JP2010086196A - 無線タグ構造体、無線タグラベル、タグテープ、及び無線タグカートリッジ - Google Patents

無線タグ構造体、無線タグラベル、タグテープ、及び無線タグカートリッジ Download PDF

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剛 磯村
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Abstract

【課題】貼り付け対象物が金属でない場合はコンパクトな形状のままとしつつ、貼り付け対象物が金属の場合には無線タグ回路素子を確実に金属から離間させて良好な通信を行う。
【解決手段】無線タグ構造体Tは、下部貼り付け面S1に対し貼り付けられる下面部1aと、下面部1aと略平行な初期状態からの面方向に対して引き起こし操作によって下面部1aに対し略直角となるように立ち上がった、2つの立設部1b,2aと、これら2つの立設部1b,2aに接続され、情報を記憶するIC回路部150と情報を送受信するタグアンテナ151とからなる無線タグ回路素子Toを有し、下面部1aと略平行な初期状態から引き起こし操作によって下面部1aに対し略平行を維持しつつ離間した、上面部2bとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部と情報送受信可能な無線タグと通信を行う無線タグ通信装置に関する。
外部と情報送受信可能な小型の無線タグを対象物に設け、対象物の探索や管理を行うことが広く行われている。無線タグに設けられる無線タグ回路素子は、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグアンテナとを備えており、無線タグ通信装置と非接触で情報の送受信を行うことができる。
近年、無線タグの利用の拡大によってその用途は多種多様となっており、それらの用途に応じた多様な態様の無線タグが望まれている。例えばOA機器の筐体やバインダーの背表紙等、金属面や金属近傍(金属が通信性能に影響を及ぼす範囲)に対し無線タグを取り付けたいというニーズが生じつつある。
ところで、一般に、無線タグ回路素子が金属に接するとその通信性能に影響があり、その影響が甚だしい場合には通信障害を招くおそれがある。そこで、このような点に配慮した従来技術として、例えば特許文献1記載のものがある。この従来技術の無線タグ(RFIDタックラベル)では、その一部領域を引き起こし可能とするための裂開線を設けている。そして、ラベルを金属製の物品に貼り付けて使用する場合には、操作者が、ラベルを物品に貼り付けた後に、裂開線に沿ってラベルの一部領域を引き起こし、さらに引き起こした領域(引き起こし片)の根元部分(連結部)を折り曲げられる。この結果、無線タグ回路素子(インレイ)を含む引き起し領域が、物品の表面から立ち上がった状態になって金属から離れるようになっている。一方、ラベルを、非金属の物品に貼り付けて使用する場合には、貼り付け後に引き起し操作を行うことなく、平面状態のまま物品に貼り付けられることで、通常のラベルと同様のコンパクトな状態で使用可能となっている。
特開2007−187767号公報
しかしながら、上記従来技術の無線タグにおいては、平面形状のラベルの一部領域(引き起こし領域)を単にL字形状に引き起こしただけの不安定な構造であるため、何かの接触や衝突等により引き起こし領域が折れ曲がったり、引き起こし前の状態に戻ったりして、離間していた無線タグ回路素子が金属に接して通信障害を招く可能性があった。
本発明の目的は、貼り付け対象物が金属でない場合はコンパクトな形状のままとしつつ、貼り付け対象物が金属の場合には無線タグ回路素子を確実に金属から離間させて良好な通信を行える、無線タグ構造体、これを実現可能な無線タグラベル、タグテープ、及び無線タグカートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、下部貼り付け面に対し貼り付けられる下面部と、前記下面部両端側にそれぞれ接続され、前記下面部と略平行な初期状態からの前記面方向に対して引き起こし操作によって前記下面部に対し略直角となるように立ち上がった、2つの立設部と、前記2つの立設部に接続され、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグアンテナとからなる無線タグ回路素子を有し、前記下面部と略平行な初期状態から前記引き起こし操作によって前記下面部に対し略平行を維持しつつ離間した、上面部とを有することを特徴とする。
本願第1発明の無線タグ構造体は、下面部、2つの立設部、上面部を有する。上面部には無線タグ回路素子が設けられ、下面部は下部貼り付け面に貼り付けられる。
このとき、2つの立設部は、もともとの下面部と略平行であった初期状態から、使用者が下面部面方向に対して引き起こし操作を行うことによって、下面部に対し略直角となるように立ち上げられて形成されたものである。また上面部も、下面部と略平行であった初期状態から上記引き起こし操作によって下面部に対し略平行な関係を維持したまま離間したものである。無線タグ回路素子は上面部に設けられていることから、上記の引き起こしによる離間によって無線タグ回路素子を貼り付け面に対し確実に離間させることができる。これにより、金属物に設ける場合(=貼り付け面が金属である場合)であっても、金属による通信干渉等の影響を受けることなく良好な通信を行える無線タグ構造体を実現することができる。
逆に、貼り付け対象が金属でない場合には、上記のような引き起こしを行う前の姿、すなわち下面部と上面部とを離間させない初期状態のまま、貼り付け面に接着すればよい。これにより、厚み方向寸法が比較的小さいコンパクトな形状のまま通常の無線タグとして使用することができる。
さらに、貼り付け対象が金属であるかどうかわからない場合は、最初に貼り付け対象は金属でないとみなして貼り付け面に貼り付け(但し、例えば後から引き起こしも可能なような仮置き状態としておく)ておき、無線タグ通信装置から情報読み取りを試行する。そして、情報読み取りがあまりうまくいかないようだったら(貼り付け対象が金属である可能性が高いので)上記引き起こしを行って上面部と下面部とを離間させた無線タグ構造体とし、金属による通信干渉等の影響を排除して良好な通信を行うようにすればよい。
以上のように、本願第1発明においては、貼り付け対象物が金属である場合は無線タグ回路素子を金属から確実に離間させて良好な通信を行うことができ、貼り付け対象物が金属でない場合は離間させずにコンパクトな形状のまま通信を行うことができる。さらに、貼り付け対象物が金属かどうか不明な場合には通信を試行した後で上記離間・非離間のいずれの態様とするかを選択することができる。したがって、貼り付け対象物の物性に関係なくいずれの場合も自在に使用可能な、オールマイティーで利便性の高い無線タグを実現することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記引き起こし操作によって、上下方向で前記下面部と前記上面部との間に挟まれ、水平方向で前記2つの立設部の間に挟まれた、中空部を有することを特徴とする。
