JP2007092482A - 吸引車および吸引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸引装置が搭載された吸引車において、吸引性能の向上、および、コスト削減を図る。
【解決手段】タンク26の前側には内部に水を貯留した水タンク95が設けられている。水タンク95には、配管96が接続されている。配管96の他端は、サイクロン集塵機24の吸入口24eに接続された配管61bに接続されている。配管96は、配管61bの上部かつ吸入口24e付近に接続されている。ルーツブロワを運転すると、サイクロン集塵機24内が減圧されて配管61b内に負圧が発生し、水タンク95内の水が配管96を介してミスト状水滴として配管61b内に噴霧される。
【選択図】図5

Description

本発明は、吸引装置が搭載された吸引車、および、この吸引車に搭載される吸引装置に関するものである。
従来から、建設作業現場や下水処理場等において汚泥、土砂、廃液等の回収対象物を回収し、これら回収対象物を処理場等の所定場所に運搬する吸引車が知られている。通常、このような吸引車に搭載される吸引装置は、回収対象物を回収するタンクと、当該タンク内を減圧することによって当該タンクに回収対象物を吸引するブロワと、当該タンクからブロワに吸入される空気を浄化する集塵装置とを備えている。この種の吸引装置では、集塵装置としてサイクロン式集塵機がよく用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−236093号公報
しかし、特許文献1に開示された吸引装置のサイクロン式集塵機では、吸入された空気(以下、「吸入空気」と称する。)に含まれる塵埃の内、比重が大きいものは重力によって下方に落下して捕集されるが、粉塵等の比重の小さい微粒子は落下せず、内部で浮遊しながら回転し続けるか空気と共に外部へ排出されてしまっていた。また、サイクロン式集塵機内に吸入された塵埃は、遠心力により内壁付近で渦を描くため、内壁と接触することで静電気を発生し、内壁に付着して捕集されないことがあった。
さらに、従来、上述のようにサイクロン式集塵機で捕集できなかった微粒子を捕集するため、サイクロン式集塵機の下流側には湿式集塵機を別途設けなければならなかった。湿式集塵機内では、貯留された水の中に吸入空気を送り込み、通過させることによって吸入空気内の微粒子を集塵する。しかし、吸入空気を水中に送り込み、水中を通過させると、吸引空気の吸引圧力が減少してしまう。そのため、湿式集塵機を用いると、吸引装置全体の吸引性能が低下するという問題が生じていた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吸引装置が搭載された吸引車において、吸引性能の向上、および、コスト削減を図ることにある。
本発明に係る吸引車は、車体と、前記車体に搭載された吸引装置と、を備えた吸引車であって、前記吸引装置は、回収対象物を回収するレシーバタンクと、前記レシーバタンク内の空気を吸引するブロワと、前記レシーバタンクと前記ブロワとの間の空気流路に設けられたサイクロン集塵機と、前記空気流路の一部を形成し、前記レシーバタンク内の空気を前記サイクロン集塵機内に導く吸気流路と、前記吸気流路内または前記サイクロン集塵機内に液体を噴霧する噴霧装置と、を備えるものである。
上記吸引車の吸引装置によれば、レシーバタンクからサイクロン集塵機内に吸引された塵埃を含んだ空気に液体が噴霧される。噴霧により霧化した液体(以下「ミスト」と称する。)は、負に帯電するため、サイクロン集塵機の内壁との摩擦により正に帯電した微粒子に吸着する。ミストが吸着した微粒子は、他の微粒子と凝集し易くなる。そのため、微粒子はサイクロン集塵機内で凝集して比重の大きな粒子となり、サイクロン集塵機内で捕集されやすくなる。したがって、上記吸引装置によれば、従来、サイクロン集塵機で捕集できず湿式集塵によって捕集していた微粒子を、サイクロン集塵機によって確実に捕集することができる。そのため、上記吸引車の吸引装置では、湿式集塵機を省略することができ、吸引車の吸引性能の低下の防止、および、吸引車のコスト削減を図ることができる。
