JP2007092481A - 吸引車および吸引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイクロン集塵機を備えた吸引車において、装置の大型化を抑制することができ、配管構造を簡略化することができ、さらに、水分が十分に除去された排気を行うことができる吸引車を提供する。
【解決手段】吸引装置20は、回収対象物の回収場所に挿入される吸引ホース17と、この吸引ホース17に接続され、回収対象物を回収するレシーバタンク22と、レシーバタンク22に接続された第1のサイクロン集塵機24と、第1のサイクロン集塵機24に接続されたルーツブロワ32と、ルーツブロワ32に接続された第2のサイクロン集塵機25とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、サイクロン集塵機を備えた吸引装置が搭載された吸引車、および、この吸引車に搭載される吸引装置に関するものである。
従来、ブロワにて吸引された空気に含まれる粉塵等を捕集する集塵機を備えた吸引装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような吸引装置では、例えば、回収対象物のうち、質量の大きいものを回収するレシーバタンク、レシーバタンクの下流側に配置されたサイクロン集塵機、サイクロン集塵機の下流側に配置された湿式集塵槽、および、レシーバタンク内を減圧することによって当該タンクに回収対象物を吸引するブロワ等を備えている。
図9は、上述した従来の吸引装置の構成および配管系統を示す図である。図9に示すように、従来技術に係る吸引装置120は、汚泥等の回収対象物の回収場所に挿入される吸引ホース117、この吸引ホース117と接続されたレシーバタンク122、レシーバタンク122と配管161を介して接続されたサイクロン集塵機123、サイクロン集塵機123と配管162を介して接続された第1の湿式集塵槽124、第1の湿式集塵槽124と配管163を介して接続されたルーツブロワ132、ルーツブロワ132と配管164を介して接続されたセパレータ128、および、セパレータ128と配管165を介して接続された第2の湿式集塵槽125を備えている。また、セパレータ128は、配管166を介して配管161の中途部と接続されている。
この吸引装置120を用いて汚泥等の回収対象物を回収する際には、レシーバタンク122に接続された吸引ホース117を回収場所に挿入し、エンジン(図示せず)を起動する。すると、レシーバタンク122内の空気がルーツブロワ132によって吸引され、レシーバタンク122内の圧力が低下する。その結果、汚泥等の回収対象物がレシーバタンク122に回収される。
レシーバタンク122内の空気は、配管161を経てサイクロン集塵機123に流入する。このサイクロン集塵機123では、レシーバタンク122にて回収されなかった比較的比重、質量の小さい粉塵等が主に捕集される。サイクロン集塵機123を流出した空気は、第1の湿式集塵槽124に流入する。サイクロン集塵機123で捕集できなかった粉塵等は、この第1の湿式集塵槽124の内部貯水により補足される。第1の湿式集塵槽124から吐出された空気は、配管163を通過し、ルーツブロワ132に吸入される。ルーツブロワ132から吐出された空気は、配管164を通過した後、セパレータ128を通過し、配管165を経て第2の湿式集塵槽125に流入する。セパレータ128は、空気中に含有される水分を除去し、除去された水は、配管167を通って第2の湿式集塵槽125の水槽に回収される。そして、セパレータ128によって水分が除去された空気は、第2の湿式集塵槽125によって清浄化され、外部に排気される。
特許第3079217号公報
しかしながら、上述した従来の吸引装置では、以下のような問題があった。まず、粉塵等を除去するサイクロン集塵機123および2つの湿式集塵槽124、125は、いずれも大型の装置であるため、これら3つの大型装置を吸引装置120に具備させると装置が大型化してしまう。また、粉塵等を除去する装置としてこれら3つの大型装置を備え、また、それに加えて、レシーバタンク122や、ルーツブロワ132や、セパレータ128等の各種の装置を備えているため、これらを連結する配管構造が複雑になってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装置の大型化を抑制することができる吸引装置を提供することにある。また、配管構造を簡略化することが可能な吸引装置を提供することを目的とする。