これにより、貼り付け対象物が金属であった場合でも、上面部と下面部との間の中空部の介在により無線タグ回路素子を金属から確実に離間させ、良好な通信を行うことができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記中空部の上下方向寸法を維持する、前記中空部に配置された支持材を有することを特徴とする。
これにより、引き起こし後の中空部を介した上面部と下面部との離間状態を確実に維持することができる。
第4発明は、上記第3発明において、前記支持材は、前記引き起こし操作によって、立設部と同時に、前記下面部に対し略直角となるように立ち上がるとともに、前記初期状態において前記立設部と前記下面部との間に折り畳み可能な、折り畳み部であることを特徴とする。
これにより、引き起こしを行わない初期状態においては支持材を立設部と下面部との間に折り畳み、収納することができる。
第5発明は、上記第3発明において、前記支持材は、前記無線タグ回路素子の下方位置となるように前記中空部に配置された、支柱部材であることを特徴とする。
これにより、引き起こしを行った後に(初期状態においては存在しなかった)別部材としての支柱部材を中空部に配置し、無線タグ回路素子と貼り付け面との間を確実に離間させることができる。また別部材とすることで、強度の高い支持材を実現することができる。
第6発明は、上記第1乃至第5発明のいずれかにおいて、前記下面部を前記下部貼り付け面に接着するための第1粘着剤層と、前記2つの立設部のうち一方を側部貼り付け面に接着するための第2粘着剤層とを有することを特徴とする。
第1粘着剤層を備えることにより、別途接着剤等を準備しなくても、使用者は容易に下面部を下部貼り付け面に貼り付けることができる。また、この第1粘着剤層による下面部への貼り付けに加え、第2粘着剤層によって側面側も貼り付け対象に貼り付けることができるので、強固な固定構造を実現することができる。
上記目的を達成するために、第7発明は、第1基材層と、前記第1基材層を前記貼り付け面に接着するための粘着剤層と、前記粘着剤層を覆うように設けられ、前記貼り付け面への接着時には剥離可能な剥離材層と、前記第1基材層に対し両端側で接続され、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグアンテナとからなる無線タグ回路素子を備えた、第2基材層とを有する無線タグラベルであって、前記第1基材層は、貼り付け面に対し貼り付けられる下面部と、前記下面部の面方向一方側に位置し、面方向他方側への引き起こし操作により前記下面部に対し略直角となるように立ち上がり可能な第1立設部とを備え、前記第2基材層は、前記下面部の前記面方向他方側に接続され、前記引き起こし操作により前記下面部に対し略直角となるように立ち上がり可能に設けられた第2立設部と、前記第1立設部及び前記第2立設部に接続され、前記無線タグ回路素子が配置され、前記引き起こし操作によって前記下面部に対し略平行を維持しつつ離間可能な、上面部とを備えることを特徴とする。
本願第7発明の無線タグラベルは、第1基材層と第2基材層の2つの基材層を有する。第2基材層には無線タグ回路素子が設けられ、第1基材層は粘着剤層を介して貼り付け面に貼り付けられる。粘着剤層は、貼り付け前の状態では、剥離材層に覆われている。
このとき、第2基材層は上面部と第2立設部とから構成され、第1基材層は下面部と第1立設部とから構成されている。そして、使用者が(下面部の面方向への)引き起こし操作を行うことで、第1立設部及び第2立設部が下面部に対し略直角となるように立ち上がり、これによって上面部は下面部に対し略平行な関係を維持したまま離間する。無線タグ回路素子は上面部に設けられ、下面部が貼り付け面に対し貼り付けられることから、この引き起こしによって無線タグ回路素子を貼り付け面に対し確実に離間させることができる。これにより、無線タグラベルを金属物に設ける場合(=貼り付け面が金属である場合)であっても、金属による通信干渉等の影響を受けることなく、良好な通信を行うことができる。
逆に、貼り付け対象が金属でない場合には、上記のような引き起こしを行わず(すなわち第1基材層と第2基材層とを離間させることなく)、そのまま剥離材層を剥がして粘着剤層により第1基材層を貼り付け面に接着すればよい。これにより、厚み方向寸法が比較的小さいコンパクトな形状のまま通常の無線タグラベルとして使用することができる。
さらに、貼り付け対象が金属であるかどうかわからない場合は、最初に貼り付け対象は金属でないとみなして貼り付け面に貼り付け(但し、例えば後から引き起こしも可能なように第1立設部の粘着剤層は接着させないようにする)ておき、無線タグ通信装置から情報読み取りを試行する。そして、情報読み取りがあまりうまくいかないようだったら(貼り付け対象が金属である可能性が高いので)上記引き起こしを行って第1基材層と第2基材層とを離間させ、金属による通信干渉等の影響を排除して良好な通信を行うようにすればよい。
以上のように、本願第7発明の無線タグラベルにおいては、貼り付け対象物が金属である場合は無線タグ回路素子を金属から確実に離間させて良好な通信を行うことができ、貼り付け対象物が金属でない場合は離間させずにコンパクトな形状のまま通信を行うことができる。さらに、貼り付け対象物が金属かどうか不明な場合には通信を試行した後で上記離間・非離間のいずれの態様とするかを選択することができる。したがって、貼り付け対象物の物性に関係なくいずれの場合も自在に使用可能な、オールマイティーで利便性の高い無線タグラベルを実現することができる。
第8発明は、上記第7発明において、前記第2立設部と前記下面部との間に折り畳まれ、前記引き起こし操作後に前記中空部に現出して前記中空部の上下方向寸法を維持するための、折り畳み部を有することを特徴とする。
これにより、引き起こし後の中空部を介した上面部と下面部との離間状態を確実に維持することができる。また、引き起こしを行わない初期状態においては立設部と下面部との間に折り畳んで収納することができる。
第9発明は、上記第7又は第8発明において、前記粘着剤層は、前記下面部を、下部の前記貼り付け面に接着するための第1粘着剤層と、前記引き起こし操作後に前記第1立設部を側部の前記貼り付け面に接着するための第2粘着剤層とを含むことを特徴とする。
第1粘着剤層により、別途接着剤等を準備しなくても、使用者は容易に下面部を下部貼り付け面に貼り付けることができる。また、第1粘着剤層による下面部への貼り付けに加え、第2粘着剤層によって側面側も貼り付け対象に貼り付けることができるので、強固な固定構造を実現することができる。
第10発明は、上記第9発明において、前記剥離材層は、前記第1粘着剤層を覆う第1剥離部分と、前記第2粘着剤層を覆う第2剥離部分と、前記第1剥離部分と前記第2剥離部分との境界位置の、厚さ方向少なくとも一部分を切断した切断線とを備えることを特徴とする。
第2粘着剤層は第1立設部に対応して設けられていることから、引き起こし時に第1立設部とともに下面部に対し略直角となるように立ち上がり、下面部に対応する第1粘着剤層に対して略直角方向となる。この結果、剥離材層は、第2粘着剤層を覆う第2剥離部分と第1粘着剤層を覆う第1剥離部分との境界で、引き起こし時において、略直角する位置関係に折り曲げられることになる。そこで本願第10発明では、第1剥離部分と第2剥離部分との間を少なくとも一部切断した切断線を設けており、これによって、上記の折り曲げが円滑に行えるようにすることができる。
