JP2007093329A - 角速度センサ装置 - Google Patents

角速度センサ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007093329A
JP2007093329A JP2005281359A JP2005281359A JP2007093329A JP 2007093329 A JP2007093329 A JP 2007093329A JP 2005281359 A JP2005281359 A JP 2005281359A JP 2005281359 A JP2005281359 A JP 2005281359A JP 2007093329 A JP2007093329 A JP 2007093329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angular velocity
pedestal
adhesive
circuit board
mounting surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005281359A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4622780B2 (ja
Inventor
Takamasa Okura
孝允 大倉
Tetsuo Fujii
哲夫 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005281359A priority Critical patent/JP4622780B2/ja
Publication of JP2007093329A publication Critical patent/JP2007093329A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4622780B2 publication Critical patent/JP4622780B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

【課題】振動型の角速度センサ装置において、角速度検出素子とパッケージとの間にてパッケージの搭載面と平行な方向にも振動吸収機能を持つバネマス系を形成して、外部振動を吸収させる。
【解決手段】角速度検出素子20とパッケージ10の搭載面13との間に、板状の台座60を搭載面13と平行な状態で介在させることで、角速度検出素子20を台座60上に支持させるとともに、台座60の下面と搭載面13との間は、振動吸収機能を持つ第1の接着剤41を介して接続され、台座60の端面はパッケージ10の壁面14に対して、振動吸収機能を持つ第2の接着剤44を介して接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動体を有する角速度検出素子を振動吸収機能を持つ接着剤を介してパッケージに搭載してなる振動型の角速度センサ装置に関する。
従来より、この種の振動型の角速度センサ装置としては、振動体を有する角速度検出素子が、振動吸収機能を持つ接着剤を介してパッケージの搭載面上に搭載され、角速度検出素子に印加される外部振動が、この接着剤の弾性によって吸収されるようになっているものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
このような角速度センサ装置では、振動体を駆動振動させ、角速度印加時のコリオリ力による振動体の変位を検出することで角速度検出を行う。また、このものでは、たとえば自動車に搭載された場合など、車両振動などの外部振動がパッケージから接着剤上の角速度検出素子へ伝達され、センサ特性に悪影響を及ぼす。
そこで、振動吸収機能を持つ接着剤として低弾性率を有するものを用い、角速度検出素子を質量、当該接着剤をバネとした振動吸収機能を持つバネマス系を構成することで、当該接着剤の弾性により、パッケージから角速度検出素子へ伝達される外部振動を減衰させ吸収するようにしている。
特開2003−28644号公報
しかしながら、上記した従来の角速度センサ装置においては、角速度検出素子の下部に上記接着剤を設けることで、パッケージの搭載面と角速度検出素子との積層方向すなわち搭載面と垂直方向にのみ、実質的に上記振動吸収機能を持つバネマス系が形成されているものであり、特に、搭載面と平行な方向への外部振動に対して吸収が不十分である。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、振動型の角速度センサ装置において、角速度検出素子とパッケージとの間にてパッケージの搭載面と平行な方向にも振動吸収機能を持つバネマス系を形成して、外部振動を吸収させる防振構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、振動型の角速度センサ装置において、角速度検出素子(20)とパッケージ(10)の搭載面(13)との間に、板状の台座(60)をその板面が搭載面(13)と平行な方向に沿って介在させ、角速度検出素子(20)を台座(60)の上に支持させ、第1の接着剤(41)を、台座(60)と搭載面(13)との間に介在させて台座(60)を支持し、パッケージ(10)における搭載面(13)の周囲に当該搭載面(13)から上方に延びる壁面(14)を設け、台座(60)の端面と壁面(14)とを、角速度検出素子(20)に印加される外部振動を弾性によって吸収する第2の接着剤(44)を介して接続したことを特徴とする。