本発明に係る吸引車は、走行用エンジンを有する車体と、前記車体に搭載された吸引装置とを備えた吸引車であって、前記吸引装置は、回収対象物の回収場所に挿入される吸引ホースと、前記吸引ホースに接続され、回収対象物を回収するレシーバタンクと、前記レシーバタンクに接続された第1のサイクロン集塵機と、前記第1のサイクロン集塵機に接続されたブロワと、前記ブロワの下流側に接続された第2のサイクロン集塵機とを備えたものである。
上記吸引車によれば、上記ブロワの上流側には第1のサイクロン集塵機が設けられており、ブロワの下流側には第2のサイクロン集塵機が設けられている。上記吸引装置は、粉塵等を捕集する装置として、2つのサイクロン集塵機を備えており、上述した従来技術の場合と比較して、大型の装置の数が少ない。そのため、吸引車に搭載された吸引装置の大型化を抑制することが可能となる。なお、サイクロン集塵機は、湿式集塵槽と比較して集塵効率が良好であるため、本発明にかかる吸引車が備える吸引装置の集塵効率は、上述した従来の吸引装置と比較して良好である。
また、上記吸引車は、ブロワの下流側に第2のサイクロン集塵機が設けられているため、このサイクロン集塵機によって空気中の水分を十分に除去することができる。そのため、排気に水分が多く含有されてしまい、周りの人に迷惑がかかってしまうこともない。さらに、水分を分離するセパレータ等も不要となる。さらにまた、セパレータ等が不要となるとともに、上述したようにサイクロン集塵機が2つで済むため、吸引装置が備える装置の数を減少させることができ、配管構造を簡略化することが可能となる。
また、上記吸引車において、前記第1のサイクロン集塵機および前記第2のサイクロン集塵機が固定され、前記第1のサイクロン集塵機および前記第2のサイクロン集塵機によって捕集された回収対象物を回収するタンクを備え、前記タンク内には、前記第1のサイクロン集塵機および前記第2のサイクロン集塵機を隔てる隔壁が設置されていることが好ましい。
タンクに2つのサイクロン集塵機を固定させることにより装置の大型化を抑制することができるとともに、タンクに隔壁が設置されることにより、2つのサイクロン集塵機の気流が干渉することを防止することができるからである。
また、上記吸引装置において、前記第2のサイクロン集塵機は、内部に略円柱形状の渦巻き室が形成された円筒部、および、当該円筒部の下側に配置され、内部に略円錐形状の捕集室が形成された円錐部を有する処理チャンバと、前記円筒部内に配置された排気管とを備え、前記排気管には、複数の排水用孔が形成され、前記円筒部内上部と、前記排気管と、前記円筒部内を上下に分離する隔壁とにより形成された空間に回収された水を、前記ブロワに水を供給する供給路を備えたタンクに排出することが好ましい。
第2のサイクロン集塵機内の空気中に含まれる水を排出することができるとともに、この水をブロワの冷却水として用いることが可能となるからである。
また、上記吸引車において、水を貯留する水タンクを備え、前記水タンクから前記ブロワおよび前記第1のサイクロン集塵機に水が供給されることが好ましい。
上記ブロワを冷却することができるとともに、上記第1のサイクロン集塵機の捕集効率を向上させることができるからである。
また、本発明において、前記ブロワは前記走行用エンジンにより駆動されることが好ましい。
搭載するエンジンが走行用エンジンのみで済むからである。
また、本発明において、前記走行用エンジンと別個に設けられ、前記ブロワを駆動する独立エンジンを備えていることが好ましい。
吸引装置を前記走行用エンジンから分離させた状態で使用することができるからである。
また、本発明には、上記吸引車に搭載される吸引装置も含まれる。
上記吸引装置についても、装置の大型化を抑制することができるという効果が得られる。
以上のように、本発明によれば、装置の大型化を抑制することができる。また、配管構造を簡略化することができる。さらに、水分が十分に除去された排気を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る吸引車1は、車両10と、車両10に搭載された吸引装置20とを備えている。吸引装置20は、車両10に搭載された状態で使用される。
図1に示すように、車両10は、キャブ12と、シャーシ13とを備えている。シャーシ13には、走行用エンジン14や図示しない動力伝達装置およびブレーキ装置等が組み付けられている。また、シャーシ13には、車輪15が取り付けられている。
