JP2007091040A - シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産管理の容易化を図りつつ、緊急時のシートベルトのねじれの発生を低減する。
【解決手段】シートベルト3をラップアンカーカバー11に挿通してプリテンショナに連結させるラップアンカー部において、シートベルト3は、その端部を折り込んでラップアンカーカバー11の挿通口11aの近傍で重ね合わせ縫製糸により複雑な縫製パターン52を縫製結合した重ね剛性部51を有している。また、ラップアンカーカバー11の挿通口11aの端部にシートベルト3の挿通方向に対して傾斜する面取り部11bを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等の車両のシートに付設されて、車両衝突時等の緊急時にシートベルトにより乗員を拘束するシートベルト装置に関する。
一般に、シートベルト装置は、車両シートの近傍の車体に固定され、通常時にはシートベルトを巻取引出可能に巻き取り、また車両衝突時等の緊急時にはシートベルトの引出を阻止して乗員を拘束するシートベルトリトラクタと、このシートベルトリトラクタから延びて、その先端部が、例えば車両シートの外側寄りの車体部分に固定されているラップアンカー部に連結されてベルト装着時に乗員を拘束するシートベルトと、例えば車両シートの内側寄りの車体部分に固定されているバックルと、シートベルトに摺動自在に設けられ、バックル係脱可能なタングとを備えている。そして、シートベルトを乗員の肩、胸および腰に掛け渡されるようにしてタングをバックルに係合することにより、シートベルトが乗員に装着される。
シートベルトの装着状態では、シートベルトリトラクタにより、通常時にはシートベルトが巻取引出可能にかつ圧迫感を抱かせない程度に比較的緩く巻き取られて乗員にフィットしており、また、車両衝突等の緊急時に大きな車両減速度が発生し、乗員がその慣性で前方へ移動しようとしても、シートベルトはその引出しが阻止されて、乗員を拘束するようになっている。
このような従来のシートベルト装置において、車両衝突等の緊急時にシートベルトの弛みをとって迅速に緊張させて拘束性を向上させることにより、乗員を迅速にかつ大きな拘束力で拘束するプリテンショナが備えられる場合がある。このようなプリテンショナがラップアンカー部に設けられる場合、シートベルトの先端がラップアンカーを介してプリテンショナに連結し、その連結部分を覆うようにラップアンカーカバーが設けられる。このシートベルト装置においては、前述の緊急時にプリテンショナの作動で、ラップアンカーに連結されたシートベルトを引っ張ることによりシートベルトの弛みをとって迅速に緊張させている。
ラップアンカーカバーは、そのようなシートベルトの引き込みの際にラップアンカー及びシートベルトをガイドするものである。例えば特許文献1には、挿通口の近傍でシートベルトがラップアンカーカバーに縫製糸で縫製結合された構成のものがある。この従来技術では、上記引き込み時には、その引き込み力によって縫製糸による結合部分が破断されるようになっている。
特開2004−322739号公報
上記ラップアンカーカバーとシートベルトとを縫製結合する従来技術では、ラップアンカーカバー側の隣接する2つの開口部間に設けた狭幅の被破断部を、縫製糸によってシートベルト側に縫い付けて結合部を構成し、当該結合部の破断に対する抵抗力の設定によって、通常時の非破断状態と緊急時の破断状態とを切り替える構造である。このため、当該縫製結合部を縫製するための専用の特殊な縫製装置を用意し、さらに上記狭幅の被破断部を確実に縫い付けられるように、縫製装置の縫い針を高精度に位置決めしなければならない。したがって、生産管理の容易化を図るのが困難であった。
本発明の目的は、生産管理の容易化を図ることができるシートベルト装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、シートベルトと、前記シートベルトを巻き取るリトラクタと、前記シートベルトに設けられたタングと、前記タングが着脱されるシートベルトバックルと、前記シートベルトを挿通するラップアンカーカバーを備えたラップアンカーと、緊急時に前記ラップアンカーを引き込むことで、前記シートベルトにより乗員を拘束するためのプリテンショナとを備えたシートベルト装置において、前記シートベルトは、当該シートベルトの端部を折り込んで重ね合わせた重ね剛性部を、ラップアンカーカバーの挿通口の近傍に位置させたものである。