それによれば、角速度検出素子(20)を台座(60)上に支持し、台座(60)の下面と端面とを、振動吸収機能を持つ第1および第2の接着剤(41、44)にてパッケージ(10)に接続しているため、振動吸収機能を持つバネマス系を、搭載面(13)と垂直な方向だけでなく、搭載面(13)と平行な方向にも形成して、外部振動を吸収させる防振構造を提供することができる。
また、角速度検出素子(20)と台座(60)との間、または、台座(60)と搭載面(13)との間のいずれかに回路基板(30)が介在していてもよい。
そして、本発明は、台座(60)と搭載面(13)との間に回路基板(30)が介在している場合において、台座(60)の端面を、一部が切り欠き形状となった切り欠き部(61)を有するものとし、この切り欠き部(61)から回路基板(30)のパッド(31)が上方に覗くようにし、切り欠き部(61)を介して、回路基板(30)のパッド(31)に対してワイヤボンディングが行われていることを特徴とする。
それによれば、台座(60)の下に位置する回路基板(30)に対する電気的な接続が適切に行える。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る振動型の角速度センサ装置100の概略断面構成を示す図であり、図2は、図1に示される角速度センサ装置100を上方から見たときの平面図である。なお、図1は図2中のA−A概略断面図である。また、図2において、振動体21は省略してあり、台座端面用接着剤44の表面には識別のため、便宜上、点ハッチングを施してある。
この角速度センサ装置100は、たとえば自動車に搭載されて自動車に印加される角速度を検出するものとして適用される。
この角速度センサ装置100は、大きくは、パッケージ10上に、各接着剤41〜44を介して台座60、回路基板30、角速度検出素子20が積層されるとともに、各部の電気的な接続がボンディングワイヤ50にて行われているものである。
パッケージ10は、角速度検出素子20、回路基板30および台座60を収納するものであって、角速度センサ装置100の本体を区画形成する基部となる。
図1に示される例では、パッケージ10は、たとえば、たとえばアルミナなどのセラミック層11が複数積層された積層基板として構成されており、図示しないが各層11の表面や各層に形成されたスルーホールの内部に配線が形成されたものである。そして、この配線を介して角速度センサ装置100と外部とが電気的に接続可能となっている。
このパッケージ10は、その上方に開口する凹部としての開口部12を有している。本例では、図2に示されるように、開口部12の平面形状すなわち開口形状は、矩形状である。
そして、この開口部12の底面13が、角速度検出素子20、回路基板30および台座60が搭載される搭載面13として構成されており、この開口部12の側面14が、搭載面13の周囲にて当該搭載面13から上方に延びるパッケージ10の壁面14として構成されている。
このパッケージ10の搭載面13の上には、当該搭載面13側から、それぞれ板状をなす台座60、回路基板30、角速度検出素子20が積層されており、各部が接着剤41〜43を介して接着されている。また、台座60、回路基板30、および角速度検出素子20は、その板面を搭載面13と平行な方向に沿った状態で、当該搭載面13上に配置されている。
搭載面13と台座60の下面とは、台座下面用接着剤41を介して接着固定されており、台座60と回路基板30とは回路基板用接着剤42を介して接着固定されており、回路基板30と角速度検出素子20とは素子用接着剤43を介して接着固定されている。また、台座60の端面とパッケージ10の壁面14とは、台座端面用接着剤44を介して接続されている。
ここで、本実施形態では、台座下面用接着剤41、台座端面用接着剤44は、それぞれ角速度検出素子20に印加される外部振動を弾性によって吸収する第1の接着剤41、第2の接着剤44として構成される。
これら振動吸収機能を持つ台座下面用接着剤41および台座端面用接着剤44は、ともに低弾性率を有し防振機能を持つ部材からなるものであり、たとえば、シリコーンゲルなどの液状硬化型の樹脂接着剤やシリコーン系、エポキシ系、ポリイミド系などの接着フィルムが用いられる。また、その他にも、従来より用いられている防振用の軟らかい接着剤を、適宜採用することができる。
また、回路基板用接着剤42および素子用接着剤43は、ともに台座下面用接着剤41および台座端面用接着剤44よりも高弾性すなわち硬い接着剤であり、これらが持っているような振動吸収機能を持たないものである。そして、角速度検出素子20は、回路基板用接着剤42、回路基板30および素子用接着剤43を介して、台座60の上に支持されている。
角速度検出素子20は角速度検出の用途をなすものであり、上記特許文献1に記載のものと同様に、振動体21を備えた半導体チップとして構成されたものである。このような角速度検出素子20は、たとえばSOI(シリコン−オン−インシュレータ)基板などの半導体基板に対して周知のマイクロマシン加工を施すことにより形成され、本例では、図2に示されるように矩形板状のものである。
