JP3016462U - 逆止め弁内蔵ボール弁 - Google Patents

逆止め弁内蔵ボール弁

Info

Publication number
JP3016462U
JP3016462U JP1995004226U JP422695U JP3016462U JP 3016462 U JP3016462 U JP 3016462U JP 1995004226 U JP1995004226 U JP 1995004226U JP 422695 U JP422695 U JP 422695U JP 3016462 U JP3016462 U JP 3016462U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
check valve
ball
ball valve
check
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995004226U
Other languages
English (en)
Inventor
初男 芦
隆 小岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Valve Co Ltd
Original Assignee
Toyo Valve Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Valve Co Ltd filed Critical Toyo Valve Co Ltd
Priority to JP1995004226U priority Critical patent/JP3016462U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3016462U publication Critical patent/JP3016462U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Taps Or Cocks (AREA)
  • Check Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的とする所は、ボール弁と逆止め
弁を一体に構成しコンパクト化すると共に、ボール弁の
止水状態下で管路内の残留水を流出させないで逆止め弁
を管路外に取出し可能で、かつ逆止め弁離脱後は通常の
ボール弁となって所謂バイパス通路が形成でき、ポンプ
の呼び水注水や凍結防止の水抜きなどに至便な逆止め弁
内蔵ボール弁を提供しようとするものである。 【構成】 逆止め弁付ボール弁体の全閉回動位置で、該
ボール弁体の流入口と同一軸線上で弁箱に、前記逆止め
弁の着脱可能な開口部を設け、該開口部を閉塞するカバ
ーを前記弁箱に着脱自在に臨ませると共に、前記逆止め
弁は、複式または単式のいずれの場合にも着脱可能な組
立体ユニットとし、前記カバーもしくは弁箱に圧力逃し
弁を設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として建築設備や工場プロセスラインの衛生・空調配管において 、流体の通過・閉止を行うボール弁にして、流体の通過時にあっては、何らかの 原因で流体が逆流する恐れのある場合には、ボール弁体内の通路に設けた逆止め 弁で配管上流への流体の逆流を防ぎ、また、流体の封止時にあっては、ボール弁 を配管から取外すことなく、しかも弁体前後の配管内の流体を排除することもな しに逆止め弁を着脱し、当該逆止め弁の点検、清掃もしくは交換を容易にした逆 止め弁内蔵ボール弁に関するものである。
【0002】 また本考案は、上記のように簡便に逆止め弁を着脱可能とし、該逆止め弁の取 外しにより通常のボール弁となり、所謂バイパス通路が形成でき、ポンプの呼び 水注水や凍結防止の水抜きなどに至便な逆止め弁内蔵ボール弁に関するものであ る。
【0003】
【従来の技術】
従来、各種の配管設備に用いられる止め弁(たとえばボール弁、仕切弁、玉形 弁等)と逆止め弁(主として単式リフト逆止め弁が広く使用されている)とはそ れぞれ別個の製品として構成され、図8の配管例に示すように利用されている。 近年、各種の配管において、止め弁と逆止め弁とがセットで使用される場合が 多く、配管上のスペースの節約や逆止め弁を容易に取出し、点検、清掃、交換の 要望が高まっている。 この要望をみたすべく、出口側に逆止め弁を内蔵したボール弁(図9参照)が 出現した。しかし逆止め弁の取外し、点検、清掃、交換の煩雑さは依然として解 消されていない。
