示略)に沿って所定方向に走行させる走行部2と、走行中に走行面である掃除面上の塵埃等を掃除する掃除部3と、当該自走式掃除機100による各種動作の実行を指示する操作部4と、当該自走式掃除機100の各種の動作状態を検知するセンサ部5と、ROM6と、RAM7と、CPU8等を備えて構成されている。
走行部2は、例えば、CPU8の制御下にて駆動して、左右の駆動輪の各々を独立して回転駆動させる左輪駆動モータ21L及び右輪駆動モータ21Rと、走行面に対して低い段差を検出したり前方や側方の障害物等を検知するための各種の走行用センサ22を備えている。
なお、走行部2には、例えば、当該自走式掃除機100の走行に伴って従動回転する所定数の従動輪(図示略)が設けられても良い。
掃除部3は、例えば、掃除面(走行面)上の塵埃を掻き上げる掃除用ブラシ(図示略)を駆動させるブラシ駆動モータ31と、掃除用ブラシにより掻き上げられた塵埃等を吸込口32(図6(a)及び図6(b)参照)を介して吸い込む吸込用ファン33(図6(a)及び図6(b)参照)を駆動させるファン駆動モータ34と、吸込口32と連通部35(図6(a)及び図6(b)参照)を介して連通されるとともに吸込口32を介して吸い込まれた塵埃が集塵される集塵ケース36(図3参照)と、掃除用ブラシよりも外側の掃除面を掃除するための左右のサイド回転ブラシ37L、37Rを駆動させる左右のサイドブラシ駆動モータ38L、38R等を備えている。
ブラシ駆動モータ31は、例えば、CPU8の制御下にて駆動して、自走式掃除機100の底面に設けられた掃除用ブラシを左右方向Yの軸心周りに回転させるようになっている。
ファン駆動モータ34は、例えば、CPU8の制御下にて駆動して、吸込用ファン33を回転駆動させるようになっており、そして、当該吸込用ファン33の駆動に基づいて吸込口32を介して吸い込まれた塵埃は、フィルター362(図6(a)及び図6(b)参照)により濾過されて所定の集塵ケース36内に集塵されるようになっている。
左右のサイドブラシ駆動モータ38L、38Rは、例えば、CPU8の制御下にて駆動して、例えば掃除用ブラシよりも外側であって、左右の駆動輪よりも前側の位置に設けられた左右のサイド回転ブラシ37L、37Rを上下方向Zの軸心周りに回転させるようになっている。
以下に、集塵ケース36について、図3等を参照して説明する。ここで、図3は、集塵ケース36を示す斜視図である。
集塵ケース36は、例えば、掃除機本体100Aのケース取付部39に着脱自在に配設され(図6(a)及び図6(b)参照)、具体的には、図3等に示すように、後側にケース取付部39の連通部35に連通される連通口361a(図6(a)及び図6(b)参照)が形成されたケース本体部361と、前側に回動自在にヒンジ結合されて、ケース本体部361の開口部361b(図6(a)及び図6(b)参照)を通過する塵埃を濾過するフィルター362とを備えている。
ケース取付部39は、その自走式掃除機100の後側に連通部35が設けられており、連通部35は、その先端部がケース取付部39の上面から上方に突出するように設けられている(図6(a)及び図6(b)参照)。そして、集塵ケース36は、例えば、連通口361aに連通部35の先端部が挿入されるようにして当該連通口361aを連通部35に連通させてケース取付部39に取り付けられている。
また、ケース取付部39の前側には、集塵ケース36の開口部361b側(前側)の端部の形状に対応させて前側ほど高くなるように上下方向Zに傾斜して形成された傾斜面部391(図6(a)及び図6(b)参照)が設けられ、集塵ケース36が掃除機本体100Aに取り付けられることで、傾斜面部391に当該集塵ケース36の開口部361b側の端部が対向配置されるようになっている。
ケース本体部361は、例えば、連通口361aが開口された底面部361cと、この
底面部361cの外端部から起立された側面部361dと、側面部361dの上端部に取付固定され、当該集塵ケース36を把持するための1対の把手部材364、364(図3参照)が回動自在に取り付けられた上面部材363とを有し、これら底面部361c、側面部361d及び上面部材363の前側の自由端部により開口部361bが形成されている(図6(a)及び図6(b)参照)。
上面部材363は、例えば、所定の材料を用いて透明となるように形成されており、当該集塵ケース36の上側に取り付けられる筐体部1の上蓋体11に対向する蓋体対向面363aが設けられている。
蓋体対向面363aは、上面部材363の上面の開口部361b側に略平坦に形成されており、その上面から上側(蓋体側)に所定の長さ突出された外形略直方体状のケース側突起部363bを具備している。また、ケース側突起部363bよりも後側であって把手部材364の内側となる位置には、当該蓋体対向面363aから所定の深さ凹んだ凹部363c、363cが左右方向Yに並んで2つ設けられている。