具体的に、角速度検出素子20における振動体21は、一般に知られている櫛歯構造を有する梁構造体とすることができ、弾性を有する梁により支持されて角速度の印加により可動となっている。
そして、図1において、振動体21がx軸方向に駆動振動しているときにz軸回りの角速度Ωが印加されると、x軸と直交するy軸の方向へコリオリ力により振動体21が検出振動するようになっている。
そして、角速度検出素子20には、図示しない検出用電極が設けられ、振動体21の検出振動による振動体21と当該検出用電極との間の静電容量変化を検出することにより、角速度Ωの検出が可能となっている。このように、角速度検出素子20は振動体21の駆動振動に基づいて、角速度Ωを検出するものである。
また、回路基板30は、角速度検出素子20へ駆動や検出用の信号を送ったり、角速度検出素子20からの電気信号を処理して外部へ出力する等の機能を有する信号処理チップとして構成されたものである。
このような回路基板30は、たとえばシリコン基板等に対してMOSトランジスタやバイポーラトランジスタ等が、周知の半導体プロセスを用いて形成されているICチップなどにより構成され、本例では矩形板状のもの(図2参照)である。
そして、図1、図2に示されるように、角速度検出素子20と回路基板30、および、回路基板30とパッケージ10の上記配線とは、それぞれ金やアルミニウムなどからなるボンディングワイヤ50を介して電気的に接続されている。こうして角速度検出素子20、回路基板30、およびパッケージ10の各部間はボンディングワイヤ50を介して電気的に接続されている。
こうして、角速度検出素子20からの電気信号は回路基板30へ送られて、たとえば、回路基板30に備えられたC/V変換回路などにより電圧信号に変換されて、角速度信号として出力されるようになっている。
また、台座60は、その平面形状がパッケージ10の開口部12の開口形状と相似形であり、その平面サイズは、開口部12よりも一回り小さく、開口部12に挿入可能なサイズである。本例では、図1、図2に示されるように、台座60は、開口部12の開口形状に合わせて矩形板状をなしている。
そして、この台座60は、回路基板30とともに角速度検出素子20を支持するとともに、台座60と搭載面13との間に介在する台座下面用接着剤41によって、搭載面13上に支持されている。
また、台座60の端面は、台座端面用接着剤44を介してパッケージ10の壁面14に接着固定されているが、本例では、図2に示されるように、台座60の端面の全周が、第2の接着剤としての台座端面用接着剤44を介して壁面14に接続されている。
このような台座60は、当該台座60およびその上の角速度検出素子20、回路基板30を含む構造体全体の質量を大きくするためのものであり、角速度検出素子20よりも重いものがよく、さらには、角速度検出素子20および回路基板30を合わせた重量よりも重いものがよい。
具体的には、台座60としては、角速度検出素子20や回路基板30よりも密度が大きい材料からなるものがよく、通常、角速度検出素子20や回路基板30を構成するシリコンよりも密度が大きなCuや鉄系金属などからなるものが挙げられる。さらには、そのように密度の大きなセラミックなどでもよい。
本実施形態の角速度センサ装置100において、台座60を介在させることにより、台座下面用接着剤41上の構造体全体の質量を、台座60の分、大きくできる。そのため、台座下面用接着剤41をバネとし、当該構造体を質量体とするバネ−マス系において、構造体の固有振動周波数を低減することができる。
たとえば自動車の振動など、外部振動が角速度センサ装置100に印加されたとき、その外部振動が上記構造体へ伝わり、台座用下面接着剤41を基点として、その上の構造体が振動しようとする。
ここで、台座60を含めた上記構造体の固有振動周波数よりも低い周波数の外部振動は、上記構造体では減衰する。その点を考慮して、より広範囲の周波数に対して外部振動を吸収させるために、本実施形態では、台座60を角速度検出素子20よりも重いものとしている。
このような角速度センサ装置100の製造方法は、限定するものではないが、次の通りである。
パッケージ10の搭載面13上に、台座下面用接着剤41を介して台座60を接着するとともに、台座60の端面を台座端面用接着剤44を介して壁面14に接着する。また、台座60の上に、回路基板用接着剤42、素子用接着剤43を介して、それぞれ回路基板30、角速度検出素子20を接着する。
その後、角速度検出素子20、回路基板30およびパッケージ10の間でワイヤボンディングを行う。また、場合によっては、パッケージ10の開口部12を覆うように蓋を取り付け、パッケージ10の内部を封止する。こうして、本角速度センサ装置100ができあがる。
ところで、本実施形態によれば、角速度検出素子20とパッケージ10の搭載面13との間に、板状の台座60を搭載面13と平行な状態で介在させることで、角速度検出素子20を台座60上に支持させるとともに、台座60の下面に位置する第1の接着剤としての振動吸収機能を持つ台座下面用接着剤41を介して、角速度検出素子20および台座60を搭載面13上に支持している。
