JP2003184670A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2003184670A
JP2003184670A JP2001388113A JP2001388113A JP2003184670A JP 2003184670 A JP2003184670 A JP 2003184670A JP 2001388113 A JP2001388113 A JP 2001388113A JP 2001388113 A JP2001388113 A JP 2001388113A JP 2003184670 A JP2003184670 A JP 2003184670A
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浩之 永瀬
Shinji Akino
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアクリーナによって分離されたダストが建
屋カバー上に堆積するのを抑え、エアクリーナの性能を
長期に亘って良好に保つ。 【解決手段】 建屋カバー6の上面カバー7に、エアク
リーナ17のダスト排出管23の近傍に位置して空気吹
出口25を設け、エアクリーナ17のダスト排出管23
から建屋カバー6上に排出されたダストDを、エンジン
10の作動時に空気吹出口25から吹出した吹出風Bに
よって吹き飛ばす構成とする。これにより、建屋カバー
6上にダストDが堆積するのを確実に抑えることがで
き、堆積したダストによってダスト排出管23が閉塞さ
れることがなく、エアクリーナ17のダスト分離性能を
長期に亘って良好に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧クレー
ン、油圧ショベル等の建設機械に関し、特に、エンジン
に吸込まれる空気を清浄化するためのエアクリーナを備
えた建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
の建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体
上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体
の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大
略構成されている。
【0003】そして、上部旋回体を構成する旋回フレー
ム上にはエンジンが搭載され、該エンジンは、旋回フレ
ーム上に設けられた建屋カバーによって覆われる構成と
なっている。また、エンジンの吸気側には、通常、空気
中に含まれるダスト(粉塵)を分離して清浄な空気のみ
をエンジンに供給するためのエアクリーナが接続されて
いる。
【0004】ここで、従来技術によるエアクリーナとし
て遠心分離型のエアクリーナが知られており、この遠心
分離型のエアクリーナは、エンジンの吸気管に接続され
たケーシングと、該ケーシングに接続され空気を導入す
る空気導入管と、前記ケーシングに接続され遠心分離し
たダストを外部に排出するダスト排出管とにより大略構
成されている。
【0005】そして、遠心分離型のエアクリーナは、空
気導入管を通じてケーシング内に吸込んだ空気中のダス
トを該ケーシング内で遠心分離し、この遠心分離したダ
ストをダスト排出管から外部に排出することにより、清
浄な空気のみをエンジンに供給するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のエア
クリーナを建屋カバー上に配設した建設機械において
は、通常、エアクリーナのダスト排出管が、建屋カバー
の上面に向けて下向きに設けられているため、ダスト排
出管から排出されたダストは、建屋カバーの上面に堆積
するようになる。
【0007】これにより、建設機械の外観美が損なわれ
てしまうだけでなく、建屋カバー上に山状に堆積したダ
ストによってエアクリーナのダスト排出管が閉塞されて
しまい、エアクリーナのダスト分離性能が低下してしま
うという問題がある。
【0008】一方、例えば建屋カバーの上面に孔を穿設