【0004】 さらに、ボール弁体の通路に逆止め弁を止着した逆止弁内蔵のボール弁(たと えば実公平5−20933号、同5−23898号、実開平1−58869号各 公報参照)が提案され、配管上のスペースの節約は図9のものより改善されたが 、取外し、点検、清浄、交換の煩雑さは逆に数倍にも達した。
【0005】 給水・給湯配管などの衛生配管において、通常の使用状態では配管内を通過す る流体中のゴミや塵埃は余り発生しないが、竣工時(配管のフラッシュ・ブロー のとき)にはゴミや塵埃の流出が多く、逆止め弁はこの時、全開してフラッシュ 作業を完遂する構造となっている。
【0006】 逆止め弁は何らかの原因により流体が逆流しようとする際に、逆止め弁体が弁 座に密接して逆流を阻止するものであるから、前記弁体と弁座との間にゴミや塵 埃などの夾雑物の介在でとその機能を喪失することになる。 通常の使用状態でも流体中の異物は皆無とは断定できないし、フラッシュ時に は大量のゴミや塵埃が逆止め弁体と弁座の間を流過するから、異物が残留してい ないとは必ずしも断定できない。
【0007】 したがって、逆止め弁の点検・清掃・交換は必須であり、配管を分解すること なく容易に逆止め弁を取出す必要がある。
【0008】 前記「0006」の状況が想定されるから、逆止め弁体の入口側と出口側に該 弁体の逆止性能を検査する点検タップ(口)を各々装備し、これにより、一般に グレードの高い逆止め弁と認識された逆流防止器と称される逆止め弁があるが、 該点検口を使用して漏れの有無を検査すること自体、不必要な手間ともなる。
【0009】 図8、9に示す単式逆止め弁33、33′を分解するには流入口側のボール弁 34、34′を閉塞し流体が液体で流出側が立ち上っている場合には流出口側の ボール弁(図示せず)も閉塞し、先ず配管から逆止め弁33あるいは逆止め弁内 蔵ボール弁35を取出す。この際、前後の配管内に残留する流体をも排除する必 要があり、相当量の残留流体を受けるため養生がわずらわしい。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
前述した従来の技術では以下のような問題点があった。即ち、 (a) 逆止め弁の流入口側には必ず止め弁が使用されるため、逆止め弁と止め 弁とが一体になったコンパクトな止水付逆止め弁を必要とする。 (b) 逆止め弁は点検、清掃、交換を必要とするから、配管を分解することな く容易に逆止め弁を取外すためには、種々の機構を必要とする。 (c) 通常一般の逆止め弁における逆止め弁体・弁座の着脱作業においては、 配管前後の流体や圧力を排除後着脱作業を行う必要があり、あふれでる水の養生 作業に要する大きな負担を生ずるため、逆止め弁体・弁座の点検作業のみに係わ って、逆止め弁前後に別に止め弁を設置したり、当該逆止め弁の後に他の逆止め 弁の設置を必要とする。 (d) 通常一般の逆止め弁はバイパス通路(逆流路)がない。ポンプの呼び水 注水や凍結防止の水抜きなど、バイパス通路の形成を必要をとする。
【0011】
【目的】
本考案は前述の欠点に鑑み提案されたもので、その目的とする所は、ボール弁 と逆止め弁とを一体に構成しコンパクト化すると共に、止水状態下で逆止め弁の 管路外への容易な離脱で点検・清掃・交換ができ、かつ逆止め弁の離脱に際し管 路内の残留水を流出させることなく前記の作業ができ、加えて前記逆止め弁は複 式又は単式の弁で着脱自在に構成された組立体ユニットから成ることを特徴とす る逆止め弁内蔵ボール弁を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本考案に係わる逆止め弁内蔵ボール弁は、ボール弁体 の通路に逆止め弁を止着した逆止め弁内蔵ボール弁において、ボール弁体の全閉 回動位置で、該ボール弁体の流入口と同一軸線上で弁箱に、前記逆止め弁を着脱 する開口部を設け、該開口部を閉塞するカバーを弁箱に着脱自在に装着したこと を第1の特徴とし、前記逆止め弁は弁体、弁座、ばね、蓋などの結合体で、ボー ル弁体へ着脱自在に装着された組立体ユニットから成ることを第2の特徴とし、 前記カバーもしくは弁箱に、圧力逃し弁体を設けたことを第3の特徴とするもの である。