それにより、台座60およびその上の角速度検出素子20、回路基板30を含む構造体を質量、台座下面用接着剤41をバネとした振動吸収機能を持つバネ−マス系が、搭載面13と垂直方向に形成され、角速度検出素子20に印加される外部振動が、この台座下面用接着剤41の弾性によって減衰され吸収されるようになっている。
さらに、本実施形態では、台座60の下面だけでなく、台座60の端面をパッケージ10の壁面14に対して、振動吸収機能を持つ第2の接着剤としての台座端面用接着剤44を介して、接続している。
それにより、上記構造体を質量、台座端面用接着剤44をバネとした振動吸収機能を持つバネ−マス系が、搭載面13と平行な方向にも形成され、角速度検出素子20に印加される外部振動、特に、搭載面13と平行な方向の外部振動が、この台座端面用接着剤44の弾性によって減衰され吸収されるようになっている。
このように、本実施形態によれば、振動吸収機能を持つバネ−マス系を、パッケージ10の搭載面13と垂直な方向だけでなく、搭載面13と平行な方向にも形成して、外部振動を吸収させる防振構造を提供することができる。
また、上記図示例では、台座60の端面の全周が、第2の接着剤としての台座端面用接着剤44を介して壁面に接続されているが、それにより、搭載面13と平行な方向に沿った任意の方向への外部振動に対して振動吸収がなされる。
なお、上記例以外にも、台座60の端面のうちいずれか1箇所の部位が、台座端面用接着剤44を介してパッケージ10の壁面13に接続されていればよく、それによって、上記した本実施形態の効果は得られる。たとえば、上記例に示される平面矩形の台座60において、端部の一辺のみを接続したり、四隅部の1つを接続してもよい。
しかしながら、望ましくは、台座60の端面のうち互いに対向する端面が、台座端面用接着剤44を介してパッケージ10の壁面13に接続されることが好ましく、それによれば、搭載面13と平行な方向への台座60の支持が安定となる。たとえば、上記例に示される平面矩形の台座60において、対向する2辺以上の端面を接続すればよい。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態に係る振動型の角速度センサ装置200の概略断面構成を示す図であり、図4は、図3に示される角速度センサ装置200を上方から見たときの平面図である。なお、図3は図4中のB−B概略断面図である。また、図4において、振動体21は省略してあり、台座端面用接着剤44の表面には識別のため、便宜上、点ハッチングを施してある。
上記実施形態では、台座60の上面側において角速度検出素子20と台座60との間に、回路基板30が介在していたが、回路基板30は、台座60の下面側すなわち台座60とパッケージ10の搭載面13との間に介在していてもよい。
本実施形態では、図3に示されるように、台座60と搭載面13との間に回路基板30が介在し、回路基板30は、回路基板用接着剤42を介して搭載面13に接着されて搭載面13上に支持されている。
そして、本例では、振動吸収機能を持つ第1の接着剤としての台座下面用接着剤41は、台座60の下面と回路基板30との間に介在している。この場合、台座60およびその上の角速度検出素子20を含む構造体を質量、台座下面用接着剤41をバネとした振動吸収機能を持つバネ−マス系が、搭載面13と垂直方向に形成される。
また、本例でも、上記実施形態と同様に、台座60の端面とパッケージ10の壁面14とは、第2の接着剤としての台座端面用接着剤44を介して接続されているため、台座端面用接着剤44をバネとし、その上の構造体を質量とした振動吸収機能を持つバネ−マス系が、搭載面13と平行な方向に形成される。
このように、本実施形態の角速度センサ装置200によっても、振動吸収機能を持つバネ−マス系を、パッケージ10の搭載面13と垂直な方向および平行な方向に形成して、外部振動を吸収させる防振構造を提供することができる。
ここで、本実施形態では、図4に示されるように、台座60の端面は、一部が切り欠き形状となった切り欠き部61を有しており、台座60は、この切り欠き部61以外の端面の部分にて、パッケージ10の壁面14に対し、台座端面用接着剤44を介して接着固定されている。
また、図3、図4に示されるように、この切り欠き部61から台座60の下に位置する回路基板30のパッド31が上方に覗いている。そして、切り欠き部61を介して、回路基板30のパッド31に対してワイヤボンディングが行われている。
本例では、この切り欠き部61を介して、角速度検出素子20と回路基板30、および、回路基板30のパッド31とパッケージ10の上記配線とが、ボンディングワイヤ50を介して結線されている。
なお、本実施形態の角速度センサ装置200は、たとえば、各接着剤を介して、パッケージ10の搭載面13上に、回路基板30、台座60、角速度検出素子20を順次積層した後、切り欠き部61を介してワイヤボンディングを行うことにより、製造される。
また、本例では、振動吸収機能を持つ台座下面用接着剤41を、台座60の下面と回路基板30との間に介在させ、回路基板30と搭載面13とは、それよりも硬い回路基板用接着剤42を介して固定している。
それにより、回路基板30はパッケージ10の搭載面13に硬く固定され、本例のように、回路基板30にワイヤボンディングを打つ際に、回路基板30の保持が確実となり、ボンディング性が向上する。
