JP2007092733A - 吸引車および吸引装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成でブロワ内の空気が外部へ漏れてしまうことを防止することが可能な吸引車を提供すること。
【解決手段】ルーツブロワ32に接続された空気導入管36を上方に延伸させ、吸入口36aが下流側のサイクロン集塵機25の上側に位置するようにしている。そして、ケーシング33に形成された空気導入口35における内圧の最大値(Pmax)と、空気導入口の内圧が最大値(Pmax)であるときの空気導入管36の管内圧力損失(ΔP)と、空気導入管36の外圧(p)とが、上記(1)式を満たすように空気導入管36が設計されている。
Pmax−ΔP<p・・・(1)
【選択図】図9
【解決手段】ルーツブロワ32に接続された空気導入管36を上方に延伸させ、吸入口36aが下流側のサイクロン集塵機25の上側に位置するようにしている。そして、ケーシング33に形成された空気導入口35における内圧の最大値(Pmax)と、空気導入口の内圧が最大値(Pmax)であるときの空気導入管36の管内圧力損失(ΔP)と、空気導入管36の外圧(p)とが、上記(1)式を満たすように空気導入管36が設計されている。
Pmax−ΔP<p・・・(1)
【選択図】図9
Description
本発明は、ブロワを備えた吸引装置が搭載された吸引車、および、この吸引車に搭載される吸引装置に関するものである。
従来、空気を吸入するブロワを備えた吸引装置であって、上記ブロワが備えるケーシングに外部からの空気を冷却空気として導入する空気導入口が設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような吸引装置によれば、上記空気導入口から導入された冷却空気によりブロワの冷却を行うことができる。また、上記吸引装置によれば、上記空気導入口から空気を導入することにより、ブロワ内の空気圧が上がり、配管内の空気流速が上昇する。これにより、ブロワ内に溜まった冷却水を好適に排出することが可能となり、冷却水がブロワに対して種々の悪影響を及ぼしてしまうことを防止することが可能となる。
しかし、ブロワの作動中において、ブロワの内圧は経時的に変化するため、ブロワ内部は、負圧のときのみではなく、正圧になってしまうときもある。ブロワ内部が正圧になると、空気導入口から空気が逆流してしまう。空気が逆流して外部に漏れると、ブロワの真空性能に悪影響を及ぼすことになってしまう。そのため、上記特許文献1に記載の吸引装置は、空気導入口へ空気を導く空気導入管にバルブを設け、ブロワの内圧の変化に応じて上記バルブを開閉するように構成し、ブロワの内圧が比較的低いときにのみ空気導入管から冷却空気を導入するようにしている。このようにすることにより、空気が外部へ漏れてしまうことを防止することができる。
特許第3079217号公報
しかしながら、上述した吸引装置では、ロータの回転を検出するセンサや、このセンサの出力結果に応じて上記バルブの開閉を行う制御機構等の複雑な装置が必要になるとともに、バルブの開閉のタイミングについて精密な制御を行う必要があるため、コスト高となってしまう問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成でブロワ内の空気が外部へ漏れてしまうことを防止することが可能な吸引装置を提供することにある。
本発明に係る吸引車は、走行用エンジンを有する車体と、前記車体に搭載された吸引装置とを備えた吸引車であって、前記吸引装置は、冷却空気が導入される空気導入口が形成されたブロワと、前記空気導入口と連通し、前記ブロワに冷却空気を導入する空気導入管とを備え、前記空気導入口における前記ブロワの内圧の最大値と、当該ブロワの内圧が最大であるときの前記空気導入管の管内圧力損失との差が、前記空気導入管の外圧よりも小さいものである。
上記吸引車によれば、空気導入口におけるブロワの内圧の最大値と、当該ブロワの内圧が最大であるときの空気導入管の管内圧力損失との差が、空気導入管の外圧よりも小さいものであるため、ブロワの内圧が最大となったときでも、ブロワ内の空気が空気導入管の外部へ漏れることがない。そのため、上述した従来の吸引装置のような複雑な装置を必要とせず、簡易な構成でブロワ内の空気の外部への漏出を防止することが可能となる。
