JP2007085547A - フィルタ付き迅速連結管継手 - Google Patents

Abstract

【課題】圧縮空気用ホースのための自浄機能付き迅速連結管継手を得る。
【解決手段】填隙フィルタ５を有する通流可能な圧力ハウジング４と、通流可能な継手部６aを有する、圧縮空気用ホース３のための迅速連結管継手において、継手部６aを、圧力ハウジング４内で移動可能である通流可能な圧力ピストン７に連結し、フィルタ５から離れた外方位置では流体密、フィルタ５に近接する内方位置では流体密を開放する構成とする。好適には、圧力ピストン７の両側端部に、半径方向外方に突出する止めフランジ１２ａ，１２ｂを、圧力ハウジング４の対向止めフランジ１３に衝合可能にする。継手部を対向継手部に連結する作業の際、圧力ピストンがフィルタに向かって内方位置に移動し、圧力ピストンと圧力ハウジングとの間に通流間隙８が開放し、汚物粒子１０は外部にふき飛ばされる。
【選択図】図１

Description

本発明は、とくに圧縮空気動作式手工具装置に使用するフィルタ付き圧縮空気用ホースのためのフィルタ付き迅速連結管継手に関するものである。

このような迅速連結管継手は、空気圧消費側を圧力源に接続するのに使用される。このため、目的に沿う用途において、迅速連結管継手は、常に圧力源から空気圧消費側に通流する。

特許文献１は、圧縮空気動作式手工具装置に使用する圧縮空気用ホースのための迅速連結継手を記載している。
欧州特許第０９９０８２９号明細書

特許文献２は、フィルタを一体に組み付けた迅速連結管継手を記載している。しかし、フィルタは汚れ、機能が低下し、流体媒体の処理量が減少する。不可避のフィルタ交換は、手工具装置の作動停止時間を発生する。
欧州特許第０１４６９９７号明細書

特許文献３は、逆止弁およびフィルタを有する迅速連結管継手を記載しており、流量インジゲータに内蔵した移動可能な浮動体によりフィルタを自己洗浄する構成としている。圧縮空気動作式手工具装置には、占有空間を必要とする流量インジケータは不必要である。
独国特許第１９７１３８１９号明細書

本発明の課題は、自浄フィルタ付き迅速連結管継手を得るにある。

この課題は、請求項１に示す特徴によって解決される。従属項では、他の好適な実施例を示す。

本発明は、流れに交差して濾過を行う填隙フィルタを有する通流可能な圧力ハウジングと、通流可能な継手部を有する、圧縮空気用ホースのための迅速連結管継手において、前記継手部を、圧力ハウジング内で両側を制限された範囲で移動可能である通流可能な圧力ピストンに連結し、この圧力ピストンは、前記圧力ハウジング(４に対し、前記フィルタから離れた外方位置では流体密とし、前記フィルタに近接する内方位置では流体密を開放する構成としたことを特徴とする。

本発明によれば、継手部を対向継手部に連結する作業の際、圧力ピストンがフィルタに向かって内方位置に移動し、圧力ピストンと圧力ハウジングとの間に通流間隙が開放する。したがって、圧力源から圧縮空気用ホースおよび圧力ピストンを経て流入する圧力媒体はフィルタに衝突し、このフィルタで流れは転向し、圧力ピストンと圧力ハウジングの間の通流間隙を経て外部空間へ漏出する。フィルタの圧力面に汚物粒子が存在する場合には、塵埃粒子は空気流の衝撃により剥がれ、空気流によって外部空間に吹き飛ばされる。使用者による連結作業が終わり次第、圧力ハウジング内で発生する内部圧力が圧力ピストンを外方位置に押圧し、この結果、圧力ピストンは圧力ハウジングに対し流体密になる。このようにして、手工具装置では定期的に行われる全ての連結作業毎に、フィルタの自浄作用を生ずる。

本発明の好適な実施例においては、圧力ピストンのフィルタ側端部に、半径方向外方に突出する止めフランジを設け、この止めフランジを、半径方向内方に突出する圧力ハウジングの対向止めフランジに衝合可能に設ける。この構成によれば、外方位置の適切な端部停止作用が実現される。

本発明の好適な実施例においては、圧力ピストンの継手側端部に、半径方向外方に突出する止めフランジを設け、この止めフランジは圧力ハウジングの対向止めフランジに衝合可能に設ける。この構成によれば、さらに、内方位置の適切な端部停止作用が実現される。

本発明の好適な実施例においては、圧力ピストン、ならびに圧力ハウジングの密封圧力面を回転対称形状に構成する。この構成によれば、目的に対応する圧縮空気用ホースとの接続において、密封状態を保持したまま、回転自由度が得られる。

本発明の好適な実施例においては、圧力ピストンに個別の密封手段、好適には、弾性Oリングを設ける。この構造によれば、密封状態を維持したまま、圧力ピストンの圧力ハウジングに対する僅かな転向を可能にする。