ここで、ケース側突起部363b及び凹部363cは、上面部材363に一体となって形成されても良いし、別体で設けられても良い。
また、集塵ケース36には、その上側に当該集塵ケース36を被覆する上蓋体11が設けられるようになっている。
次に、上蓋体11について図4及び図5を参照して説明する。
ここで、図4は、上蓋体11の一部(後部側の部分)を示す斜視図であり、図5は、上蓋体11に備わる集塵ケース検知センサ51を示す斜視図である。
上蓋体11は、例えば、その前側に設けられて掃除機本体100Aに軸支された左右方向Yの軸心周りに回動させることにより、集塵ケース36を被覆するようになっており、具体的には、図4に示すように、略中央部に蓋体対向面363aに対向するケース対向面11aが設けられており、このケース対向面11aに、ケース側突起部363bが係合される前後方向Xに長尺の溝状の係合口11bと、この係合口11bよりも後側に設けられ、1対の凹部363c、363cの各々に係合する1対の蓋体側突起部11c、11cとが設けられている。
係合口11bは、例えば、ケース対向面11aに設けられた略T字状の台座部の集塵ケース36側の面(例えば、図4における上面)からケース側突起部363bの高さに応じて所定の深さ凹んで形成されている。また、係合口11bの底面には、センサ部5を構成する集塵ケース検知センサ51が設けられている。
集塵ケース検知センサ51は、当該上蓋体11により集塵ケース36が被覆されることによりケース側突起部363bが接触することで集塵ケース36を検知するものである。具体的には、集塵ケース検知センサ51は、例えば、図5に示すように、所定の回路基板9の集塵ケース36側の面(例えば、図5における下面)に取り付けられた固定部511と、この固定部511に対して左右方向Yの軸心周りに回動自在な可動部512と、この可動部512の先端部が集塵ケース36側に回動するように常時付勢するねじりコイルバネなどの付勢部材(図示略)等を備えている。
そして、集塵ケース検知センサ51は、例えば、付勢部材により可動部512の先端部が集塵ケース36側に回動された状態では、集塵ケース36を検知していない状態であり(図6(b)参照)、かかる状態にて、ケース側突起部363bが接触することに伴って付勢部材の付勢力に抗して可動部512が所定の角度以上回動することにより、集塵ケース36を検知した状態となる(図6(a)参照)。また、集塵ケース検知センサ51は、例えば、集塵ケース36を検知すると、ケース検知信号をCPU8に対して出力するようになっている。
蓋体側突起部11cの各々は、例えば、ケース対向面11aから集塵ケース36側(例えば、図4における上側)に各凹部363cの深さに応じて所定の長さ突出された外形略直方体状をなすものである。また、これら蓋体側突起部11c、11cは、例えば、左右方向Yに並んで形成され、互いに対向する内側の面には、センサ部5を構成する塵埃満たん検知センサ52が設けられている。
塵埃満たん検知センサ52は、例えば、集塵ケース検知センサ51が取り付けられた回路基板9に取り付けられており(図示略)、2つの蓋体側突起部11c、11cのうちの何れか一方に設けられた発光部521と、蓋体側突起部11cのうちの発光部521が設けられた一方と異なる他方に設けられた受光部522とを有し、発光部521からの発光の受光部522による受光状態に応じて集塵ケース36内に集塵された塵埃が満たん状態であるか否かを検知するようになっている。
即ち、上蓋体11が集塵ケース36に取り付けられることによって、発光部521と受光部522との間に集塵ケース36の上面部材363の2つの凹部363c、363cの内側面が配された状態となる。ここで、集塵ケース36内に集塵される塵埃が増えることにより、2つの凹部363c、363cの内側面どうしの間に塵埃が集塵されると、発光部521から発せられて2つの凹部363c、363cの内側面を透過した光の受光部522による受光が遮られることとなる。そして、塵埃満たん検知センサ52は、受光部522による受光状態に応じて集塵ケース36内の塵埃が満たん状態であるか否かを検知するようになっている。
また、塵埃満たん検知センサ52は、例えば、集塵ケース36内の塵埃が満たん状態であることを検知すると、満たん検知信号をCPU8に対して出力するようになっている。
操作部4は、例えば、自走式掃除機100の各種機能の実行等を指示するための複数の操作キーを有しており、ユーザにより操作された操作キーに対応する所定の操作信号をCPU8に対して出力するものである。
CPU(Central Processing Unit)8は、当該自走式掃除機100を構成する各部を
統括して制御するものであり、ROM6に格納されている所定のプログラムを読み出してRAM7の作業領域に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行するものである。