本発明において、前記ブロワの上流側または下流側に設置されたサイクロン集塵機を備え、前記空気導入管は、冷却空気の吸入口が前記サイクロン集塵機の上側に位置するように延設されていることが好ましい。
空気導入管を長くすることにより、配管抵抗を大きくすることができ、管内圧力損失を増大させることが可能となるからである。
また、本発明において、上記空気導入管からの吸気音を規制するサイレンサを備えていることが好ましい。吸引装置の静音化を達成することができるからである。
また、本発明において、上記空気導入管からの吸気に含まれる塵埃を捕捉するフィルタを備えていることが望ましい。ブロワ内に導入される冷却空気を清浄化させることができるからである。
また、本発明において、前記ブロワは前記走行用エンジンにより駆動されることが好ましい。
搭載するエンジンが走行用エンジンのみで済むからである。
また、本発明において、前記走行用エンジンと別個に設けられ、前記ブロワを駆動する独立エンジンを備えていることが好ましい。
吸引装置を前記走行用エンジンから分離させた状態で使用することができるからである。
また、本発明には、上記吸引車に搭載される吸引装置も含まれる。
上記吸引装置についても、簡易な構成でブロワ内の空気の外部への漏出を防止することができるという効果が得られる。
以上のように、本発明によれば、簡易な構成でブロワ内の空気が外部へ漏れてしまうことを防止することが可能な吸引車を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る吸引車1は、車両10と、車両10に搭載された吸引装置とを備えている。吸引装置20は、車両10に搭載された状態で使用される。
図1に示すように、車両10は、キャブ12と、シャーシ13とを備えている。シャーシ13には、走行用エンジン14や図示しない動力伝達装置およびブレーキ装置等が組み付けられている。また、シャーシ13には、車輪15が取り付けられている。
吸引装置20はサブフレーム21を備えている。サブフレーム21は車両10の前後方向に延びている。なお、以下では、車両10の前側、後側、右側、左側を、それぞれ単に前側、後側、右側、左側と称することとする。サブフレーム21上の後側部分にはレシーバタンク22が設置されている。
レシーバタンク22は、後側が開放されたタンク本体22bと、タンク本体22bの後側に設けられた蓋22aとを備えている。蓋22aは、上側を支点として回動自在に形成され、タンク本体22bの開放部分を開閉自在に覆っている。タンク本体22bと蓋22aとの間には、油圧シリンダからなるゲートシリンダ81が設けられている。ゲートシリンダ81はレシーバタンク22の長手方向に延びている。ゲートシリンダ81の基端部81aはタンク本体22bに回転自在に取り付けられ、ゲートシリンダ81の先端部81bは蓋22aに回転自在に取り付けられている。このような構成により、ゲートシリンダ81が伸びると蓋22aは開放され、ゲートシリンダ81が縮むと蓋22aは閉じられることになる。
サブフレーム21とレシーバタンク22との間には、油圧シリンダからなるダンプシリンダ82が設けられている。ダンプシリンダ82は、サブフレーム21およびレシーバタンク22の長手方向から傾斜した姿勢で配置されている。ダンプシリンダ82の先端部82bはタンク本体22aに、ダンプシリンダ82の基端部は取付用のブラケット82cを介してサブフレーム21にそれぞれ回転自在に取り付けられている。このような構成により、ダンプシリンダ82が伸びると、レシーバタンク22は、後側が下がった状態に傾けられる。したがって、蓋22aを開放した状態でダンプシリンダ82が伸びると、レシーバタンク22内の回収物が後方に排出される。一方、ダンプシリンダ82が縮むと、レシーバタンク22は水平な姿勢に戻される。
サブフレーム21の前側部分には、タンク26(図2も参照)が配置されている。このタンク26には、2つのサイクロン集塵機(サイクロン集塵機24、25)が一体的に形成されている。上流側のサイクロン集塵機24と下流側のサイクロン集塵機25とは、車両10の左右方向に並んでいる。
次に、図4を参照しながら、吸引装置20の配管系統60について説明する。
図4に示すように、レシーバタンク22と上流側のサイクロン集塵機24とは、ホース61aおよび配管61bと接続されている。サイクロン集塵機24とルーツブロワ32とは、配管62を介して接続されている。ルーツブロワ32と下流側のサイクロン集塵機25とは、配管64を介して接続されている。