なお、本実施形態のように、台座60とパッケージ10の搭載面13との間に回路基板30を介在させる場合、上記例とは反対に、図3における台座下面用接着剤41を振動吸収機能を持たない硬い接着剤とし、回路基板用接着剤42を振動吸収機能を持つ軟らかい接着剤としてもよい。
つまり、この場合、台座60は回路基板30に支持され、振動吸収機能を持つ第1の接着剤としての回路基板用接着剤42が、回路基板30と搭載面13との間に介在した構成となり、第2の接着剤としての台座端面用接着剤44とともに、上記実施形態と同様の効果を奏する。
さらに、本実施形態のように、台座60とパッケージ10の搭載面13との間に回路基板30を介在させる場合、図3における台座下面用接着剤41および回路基板用接着剤42の両方を振動吸収機能を持つ軟らかい接着剤としてもよい。
つまり、この場合、振動吸収機能を持つ第1の接着剤としての接着剤41、42が、台座60と回路基板30との間および回路基板30と搭載面13との間の両方に介在した構成となり、第2の接着剤としての台座端面用接着剤44とともに、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
以上のように、上記した角速度センサ装置は、パッケージ10の搭載面13と平行な状態で配置された板状の台座60を介して角速度検出素子20を支持するとともに、台座60の下面と搭載面13とを振動吸収機能を持つ第1の接着剤41を介して接続し、台座60の端面をパッケージ10の壁面14に振動吸収機能を持つ第2の接着剤44を介して接続したものであり、各部の構成は上記実施形態に限定されない。
たとえば、パッケージ10としては、上記したセラミックパッケージに限定されるものではなく、また、その形状も上記図示例に限定されない。つまり、パッケージ10としては、角速度検出素子20を支持する台座60が搭載可能な搭載面13および台座60の端面が接続される壁面14を有するものであればよい。
また、パッケージ10の内部の各部の電気的接続構成も上記図示例に限定されない。たとえば、角速度検出素子20と回路基板30とが、上記図1に示されるように、直接ボンディングワイヤ50にて接続されていなくてもよく、角速度検出素子20とパッケージ10とをボンディングワイヤ50で接続し、パッケージ10と回路基板30とをボンディングワイヤ50にて接続してもよい。こうすることで、パッケージ10を介して、角速度検出素子20と回路基板30とを電気的に接続してもよい。
また、角速度検出素子20としては、振動体21を有しコリオリ力を利用した角速度検出を行うものであればよく、駆動振動の方向や検出振動の方向は上記図1に示されるようなx、y軸に限定されるものではない。
また、上記第1実施形態では、角速度検出素子20と台座60との間に、回路基板30が介在しているが、ここにおいて、回路基板を省略し、角速度検出素子20が素子用接着剤43を介して直接台座60に固定されていてもよい。また、台座60は角速度検出素子20を支持するためのものであり、回路基板の機能を持つものでもよい。
また、上記実施形態に示した各角速度センサ装置100、200の製造方法において、パッケージ10の搭載面13上に、上記各部20、30、60を上記各接着剤を介して順次積層していく例を示したが、これに限定されるものではない。たとえば、上記各部20、30、60を接着剤を介してあらかじめ積層体を形成した後、この積層体をパッケージ10の搭載面13上に接着するようにしてもよい。
また、板状をなす台座60の平面形状やパッケージ10の開口部12の開口形状は、上記した矩形に限定されるものではなく、たとえば円形状、三角形状、五角以上の多角形状などであってもよい。
また、上記実施形態では、台座60の端部に切り欠き部61を設け、この切り欠き部61を介して台座60の下に位置する回路基板30を上方に覗かせ、ワイヤボンディング可能としているが、この切り欠き部61の形状は、回路基板30のパッド31が露出した形になれば、上記図4に示される例に限定されるものではない。
本発明の第1実施形態に係る振動型の角速度センサ装置の概略断面図である。 図1に示される角速度センサ装置の上面図である。 本発明の第2実施形態に係る振動型の角速度センサ装置の概略断面図である。 図3に示される角速度センサ装置の上面図である。
符号の説明
10…パッケージ、12…パッケージの開口部、13…パッケージの搭載面、
14…パッケージの壁面、20…角速度検出素子、21…振動体、30…回路基板、
31…回路基板のパッド、41…台座下面用接着剤、42…回路基板用接着剤、
44…台座端面用接着剤、60…台座、61…台座の切り欠き部。

Claims (11)

  1. 振動体(21)を有する角速度検出素子(20)が、第1の接着剤(41)を介してパッケージ(10)の搭載面(13)上に搭載され、
    前記角速度検出素子(20)に印加される外部振動が、前記第1の接着剤(41)の弾性によって吸収されるようになっている角速度センサ装置において、
    前記角速度検出素子(20)と前記搭載面(13)との間には、その板面が前記搭載面(13)と平行な方向に沿った状態で配置された板状の台座(60)が介在しており、
    前記角速度検出素子(20)は前記台座(60)の上に支持されており、
    前記第1の接着剤(41)は、前記台座(60)と前記搭載面(13)との間に介在して前記台座(60)を支持しており、
