JP2007091055A - 自動車のペダル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両衝突時、ダッシュパネルが後退した場合、少なくともそのダッシュパネルの後退早期において、衝突荷重がダッシュパネルからペダル支持ブラケットを介してペダルに入力されることを回避可能に構成した、自動車のペダル装置を提供する。
【解決手段】 ペダル20に踏面部21を踏み込むことによって生じる反力の全部をステアリング支持メンバ9で受け止め可能に、ダッシュパネル5から後側へ離間した位置に配設されたペダル支持ブラケット41を介してステアリング支持メンバ9のみにペダル20の連結部22を揺動可能に連結支持するペダル支持機構40を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、1又は複数のペダルを備え、このペダルの踏面部を踏み込むことにより車両を操作可能な自動車のペダル装置に関するものである。
従来、自動車のペダル装置として、特許文献1〜4のような種々の構造が実用に供されている。特許文献1のペダル装置では、ペダルの上端部を回動自在に連結したペダルブラケットがダッシュパネルに取り付けられ、エンジンルームに配設されたマスターバック(ブレーキブースタ)が同ダッシュパネルに取り付けられ、ペダルとマスターバックが作動ロッドにより連動連結されている。ペダルブラケットの後方斜め上側に車幅方向に延びるインパネメンバーが配設され、このインパネメンバーにペダルブラケットの方へ突出する規制部材が固定されている。通常、ペダルブラケットと規制部材は離間しており、車両衝突時、ペダルと共にペダルブラケットが後退した場合に、規制部材がペダルブラケットを受け止めてペダルの姿勢を変化させて、ペダル下部の踏板の後退を抑制する。
特許文献2のペダル装置では、ペダルブラケットにクラッチペダルとマスターバックが支持され、そのペダルブラケットの上端部がフロアカウルにボルト結合され下端部がフロア前端部にボルト結合されている。ペダルブラケットの後側に車幅方向に延びるインパネレインフォースメントが配設され、このインパネレインフォースメントに連結部材が固定され、この連結部材にもペダルブラケットがボルト結合されている。車両衝突時、ペダルブラケットが後退した場合に、連結部材が変形して衝突エネルギーを吸収する。
特許文献3のペダル装置では、ブレーキペダルの上端を回動自在に連結したペダル支持台がダッシュパネルに取り付けられている。また、車幅方向に延びるクロスビームに支材が連結され、ペダル支持台の前側に配置された支材の下端部にステアリングコラムが連結されている。車両衝突時、ペダル支持台が後退場合に支材を通過して、ステアリングコラムが瞬時に直立することを防止するデフレクタを備えている。
特許文献4のペダル装置では、ペダルの上端部を回動自在に支持したペダルブラケットがダッシュパネルに取り付けられ、エンジンルームに配設されたマスターバックが同ダッシュパネルに取り付けられ、ペダルとマスターバックが作動ロッドにより連動連結されている。ペダルはペダルブラケットに連結された回動部材と、この回動部材に連結されたペダル部材を有し、このペダルにペダル部材の使用位置を調節可能な電動式の位置調節機構が設けられている。この位置調節機構は、回動部材に形成された1対のガイド穴と、ペダル部材に連結されて1対のガイド穴に係合された1対のガイド駒と、回動部材に対してペダル部材をガイド穴によるガイド駒の案内方向へ移動させる電動機とを有する。
特開2002−46584号公報 特開平11−34885号公報 特開平9−24844号公報 特開2004−82871号公報
特許文献1,3,4のペダル装置は、何れも、ペダルブラケットがダッシュパネルに連結支持された構造になっている。従って、車両衝突時、ダッシュパネルに衝突荷重が入力されて、ダッシュパネルが変形し後退した場合に、そのダッシュパネルと共にペダルブラケット及びペダルが後退するという問題があり、ペダルブラケットが連結された部材や、ペダルの後側のドライバーの脚部に衝突荷重が伝達され易くなる。特に、特許文献1,4のペダル装置では、エンジンルームに配設されたマスターバックがダッシュパネルに取り付けられ、その後側にペダルブラケットが配置されるため、衝突荷重がマスターバックを介してペダルブラケットに入力され易く、ペダルブラケット及びペダルが後退し易い。
特許文献2のペダル装置は、ペダルブラケットの上端部がフロアカウルに連結支持され下端部がフロア前端部に連結支持された構造になっている。従って、車両衝突時、フロアカウル、フロア前端部が後退した場合に、そのフロアカウル、フロア前端部と共にペダルブラケット及びペダルが後退するという問題があり、やはり、ペダルの後側のドライバーの脚部に衝突荷重が伝達され易くなる。特許文献2のペダル装置では、ペダルブラケットが連結部材を介して車幅方向に延びるインパネレインフォースメントにも連結支持されているため、車両衝突時、連結部材では衝突エネルギーを吸収可能であるが、早期から衝突荷重がインパネレインフォースメントに入力されるため悪影響を及ぼす虞がある。
また、特許文献4ペダル装置では、ペダルにペダル部材の使用位置を調節可能な電動式の位置調節機構が設けられているが、前記のように、車両衝突時、ダッシュパネルが後退した場合に、そのダッシュパネルと共にペダルブラケット及びペダルが後退すると、このペダルに設けられた位置調節機構も一体的に後退するという問題がある。尚、ペダルに位置調節機構を設けることから、ペダルの構造も複雑化する。
本発明の目的は、車両衝突時、衝突荷重によりダッシュパネルが後退した場合、少なくともそのダッシュパネルの後退早期において、衝突荷重がダッシュパネルからペダル支持ブラケットを介してペダルに入力されることを回避可能に構成した、自動車のペダル装置を提供することである。
請求項1の自動車のペダル装置は、下部に踏面部を有すると共に上部に連結部を有する1又は複数のペダルを備え、このペダルの踏面部を踏み込むことにより車両を操作可能な自動車のペダル装置において、前記車両はステアリング装置を支持する車幅方向に延びるステアリング支持メンバを備え、前記ペダルの踏み込みによる変位に基づいて駆動される被駆動手段と、前記ペダルと被駆動手段とを連係する機械式可撓連係手段又は電気式の連係手段と、前記ペダルの踏面部を踏み込むことによって生じる反力の全部を前記ステアリング支持メンバで受け止め可能に、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルから後側へ離間した位置に配設されたペダル支持ブラケットを介して前記ステアリング支持メンバのみに前記ペダルの連結部を揺動可能に連結支持するペダル支持機構とを備えたものである。
このペダル装置では、ペダル支持ブラケットが、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルから後側へ離間した位置に配設され、ペダル支持機構により、ペダル支持ブラケットを介してステアリング支持メンバのみにペダルの連結部が揺動可能に連結支持されて、ペダルの踏面部を踏み込むことによって生じる反力の全部がステアリング支持メンバで受け止められる。そして、ペダルの踏み込みによる変位に基づいて被駆動手段が駆動され、そのために、機械式可撓連係手段又は電気式の連係手段によりペダルと被駆動手段とが連係されている。ペダル支持機構を設けたことにより、車両衝突時、衝突荷重によりダッシュパネルが後退した場合、少なくともそのダッシュパネルの後退早期において、衝突荷重がダッシュパネルからペダル支持ブラケットを介してペダルに入力されることが回避される。ここで、機械式可撓連係手段は、ペダルの踏み込みによる変位量を被駆動手段に伝達することが可能であり、車両衝突時に折れる撓む等によって、ドライバーの下肢(脚部)に衝突荷重が入力されるのを防止できるものである。
ここで、請求項1の発明に次の構成を採用可能である。
前記ペダルの踏面部が、前記ステアリング支持メンバの前後方向中心よりも前側に配置される(請求項2)。前記連係手段は、前記ペダルの変位量に応じて前記被駆動手段を駆動する(請求項3)。
前記ペダルの踏み込み力を増力するブースタを備え、このブースタが前記ダッシュパネルから後側へ離間した位置に配設され且つ前記ペダル支持ブラケットに支持される(請求項4)。前記ブースタが前記ペダル支持ブラケットよりも車幅方向内側に配設される(請求項5)。前記連係手段が機械式であり、車両前方からの衝撃力に対する強度が前記ペダルよりも低い脆弱部を有する(請求項6)。
前記連係手段は機械式であり、前記ペダルと前記被駆動手段とを連動連結するワイヤ又は油圧伝達手段を有する(請求項7)。前記連係手段は電気式であり、前記ペダルの変位量を検出する検出手段と、この検出手段で検出された前記ペダルの変位量に応じた検出信号を前記被駆動手段を制御する制御手段に電送する電送手段とを有する(請求項8)。
前記ペダルの使用位置を調節可能なペダル位置調節機構を前記ペダル支持ブラケットに装備する(請求項9)。前記ペダル位置調節機構は、前記ペダル支持ブラケットと前記ペダルの連結部を枢支するペダル枢支部材とを連結する平行リンク機構を有する(請求項10)。
請求項1の自動車のペダル装置によれば、特に、ペダルの踏面部を踏み込むことによって生じる反力の全部をステアリング支持メンバで受け止め可能に、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルから後側へ離間した位置に配設されたペダル支持ブラケットを介してステアリング支持メンバのみにペダルの連結部を揺動可能に連結支持するペダル支持機構を設けたので、ステアリング支持メンバを有効に利用して、このステアリング支持メンバにペダルを確実に支持して取り付けでき、車両衝突時、衝突荷重によりダッシュパネルが後退した場合、少なくともそのダッシュパネルの後退早期において、衝突荷重がダッシュパネルからペダル支持ブラケットを介してペダルに入力されることを確実に回避することができ、従って、ペダルを後退させないようにして、ペダルの後側のドライバーの脚部に衝突荷重が伝達されることを防止することができる。また、少なくともダッシュパネルの後退早期において、衝突荷重がペダル支持ブラケットを介してステアリング支持メンバに入力されることを防止して、衝突荷重がステアリング支持メンバに入力されることによる悪影響を排除することができる。
請求項2の自動車のペダル装置によれば、ペダルの踏面部を、ステアリング支持メンバの前後方向中心よりも前側に配置したので、ドライバーの脚部収容スペース、ペダルを操作する操作スペースを広くすることができ、ペダルの操作性が向上する。
請求項3の自動車のペダル装置によれば、連係手段は、ペダルの変位量に応じて被駆動手段を駆動するので、自動車を確実に操作できる。
請求項4の自動車のペダル装置によれば、ペダルの踏み込み力を増力するブースタを備え、このブースタがダッシュパネルから後側へ離間した位置に配設され且つペダル支持ブラケットに支持されているので、ペダル支持ブラケットを有効に利用して、このペダル支持ブラケットにブースタを確実に支持して取り付けでき、車両衝突時、ダッシュパネルが後退した場合、少なくともそのダッシュパネルの後退早期において、衝突荷重がダッシュパネルからブースタに入力されることを確実に回避することができる。また、車室側にブースタを配備できるので、エンジンルームのスペースを拡大できる。
請求項5の自動車のペダル装置によれば、ブースタがペダル支持ブラケットよりも車幅方向内側に配設されているので、車室側のスペースを有効に利用してブースタを配備でき、また、ブースタをドライバーの前側から車幅方向にずらして配設できるため、車両衝突時、衝突荷重によりブースタが後退した場合でも、そのブースタからドライバーの脚部等に衝突荷重が伝達されることを極力回避することができる。
請求項6の自動車のペダル装置によれば、連係手段が機械式であり、車両前方からの衝撃力に対する強度が前記ペダルよりも低い脆弱部を有するので、車両衝突時、衝突荷重によりブースタが後退した場合、乗員がペダルを操作している場合には、その衝撃力により連係手段の脆弱部が破断して、ブースタから連係手段を介して強力な衝突荷重がドライバーの脚部に伝達されることを極力回避することができる。
請求項7の自動車のペダル装置によれば、連係手段は機械式であり、ペダルと被駆動手段とを連動連結するワイヤ又は油圧伝達手段を有するので、ペダルの変位量に応じて被駆動手段を確実に駆動することができ、連係手段の構造も簡単化できる。
請求項8の自動車のペダル装置によれば、連係手段は電気式であり、ペダルの変位量を検出する検出手段と、この検出手段で検出されたペダルの変位量に応じた検出信号を被駆動手段を制御する制御手段に電送する電送手段とを有するので、ペダルの変位量に応じて被駆動手段を確実に駆動することができ、しかも、ペダルと被駆動手段との機械的な連結は不要となるので、車両衝突時、衝突荷重が連係手段を介してペダルに入力されることを確実に防止し、しかも、ペダル支持ブラケット及びペダルの組み付けが簡単になり、ペダル支持ブラケット及びペダルのレイアウトの自由度が高くなる。
請求項9の自動車のペダル装置によれば、ペダルの使用位置を調節可能なペダル位置調節機構をペダル支持ブラケットに装備したので、ペダルの使用位置をドライバーが望む位置に簡単に確実に調節できる。車両衝突時、ダッシュパネルが後退した場合、少なくともそのダッシュパネルの後退早期においては、ペダル支持ブラケットは後退しないため、このペダル支持ブラケットに装備したペダル位置調節機構も後退せず、依って、ペダル位置調節機構からドライバーの脚部に衝突荷重が伝達されることを防止できる。
請求項10の自動車のペダル装置によれば、ペダル位置調節機構は、ペダル支持ブラケットとペダルの連結部を枢支するペダル枢支部材とを連結する平行リンク機構を有するので、ペダル自体の構造を複雑化することなくペダル位置調節機構を設け、このペダル位置調節機構によりペダルの使用位置を確実に調節できるようになる。
本実施形態の自動車のペダル装置は、下部に踏面部を有すると共に上部に連結部を有する1又は複数のペダルを備え、このペダルの踏面部を踏み込むことにより車両を操作可能な装置であり、車両はステアリング装置を支持する車幅方向に延びるステアリング支持メンバを備え、ペダルの踏面部を踏み込むことによって生じる反力の全部をステアリング支持メンバで受け止め可能に、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルから後側へ離間した位置に配設されたペダル支持ブラケットを介してステアリング支持メンバのみにペダルの連結部を揺動可能に連結支持するペダル支持機構を備えている。
図1、図2に示すように、本発明のペダル装置15が装備される自動車1には、車室2のフロアを形成するフロアパネル3と、フロアパネル3の前端部側から立ち上がり車室2とエンジンルーム4とを仕切るダッシュパネル5が設けられている。車室2において、フロアパネル3上に前部シート6が装備され、ダッシュパネル5の上部後側にダッシュボード7が装備され、そのダッシュボード7の下側に乗員Mの脚部Maを収容可能な脚部収容スペース8が設けられ、運転席側の脚部収容スペース8にペダル装置15のブレーキペダル20とアクセルペダル25が臨んでいる。
ダッシュボード7の内部の上側部分に車幅方向に延びるステアリング支持メンバ9が配設され、このステアリング支持メンバ9の少なくとも両端部が車体部材に連結支持されている。ステアリング支持メンバ9の車幅方向中央部分にセンターフレーム10が連結されてダッシュボード7の内部に配置され、このセンターフレーム10にオーディオ機器等が固定され組み付けられる。尚、運転席側のダッシュボード7の上部に計器類が取り付けられる計器類取付部7aが設けられている。
前輪を操舵するステアリング装置11が設けられ、このステアリング装置11の操作側部分が運転席側のダッシュボード7の後側に配設され、そのステアリングホイール12が前部シート6に着座したドライバーMの胸部Mbの前側に位置する。ステアリングホイール12に連結されたステアリングシャフト13がステアリングコラム14に支持され、そのステアリングコラム14が前方斜め下側へ且つステアリング支持メンバ9の下側を通るように延び、このステアリングコラム14がステアリング支持メンバ9にブラケット(図示略)を介して連結支持されている。
図1〜図4に示すように、自動車1のペダル装置15は、左側のブレーキペダル20と、右側のアクセルペダル25と、ブレーキペダル20の踏み込みによる変位に基づいて駆動されるブレーキブースタ30(被駆動手段)(マスターバック)と、ブレーキペダル20とブレーキブースタ30とを連係する機械式のブレーキ側連係機構31と、アクセルペダル25の踏み込みによる変位に基づいて駆動されるエンジンスロットル35(被駆動手段)と、アクセルペダル25とエンジンスロットル35とを連係する機械式のアクセル側連係機構36と、ブレーキペダル20、アクセルペダル25の踏面部21,26を踏み込むことによって生じる反力の全部をステアリング支持メンバ9で受け止め可能に、ペダル支持ブラケット41を介してステアリング支持メンバ9のみにブレーキペダル20の連結部22、アクセルペダル25の連結部27を夫々揺動可能に連結支持するペダル支持機構40とを備えている。
ブレーキペダル20は、下部に踏面部21を有すると共に上部に連結部22を有する。例えば、踏面部21は矩形板状に形成され、連結部22はブレーキペダル20の上端部分から左右両側へ突出する軸部22a,22bを有し、これら軸部22a,22bがペダル支持ブラケット41に回動自在に支持されて、ブレーキペダル20が前後に揺動可能に取り付けられる。軸部22bにはコイルバネ23が外装され、このコイルバネ23の一端部が、ブレーキペダル20に側方へ突出状に形成されたバネ連結部20aに連結されている。ブレーキペダル20の連結部22の下側部分に作用部24が形成され、この作用部24がブレーキ側連係機構31の作動ロッド32に連結されている。
アクセルペダル25は、下部に踏面部26を有すると共に上部に連結部27を有する。例えば、踏面部26は矩形板状に形成され、連結部27はアクセルペダル25の上部のうち長さ方向中央側部分から左右両側へ突出する軸部27a,27bを有し、これら軸部27a,27bがペダル支持ブラケット41に回動自在に支持されて、アクセルペダル25が前後に揺動可能に取り付けられる。軸部27bにはコイルバネ28が外装され、このコイルバネ28の一端部が、アクセルペダル25に側方へ突出状に形成されたバネ連結部25aに連結されている。アクセルペダル25の上端部に二股状の作用部29が形成され、この作用部29がアクセル側連係機構36のプッシュプルワイヤ37に連結されている。
ペダル支持ブラケット41は、ダッシュパネル5から後側へ離間した位置に配設され、上側部分にステアリング支持メンバ9に固定される固定部42を有し、左下側部分にブレーキペダル20の連結部22を支持するブレーキペダル支持部43及びコイルバネ23の他端部が連結されるバネ連結部44を有し、右下側部分にアクセルペダル25の連結部27を支持するアクセルペダル支持部45及びコイルバネ28の他端部が連結されるバネ連結部46を有し、また、ステアリングコラム14が通過する通過穴47を有する。
具体的に、ペダル支持ブラケット41は、左右1対の側壁50と、1対の側壁50の前端部に固着され前壁51と、1対の側壁50の前上端部と前壁51の上端部に固着された上壁52と、前壁51に固着されて後側へ張り出す門形部53とを有する。1対の側壁50の上端部は山形に形成され、それ故、1対の側壁50の前上端部及び上壁52は前方斜め下側へ傾斜状になり、1対の側壁50の後上端部は後方斜め下側へ傾斜状になる。また、門形部53に対応する後壁51の部分は切り欠かれ、門形部53の内側に前記通過穴47が形成されている。
前記固定部42において、1対の側壁50の後上端部分に夫々1対のボルト穴42aが形成され、一方、運転席側のステアリング支持メンバ9には、1対の側壁50と略同間隔を車幅方向に空けて前方斜め下側へ張り出す1対のフランジ9aが固定されている。これらフランジ9aに夫々1対のボルト穴9bが形成されている。そして、1対の側壁50の後上端部分と1対のフランジ9aとが、ボルト穴42a,9bに挿通されたボルトとナット(図示略)で締結され、ペダル支持ブラケット41は、全体的にステアリング支持メンバ9に対して前方斜め下側へ傾斜状に固定され、ダッシュボード7内に配置される。
前記ブレーキペダル支持部43において、左側壁50の下端部分と門形部53の左側壁54に1対の軸穴43aが形成され、これら左側壁50,54の間にブレーキペダル20が配置され、その連結部22の1対の軸部22a,22bが1対の軸穴43aに回動自在に支持され、門形部53の左側壁54に左方突出状に形成されたバネ連結部44にコイルバネ23の他端部が連結されている。こうして、ブレーキペダル20は、その大部分が脚部収容スペース8に突出状に垂下され、コイルバネ23で付勢され使用位置に位置した状態で、踏面部21がステアリング支持メンバ9の前後方向中心よりも前側に配置される。
前記アクセルペダル支持部45において、右側壁50の下端部分と門形部53の右側壁54に1対の軸穴45aが形成され、これら右側壁50,54の間にアクセルペダル25が配置され、その連結部27の1対の軸部27a,27aが1対の軸穴45aに回動自在に支持され、右側壁50の下端部に左方突出状に形成されたバネ連結部46にコイルバネ28の他端部が連結されている。こうして、アクセルペダル25は、その大部分が脚部収容スペース8に突出状に垂下され、コイルバネ28で付勢され使用位置に位置した状態で、踏面部26がステアリング支持メンバ9の前後方向中心よりも前側に配置される。
ブレーキ側連係機構31、アクセル側連係機構36は、夫々、ブレーキペダル20、アクセルペダル25の変位量に応じて、ブレーキブースタ30、エンジンスロットル35を駆動するものであり、ブレーキペダル20とブレーキブースタ30とを連動連結する作動ロッド32、アクセルペダル25とエンジンスロットル35とを連動連結するプッシュプルワイヤ37を有する。それ故、ブレーキペダル20、アクセルペダル25の変位量に応じてブレーキブースタ30、エンジンスロットル35を確実に駆動することができ、しかも、ブレーキ側連係機構31、アクセル側連係機構36の構造を簡単化できる。
尚、ダッシュパネル5には、プッシュプルワイヤ37が通過するワイヤ通過口が形成され、ブレーキブースタ30がエンジンルーム4に配設されている場合には、作動ロッド32が通過するロッド通過口が形成されている。また、作動ロッド32、プッシュプルワイヤ37が、ペダル支持ブラケット41と干渉せずに配設可能にペダル支持ブラケット41が構成され、例えば、ペダル支持ブラケット41にもワイヤ通過口やロッド通過口が形成されている。
以上説明したペダル装置15によれば、ペダル20,25の踏面部21,26を踏み込むことによって生じる反力の全部をステアリング支持メンバ9で受け止め可能に、エンジンルーム4と車室2とを仕切るダッシュパネル5から後側へ離間した位置に配設されたペダル支持ブラケット41を介してステアリング支持メンバ9のみにペダル20,25の連結部22,27を揺動可能に連結支持するペダル支持機構40を設けた。
従って、ステアリング支持メンバ9を有効に利用して、このステアリング支持メンバ9にペダル20,25を確実に支持して取り付けでき、車両衝突時、衝突荷重によりダッシュパネル5が後退した場合、少なくともそのダッシュパネル5の後退早期において、衝突荷重がダッシュパネル5からペダル支持ブラケット41を介してペダル20,25に入力されることを確実に回避でき、従って、ペダル20,25を後退させないようにして、ペダル20,25の後側のドライバーMの脚部Maに衝突荷重が伝達されることを防止することができる。また、少なくともダッシュパネル5の後退早期において、衝突荷重がペダル支持ブラケット41を介してステアリング支持メンバ9に入力されることを防止して、衝突荷重がステアリング支持メンバ9に入力されることによる悪影響を排除できる。
ペダル20,25の踏面部21,26を、ステアリング支持メンバ9の前後方向中心よりも前側に配置したので、ドライバーMの脚部収容スペース8、ペダル20,25を操作する操作スペースを広くすることができ、ペダル20,25の操作性が向上する。
ここで、車両衝突時、衝突荷重によりブレーキブースタ30が後退した場合、ドライバーWがブレーキペダル20を操作している場合には、その衝撃力により作動ロッド32が破断等して、ブレーキブースタ30から作動ロッド32とブレーキペダル20を介して衝突荷重がドライバーWの脚部に伝達されないように構成してもよい。
図4〜図6に示すように、このペダル装置15Aは、下部に踏面部61を有すると共に上部に連結部62を有するペダル60と、ペダル60の踏み込みによる変位に基づいて駆動される被駆動手段65と、ペダル60と被駆動手段65とを連係する電気式の連係手段66と、ペダル60の踏面部61を踏み込むことによって生じる反力の全部をステアリング支持メンバ9で受け止め可能に、ペダル支持ブラケット71を介してステアリング支持メンバ9のみにペダル60の連結部62を揺動可能に連結支持するペダル支持機構70とを備えている。
ペダル60の連結部62は左右両側へ突出する筒状の軸部62a,62bを有し、これら軸部62a,62bに貫通した支軸62cの両端部がペダル支持ブラケット71に内嵌支持されている。軸部62bにはコイルバネ63が外装され、このコイルバネ63の両端部が、ペダル60のバネ連結部60aとペダル支持ブラケット71のバネ連結部71aとに連結され、このコイルバネ63によりペダル60が使用位置に付勢されている。ペダル60には、連結部62を中心に径方向外側へ延びる被検出アーム64が形成されている。
ペダル支持ブラケット71は、ダッシュパネル5から後側へ離間した位置に配設され、ステアリング支持メンバ9に連結され、その連結構造は実施例1と同様であり、このペダル支持ブラケット71に前記ペダル支持ブラケット41を適用可能であり、このペダル60として、前記ブレーキペダル20及び/又はアクセルペダル25を適用可能である。
連係手段66は、ペダルの変位量を検出するポテンショメータ67(検出手段)と、このポテンショメータ67で検出されたペダルの変位量に応じた検出信号を被駆動手段65を制御するECU68(制御手段)に電送する信号線69(電送手段)とを有し、ECU68はこの検出信号に基づいて被駆動手段65を駆動制御する。
ここで、ペダル60が前記ブレーキペダル20の場合、被駆動手段65はキャリパーである。このキャリパーはモータにより駆動されて、ブレーキパッドをブレーキディスクに押し付けて制動力を発生させる。このキャリパーはパッド位置を検出するセンサを有し、その信号がECU68に電送され、このパッド位置にも基づいてECU68がキャリパーを制御する。ここで、ペダル60の操作力に応じて操作ストロークを得るストロークシミュレータを設けた場合、このストロークシミュレータの踏力センサで検出された踏力の信号が電送手段によりECU68に電送され、この踏力にも基づいてECU68がキャリパーを制御する。このストロークシミュレータは前記検出手段に含まれるものになる。
ペダル60が前記アクセルペダル25の場合、被駆動手段65はエンジンスロットル35である。具体的には、ECU68がスロットルボディにボディ駆動信号を電送してスロットルボディの内部のモータを制御して、エンジンスロットル35を開閉する。スロットルボディではスロットル開閉位置が検出され、この信号がECU68に電送され、ECU68はそのスロットル開閉位置にも基づいてエンジンスロットル35を制御する。
ポテンショメータ67は、ペダル60の連結部62の軸部62aに軸方向から対向して配置されるように、ペダル支持ブラケット71のメータ取付部71bに取り付けられている。ポテンショメータ67の入力軸67aにレバー部67bが固定され、そのレバー部67bの先端部に連結軸部67cが固定され、この連結軸部67Cの先端部が、ペダル60の被検出アーム64の先端部の連結穴64aに回動自在に内嵌連結されている。
このペダル装置15Aによれば、前記連係手段66を設けたことにより、ペダル60の変位量に応じて被駆動手段65を確実に駆動することができ、しかも、ペダル60と被駆動手段65との機械的な連結は不要となるので、車両衝突時、衝突荷重が連係手段66を介してペダル60に入力されることを確実に防止し、しかも、ペダル支持ブラケット71及びペダル60の組み付けが簡単になり、ペダル支持ブラケット71及びペダル60のレイアウトの自由度が高くなる。その他、実施例1と同様の効果を奏する。尚、前記電送手段については有線であるが無線であってもよい。
図7〜図9に示すように、このペダル装置15Bは、左側のブレーキペダル20Bと、右側のアクセルペダル25と、ブレーキペダル20Bの踏み込みによる変位に基づいて駆動されるブレーキブースタ30B(被駆動手段)と、ブレーキペダル20Bとブレーキブースタ30Bとを連係する機械式のブレーキ側連係機構31Bと、アクセルペダル25の踏み込みによる変位に基づいて駆動されるエンジンスロットル35(被駆動手段)と、アクセルペダル25とエンジンスロットル35とを連係する機械式のアクセル側連係機構36と、ブレーキペダル20B、アクセルペダル25の踏面部21,26を踏み込むことによって生じる反力の全部をステアリング支持メンバ9で受け止め可能に、ペダル支持ブラケット41Bを介してステアリング支持メンバ9のみにブレーキペダル20Bの連結部22、アクセルペダル25の連結部27を夫々揺動可能に連結支持するペダル支持機構40Bとを備えている。
尚、アクセルペダル25、エンジンスロットル35、アクセル側連係機構36については、実施例1と同様であるので説明を省略する。ブレーキペダル20Bは、前記ブレーキペダル20よりも多少長いが、ブレーキペダル20と基本的な構造は同様であり、踏面部21、連結部22、作用部24を有する。ペダル支持ブラケット41Bは、前記ペダル支持ブラケット41よりも大型であるが、実施例1と同様に、ダッシュパネル5から後側へ離間した位置に配設され、ステアリング支持メンバ9に固定されている。尚、ペダル支持ブラケット41Bにブレーキペダル20Bの連結部22を連結する位置については、実施例1と比べると多少上方へ変更されている。
さて、このペダル装置15Bでは、ブレーキペダル20Bの踏み込み力を増力するブレーキブースタ30Bが、ダッシュパネル5から後側へ離間した位置に且つペダル支持ブラケット41Bよりも車幅方向内側に配設されて、ペダル支持ブラケット41Bに支持され、また、ブレーキ側連係機構31Bはリンク機構90を有し、このリンク機構90によりブレーキブースタ30Bとブレーキペダル20Bが連動連結されている。
図10〜図12に示すように、ブレーキブースタ30Bをペダル支持ブラケット41Bに支持して取り付けるために、第1,第2ブラケット80,81が設けられている。第1ブラケット80がペダル支持ブラケット41Bの水平張出部41Baに載置状に固定され、この第1ブラケット80にブレーキブースタ30Bが載置され位置決めされ、ブレーキブースタ30Bに第2ブラケット81を被せるようにして第1ブラケット80に連結することで、ブレーキブースタ30Bが、第1,第2ブラケット80,81に確実に固定されて、この第1,第2ブラケット80,81を介してペダル支持ブラケット41Bに支持される。
この状態で、ブレーキブースタ30Bから作動ロッド32Bが後側へ延び、ブレーキブースタ30Bと一体のマスターシリンダ30Baがダッシュパネル5を前側に貫通状にエンジンルーム4に配置される。ここで、マスターシリンダ30Baが被駆動手段に相当し、ブレーキブースタ30Bからマスターシリンダ30Baに油圧を伝達する為の管部及び油圧が油圧伝達手段に含まれる。尚、第1ブラケット80にブレーキブースタ30Bを位置決めするため、また、第1ブラケット80に第2ブラケット81を固定してブレーキブースタ30Bを固定するための、ブレーキブースタ30B、第1,第2ブラケット80,81の詳細な構造については、図で現れている通りであり、その説明は省略する。
図7〜図9に示すように、リンク機構90は、ペダル側鉛直片91aと、ペダル側鉛直片91aに一端部が連結された水平軸状部91bと、水平軸状部91bの他端部が長さ方向途中部の下端より部分に連結されたブースタ側鉛直片91cとを一体的に形成したリンク部材91を有し、ペダル側鉛直片91aの下端部とブレーキペダル20Bの作用部24とがピン結合され、ブースタ側鉛直片91cの上端部と作動ロッド32Bの先端部とがピン結合されている。
また、リンク機構90は、リンク部材91のブースタ側鉛直片91cの下端部を前後方向にガイドするガイドレール92を有し、ガイドレール92に摺動自在に係合する脚部93が、ブースタ側鉛直片91cの下端部に回動可能に連結されている。ガイドレール92は、ペダル支持ブラケット41B又は第1ブラケット80に固定されている。ここで、リンク部材91のうち、ペダル側鉛直片91aと水平軸状部91bとの連結部、又は、ブースタ側鉛直片91cと水平軸状部91bとの連結部が、車両前方からの衝撃力に対する強度がブレーキペダル20Bよりも低い脆弱部に相当する。
このペダル装置15Bによれば、ブレーキペダル20Bの踏み込み力を増力するブレーキブースタ30Bを備え、このブレーキブースタ30Bをダッシュパネル5から後側へ離間した位置に配設し且つペダル支持ブラケット41Bに支持したので、ペダル支持ブラケット41Bを有効に利用して、このペダル支持ブラケット41Bにブレーキブースタ30Bを確実に支持して取り付けでき、車両衝突時、ダッシュパネル5が後退した場合、少なくともそのダッシュパネル5の後退早期において、衝突荷重がダッシュパネル5からブレーキブースタ30Bに入力されることを確実に回避することができる。また、車室側2にブレーキブースタ30Bを配備できるので、エンジンルーム2のスペースを拡大できる。