【0013】 本考案において、逆止め弁は前記のようにボール弁体に内蔵されているので、 流体圧力が加わっている状態で弁閉塞操作を行うと、ボール弁体内および之と連 通した開口部内に圧力が残存しておりカバーを容易に外し難い故、カバーもしく は弁箱に圧力逃し弁体を設けたものである。
【0014】
【作用】
以上の構成を採用したこの考案においては、以下のような作用を呈する。 ボール弁体を全閉すれば、配管内の流体圧力の存否に不拘、流入口及び流出 口両側と逆止め弁を取出すための弁箱内開口部とが完全に遮断・密閉され、逆止 め弁の取外し、点検、清掃、交換に際し、ボール弁前後の配管内の残留水を流出 させないで取外し作業ができる。
【0015】 ボール弁体に内蔵されている逆止め弁は複式又は単式に不拘、組立体ユニッ トにしてカートリッジ化されたから前記の作用と相俟って逆止め弁の着脱が極め て簡便になった。
【0016】 開口部を閉塞するカバーまたは弁箱に圧力逃し弁体を設けたことにより、作 業の安全性とカバーの簡易な取外しが可能となった。
【0017】
【実施例】
本考案に係る実施例を図1ないし図7を参照し説明する。まず第1実施例の図 1ないし図3において、逆止め弁内蔵ボール弁1は、複式逆止め弁4を定着した 通路3を有するボール弁体2、流入口側弁座11、流出口側弁座12、弁棒18 および該弁棒18に連接のハンドル19等で構成され、流入口側弁座11、流出 口側弁座12は、各々弁箱蓋15、弁箱6の弁座装着内面に嵌合・保持され、ボ ール弁体2に適当なプリセット(後述の「0019」の項で説明する)のもとに 押圧され、ボール弁体2の全閉状態下(図1参照)では流入口側20と流出口側 21とが遮断されている。
【0018】 通常一般のボール弁、即ち図8、9に示すような二面シートフローティング型 のボール弁34、34′は閉止時において、ボール弁体37、37′が流入口側 からの流体圧力をうけ、流出口側弁座に向け押圧され、ボール弁体の流出口側弁 座部で流体圧封止力を発生する(いわゆる流出口側で止める)機構となっている 。 結局、流入口側弁座においては、この流体圧封止力は制作当初の弁座プリセッ ト反力(後述の「0019」の項で説明する)によるものしか期待できないため 、流入口側弁座部においては極めて漏れ易いので漏洩防止対策が必要である。
【0019】 以上述べたように、通常の二面シートフローティング型二方口ボール弁の弁座 にあっては、四ふつ化エチレン樹脂のような可撓性材料を用い、組立時にボール 弁体に対向して初期的な弁座の変形(プリセット)により予め付与した押圧力で 流体漏洩を封止する構成としてある。 しかし、永年使用による弁座のクリープ強度の低下による予押圧力の減少や、 特に高圧流体の使用状態下では、流入側弁座は極めて漏れ易くなることはその構 造から周知のことである。
【0020】 前述の通り、ボール弁体の全閉状態下において、一般的な二面シート構造のフ ローティング型ボール弁にあっては、弁箱・弁箱蓋の内部とボール弁体の外面と で構成される空隙(キャビティ)と逆止め弁を内蔵したボール弁体の通路に連接 する開口部とは連通しており、ボール弁の弁座部に漏れを生じた場合には、逆止 め弁取外し作業中に開口部から漏水があふれ出し、漏洩対策のための養生が必要 となるので、弁箱内部の空隙と開口部とを漏れないよう遮断・密閉する必要があ る。
【0021】 この実施例にあっては、図1にみるように、ボール弁体2の流入口5の外周縁 に当接して第三の開口部弁座9を、また該開口弁座9の対向位置に第四の開口部 弁座10を設け、さらに開口部弁座10に弁座押え23を当接させ、しかして開 口部弁座9および10は夫々弁箱6および弁座押え23により保持され、ボール 弁体2に適当なプリセットのもとに押圧されており、弁全閉状態下では開口部7 と弁箱6内の空隙22とを遮断・密閉している。
【0022】 本考案に係る逆止め弁内蔵ボール弁1の配管(図示しない)との接続形式およ び弁箱6と弁箱蓋15との結合形式は、図示のものに特定されるものでなく、た とえばフランジ、鍔、ハウジング型等適宜の形式が採用可能である。
【0023】 複式逆止め弁4(図1参照)の流入口側をボール弁体2の通路3の終端部に形 成の鍔部17に載置させ、止め輪16で複式止め弁4をボール弁体2内に着脱可 能に保持する。