    前記パッケージ(10)は、前記搭載面(13)の周囲にて前記搭載面(13)から上方に延びる壁面(14)を有しており、
    前記台座(60)の端面と前記壁面(14)とは、前記角速度検出素子(20)に印加される外部振動を弾性によって吸収する第2の接着剤(44)を介して接続されていることを特徴とする角速度センサ装置。
  2. 前記パッケージ(10)は、開口部(12)を有しており、
    この開口部(12)の底面が前記搭載面(13)であり、前記開口部(12)の側面が前記第2の接着剤(44)による接続が行われる前記壁面(14)であることを特徴とする請求項1に記載の角速度センサ装置。
  3. 前記台座(60)の平面サイズは、前記開口部(12)に挿入可能なサイズであるとともに、前記台座(60)の平面形状は、前記開口部(12)の開口形状と相似形であることを特徴とする請求項2に記載の角速度センサ装置。
  4. 前記台座(60)の端面のうち互いに対向する端面が、前記第2の接着剤(44)を介して前記壁面(14)に接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の角速度センサ装置。
  5. 前記台座(60)の端面の全周が、前記第2の接着剤(44)を介して前記壁面(14)に接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の角速度センサ装置。
  6. 前記角速度検出素子(20)と前記台座(60)との間には、回路基板(30)が介在していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の角速度センサ装置。
  7. 前記台座(60)と前記搭載面(13)との間には、回路基板(30)が介在しており、
    前記回路基板(30)は前記搭載面(13)に支持されており、
    前記第1の接着剤(41)は、前記台座(60)と前記回路基板(30)との間に介在していることを特徴とする請求項1または2に記載の角速度センサ装置。
  8. 前記台座(60)と前記搭載面(13)との間には、回路基板(30)が介在しており、
    前記台座(60)は前記回路基板(30)に支持されており、
    前記第1の接着剤(42)は、前記回路基板(30)と前記搭載面(13)との間に介在していることを特徴とする請求項1または2に記載の角速度センサ装置。
  9. 前記台座(60)と前記搭載面(13)との間には、回路基板(30)が介在しており、
    前記第1の接着剤(41、42)は、前記台座(60)と前記回路基板(30)との間および前記回路基板(30)と前記搭載面(13)との間の両方に介在していることを特徴とする請求項1または2に記載の角速度センサ装置。
  10. 前記台座(60)の端面は、一部が切り欠き形状となった切り欠き部(61)を有しており、
    前記切り欠き部(61)から前記回路基板(30)のパッド(31)が上方に覗いており、
    前記切り欠き部(61)を介して、前記回路基板(30)の前記パッド(31)に対してワイヤボンディングが行われていることを特徴とする請求項8または9に記載の角速度センサ装置。
  11. 前記台座(60)は前記角速度検出素子(20)よりも重いものであることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の角速度センサ装置。
JP2005281359A 2005-09-28 2005-09-28 角速度センサ装置 Expired - Fee Related JP4622780B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005281359A JP4622780B2 (ja) 2005-09-28 2005-09-28 角速度センサ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005281359A JP4622780B2 (ja) 2005-09-28 2005-09-28 角速度センサ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007093329A true JP2007093329A (ja) 2007-04-12
JP4622780B2 JP4622780B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=37979234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005281359A Expired - Fee Related JP4622780B2 (ja) 2005-09-28 2005-09-28 角速度センサ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4622780B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264820A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Panasonic Corp 慣性力センサ