配管64の中途部と配管61bの中途部とは、分岐管65によって接続されている。配管61bの分岐部下流側と、配管64の分岐部下流側と、分岐管65とには、それぞれバルブ70が設けられている。
また、サイクロン集塵機25の排気口には配管90が接続され、この配管90の他端は、タンク26におけるサイクロン集塵機25が固定されている側と接続されている。また、吸引装置20は、水を貯留する水タンク95を備えており、この水タンク95は、配管96と接続されている。配管96の他端は上流側のサイクロン集塵機24と接続されている。また、配管96は分岐管97と接続されており、この分岐管97の他端は、タンク26におけるサイクロン集塵機25が固定されている側と接続されている。したがって、水タンク95の水は、サイクロン集塵機24のミスト状水滴用に、また、タンク26の貯留水として供給される。さらに、タンク26におけるサイクロン集塵機25が固定されている側には、配管99が接続されており、この配管99の他端は、ルーツブロワ32と接続されている。タンク26に貯留されている水は、冷却水としてルーツブロワ32に供給される。
さらに、サイクロン集塵機25の上面には、排気口52aが形成されている。この排気口52aから吸引装置20の外部への排気がなされる。
この吸引装置20を用いて汚泥等の回収対象物を回収する際には、レシーバタンク22に接続された吸引ホース17(図1参照)を回収場所に挿入し、走行用エンジン14を用いてルーツブロワ32を駆動する。すると、レシーバタンク22内の空気がルーツブロワ32によって吸引され、レシーバタンク22内の圧力が低下する。その結果、汚泥等の回収対象物がレシーバタンク22に回収される。
レシーバタンク22内の空気は、空気経路61を経て上流側のサイクロン集塵機24に流入する。サイクロン集塵機24では、レシーバタンク22にて回収されなかった比較的比重、質量の小さい粉塵等が捕集される。サイクロン集塵機24を流出した空気は、ルーツブロワ32に吸入される。ルーツブロワ32から吐出された空気は、配管64を通過し、下流側のサイクロン集塵機25に流入する。そして、この空気はサイクロン集塵機25によって清浄化され、排気口52aから排出される。
ルーツブロワ32の作動中、サイクロン集塵機24の内部は減圧状態となるため、ベンチュリー効果が奏され、配管96から水タンク95内の水がミスト状水滴としてサイクロン集塵機24に供給される。このとき、上記ミスト状水滴は負に帯電しており、一方、上流側で補足されなかった粉塵等は正に帯電しているため、静電捕集作用が生じる。そのため、上流側で補足されなかった粉塵等が上記ミスト状水滴によって好適に補足される。
また、ルーツブロワ32の作動中、配管99からタンク26内の水がミスト状水滴としてルーツブロワ32に供給される。タンク26に貯留されている水は、ルーツブロワ32の冷却水として用いられ、その結果、ルーツブロワ32の温度上昇が抑制される。
次に、ルーツブロワ32について図5を用いて説明する。
図5に示すように、ルーツブロワ32は、ケーシング33内に2つの三葉式のロータ37を備えており、ケーシング33およびロータ37により形成される空間が減圧形成空間38である。ケーシング33の左右両側の中央部分には空気導入口35がそれぞれ形成されており、これら空気導入口35は、それぞれ空気導入管36と連通している。空気導入管36の他端は、外部に開放されている冷却空気の吸入口36aである。なお、本実施形態において、ルーツブロワ32は、走行用エンジン14(図1参照)により駆動される。ケーシング33の内部が減圧状態となったときには、空気導入管36および空気導入口35を介して、外気が冷却空気としてケーシング33内部に流入する。
空気導入管36における吸入口36aの近傍には、フィルタ40(図9参照)とサイレンサ39とが設けられている。フィルタ40は、空気導入管36内を通過する吸気に含まれる塵埃を捕捉する。これにより、ルーツブロワ32内に流入する空気を清浄化することができる。また、サイレンサ39は、空気導入口35からの吸気音を規制する。なお、フィルタ40とサイレンサ39は、片方だけ設けられていてもよいし、使用環境が良ければ両方とも設けなくてもよい。
また、ケーシング33の上側の中央部分にも開口が形成されており、この開口はケーシング33に接続された配管62と連通している。この開口は、ルーツブロワ32の吸入口である。さらに、ケーシング33の下側の中央部分にも開口が形成されており、この開口はケーシング33に接続された配管64と連通している。この開口は、ルーツブロワ32の排気口である。