【0024】 複式逆止め弁4のボール弁体2の通路への収納は、複式逆止め弁4の流出口側 を鍔部17に載置させても良く、図示のものに特定されるものではない。
【0025】 ボール弁体2の全開時(図2参照)、流体は弁箱蓋15の流入口側20から流 入し、ボール弁体2の流入口5、複式逆止め弁4を通過後、弁箱6の流出口側2 1から流出する。
【0026】 しかして、ボール弁体2はハンドル19に連接した弁棒18を90°回動して 弁の閉塞を行うため、逆止め弁体27の全開時の半円長さはボール弁体2の回動 半経内に納まる寸法となっている。(図2、4参照)
【0027】 図1にみるように、ボール弁体2が閉塞・封止の回動位置において、該ボール 弁体2の流入口5および通路3と同一軸線上で弁箱6に、複式逆止め弁4を着脱 可能な開口部7を設け、該開口部7を閉塞するカバー8をねじ嵌合で弁箱6に着 脱自在に臨ませてある。
【0028】 この実施例にあっては、複式逆止め弁4を通路3に止着するに際し止め輪16 を、またカバー8を弁箱6に止着するに際しねじを、夫々使用した形式を示した が、いずれにおいても図示の形式に特定されるものではない。また、カバー8を 開口部7に嵌合するねじに連接してガスケットや「O」リング等を付設し、カバ ー8と弁箱6との密封を図るのが好適である。
【0029】 図5の複式逆止め弁4は、第1実施例におけるボール弁体2の円筒状通路3の 内周縁3aに合成ゴムなどから成る二個の「0」リング29を気密的に介装し、 第1弁座24、第2弁座25を重合状態下に嵌合し、第2弁座25の下流側に蓋 26を接合し、これら第1弁座24、第2弁座25の夫々の凹所24a、25b に、第2弁座25、蓋26の凸部25a、26aを夫々係入し、前記第1弁座2 4、第2弁座25および蓋26の三者を一体的に形成し、第1、第2弁座24、 25と、第2弁座25、蓋26の案内リブr、r(通常各3ないし5本程度 )の夫々内側に亘り二個の逆止め弁体27を夫々昇降可能に収納し、各逆止め弁 体27の夫々にコイル状のばね28を流れ方向に沿い張設し、第1、第2弁座2 4、25の夫々突出部q、q右面に(図5において、以下同じ)、各逆止め 弁体27の夫々左方に取付けた合成ゴムなどから成るソフトシート27aを当接 、制止可能としてある。31もゴムなどから成る緩衝材で結局、正圧、逆圧のい ずれの場合においても、衝撃金属音を発しない構造としてある。さらに「0」リ ング29、ソフトシート27a、緩衝材31およびばね28以外は摺動抵抗の少 ないエンジニアリングプラスチック製で、取付け角度のと如何によらず確実に逆 流を阻止するものである。 なお、結合のための凹所と凸部は上述と反対、即ち第1弁座24、第2弁座2 5の夫々の凸部に第2弁座25、蓋26の夫々の凹所を係入しても、また、この 凸部の凹所への係入を省略し、プラスチックの弾性を利用した嵌合部の緊接によ る結合としても全く支障のないことは明らかである。
【0030】 図5から分かるが、上記の構成により複式逆止め弁4の全長(流れ方向長さ) が最小となり、従って、内蔵するボール弁体2の直径も小さくなり、結局、本考 案に係わる逆止め弁内蔵ボール1を小形に形成することが可能となった。
【0031】 この実施例にあっては、流体が何らかの原因で逆流し蓋26から内部に流入す るも、第2逆止め弁体27の第2弁座25への当接・制止で流体を阻止でき、な お、万一蓋26内の流体が漏洩し第1逆止め弁体27側に流入するも、該第1逆 止め弁体27の第1弁座24への当接・制止により本考案の逆止め弁内蔵ボール 弁1の流入口側20への逆流は阻止される。
【0032】 図4は第2実施例を示すが、逆止め弁14が単式である他は第1実施例と同様 であるので説明は省略する。 図6の単式逆止め弁14は上記第2′実施例におけるボール弁体2′の円筒状 通路3′の内周縁3′aに合成ゴムなどから成る「0」リング29を気密的に介 装し、弁座24と蓋26′を接合したもので、逆止め弁体27は一個のみだから 、今、流体が何らかの原因で逆流し蓋26′から内部に侵入するも、逆止め弁体 27のソフトシート27aと弁座24の当り面との間にゴミ等の異物が介在する と逆流を阻止できず、漏洩した流体は本考案の逆止め弁内蔵ボール弁1′の流入 口側20からさらに配管(図示せず)内を通って流入側へと逆流(水質汚染)し てしまい、安全性と確実性において複式逆止め弁4に劣るが、単式逆止め弁14 を内蔵するボール弁体2′が小さくてすみ、第2実施例の逆止め弁内蔵ボール弁 1′が小形に制作できる点において複式のものに比し有利性がある。