これにより、上記重ね剛性部により得られる高い剛性によって、ラップアンカーカバーの挿通口の近傍におけるシートベルトのねじれ剛性を向上させることができる。このとき、従来構造のように結合のための精密な縫製を行うことなく、単に重ね剛性部をラップアンカーカバーの挿通口の近傍に位置させるだけで足りるので、生産管理の容易化を図ることができる。
また、本発明のシートベルト装置は、重ね剛性部は縫製糸による縫製結合部を有することが望ましい。
これにより、シートベルトの端部で構成する重ね剛性部はシートベルトに結合される。
また、本発明のシートベルト装置は、ラップアンカーカバーが、前記挿通口の端部に欠損形状部を有することが望ましい。
これにより、シートベルトに最もねじれ荷重が付加される挿通口の端部において、欠損形状部がねじれ荷重を広く分散させて柔軟にシートベルトを支持できるとともに、ラップアンカーカバーとシートベルトとのこすれによる毛羽立ちを低減することができる。
また、本発明のシートベルト装置は、ラップアンカーカバーが、挿通口にシートベルトの表面に向けて突出する挿通口蓋部を有することが望ましい。
これにより、挿通口蓋部がシートベルトとの密着度を向上して表裏方向に対する支持を実現することができる。
また、本発明のシートベルト装置は、ラップアンカーカバーが、挿通口に弾性復元力によってシートベルトの両表面を挟み込む挿通口挟圧部材を有することが望ましい。
これにより、シートベルトを挿通口挟圧部材で挟み込み、シートベルトとラップアンカーカバーと一体化させ、ラップアンカーカバーの挿通口の近傍におけるシートベルトのねじれ剛性を向上できる。
また上記目的を達成するために、第6の発明は、シートベルトと、前記シートベルトを巻き取るリトラクタと、前記シートベルトに設けられたタングと、前記タングが着脱されるシートベルトバックルと、前記シートベルトを挿通するラップアンカーカバーを備えたラップアンカーと、緊急時に前記ラップアンカーを引き込むことで、前記シートベルトにより乗員を拘束するためのプリテンショナとを備えたシートベルト装置において、前記ラップアンカーカバーは、前記挿通口に弾性復元力によって前記シートベルトの両表面を挟み込む挿通口挟圧部材を有するものである。
ラップアンカーカバーの挿通口においてシートベルトを挿通口挟圧部材で挟み込み、シートベルトとラップアンカーカバーと一体化させる。これにより、この一体化によってラップアンカーカバーの挿通口の近傍におけるシートベルトのねじれ剛性を向上でき、緊急時にプリテンショナがシートベルトをスムーズに引き込むことができる。このとき、従来技術のように結合のための精密な縫製を行うことなく、単にシートベルトを挿通口挟圧部材で挟み込むだけで足りるので、生産管理の容易化を図ることができる。
本発明によれば、生産管理の容易化を図ることができる。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態を説明する。
図1は、本発明にかかるシートベルト装置の実施の形態の一例を示す全体図である。
図1に示すように、この例のシートベルト装置1は、車体床部等に固定されるシートベルトリトラクタ2と、車体のセンターピラー等に取り付けられてシートベルトリトラクタ2からのシートベルト3を乗員に対して所定位置となるようにガイドする従来公知のショルダーアンカー4と、車体床部等の例えば車両シート(不図示)の外側寄りの車体に固定され、シートベルト3の先端が挿通口11aを貫通して内部で連結される(後述)ラップアンカーカバー11を有するラップアンカー部と、シートベルト3に摺動可能に支持された従来公知のタング6と、車体床部等の例えば車両シートの車体内側寄りに固定され、タング6が係合可能な従来公知のバックル7とを備えている。