また、これにより、切断線より第1剥離部分のみを引き剥がし、第2剥離部分を剥がさないまま残すことも可能となる。これを前述の通信試行時に活用することも可能である。すなわち、貼り付け対象が金属であるかどうかわからない場合は、最初に第1剥離部分のみを引き剥がして第1粘着剤層により下面部を下部の貼り付け面に貼り付けておき(第2剥離部分は剥離せず残す。そうしないと後述の引き起こしが不可能となるため)、無線タグ通信装置から情報読み取りを試行する。そして、情報読み取りがうまく行った場合は残りの第2剥離部分も剥離して第2粘着剤層により第1立設部も下部の貼り付け面に貼り付け、通常のコンパクトな無線タグとして使用する。一方、情報読み取りがあまりうまくいかないようだったら上記引き起こしを行って第1基材層と第2基材層とを離間させるようにすればよい。この場合、引き起こし後に第2剥離部分を剥離して、側方の貼り付け面に貼り付けて強固な固定構造を実現することもできる。
上記目的を達成するために、第11発明は、第1基材層と、前記第1基材層を前記貼り付け面に接着するための粘着剤層と、前記粘着剤層を覆うように設けられ、前記貼り付け面への接着時には剥離可能な剥離材層と、前記第1基材層に対しテープ幅方向両端側で接続され、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグアンテナとからなる無線タグ回路素子を備えた、第2基材層とを有するタグテープであって、前記第1基材層は、貼り付け面に対し貼り付けられる下面部と、前記下面部のテープ幅方向一方側に位置し、テープ幅方向他方側への引き起こし操作により前記下面部に対し略直角となるように立ち上がり可能な第1立設部とを備え、前記第2基材層は、前記下面部の前記テープ幅方向他方側に接続され、前記引き起こし操作により前記下面部に対し略直角となるように立ち上がり可能に設けられた第2立設部と、前記第1立設部及び前記第2立設部に接続され、前記無線タグ回路素子が配置され、前記引き起こし操作によって前記下面部に対し略平行を維持しつつ離間可能な、上面部とを備えることを特徴とする。
本願第11発明のタグテープは、第1基材層と第2基材層の2つの基材層を有する。第2基材層には無線タグ回路素子が設けられている。このタグテープを用いることでタグラベル作成装置において無線タグラベルを作成することができ、無線タグラベルの使用時には、第1基材層が粘着剤層を介し貼り付け面に貼り付けられる。なお、粘着剤層は、貼り付け前の状態では、剥離材層に覆われている。
このとき、第2基材層は上面部と第2立設部とから構成され、第1基材層は下面部と第1立設部とから構成されている。そして、使用者がテープ幅方向への引き起こし操作を行うことで、第1立設部及び第2立設部が下面部に対し略直角となるように立ち上がり、これによって上面部は下面部に対し略平行な関係を維持したまま離間する。無線タグ回路素子は上面部に設けられ、下面部が貼り付け面に対し貼り付けられることから、この引き起こしによって無線タグ回路素子を貼り付け面に対し確実に離間させることができる。これにより、無線タグラベルを金属物に設ける場合(=貼り付け面が金属である場合)であっても、金属による通信干渉等の影響を受けることなく、良好な通信を行うことができる。
逆に、貼り付け対象が金属でない場合には、上記のような引き起こしを行わず(すなわち第1基材層と第2基材層とを離間させることなく)、そのまま剥離材層を剥がして粘着剤層により第1基材層を貼り付け面に接着すればよい。これにより、厚み方向寸法が比較的小さいコンパクトな形状のまま通常の無線タグラベルとして使用することができる。
さらに、貼り付け対象が金属であるかどうかわからない場合は、最初に貼り付け対象は金属でないとみなして貼り付け面に貼り付け(但し、例えば後から引き起こしも可能なように第1立設部の粘着剤層は接着させないようにする)ておき、無線タグ通信装置から情報読み取りを試行する。そして、情報読み取りがあまりうまくいかないようだったら(貼り付け対象が金属である可能性が高いので)上記引き起こしを行って第1基材層と第2基材層とを離間させ、金属による通信干渉等の影響を排除して良好な通信を行うようにすればよい。
以上のように、本願第11発明のタグテープによれば、貼り付け対象物が金属である場合は無線タグ回路素子を金属から確実に離間させて良好な通信を行え、貼り付け対象物が金属でない場合は離間させずにコンパクトな形状のまま通信を行える無線タグラベルを実現することができる。さらに、貼り付け対象物が金属かどうか不明な場合には通信を試行した後で上記離間・非離間のいずれの態様とするかを選択することができる。したがって、貼り付け対象物の物性に関係なくいずれの場合も自在に使用可能な、オールマイティーで利便性の高い無線タグラベルを実現することができる。
上記目的を達成するために、第12発明は、タグテープを巻回して構成したタグテープロールを備え、タグラベル作成装置に着脱可能に構成された無線タグカートリッジであって、前記タグテープは、貼り付け面に対し貼り付けられる第1基材層と、前記第1基材層を前記貼り付け面に接着するための粘着剤層と、前記粘着剤層を覆うように設けられ、前記貼り付け面への接着時には剥離可能な剥離材層と、前記第1基材層に対しテープ幅方向両端側で接続され、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグアンテナとからなる無線タグ回路素子を備えた、第2基材層とを有し、前記第1基材層は、下面部と、前記下面部のテープ幅方向一方側に位置し、テープ幅方向他方側への引き起こし操作により前記下面部に対し略直角となるように立ち上がり可能な第1立設部とを備え、前記第2基材層は、前記下面部の前記テープ幅方向他方側に接続され、前記引き起こし操作により前記下面部に対し略直角となるように立ち上がり可能に設けられた第2立設部と、前記第1立設部及び前記第2立設部に接続され、前記無線タグ回路素子が配置され、前記引き起こし操作によって前記下面部に対し略平行を維持しつつ離間可能な、上面部とを備えることを特徴とする。
本願第12発明の無線タグカートリッジに設けられたタグテープロールに巻回されたタグテープは、第1基材層と第2基材層の2つの基材層を有する。第2基材層には無線タグ回路素子が設けられている。この無線タグカートリッジをタグラベル作成装置に装着し、タグテープロールから繰り出したタグテープを用いて、タグラベル作成装置で無線タグラベルを作成することができる。作成された無線タグラベルの使用時には、第1基材層が粘着剤層を介し貼り付け面に貼り付けられる。なお、粘着剤層は、貼り付け前の状態では、剥離材層に覆われている。
このとき、第2基材層は上面部と第2立設部とから構成され、第1基材層は下面部と第1立設部とから構成されている。そして、使用者がテープ幅方向への引き起こし操作を行うことで、第1立設部及び第2立設部が下面部に対し略直角となるように立ち上がり、これによって上面部は下面部に対し略平行な関係を維持したまま離間する。無線タグ回路素子は上面部に設けられ、下面部が貼り付け面に対し貼り付けられることから、この引き起こしによって無線タグ回路素子を貼り付け面に対し確実に離間させることができる。これにより、無線タグラベルを金属物に設ける場合(=貼り付け面が金属である場合)であっても、金属による通信干渉等の影響を受けることなく、良好な通信を行うことができる。