し、ダスト排出管から排出されたダストを、該孔を通じ
て建屋カバー内に排出するようにした場合には、建屋カ
バー内に収容されたエンジン、ラジエータ、油圧ポンプ
等が、排出されたダストによって汚損されてしまうとい
う問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、エアクリーナによって分離されたダスト
が建屋カバー上に堆積するのを抑え、エアクリーナの性
能を長期に亘って良好に保つことができるようにした建
設機械を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、車体を構成するフレーム構造体と、該
フレーム構造体上に設けられ空気取入口を有する建屋カ
バーと、該建屋カバー内に位置してフレーム構造体上に
搭載されたエンジンと、該エンジンに取付けられ回転時
に空気取入口を通じて建屋カバー内に冷却風を吸込む吸
込み式の冷却ファンと、エンジンの吸気側に接続して設
けられ空気中に含まれるダストを分離して清浄な空気を
エンジンに供給するエアクリーナとを備えてなる建設機
械に適用される。
【0011】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、エアクリーナは、分離したダストを外部に排出
するダスト排出口を下向きとした状態で建屋カバー上に
設け、建屋カバーには、冷却ファンによって建屋カバー
内に冷却風が吸込まれたときに該建屋カバー内の空気を
ダスト排出口から排出されたダストに向けて吹き出す空
気吹出口を設けたことにある。
【0012】このように構成したことにより、エンジン
の作動時に冷却ファンによって建屋カバー内に冷却風が
吸込まれ、建屋カバー内の圧力が高まると、建屋カバー
内の空気は、空気吹出口を通じて建屋カバーの外部へと
導出され、エアクリーナのダスト排出口から排出された
ダストに向けて吹き出す。これにより、空気吹出口から
吹出す空気によってダストを吹き飛ばし、該ダストが建
屋カバー上に堆積するのを抑えることができるので、ダ
スト排出口が堆積したダストによって閉塞されるのを抑
えることができる。
【0013】請求項2の発明は、建屋カバーには、空気
吹出口からの空気がダスト排出口から排出されたダスト
に向けて吹出すように案内するガイド部材を設ける構成
としたことにある。
【0014】このように構成したことにより、空気吹出
口から吹出した空気は、ガイド部材に案内されて建屋カ
バー上に排出されたダストに導かれるので、このダスト
を確実に吹き飛ばすことができる。
【0015】請求項3の発明は、ガイド部材は、空気吹
出口を上方から覆いダスト排出口から排出されたダスト
に向けて開口したガイド板により構成したことにある。
【0016】このように構成したことにより、空気吹出
口から吹出した空気を、ガイド板の開口を通じて、建屋
カバー上に排出されたダストに集中して吹付けることが
でき、排出されたダストを効率良く吹き飛ばすことがで
きる。また、ガイド板によって空気吹出口を上方から覆
うことにより、ダスト排出口から排出されたダストが、
空気吹出口を通じて建屋カバー内に侵入するのを抑える
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る建設機械の実
施の形態を油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図
1ないし図7を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】図中、1はクローラ式の下部走行体、2は
下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、
これら下部走行体1と上部旋回体2とにより、油圧ショ
ベルの車体が構成されている。
【0019】3は上部旋回体2のベースをなすフレーム
構造体としての旋回フレームで、該旋回フレーム3は、
図2に示すように、底板(図示せず)と共にセンタフレ
ームを形成し前,後方向に延びる左,右のセンタビーム
3A,3Aと、基端側が各センタビーム3Aに固着され