また、吸引車では、レシーバタンクの容量を大きくすることにより吸引運搬処理能力を高めることができる。しかし、通常、吸引車に積載する吸引装置は、法律により最大容積または最大重量等が規定されている。そのため、レシーバタンクの容量を大きくするためには、他の装置の容量を小さくする必要があった。
上記吸引車の吸引装置によれば、湿式集塵機を省略することができる。そのため、吸引装置内には余剰スペースが生じ、レシーバタンクの容量を従来のものより大きくすることができる。したがって、本発明によれば、吸引運搬処理能力の高い吸引車を提供することが可能となる。
前記噴霧装置は、液体を貯留する液体タンクと、前記液体タンクの液体を前記吸気流路内または前記サイクロン集塵機内に導く導入流路と、を備え、前記液体タンク内の液体は、前記ブロワにより前記吸気流路内または前記サイクロン集塵機内で発生した負圧によって前記吸気流路内または前記サイクロン集塵機内に噴霧されることが好ましい。
上記吸引車の吸引装置では、ブロワの運転により、吸気流路(またはサイクロン集塵機)に負圧が発生する。上記吸引装置ではこの負圧を利用して、液体タンク内の液体を導入流路から吸い上げ、塵埃を含んだ吸入空気に噴霧することとしている。そのため、液体の噴霧をポンプ等の機器を用いずに、簡単な構成により行うことができる。
前記導入流路は、前記吸気流路または前記サイクロン集塵機側の先端部に噴霧口を備え、前記液体タンクは、前記噴霧口よりも下方に配置されることが好ましい。
上記吸引車の吸引装置によれば、ブロワが運転され吸気流路内(またはサイクロン集塵機内)に負圧が発生した場合にのみ吸入空気に液体が噴霧され、ブロワの運転停止時、すなわち吸気流路内(またはサイクロン集塵機内)に液体を噴霧する必要がない状況下では、吸気流路内(またはサイクロン集塵機内)に液体は供給されない。ブロワの運転停止時、吸気流路内(またはサイクロン集塵機内)は大気圧下にあるため負圧が発生せず、液体タンクの液体が液体タンクより上方の噴霧口に吸引されることがないからである。これにより、上記吸引車の吸引装置によれば、導入流路を開閉する開閉装置等を新たに設けることなく、簡単な構成により液体の噴霧のタイミングを制御することができる。
前記サイクロン集塵機は、略円筒形状の円筒部を有する処理チャンバを備え、前記吸気流路は、前記レシーバタンク内の空気を前記円筒部の接線方向から前記処理チャンバ内に導き、前記噴霧口は、前記吸気流路内で前記吸気流路の下流側に向かって開放されていることが好ましい。
上記吸引車の吸引装置によれば、吸気流路内の吸入空気の流れに沿う方向に液体が噴霧される。そのため、吸気圧力を損失することなく、吸入空気に液体を噴霧することができる。
前記吸引車の吸引装置は、前記ブロワが吸引した空気を排気する排気流路と、前記排気流路に設けられ、前記排気流路内の空気に含まれる水分を捕集する第2のサイクロン集塵機と、を備えていることが好ましい。
上記吸引車の吸引装置によれば、噴霧装置によって吸入空気に噴霧された水分等を第2のサイクロン集塵機によって確実に回収し、浄化空気のみを排出することが可能となる。
本発明に係る吸引装置は、車体に搭載される吸引装置であって、回収対象物を回収するレシーバタンクと、前記レシーバタンク内の空気を吸引するブロワと、前記レシーバタンクと前記ブロワとの間の空気流路に設けられたサイクロン集塵機と、前記空気流路の一部を形成し、前記レシーバタンク内の空気を前記サイクロン集塵機内に導く吸気流路と、前記吸気流路内または前記サイクロン集塵機内に液体を噴霧する噴霧装置と、を備えたものである。