JP2010181392A (ja) * 2008-05-13 2010-08-19 Denso Corp 力学量センサおよびその製造方法
JP2011220745A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Denso Corp 力学量センサ、及びその製造方法
CN102980584A (zh) * 2011-09-02 2013-03-20 深圳市大疆创新科技有限公司 一种无人飞行器惯性测量模块
JPWO2013046705A1 (ja) * 2011-09-30 2015-03-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 慣性力センサ
US10030974B2 (en) 2015-04-07 2018-07-24 SZ DJI Technology Co., Ltd. System and method for providing a simple and reliable inertia measurement unit (IMU)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104913778A (zh) * 2015-07-06 2015-09-16 极翼机器人(上海)有限公司 独立无人飞行器惯性测量装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0518759A (ja) * 1991-07-08 1993-01-26 Murata Mfg Co Ltd 振動ジヤイロ
JP2002005951A (ja) * 2000-06-26 2002-01-09 Denso Corp 半導体力学量センサ及びその製造方法
JP2002221419A (ja) * 2001-01-29 2002-08-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 慣性トランスデューサ
JP2003028647A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Murata Mfg Co Ltd 振動型センサ部品およびその製造方法およびその振動型センサ部品を用いたセンサモジュール

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0518759A (ja) * 1991-07-08 1993-01-26 Murata Mfg Co Ltd 振動ジヤイロ
JP2002005951A (ja) * 2000-06-26 2002-01-09 Denso Corp 半導体力学量センサ及びその製造方法
JP2002221419A (ja) * 2001-01-29 2002-08-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 慣性トランスデューサ
JP2003028647A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Murata Mfg Co Ltd 振動型センサ部品およびその製造方法およびその振動型センサ部品を用いたセンサモジュール

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264820A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Panasonic Corp 慣性力センサ
US9366534B2 (en) 2008-05-13 2016-06-14 Denso Corporation Physical quantity sensor and method of making the same
JP2010181392A (ja) * 2008-05-13 2010-08-19 Denso Corp 力学量センサおよびその製造方法
DE102009020838B4 (de) * 2008-05-13 2016-06-16 Denso Corporation Sensor für physikalische Größe und Verfahren zu dessen Herstellung
JP2011220745A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Denso Corp 力学量センサ、及びその製造方法
EP2752643A1 (en) * 2011-09-02 2014-07-09 SZ DJI Technology Co., Ltd. Inertial measurement unit of unmanned aircraft
US9841432B2 (en) 2011-09-02 2017-12-12 SZ DJI Technology Co., Ltd Inertia measurement module for unmanned aircraft
EP2752643A4 (en) * 2011-09-02 2015-04-29 Sz Dji Technology Co Ltd Inertia measuring unit of an unmanned aerial vehicle