左,右方向に延びた複数本の張出しビーム(図示せず)
と、これら張出しビームの先端側に固着され前,後方向
に延びた左,右のサイドフレーム3B,3Bとにより強
固な骨組み構造をもって構成されている。そして、各セ
ンタビーム3Aの前部側には、掘削作業用の作業装置
(図示せず)が俯仰動可能に設けられ、各センタビーム
3Aの後部側には、作業装置との重量バランスをとるた
めのカウンタウエイト4が設けられている。
【0020】5は上部旋回体2の前部左側に位置して旋
回フレーム3上に設けられたキャブで、該キャブ5は運
転室を画成し、その内部にはオペレータが着席する運転
席、操作レバー等(いずれも図示せず)が配置されてい
る。
【0021】6はキャブ5とカウンタウエイト4との間
に位置して旋回フレーム3上に設けられた建屋カバー
で、該建屋カバー6は、上面カバー7、左側面カバー
8、右側面カバー9等によって囲まれた箱状に形成さ
れ、後述のエンジン10、油圧ポンプ11、冷却ファン
12、熱交換器13等を取囲むように覆うものである。
【0022】ここで、上面カバー7上には後述のエアク
リーナ17が取付けられ、上面カバー7のうちエアクリ
ーナ17の近傍となる部位には、後述の吸気管14が挿
通される吸気管挿通孔7Aが穿設されている。また、右
側面カバー9には、後述する冷却ファン12の回転時に
建屋カバー6内に外気を取入れるための空気取入口9A
が設けられている。
【0023】10は建屋カバー6内に位置して旋回フレ
ーム3上に搭載されたエンジンで、該エンジン10は、
図2に示すように、旋回フレーム3の各センタビーム3
A上に左,右方向に延在する横置き状態に配設されてい
る。そして、エンジン10は、油圧ショベルに搭載され
た油圧機器に圧油を供給する油圧ポンプ11,11を駆
動するものである。ここで、エンジン10にはターボ過
給機10Aが設けられ、該ターボ過給機10Aには、エ
ンジン10の排気側に接続された排気管(図示せず)
と、後述の吸気管14とが接続されている。
【0024】12はエンジン10に取付けられた吸込み
式の冷却ファンで、該冷却ファン12は、エンジン10
によって回転駆動されるものである。そして、この冷却
ファン12は、その回転時に建屋カバー6の空気取入口
9Aを通じて建屋カバー6内に冷却風を吸込むものであ
る。
【0025】13は建屋カバー6の空気取入口9Aと冷
却ファン12との間に位置して旋回フレーム3上に設け
られた熱交換器で、該熱交換器13は、エンジン10の
冷却水を冷却するラジエータ13A、作動油を冷却する
オイルクーラ13B等によって構成されている。
【0026】そして、エンジン10が作動して冷却ファ
ン12が回転すると、右側面カバー9の空気取入口9A
を通じて建屋カバー6内に外気が吸込まれ、この外気
は、図2中の冷却風Aとなり、熱交換器13を通じてエ
ンジン10側へと吸込まれる。これにより、熱交換器1
3は、冷却風Aによってエンジン冷却水、作動油の熱を
放熱し、これらの流体を冷却する構成となっている。
【0027】14はターボ過給機10Aを介してエンジ
ン10の吸気側に接続された吸気管で、該吸気管14の
先端側は後述のエアクリーナ17に接続されている。そ
して、吸気管14は、エアクリーナ17によって清浄化
された空気をエンジン10に供給するものである。
【0028】15は建屋カバー6の後部側からカウンタ
ウエイト4上に張出して設けられた排気ダクトで、該排
気ダクト15は、エンジン10のターボ過給機10Aに
接続された排気管、消音器等(いずれも図示せず)を覆
うものである。そして、排気ダクト15の上方には、該
排気ダクト15内に収容された消音器のテールパイプ1
6が突出している。
【0029】17は建屋カバー6の後部左側に位置して
上面カバー7上に配設された遠心分離型のエアクリーナ
で、該エアクリーナ17は、吸気管14の先端側に接続
され、該吸気管14を通じてエンジン10に吸込まれる
空気中のダスト(粉塵)を遠心分離し、清浄な空気をエ
ンジン10に供給するものである。そして、エアクリー
ナ17は、図3及び図4に示すように、後述のケーシン
グ18、各空気導入管21,22、ダスト排出管23等
により構成されている。