ブレーキブースタ30Bをペダル支持ブラケット41Bよりも車幅方向内側に配設したので、車室2側のスペースを有効に利用してブレーキブースタ30Bを配備でき、また、ブレーキブースタ30BをドライバーMの前側から車幅方向にずらして配設できるため、車両衝突時、衝突荷重によりブレーキブースタ30Bが後退した場合でも、そのブレーキブースタ30BからドライバーMの脚部Ma等に衝突荷重が伝達されることを極力回避することができる。
リンク機構90に、車両前方からの衝撃力に対する強度がブレーキペダル20Bよりも低い前記脆弱部を有するので、車両衝突時、衝突荷重によりブレーキブースタ30Bが後退した場合、ドライバーMがブレーキペダル20Bを操作している場合には、その衝撃力により前記脆弱部が破断して、ブレーキブースタ30Bから強力な衝突荷重がドライバーMの脚部Maに伝達されることを極力回避することができる。
図13〜図16に示すように、このペダル装置15Cは、下部に踏面部101を有すると共に上部に連結部102を有する左側のブレーキペダル100と、下部に踏面部106を有すると共に上部に連結部107を有する右側のアクセルペダル105と、ブレーキペダル100、アクセルペダル105に、踏面部101,106を踏み込むことによって生じる反力の全部をステアリング支持メンバ9で受け止め可能に、このステアリング支持メンバ9のみにペダル支持ブラケット41Cを介してブレーキペダル100の連結部102、アクセルペダル105の連結部107を夫々揺動可能に連結支持するペダル支持機構40Cとを備えている。
尚、図示省略するが、このペダル装置15Cには、ブレーキペダル100の踏み込みによる変位に基づいて駆動されるブレーキブースタ又はポテンショメータ及びストロークシュミレータ、ブレーキペダル100とブレーキブースタとを連係する機械式又は電気式のブレーキ側連係機構、アクセルペダル105の踏み込みによる変位に基づいて駆動されるエンジンスロットル、アクセルペダル105とエンジンスロットルとを連係する機械式又は電気式のアクセル側連係機構が設けられている。
また、このペダル装置15Cには、ブレーキペダル100、アクセルペダル105の使用位置を調節可能な電動式のペダル位置調節機構110がペダル支持ブラケット41Cに装備され、このペダル位置調節機構110を介してブレーキペダル100、アクセルペダル105がペダル支持ブラケット41Cに連結されている。ペダル支持ブラケット41Cはダッシュパネル5の後側に配置されて、ステアリング支持メンバ9に固定され、このペダル支持ブラケット41Cには水平板状の取付部41Caが設けられ、この取付部41Caの下面部側にペダル位置調節機構110が取り付けられている。
ペダル位置調節機構110は、左右1対の前後方向向きのガイドレール111、これらガイドレール111に摺動自在に係合された1対の被ガイド部材112、これら被ガイド部材112に垂下状に回動自在に連結された水平移動体113、この水平移動体113を前後方向に駆動する電動モータ114を有する。電動モータ114は左右方向向きにペダル支持ブラケット41Cに固定され、この電動モータ114の出力軸に固着のピニオン114aが水平移動体113に固定された前後方向向きのラック113aに噛合している。
また、ペダル位置調節機構110は、ブレーキペダル100の連結部102を枢支するブレーキペダル枢支部材115、アクセルペダル105の連結部107を枢支するアクセルペダル枢支部材116、1対のペダル枢支部材115,116を水平移動体113の左右両端部分に垂下状に連結する2対の揺動リンク部材117、1対のペダル枢支部材115,116の前端部をペダル支持ブラケット41Cに連結する1対の回動リンク部材118を有する。尚、ペダル枢支部材115,116、2対の揺動リンク部材117、1対の回動リンク部材118、水平移動体113等で平行リンク機構119が構成されている。
さて、図15は、ペダル100,105の使用位置を最も前側に位置させたときのペダル位置調節機構110の状態を示し、被ガイド部材112と水平移動体113が最も前側に位置し、電動モータ114のピニオン114aが水平移動体113のラック113aの後端付近部に噛合し、揺動リンク部材117が全て鉛直姿勢になっている。
この状態から電動モータ114が駆動され、水平移動体113が後方へ移動されると、回動リンク部材118が上側へ回動すると共に、揺動リンク部材117が傾動して、ペダル枢支部材115,116と共にペダル100,105が姿勢を変えずに平行に、後方斜め上側へ移動し、電動モータ114が逆に駆動されると、水平移動体113、回動リンク部材118、揺動リンク部材117が前記と逆の動作を行い、ペダル枢支部材115,116と共にペダル100,105が姿勢を変えずに平行に、前方斜め下側へ移動する。
尚、図13は、ペダル位置調節機構110によりペダル100,105の使用位置を最も後側に位置させた状態示しているが、この状態で、ペダル100,105の踏面部101,106がステアリング支持メンバ9の前後方向中心よりも前側に位置している。
このペダル装置15Cによれば、ペダル100,105の使用位置を調節可能な電動式のペダル位置調節機構110をペダル支持ブラケット41Cに装備したので、ペダル100,105の使用位置をドライバーMが望む位置に簡単に確実に調節できる。車両衝突時、車室前端側の車体部材が後退した場合、少なくともその車体部材の後退早期においては、ペダル支持ブラケット41Cは後退しないため、このペダル支持ブラケット41Cに装備したペダル位置調節機構110も後退せず、依って、ペダル位置調節機構110からドライバーMの脚部Maに衝突荷重が伝達されることを防止できる。
ペダル位置調節機構110は、ペダル支持ブラケット41Cとペダル100,105の連結部101,106を枢支するペダル枢支部材115,116とを連結する平行リンク機構119を有するので、ペダル100,105自体の構造を複雑化することなくペダル位置調節機構110を設け、このペダル位置調節機構110によりペダル100,105の使用位置を確実に調節できるようになる。
実施例1のペダル装置を含む車両の縦断面図である。 ペダル装置を含む要部の車室側からの背面図である。 ペダル装置の分解斜視図である。 実施例2のペダル装置の縦断面図である。 ペダル装置の側面図である。 ペダル装置の要部の分解斜視図である。 実施例3のペダル装置を含む車両の縦断面図である。 ペダル装置を含む要部の車室側からの背面図である。 ペダル装置の要部の分解斜視図である。 ブレーキブースタと第1,第2ブラケットの背面図である。 ブレーキペダルと第1,第2ブラケットの側面図である。 第1,第2ブラケットの分解斜視図である。 実施例4のペダル装置を含む車両の縦断面図である。 ペダル装置の分解斜視である。 ペダル位置調節機構の説明図である。 ペダル位置調節機構の説明図である。
符号の説明
1 自動車
2 車室
4 エンジンルーム
5 ダッシュパネル
9 ステアリング支持メンバ
15,15A,15B,15C ペダル装置
20,20B,100 ブレーキペダル
21,26,61,101,106 踏面部
22,27,62,102,107 連結部
25,105 アクセルペダル
30,30B ブレーキブースタ
31,31B ブレーキ側連係機構
35 エンジンスロットル
36 アクセル側連係機構
40,40B,40C,70 ペダル支持機構
41,41B,41C,71 ペダル支持ブラケット
60 ペダル
65 被駆動手段
66 連係手段
90 リンク機構
119 平行リンク機構

Claims (10)

  1. 下部に踏面部を有すると共に上部に連結部を有する1又は複数のペダルを備え、このペダルの踏面部を踏み込むことにより車両を操作可能な自動車のペダル装置において、
    前記車両はステアリング装置を支持する車幅方向に延びるステアリング支持メンバを備え、
    前記ペダルの踏み込みによる変位に基づいて駆動される被駆動手段と、
    前記ペダルと被駆動手段とを連係する機械式可撓連係手段又は電気式の連係手段と、
    前記ペダルの踏面部を踏み込むことによって生じる反力の全部を前記ステアリング支持メンバで受け止め可能に、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルから後側へ離間した位置に配設されたペダル支持ブラケットを介して前記ステアリング支持メンバのみに前記ペダルの連結部を揺動可能に連結支持するペダル支持機構と、
    を備えたことを特徴とする自動車のペダル装置。
  2. 前記ペダルの踏面部が、前記ステアリング支持メンバの前後方向中心よりも前側に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の自動車のペダル装置。
  3. 前記連係手段は、前記ペダルの変位量に応じて前記被駆動手段を駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車のペダル装置。
  4. 前記ペダルの踏み込み力を増力するブースタを備え、このブースタが前記ダッシュパネルから後側へ離間した位置に配設され且つ前記ペダル支持ブラケットに支持されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自動車のペダル装置。
  5. 前記ブースタが前記ペダル支持ブラケットよりも車幅方向内側に配設されたことを特徴とする請求項4に記載の自動車のペダル装置。
  6. 前記連係手段が機械式であり、車両前方からの衝撃力に対する強度が前記ペダルよりも低い脆弱部を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の自動車のペダル装置。
  7. 前記連係手段は機械式であり、前記ペダルと前記被駆動手段とを連動連結するワイヤ又は油圧伝達手段を有することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の自動車のペダル装置。
  8. 前記連係手段は電気式であり、前記ペダルの変位量を検出する検出手段と、この検出手段で検出された前記ペダルの変位量に応じた検出信号を前記被駆動手段を制御する制御手段に電送する電送手段とを有することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の自動車のペダル装置。
  9. 前記ペダルの使用位置を調節可能なペダル位置調節機構を前記ペダル支持ブラケットに装備したことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の自動車のペダル装置。
  10. 前記ペダル位置調節機構は、前記ペダル支持ブラケットと前記ペダルの連結部を枢支するペダル枢支部材とを連結する平行リンク機構を有することを特徴とする請求項9に記載の自動車のペダル装置。
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