逆に、貼り付け対象が金属でない場合には、上記のような引き起こしを行わず(すなわち第1基材層と第2基材層とを離間させることなく)、そのまま剥離材層を剥がして粘着剤層により第1基材層を貼り付け面に接着すればよい。これにより、厚み方向寸法が比較的小さいコンパクトな形状のまま通常の無線タグラベルとして使用することができる。
さらに、貼り付け対象が金属であるかどうかわからない場合は、最初に貼り付け対象は金属でないとみなして貼り付け面に貼り付け(但し、例えば後から引き起こしも可能なように第1立設部の粘着剤層は接着させないようにする)ておき、無線タグ通信装置から情報読み取りを試行する。そして、情報読み取りがあまりうまくいかないようだったら(貼り付け対象が金属である可能性が高いので)上記引き起こしを行って第1基材層と第2基材層とを離間させ、金属による通信干渉等の影響を排除して良好な通信を行うようにすればよい。
以上のように、本願第12発明の無線タグカートリッジによれば、貼り付け対象物が金属である場合は無線タグ回路素子を金属から確実に離間させて良好な通信を行え、貼り付け対象物が金属でない場合は離間させずにコンパクトな形状のまま通信を行える無線タグラベルを実現することができる。さらに、貼り付け対象物が金属かどうか不明な場合には通信を試行した後で上記離間・非離間のいずれの態様とするかを選択することができる。したがって、貼り付け対象物の物性に関係なくいずれの場合も自在に使用可能な、オールマイティーで利便性の高い無線タグラベルを実現することができる。
本発明によれば、貼り付け対象物が金属でない場合はコンパクトな形状のままとしつつ、貼り付け対象物が金属の場合には無線タグ回路素子を確実に金属から離間させ、良好な通信を行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の無線タグの全体構造を表す斜視図である。
図1において、無線タグT(無線タグ構造体)は、下面部1aと、2つの立設部1b,2aと、上面部2bと、粘着剤層3a(第1粘着剤層)と、粘着剤層3b(第2粘着剤層)と、剥離部分4b(詳細は後述)とを有している。
下面部1aは、貼り付け対象物Mの表面(以下適宜、「下部貼り付け面S1」という)に対し、上記粘着剤層3aを介し貼り付けられている。なお、この例では下部貼り付け面S1を貼り付ける対象の一例として薄い貼り付け対象物Mを示しているが、これに限らず、例えば鋳塊物などの表面に貼り付けてもよい(以下、各変形例についても同様)。
立設部1b,2aは、下面部1aの図示左右方向両端側にそれぞれ接続され、下面部1aと略平行な初期状態からの引き起こし操作(詳細は後述)によって下面部1aに対し略直角となるように立ち上げられたものである。
上面部2bは、上記2つの立設部1b,2aの上端部に接続され、下面部1aと略平行な初期状態から上記引き起こし操作によって下面部1aに対し略平行を維持しつつ離間したものである。この離間により中空部Cyが形成される。中空部Cyは、上下方向で下面部1aと上面部2bとの間に挟まれるとともに、水平方向で2つの立設部1b,2aの間に挟まれている。そして、この中空部Cyには、支柱Si(支持部材、支持材)が設けられている。
このとき、上面部2bの表面(図中上側)には、無線タグ回路素子To(詳細は後述)を備えたインレットTgが、例えば適宜の粘着剤により接着されている。上記支柱Siは、中空部Cyの上下方向寸法を維持するために、この例ではインレットTgの下方の位置となるよう中空部Cyに配置されたものであり、金属を除く適宜の素材(直立を保てる程度の強度を持ったもの)で形成されている(なお、インレットTgの下方ではなく、例えば上面部2bの長手方向中央部に配置する等でもよい)。これにより、インレットTg(詳細には、インレットTgに備えられる、後述の無線タグ回路素子Toのタグアンテナ151。以下同様)と、下部貼り付け面S1との間の離間距離が、5mm以上90mm以下に維持されるようになっている。
さらに、上面部2bには、無線タグTの長手方向(図中、左上方向から右下方向)に沿って、無線タグ回路素子Toに記憶された情報に対応する印字R(この例では「123456789」の数字)が印字されている。
粘着剤層3bは、剥離部分4bを剥がすことにより立設部1bを側方の部材に接着可能である(本実施形態はそのような用い方をしない例である。後述の(1)の変形例を参照)。
以上のような構成の無線タグTは、例えば後述のタグラベル作成装置によって作成された無線タグラベルL(後述の図2参照)を、使用者が折り曲げ線6,7(この例では印字している)で折り曲げ、上記引き起こし操作を行うことで、図1に示す構造としたものである。図2(a)は、この引き起こし操作前の上記無線タグラベルLの外観を表す斜視図である。なお、対比のために、引き起こし操作後の状態を図2(b)に示している。
これら図2(a)及び図2(b)において、無線タグラベルLは、複数層(この例では4層)の積層構造を備えている。概略的には、表側(図2(a)中上側)よりその反対側(図2(a)中下側)に向かって、上記上面部2b及び上記立設部2aからなる基材層2(第2基材層)と、上記下面部1a及び上記立設部1bからなる基材層1(第1基材層)と、上記粘着剤層3a及び上記粘着剤層3bからなる粘着剤層3と、上記剥離部分4bを含む剥離材層4と、の順序で積層されている。
基材層1は、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)等により構成されている。上記立設部1b(第1立設部)は、上記下面部1aの面方向一方側(この例では、図示右側。後述のタグテープのテープ幅方向一方側)に位置している。また上記立設部1bは、面方向他方側(この例では、図示左側。後述のタグテープのテープ幅方向他方側)への上記引き起こし操作により、下面部1aに対し略直角となるように立ち上がる(図2(b)参照)ようになっている。
基材層2は、上記基材層1と同様、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)等から構成されている。この基材層2は、上記基材層1に対し面方向両端側(図2(a)中左右方向両端側。後述のタグテープのテープ幅方向両端側)で接続されている。また上記立設部2a(第2立設部)は、上記下面部1aの面方向他方側(図2(b)中左側。後述のタグテープのテープ幅方向他方側)端部に接続されており、上記引き起こし操作により下面部1aに対し略直角となるように立ち上がる(図2(b)参照)ようになっている。
粘着剤層3は、適宜の粘着剤から構成されている。この粘着剤層3は、下面部1aを前述の下部貼り付け面S1に接着するための上記粘着剤層3aと、上記引き起こし時に側方に位置する粘着剤層3bとから構成されている。
剥離材層4は、上記粘着剤層3を覆うように設けられ、接着時には粘着剤層3から剥離可能に構成されている。この剥離材層4は、上記粘着剤層3aを覆う上記剥離部分4a(第1剥離部分)と、上記粘着剤層3bを覆う剥離部分4b(第2剥離部分)と、これら剥離部分4a,4bの境界位置の厚さ方向の少なくとも一部分を切断(この例では厚さ方向全部を分断)したハーフカット線Hc(切断線)とを備えている。これにより、剥離材層4のハーフカット線Hcを境に、上記剥離部分4aのみを引き剥がしつつ剥離部分4bを剥がさないまま残し、貼り付け対象物M等の貼り付け面に接着できるようになっている。
そして、使用者が、図2(a)で示した無線タグラベルLを、折り曲げ線6,7で折り曲げ(折り曲げ線6は山折り、折り曲げ線7は谷折り)て、上記引き起こし操作を行うことにより、立設部1b,2aが下面部1aに対し略直角になるように立ち上がり、上面部2bが下面部1aに対し略平行な関係を維持したまま離間し(上記中空部Cyを形成し)、図2(b)に示した立体構造が得られる。この無線タグラベルLの引き起こし操作を、図3(a)〜(c)を用いて以下詳細に説明する。
図3(a)〜(c)は、引き起こし操作前の状態の無線タグラベルLの外観を表すラベル短手方向(=幅方向)側図面であり、図3(b)は引き起こし操作途中のラベル短手方向側図面であり、図3(c)は引き起こし操作完了後の状態のラベル短手方向側図面であり、図3(d)は引き起こし操作完了後に貼り付けた状態のラベル短手方向側図面である。
図3(a)において、無線タグラベルLは、基材層2(上面部2b及び立設部2a)、基材層1(下面部1a及び立設部1b)、粘着剤層3(粘着剤層3a及び粘着剤層3b)、及び剥離材層4(剥離部分4a及び剥離部分4b)が、略平行な状態(以下適宜、「初期状態」と称する)となっている。前述の図2(a)は、この初期状態を表している。
そして、使用者が、上記初期状態の無線タグラベルLを面方向(この例では図示左側)への引き起こし操作を行うことによって、図3(b)に示すように、基材層1の下面部1aに略平行な状態であった立設部1b,2aが徐々に略直角となるように立ち上がる。このとき、立設部1bに対応して設けられている粘着剤層3bにおいても、下面部1aに略平行な状態から立設部1bとともに下面部1aに対して略直角となるように徐々に立ち上がる。これに伴い、剥離材層4は、上記粘着剤層3bを覆う剥離部分4bと粘着剤層3aを覆う剥離部分4aとの境界のハーフカット線Hcの位置で折れ曲がる。
その後、図3(c)に示すように、立設部1b,2aは下面部1aに対し略直角となり、粘着剤層3bは(下面部1aに対応して設けられている)粘着剤層3aに対し略直角となる。前述の図2(b)はこの状態を表している。このとき、上記立設部1b,2aに接続されている上面部2bは、下面部1aに対し略平行であった初期状態から、引き起こし操作により立設部1b,2aが立ち上がることによって、下面部1aに対し略平行な関係を維持したまま離間する。これにより、前述したように、下面部1aと上面部2bとの間に中空部Cyが形成される。
そして、使用者が、上記引き起こし操作が完了して図3(c)に示す立体構造となった無線タグラベルLの粘着剤層3aを覆う剥離材層4aを剥がして、図3(d)に示すように、粘着剤層3aにより下面部1aを上記貼り付け面に対し貼り付ける。このとき、上記中空部Cyに支柱Siを挿入して配置することで、中空部Cyをさらに確実に安定的に保ち、インレットTgを貼り付け対象物Mから確実に離間させることができる。前述の図1はこの状態を表している。
図4は、上記インレットTgの側面構造を表す模式図である。
図4において、インレットTgは、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)等から構成された略シート状のアンテナ基材(アンテナパターンシート)160と、このアンテナ基材160の表側(図中上側)に設けられ、情報の送受信を行うタグアンテナ151と、ICチップ保持部材161とを備えている。ICチップ保持部材161は、上記タグアンテナ151に接続するように設けられ、情報を更新可能に(書き換え可能に)記憶するIC回路部150(図示せず。後述の図5参照)を備えている。なお、上記タグアンテナ151及び上記IC回路部150によって無線タグ回路素子Toが構成されている。
図5は、上記無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。なお、図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
図5において、無線タグ回路素子Toは、非接触で信号の送受信を行う上記タグアンテナ151と、このタグアンテナ151に接続された上記IC回路部150とを有している。
IC回路部150は、上記タグアンテナ151により受信された質問波を整流する整流部152と、この整流部152により整流された質問波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部153と、上記タグアンテナ151により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部157に供給するクロック抽出部154と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部155と、上記タグアンテナ151に接続された変復調部156と、上記メモリ部155、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部157とを備えている。
変復調部156は、上記タグアンテナ151により受信された無線タグ情報通信装置側のアンテナからの質問波の復調を行い、また、上記制御部157からの返信信号を変調し、タグアンテナ151より応答波(タグIDを含む信号)として送信する。
クロック抽出部154は受信した信号からクロック成分を抽出し当該クロック成分の周波数に対応したクロックを制御部157に供給する。
制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、この返信信号を上記変復調部156により上記タグアンテナ151から返信する制御等の基本的な制御を実行する。
上記無線タグラベルLは、上記無線タグ回路素子Toを備えたタグテープを用いて、タグラベル作成装置により作成することができる。図6は、そのようなタグラベル作成装置の構成の一例を表す概念的説明図である。
図6において、タグラベル作成装置100は、カートリッジ120(無線タグカートリッジ)が着脱可能なカートリッジホルダ部130と、印字ヘッド105と、搬送ローラ115と、装置アンテナ106と、高周波回路101と、カッタ107と、このカッタ107を駆動して切断動作を行わせるソレノイド108と、そのソレノイド108を制御するソレノイド駆動回路109と、操作部114と、上記搬送ローラ115を駆動するモータ116と、このモータ116を制御するモータ駆動回路117と、上記高周波回路101、ソレノイド駆動回路109等を介し、タグラベル作成装置100全体の動作を制御するための制御回路102とを有する。
上記カートリッジ120には、タグテープロール104(本来は渦巻き状であるが簡略化して同心円で図示している)が備えられている。タグテープロール104は、タグテープ103をテープ長手方向と略直交する軸のまわりに巻回して構成されている。タグテープ103には、所定間隔で上記インレットTg(前述したように上記無線タグ回路素子Toを含む)が備えられている。
搬送ローラ115は、印字ヘッド105に対向して設けられ、制御回路102により制御されてタグテープロール104を搬送する。
印字ヘッド105は、タグテープ103の表面(詳細には後述の基材層1の表面)に上記印字Rの印刷(図2等参照)を行う(併せて折り曲げ線6を印刷するようにしてもよい)。
操作部114は、印字Rの内容や無線タグ回路素子Toへの書き込み情報などを、使用者が選択入力可能に構成されている。
装置アンテナ106は、タグテープ103のインレットTgに備えられた無線タグ回路素子Toに対し、無線通信により情報の送受信を行う。高周波回路101は、無線タグ回路素子ToのIC回路部150へのアクセス情報を生成し、上記装置アンテナ106を介して無線タグ回路素子Toへ送信し、無線タグ回路素子ToのIC回路部150への読み取り(又は情報書き込み)を行う。
カッタ107は、上記無線タグ回路素子Toへの上記情報書き込みが終了したタグテープ103を所定の長さに切断して無線タグラベルLとする。
制御回路102は有線又は無線の通信回線(ネットワーク)を介して他のコンピュータ、サーバ、端末等と接続されており、それらと情報の送受が可能となっている。
図7は、上記タグテープ103の断面構造を表す、図6中A−A′断面による横断面図である。この図7に示すように、タグテープ103は、上記図2(a)や図3(a)に示したラベル積層構造に対応し、上記基材層2、上記基材層1、上記粘着剤層3、及び上記剥離材層4をこの順序で積層した4層構造となっている。剥離材層4は、予め形成された上記ハーフカット線Hcによって上記剥離部分4aと上記剥離部分とに区分されている。これにより、上記積層構造のタグテープ103を上記カッタ107で適宜の長手方向長さに切断することで(さらに併せて上記無線タグ回路素子Toへの情報読み取り又は情報書き込みを行うことで)、上記図2(a)や図3(a)に示した無線タグラベルLを得ることができる。
図8は、無線タグラベルLの作成時に上記タグラベル作成装置100の制御回路102によって実行される制御手順を表すフローチャートである。
図8において、まず最初に、ステップS110で、操作者(使用者)の操作部114での操作入力に基づき、上記無線タグラベルLに印字したい印字Rや無線タグ回路素子Toへの書き込み情報等を含む操作信号が操作部114より入力される。
その後、ステップS120に移り、モータ駆動回路117に制御信号を出力してモータ116を介し搬送ローラ115を駆動してタグテープ103の搬送を行いつつ、印字ヘッド105に制御信号を出力して上記ステップS110で入力した印字R(及び折り曲げ線6)の印字を行う。また、高周波回路101に制御信号を出力し装置アンテナ106を介し無線タグ回路素子Toに対して上記ステップS110で入力した情報の書込み(例えば識別情報であるタグIDと記憶させたい物品情報等の書込み)を行う。
その後、ステップS130では、ソレノイド駆動回路109に制御信号を出力してソレノイド108を介しカッタ107を駆動してタグテープ103の切断を行い、これによって1つのインレットTg(無線タグ回路素子To)を備えた無線タグラベルLを作成し、このフローを終了する。
なお、この例では、予め、剥離材層4の剥離部分4a,4bの境界位置にハーフカット線Hcを備えたタグテープ103を用いて、無線タグラベルLの作成を行った。しかしながら、これに限らず、タグラベル作成装置100にハーフカッタを設けてタグテープ103の対応する位置に切断を行い、上記ハーフカット線Hcを形成してもよい。
なお、上記フローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
以上説明したように、本実施形態の無線タグTは、使用者の引き起こし操作によって、上面部2bが下面部1aに対し略平行を維持しつつ離間するので、インレットTgを下部貼り付け面S1から離間させることができる(図1及び図3(d)参照)。これにより、貼り付け対象物Mが金属である場合でも、インレットTgを金属から確実に離間させることができる。この結果、金属による通信干渉等の影響を受けることなく、良好な通信を行うことができる。
また、貼り付け対象物Mが金属でない場合は、上記のような引き起こしを行うことなく、すなわち下面部1aと上面部2bとを離間させない状態(図2(a)及び図3(a)参照)で、そのまま剥離材層4aを剥がして粘着剤層3aにより下面部1aを下部貼り付け面S1に接着すればよい。この結果、厚み方向寸法が比較的小さいコンパクトな形状のまま通常の無線タグとして使用することができる。
さらに、貼り付け対象物Mが金属かどうか不明な場合は、最初に貼り付け対象物は金属でないとみなして下面部1aと上面部2bとを離間させない上記の状態で下部貼り付け面S1に貼り付けておき(但し、例えば後から引き起こし可能なように、粘着剤層3bは接着させない仮置き状態としておく)、例えば無線タグ通信装置から無線タグ回路素子Toに対し情報読み取りを試行する。そして、情報読み取りがあまりうまくいかないようだったら(貼り付け対象物Mが金属である可能性が高いので)、上記の引き起こしを行って下面部1aと上面部2bとを離間させた状態(図1及び図3(d)参照)で通信を行う(この時点で、引き起こし後に剥離部分4bを剥離して、側方側の部材に貼り付けて強固な固定構造を実現することもできる。後述の(1)の変形例参照)。このように、通信を試行した後で上記離間・非離間のいずれの態様とするかを選択することができるので、貼り付け対象物Mの物性に関係なくいずれの場合も自在に使用可能な、オールマイティーで利便性の高い無線タグTを実現することができる。
また、本実施形態では特に、剥離材層4において剥離部分4a,4bの境界位置にハーフカット線Hcを設けている(図2(a)等参照)。これにより、上記引き起こし操作の際に、折り曲げが円滑に行えるようにすることができる。このとき、上記ハーフカット線Hcより剥離部分4aのみを剥がし、剥離部分4bを剥がさないまま残すことも可能となり、これを上記のような通信試行時に活用することができる。すなわち、貼り付け対象物Mが金属かどうか不明な場合に、剥離部分4aのみを剥がし(剥離部分4bは剥がさないまま)下面部1aと上面部2bとを離間させない状態で粘着剤層3aにより下部貼り付け面S1に貼り付け、無線タグ回路素子Toに対し情報読み取りを試行する。そして、情報読み取りがあまりうまくいかない場合は、上記の引き起こし後に剥離部分4bを剥離し粘着剤層3bにより側方側の部材に貼り付けて強固な固定構造を実現することができる(後述の(1)の変形例参照)。
また、本実施形態では特に、上下方向で下面部1aと上面部2bとの間に挟まれ、水平方向で2つの立設部1b,2aの間に挟まれた中空部Cyを有する(図1等参照)。これにより、貼り付け対象物Mが金属であった場合でも、上面部2bと下面部1aとの間の中空部Cyの介在によりインレットTgを金属から確実に離間させ、良好な通信を行うことができる。また、上記中空部Cyの上下方向寸法を維持するために、引き起こし操作後にインレットTgの下方となるように中空部Cyの適宜の位置に(無線タグラベルLの初期状態においては存在しなかった)支柱Siを配置する。これにより、上面部2bと下面部1aとの離間状態を確実に維持することができる。さらに、支柱Siを別部材とすることで、強度の高い支柱Siを実現することができる。
このとき、本実施形態では特に、上記中空部Cyによる、下部貼り付け面S1とインレットTgとの間の離間距離を5mm以上90mm以下としている。これは公知の無線タグTの通信特性に従い、設定したものである。以下、このことについて詳細に説明する。
すなわち、例えば、特開2007−230717号公報に記載の実験結果によれば、無線タグのアンテナと金属の表面(貼り付け面)との距離を少なくとも5.0mm以上にすれば、金属による通信干渉等を防止し、良好な無線通信を行うことができるとされている。本実施形態ではこの実験結果に基づき、インレットTgの下部貼り付け面S1からの離間距離の下限を5mmと設定している。これにより、金属による通信干渉等の防止効果を確実に得ることができる。
一方、例えば特開2007−213329号公報に記載の実験結果によれば、通信周波数が915MHzの条件では、無線タグのアンテナと金属板の貼り付け面との離間距離が90mm以下の場合、100%距離の通信性能が確保されるとされている(無線タグにおいて通常使用される2.45GHzの通信周波数においても上記の場合と同等の結果を得る)。本実施形態ではこの実験結果に基づき、インレットTgの下部貼り付け面S1からの離間距離の上限を90mmと設定している。これにより、無線タグTにおいて通常使用される915MHzや2.45GHzの周波数においても上記通信干渉等の防止効果を確実に得ることができるとともに、全体として過剰な大型化を招くのを防止することができる。
また、本実施形態では特に、下面部1aを下部貼り付け面S1に接着するための粘着剤層3aを有する。これにより、別途接着剤等を準備しなくても、使用者は容易に下面部1aを下部貼り付け面S1に貼り付けることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)無線タグTの側面側も貼り付ける場合
上記実施形態では、無線タグTの下面部1aを粘着剤層3aを介して下部貼り付け面S1に貼り付けることにより(さらに、中空部Cyに支柱Siを配置することにより)無線タグTの固定を行ったが、これに限られない。すなわち、上記に加え、2つの立設部1b,2aのうち一方を上記粘着剤層3bを介して側方側の適宜の部材に貼り付けることにより無線タグTの固定を行ってもよい。
図9は、本変形例における無線タグTの全体構造を表す斜視図であり、上記実施形態の図1に対応する図である。図1と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
図9において、本変形例の無線タグTは、下面部1aに対応する粘着剤層3aを介して下部貼り付け面S1に接着し、さらに立設部1bに対応する粘着剤層3bを介して側部貼り付け面S2に接着され固定されている。すなわち、上記立設部1bに対応する粘着剤層3bを介して側部貼り付け面S2に接着することで、上記実施形態のような支柱Siを別途配置しなくても、無線タグTの中空部Cyの上下方向寸法を維持できる。上記粘着剤層3bを介して側部貼り付け面S2に貼り付けている点、中空部Cyに支柱Siを配置していない点以外の構成は上記実施形態の無線タグTと同様であるので、説明を省略する。
本変形例によれば、粘着剤層3aによる下面部1aの貼り付けに加え、粘着剤層3bによって立設部1bも側部貼り付け面S2に貼り付けることができるので、強固な固定構造を実現することができる。
(2)折り畳み構造で中空部を支持する場合
上記実施形態では、上面部2bと下面部1aとの間の中空部Cyに、別部材である支柱Siを配置することによって、中空部Cyの上下方向寸法を維持していたが、これに限られない。すなわち、無線タグT内(無線タグラベルL内)に予め組み込まれた折り畳み構造によって中空部Cyの上下方向寸法を維持してもよい。
図10は、本変形例における無線タグTの折り畳み構造を説明する説明図であり、図10(a)は前述の図3(a)、図10(b)は前述の図3(d)にそれぞれ対応する図である。図3(a)及び図3(d)と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
図10(a)において、本変形例の無線タグT(無線タグラベルL)は、基材層2(詳細には立設部2a。図10(b)参照)と基材層1(詳細には下面部1a。図10(b)参照)との間に折り畳み部Ot(支持材)を有している。この折り畳み部Otは、図示のように初期状態において立設部2aと下面部1aとの間に折り畳まれて収納されている。
そして、使用者が前述の引き起こし操作を行うことにより、図10(b)に示す無線タグTの立体構造において、折り畳み部Otは中空部Cyに図示左隅の位置に現出して拡がり(図示のようにこの例では略三角形状に拡がる)、中空部Cyの上下方向寸法を維持する機能を果たす。なお、図10(b)では、上記操作後にさらに、剥離部分4aを引き剥がし粘着剤層3aにより下面部1aが下部貼り付け面S1に接着された状態を示している。
上記以外の構成は上記実施形態の無線タグT(無線タグラベルL)と同様であるので説明を省略する。
本変形例によっても、上記実施形態と同様の効果を得る。すなわち、引き起こし後の中空部Cyを介した上面部2bと下面部1aとの離間状態を確実に維持することができる。また、上記折り畳み部Oyは、上記初期状態及び金属以外の貼り付け対象物に貼り付けて使用する場合等、引き起こしを行わない場合においては立設部2aと下面部1aとの間に折り畳んで収納することができる。
(3)その他
以上においては、引き起こしたときに2つの立設部1b,2aを設け、横断面形状が略長方形(略正方形を含む)となるように立ち上がる構造を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、3つ以上の立設部を設ける構造としてもよいし、さらに立ち上がったときの横断面形状についても台形や三角形等としてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施形態による無線タグの全体構造を表す斜視図である。 無線タグラベルの外観を表す斜視図である。 無線タグラベルの引き起こし操作を説明する概念的説明図である。 インレットの側面構造を表す模式図である。 無線タグの機能的構成を表す機能ブロック図である。 無線タグラベルを作成するタグラベル作成装置の構成の一例を表す概念的説明図である。 タグテープの断面構造を表す横断面図である。 無線タグラベルの作成時にタグラベル作成装置の制御回路によって実行される制御手順を表すフローチャートである。 無線タグの側面側も貼り付ける変形例において無線タグの全体構造を表す斜視図である。 折り畳み構造で中空部を支持する変形例において無線タグの折り畳み構造を説明する説明図である。
符号の説明
1 基材層(第1基材層)
1a 下面部
1b 立設部(第1立設部)
2 基材層(第2基材層)
2a 立設部(第2立設部)
2b 上面部
3 粘着材層
3a 粘着剤層(第1粘着剤層)
3b 粘着剤層(第2粘着剤層)
4 剥離材層
4a 剥離部分(第1剥離部分)
4b 剥離部分(第2剥離部分)
103 タグテープ
104 タグテープロール
120 カートリッジ(無線タグカートリッジ)