本発明の好適な実施例においては、迅速連結継手を手工具装置に連結する。この構造によれば、常に十分な量の濾過済み圧力媒体を供給することができる。

代案として、迅速連結継手を圧力ホースに直接接続することもでき、この場合、濾過機能付き管継手を構成する。

以下、図面につき本発明の好適な実施例を詳細に説明する。

図１に示すように、輪郭でのみ示した手工具装置１に固定した圧縮空気用ホース３のための迅速連結管継手２には、空気流に交差して濾過を行う填隙フィルタ５と、通流可能な継手部６ａとを有する通流可能な圧力ハウジング４を設ける。圧縮空気用ホース３の対向継手部６ｂに対して迅速連結可能な継手部６ａ自体は、通流可能な圧力ピストン７に連結し、この圧力ピストン７は、圧力ハウジング４において両側を制限された範囲で移動可能とし、（図示のように）フィルタ５に近接する内方位置では圧力ハウジング４に対し空気流のシールを開放する。このとき、図示しない圧力源から圧縮空気用ホース３および圧力ピストン７を経て流入する圧力空気としての圧力媒体はフィルタ5に衝突し、このフィルタ5で転向し、圧力ピストン７と圧力ハウジング４との間の通流間隙８を経て外部空間９へと漏出する。この際、フィルタ５の圧力面に存在する汚物粒子１０は空気流の衝撃により剥がれ、空気流１１によって外部空間９に吹き飛ばされる。圧力ピストン７の両側の端部に、半径方向外方に突出する止めフランジ１２ａ／１２ｂを設け、これら止めフランジ１２ａ／１２ｂは、半径方向内方に突出する圧力ハウジング４の対向止めフランジ１３に適合するよう設ける。圧力ピストン７、ならびに圧力ハウジング４の密封圧力面１４は回転対称形状に構成する。圧力ピストン７には、シリコン弾性ゴムで形成した弾性Oリングとしての個別の密封手段１５を設ける。

図２は、本発明の他の実施例を示し、ホース継手として構成した迅速連結管継手２′を、圧力ホース３に直接接続する。圧力ハウジング４において両側を制限した範囲で移動可能である圧力ピストン７は、（図示のように）フィルタ５から離れた外方位置では、圧力ハウジング４に対し流体密にシールされる。

本発明迅速連結管継手の第１実施例における連結過程の縦断面図である。 本発明迅速連結管継手の第２実施例における使用状態での縦断面図である。

符号の説明

１ 手工具装置
２ 迅速連結管継手
３ 圧縮空気用ホース
４ 圧力ハウジング
５ 填隙フィルタ
６ａ,６ｂ 継手部
７ 圧力ピストン
８ 通流間隙
９ 外部空間
１０ 汚物粒子
１１ 空気流
１２ａ,１２ｂ 止めフランジ
１３ 対向止めフランジ
１４ 密封圧力面
１５ 密封手段（Ｏリング）

Claims (7)

1. 流れに交差して濾過を行う填隙フィルタ（５）を有する通流可能な圧力ハウジング（４）と、通流可能な継手部（６a）を有する、圧縮空気用ホース（３）のための迅速連結管継手において、前記継手部（６a）を、圧力ハウジング（４）内で両側を制限された範囲で移動可能である通流可能な圧力ピストン（７）に連結し、この圧力ピストン（７）は、前記圧力ハウジング(４）に対し、前記フィルタ（５）から離れた外方位置では流体密とし、前記フィルタ（５）に近接する内方位置では流体密を開放する構成としたことを特徴とする迅速連結管継手。
2. 前記圧力ピストン（７）のフィルタ側端部に、半径方向外方に突出する止めフランジ（１２ｂ）を設け、この止めフランジ（１２ｂ）を、半径方向内方に突出する前記圧力ハウジング（４）の対向止めフランジ（１３）に衝合可能に設けた請求項１記載の迅速連結管継手。
3. 前記圧力ピストン（７）の継手側端部に、半径方向外方に突出する止めフランジ（１２ａ）を設け、この止めフランジ（１２ａ）を、前記圧力ハウジング（４）の前記対向止めフランジ（１３）に衝合可能に設けた請求項２記載の迅速連結管継手。
4. 前記圧力ピストン（７）、ならびに圧力ハウジング（４）の密封圧力面（１４）を回転対称形状に構成した請求項１〜３のうちいずれか一項に記載の迅速連結管継手。
5. 圧力ピストン（７）に個別の密封手段（１５）を設けた請求項１〜４のうちいずれか一項に記載の迅速連結管継手。
6. 手工具装置（１）にしっかりと連結した請求項１〜５のうちいずれか一項に記載の迅速連結管継手。
7. 圧力ホース（３）に直接接続した請求項１〜５のうちいずれか一項に記載の迅速連結管継手。
   

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