【0033】 第3実施例の図7の逆止め弁内蔵ボール弁1″において、カバー8″の頂部に 圧力逃し弁体32を設けた点で第1、2実施例と相違するが、その他の点は第1 、2実施例と同様であるので説明は省略する。 しかしてボール弁体2は、全開位置から全閉位置への90°回動途中において 、中間回動位置を通過し、このときボール弁体2の通路3内の圧力が、弁箱6内 の空隙22、開口部7内に作用し、全閉位置においても空隙22、開口部7内に 圧力が残存している。
【0034】 圧力逃し弁体32は、開口部7内の圧力を放出・低減させてカバー8″を取外 し易くするためのもので、図7では逃し弁座はカバー8″を利用しているが、該 弁座を別個の部材とし弁体と合わせて“圧力逃し弁”としてもよく、また、これ らは手動の開閉弁体もしくは開閉弁であれば事足り、図示の構造に特定されるも のではない。 さらに、この圧力逃し弁体32は流体が液体の場合においては、空気抜きや倒 立設置(圧力逃し弁体32が図7で下側位置にくる)により凍結防止の水抜き部 材として併用でき、利用者にとっては極めて便利である。
【0035】
【効果】
本考案によれば以下のような特有の効果を奏する。 従来、逆止め弁と止め弁とをねじ込継手などの使用で接続配管を行っていた接 続部を省略でき、これら二つの製品を接合した面間寸法が短くなりコンパクト化 、省スペース化が計られると共に、配管工数の節減、ねじ込継手などの使用によ る接続部での水漏れ防止や赤水の発生抑止等に有効である。
【0036】 従来、図8、9にみるような逆止め弁の分解・点検・清掃・交換に際し、上流 の止め弁を閉塞するが、通常、下流には止め弁が設置されていないことが多いた め、あふれでる管内の残留水の処理などの養生が必要となるが、本考案に係るボ ール弁の利用で上流の止め弁に加えて、下流に止め弁が設置されていない立上り 配管の場合でも、ボール弁前後の管内の残留水が外部にあふれでることなしに分 解・点検・清掃・交換が可能である。
【0037】 本考案の開口部(逆止め弁の取出し口)を図1に示すように、水平配管で上方 に保持・使用するときは、ボール弁体の通路や弁箱内の空隙に残留した流体さえ も外部に流出させないで分解・点検・清掃・交換ができ、通常必要とする煩雑な 養生作業が事実上不要となる。
【0038】 逆止め弁を組立体ユニットとして一体に構成したため、本考案のボール弁体を 全閉回動位置にするのみ、上述のように何らの養生作業も必要とせずに、カバー を取外し、開口部から上記の組立体ユニットを容易に離脱することができる。
【0039】 組立体ユニットの逆止め弁を離脱した本考案ボール弁は、通常の二方口ボール 弁となっていわゆるバイパス通路が形成でき、ポンプの呼び水注水や凍結防止の 水抜きなどに便利である。また、フラッシュをこのバイパス通路で実施すると、 ゴミや塵埃などの異物が逆止め弁を経ないから、確実で安全性が高い。
【0040】 さらに、逆止め弁を離脱した空所(通路)はストレーナなど他のエレメントの 収納が可能である。
【0041】 なお、逆止め弁は、複式(二個直列接続)にすると、確実性が著しく向上する が、本考案に係わる複式逆止め弁の構成により流体抵抗が小さく、しかも小形で 組立体ユニットとして収納可能であり、もしくは収納不要、また、単式もしくは 複式と、必要に応じ収納ができ、設備のプレハブ化に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る第1実施例の弁全閉、逆止め弁、
カバー取外し時の縦断面図である。
【図2】同上の弁全開、使用時(逆止め弁全開)の横断
面図である。
【図3】同上の弁全開、停止時の縦断面図である。
【図4】本考案に係わる第2実施例の弁全開、使用時
(逆止め弁全開)の縦断面図である。
【図5】図1の複式逆止め弁組立体ユニットの拡大縦断
面図である。
【図6】第2実施例のボール弁体から取外した単式逆止
め弁組立体ユニットの拡大縦断面図である。
【図7】本考案に係わる第3実施例の弁全閉、圧力逃し
弁体付設の縦断面図である。
【図8】従来の給水配管において、逆止め弁とボール弁
との併用組付の縦断面図である。
【図9】出口側に逆止め弁を付設した従来の逆止め弁内
蔵ボール弁の縦断面図である。
【符号の説明】
