JP2007088984A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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健嗣 小木
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慎一 大橋
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Jiyungo Harigai
潤吾 針貝
Junichi Ichikawa
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Abstract

【課題】 像担持体の長寿命化を図ることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 しきい値選択信号生成部206は、アドレス信号としてラインアドレス信号、画素アドレス信号及び選択信号を入力し、行選択信号及び列選択信号を生成して、比較部202に対して出力する。特に、しきい値選択信号生成部206において、演算部210は、画素アドレス信号と、選択部208により選択された0〜+3のいずれかのアドレスオフセット値とに基づいて、列選択信号を生成する。この行選択信号及び列選択信号に基づいて、比較部202において、しきい値テーブルの読み出し位置が決定される。しきい値選択信号生成部206は、行選択信号及び列選択信号を変更することにより、しきい値テーブルの読み出し位置を調節する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に関する。
近年、電子産業の発展やディジタル化により、像担持体に対する画素位置の制御が高精度化し、画素が形成される位置が固定化されている。この結果、現像、転写及びクリーニングのプロセスにより、像担持体にストレスが加わる位置も固定化され、像担持体の寿命が短くなっている。
画素が形成される位置とされない位置とでは、現像においてはトナー及びキャリアの衝突衝撃、転写においては剥離放電及び圧力、及びクリーニングにおいて外添剤(研磨剤)の供給量に差異がある。
特許文献1においては、分離爪支持部材に静電潜像担持体の軸方向往復運動を与える手法が開示されている。
また、特許文献2においては、クリーニングブレード及び回収ボックスを一体で、像担持体の回転軸方向に往復移動させる手法が開示されている。
しかしながら、いずれの手法においても、像担持体に加わるストレスを分散化することは考慮されていない。
特開平9−269701号公報 特開2004−240075号公報
本発明は、上述した背景からなされたものであり、像担持体の長寿命化を図ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る第1の画像形成装置は、しきい値に基づいて、多値画像を2値画像に変換する変換手段と、前記変換手段により用いられるしきい値を調節する調節手段とを有する。
好適には、前記変換手段は、しきい値テーブルを用いる。
好適には、前記調節手段は、前記変換手段により用いられるしきい値テーブルの読み出し位置を調節する。
好適には、前記調節手段は、選択パラメータに応じて、しきい値テーブルの読み出し位置を調節する。
好適には、前記調節手段は、選択パラメータを所定の契機で変更する。
また、好適には、前記調節手段は、しきい値テーブルの読み出し位置を、像担持体の方向に対応する方向に調節する。
また、好適には、前記調節手段は、しきい値テーブルのサイズより小さい幅で、しきい値テーブルの読み出し位置を調節する。
本発明に係る第2の画像形成装置は、複数のしきい値テーブルに基づいて、多値画像を2値画像に変換する変換手段と、前記変換手段により用いられるしきい値テーブルを調節する調節手段とを有する。
さらに、本発明に係る画像形成方法は、しきい値に基づいて、多値画像を2値画像に変換し、前記変換において用いられるしきい値を調節する。
本発明に係る画像形成装置によれば、像担持体の長寿命化を図ることができる。
図1は、本発明に係るタンデム型の画像形成装置10の構成を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置10は、画像読取ユニット12、画像形成ユニット14、中間転写ベルト16、用紙トレイ17、用紙搬送路18、定着器19、画像処理装置20及び像形成制御装置21を有する。この画像形成装置10は、パーソナルコンピュータ(不図示)などから受信した画像データを印刷するプリンタ機能に加えて、画像読取ユニット12を用いたフルカラー複写機としての機能、及び、ファクシミリとしての機能を兼ね備えた複合機であってもよい。
