JP2007085502A - ボールねじ機構 - Google Patents

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JP2007085502A JP2005277571A JP2005277571A JP2007085502A JP 2007085502 A JP2007085502 A JP 2007085502A JP 2005277571 A JP2005277571 A JP 2005277571A JP 2005277571 A JP2005277571 A JP 2005277571A JP 2007085502 A JP2007085502 A JP 2007085502A
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Shingo Saito
伸吾 齋藤
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Abstract

【課題】
コストの増大を招くことなく、ガタを効果的に排除できるボールねじ機構を提供する。
【解決手段】
ナットハウジング2Cが、第1の環状部材2Aと第2の環状部材2Bとを位相調整可能に連結しているので、ボール3とねじ溝1との間のガタを排除することができる。又、第1の環状部材2Aと第2の環状部材2Bの雌ねじ溝2a、2bはそれぞれ1条であるので、軸線方向長を短く抑えることができ、加工中の熱の影響を受けにくいという利点がある。更に、第1の環状部材2Aと第2の環状部材2Bとは循環溝2c、2dを有しているので、別個にコマやチューブを設ける必要がなく、部品点数の削減や組立性の向上を図ることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、一般産業用機械に組付けられたり、或いは自動車に使用されたりするボールねじ機構に関するものである。
近年、車両等の省力化が進み、例えば自動車のトランスミッションやパーキングブレーキなどを手動でなく、電動モータの力により行うシステムが開発されている。そのような用途に用いる電動アクチュエータには、電動モータから伝達される回転運動を高効率で軸線方向運動に変換するために、ボールねじ機構が用いられる場合がある。
ところで、雄ねじ溝が複列のボールねじ機構は、所要のすきま精度を得るために、製造においてねじ軸とナットの複列ねじ溝ピッチ誤差を極力少なく抑える工法を採用している。特に、ねじ溝の加工中には加工設備の精度維持管理、加工後にはねじ溝ピッチの寸法測定管理を実施し、更に組立時にはねじ溝径の仕上がり状態に合わせたボールサイズですきまの最終調整を行っている。このように所要のすきま精度を得るためには、製造段階で設備及び測定の管理が重要であり、コストダウンのネックとなっている。
特開平6−74315号公報
これに対し、特許文献1には、一対のボールナットをキーで連結し、ボールナットの外方に設けた軸受の押圧力で、一対のボールナットを離隔させ、ボールとねじ溝のガタを排除する技術が開示されている。しかしながら、ボールナットの外方に、複雑な構成の軸受を配置する必要があり、ボールねじ機構が大型化すると共に、コストが増大するという問題がある。又、外径を抑えるために、ころ軸受を用いる場合には、一対のボールナットを離隔させることができないという問題がある。更に、図示されてはいないが、特許文献1のボールナットには、ボールを循環させるコマやチューブなどが設けられているので、小部品の点数が増加し、組立性を悪化させている。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、コストの増大を招くことなく、ガタを効果的に排除できるボールねじ機構を提供することを目的とする。
本発明のボールねじ機構は、
外周面に雄ねじ溝を形成したねじ軸と、
前記ねじ軸を包囲するように配置され且つ内周面に1条の雌ねじ溝と該雌ねじ溝の両端を連結した循環溝とを形成した第1のねじ部材と、前記ねじ軸を包囲するように配置され且つ内周面に1条の雌ねじ溝と該雌ねじ溝の両端を連結した循環溝とを形成した第2のねじ部材と、前記第1のねじ部材と前記第2のねじ部材とを位置調整可能に連結するナットハウジングと、