吸引装置20はサブフレーム21を備えている。サブフレーム21は車両10の前後方向に延びている。なお、以下では、車両10の前側、後側、右側、左側を、それぞれ単に前側、後側、右側、左側と称することとする。サブフレーム21上の後側部分にはレシーバタンク22が設置されている。
レシーバタンク22は、後側が開放されたタンク本体22bと、タンク本体22bの後側に設けられた蓋22aとを備えている。蓋22aは、上側を支点として回動自在に形成され、タンク本体22bの開放部分を開閉自在に覆っている。タンク本体22bと蓋22aとの間には、油圧シリンダからなるゲートシリンダ81が設けられている。ゲートシリンダ81はレシーバタンク22の長手方向に延びている。ゲートシリンダ81の基端部81aはタンク本体22bに回転自在に取り付けられ、ゲートシリンダ81の先端部81bは蓋22aに回転自在に取り付けられている。このような構成により、ゲートシリンダ81が伸びると蓋22aは開放され、ゲートシリンダ81が縮むと蓋22aは閉じられることになる。
サブフレーム21とレシーバタンク22との間には、油圧シリンダからなるダンプシリンダ82が設けられている。ダンプシリンダ82は、サブフレーム21およびレシーバタンク22の長手方向から傾斜した姿勢で配置されている。ダンプシリンダ82の先端部82bはタンク本体22aに、ダンプシリンダ82の基端部は取付用のブラケット82cを介してサブフレーム21にそれぞれ回転自在に取り付けられている。このような構成により、ダンプシリンダ82が伸びると、レシーバタンク22は、後側が下がった状態に傾けられる。したがって、蓋22aを開放した状態でダンプシリンダ82が伸びると、レシーバタンク22内の回収物が後方に排出される。一方、ダンプシリンダ82が縮むと、レシーバタンク22は水平な姿勢に戻される。
サブフレーム21の前側部分には、タンク26(図2も参照)が配置されている。このタンク26には、2つのサイクロン集塵機(第1のサイクロン集塵機24および第2のサイクロン集塵機25)が一体的に固定されている。第1のサイクロン集塵機24と第2のサイクロン集塵機25とは、車両10の左右方向に並んでいる。
次に、図4を参照しながら、吸引装置20の配管系統60について説明する。
図4に示すように、レシーバタンク22と上流側のサイクロン集塵機24とは、ホース61aおよび配管61bと接続されている。サイクロン集塵機24とルーツブロワ32とは、配管62を介して接続されている。ルーツブロワ32と下流側のサイクロン集塵機25とは、配管64を介して接続されている。
配管64の中途部と配管61bの中途部とは、分岐管65によって接続されている。配管61bの分岐部下流側と、配管64の分岐部下流側と、分岐管65とには、それぞれバルブ70が設けられている。
また、第2のサイクロン集塵機25の排気口には配管90が接続され、この配管90の他端は、タンク26における第2のサイクロン集塵機25が固定されている側と接続されている。また、吸引装置20は、水を貯留する水タンク95を備えており、この水タンク95は、配管96と接続されている。配管96の他端は第1のサイクロン集塵機24と接続されている。また、配管96を分岐管97と接続されており、この分岐管97の他端は、タンク26における第2のサイクロン集塵機25が固定されている側と接続されている。したがって、水タンク95の水は、第1のサイクロン集塵機24のミスト状水滴用に、また、タンク26の貯留水として供給される。さらに、タンク26におけるサイクロン集塵機25が固定されている側には、配管99が接続されており、この配管99の他端は、ルーツブロワ32と接続されている。タンク26に貯留されている水は、冷却水としてルーツブロワ32に供給される。
さらに、第2のサイクロン集塵機25の上面には、排気口52aが形成されている。この排気口52aから吸引装置20の外部への排気がなされる。
この吸引装置20を用いて汚泥等の回収対象物を回収する際には、レシーバタンク22に接続された吸引ホース17(図1参照)を回収場所に挿入し、走行用エンジン14を用いてルーツブロワ32を駆動する。すると、レシーバタンク22内の空気がルーツブロワ32によって吸引され、レシーバタンク22内の圧力が低下する。その結果、汚泥等の回収対象物がレシーバタンク22に回収される。