RAM(Random Access Memory)7は、例えば、揮発性の半導体メモリであり、CPU8の制御下にてROM6から読み出されたプログラムやデータ等の格納領域や作業領域等を構成している。
ROM(Read Only Memory)6は、読み出し専用の半導体メモリであり、CPU8の制御下にて実行される各種のプログラム並びに各プログラムの処理に係るデータ等を記憶するものである。具体的には、ROM6には、例えば、稼動状態制御プログラム6a等が記憶されている。
稼動状態制御プログラム6aは、CPU8に、集塵ケース検知センサ51により集塵ケース36が検知された場合に、当該自走式掃除機100を稼動禁止状態から稼動可能な状態に移行させる処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
即ち、自走式掃除機100は、集塵ケース検知センサ51により集塵ケース36が検知されるまでは、当該自走式掃除機100の稼動が禁止された稼動禁止状態に維持されるようになっている。そして、掃除機本体100Aのケース取付部39に集塵ケース36が取り付けられた後、上蓋体11が所定位置に取り付けられることにより、集塵ケース検知センサ51により集塵ケース36が検知された場合に、集塵ケース検知センサ51から出力されたケース検知信号がCPU8に入力されることに基づいて、CPU8は、稼動状態制御プログラム6aを実行して、当該自走式掃除機100を稼動禁止状態から稼動可能な状態に移行させる処理を行うようになっている。
ここで、CPU8は、集塵ケース検知センサ51により集塵ケース36が検知されるまで、当該自走式掃除機100の稼動を禁止させる稼動禁止制御手段を構成している。
なお、稼動禁止状態とは、例えば、電源スイッチ(図示略)の操作が無効とされたり、また、電源スイッチの操作を行うことができても自走式掃除機100の各部に電源が供給されなかったり、また、自走式掃除機100の各部に電源が供給されても掃除動作を実行することができない状態のことである。
また、稼動可能な状態とは、稼動禁止状態とは逆に、電源スイッチの操作が有効とされたり、また、自走式掃除機100の各部に電源が供給されたり、また、自走式掃除機100による掃除動作を実行することができる状態のことである。
次に、掃除機本体100Aに対する集塵ケース36及び上蓋体11の取付けについて、図6を参照して説明する。
ここで、図6(a)は、集塵ケース36に対して上蓋体11が取り付けられた状態を説明するための図であり、図6(b)は、集塵ケース36に上蓋体11が未だ取り付けられていない状態を説明するための図である。
先ず、掃除機本体100Aのケース取付部39に集塵ケース36を取り付ける(図6参照)。続けて、集塵ケース36を被覆するように上蓋体11を取り付ける。このとき、上蓋体11の係合口11bに集塵ケース36のケース側突起部363bが係合して集塵ケース検知センサ51の可動部512を所定の角度回転させるまでは、当該集塵ケース検知センサ51により集塵ケース36が検知されていないため、自走式掃除機100は、その稼動が禁止された稼動禁止状態に維持されるようになっている。
そして、上蓋体11の係合口11bに集塵ケース36のケース側突起部363bを係合させるようにして、上蓋体11が取り付けられてケース側突起部363bが集塵ケース検知センサ51の可動部512を所定の角度回転させると、当該集塵ケース検知センサ51により集塵ケース36が検知されることとなって、CPU8による稼動状態制御プログラム6aの実行に基づいて、当該自走式掃除機100を稼動禁止状態から稼動可能な状態に移行させる処理を行うようになっている。
以上のように、本実施形態の自走式掃除機100によれば、上蓋体11により集塵ケース36が被覆されるように取り付けられることにより、集塵ケース36のケース側突起部363bが上蓋体11の係合口11bに係合することで当該係合口11b内の集塵ケース検知センサ51により集塵ケース36が検知されることとなって、集塵ケース36の有無の検知を適正に行うことができる。また、集塵ケース検知センサ51は上蓋体11に配設されていることから、当該集塵ケース検知センサ51により集塵ケース36が検知される状態では上蓋体11が掃除機本体100Aに対して適正に取り付けられた状態となっている。従って、上蓋体11の取付け状態の検知を適正に行うことができる。
さらに、集塵ケース検知センサ51により集塵ケース36が検知されるまで、当該自走式掃除機100の稼動が禁止された状態となるので、当該自走式掃除機100の誤動作を防止して故障や事故を防止することができる。
また、ケース側突起部363bは、略平坦に形成された蓋体対向面363aに一つ設けられ、上蓋体11には係合口11bが一つ設けられているので、係合口11b内に設けられた一の集塵ケース検知センサ51により集塵ケース36の有無の検知及び上蓋体11の取付け状態の検知を適正に行うことができることとなる。従って、従来に比べて集塵ケース検知センサ51の個数を減少することができ、装置コストの低減を図ることができる。