【0030】18はエアクリーナ17の外殻をなすケー
シングで、該ケーシング18は、後述の各空気導入管2
1,22、ダスト排出管23が設けられたケーシング1
8Aと、該ケーシング18Aに連通し、吸気管14の先
端側が接続されたケーシング18Bとにより構成されて
いる。
【0031】ここで、ケーシング18Aは、全体として
ほぼ円筒状に形成され、ブラケット19等を用いて建屋
カバー6の上面カバー7上に固定されている。一方、ケ
ーシング18Bは、全体としてほぼ円筒状に形成され、
ブラケット20等を用いて建屋カバー6の上面カバー7
上に固定されている。また、ケーシング18B内には、
空気中に混入したダストを捕捉するフィルタエレメント
(図示せず)が設けられている。
【0032】21,22はケーシング18Aに取付けら
れた空気導入管で、これら各空気導入管21,22は、
ケーシング18Aに上向きに接続され、エンジン10の
作動時にケーシング18A内に空気を導入するものであ
る。そして、空気導入管21,22を通じてケーシング
18A内に導入された空気は、該ケーシング18A内で
旋回流を生成し、この旋回流によって空気中に含まれた
ダストが遠心分離される構成となっている。
【0033】23はケーシング18Aに取付けられたダ
スト排出口としてのダスト排出管で、該ダスト排出管2
3は、上端側がケーシング18Aに接続され、下端側が
建屋カバー6の上面カバー7に向けて下向きに伸長して
いる。
【0034】24はダスト排出管23の下端部に取付け
られた薄肉なゴム等からなる常開の真空吸着弁で、該真
空吸着弁24は、常時は自らの弾性によって開弁状態を
保つものである。そして、真空吸着弁24は、例えばエ
ンジン10が停止しているときには、ケーシング18A
内が大気圧となることにより図5に示す如く開弁し、エ
ンジン10の作動時には、ケーシング18A内が負圧と
なることにより図6に示す如く閉弁するものである。
【0035】従って、ダスト排出管23は、エンジン1
0が停止して真空吸着弁24が開弁したときには、図5
に示すように、ケーシング18A内で遠心分離されたダ
ストDを建屋カバー6の上面カバー7上に排出し、エン
ジン10が作動して真空吸着弁24が閉弁したときに
は、図6に示すように、遠心分離されたダストDを貯留
する構成となっている。
【0036】そして、エアクリーナ17は、エンジン1
0の作動時に空気導入管21,22を通じてケーシング
18A内に空気を導入し、この空気中に含まれたダスト
Dをケーシング18A内で遠心分離してダスト排出管2
3内に貯留する。一方、ダストDが分離された空気をケ
ーシング18B内に流入させ、該ケーシング18Bに接
続された吸気管14を通じてエンジン10に供給する。
この場合、ケーシング18B内に流入した空気は、該ケ
ーシング18B内に設けられたフィルタエレメント(図
示せず)を通じて吸気管14内に導入されるので、ケー
シング18A内で遠心分離できなかったダストを、ケー
シング18B内のフィルタエレメントによって捕捉する
ことができ、エンジン10に対してダストのない清浄な
空気のみを供給することができる構成となっている。
【0037】25は建屋カバー6の上面カバー7に穿設
された空気吹出口で、該空気吹出口25は、図5ないし
図7に示すように、上面カバー7のうちエアクリーナ1
7を構成するケーシング18Aの下方に配設されてい
る。
【0038】そして、空気吹出口25は、エンジン10
の作動時に冷却ファン12によって建屋カバー6内に冷
却風Aが吸込まれ、該建屋カバー6内の圧力が高まるこ
とにより、建屋カバー6内の空気を該建屋カバー6の上
面カバー7上に吹出すものである。これにより、図6に
示すように、空気吹出口25を通じて建屋カバー6の上
面カバー7上に吹出した空気(以下、吹出風Bという)
により、エアクリーナ17のダスト排出管23から上面
カバー7上に排出されたダストDを、建屋カバー6の外
部に吹き飛ばすことができるようになっている。
【0039】26は建屋カバー6の上面カバー7上に設
けられたガイド部材としてのガイド板で、該ガイド板2
6は、空気吹出口25を通じて建屋カバー6の上面カバ
ー7上に吹出した吹出風Bを、上面カバー7上に排出さ