シートベルトリトラクタ2は従来公知のプリテンショナ8を備えた緊急ロック式シートベルトリトラクタ(プリテンショナ付のELR)である。なお、このシートベルトリトラクタ2は、これに限定されるものではなく、プリテンショナ8を備えないELR、自動ロック式シートベルトリトラクタ(ALR)、シートベルトに作用する負荷を制限するロードリミッタを備えたシートベルトリトラクタ等の、公知のどのようなシートベルトリトラクタも用いることができる。
また、ラップアンカー5はシートベルト3の先端を車体に固定するためのものであるが、このラップアンカー5を車両衝突等の緊急時に引き込むことで、シートベルト3により乗員を拘束するラップアウタープリテンショナ9(以下、単にプリテンショナともいう)が設けられている。そして、ラップアンカー5は、このプリテンショナ9を介して車体に固定されている。この例のシートベルト装置1に用いられているプリテンショナ9は、車両衝突等の緊急時に反応物質を反応させて高圧の反応ガスを発生させ、この反応ガスでシートベルト3をラップアンカー5の方へ引っ張るようになっている。
図2に示すように、この例のプリテンショナ9は、ブラケット10にラップアンカーカバー11が取り付けられている。このラップアンカーカバー11は、その下方部にさらに下方カバー13が取り付けられており、これらラップアンカーカバー11と下方カバー13でプリテンショナ9全体が覆われている。ラップアンカーカバー11は、ワイヤ12を保持しかつガイドするものである。このラップアンカーカバー11内にはラップアンカー5が備えられており、ラップアンカーカバー11の挿通口11aと反対側のラップアンカー5の端部にワイヤプレート15がワイヤクリップ16により取り付けられ、このワイヤプレート15にプーリ17がリベット18で回転可能に支持されている。このプーリ17には、ワイヤ12が掛けられている。
ブラケット10内には筒状のカラー19が配置される。このカラー19は軸部19aとフランジ部19bとからなっている。また、ブラケット10には取付孔10aが穿設されている。この取付孔10aはカラー19の軸部19aが貫通可能で、かつフランジ部19bが貫通不能である大きさに形成されている。そしてカラー19の軸部19aを取付孔10aに貫通させた後回転させることにより、カラー19がブラケット10に固定されるようになっている。このカラー19のブラケット10への固定機構は、孔に軸を挿入して回転させることで固定するものであれば、従来周知のどのような固定機構でも用いることができる。
更に、ブラケット10には、例えば鉄やアルミニウム等からなる円筒状のパイプ20で形成されたシリンダ21が一対のねじ22,23で取り付けられている。その場合、このパイプ20のブラケット10への取付側が所定角度に湾曲された湾曲部20aとされており、このパイプ20の湾曲部20aがブラケット10に一対のねじ22,23で取り付けられている。そして、湾曲部20aを境にしてパイプ20の一方の直線部はピストン24が摺動するピストン摺動部20bとされ、また、パイプ20の他方の直線部は後述するガス発生器25を収容するガス発生器収容部20cとされている。
また、パイプ20の湾曲部20aには、図示しないが、シリンダ21のピストン摺動部20bの中心軸(つまり、ピストン24の中心軸)と同軸上に、例えばパンチング等によりワイヤ貫通孔が穿設されており、このワイヤ貫通孔をワイヤ12が気密に摺動可能に貫通している。
シリンダ21のピストン摺動部20b内にはピストン24が摺動可能にかつ気密に配設されている。このピストン24は、ピストン部24aとこのピストン部24aから延びるロッド24bとからなっている。ピストン部24aにはピストン摺動部20bの内周面との間の気密を保持するOリング26が設けられている。また、ロッド24bにはボールリング27が嵌合されており、このボールリング27には所定数のボール28が支持されている。その場合、ボールリング27および所定数のボール28は、ロッド24bのピストン部24aに隣接する部分に位置されている。