1,1′,1″ 逆止め弁内蔵ボール弁 2,2′ ボール弁体 3,3′ 通路 3a,3′a 内周縁 4 複式逆止め弁 5 弁体の流入口 6,6′ 弁箱 7 開口部 8,8″ カバー 9 開口部弁座(第三の弁座) 10 開口部弁座(第四の弁座) 11,11′ 流入口側弁座 12,12′ 流出口側弁座 14 単式逆止め弁 15,15′ 弁箱蓋 16 止め輪 17,17′ 弁体通路の鍔部 18 弁棒 19 ハンドル 20 流入口側 21 流出口側 22 空隙 23 弁座押え 24 弁座(第一の弁座) 24a 凹所 25 弁座(第二の弁座) 25a 凸部 25b 凹所 26,26′ 蓋 26a,26′a 凸部 27 逆止め弁体 27a ソフトシート 28 ばね 29 「0」リング 31 緩衝材 32 圧力逃し弁体 33,33′ 単式逆止め弁 34,34′ ボール弁 35 逆止め弁内蔵ボール 36 ねじ込継手 37,37′ ボール弁体 q、q 突出部 r、r、r 案内リブ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボール弁体の通路に逆止め弁を止着した
    逆止め弁内蔵ボール弁において、ボール弁体の全閉回動
    位置で、該ボール弁体の流入口と同一軸線上で弁箱に、
    前記逆止め弁を着脱する開口部を設け、該開口部を閉塞
    するカバーを弁箱に着脱自在に装着したことを特徴とす
    る逆止め弁内蔵ボール弁。
  2. 【請求項2】 逆止め弁は複式または単式の弁で、上記
    ボール弁体から着脱自在に装着された組立体ユニットか
    ら成ることを特徴とする請求項1記載の逆止め弁内蔵ボ
    ール弁。
  3. 【請求項3】 前記カバーもしくは弁箱に、圧力逃し弁
    を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の逆止
    め弁内蔵ボール弁。
JP1995004226U 1995-03-31 1995-03-31 逆止め弁内蔵ボール弁 Expired - Lifetime JP3016462U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995004226U JP3016462U (ja) 1995-03-31 1995-03-31 逆止め弁内蔵ボール弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995004226U JP3016462U (ja) 1995-03-31 1995-03-31 逆止め弁内蔵ボール弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3016462U true JP3016462U (ja) 1995-10-03

Family

ID=43151988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995004226U Expired - Lifetime JP3016462U (ja) 1995-03-31 1995-03-31 逆止め弁内蔵ボール弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3016462U (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009041588A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Takasago Thermal Eng Co Ltd 複合弁
JP2020026876A (ja) * 2018-08-17 2020-02-20 株式会社テイエルブイ 制御弁
KR20200128176A (ko) * 2018-03-29 2020-11-11 빅톨릭 컴패니 습식 배관 시스템을 위한 통합 제어 및 체크 밸브 조립체
US11439855B2 (en) 2016-08-11 2022-09-13 Victaulic Company Modular valve assembly
US11517779B2 (en) 2017-01-06 2022-12-06 Victaulic Company Control valve assembly with test, drain and adjustable pressure relief valve