れたダストDに向けてほぼ水平方向へと案内するダクト
を構成するものである。
【0040】ここで、ガイド板26は、例えば薄肉な鋼
板材に折曲げ加工、溶接加工等を施すことにより、図7
に示す如く、上面カバー7に取付けられる水平な取付板
部26A,26Aと、該各取付板部26Aから鉛直上方
に立上がる側板部26B,26Bと、該各側板部26B
間を連結する上板部26Cとにより構成され、上板部2
6Cは、上面カバー7の上面からエアクリーナ17のダ
スト排出管23に向けて僅かに斜め上向きに傾斜する傾
斜面となっている。
【0041】そして、ガイド板26は、各取付板部26
Aをボルト27を用いて建屋カバー6の上面カバー7に
固着することにより、各側板部26Bと上板部26Cと
によって空気吹出口25を上方から覆うように配置され
ている。この場合、上板部26Cは、上面カバー7から
斜め上向きに傾斜する傾斜面となっているので、ガイド
板26は、エアクリーナ17のダスト排出管23側が開
口部26Dとなっている。
【0042】このため、空気吹出口25からの吹出風B
は、図6に示すように、ガイド板26の各側板部26B
と上板部26Cとに案内され、開口部26Dを通じてほ
ぼ水平方向に吹出すことにより、ダスト排出管23から
上面カバー7上に排出されたダストDに集中して吹付け
るようになり、このダストDを効率良く建屋カバー6の
外部に吹き飛ばすことができる構成となっている。
【0043】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、以下、その作動について説明
する。
【0044】まず、エンジン10が作動すると、エアク
リーナ17のケーシング18A,18B内が負圧状態と
なり、空気導入管21,22からケーシング18A内に
ダストを含んだ空気が吸込まれる。このとき、ダスト排
出管23の先端側に取付けられた真空吸着弁24は、ケ
ーシング18A内の負圧によって図6に示す如く閉弁し
ている。
【0045】そして、ケーシング18A内に吸込まれた
空気は、該ケーシング18A内で旋回流を生成してダス
トを遠心分離した後、ケーシング18B内に流入し、該
ケーシング18B内に設けられたフィルタエレメント等
(図示せず)を通じて吸気管14内に導入される。
【0046】ここで、ケーシング18A内に吸込まれた
空気中のダストDは、空気がケーシング18A内で旋回
流を生成することにより該空気から遠心分離され、図6
に示すように、ダスト排出管23内に貯留される。
【0047】一方、ケーシング18A内で遠心分離され
なかったダストDは、空気がケーシング18B内のフィ
ルタエレメント等を通じて吸気管14内に導入されると
きに、フィルタエレメントによって捕捉される。このた
め、吸気管14を通じてエンジン10に供給される空気
を充分に清浄化することができ、該エンジン10を保護
することができる。
【0048】次に、エンジン10の作動が停止し、ケー
シング18A,18B内が大気圧となると、図5に示す
ように、ダスト排出管23に取付けられた真空吸着弁2
4が開弁する。これにより、ダスト排出管23内に貯留
されたダストDが、建屋カバー6の上面カバー7上に排
出される。
【0049】次に、再びエンジン10が作動して冷却フ
ァン12が回転すると、図2に示すように、建屋カバー
6(右側面カバー9)の空気取入口9Aを通じて建屋カ
バー6内に冷却風Aが吸込まれ、該建屋カバー6内の圧
力が高まる。これにより、図6に示すように、建屋カバ
ー6内の空気が、上面カバー7に設けた空気吹出口25
を通じ、吹出風Bとなって上面カバー7上に吹出す。
【0050】ここで、空気吹出口25の上方にはガイド
板26が設けられているので、空気吹出口25から吹出
した吹出風Bは、ガイド板26の各側板部26Bと上板
部26Cとに案内され、開口部26Dからほぼ水平方向
に吹出す。これにより、ダスト排出管23から上面カバ
ー7上に排出されたダストDに、吹出風Bを集中して吹
付けることができ、この吹出風BによってダストDを効
率良く建屋カバー6の外部に吹き飛ばすことができる。
【0051】この場合、空気吹出口25の上方は、ガイ
ド板26によって覆われているので、ダストDが空気吹