上記吸引装置によれば、レシーバタンクからサイクロン集塵機内に吸引された塵埃を含んだ空気に液体が噴霧される。噴霧により霧化した液体(以下「ミスト」と称する。)は、負に帯電するため、サイクロン集塵機の内壁との摩擦により正に帯電した微粒子に吸着する。ミストが吸着した微粒子は、他の微粒子と凝集し易くなる。そのため、微粒子はサイクロン集塵機内で凝集して比重の大きな粒子となり、サイクロン集塵機内で捕集されやすくなる。したがって、上記吸引装置によれば、従来、サイクロン集塵機で捕集できず湿式集塵によって捕集していた微粒子を、サイクロン集塵機によって確実に捕集することができる。そのため、上記吸引装置では、湿式集塵機を省略することができ、吸引装置の吸引性能の低下の防止、および、装置のコスト削減を図ることができる。
以上のように、本発明によれば、吸引装置が搭載された吸引車において、吸引性能の向上、および、コスト削減を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る吸引車1は、車両10と、車両10に搭載された吸引装置20とを備えている。吸引装置20は、車両10に搭載された状態で使用される。
図1に示すように、車両10は、キャブ12と、シャーシ13とを備えている。シャーシ13には、走行用エンジン14や図示しない動力伝達装置およびブレーキ装置等が組み付けられている。また、シャーシ13には、車輪15が取り付けられている。
吸引装置20は、サブフレーム21を備えている。サブフレーム21は車両10の前後方向に延びている。なお、以下では、車両10の前側、後側、右側、左側を、それぞれ単に前側、後側、右側、左側と称することとする。サブフレーム21上の後側部分にはレシーバタンク22が設置されている。
レシーバタンク22は、後側が開放されたタンク本体22bと、タンク本体22bの後側に設けられた蓋22aとを備えている。蓋22aは、上側を支点として回動自在に形成され、タンク本体22bの開放部分を開閉自在に覆っている。タンク本体22bと蓋22aとの間には、油圧シリンダからなるゲートシリンダ81が設けられている。ゲートシリンダ81はレシーバタンク22の長手方向に延びている。ゲートシリンダ81の基端部81aはタンク本体22bに回転自在に取り付けられ、ゲートシリンダ81の先端部81bは蓋22aに回転自在に取り付けられている。このような構成により、ゲートシリンダ81が伸びると蓋22aは開放され、ゲートシリンダ81が縮むと蓋22aは閉じられることになる。
サブフレーム21とレシーバタンク22との間には、油圧シリンダからなるダンプシリンダ82が設けられている。ダンプシリンダ82は、サブフレーム21およびレシーバタンク22の長手方向から傾斜した姿勢で配置されている。ダンプシリンダ82の先端部82bはタンク本体22bに、ダンプシリンダ82の基端部は取付用のブラケット82cを介してサブフレーム21に回転自在に取り付けられている。このような構成により、ダンプシリンダ82が伸びると、レシーバタンク22は、後側が下がった状態に傾けられる。したがって、蓋22aを開放した状態でダンプシリンダ82が伸びると、レシーバタンク22内の回収物が後方に排出される。一方、ダンプシリンダ82が縮むと、レシーバタンク22は水平な姿勢に戻される。
サブフレーム21の前側部分には、タンク26(図2も参照)が配置されている。このタンク26には、2つのサイクロン集塵機(サイクロン集塵機24、25)が一体的に形成されている。上流側のサイクロン集塵機24と下流側のサイクロン集塵機25とは、車両10の左右方向に並んでいる。
タンク26の後方には、走行用エンジン14によって駆動されるルーツブロワ32(図10参照)が設置されている。図示しないが、走行用エンジン14の駆動軸とルーツブロワ32の回転軸とは伝動ベルトによって連結されている。ただし、走行用エンジン14の駆動軸とルーツブロワ32の回転軸とは、伝動ベルト以外の伝動部材(例えば、チェーンやドライブシャフト等)によって連結されていてもよい。
次に、2つのサイクロン集塵機24、25と一体的に形成されたタンク26について説明する。