そして、所定数のボール28は、ロッド24bの外周面24bに当接している。この外周面24bは、図2において軸方向斜め右下方へ進むに連れて径が大きくなる曲面または斜面に形成されている。そして、所定数のボール28は、通常時ロッド24bの外周面24bの最もピストン部24a寄りに位置しており、このときには各ボール28はピストン摺動部20bの内周面にほとんど押圧されなく、ピストン24は斜め右下方へ容易に摺動可能となっている。また、ピストン24がピストン摺動部20bの軸方向に沿って斜め左上方へ若干移動すると、各ボール28が斜め右下方へ移動するので、各ボール28は曲面または斜面の外周面24bによってピストン摺動部20bの内周面に強く押圧されるようになる。これらのボール28のシリンダ21内周面への押圧により、ピストン24はピストン摺動部20bの内周面に係合し、斜め左上方への移動が不能となる。
このように、所定数のボール28、ロッド24bの外周面24b、およびピストン摺動部20bの内周面とによって、ピストン摺動部20bに対するピストン24の斜め右下方への移動時はピストン摺動部20bとピストン24とを係合しなく、ピストン24の斜め右下方への移動を許容し、またピストン摺動部20bに対するピストン24の斜め左上方への移動時はピストン摺動部20bとピストン24とを係合して、ピストン24の斜め左上方への移動を阻止する一方向クラッチが構成されている。
更に、ワイヤ12の一端側がピストン部24aとロッド24bとを貫通してロッド24bのピストン部24aと反対側端部に繋がれている。このワイヤ12はピストン24からパイプ20の湾曲部20aに形成された前述のワイヤ貫通孔を気密にかつ摺動可能に貫通してシリンダ21外に斜め左上方に延び、更に、ブラケット10に取り付けられたカラー19によって曲げられて方向がコネクタアッシ14(図2及び後述の図3参照)の方へ変えられている。
更に、方向が変えられたワイヤ12はラップアンカーカバー11に保持ガイドされながら内部を通ってランプアンカー5の方へ延び、前述のようにこのラップアンカー5に回転可能に支持されたプーリ17に掛け渡された後、再びラップアンカーカバー11内を通って保持ガイドされてブラケット10の方へ戻るようにして延設されている。
そして、ブラケット10の方へ戻ったワイヤ12の他端がブラケット10に係止固定されたワイヤーエンド29に位置決めされて連結されている。ワイヤーエンド29は、一対のねじ30,31でブラケット10に固定されたサブブラケット32に係止固定されている。
更に、ガス発生器収容部20c内には、従来から一般的に使用されているガス発生器25が収容固定されている。このとき、ガス発生器25はピストン24の中心軸から外れた位置にあり、ワイヤ12と干渉しないものとなっている。
なお、図2において、45はブラケット10の取付孔10aおよびカラー19の内孔を貫通してプリテンショナ21を車体に取り付けるためのボルトである。
シートベルト3が挿通口11aから挿入されて後述するようにラップアンカー5に連結し、シートベルト3が装着された状態で、車両衝突時等の大きな減速度が車両に発生すると、ガス発生器25が作動して反応物質を反応させて高圧の反応ガスを発生する。発生したガスはパイプ20の湾曲部20a内を通ってピストン摺動部20b内に侵入して、そのガス圧がピストン24に作用する。これにより、ピストン24は図2において斜め右下方へ移動するので、ワイヤ12が引っ張られてコネクタアッシ14およびラップアンカー5にブラケット10の方への引込み力が作用する。
すると、ラップアンカー5がラップアンカーカバー11内でブラケット10の方へ引き込まれる。したがって、シートベルト3がラップアンカー5を介して引っ張られ、乗員が迅速に拘束され、かつその拘束力が高められる。なお、プリテンショナ9として、ガス発生器25を用いたプリテンショナに代えて、従来公知の他のプリテンショナを用いることができることは言うまでもない。
図3は、図1中のIII-III断面によるラップアンカーカバー11内の断面図である。図3に示すように、ラップアンカーカバー11の上方部分は中空の略直方体形状に形成されており、その内部には前述したように下方側にプーリ17を介してワイヤ12が掛けられているラップアンカー5が備えられている。このラップアンカー5の上方側(ラップアンカーカバー11の挿通口11a側)には係合孔5aが形成されており、ラップアンカーカバー11の挿通口11aから挿通したシートベルト3の端部がラップアンカー5の係合孔5aを貫通して幅の狭い折り返し部3aで折り返され、その折り返された端部は重ね剛性部51としてシートベルト3の表面に縫製結合(図中破線部)されている。シートベルト3がプリテンショナ9により引き込まれていない図示の通常状態においては、この重ね剛性部51はラップアンカーカバー11の内部で挿通口11aの近傍に位置しており、縫製糸でベルトに曲げ剛性が得られる所定の縫製パターン(縫製結合部)52により強固に縫製結合されている。一例としては図5に示すようないわゆる「一目落とし」の縫製パターンも有効である。