レシーバタンク22内の空気は、空気経路61を経て第1のサイクロン集塵機24に流入する。サイクロン集塵機24では、レシーバタンク22にて回収されなかった比較的比重、質量の小さい粉塵等が捕集される。第1のサイクロン集塵機24を流出した空気は、ルーツブロワ32に吸入される。ルーツブロワ32から吐出された空気は、配管64を通過し、第2のサイクロン集塵機25に流入する。そして、この空気は第2のサイクロン集塵機25によって清浄化され、排気口52aから排出される。
ルーツブロワ32の作動中、第1のサイクロン集塵機24の内部は減圧状態となるため、ベンチュリー効果が奏され、配管96から水タンク95内の水がミスト状水滴として第1のサイクロン集塵機24に供給される。このとき、上記ミスト状水滴は負に帯電しており、一方、上流側で補足されなかった粉塵等は正に帯電しているため、静電捕集作用が生じる。そのため、上流側で補足されなかった粉塵等が上記ミスト状水滴によって好適に補足される。
また、ルーツブロワ32の作動中、配管99からタンク26内の水がミスト状水滴としてルーツブロワ32に供給される。タンク26に貯留されている水は、ルーツブロワ32の冷却水として用いられ、その結果、ルーツブロワ32の温度上昇が抑制される。
次に、ルーツブロワ32について図5を用いて説明する。
図5に示すように、ルーツブロワ32は、ケーシング33内に2つの三葉式のロータ37を備えており、このケーシング33およびロータ37により形成される空間が減圧形成空間38である。ケーシング33の左右両側の中央部分には開口が形成されており、これらの開口はそれぞれ外部に開放されている。これにより、ケーシング33の内部には、外気が冷却空気として流入する。なお、本実施形態において、ルーツブロワ32は、走行用エンジン14(図1参照)により駆動される。
また、ケーシング33の上側の中央部分にも開口が形成されており、この開口はケーシング33に接続された配管62と連通している。この開口は、ルーツブロワ32の吸入口である。さらに、ケーシング33の下側の中央部分にも開口が形成されており、この開口はケーシング33に接続された配管64と連通している。この開口は、ルーツブロワ32の排気口である。
次に、第1のサイクロン集塵機24および第2のサイクロン集塵機25と一体的に形成されたタンク26について、図6を用いて説明する。また、第1のサイクロン集塵機24および第2のサイクロン集塵機25についてそれぞれ図7、図8を用いて説明する。なお、図6においては、タンク26の内部に配置されたサイクロン集塵機を示すために、タンク26の一部を切り欠いて示している。図6に示すように、タンク26は、第1のサイクロン集塵機24および第2のサイクロン集塵機25と一体的に形成されている。
図6に示すように、第1のサイクロン集塵機24は、内部に略円柱形状の渦巻き室が形成された円筒部24bと、円筒部24bの下部に配置され、内部に略円錐形状の捕集室が形成された円錐部24cとを有する処理チャンバ24aを備えている。円筒部24bと円錐部24cとは、一体成形されていてもよく、別体にて形成されていてもよい。また、第2のサイクロン集塵機25についても同様に、円筒部25bと、円錐部25cとを有する処理チャンバ25aを備えている。
図7に示すように、配管61bは、処理チャンバ24の円筒部24bに形成された吸入口24eと連通しており、円筒部24bの接線方向に延在するように設置されている。円筒部24bの内部の中心部分には、略円筒形状の排気管24dが設けられており、この排気管24dには、配管62(図4参照)と連通する排気口24f(図6参照)が形成されている。排気管24dは、円筒部24bの軸方向の中央より下側部分から上方に向かって延びており、一部が円筒部24bの上面から突出するように設けられている。
図7中、矢印にて示すように、ルーツブロワ32が作動すると、粉塵等を含む空気が円筒部24bの側壁面に沿って接線方向に吸入口24eから導入される。そして、この空気は円筒部24bの内壁面に沿って下方に向かって螺旋状に進行する。この空気の螺旋運動は、円錐部24cの下端部付近まで続く。また、円筒部24b内を進行する空気は、排気管24dの下部から上方に向かって進行し、排気口24f(図6参照)から排出される。
粉塵等を含んだ空気は、水タンク95(図4参照)から供給されるミスト状水滴に補足され、遠心力によって径方向外側に運ばれる。そして、上記ミスト状水滴に補足された粉塵等は、円筒部24bおよび円錐部24cに沿って円錐部24cの下端に形成された排出口24gから下方に落下する。そして、上記内周面に付着した粉塵等、および、排出口24gから下方に落下した粉塵等は、タンク26に回収される。