対向する雄ねじ溝と雌ねじ溝との間に形成された転走路に沿って転動自在に配置された複数のボールと、を有することを特徴とする。
本発明のボールねじ機構によれば、前記ナットハウジングが、前記第1のねじ部材と前記第2のねじ部材とを位置調整可能に連結しているので、従来技術のように軸受を用いることなく、ボールとねじ溝との間のガタを排除することができる。又、本発明では、前記第1のねじ部材と前記第2のねじ部材の雌ねじ溝はそれぞれ1条であるので、軸線方向長を短く抑えることができ、加工中の熱の影響を受けにくいという利点がある。更に、前記第1のねじ部材と前記第2のねじ部材とは循環溝を有しているので、別個にコマやチューブを設ける必要がなく、部品点数の削減や組立性の向上を図ることができる。ここで、「位置調整可能」とは、前記第1のねじ部材と前記第2のねじ部材の軸線方向の相対位置の他、回転方向の相対位置(位相)も含む。
前記第1のねじ部材と前記第2のねじ部材の少なくとも一方は、前記ナットハウジングにしまり嵌めで圧入されていると好ましい。
前記第1のねじ部材と前記第2のねじ部材の少なくとも一方には、工具が係合する工具係合部が設けられており、前記工具係合部に工具を係合させて力を加えることで、前記少なくとも一方のねじ部材は前記ナットハウジングに対して位置調整されると好ましい。
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態であるボールねじ機構を軸線方向に見た図である。図2は、図1の構成をII−II線で切断して矢印方向に見た図である。図3は、本実施の形態であるボールねじ機構の分解図である。
図1,2において、不図示のモータの回転軸に連結され且つ雄ねじ溝1aを有するねじ軸1の周囲に、ナットアッセンブリ2が配置されている。ナットアッセンブリ2は、ねじ軸1を包囲するように配置され且つ内周面に1条の雌ねじ溝2aと雌ねじ溝2aの両端を連結した循環溝2cとを形成した第1の環状部材(第1のねじ部材)2Aと、ねじ軸1を包囲するように配置され且つ内周面に1条の雌ねじ溝2bと雌ねじ溝2bの両端を連結した循環溝2dとを形成した第2の環状部材(第2のねじ部材)2Bと、第1の環状部材2Aと第2のねじ部材2Bとを内包するようにして連結したナットハウジング2Cとからなる。ナットアッセンブリ2は、不図示のハウジングに対して回転のみ可能に支持されている。
複数のボール3が、対向する両ねじ溝1a、2a及び対向する両ねじ溝1a、2bとの間に形成された螺旋状の転走路内を転動自在となるように配置されている。第1の環状部材2Aの循環溝2cは、半径方向に膨らんでおり、対向する両ねじ溝1a、2aにより形成される転走路の一端から他端へとボール3を戻す機能を有する。又、第2の環状部材2Bの循環溝2dは、半径方向に膨らんでおり、対向する両ねじ溝1a、2bにより形成される転走路の一端から他端へとボール3を戻すため機能を有する。ねじ軸1と、ナットアッセンブリ2と、ボール3とでボールねじ機構を構成する。
ボールねじ機構の動作を説明すると、不図示のモータによりねじ軸1が回転駆動されたとき、第1の環状部材2A内においてねじ溝1a、2aにより形成される転走路を転動し且つ循環溝2cを介して転走路の一端から他端へと循環するボール3により、また第2の環状部材2B内においてねじ溝1a、2bにより形成される転走路を転動し且つ循環溝2dを介して転走路の一端から他端へと循環するボール3により、かかる回転運動がナットアッセンブリ2の軸線方向運動に効率よく変換されるようになっている。
次に、本実施の形態にかかるボールねじ機構の組立方法について説明する。図3において、ナットハウジング2Cの拡径部2eに、第1の環状部材2Aを底付きするまで圧入する。拡径部2eと第1の環状部材2Aとは、しまり嵌めの関係となっている。続いて、ナットハウジング2Cの拡径部2fに、第2の環状部材2Bを底付きするまで圧入する。拡径部2fと第2の環状部材2Bとは、しまり嵌めの関係となっているが、拡径部2eと第1の環状部材2Aとの間の締め代よりも、小さい締め代となっている。従って、ナットハウジング2Cを所定温度まで加熱したときに、拡径部2eと第1の環状部材2Aとは互いに固定されたままだが、拡径部2fと第2の環状部材2Bとは、トルクを与えることで相対回転可能となっている。このとき、第2の環状部材2Bの端部には、不図示の工具が係合する突起もしくは孔(工具係合部)が、周方向に等間隔で複数個(例えば2カ所)形成されており、ここに工具を係合させて力を付与することで、第2の環状部材2Bをナットハウジング2Cに対して相対回転(位置調整)させることができる。