US11781658B2 (en) 2019-09-20 2023-10-10 Victaulic Company Ball valve assembly

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009041588A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Takasago Thermal Eng Co Ltd 複合弁
US11439855B2 (en) 2016-08-11 2022-09-13 Victaulic Company Modular valve assembly
US11826591B2 (en) 2016-08-11 2023-11-28 Victaulic Company Modular valve assembly
US11517779B2 (en) 2017-01-06 2022-12-06 Victaulic Company Control valve assembly with test, drain and adjustable pressure relief valve
KR20200128176A (ko) * 2018-03-29 2020-11-11 빅톨릭 컴패니 습식 배관 시스템을 위한 통합 제어 및 체크 밸브 조립체
CN112219050A (zh) * 2018-03-29 2021-01-12 维特利公司 用于湿式喷淋灭火系统的集合控制和止回功能的阀门总成
US11402028B2 (en) 2018-03-29 2022-08-02 Victaulic Company Combination control and check valve assembly for a wet piping system
CN112219050B (zh) * 2018-03-29 2022-12-30 维特利公司 用于湿式喷淋灭火系统的集合控制和止回功能的阀门总成
JP2020026876A (ja) * 2018-08-17 2020-02-20 株式会社テイエルブイ 制御弁
JP7057737B2 (ja) 2018-08-17 2022-04-20 株式会社テイエルブイ 制御弁
US11781658B2 (en) 2019-09-20 2023-10-10 Victaulic Company Ball valve assembly

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5193573A (en) Ball valve having replaceable seals under full service pressure
CA1081085A (en) Backflow check valve
US6668858B1 (en) Check valve
US11536387B2 (en) Serviceable valve carousel system
JP3016462U (ja) 逆止め弁内蔵ボール弁
JP3018846U (ja) 定流量器内蔵ボール弁
JP3014633U (ja) ストレーナ内蔵ボール弁
US2461656A (en) Flushing device
JP2006509165A (ja) 逆流防止器
JP3218122U (ja) 水道連結型スプリンクラーヘッド接続用の継手
JPS6353424B2 (ja)
JP4206486B2 (ja) 止水栓
JPH0645740Y2 (ja) 流路切換可能な制御弁
JP3018847U (ja) 定流量器内蔵ボール弁
JPH0860712A (ja) 分岐管ヘッダー
JPS6111569Y2 (ja)
CN219510173U (zh) 一种罐底隔膜阀
JPH11230383A (ja) 非常用貯水装置
JP7451151B2 (ja) 空気弁
CN213451708U (zh) 一种双阀芯底部排污阀
JPH0315648Y2 (ja)
CN211624271U (zh) 用于化工设备的自清洁球阀
JP3876035B2 (ja) 汚水桝
US711771A (en) Hose-coupling and automatic valve.
JPS5842536Y2 (ja) 逆流防止型不凍給水栓の弁構造