まず、画像形成装置10の概略を説明すると、画像形成装置10の上部には、画像読取ユニット12、画像処理装置20及び像形成制御装置21が配設されている。画像読取ユニット12は、原稿30に表示された画像を読み取って、画像処理装置20に対して出力する。画像処理装置20は、画像読取ユニット12から入力された画像データ、又は、LANなどのネットワーク回線を介してパーソナルコンピュータ等から入力された画像データに対して、所定の画像処理を施し、像形成制御装置21に対して出力する。像形成制御装置21は、画像処理を施された画像データに基づいて、画像形成ユニット14を制御する。なお、像形成制御装置21は、画像処理装置20の一部として、画像処理装置20に含まれてもよい。
画像読取ユニット12の下方には、カラー画像を構成する色に対応して、複数の画像形成ユニット14が配設されている。本例では、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応して第1の画像形成ユニット14K、第2の画像形成ユニット14Y、第3の画像形成ユニット14M及び第4の画像形成ユニット14Cが、中間転写ベルト16に沿って一定の間隔を空けて水平に配列されている。中間転写ベルト16は、中間転写体として図中矢印Aの方向に回動し、これら4つの画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cは、画像処理装置20から入力された画像データに基づいて各色のトナー像を順次形成し、これら複数のトナー像が互いに重ね合わせられるタイミングで中間転写ベルト16に転写(一次転写)する。なお、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cの色の順序は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に限定されるものではなく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順序など、その順序は任意である。
用紙搬送路18は、中間転写ベルト16の下方に配設されている。用紙トレイ17から供給された記録用紙32は、この用紙搬送路18上を搬送され、上記中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像が一括して転写(二次転写)され、転写されたトナー像が定着器19によって定着され、矢印Bに沿って外部に排出される。
次に、画像形成装置10の各構成についてより詳細に説明する。
図1に示すように、画像読取ユニット12は、原稿30を載せるプラテンガラス124と、この原稿30をプラテンガラス124上に押圧するプラテンカバー122と、プラテンガラス124上に載置された原稿30の画像を読み取る画像読取部130とを有する。この画像読取部130は、プラテンガラス124上に載置された原稿30を光源132によって照明し、原稿30からの反射光像を、フルレートミラー134、第1のハーフレートミラー135、第2のハーフレートミラー136及び結像レンズ137からなる縮小光学系を介して、CCD等からなる画像読取素子138上に走査露光して、この画像読取素子138によって原稿30の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るように構成されている。
画像処理装置20は、画像読取ユニット12により読み取られた画像データ、又は、ネットワーク回線を介して入力された多値の画像データに対して、2値化処理など所定の画像処理を施す。なお、画像処理装置20による画像処理については、後で詳述する。
像形成制御装置21は、画像処理装置20から入力された画像データに応じて、パルス信号を発生させ、光走査装置140に対して出力する。また、像形成制御装置21は、画像処理装置20に対してアドレス信号を出力して、画像処理装置20による2値化処理と像形成処理とを同期させる。
第1の画像形成ユニット14K、第2の画像形成ユニット14Y、第3の画像形成ユニット14M及び第4の画像形成ユニット14Cは、水平方向に間隔をおいて並列的に配置され、形成する画像の色が異なる他は、ほぼ同様に構成されている。そこで、以下、第1の画像形成ユニット14Kについて説明する。なお、各画像形成ユニット14の構成は、K、Y、M又はCを付すことにより区別する。
画像形成ユニット14Kは、画像処理装置20からの出力画像データに応じて像形成制御装置21の制御によりレーザ光を走査する光走査装置140Kと、この光走査装置140Kにより走査されたレーザ光により静電潜像が形成される像形成装置150Kとを有する。
光走査装置140Kは、半導体レーザ142Kを黒色(K)の画像データに応じて変調して、この半導体レーザ142Kからレーザ光LB(K)を画像データに応じて出射する。この半導体レーザ142Kから出射されたレーザ光LB(K)は、第1の反射ミラー143K及び第2の反射ミラー144Kを介して回転多面鏡146Kに照射され、この回転多面鏡146Kよって偏向走査され、第2の反射ミラー144K、第3の反射ミラー148K及び第4の反射ミラー149Kを介して、像形成装置150Kの感光体ドラム152K上に照射される。