図8に示すように、サイクロン集塵機25は、円筒部25bと、排気管25dとを備えている。また、円筒部25bに形成された吸入口25eは、配管64(図4参照)と連通している。また、円筒部25bに形成された排水口25fは、配管90と連通している。さらに、排気管25dには、外部に連通する排気口52a(図4参照)が形成されている。
また、円筒部25bの上部であって、排気管25dと円筒部25bとの間には略ドーナツ板形状の隔壁25jが形成されている。この隔壁25jにより、隔壁25jと円筒部25bの上面との間に空間25iが形成される。隔壁25jは、配管90側に向かって下方に傾斜して設置されている。また、排気管25dの周壁には、複数の排水用孔25hが形成されている。この排水用孔25hは、排気管25dにおける隔壁25jから円筒部25bの上面までの周壁全体に形成されている。
ルーツブロワ32の作動中には、排気管25dを通る空気中に含まれる水分が内壁面に付着し、空間25iに回収される。空間25iに回収された水分は、傾斜して設けられた隔壁25j上を配管90側に向かって進み、配管90から排出される。以上説明した以外の第2のサイクロン集塵機25の構成部材については、図7を用いて説明した第1のサイクロン集塵機24と同様であるので説明を省略する。
図6に示すように、タンク26における長手方向の略中央部分には、隔壁27が形成されている。隔壁27は、第1のサイクロン集塵機24と、第2のサイクロン集塵機25とを隔てるためのものであり、この隔壁27によりタンク26の内部が2室に分離される。このように、2つのサイクロン集塵機を隔てる隔壁27を設置することにより、第1のサイクロン集塵機24および第2のサイクロン集塵機25の気流が干渉することを防止することができる。また、第1のサイクロン集塵機24により捕集された回収対象物(主に汚泥等)と、第2のサイクロン集塵機25により捕集された回収対象物(主に水)とが混ざってしまうことを防止することができる。
第1のサイクロン集塵機24および第2のサイクロン集塵機25の下側には、略円錐形状の気流制御部材41、42がそれぞれ配置されている。また、気流制御部材41、42の下側には、これら気流制御部材41、42の上下位置を調整するための昇降装置45、46がそれぞれ設置されている。気流制御部材41、42は、その先端が上になるように、かつ、当該先端が処理チャンバ24aの中心軸上に位置するように設置される。また、気流制御部材41、42は、その先端が第1のサイクロン集塵機24の排出口24g(図7参照)、および、第2のサイクロン集塵機25の排出口25gよりも若干上側に配置されている。
以上のように、本実施形態によれば、吸引装置20が、粉塵等を捕集する装置として2つのサイクロン集塵機(第1のサイクロン集塵機24および第2のサイクロン集塵機25)のみを備えている。そのため、通常よりも大型の装置の数を低減させることができ、吸引装置20の大型化を抑制することが可能となる。なお、サイクロン集塵機は、湿式集塵槽と比較して集塵効率が良好であるため、本実施形態のように装置の数を低減させた場合であっても、上述した従来技術にかかる吸引装置と比較して集塵効率を向上させることができる。
また、吸引装置20は、ルーツブロワ32の下流側に第2のサイクロン集塵機25を備えているため、この第2のサイクロン集塵機25によって空気中の水分を十分に除去することができる。その結果、排気口52aから、水分が十分に除去された排気を外部に排出させることが可能となる。排気に含まれる水分が十分に除去されることにより、吸引車1を通行人の多い場所で使用した場合であっても、吸引車1の周りの人に迷惑がかかってしまうことを防止することができる。さらに、第2のサイクロン集塵機25が上述したような水分を除去する機能を発揮するため、水分を分離するセパレータ等が不要となる。さらにまた、上記セパレータ等が不要となるとともに、第1のサイクロン集塵機24および第2のサイクロン集塵機25の2つで済むため、装置の数を減少させることができる。その結果、配管構造を簡略化することが可能となる。
また、本実施形態によれば、タンク26に第1のサイクロン集塵機24および第2のサイクロン集塵機25が一体的に固定されており、このタンク26には、2つのサイクロン集塵機24、25を隔てる隔壁が設置されている。そのため、吸引装置20の大型化を抑制することができるとともに、2つのサイクロン集塵機24、25の気流が干渉することを防止することが可能となる。