図4は、タンク26の内部に配置されたサイクロン集塵機24、25を示すために、タンク26の一部を切り欠いて示した図である。図4に示すように、タンク26は、上流側のサイクロン集塵機24および下流側のサイクロン集塵機25と一体的に形成されている。
タンク26における長手方向の略中央部分には、隔壁27が形成されている。隔壁27は、上流側のサイクロン集塵機24と、下流側のサイクロン集塵機25とを隔てるためのものであり、この隔壁27によりタンク26の内部が2室に分離される。このように、2つのサイクロン集塵機を隔てる隔壁27を設置することにより、サイクロン集塵機24、25の気流が干渉することを防止することができる。なお、この隔壁27は、必ずしも、タンク26内を完全に2室に分離する、すなわち、当該2室が閉空間となるように分離する必要はない。当該2室が一部連通(例えば、2室の下側が連通)するように隔壁27が形成されていてもよい。
サイクロン集塵機24は、略円筒形状の円筒部24bと、円筒部24bの下部に配置された略円錐形状の円錐部24cとからなる処理チャンバ24aを備えている。円筒部24bと円錐部24cとは、一体成形されていてもよく、別体にて形成されていてもよい。円錐部24cの下端部には、捕集物を排出するための排出口24gが形成されている。
図8に示すように、処理チャンバ24aの円筒部24bの側壁には、吸入口24eが形成されている。吸入口24eには、一端側がレシーバタンク22に接続された空気流路61の一部を形成する配管61bが接続されている(図10参照)。配管61bは、円筒部24bの接線方向に延在するように設置されている(図5参照)。円筒部24bの内部の中心部分には、略円筒形状の排気管24dが設けられており、この排気管24dには、配管62(図10参照)と連通する排気口24f(図4参照)が形成されている。排気管24dは、円筒部24bの軸方向の中央より下側部分から上方に向かって延びており、一部が円筒部24bの上面から突出するように設けられている。
図4に示すように、サイクロン集塵機25は、サイクロン集塵機24と同様に、円筒部25bと円錐部25cとからなる処理チャンバ25aを備えている。円筒部25bと円錐部25cとは、一体成形されていてもよく、別体にて形成されていてもよい。円錐部25cの下端部には、捕集物を排出するための排出口25gが形成されている。
図9は、サイクロン集塵機25の上部を切り欠いて示した図である。図9に示すように、円筒部25bの側壁には、吸入口25eが形成されている。吸入口25eには、一端側がルーツブロワ32に接続された配管64が接続されている。配管64は、円筒部25bの接線方向に延在するように設置されている(図5参照)。円筒部25bの内部の中心部分には、略円筒形状の排気管25dが設けられている。排気管25dは、円筒部25bの軸方向の中央より下側部分から上方に向かって延びており、一部が円筒部25bの上面から突出するように設けられている。排気管25dの上端部には、外部に連通する排気口52a(図5参照)が形成されており、排気管25dは円筒部25b外部に開放されている。
円筒部25bの上部側壁には、排水口25fが形成されている。排水口25fには、円筒部25bの外部側から一端側がタンク26に接続された配管90(図10参照)が接続されている。また、円筒部25bの上部であって、排気管25dと円筒部25bとの間には略ドーナツ板形状の隔壁25jが形成されている。この隔壁25jにより、隔壁25jと円筒部25bの上面との間に空間25iが形成される。隔壁25jは、配管90側に向かって下方に傾斜して設置されている。さらに、排気管25dの周壁には、複数の排水用孔25hが形成されている。この排水用孔25hは、排気管25dにおける隔壁25jから円筒部25bの上面までの周壁全体に形成されている。このような構成により、排気管25dを通る空気中に含まれる水分は、空間25iに回収される。回収された水分は、隔壁25j上を排水口25f側に向かって流れて配管90から排出され、タンク26に送られる。