ラップアンカーカバー11の挿通口11aの両端部には、シートベルト3の挿通方向に対して傾斜する面取り部(欠損形状部)11bが形成されており、ラップアンカーカバー11内に位置する重ね剛性部51もこれら面取り部11bに対応する形状に形成されている。
図4は、図3中のIV-IV断面による挿通口11a付近のラップアンカーカバー11及びシートベルト3の断面図である。図4に示すように、ラップアンカーカバー11の挿通口11aには、シートベルト3の表面(図示する例では一方の表面とその裏面の両表面)に向けて突出する挿通口蓋部11cが形成されており、ラップアンカーカバー11内に重ね剛性部51やラップアンカー5が引き込み移動可能な空間を確保しつつ、挿通口蓋部11cがラップアンカーカバー11の外部からその内部空間を密閉して塵などの侵入を阻止している。
基本的に、シートベルト3はラップアンカー5に係合しているだけであり、ラップアンカーカバー11に対しては挿通口11aの両端部との間の隙間の分だけシートベルト3の幅方向に自由度を有して相対移動可能となっている。
以上のような構成の本実施形態のシートベルト装置1によれば、重ね剛性部51がラップアンカーカバー11の挿通口11aの近傍におけるシートベルト3のねじれ剛性を向上させることができ、緊急時にプリテンショナ9がシートベルト3をスムーズに引き込むことができる。そして上記重ね剛性部51により得られるシートベルト3の高いねじれ剛性は、従来構造のように結合のための精密な縫製を行うことなく、単に重ね剛性部51をラップアンカーカバー11の挿通口11aの近傍に位置させるだけで足りるので、生産管理の容易化を図ることができる。また、この重ね剛性部51は簡易な製造方法により設けることができるため、工数及びコストの面でも非常に有利である。さらに通常使用時においてシートベルト3に付加される荷重やラップアンカーカバー11に付加される外力に対しても影響を受けることなくシートベルト3のねじれ低減効果を維持することができる。
また、シートベルト3の端部で構成する重ね剛性部51が縫製糸による縫製結合部(縫製パターン52)を有していることにより、重ね剛性部51はシートベルト3に結合され、所定のねじれ剛性を得ることができる。なお、シートベルト3と重ね剛性部51の結合は、このような縫製結合以外にも、適切な留め金具による結合、加熱熔着、接着剤による接着などによる針留め等の他の方法によって結合する構成としてもよい。
また、ラップアンカーカバー11の挿通口11aの端部にシートベルト3の挿通方向に対して傾斜する面取り部11bを形成していることにより、シートベルト3に最もねじれ荷重が付加される挿通口11aの端部において、面取り部11bがねじれ荷重を広く分散させて柔軟にシートベルト3を支持することができ、シートベルト3のねじれを低減することができる。
また、ラップアンカーカバー11の挿通口11aでシートベルト3の表面に向けて突出する挿通口蓋部11cを形成していることにより、中空構造のラップアンカーカバー11自体の剛性を向上できるとともに、挿通口蓋部11cがシートベルト3との密着度を向上して表裏方向に対して支持することができ、シートベルト3のねじれを低減することができる。
なお、この挿通口蓋部11cの代わりに、挿通口11aに弾性復元力によってシートベルト3の両表面を挟み込む挿通口挟圧部材を設ける構成としてもよい(あるいは蓋部11cと併せて設けてもよい)。図5はこのような変形例を表している。図5において、この挿通口挟圧部材100は、例えばシートベルト3の幅方向に延びる帯状の金属薄板100Aを端部でヒンジ(図示せず)を介して連結して平面視ヘアピン形状とし、ラップアンカーカバー11の挿通口11a付近にインサート成形されている。シートベルト3はそれら金属薄板100Aの間に挿通される。そして金属薄板100Aは、シートベルト3の幅方向の中央部がシートベルト3の表面に向かって膨らむよう湾曲しており、それら金属薄板100Aの間にシートベルト3が挟まれた状態では常にその弾性復元力(図中矢印F,F′)が働いてシートベルト3の両表面を挟み込むようになっている。