150 IC回路部
151 タグアンテナ
Cy 中空部
Hc ハーフカット線(切断線)
L 無線タグラベル
M 金属板
Ot 折り畳み部(支持材)
S1 下部貼り付け面
S2 側部貼り付け面
Si 支柱(支持部材、支持材)
T 無線タグ(無線タグ構造体)
Tg インレット
To 無線タグ回路素子

Claims (12)

  1. 下部貼り付け面に対し貼り付けられる下面部と、
    前記下面部両端側にそれぞれ接続され、前記下面部と略平行な初期状態からの前記面方向に対して引き起こし操作によって前記下面部に対し略直角となるように立ち上がった、2つの立設部と、
    前記2つの立設部に接続され、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグアンテナとからなる無線タグ回路素子を有し、前記下面部と略平行な初期状態から前記引き起こし操作によって前記下面部に対し略平行を維持しつつ離間した、上面部と
    を有することを特徴とする無線タグ構造体。
  2. 前記引き起こし操作によって、上下方向で前記下面部と前記上面部との間に挟まれ、水平方向で前記2つの立設部の間に挟まれた、中空部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線タグ構造体。
  3. 前記中空部の上下方向寸法を維持する、前記中空部に配置された支持材を有する
    ことを特徴とする請求項2記載の無線タグ構造体。
  4. 前記支持材は、
    前記引き起こし操作によって、立設部と同時に、前記下面部に対し略直角となるように立ち上がるとともに、前記初期状態において前記立設部と前記下面部との間に折り畳み可能な、折り畳み部である
    ことを特徴とする請求項3記載の無線タグ構造体。
  5. 前記支持材は、
    前記無線タグ回路素子の下方位置となるように前記中空部に配置された、支柱部材である
    ことを特徴とする請求項3記載の無線タグ構造体。
  6. 前記下面部を前記下部貼り付け面に接着するための第1粘着剤層と、
    前記2つの立設部のうち一方を側部貼り付け面に接着するための第2粘着剤層と
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の無線タグ構造体。
  7. 第1基材層と、
    前記第1基材層を前記貼り付け面に接着するための粘着剤層と、
    前記粘着剤層を覆うように設けられ、前記貼り付け面への接着時には剥離可能な剥離材層と、
    前記第1基材層に対し両端側で接続され、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグアンテナとからなる無線タグ回路素子を備えた、第2基材層と
    を有する無線タグラベルであって、
    前記第1基材層は、
    貼り付け面に対し貼り付けられる下面部と、
    前記下面部の面方向一方側に位置し、面方向他方側への引き起こし操作により前記下面部に対し略直角となるように立ち上がり可能な第1立設部と
    を備え、
    前記第2基材層は、
    前記下面部の前記面方向他方側に接続され、前記引き起こし操作により前記下面部に対し略直角となるように立ち上がり可能に設けられた第2立設部と、
    前記第1立設部及び前記第2立設部に接続され、前記無線タグ回路素子が配置され、前記引き起こし操作によって前記下面部に対し略平行を維持しつつ離間可能な、上面部と
    を備える
    ことを特徴とする無線タグラベル。
  8. 前記第2立設部と前記下面部との間に折り畳まれ、前記引き起こし操作後に前記中空部に現出して前記中空部の上下方向寸法を維持するための、折り畳み部を有する
    ことを特徴とする請求項7記載の無線タグラベル。
  9. 前記粘着剤層は、
    前記下面部を、下部の前記貼り付け面に接着するための第1粘着剤層と、
    前記引き起こし操作後に前記第1立設部を側部の前記貼り付け面に接着するための第2粘着剤層と
    を含むことを特徴とする請求項7又は請求項8記載の無線タグラベル。
  10. 前記剥離材層は、
    前記第1粘着剤層を覆う第1剥離部分と、
    前記第2粘着剤層を覆う第2剥離部分と、
    前記第1剥離部分と前記第2剥離部分との境界位置の、厚さ方向少なくとも一部分を切断した切断線と
    を備えることを特徴とする請求項9記載の無線タグラベル。
  11. 第1基材層と、
    前記第1基材層を前記貼り付け面に接着するための粘着剤層と、
    前記粘着剤層を覆うように設けられ、前記貼り付け面への接着時には剥離可能な剥離材層と、
    前記第1基材層に対しテープ幅方向両端側で接続され、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグアンテナとからなる無線タグ回路素子を備えた、第2基材層と
    を有するタグテープであって、
    前記第1基材層は、
    貼り付け面に対し貼り付けられる下面部と、
    前記下面部のテープ幅方向一方側に位置し、テープ幅方向他方側への引き起こし操作により前記下面部に対し略直角となるように立ち上がり可能な第1立設部と
    を備え、
    前記第2基材層は、
    前記下面部の前記テープ幅方向他方側に接続され、前記引き起こし操作により前記下面部に対し略直角となるように立ち上がり可能に設けられた第2立設部と、
    前記第1立設部及び前記第2立設部に接続され、前記無線タグ回路素子が配置され、前記引き起こし操作によって前記下面部に対し略平行を維持しつつ離間可能な、上面部と
    を備える
    ことを特徴とするタグテープ。
  12. タグテープを巻回して構成したタグテープロールを備え、タグラベル作成装置に着脱可能に構成された無線タグカートリッジであって、
    前記タグテープは、
    貼り付け面に対し貼り付けられる第1基材層と、
    前記第1基材層を前記貼り付け面に接着するための粘着剤層と、
    前記粘着剤層を覆うように設けられ、前記貼り付け面への接着時には剥離可能な剥離材層と、
    前記第1基材層に対しテープ幅方向両端側で接続され、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグアンテナとからなる無線タグ回路素子を備えた、第2基材層とを有し、
    前記第1基材層は、
    下面部と、
    前記下面部のテープ幅方向一方側に位置し、テープ幅方向他方側への引き起こし操作により前記下面部に対し略直角となるように立ち上がり可能な第1立設部と
    を備え、
    前記第2基材層は、
    前記下面部の前記テープ幅方向他方側に接続され、前記引き起こし操作により前記下面部に対し略直角となるように立ち上がり可能に設けられた第2立設部と、
    前記第1立設部及び前記第2立設部に接続され、前記無線タグ回路素子が配置され、前記引き起こし操作によって前記下面部に対し略平行を維持しつつ離間可能な、上面部と
    を備える
    ことを特徴とする無線タグカートリッジ。
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