出口25を通じて建屋カバー6内に侵入するのを抑える
ことができ、建屋カバー6内に収容されたエンジン1
0、油圧ポンプ11、熱交換器13等の機器類を清浄な
状態に保つことができる。
【0052】かくして、本実施の形態によれば、建屋カ
バー6の上面カバー7に、エアクリーナ17のダスト排
出管23の近傍に位置して空気吹出口25を設ける構成
としたので、ダスト排出管23から上面カバー7上に排
出されたダストDを、エンジン10の作動時に空気吹出
口25から吹出した吹出風Bによって吹き飛ばすことが
できる。
【0053】しかも、空気吹出口25の上方にガイド板
26を設け、このガイド板26によって、空気吹出口2
5からの吹出風Bを、建屋カバー6上に排出されたダス
トDに向けてほぼ水平方向に吹出すように案内する構成
としたので、建屋カバー6上に排出されたダストDに吹
出風Bを集中して吹付けることができ、ダストDを効率
良く吹き飛ばすことができる。
【0054】これにより、建屋カバー6(上面カバー
7)上に、排出されたダストDが堆積するのを確実に抑
えることができる。このため、堆積したダストによって
ダスト排出管23が閉塞されることがなく、エアクリー
ナ17のダスト分離性能を長期に亘って良好に保つこと
ができ、エンジン10に常時清浄な空気を供給すること
ができる。
【0055】また、エンジン10の作動時に空気吹出口
25から吹出した吹出風Bによって、建屋カバー6上に
排出されたダストを自動的に吹き飛ばすことができるの
で、建屋カバー6上に排出されたダストを清掃する手間
を省くことができ、油圧ショベルの外観美を良好に保つ
ことができる。
【0056】さらに、建屋カバー6上にダストが堆積す
るのを避けるために、該ダストを建屋カバー6内に排出
する必要がなくなるので、建屋カバー6内に収容された
エンジン10、油圧ポンプ11、熱交換器13等の機器
類がダストによって汚損されることがなく、これら機器
類を円滑に作動させることができる。
【0057】なお、上述した実施の形態では、建屋カバ
ー6の上面カバー7上に、1基のエアクリーナ17を設
けると共に、空気吹出口25とガイド板26とを1個ず
つ設けた場合を例に挙げている。しかし、本発明はこれ
に限るものではなく、例えば2基以上の複数のエアクリ
ーナを設けると共に、このエアクリーナに対応した複数
の空気吹出口とガイド板とを設ける構成としてもよい。
【0058】また、上述した実施の形態では、建設機械
として油圧ショベルを例に挙げたが、本発明はこれに限
らず、例えば油圧クレーン、ホイールローダ等の他の建
設機械にも広く適用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、建屋カバーに、冷却ファンによって建屋カバー内
に冷却風が吸込まれたときに該建屋カバー内の空気を吹
出す空気吹出口を設ける構成としている。これにより、
エンジンの作動時に空気吹出口から吹出した空気(吹出
風)を、エアクリーナのダスト排出口から建屋カバー上
に排出されたダストに向けて吹き付け、該ダストを建屋
カバーから吹き飛ばすことができる。
【0060】このため、エアクリーナから排出されたダ
ストが、建屋カバー上に堆積するのを抑えることがで
き、エアクリーナのダスト排出口が堆積したダストによ
って閉塞されることがなく、エアクリーナのダスト分離
性能を良好に保つことができる。また、建屋カバー上に
排出されたダストを清掃する手間を省くことができ、建
設機械の外観美を良好に保つことができる。さらに、建
屋カバー上にダストが堆積するのを避けるために該ダス
トを建屋カバー内に排出する必要がなくなるので、建屋
カバー内に収容されたエンジン等の機器類がダストによ
って汚損されることがなく、これら機器類を円滑に作動
させることができる。
【0061】また、請求項2の発明によれば、建屋カバ
ーに、空気吹出口からの空気が排出されたダストに向け
て吹出すように案内するガイド部材を設ける構成とした
ので、空気吹出口から吹出した空気を、ガイド部材によ
って建屋カバー上のダストに導くことができ、該ダスト
を確実に吹き飛ばすことができる。
【0062】さらに、請求項3の発明によれば、ガイド