次に、2つのサイクロン集塵機24、25と一体的に形成されたタンク26について、図6を用いて説明する。また、サイクロン集塵機24、25についてそれぞれ図7、図8を用いて説明する。なお、図6においては、タンク26の内部に配置されたサイクロン集塵機24、25を示すために、タンク26の一部を切り欠いて示している。図6に示すように、タンク26は、上流側のサイクロン集塵機24および下流側のサイクロン集塵機25と一体的に形成されている。
図6に示すように、サイクロン集塵機24は、内部に略円柱形状の渦巻き室が形成された円筒部24bと、円筒部24bの下部に配置され、内部に略円錐形状の捕集室が形成された円錐部24cとを有する処理チャンバ24aを備えている。円筒部24bと円錐部24cとは、一体成形されていてもよく、別体にて形成されていてもよい。また、サイクロン集塵機25についても同様に、円筒部25bと、円錐部25cとを有する処理チャンバ25aを備えている。
図7に示すように、配管61bは、処理チャンバ24の円筒部24bに形成された吸入口24eと連通しており、円筒部24bの接線方向に延在するように設置されている。円筒部24bの内部の中心部分には、略円筒形状の排気管24dが設けられており、この排気管24dには、配管62(図4参照)と連通する排気口24f(図6参照)が形成されている。排気管24dは、円筒部24bの軸方向の中央より下側部分から上方に向かって延びており、一部が円筒部24bの上面から突出するように設けられている。
図7中、矢印にて示すように、ルーツブロワ32が作動すると、粉塵等を含む空気が円筒部24bの側壁面に沿って接線方向に吸入口24eから導入される。そして、この空気は円筒部24bの内壁面に沿って下方に向かって螺旋状に進行する。この空気の螺旋運動は、円錐部24cの下端部付近まで続く。また、円筒部24b内を進行する空気は、排気管24dの下部から上方に向かって進行し、排気口24f(図6参照)から排出される。
粉塵等を含んだ空気は、水タンク95(図4参照)から供給されるミスト状水滴に補足され、遠心力によって径方向外側に運ばれる。そして、上記ミスト状水滴に補足された粉塵等は、円筒部24bおよび円錐部24cに沿って円錐部24cの下端に形成された排出口24gから下方に落下する。そして、上記排出口24gから下方に落下した粉塵等は、タンク26に回収される。
図8に示すように、サイクロン集塵機25は、円筒部25bと、排気管25dとを備えている。また、円筒部25bに形成された吸入口25eは、配管64(図4参照)と連通している。また、円筒部25bに形成された排水口25fは、配管90と連通している。さらに、排気管25dには、外部に連通する排気口52a(図4参照)が形成されている。
また、円筒部25bの上部であって、排気管25dと円筒部25bとの間には略ドーナツ板形状の隔壁25jが形成されている。この隔壁25jにより、隔壁25jと円筒部25bの上面との間に空間25iが形成される。隔壁25jは、配管90側に向かって下方に傾斜して設置されている。また、排気管25dの周壁には、複数の排水用孔25hが形成されている。この排水用孔25hは、排気管25dにおける隔壁25jから円筒部25bの上面までの周壁全体に形成されている。
ルーツブロワ32の作動中には、排気管25dを通る空気中に含まれる水分が内壁面に付着し、空間25iに回収される。空間25iに回収された水分は、傾斜して設けられた隔壁25j上を配管90側に向かって進み、配管90から排出される。以上説明した以外のサイクロン集塵機25の構成部材については、図7を用いて説明したサイクロン集塵機24と同様であるので説明を省略する。
図6に示すように、タンク26における長手方向の略中央部分には、隔壁27が形成されている。隔壁27は、上流側のサイクロン集塵機24と、下流側のサイクロン集塵機25とを隔てるためのものであり、この隔壁27によりタンク26の内部が2室に分離される。このように、2つのサイクロン集塵機を隔てる隔壁27を設置することにより、サイクロン集塵機24、25の気流が干渉することを防止することができる。また、サイクロン集塵機24により捕集された回収対象物(主に汚泥等)と、サイクロン集塵機25により捕集された回収対象物(主に水)とが混ざってしまうことを防止することができる。