図4に示すように、サイクロン集塵機24およびサイクロン集塵機25は、円錐部24c、25cの下側にそれぞれ配置された略円錐形状の気流制御部材41、42を備えている。また、気流制御部材41、42の下側には、これら気流制御部材41、42の上下位置を調整するための昇降装置45、46がそれぞれ設置されている。気流制御部材41、42は、その先端が上になるように、かつ、当該先端が処理チャンバ24aの中心軸上に位置するように設置される。また、気流制御部材41、42は、その先端がサイクロン集塵機24、25の排出口24g、25gよりも若干上側に配置されている。
図5および図6に示すように、タンク26の前側には内部に水を貯留した水タンク95が設けられている。水タンク95には、後述する配管96が接続されている。配管96の他端は、サイクロン集塵機24の吸入口24eに接続された配管61bに接続されている。
配管96は、配管61bの上部かつ吸入口24e付近に接続されている。また、図7に拡大して示すように、配管96の先端にはノズル100が取り付けられている。ノズル100は、配管61b内に位置し、ノズル100の噴霧口101が配管61bの下流側に向くように、配管61bに取り付けられている。ここで、噴霧口101が配管61bの下流側を向くという状態は、噴霧口101から噴霧される方向(噴霧方向)が、配管61b内の吸入空気の流れる方向(吸入方向)となす角が90度未満である状態を指す。なお、噴霧方向と吸入方向とが45度未満に交わるように噴霧口101の向きが設定されることが好ましく、噴霧方向と吸入方向とが平行となればより好ましい。
図6に示すように、水タンク95は、ノズル100の噴霧口101よりも下方に位置するように配置されている。なお、配管96の取り付け位置は上述の位置に限定されず、配管61bの側方から取り付けられてもよいが、このような場合にも噴霧口101が水タンク95よりも上方に位置するように配置することが必要となる。
次に、図10を参照しながら、吸引装置20の配管系統60について説明する。
図10に示すように、レシーバタンク22と上流側のサイクロン集塵機24とは、ホース61aおよび配管61bからなる空気流路61を介して接続されている。サイクロン集塵機24とルーツブロワ32とは、配管62を介して接続されている。ルーツブロワ32と下流側のサイクロン集塵機25とは、配管64を介して接続されている。
配管64の中途部と配管61bの中途部とは、分岐管65によって接続されている。配管61bの分岐部下流側と、配管64の分岐部下流側と、分岐管65とには、それぞれバルブ70が設けられている。
また、サイクロン集塵機25の排水口25f(図9参照)には配管90が接続され、この配管90の他端は、タンク26のサイクロン集塵機25側に接続されている。また、水を貯留する水タンク95は、配管96と接続されている。配管96の先端は、前述のノズル100に接続されている(図6,7参照)。これにより、水タンク95の水は、配管また、配管96は分岐管97と接続されており、この分岐管97の他端は、タンク26のサイクロン集塵機25側に接続されている。したがって、水タンク95の水は、サイクロン集塵機25側のタンク26に供給される。さらに、タンク26のサイクロン集塵機25側には、配管99が接続されており、この配管99の他端は、ルーツブロワ32と接続されている。タンク26に貯留されている水は、冷却水としてルーツブロワ32に供給される。
次に、吸引装置20の回収動作について説明する。
この吸引装置20を用いて汚泥等の回収対象物を回収する際には、レシーバタンク22に接続された吸引ホース17(図1〜3参照)を回収場所に挿入する。走行用エンジン14を起動すると、ルーツブロワ32が駆動され、レシーバタンク22内の空気がルーツブロワ32によって吸引される。これにより、レシーバタンク22内の圧力は低下し、汚泥等の回収対象物がレシーバタンク22に回収される。