JP2014526998A (ja) * 2011-09-02 2014-10-09 深▲せん▼市大▲じゃん▼創新科技有限公司 無人航空機慣性計測モジュール
CN102980584A (zh) * 2011-09-02 2013-03-20 深圳市大疆创新科技有限公司 一种无人飞行器惯性测量模块
JP2016117485A (ja) * 2011-09-02 2016-06-30 深▲せん▼市大▲じゃん▼創新科技有限公司 無人航空機慣性計測モジュール
US9772343B2 (en) 2011-09-02 2017-09-26 SZ DJI Technology Co., Ltd Inertia measurement module for unmanned aircraft
US11293937B2 (en) 2011-09-02 2022-04-05 SZ DJI Technology Co., Ltd. Inertia measurement module for unmanned aircraft
US10591504B2 (en) 2011-09-02 2020-03-17 SZ DJI Technology Co., Ltd. Inertia measurement module for unmanned aircraft
EP3407017A1 (en) * 2011-09-02 2018-11-28 SZ DJI Technology Co., Ltd. Inertia measurement unit for unmanned aircraft
JPWO2013046705A1 (ja) * 2011-09-30 2015-03-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 慣性力センサ
US10030974B2 (en) 2015-04-07 2018-07-24 SZ DJI Technology Co., Ltd. System and method for providing a simple and reliable inertia measurement unit (IMU)
US10627233B2 (en) 2015-04-07 2020-04-21 SZ DJI Technology Co., Ltd. System and method for providing a simple and reliable inertia measurement unit (IMU)
US11112244B2 (en) 2015-04-07 2021-09-07 SZ DJI Technology Co., Ltd. System and method for providing a simple and reliable inertia measurement unit (IMU)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4622780B2 (ja) 2011-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7249509B2 (en) Angular velocity detector
US8143083B2 (en) Physical quantity sensor device and method for producing the same
JP4622780B2 (ja) 角速度センサ装置
JP4831949B2 (ja) 物理量センサ装置
US7603903B2 (en) Vibration-type angular rate sensor
JP5434017B2 (ja) 慣性力センサ
US7327004B2 (en) Sensor device
JP4720528B2 (ja) 角速度センサ装置
JP4438579B2 (ja) センサ装置
JP2007163215A (ja) 半導体力学量センサ装置およびその製造方法
JP3985796B2 (ja) 力学量センサ装置
JP2003028647A (ja) 振動型センサ部品およびその製造方法およびその振動型センサ部品を用いたセンサモジュール
JP4997875B2 (ja) センサ装置およびその製造方法
JP5257418B2 (ja) 防振対象部材の接続構造
JP2003021647A (ja) 電子装置
JP2006194681A (ja) 角速度センサ装置
JP2006153800A (ja) 物理量センサ装置
JP2007033393A (ja) 角速度センサ装置
US20060021434A1 (en) Electronic device and angular velocity detector
JP2017020977A (ja) センサ装置
JP2005283428A (ja) 力学量センサ装置
WO2014030492A1 (ja) 慣性力センサ
JP2008122134A (ja) 加速度センサ装置
JP2011044574A (ja) 電子部品
JP2009229349A (ja) 加速度センサパッケージ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101018

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees