JP2007091246A - ラベル貼付装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ICチップTa及び通信用アンテナTbから成るRFIDタグTが付設されたラベルLを物品Wに貼付するラベル貼付装置において、RFIDタグTが付設されたタグ付設部位1を含む前記ラベルの一部2を裏面側から表面側に山形に折込んで突出させてラベルLを貼付する折曲貼付手段20と、RFIDダグTのICチップTaに対しアンテナを介して情報の書き込みまたは読み込みを行なうリーダライタ13とを備え、折曲貼付手段20がラベルLの一部2を折曲する際、ラベルLの一部2を臨む位置にリーダライタ13の少なくともアンテナを配置させたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
図18は、RFIDタグTが付設されたラベルLであり、ラベルLは、表示層Uと粘着層Bとから成り、表示層Uの裏面にRFIDタグTが付設されており、帯状の台紙Dに順次仮着されている。
RFIDタグTは、ICチップTaと通信用アンテナTbとから構成され、全体を覆うフィルム層Pにより保護されている。
このような、RFIDタグTが付設されたラベルLを物品に貼付するラベル貼付装置としては、従来、例えば、本願出願人が先に提案したものが知られている(特開2005−104521号公報掲載)。これは、ラベルLを台紙Dに仮着した状態で搬送するとともに、台紙Dより剥離したラベルLを吸着板により所定の吸着位置で吸着し、吸着板で吸着したラベルLを所定の貼付位置で物品に貼付するものである。
請求項3記載の発明によれば、前記ラベル保持手段は、前記ラベルを吸着する一対の分割体から成り、前記折曲手段は、前記分割体のいずれかを離間位置及び接合位置の2位置に移動可能にすると共に、前記分割体の互いに対向する端面で、前記ラベルの一部を折り曲げ、頂部を境に形成され夫々曲部を有した一方側面及び他方側面の表面に夫々当接してこれらを押し、折曲部を形成し、前記リーダライタの少なくともアンテナを前記分割体の離間位置において当該分割体間に配置したことを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、前記ラベルの一部を折り曲げ、頂部を境に形成され他方側面の曲部側を押圧する押圧部材を備え、前記折曲手段は、前記押圧部材を離間位置及び接合位置の2位置に移動可能にすると共に、前記押圧部材及び前記ラベル保持手段が、前記ラベルの一方側面及び他方側面の裏面同士が互いに近接する方向に一方側面の曲部と他方側面の曲部を押圧して前記ラベルの一部を折り曲げ、折曲部を形成し、前記リーダライタの少なくともアンテナを前記押圧部材の離間位置において当該押圧部材及びラベル保持手段間に配置したことを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、前記折曲補助手段は、前記ラベルの一部に裏面側からエアを吹き出し該エアの吹き出し力により該ラベルの一部を表面側に折込むエア吹き出しノズルを備えて構成したことを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、前記折曲補助手段は、前記ラベルの一部を表面側から吸引して該ラベルの一部を表面側に折込む吸引ノズルを備えて構成したことを特徴とする。
請求項9記載の発明によれば、前記ラベル貼付装置は、前記ラベルの一部を裏面側から表面側に山形に折込むか否かを設定する設定手段と、前記設定手段で設定された設定値を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記設定値を判断する判断手段とを備え、 前記折曲制御手段は、前記判断手段が前記設定値を判断し、前記ラベルの一部を裏面側から表面側に山形に折込む旨の設定がされていると判断した場合に、前記折曲手段または前記折曲補助手段を駆動し、前記ラベルの一部を裏面側から表面側に山形に折込むことを特徴とする。
請求項10記載の発明によれば、前記ラベル貼付装置は、前記ラベル貼付装置の動作に関する情報を設定する操作部を備え、前記設定手段は、前記操作部から設定されることを特徴とする。
請求項11記載の発明によれば、前記ラベル貼付装置は、外部機器と有線または無線にて通信を行う外部インタフェースを備え、前記設定手段は、前記外部インタフェースが前記外部機器から受信した受信データにより設定されることを特徴とする。
請求項13記載の発明によれば、前記ラベル保持手段が、吸着板であることを特徴とする。
請求項14記載の発明によれば、前記リーダライタの少なくともアンテナを前記吸着板の支持材側に設けたことを特徴とする。これにより、もし、吸着板にアンテナを設ける場合には、吸着板を樹脂で作るなどRFIDタグの交信を阻害しないように作成する必要があり、それだけ、吸着板の強度が低下し、設計の自由度を狭め、コスト高になるなどの問題があり、また、吸着板が移動するものでは、リーダライタのアンテナが吸着板とともに移動を繰り返すので、リーダライタのリード・ライトモジュールとアンテナを繋ぐケーブルが繰り返し屈曲することになり、破損の可能性も高くなるが、本発明では、リーダライタの少なくともアンテナを吸着板の支持材側に設けたので、吸着板の材質や厚さなどによる影響を受けないことから、確実にRFIDタグとの交信を行うことができ、設計の自由度が広がりコストを安く作成できるとともに、支持材側に固定できるので、ケーブルの屈曲などによる破損が生じにくくなり耐久性も向上させることができる。
また、本発明によれば、RFIDダグのICチップに対する情報の書き込みまたは読み込みを行なうリーダライタを備え、折曲貼付手段がラベルの一部を折曲する際、ラベルの一部を臨む位置にリーダライタの少なくともアンテナを配置させたので、物品へのラベル貼付前の最終段階で金属部材から成るラベル保持手段や折曲貼付手段からの影響を受けることなく、確実にRFIDダグのICチップに情報の書き込みまたは読み込みを行なうことができる。この時、RFIDタグの良・不良を検出することもできるので、RFIDタグが良品の場合は、確実にICチップへ情報を書き込むことができ、その後、RFIDタグを損傷させることもない。もし、RFIDタグが不良であることを検知した時は、この検知に基づいて例えば装置を停止させ、不良に係るラベルを取り除くなどの対応をとることができ、不良検出の精度を確実に向上させることができる。
先ず、図1乃至図14を用いて、本発明の実施の形態に係るラベル貼付装置と、対象とするラベルについて説明する。図4,図14,図15乃至図17には、本ラベル貼付装置が対象とするラベルLの一例を示している。
また、図17に示すラベルLの山形の一部2において、曲部7にミシン目を形成してもよいことは勿論である。
但し、ラベルLの表示層Uと粘着層Bでタグ付設部位1を覆い二重構造とすることで、この部分の強度を増すと共にRFIDタグTを容易に損傷する事態から抑制することができることから、RFIDタグTが付設されたタグ付設部位1を含むラベルLの一部2の一方側面3または他方側面4の内側(粘着層B側)に付設することが望ましい。
第一の実施の形態に係るラベル貼付装置100は、コンベアCにより所定の搬送方向に沿って搬送させられる物品WにラベルLを貼付するものである。
ラベル貼付装置100は、ラベル搬送手段10及び折曲貼付手段20を備えている。
また、ラベルLの搬送に伴い、センサ12は、ラベルLの検知に基づき折曲貼付手段20を動作させるタイミングを計る。
他方の分割体21cは、ラベルLの搬送方向Rに沿ってスライド可能にレール24及びレール24を摺動するスライダ25を介してベース23に支持され、他方の分割体21cのラベルLの搬送方向R後端部と一方の分割体21bのラベルLの搬送方向R前端部とが接合する接合位置S及び一方の分割体21bから離間する離間位置Vの2位置に移動可能に支持されている。離間位置Vにおいては、一方の分割体21bと他方の分割体21cとの間に裏面側から表面側に突出するラベルLの一部2が入り込むことのできる折込み空間eが形成されるとともに、一方の分割体21bと他方の分割体21cとがラベルLの搬送方向R両端部側を夫々吸着保持する。
また、他方の分割体21cは、後退時に接合位置Sに位置させ進出時に離間位置Vに位置させるエアシリンダ装置26(折曲手段)で駆動される。エアシリンダ装置26は、他方の分割体21cのスライダ25が取り付けられるピストンとベース23に固定されるシリンダとからなる。
移動手段27は、ベース23が取り付けられるピストンと機台(図示せず)側のシリンダとからなるエアシリンダ装置28を備えている。符号29はベース23の移動をガイドするためのガイドシャフト29a及びガイドシャフト29aが摺動可能に挿通されるガイド管29bからなるガイドである。
折曲補助手段30は、ラベルLの一部2に裏面側(粘着層B側)からエアを吹き出し、このエアの吹き出し力によりラベルLの一部2を表面側に山形に折り曲げるエア吹き出しノズル31を備えている。エア吹き出しノズル31及びエアシリンダ装置26(折曲手段)によりラベルLの一部2を折り曲げ、頂部6を境に形成され夫々曲部7を有した一方側面3及び他方側面4を備えた折曲部Mを形成するので、折り曲げが確実に行なわれる。
この場合、もし、吸着板21にリーダライタ13を設ける場合には、吸着板21を樹脂で作るなどRFIDタグTの交信を阻害しないように作成する必要があり、それだけ、強度が低下し、設計の自由度を狭め、コスト高になるなどの問題があり、また、リーダライタ13が吸着板21の他方の分割体21cとともに移動を繰り返すので、リーダライタ13のリード・ライトモジュールとアンテナを繋ぐケーブルが繰り返し屈曲することになり、破損の可能性も高くなるが、本実施の形態では、リーダライタ13をベース23に設けたので、吸着板21の材質や厚さなどによる影響を受けないことから、確実にRFIDタグTとの交信を行うことができ、設計の自由度が広がりコストを安く作成できるとともに、ベース23に固定できるので、ケーブルの屈曲などによる破損が生じにくくなり耐久性も向上させることができる。
ラベル貼付装置100は、ラベル貼付装置100を司るCPU80と、各種制御部のプログラムを格納するROMやフラッシュメモリ等から成る非揮発性メモリ81と、書き換え可能でラベル貼付装置の各種動作の設定を保持するEEPROM82(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)と、CPU80の作業領域として使用するRAM83と、外部機器(ホスト84)と有線または無線にて通信を行う外部インタフェース85と、台紙Dを搬送する搬送モータ86の制御を行なう搬送モータ制御部87と、ラベル貼付装置100の動作に関する情報を設定し各種釦と表示パネルから成る操作部88を制御する操作制御部89と、ラベルLを検知するセンサ12の制御を行なうセンサ制御部90と、RFIDタグTのICチップTaに対しデータをリライトするリーダライタ13を制御するリーダライタ制御部91と、折曲貼付手段20を制御するラベル貼付制御部92(折曲制御手段)とをシステムバス93を介して制御する。ホスト84には、物品Wに付設されたバーコードを読み取るスキャナ94が接続されている。
リーダライタ制御部91は、リーダライタ13において、RFIDダグTのICチップTaに対して情報の書き込みまたは読み込みを行なう際、RFIDダグTの良・不良を検知し、不良と検知したとき異常として、例えば、装置を停止させ、あるいは、警報ブザーを鳴動させ、警報ランプを点灯させる等の制御を行なう。
そして、ラベル貼付制御部92において、EEPROM82の動作フラグ領域にON(1)が設定されている場合は、ラベルLの貼付動作時にエアシリンダ装置26(折曲手段)及び折曲補助手段30を動作させ、OFF(0)が設定されている場合は、エアシリンダ装置26(折曲手段)及び折曲補助手段30を動作させないように制御するよう構成されている。
ここでは、EEPROM82の動作フラグ領域において、動作フラグの設定が、操作部88からの設定(A)により行なわれる場合について説明する。この設定の場合は、例えば、コンベアCにより同一内容の物品Wが連続的に搬送される場合であり、物品Wの変わり目にラベル貼付装置100に装填されるラベルが、通常のラベルの時は動作フラグをOFF(0)に設定し、RFIDタグTが付設されたラベルLが装填される時は動作フラグをON(1)に設定する。
図2(a)に示すように、ラベル搬送手段10により、ラベルLが搬送され(図6(S10))、センサ12は、ラベルLの検知に基づきラベル貼付制御部92が折曲貼付手段20を動作させるタイミングを計る。次いで、台紙Dが剥離板11により折り返しされてラベルLが引き剥がされると、吸着板21は、吸着位置XにおいてラベルLを吸着する(図6(S11))。
即ち、図2(b)に示すように、ラベル貼付制御部92は、エアシリンダ装置26を作動し、他方の分割体21cが離間位置Vに位置させる。これにより、一方の分割体21bと他方の分割体21cとの間に裏面側(粘着層B側)から表面側(表示層U側)に突出するラベルLの一部2が入り込むことのできる折込み空間eが形成される。
リーダライタ13の少なくともアンテナをラベルLの一部2を臨む位置に設けたので、物品WへのラベルL貼付前の最終段階で金属部材から成る吸着板21(ラベル保持手段)や折曲貼付手段20からの影響を受けることなく、確実にRFIDダグTのICチップTaに情報の書き込みまたは読み込みを行なうことができる。この時、RFIDタグTの良・不良を検出することもできるので、RFIDタグTが良品の場合は、確実にICチップTaへ情報を書き込むことができ、その後、RFIDタグTを損傷させることもない。もし、RFIDタグTが不良であることを検知した時は、この検知に基づいて例えば装置を停止させ、不良に係るラベルを取り除くなどの対応をとることができ、不良検出の精度を確実に向上させることができる。
そして、EEPROM82の動作フラグ領域にOFF(0)が設定されているので(図6(S12OFF))、ラベル貼付制御部92は、エアシリンダ装置26(折曲手段)及び折曲補助手段30は動作させることなく、移動手段27のエアシリンダ装置28を作動させ、吸着板21を吸着位置Xから貼付位置Yに移動させる(図6(S14))。
これにより、吸着した通常のラベルが物品Wに平面状に貼付される。このように、操作部88からの設定(A)によれれば、物品の種類が少なく単純な振り分けを行う小さなシステムへの導入が容易に行なえる。
この外部インタフェース85が受信したコマンドによる設定(B)によれば、物品Wの種類や内容物により貼付するRFIDタグTが付設されたラベルLの形状を(平面状に貼付するか、山型に折り曲げ貼付する)を変更することが容易となる。
また、折曲手段により折曲部Mの一方側面3及び他方側面4の裏面同士を接合しているので、ラベルLの表示層Uと粘着層Bがタグ付設部位1を覆い二重構造となるため、この部分の強度を高くすることができ、RFIDタグTを容易に損傷する事態から抑制することができる。
また、用途に合わせて図16に示すラベルLを使用することで、物品Wの使用目的が終了した後、山形に突出させられた折曲部Mを容易に切除することができ、情報の漏洩を防止すると共に分別廃棄が容易に行うことができる。
更にまた、動作フラグの設定によりラベルLを物品Wに対し、平面状に貼付するか、山型に折り曲げ貼付するかを用途やシステムに合わせて切り替えができると共に、貼付されたラベルLの形状(平面状に貼付するか、山型に折り曲げ貼付する)により物品Wの内容物や種別を容易に視認することができる。
第二の実施の形態に係るラベル貼付装置200は、上記第一の実施の形態に係るラベル貼付装置100と略同様に構成されるが、上記第一の実施の形態に係るラベル貼付装置100とは、折曲補助手段30の構成が異なっている。
吸引ノズル32は、エアシリンダ装置33により進退動可能に設けられている。エアシリンダ装置33は、吸引ノズル32が取り付けられるピストンと機台(図示せず)側のシリンダとからなる。そして、吸引ノズル32は、エアシリンダ装置33による進出時にラベルLの一部2の表面に当接あるいは近接して吸引によりラベルLを吸着し、エアシリンダ装置33による後退時にラベルLの一部2を裏面側から表面側に山形に折り曲げて突出させ折曲部Mを形成する。吸引ノズル32によりエアシリンダ装置26(折曲手段)とともにラベルLの一部2を折り曲げるので、折り曲げが確実に行なわれる。
図9(a)に示すように、ラベル搬送手段10により、ラベルLが搬送され、台紙Dが剥離板11により折り返しされてラベルLが引き剥がされると、吸着板21は、吸着位置XにおいてラベルLを吸着する。この状態で、図9(b)に示すように、エアシリンダ装置26が作動し、他方の分割体21cが離間位置Vに位置させられる。これにより、一方の分割体21bと他方の分割体21cとの間に裏面側から表面側に突出するラベルLの一部2が入り込むことのできる折込み空間eが形成される。
この状態で、リーダライタ13によりRFIDダグTのICチップTaに対する情報の書き込みまたは読み込みを行なう。この際にも、上記と同様に、情報の書き込みまたは読み込みによりRFIDダグTの良・不良を検知する。
それから、図8及び図9(c)に示すように、エアシリンダ装置26が作動し、他方の分割体21cを離間位置Vから接合位置Sに移動させるとともに、エアシリンダ装置33が作動して吸引ノズル32を後退させる。これにより、一方の分割体21b及び他方の分割体21cがラベルLの搬送方向R両端部側を夫々吸着保持しながら、一方側面3及び他方側面4の裏面同士が互いに近接する方向に一方側面3の曲部7と他方側面4の曲部7を押圧して折曲部Mを形成する。この場合、吸引ノズル32によりラベルLの一部2が引っ張られるので、ラベルLの一部2が確実に山形に折り曲げられていく。
よって、作用,効果は上記第一の実施の形態に係るラベル貼付装置と同様である。
この第三の実施の形態に係るラベル貼付装置が対象とするラベルLは、図14及び図17に示すように、ラベルLのRFIDタグTが付設されたタグ付設部位1を含むラベルLの一部2が、ラベルLの端部に形成されるものである。
第三の実施の形態に係るラベル貼付装置300は、上記第一の実施の形態に係るラベル貼付装置100と略同様に構成されるが、上記第一の実施の形態に係るラベル貼付装置100とは、折曲貼付手段の構成が異なっている。
即ち、この吸着板41は、剥離板11で剥離されたラベルLのRFIDタグTが付設されたタグ付設部位1を含むラベルLの一部2が裏面側(粘着層B側)から表面側(表示層U側)に突出可能にラベルLの表面側(表示層U側)を吸着するものである。
折曲貼付手段40の吸着板41には、ラベルLの表面を吸着するためのエアを吸引する複数の小孔41aが設けられている。この吸着板41は、支持部材42を介して、ベース43に対して支持されている。
また、押圧部材46のラベルLの搬送方向R後端部には、ラベルLの搬送方向R前端を支承する支承部49が突設されている。この支承部49には押圧部材46の接合位置Sにおいて、搬送されるラベルLの前端を検知するセンサ50が設けられている。
この状態では、図12(b)に示すように、押圧部材46が離間位置Vに位置させられ、吸着板41と押圧部材46との間に裏面側から表面側に突出するラベルLの一部2が入り込むことのできる折込み空間eが形成される。
リーダライタ13の少なくともアンテナをラベルLの一部2を臨む位置に設けたので、物品WへのラベルL貼付前の最終段階で金属部材から成る吸着板41(ラベル保持手段)や折曲貼付手段40からの影響を受けることなく、確実にRFIDダグTのICチップTaに情報の書き込みまたは読み込みを行なうことができる。この時、RFIDタグTの良・不良を検出することもできるので、RFIDタグTが良品の場合は、確実にICチップTaへ情報を書き込むことができ、その後、RFIDタグTを損傷させることもない。もし、RFIDタグTが不良であることを検知した時は、この検知に基づいて例えば装置を停止させ、不良に係るラベルを取り除くなどの対応をとることができ、不良検出の精度を確実に向上させることができる。
その後、図13に示すように、ラベル貼付制御部92がエアシリンダ装置47を作動し、押圧部材46を接合位置Sから離間位置Vに移動させるとともに、ラベル貼付制御部92がエアシリンダ装置28を作動して、吸着板41を吸着位置Xから貼付位置Yに移動させる。これにより、吸着したラベルLが物品Wに貼付される。ラベルLが物品Wに貼付された状態では、図14に示すように、山形に突出させられたラベルLの一部2である折曲部Mが、物品Wから起立する。
よって、作用,効果は上記第一の実施の形態に係るラベル貼付装置と同様である。
尚また、上記実施の形態において、折曲補助手段30を、ラベルの一部2に裏面側からエアを吹き出すエア吹き出しノズル、またはラベルの一部2を表面側から吸引する吸引ノズルを用いて説明したが、これに限定するものではなく、RFIDタグTが付設されたラベルLの一部2を同じ方向に折り曲がるように補助するものであれば良く適宜変更して構わない。
T RFIDタグ
U 表示層
B 粘着剤層
P フィルム層
D 台紙
Ta ICチップ
Tb 通信用アンテナ
Ha 横幅
Hb 縦幅
W 物品
R 搬送方向
1 タグ付設部位
2 ラベルの一部
3 一方側面
4 他方側面
5 ミシン目
6 頂部
7 曲部
8 貼付面
M 折曲部
C コンベア
10 ラベル搬送手段
11 剥離板
12 センサ
13 リーダライタ
20 折曲貼付手段
21 吸着板(ラベル保持手段)
21a 小孔
21b 一方の分割体
21c 他方の分割体
22 支持部材
23 ベース
24 レール
25 スライダ
26 エアシリンダ装置(折曲手段)
27 移動手段
28 エアシリンダ装置
29 ガイド
29a ガイドシャフト
29b ガイド管
S 接合位置
V 離間位置
e 折込み空間
X 吸着位置
Y 貼付位置
30 折曲補助手段
31 エア吹き出しノズル
32 吸引ノズル
33 エアシリンダ装置
34 エア吹き出しノズル
40 折曲貼付手段
41 吸着板(ラベル保持手段)
41a 小孔
42 支持部材
43 ベース
44 レール
45 スライダ
46 押圧部材
47 エアシリンダ装置(折曲手段)
48 支持体
49 支承部
50 センサ
80 CPU
81 非揮発性メモリ
82 EEPROM
83 RAM
84 ホスト
85 外部インタフェース
86 搬送モータ
87 搬送モータ制御部
88 操作部
89 操作制御部
90 センサ制御部
91 リーダライタ制御部
92 ラベル貼付制御部(折曲制御手段)
93 システムバス
94 スキャナ
100 ラベル貼付装置(第一の実施の形態)
200 ラベル貼付装置(第二の実施の形態)
300 ラベル貼付装置(第三の実施の形態)
Claims (14)
- ICチップ及び通信用アンテナから成るRFIDタグが付設されたラベルを物品に貼付するラベル貼付装置において、
前記ラベルの表面側を保持するラベル保持手段と、
前記ラベルのRFIDタグが付設されたタグ付設部位を含む前記ラベルの一部を裏面側から表面側に山形に折込んで突出させて前記ラベルを貼付する折曲貼付手段と、
前記RFIDダグのICチップに対しアンテナを介して情報の書き込みまたは読み込みを行なうリーダライタとを備え、
前記折曲貼付手段が前記ラベルの一部を折曲する際、前記ラベルの一部を臨む位置に前記リーダライタの少なくとも前記アンテナを配置させたことを特徴とするラベル貼付装置。 - 前記折曲貼付手段は、前記ラベルのRFIDタグが付設されたタグ付設部位を含む前記ラベルの一部を裏面側から表面側に山形に折込んで突出させる折曲手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のラベル貼付装置。
- 前記ラベル保持手段は、前記ラベルを吸着する一対の分割体から成り、
前記折曲手段は、前記分割体のいずれかを離間位置及び接合位置の2位置に移動可能にすると共に、前記分割体の互いに対向する端面で、前記ラベルの一部を折り曲げ、頂部を境に形成され夫々曲部を有した一方側面及び他方側面の表面に夫々当接してこれらを押し、折曲部を形成し、
前記リーダライタの少なくともアンテナを前記分割体の離間位置において当該分割体間に配置したことを特徴とする請求項2記載のラベル貼付装置。 - 前記ラベルの一部を折り曲げ、頂部を境に形成され他方側面の曲部側を押圧する押圧部材を備え、
前記折曲手段は、前記押圧部材を離間位置及び接合位置の2位置に移動可能にすると共に、前記押圧部材及び前記ラベル保持手段が、前記ラベルの一方側面及び他方側面の裏面同士が互いに近接する方向に一方側面の曲部と他方側面の曲部を押圧して前記ラベルの一部を折り曲げ、折曲部を形成し、
前記リーダライタの少なくともアンテナを前記押圧部材の離間位置において当該押圧部材及びラベル保持手段間に配置したことを特徴とする請求項2記載のラベル貼付装置。 - 前記折曲貼付手段は、前記ラベルの一部を裏面側から表面側に山形に折込みを補助する折曲補助手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のラベル貼付装置。
- 前記折曲補助手段は、前記ラベルの一部に裏面側からエアを吹き出し該エアの吹き出し力により該ラベルの一部を表面側に折込むエア吹き出しノズルを備えて構成したことを特徴とする請求項5に記載のラベル貼付装置。
- 前記折曲補助手段は、前記ラベルの一部を表面側から吸引して該ラベルの一部を表面側に折込む吸引ノズルを備えて構成したことを特徴とする請求項5に記載のラベル貼付装置。
- 前記ラベル貼付装置は、前記折曲手段または前記折曲補助手段を駆動し、前記ラベルの一部を裏面側から表面側に山形に折込むか否かを制御する折曲制御手段を備えて構成したことを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載のラベル貼付装置。
- 前記ラベル貼付装置は、前記ラベルの一部を裏面側から表面側に山形に折込むか否かを設定する設定手段と、
前記設定手段で設定された設定値を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記設定値を判断する判断手段とを備え、
前記折曲制御手段は、前記判断手段が前記設定値を判断し、前記ラベルの一部を裏面側から表面側に山形に折込む旨の設定がされていると判断した場合に、前記折曲手段または前記折曲補助手段を駆動し、前記ラベルの一部を裏面側から表面側に山形に折込むことを特徴とする請求項8記載のラベル貼付装置。 - 前記ラベル貼付装置は、前記ラベル貼付装置の動作に関する情報を設定する操作部を備え、
前記設定手段は、前記操作部から設定されることを特徴とする請求項9記載のラベル貼付装置。 - 前記ラベル貼付装置は、外部機器と有線または無線にて通信を行う外部インタフェースを備え、
前記設定手段は、前記外部インタフェースが前記外部機器から受信した受信データにより設定されることを特徴とする請求項9記載のラベル貼付装置。 - 前記折曲貼付手段は、前記ラベル保持手段が前記ラベルを吸着する吸着位置及び吸着した前記ラベルを前記物品に貼付する貼付位置の2位置に移動させる移動手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のラベル貼付装置。
- 前記ラベル保持手段が、吸着板であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のラベル貼付装置。
- 前記リーダライタの少なくともアンテナを前記吸着板の支持材側に設けたことを特徴とする請求項13記載のラベル貼付装置。
Priority Applications (4)
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