サイクロン集塵機24およびサイクロン集塵機25の下側には、略円錐形状の気流制御部材41、42がそれぞれ配置されている。また、気流制御部材41、42の下側には、これら気流制御部材41、42の上下位置を調整するための昇降装置45、46がそれぞれ設置されている。気流制御部材41、42は、その先端が上になるように、かつ、当該先端が処理チャンバ24aの中心軸上に位置するように設置される。また、気流制御部材41、42は、その先端がサイクロン集塵機24の排出口24g(図7参照)、および、サイクロン集塵機25の排出口25gよりも若干上側に配置されている。
図9は、上流側のサイクロン集塵機24、下流側のサイクロン集塵機25およびルーツブロワ32の上下の位置関係を示す図である。なお、図9において、サイクロン集塵機24、25およびルーツブロワ32を接続する配管は図示していない。実施形態に係る吸引装置20では、ルーツブロワ32の左右両側の中央部分に空気導入管36がそれぞれ設けられている(図5も参照)。この空気導入管36は、ルーツブロワ23の左右両側から横方向に向かって延びて略直角に折れ曲がり、そこから上方に延伸している。空気導入管36における冷却空気の吸入口36aは、上流側のサイクロン集塵機24あるいは下流側のサイクロン集塵機25に接続されている。
実施形態に係る吸引装置20では、ルーツブロワ32における空気導入口35(図5参照)における内圧の最大値(Pmax)と、この空気導入口35における内圧がPmaxであるときの空気導入管36の管内圧力損失(ΔP)との差が、空気導入管36の外圧(p)よりも小さくなっている。すなわち、Pmax、ΔPおよびpが下記(1)式を満たすように、空気導入管36が設計されている。
Pmax−ΔP<p・・・(1)
なお、本実施形態においては、空気導入管36の吸入口36aは外部に開放しているので、空気導入管36の外圧(p)は大気圧と等しい。なお、空気導入口35における内圧の最大値(Pmax)については、ルーツブロワ32の作動中に経時的に変動する内圧を測定することにより取得することが可能である。また、管内圧力損失(ΔP)についても、取得された内圧の最大値(Pmax)に基づいて、試験等を行うことにより取得しておくことが可能である。
Pmax−ΔP<p・・・(1)
なお、本実施形態においては、空気導入管36の吸入口36aは外部に開放しているので、空気導入管36の外圧(p)は大気圧と等しい。なお、空気導入口35における内圧の最大値(Pmax)については、ルーツブロワ32の作動中に経時的に変動する内圧を測定することにより取得することが可能である。また、管内圧力損失(ΔP)についても、取得された内圧の最大値(Pmax)に基づいて、試験等を行うことにより取得しておくことが可能である。
上記(1)式を満たすことにより、空気導入口35の内圧が最大となったときであっても、ルーツブロワ32内の空気が空気導入管36を通って外部へ漏れてしまうことを防止することが可能となる。
上記(1)式を満たすように空気導入管36の設計を行う方法として、例えば、空気導入管36の高低差、および、配管抵抗による管内圧力損失を利用する方法を挙げることができる。空気導入管36の配管抵抗による管内圧力損失は、空気導入管36の長さ、吸入口36aが位置する高さ、流路形状等により決定される。本実施形態においては、空気導入管36を上方に延伸させ、吸入口36aが下流側のサイクロン集塵機25の上側に位置するようにしている。
以上のように、本実施形態によれば、ルーツブロワ32に接続された空気導入管36から空気導入口35を介して、ルーツブロワ32内に空気を導入するように構成されているため、空気導入口35から導入された冷却空気によりルーツブロワ32の冷却を行うことができる。また、本実施形態によれば、ルーツブロワ32に接続された空気導入管36を上方に延伸させ、吸入口36aが下流側のサイクロン集塵機25の上側に位置するようにしている。また、ケーシング33に形成された空気導入口35における内圧の最大値(Pmax)と、空気導入口35の内圧が最大値(Pmax)であるときの空気導入管36の管内圧力損失(ΔP)と、空気導入管36の外圧(p)とが、上記(1)式を満たすように空気導入管36が設計されている。そのため、空気導入口35の内圧が最大となったときであっても、ルーツブロワ32内の空気が空気導入管36を通って外部へ漏れてしまうことを防止することが可能となる。また、本実施形態では、空気導入管36を上方に延伸させることにより、目的の管内圧力損失(ΔP)を得るようにしている。そのため、空気導入管の曲げ部分の数を少なくすることができ、空気導入管の設計を簡素化することができる。また、横方向のスペースを小さくすることができるため、サイクロン集塵機等の他の装置の邪魔にならない。