部材を、空気吹出口を上方から覆い排出されたダストに
向けて開口したガイド板により構成したので、空気吹出
口から吹出した空気を、ガイド板の開口を通じて、建屋
カバー上に排出されたダストに集中して吹付けることが
でき、該ダストを効率良く吹き飛ばすことができる。ま
た、ガイド板によって空気吹出口を上方から覆うことが
できるので、排出されたダストが、空気吹出口を通じて
建屋カバー内に侵入するのを抑えることができ、建屋カ
バー内に収容されたエンジン等の機器類を清浄な状態に
保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建設機械の実施の形態による油圧
ショベルを、作業装置を省略した状態で示す正面図であ
る。
【図2】油圧ショベルの建屋カバー、エンジン、冷却フ
ァン、エアクリーナ等を図1中の矢示II−II方向からみ
た拡大断面図である。
【図3】図2中の建屋カバー、吸気管、エアクリーナ、
ガイド板等を拡大して示す拡大断面図である。
【図4】建屋カバー、吸気管、エアクリーナ、ガイド板
等を図3中の矢示IV−IV方向からみた拡大断面図であ
る。
【図5】空気吹出口、ガイド板、エアクリーナのダスト
排出管等を、真空吸着弁が開弁した状態で示す図4中の
矢示V−V方向からみた要部拡大断面図である。
【図6】空気吹出口、ガイド板、エアクリーナのダスト
排出管等を、真空吸着弁が閉弁した状態で示す図5と同
様の要部拡大断面図である。
【図7】建屋カバー、空気吹出口、エアクリーナ、ガイ
ド板等を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 下部走行体(車体) 2 上部旋回体(車体) 3 旋回フレーム(フレーム構造体) 6 建屋カバー 7 上面カバー 8 左側面カバー 9 右側面カバー 9A 空気取入口 10 エンジン 12 冷却ファン 14 吸気管 17 エアクリーナ 23 ダスト排出管(ダスト排出口) 24 真空吸着弁 25 空気吹出口 26 ガイド板(ガイド部材) 26D 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04D 29/44 F02M 35/08 G Fターム(参考) 2D015 CA02 3H034 AA02 AA03 AA11 BB02 BB06 CC03 CC07 DD12 DD20 DD28 EE04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体を構成するフレーム構造体と、該フ
    レーム構造体上に設けられ空気取入口を有する建屋カバ
    ーと、該建屋カバー内に位置して前記フレーム構造体上
    に搭載されたエンジンと、該エンジンに取付けられ回転
    時に前記空気取入口を通じて前記建屋カバー内に冷却風
    を吸込む吸込み式の冷却ファンと、前記エンジンの吸気
    側に接続して設けられ空気中に含まれるダストを分離し
    て清浄な空気をエンジンに供給するエアクリーナとを備
    えてなる建設機械において、 前記エアクリーナは、分離したダストを外部に排出する
    ダスト排出口を下向きとした状態で前記建屋カバー上に
    設け、 前記建屋カバーには、前記冷却ファンによって建屋カバ
    ー内に冷却風が吸込まれたときに該建屋カバー内の空気
    を前記ダスト排出口から排出されたダストに向けて吹き
    出す空気吹出口を設ける構成としたことを特徴とする建
    設機械。
  2. 【請求項2】 前記建屋カバーには、前記空気吹出口か
    らの空気が前記ダスト排出口から排出されたダストに向
    けて吹出すように案内するガイド部材を設ける構成とし
    てなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材は、前記空気吹出口を上
    方から覆い前記ダスト排出口から排出されたダストに向
    けて開口したガイド板により構成してなる請求項2に記
    載の建設機械。
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