レシーバタンク22内の空気は、空気流路61を経て上流側のサイクロン集塵機24に流入する。サイクロン集塵機24では、レシーバタンク22にて回収されなかった比較的比重、質量の小さい粉塵等が捕集される。サイクロン集塵機24から流出した空気は、ルーツブロワ32に吸入される。ルーツブロワ32から吐出された空気は、配管64を通過し、下流側のサイクロン集塵機25に流入する。そして、この空気はサイクロン集塵機25によって清浄化され、排気口52aから排出される。
次に、サイクロン集塵機24の回収動作について説明する。
ルーツブロワ32が作動すると、配管62および排気管24dを介してサイクロン集塵機24内部の空気がルーツブロワ32に吸入される。これにより、サイクロン集塵機24内は徐々に減圧され、負圧が発生する。この負圧により、レシーバタンク22内の粉塵等を含む空気(以下、「吸入空気」と称する。)が、配管61bを介して吸入口24eからサイクロン集塵機24内へ吸入される。この時、配管61bは円筒部24bの接線方向に延在するように設置されているため、吸入空気は円筒部24bの側壁面に沿って接線方向に吸入されることとなる。
また、サイクロン集塵機24内が減圧されるのに伴い、配管61b内にも負圧が発生する。この配管61b内の負圧によって、ベンチュリー効果が奏され、配管96およびノズル100を介して水タンク95内の水がミスト状水滴として配管61b内に噴霧される。これにより、配管61b内の吸入空気は、吸入口24e付近で上記ミスト状水滴と混じり合うこととなる。
図8に矢印で示すように、上記ミスト状水滴が噴霧された吸入空気は、吸入口24eからサイクロン集塵機24内に吸入され、円筒部24bの内壁面に沿って下方に向かって螺旋状に進行する。吸入空気は、円錐部24c内を螺旋状に進行した後、上方に向かって進行する。そして、吸入空気は排気管24d内を上方に進行して排気口24f(図4参照)から排出される。
一方、吸入空気に含まれる粉塵等の微粒子は、遠心力によって径方向外側に運ばれる。径方向外側に運ばれる際、上記粉塵等の微粒子と上記ミスト状水滴とは衝突を繰り返す。また、上記粉塵等の微粒子は正に帯電し、一方ミスト状水滴は負に帯電しているため、両者は静電気力を受け吸着する。ミスト状水滴が吸着した粉塵等の微粒子は、他の微粒子と凝集性が高まり、他の微粒子と凝集して比重の大きな粒子となる。このようにして、凝集によって比重が大きくなった粉塵等の微粒子は、円錐部24cの下端に形成された排出口24gから下方に落下し、タンク26に回収されることとなる。
以上のように、本実施形態によれば、ルーツブロワ32の作動中、配管61b内の吸入空気には、ベンチュリー効果により水タンク95内の水がミスト状水滴として噴霧される。これにより、吸入空気に含まれる粉塵等の微粒子が凝集し、比重の大きい粒子となって捕集されることとなる。そのため、本実施形態によれば、従来、サイクロン集塵機で捕集できず湿式集塵機によって捕集していた粉塵等の微粒子を、サイクロン集塵機24によって捕集することができる。
また、本実施形態によれば、上述のようにサイクロン集塵機24の粉塵等の微粒子の集塵効果を向上させることができる。そのため、吸引装置20において、従来用いられていた湿式集塵機が不要となり、湿式集塵機を省略することができる。したがって、湿式集塵機による吸引性能の低下を防止することができる。また、湿式集塵機の省略により装置のコスト削減を図ることも可能となる。
一般的に、吸引車はレシーバタンクの容量を大きくすることにより吸引運搬処理能力を高めることができる。しかし、通常、吸引車に積載する吸引装置は、法律により最大容積または最大重量等が規定されている。そのため、レシーバタンクの容量を大きくするためには、他の装置の容量を小さくする必要があった。