また、本実施形態によれば、ケーシング33に形成された空気導入口35は、空気導入管36と連通しており、この空気導入管36の中途部には、サイレンサ39が設けられている。そのため、空気導入管36からの吸気音を規制することができる。
また、本実施形態によれば、空気導入管36にフィルタ40が設けられているため、空気導入管36内を通過する空気に含まれる塵埃を捕捉することができ、ルーツブロワ32への吸気を清浄化することができる。
上述した実施形態においては、吸引装置20が車両10の走行用エンジン14により駆動される場合について説明したが、本発明においては、走行用14とは別個に独立エンジンを設け、この独立エンジンを用いて吸引装置20を駆動することとしてもよい。吸引装置20が別個の独立エンジンにより駆動される場合には、吸引装置20を車両10から分離させた状態で使用することが可能となる。
以上説明したように、本発明は、吸引装置について有用である。
1 吸引車
10 車両
14 走行用エンジン
20 吸引装置
24、25 サイクロン集塵機
24a、25a 処理チャンバ
24b、25b 円筒部
24c、25c 円錐部
24d、25d 排気管
25h 排水用孔
25i 空間
26 タンク
27 隔壁
32 ルーツブロワ(ブロワ)
35 空気導入口
36 空気導入管
39 サイレンサ
40 フィルタ
95 水タンク
10 車両
14 走行用エンジン
20 吸引装置
24、25 サイクロン集塵機
24a、25a 処理チャンバ
24b、25b 円筒部
24c、25c 円錐部
24d、25d 排気管
25h 排水用孔
25i 空間
26 タンク
27 隔壁
32 ルーツブロワ(ブロワ)
35 空気導入口
36 空気導入管
39 サイレンサ
40 フィルタ
95 水タンク
Claims (7)
- 走行用エンジンを有する車体と、前記車体に搭載された吸引装置と、を備えた吸引車であって、
前記吸引装置は、
冷却空気が導入される空気導入口が形成されたブロワと、
前記空気導入口と連通し、前記ブロワに冷却空気を導入する空気導入管と、を備え、
前記空気導入口における前記ブロワの内圧の最大値と、当該ブロワの内圧が最大であるときの前記空気導入管の管内圧力損失との差が、前記空気導入管の外圧よりも小さい吸引車。 - 前記ブロワの上流側または下流側に設置されたサイクロン集塵機を備え、
前記空気導入管は、冷却空気の吸入口が前記サイクロン集塵機の上側に位置するように延設されている請求項1に記載の吸引車。 - 前記空気導入管からの吸気音を規制するサイレンサを備えた請求項1または2に記載の吸引車。
- 前記空気導入管からの吸気に含まれる塵埃を捕捉するフィルタを備えた請求項1〜3のいずれか1つに記載の吸引車。
- 前記ブロワは前記走行用エンジンにより駆動される請求項1〜4のいずれか1つに記載の吸引車。
- 前記走行用エンジンと別個に設けられ、前記ブロワを駆動する独立エンジンを備えた請求項1〜4のいずれか1つに記載の吸引車。
- 車体に搭載される吸引装置であって、
冷却空気が導入される空気導入口が形成されたブロワと、
前記空気導入口と連通し、前記ブロワに冷却空気を導入する空気導入管と、を備え、
前記空気導入口における前記ブロワの内圧の最大値と、当該ブロワの内圧が最大であるときの前記空気導入管の管内圧力損失との差が、前記空気導入管の外圧よりも小さい吸引装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005287091A JP2007092733A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 吸引車および吸引装置 |
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---|---|
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- 2005-09-30 JP JP2005287091A patent/JP2007092733A/ja active Pending
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