また、本実施形態によれば、第2のサイクロン集塵機25が備える排気管25dに複数の排水用孔25hが形成されているとともに、排水用孔25hから排出された水を配管90に案内する隔壁25jが設けられており、さらに、配管90はタンク26と接続されている。そして、タンク26の貯留水はルーツブロワ32に供給される。そのため、第2のサイクロン集塵機25にて捕集した水をルーツブロワ32の冷却水として用いることが可能となる。その結果、水タンク95の水の使用量を低減させることが可能となる。
上述した実施形態においては、吸引装置20が車両10の走行用エンジン14により駆動される場合について説明したが、本発明においては、走行用14とは別個に独立エンジンを設け、この独立エンジンを用いて吸引装置20を駆動することとしてもよい。吸引装置20が別個の独立エンジンにより駆動される場合には、吸引装置20を車両10から分離させた状態で使用することが可能となる。
以上説明したように、本発明は、吸引車について有用である。
吸引車の側面図である。 吸引車の平面図である。 吸引車の背面図である。 吸引装置の配管系統図である。 ルーツブロワの断面図である。 2つのサイクロン集塵機と一体的に形成されたタンクの一部切欠側面図である。 上流側のサイクロン集塵機を示す斜視図である。 下流側のサイクロン集塵機を示す断面図である。 従来技術にかかる吸引装置の構成および配管系統を示す図である。
符号の説明
1 吸引車
10 車両
14 走行用エンジン
20 吸引装置
24 第1のサイクロン集塵機
25 第2のサイクロン集塵機
24a、25a 処理チャンバ
24b、25b 円筒部
24c、25c 円錐部
24d、25d 排気管
25h 排水用孔
26 タンク
27 隔壁
32 ルーツブロワ(ブロワ)

Claims (7)

  1. 走行用エンジンを有する車体と、前記車体に搭載された吸引装置と、を備えた吸引車であって、
    前記吸引装置は、
    回収対象物の回収場所に挿入される吸引ホースと、
    前記吸引ホースに接続され、回収対象物を回収するレシーバタンクと、
    前記レシーバタンクに接続された第1のサイクロン集塵機と、
    前記第1のサイクロン集塵機に接続されたブロワと、
    前記ブロワの下流側に接続された第2のサイクロン集塵機と、を備えた吸引車。
  2. 前記第1のサイクロン集塵機および前記第2のサイクロン集塵機が固定され、前記第1のサイクロン集塵機および前記第2のサイクロン集塵機によって捕集された回収対象物を回収するタンクを備え、
    前記タンク内には、前記第1のサイクロン集塵機および前記第2のサイクロン集塵機を隔てる隔壁が設置されている請求項1に記載の吸引車。
  3. 前記第2のサイクロン集塵機は、内部に略円柱形状の渦巻き室が形成された円筒部、および、当該円筒部の下側に配置され、内部に略円錐形状の捕集室が形成された円錐部を有する処理チャンバと、前記円筒部内に配置された排気管と、を備え、
    前記排気管には、複数の排水用孔が形成され、
    前記円筒部内上部と、前記排気管と、前記円筒部内を上下に分離する隔壁とにより形成された空間に回収された水を、前記ブロワに水を供給する供給路を備えたタンクに排出する請求項1または2に記載の吸引車。
  4. 水を貯留する水タンクを備え、
    前記水タンクから前記ブロワおよび前記第1のサイクロン集塵機に水が供給される請求項1〜3のいずれか1つに記載の吸引車。
  5. 前記ブロワは前記走行用エンジンにより駆動される請求項1〜4のいずれか1つに記載の吸引車。
  6. 前記走行用エンジンと別個に設けられ、前記ブロワを駆動する独立エンジンを備えた請求項1〜4のいずれか1つに記載の吸引車。
  7. 車体に搭載される吸引装置であって、
    回収対象物の回収場所に挿入される吸引ホースと、
    前記吸引ホースに接続され、回収対象物を回収するレシーバタンクと、
    前記レシーバタンクに接続された第1のサイクロン集塵機と、
    前記第1のサイクロン集塵機に接続されたブロワと、
    前記ブロワの下流側に接続された第2のサイクロン集塵機と、を備えた吸引装置。
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