しかし、本実施形態に係る吸引車1の吸引装置20によれば、従来のように湿式集塵機を設ける必要がない。そのため、最大容積等が規定された吸引装置20内において、湿式集塵機を設けない分、レシーバタンク22の容量を従来のものより大きくすることができる。したがって、本実施形態に係る吸引車1によれば、従来のものより優れた吸引運搬処理能力を発揮することが可能となる。
本実施形態に係る吸引車1の吸引装置20では、ルーツブロワ32によって配管61b内に生じる負圧を利用して、配管61b内の吸気空気にミスト状水滴を噴霧する。そのため、ミスト状水滴の噴霧に際し、新たにポンプ等の機器を付加する必要がなく、低コストかつ簡単な構成により上述の効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る吸引車1の吸引装置20では、水タンク95がノズル100の噴霧口101よりも下方に設けられている。このような構成により、ルーツブロワ32の運転停止時、すなわち配管61b内に負圧が発生しない状況下において、水タンク95内の水が配管61bに供給されることはない。したがって、新たに配管96を開閉する開閉装置等を設けることなく、ルーツブロワ32の停止時に、配管61bへの不必要な水の供給を防止することができる。
また、本実施形態に係る吸引車1の吸引装置20では、以上のような構成により、ルーツブロワ32が運転されて吸入空気にミスト状水滴を噴霧する必要が生じた場合にのみ噴霧され、ルーツブロワ32の停止時には噴霧されない。これにより、別途制御装置等を設けずに、簡単な構成によりミスト状水滴の噴霧のタイミングを図ることが可能となる。ただし、水タンク95が噴霧口101よりも上方にあって、開閉装置等を設けて開閉制御することも可能である。
本実施形態に係る吸引車1の吸引装置20では、配管96は、配管61bとの接続部付近において、配管61bの上方かつ水平方向に略平行に配置され、ノズル100の噴霧口101が吸入口24eに向くように、配管61bに取り付けられている。これにより、吸引装置20によれば、配管61b内の吸入空気の流れに沿う方向にミスト状水滴が噴霧されることとなる。そのため、吸気圧力を損失することなく、吸入空気にミスト状水滴を好適に噴霧することができる。したがって、本実施形態に係る吸引装置20によれば、吸引性能の低下を防止しつつ上述のような効果を得ることができる。
本実施形態に係る吸引車1の吸引装置20では、上流側で吸入空気に噴霧された水分を下流側のサイクロン集塵機25によって捕集することとしている。そのため、吸引装置20からは水分等の含有率の低い空気を排気することが可能となる。したがって、吸引装置20を積載した吸引車1が屋外で回収作業を行う際、吸引車1付近の通行人に不快感等を与えることを防止することができる。
なお、上述した実施形態においては、吸引装置20が車両10の走行用エンジン14により駆動される場合について説明したが、本発明においては、走行用エンジン14とは別個に独立エンジンを設け、この独立エンジンを用いて吸引装置20を駆動することとしてもよい。吸引装置20が別個の独立エンジンにより駆動される場合には、吸引装置20を車両10から分離させた状態で使用することが可能となる。
また、上述した実施形態においては、水タンク95内の水を配管61b内に噴霧することとしていたが、本発明において吸入空気に対するミスト状水滴の噴霧は、配管61b内で行うことに限定されるものではなく、例えば、サイクロン集塵機24の円筒部24b内で噴霧されるものであってもよい。このようなものであっても、上述と同様の効果を得ることが可能である。
さらに、上述した実施形態においては、吸入空気に水タンク内の水を噴霧することとしていた。しかし、ミスト化する液体は、吸入空気に含まれる粉塵等の微粒子に吸着可能なものであれば、水に限られない。したがって、例えば、吸着性の高い物質の水溶液等を用いてもよい。
以上説明したように、本発明は、吸引装置が搭載された吸引車、および、この吸引車に搭載される吸引装置について有用である。
吸引車の側面図である。 吸引車の平面図である。 吸引車の背面図である。 2つのサイクロン集塵機と一体的に形成されたタンクの一部切欠側面図である。 2つのサイクロン集塵機と一体的に形成されたタンクの平面図である。 2つのサイクロン集塵機と一体的に形成されたタンクの側面図である。 図6の部分拡大図である。 上流側のサイクロン集塵機を示す斜視図である。 下流側のサイクロン集塵機を示す断面図である。 吸引装置の配管系統図である。
符号の説明
1 吸引車
10 車両
20 吸引装置
22 レシーバタンク
24 サイクロン集塵機
25 サイクロン集塵機(第2のサイクロン集塵機)
24a 処理チャンバ
25a 処理チャンバ
24b 円筒部
25b 円筒部
24d 排気管
25d 排気管
26 タンク
32 ルーツブロワ(ブロワ)
61 空気流路(空気流路、吸気流路)
61b 配管(空気流路、吸気流路)
64 配管(排気流路)
95 水タンク(噴霧装置、液体タンク)
96 配管(噴霧装置、導入流路)
100 ノズル
101 噴霧口

Claims (6)

  1. 車体と、前記車体に搭載された吸引装置と、を備えた吸引車であって、
    前記吸引装置は、
    回収対象物を回収するレシーバタンクと、
    前記レシーバタンク内の空気を吸引するブロワと、
    前記レシーバタンクと前記ブロワとの間の空気流路に設けられたサイクロン集塵機と、
    前記空気流路の一部を形成し、前記レシーバタンク内の空気を前記サイクロン集塵機内に導く吸気流路と、
    前記吸気流路内または前記サイクロン集塵機内に液体を噴霧する噴霧装置と、を備える吸引車。
  2. 前記噴霧装置は、液体を貯留する液体タンクと、前記液体タンクの液体を前記吸気流路内または前記サイクロン集塵機内に導く導入流路と、を備え、
    前記液体タンク内の液体は、前記ブロワにより前記吸気流路内または前記サイクロン集塵機内で発生した負圧によって前記吸気流路内または前記サイクロン集塵機内に噴霧される請求項1に記載の吸引車。
  3. 前記導入流路は、液体を噴霧する噴霧口を備え、
    前記液体タンクは、前記噴霧口よりも下方に配置される請求項2に記載の吸引車。
  4. 前記サイクロン集塵機は、略円筒形状の円筒部を有する処理チャンバを備え、
    前記吸気流路は、前記レシーバタンク内の空気を前記円筒部の接線方向から前記処理チャンバ内に導き、
    前記噴霧口は、前記吸気流路内で前記吸気流路の下流側に向かって開放されている請求項3に記載の吸引車。
  5. 前記吸引装置は、
    前記ブロワが吸引した空気を排気する排気流路と、
    前記排気流路に設けられ、前記排気流路内の空気に含まれる水分を捕集する第2のサイクロン集塵機と、を備える請求項1〜4のいずれか一つに記載の吸引車。
  6. 車体に搭載される吸引装置であって、
    回収対象物を回収するレシーバタンクと、
    前記レシーバタンク内の空気を吸引するブロワと、
    前記レシーバタンクと前記ブロワとの間の空気流路に設けられたサイクロン集塵機と、
    前記空気流路の一部を形成し、前記レシーバタンク内の空気を前記サイクロン集塵機内に導く吸気流路と、
    前記吸気流路内または前記サイクロン集塵機内に液体を噴霧する噴霧装置と、を備えた吸引装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012037430A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 Fuji Heavy Ind Ltd 吸引車
CN108325129A (zh) * 2018-03-30 2018-07-27 公安部上海消防研究所 一种带有围堵吸附功能的多功能危化品事故处置消防车

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