その後、第1の環状部材2Aの雌ねじ溝2aと第2の環状部材2Bの雌ねじ溝2bにボール3を収容し、ナットアッセンブリ2内にねじ軸1をねじ込みながら挿通する。図2の状態で、ねじ軸1にガタが生じた場合、ナットアッセンブリ2からボール3とねじ軸1とを取り外し、ナットハウジング2Cを加熱して、不図示の工具を用いて第2の環状部材2Bを相対回転させる。それによりナットハウジング2Cと第2の環状部材2Bとの位相が変化するので、ガタが少なくなるような方向に位相を変化させることで、再度ボール3とねじ軸1とをナットアッセンブリ2内に組み付けたときに、ガタのないボールねじ機構を提供することができる。なお、ナットアッセンブリ2にボール3とねじ軸1とを組み付けたまま、第2の環状部材2Bの位相調整を行っても良い。
本実施の形態のボールねじ機構によれば、ナットハウジング2Cが、第1の環状部材2Aと第2の環状部材2Bとを位相調整可能に連結しているので、ボール3とねじ溝1との間のガタを排除することができる。又、第1の環状部材2Aと第2の環状部材2Bの雌ねじ溝2a、2bはそれぞれ1条であるので、軸線方向長を短く抑えることができ、加工中の熱の影響を受けにくいという利点がある。更に、第1の環状部材2Aと第2の環状部材2Bとは循環溝2c、2dを有しているので、別個にコマやチューブを設ける必要がなく、部品点数の削減や組立性の向上を図ることができる。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、ナットハウジング2Cに対して第2の環状部材2Bは回転方向に位置調整されたが軸線方向に位置調整されても良い。この場合、ナットハウジング2Cの拡径部2fの底と第2の環状部材2Bとの間にシムを介在させることが考えられる。
本実施の形態であるボールねじ機構を軸線方向に見た図である。 図1の構成をII-II線で切断して矢印方向に見た図である。 本実施の形態であるボールねじ機構の分解図である。
符号の説明
1 ねじ溝
1a 雄ねじ溝
2 ナットアッセンブリ
2A 環状部材
2B 環状部材
2C ナットハウジング
2a 雌ねじ溝
2b 雌ねじ溝
2c 循環溝
2d 循環溝
2e 拡径部
2f 拡径部
3 ボール

Claims (3)

  1. 外周面に雄ねじ溝を形成したねじ軸と、
    前記ねじ軸を包囲するように配置され且つ内周面に1条の雌ねじ溝と該雌ねじ溝の両端を連結した循環溝とを形成した第1のねじ部材と、前記ねじ軸を包囲するように配置され且つ内周面に1条の雌ねじ溝と該雌ねじ溝の両端を連結した循環溝とを形成した第2のねじ部材と、前記第1のねじ部材と前記第2のねじ部材とを位置調整可能に連結するナットハウジングと、
    対向する雄ねじ溝と雌ねじ溝との間に形成された転走路に沿って転動自在に配置された複数のボールと、を有することを特徴とするボールねじ機構。
  2. 前記第1のねじ部材と前記第2のねじ部材の少なくとも一方は、前記ナットハウジングにしまり嵌めで圧入されていることを特徴とする請求項1に記載のボールねじ機構。
  3. 前記第1のねじ部材と前記第2のねじ部材の少なくとも一方には、工具が係合する工具係合部が設けられており、前記工具係合部に工具を係合させて力を加えることで、前記少なくとも一方のねじ部材は前記ナットハウジングに対して位置調整されることを特徴とする請求項1又は2に記載のボールねじ機構。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8960037B2 (en) 2010-10-04 2015-02-24 Jtekt Corporation Ball screw device, linear actuator and vehicle steering system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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