このような構成の挿通口挟圧部材100を設けた場合には、シートベルト3を表裏方向で柔軟に圧接しつつ密着するため、ラップアンカーカバー11の外部からその内部空間を密閉して塵などの侵入を阻止できるとともに、シートベルト3を支持してシートベルト3のねじれを低減することができる。
上述した本実施形態の具体的な構成は、本発明の内容を厳密に限定するものではなく、例えば図6に示すように、ラップアウターカバー11の挿通口11a付近にリング状のバネ材200を設け、シートベルト3の両表面を挟み込むこともできる。その他、細部に関しては本発明の趣旨に沿って多様に変更できることはもちろんである。
本発明にかかるシートベルト装置の実施の形態の一例を示す全体図である。 同じくシートベルト装置に用いられるプリテンショナの分解斜視図である。 図2中のIII−III断面によるラップアンカーカバー内の断面図である。 図3中のIV−IV断面による挿通口付近のラップアンカーカバー及びシートベルトの断面図である。 挿通口に挿通口挟圧部材を設けた変形例を表す断面図である。 挿通口にリング状のバネ材を設けた変形例を表す斜視図である。
符号の説明
1 シートベルト装置
2 シートベルトリトラクタ
3 シートベルト
4 ショルダーアンカー
5 ラップアンカー
6 タング
7 バックル
8,9 プリテンショナ
11 ラップアンカーカバー
11a 挿通口
11b 面取り部(欠損形状部)
11c 挿通口蓋部
12 ワイヤ
51 重ね剛性部
52 縫製パターン(縫製結合部)

Claims (6)

  1. シートベルトと、
    前記シートベルトを巻き取るリトラクタと、
    前記シートベルトに設けられたタングと、
    前記タングが着脱されるシートベルトバックルと、
    前記シートベルトを挿通するラップアンカーカバーを備えたラップアンカーと、
    緊急時に前記ラップアンカーを引き込むことで、前記シートベルトにより乗員を拘束するためのプリテンショナとを備えたシートベルト装置において、
    前記シートベルトは、当該シートベルトの端部を折り込んで重ね合わせた重ね剛性部を、前記ラップアンカーカバーの挿通口の近傍に位置させたことを特徴とするシートベルト装置。
  2. 請求項1記載のシートベルト装置において、
    前記重ね剛性部は、縫製糸による縫製結合部を有することを特徴とするシートベルト装置。
  3. 請求項1又は2記載のシートベルト装置において、
    前記ラップアンカーカバーは、前記挿通口の端部に欠損形状部を有することを特徴とするシートベルト装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載のシートベルト装置において、
    前記ラップアンカーカバーは、前記挿通口に前記シートベルトの表面に向けて突出する挿通口蓋部を有することを特徴とするシートベルト装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載のシートベルト装置において、
    前記ラップアンカーカバーは、前記挿通口に弾性復元力によって前記シートベルトの両表面を挟み込む挿通口挟圧部材を有することを特徴とするシートベルト装置。
  6. シートベルトと、
    前記シートベルトを巻き取るリトラクタと、
    前記シートベルトに設けられたタングと、
    前記タングが着脱されるシートベルトバックルと、
    前記シートベルトを挿通するラップアンカーカバーを備えたラップアンカーと、
    緊急時に前記ラップアンカーを引き込むことで、前記シートベルトにより乗員を拘束するためのプリテンショナとを備えたシートベルト装置において、
    前記ラップアンカーカバーは、前記挿通口に弾性復元力によって前記シートベルトの両表面を挟み込む挿通口挟圧部材を有することを特徴とするシートベルト装置。
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