さらに、上蓋体11のケース対向面11aには、集塵ケース36内に集塵された塵埃が満たん状態であるか否かを検知する塵埃満たん検知センサ52が設けられ、係合口11bは、ケース対向面11aに設けられているので、ケース対向面11aに塵埃満たん検知セ
ンサ52及び集塵ケース検知センサ51の双方を設けることができることとなり、これら塵埃満たん検知センサ52及び集塵ケース検知センサ51が取り付けられる回路基板9を共通化することができ、これによって、装置コストのさらなる低減を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、係合口11bとして溝状に形成されたものを例示したが、係合口11bの形状は、これに限られるものではなく、適宜任意に変更することができる。
また、上記実施形態では、ケース側突起部363b及び係合口11bを1つずつ設けるようにしたが、ケース側突起部363b及び係合口11bの個数は、これに限られるものではなく、適宜任意に変更することができる。
さらに、上記実施形態では、塵埃満たん検知センサ52を備えるようにしたが、塵埃満たん検知センサ52を備えるか否かは適宜任意に変更することができる。また、塵埃満たん検知センサ52を集塵ケース検知センサ51と同様にケース対向面11aに設けるようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、集塵ケース36に塵埃満たん検知センサ52を設けても良い。
本発明を適用した好適な一実施形態として例示する自走式掃除機を示す斜視図である。 図1の自走式掃除機の要部構成を示すブロック図である。 図1の自走式掃除機に備わる集塵ケースを示す斜視図である。 図1の自走式掃除機に備わる上蓋体を示す斜視図である。 図4の上蓋体に備わる集塵ケース検知センサを示す側面図である。 図1の自走式掃除機に備わる集塵ケースに対する上蓋体の取り付けを説明するための図である。
符号の説明
100 自走式掃除機
100A 掃除機本体
11 上蓋体
11a ケース対向面
11b 係合口
36 集塵ケース
363a 蓋体対向面
363b ケース側突起部
51 集塵ケース検知センサ
52 塵埃満たん検知センサ
9 回路基板

Claims (4)

  1. 自律走行して掃除を行う自走式掃除機であって、
    掃除機本体に着脱自在に取り付けられ、吸込口を介して吸い込まれた塵埃が集塵される集塵ケースと、
    前記集塵ケースを被覆するように前記掃除機本体に取り付けられる蓋体と、を備え、
    前記集塵ケースの前記蓋体に対向する略平坦な蓋体対向面には、当該蓋体対向面から前記蓋体側に突出された突起部が一つ設けられ、
    前記蓋体の前記集塵ケースに対向するケース対向面には、前記突起部が係合される一つの係合口と、前記集塵ケース内に集塵された塵埃が満たん状態であるか否かを検知する塵埃満たん検知センサとが設けられ、
    前記係合口内には、前記突起部が接触することにより前記集塵ケースを検知する集塵ケース検知センサが配設され、
    さらに、前記集塵ケース検知センサにより前記集塵ケースが検知されるまで、当該自走式掃除機の稼動を禁止させる稼動禁止制御手段を備えることを特徴とする自走式掃除機。
  2. 自律走行して掃除を行う自走式掃除機であって、
    掃除機本体に着脱自在に取り付けられ、吸込口を介して吸い込まれた塵埃が集塵される集塵ケースと、
    前記集塵ケースを被覆するように前記掃除機本体に取り付けられる蓋体と、を備え、
    前記集塵ケースの前記蓋体に対向する蓋体対向面には、当該蓋体対向面から前記蓋体側に突出された突起部が設けられ、
    前記蓋体には、前記突起部が係合される係合口が設けられ、
    前記係合口内には、前記突起部が接触することにより前記集塵ケースを検知する集塵ケース検知センサが配設され、
    さらに、前記集塵ケース検知センサにより前記集塵ケースが検知されるまで、当該自走式掃除機の稼動を禁止させる稼動禁止制御手段を備えることを特徴とする自走式掃除機。
  3. 前記蓋体対向面は、略平坦に形成されるとともに、前記突起部が一つ設けられ、
    前記係合口は、前記蓋体に一つ設けられていることを特徴とする請求項2に記載の自走式掃除機。
  4. 前記蓋体の前記集塵ケースに対向するケース対向面には、前記集塵ケース内に集塵された塵埃が満たん状態であるか否かを検知する塵埃満たん検知センサが設けられ、
    前記係合口は、前記ケース対向面に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の自走式掃除機。
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