像形成装置150Kは、矢印Aの方向に沿って所定の回転速度で回転する像担持体としての感光体ドラム152Kと、この感光体ドラム152Kの表面を一様に帯電する帯電手段としての一次帯電用のスコロトロン154Kと、感光体ドラム152K上に形成された静電潜像を現像する現像器156Kと、クリーニング装置158Kとから構成されている。感光体ドラム152Kは、スコロトロン154Kにより一様に帯電され、光走査装置140Kにより照射されたレーザ光LB(K)により静電潜像を形成される。感光体ドラム152Kに形成された静電潜像は、現像器156Kにより黒色(K)のトナーで現像され、中間転写ベルト16に転写される。なお、トナー像の転写工程の後に感光体ドラム152Kに付着している残留トナー及び紙粉等は、クリーニング装置158Kによって除去される。
他の画像形成ユニット14Y、14M及び14Cも、上記と同様に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像を形成し、形成された各色のトナー像を中間転写ベルト16に転写する。
中間転写ベルト16は、ドライブロール164と、第1のアイドルロール165と、ステアリングロール166と、第2のアイドルロール167と、バックアップロール168と、第3のアイドルロール169との間に一定のテンションで掛け回されており、駆動モータ(不図示)によってドライブロール164が回転駆動されることにより、矢印Aの方向に所定の速度で循環駆動される。この中間転写ベルト16は、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを無端ベルト状に形成されたものである。
また、中間転写ベルト16には、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cに対向する位置にそれぞれ第1の一次転写ロール162K、第2の一次転写ロール162Y、第3の一次転写ロール162M及び第4の一次転写ロール162Cが配設され、感光体ドラム152K、152Y、152M、152C上に形成された各色のトナー像は、これらの一次転写ロール162により中間転写ベルト16上に多重に転写される。なお、中間転写ベルト16に付着した残留トナーは、二次転写位置の下流に設けられたベルト用クリーニング装置189のクリーニングブレード又はブラシにより除去される。
用紙搬送路18には、用紙トレイ17から記録用紙32を取り出す給紙ローラ180と、用紙搬送用の第1のローラ対181、第2のローラ対182及び第3のローラ対183と、記録用紙32を既定のタイミングで二次転写位置に搬送するレジストロール184とが配設される。
また、用紙搬送路18上の二次転写位置には、バックアップロール168に圧接する二次転写ロール185が配設されており、中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像は、この二次転写ロール185による圧接力及び静電気力で記録用紙32上に二次転写される。各色のトナー像が転写された記録用紙32は、第1の搬送ベルト186及び第2の搬送ベルト187によって定着器19へと搬送される。
定着器19は、上記各色のトナー像が転写された記録用紙32に対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、トナーを記録用紙32に溶融固着させる。
図2は、画像形成ユニット14の光走査装置140の概略図である。
図2に示すように、半導体レーザ142のレーザ光射出側には、コリメータレンズ190、第1の反射ミラー143及び回転多面鏡146が順に設けられている。回転多面鏡146のレーザー光反射側には、f−θレンズ194、シリンダー部材196、レーザー光の位置を検出する位置センサ198及び像担持体としての感光体ドラム152が順に設けられている。また、線Cは、感光体ドラム152上に示される観察点であって、後で詳述する。なお、図2においては、図1に示される第2の反射ミラー144、第3の反射ミラー148及び第4の反射ミラー149は、略記されている。
図3は、画像処理装置20の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、画像処理装置20は、画像入力部200、比較部202及び記憶部204を有し、比較部202は、しきい値選択信号生成部206を有する。
画像処理装置20に含まれる上記各構成は、CPU、メモリ及びプログラムなどによりソフトウェア的に実現されてもよいし、ASICなどによりハードウェア的に実現されてもよい。
画像処理装置20は、このような構成により、多値の入力画像データを入力し、2値画像に変換して、出力画像データとして像形成制御装置21に対して出力する。例えば、多値画像は256階調であり、多値画像の解像度は600dpiである。また、例えば、2値画像の解像度は、2400dpiである。
画像処理装置20において、画像入力部200は、図1に示された画像読取ユニット12又は外部のパーソナルコンピュータから、多値の入力画像データを受け付け、この多値画像の画素値として0から255までのいずれかの値を、比較部202に対して出力する。
比較部202は、像形成制御装置21から入力されるアドレス信号と同期を取りながら、しきい値に基づいて、画像入力部200から入力された多値画像に対して2値化処理を施して、多値画像を2値画像に変換する。より具体的には、比較部202は、後述する記憶部204に記憶されているしきい値テーブルを用いて、多値の入力画像データとしきい値テーブルのしきい値とをアドレス信号に同期させながら比較して、入力画像データに対して2値化処理を施す。比較部202は、2値化された画像を、出力画像データとして像形成制御装置21に対して出力する。このように、比較部202は、多値画像を2値画像に変換する変換手段を構成する。
記憶部204は、しきい値テーブルを記憶し、このしきい値テーブルを比較部202に対して出力する。記憶部204は、HDD等の記録装置(不図示)、又はメモリにより実現される。なお、しきい値テーブルは、記憶部204に予め格納されている。
しきい値選択信号生成部206は、アドレス信号を入力して、しきい値選択信号を生成する。生成されたしきい値選択信号は、比較部202においてしきい値の選択、即ちしきい値テーブルの読み出し位置の選択に用いられる。このように、しきい値選択信号生成部206は、比較部202により用いられるしきい値を調節する調節手段を構成する。なお、しきい値選択信号生成部206については、後で詳述する。
図4は、画像処理装置20の記憶部204に記憶されているしきい値テーブルを例示し、図4(A)は、しきい値テーブルを例示し、図4(B)は、しきい値テーブルの領域分割を例示する。
図4(A)に例示するように、しきい値テーブルは、例えば16×16サイズで、256段階の階調を有する。それぞれの階調は、しきい値として、比較部202による2値化処理に用いられる。ここで、入力画像の解像度は600dpiであり、出力画像の解像度は2400dpiであるので、入力画像データの画素サイズは、しきい値テーブルにおいて4×4画素分である。
図4(B)に例示するように、しきい値テーブルは、4行4列の入力画像データの画素サイズに対応する16領域に分割されている。これらの領域は、M00〜M33で表される。画像処理装置20の比較部202は、像形成制御装置21からのアドレス信号に基づいて、しきい値テーブルのいずれかの領域を決定し、この領域のしきい値と入力画像の画素値とを比較して、多値画像を2値画像に変換し、図示されないバッファ等のメモリに出力される。
図5は、しきい値選択信号生成部206の機能構成を示すブロック図である。
図5に示すように、しきい値選択信号生成部206は、選択部208及び演算部210を有する。
これらの構成により、しきい値選択信号生成部206は、アドレス信号としてラインアドレス信号、画素アドレス信号及び選択信号を入力し、行選択信号及び列選択信号を生成して、比較部202に対して出力する。この行選択信号及び列選択信号に基づいて、比較部202において、しきい値テーブルの読み出し位置が決定される。しきい値選択信号生成部206は、行選択信号及び列選択信号を変更することにより、しきい値テーブルの読み出し位置を調節する。
選択部208は、選択パラメータとしての選択信号に応じて、複数のオフセット値から1つのオフセット値を選択して、アドレスオフセット値として演算部210に対して出力する。ここで、オフセット値は、例えば0〜+3であり、しきい値テーブルのサイズより小さい値である。
選択信号は、オフセット値を選択する信号である。選択信号は、外部のパーソナルコンピュータ又はタッチパネル等のユーザインタフェース装置(不図示)を用いてユーザにより変更されてもよいし、所定の契機で変更されてもよい。例えば、画像処理装置20は、所定の印刷枚数毎、プリントジョブ毎、ページ毎、所定の時刻又は所定時間の経過時に、選択信号を変更して、選択されるオフセット値を変更する。
演算部210は、ラインアドレス信号、画素アドレス信号、及び選択部208から出力されたアドレスオフセット値を入力し、これらの信号を演算し、行選択信号及び列選択信号を生成する。演算部210は、オンにされたラインアドレス信号をカウントし、しきい値テーブルの行数である4の剰余を求めて、行選択信号を生成する。生成された行選択信号は、しきい値テーブルの行の選択に用いられる。
また、演算部210は、画素アドレス信号と、アドレスオフセット値とに基づいて、列選択信号を生成する。ここで、画素アドレス信号は、画素クロックをカウントした値である。演算部210は、画素アドレス信号とアドレスオフセット値とを加算し、列数である4の剰余を求めて、列選択信号を生成する。生成された列選択信号は、しきい値テーブルの列の選択に用いられる。このようにして、しきい値選択信号生成部206は、しきい値テーブルの読み出し位置を、像担持体としての感光体ドラム152の方向に対応する方向(例えば、主走査方向)に調節する。
図6乃至図8は、像担持体としての感光体ドラム152上の出力像を例示する模式図であって、図6は、入力画像データの画素値が128であり、アドレスオフセット値が0である場合を示し、図7は、入力画像データの画素値が51であり、アドレスオフセット値が0である場合を示し、図8は、入力画像データの画素値が51であり、アドレスオフセット値が+3である場合を示す。
図6に示すように、多値の入力画像の画素値が、画像処理装置20の比較部202(図3)に入力されると、比較部202は、しきい値選択信号生成部206により生成される行選択信号及び列選択信号(図5)に合わせて、しきい値テーブル(図4)の領域を順次選択し、入力画像の画素値と比較して、2値画像に変換され、バッファへと順次出力される。さらに、順次バッファからデータが読み出され、読み出されたデータに応じて画像が形成される。ここで、図2に示される感光体ドラム152の線C周辺には、図6に示される出力画像データに応じた画像が形成される。
図7に示すように、多値画像の画素値が51であって、アドレスオフセット値が0である場合には、この画像は、画像処理装置20の比較部202により、この画素値に対応した2値画像に変換される。
図8に示すように、多値画像の画素値が51であって、アドレスオフセット値が+3である場合には、この画像は、図7に示される画像より主走査方向に3画素分ずれた2値画像に変換される。
このように、本発明に係る画像形成装置10は、アドレスオフセット値を変更することにより、しきい値テーブルの読み出し位置を調節し、主走査方向でドットが形成される中心位置を変更する。なお、画像形成装置10は、しきい値テーブルのサイズより小さい幅で、しきい値テーブルの読み出し位置を調節する。
2値の出力画像データが像形成制御装置21に対して出力されると、像形成制御装置21の制御により、レーザ光が、半導体レーザ142から出力される(図2)。レーザ光は、コリメータレンズ190により略平行光に変換された後に、シリンダーレンズ192により副走査方向に集光されて、第1の反射ミラー143等を介して回転多面鏡146に結像される。
レーザ光は回転多面鏡146に入射され、回転多面鏡146の回転により主走査がなされ、回転多面鏡146により反射変更されたレーザ光は、f−θレンズ194により略等速度に主走査が行われるように変換され、シリンダー部材196によって副走査方向に集光されて感光体ドラム152上に結像される。これにより、感光体ドラム152は、主走査方向に走査露光されると共に、感光体ドラム152の回転により副走査方向に走査露光されて、感光体ドラム152上に静電潜像が形成される。
感光体ドラム152は、帯電装置としてのスコロトロン154により一様に帯電された後に、走査露光により出力画像データに応じた静電潜像を形成される。この静電潜像が、現像器156により静電潜像に応じたトナーが付着されることにより現像されて、トナー像が形成されると、感光体ドラム152上のトナー像は、中間転写ベルト16に転写され、記録用紙32が搬送されて、画像が記録用紙32上に形成される。
図10は、画像形成装置10の動作(S10)を示すフローチャートである。
図10に示すように、ステップ100(S100)において、ユーザは、パーソナルコンピュータ又は画像読取ユニット12を介して印刷要求を行う。画像処理装置20において、画像入力部200は、多値の入力画像データが入力されると、多値の画素値それぞれを比較部202に対して出力する。
ステップ102(S102)において、画像処理装置20の比較部202は、記憶部204に記憶されているしきい値テーブルを取得する。
ステップ104(S104)において、しきい値選択信号生成部206は、像形成制御装置21から入力されるラインアドレス信号に基づいて、行選択信号を生成する。
ステップ106(S106)において、しきい値選択信号生成部206は、選択信号に応じてオフセット値を選択し、選択されたアドレスオフセット値と画素アドレス信号とに基づいて、列選択信号を生成する。しきい値選択信号生成部206は、生成された行選択信号及び列選択信号を、比較部202に対して出力する。
ステップ108(S108)において、比較部202は、しきい値選択信号生成部206から入力された行選択信号及び列選択信号に基づいて、しきい値テーブルの読み出し位置を決定し、画像入力部200から入力された多値の画素値に対して2値化処理を施し、順次バッファに格納する。
ステップ110(S110)において、比較部202は、変換された2値画像をバッファから読み出し、出力画像データとして像形成制御装置21に対して出力する。出力画像は、像形成制御装置21の制御により、記録用紙32上に形成されて出力される。
ステップ112(S112)において、画像処理装置20は、所定枚数を印刷したか否かを判定する。所定枚数が印刷された場合には、S114の処理に進み、そうでない場合には、処理を終了する。
なお、判定基準として、所定数のプリントジョブを処理したか否か等の基準が用いられてもよい。また、判定処理は、印刷処理毎になされなくてもよく、所定の時刻になったか否か、所定時間が経過したか否か等が随時判定されてもよい。
ステップ114(S114)において、画像処理装置20は、選択信号を変更して、選択部208により選択されるオフセット値を変更する。このため、しきい値テーブルの読み出し位置が変更され、次回以降の印刷処理において、感光体ドラム152へ書き込まれるドットの中心位置が変更される。
以上説明したように、本発明に係る画像形成装置10は、しきい値に基づいて、多値画像を2値画像に変換し、この変換において用いられるしきい値を調節する。特に、画像形成装置10は、しきい値テーブルの読み出し位置を調節し、しきい値テーブルを用いて2値化処理を行う。このため、画像形成装置10は、感光体ドラム152に潜像を形成する位置を分散化するので、像担持体に加わるストレスを分散化し、像担持体及びシステムの長寿命化を図ることができる。
本実施例においては、画像形成装置10は、画素アドレス信号にアドレスオフセット値を加算して、主走査方向でのドットが生成される位置を可変としたが、しきい値テーブルのしきい値が主走査方向にずれた複数のしきい値テーブルを用意し、しきい値選択信号に基づいて、いずれかのしきい値テーブルを選択して、ドットが生成される位置を調節してもよい。
また、本実施例においては、画像形成装置10は、アドレスオフセット値を1加算することに応じて、しきい値テーブルの読み出し位置を主走査方向に移動させたが、しきい値テーブルの読み出し位置を、より細かく制御してもよい。
また、本発明に係る画像形成装置10は、画像処理装置20と像形成制御装置21とが同期を取りながら2値化処理を行ってもよいし、予め2値化処理を行ってから、像形成制御装置21と同期を取って2値化データを出力してもよい。
なお、本発明に係る画像形成装置10は、画像が色ずれした印刷のように見えるいわゆるレジずれに対して、レジずれ補正装置と組み合わされたり、レジずれ補正装置の一部として組み込まれてもよい。
また、画像形成装置10は、レーザ光を用いた光走査装置140に限定されず、LEDなどの発光素子を多数配置した静止画素系の露光装置にも適応可能であり、その際は、発光素子を配置させた方向が本発明の主走査方向に相当する。
本発明に係るタンデム型の画像形成装置10の構成を示す図である。 画像形成ユニット14の光走査装置140の概略図である。 画像処理装置20の機能構成を示すブロック図である。 画像処理装置20の記憶部204に記憶されているしきい値テーブルを例示し、図4(A)は、しきい値テーブルを例示し、図4(B)は、しきい値テーブルの領域分割を例示する。 しきい値選択信号生成部206の機能構成を示すブロック図である。 像担持体としての感光体ドラム152上の出力像を例示する模式図であって、入力画像データの画素値が128であり、アドレスオフセット値が0である場合を示す。 像担持体としての感光体ドラム152上の出力像を例示する模式図であって、入力画像データの画素値が51であり、アドレスオフセット値が0である場合を示す。 像担持体としての感光体ドラム152上の出力像を例示する模式図であって、入力画像データの画素値が51あり、アドレスオフセット値が3である場合を示す。 画像形成装置10の動作(S10)を示すフローチャートである。
符号の説明
10 画像形成装置
14 画像形成ユニット
20 画像処理装置
21 像形成制御装置
140 光走査装置
150 像形成装置
152 感光体ドラム
200 画像入力部
202 比較部
204 記憶部
206 しきい値選択信号生成部
208 選択部
210 演算部

Claims (9)

  1. しきい値に基づいて、多値画像を2値画像に変換する変換手段と、
    前記変換手段により用いられるしきい値を調節する調節手段と
    を有する画像形成装置。
  2. 前記変換手段は、しきい値テーブルを用いる
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記調節手段は、前記変換手段により用いられるしきい値テーブルの読み出し位置を調節する
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記調節手段は、選択パラメータに応じて、しきい値テーブルの読み出し位置を調節する
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記調節手段は、選択パラメータを所定の契機で変更する
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記調節手段は、しきい値テーブルの読み出し位置を、像担持体の方向に対応する方向に調節する
    請求項3乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記調節手段は、しきい値テーブルのサイズより小さい幅で、しきい値テーブルの読み出し位置を調節する
    請求項3乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 複数のしきい値テーブルに基づいて、多値画像を2値画像に変換する変換手段と、
    前記変換手段により用いられるしきい値テーブルを調節する調節手段と
    を有する画像形成装置。
  9. しきい値に基づいて、多値画像を2値画像に変換し、
    前記変換において用いられるしきい値を調節する
    画像形成方法。
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