JP2007085291A - 小型内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】 再始動時にも、供給する潤滑油中に空気の混入が少ないような小型内燃機関を提供することを第1の目的とし、クランクケースの剛性を低下させることなく該クランクケースの肉厚をより一層薄くできる小型内燃機関を提供することを第2の目的とする。
【解決手段】 クランクケース1を備えた内燃機関(エンジンE)であり、クランクシャフト2の軸受部に潤滑油を供給する第1オイル通路4Aを該軸受部の下方に該クランクシャフト2に略平行になるよう形成するとともに、第1オイル通路4Aに略平行に、且つ、第1オイル通路4Aより高い位置に、内部を潤滑油が通る第2オイル通路4Bを形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動二輪車、自動三輪車、不整地走行車、小型滑走艇等に搭載される小型内燃機関に関する。
自動二輪車、自動三輪車、不整地走行車、小型滑走艇等に搭載される小型内燃機関は、軽量化のため、クランクケースの壁(隔壁)の肉厚を強度が保てる範囲内において薄くする傾向にある。
ところで、クランクシャフトの軸受部(メインジャーナル軸受部)やコネクティングロッドの大端部の軸受部分へ供給するオイル通路が、前記壁と別途配設されている。
また、内燃機関を運転状態から停止させたときには、前記オイル通路内のオイルが重力により降下してその上方から空気が入り込み、再運転させたときには、供給する潤滑油内に前記入り込んだ空気が混入した状態となる。しかし、潤滑性能(潤滑の効率)を高めるためには、潤滑油への空気の混入は避けることが望ましい。
実公昭61−18166号公報。
本発明は、このような状況に鑑みておこなわれたもので、再始動時にも、供給する潤滑油中に空気の混入が少ないような小型内燃機関を提供することを第1の目的とし、且つ、前記クランクケースの剛性を低下させることなく該クランクケースの壁の肉厚をより一層薄くできる小型内燃機関を提供することを第2の目的とする。
前記本発明の第1の目的は、以下の構成からなる小型内燃機関によって解決される。つまり、本第1の発明にかかる小型内燃機関は、クランクケースを備えた小型内燃機関であって、
クランクシャフトの軸受部に潤滑油を供給する第1オイル通路を、該軸受部の下方に、該クランクシャフトに略平行(この明細書および特許請求の範囲において、「略平行」には、厳格な意味での「平行」も含む概念で使用する)になるように形成するとともに、
前記第1オイル通路に略平行に、且つ、第1オイル通路より高い位置に、潤滑油が通る第2オイル通路を形成したことを特徴とする。
前述のように構成された本第1の発明にかかる小型内燃機関によれば、該小型内燃機関が停止し、第1オイル通路および第2オイル通路へ供給される潤滑油内に空気が混入している場合、潤滑油に比べて比重の低い該空気は、第1オイル通路より高い位置にある第2オイル通路側へ供給される潤滑油内へ逃げる。このため、小型内燃機関を再始動する際には、第1オイル通路へ供給される潤滑油内に空気が混入することがない。かかる場合、第1オイル通路を、クランクシャフトの軸受部への潤滑油供給路として使用し、第2オイル通路をシリンダヘッドへのオイル供給通路として使用する場合には、より高い負荷のかかるクランクシャフトの軸受部へ優先的に空気の混入しない潤滑油を供給できる点において、好ましい構成となる。
また、前記小型内燃機関において、前記クランクケースを形成する壁に一体に、前記クランクシャフトと略平行に延びる少なくとも2本のリブを形成し、これらのリブのうちの1つのリブ内に前記第1オイル通路を形成するとともに残りのリブ内に前記第2オイル通路を形成すると、該2本のリブによって前記壁(クランクケース)の剛性を高めることができ、この部分のクランクケースの壁の肉厚をさらに薄肉化することが可能となり、軽量化が促進できる。かかる軽量化は、小型内燃機関の場合、燃費の向上、高出力化等に有効である。
また、前記小型内燃機関において、前記第1オイル通路と前記第2オイル通路とに対して、略平行に第3オイル通路を形成し、前記第1オイル通路をクランクシャフトへの潤滑油路として、第2オイル通路をシリンダヘッドへの潤滑油路として、さらに第3オイル通路をピストンの摺動部分への潤滑油路とすると、それぞれの要オイル供給部へ、独立して潤滑油を供給することができる点で好ましい構成となる。
さらに、前記小型内燃機関において、前記壁に形成された2本のリブに略平行に3本目のリブを形成し、この3本目のリブ内に、前記第3オイル通路が形成されていると、前記壁の剛性をさらに高めることができ、その結果、壁の肉厚をさらに薄くできる。
また、前記小型内燃機関において、前記第2オイル通路と第3オイル通路とが、前記第1オイル通路を中心にその両側に配設されていると、前記壁の剛性を効率よく高めることができ、その結果、該壁の肉厚を薄くすることができる。
さらに、前記小型内燃機関において、前記壁がクランクケースの底部を形成する壁であり、前記第2オイル通路が該壁の一端部に、前記第3オイル通路が該壁の他端部に、前記第1オイル通路が該壁の中央部に、それぞれ配設されていると、該壁の剛性を合理的に高めることができ、その結果、該壁の肉厚を薄くできる。
また、前記小型内燃機関において、前記第1オイル通路、第2オイル通路および第3オイル通路が、これらの通路を横切る方向に延びるクロス通路により、互いに連通されていると、このクロス通路を介して、各オイル通路に所望の量の潤滑油を供給することができ、各オイル通路は他のオイル通路への潤滑油の供給に影響されることなく、潤滑油を供給することができる。また、エンジン再始動時等において、潤滑油の中に空気が混入している場合には、このクロス通路を介して、高い位置にある第2オイル通路側へ空気が逃げ、下方にある第1オイル通路あるいは第3オイル通路側へは空気が混入していない潤滑油を供給することができる。
また、前記小型内燃機関において、前記クロス通路が、前記クランクシャフトと交角を有する方向に延びる、前記壁に形成されたクロス・リブ内に、形成されていると、さらに該壁の剛性を高めることができ、該壁の薄肉化を促進できる。
また、前記小型内燃機関において、前記クロス通路が供給通路によってオイルポンプの吐出口側と接続されていると、前記第1オイル通路〜第3オイル通路へ、これら各オイル通路において相互に他のオイル通路への供給量にさほど影響されることなく潤滑油を供給することができる。
また、前記小型内燃機関において、前記オイルポンプが、前記第1オイル通路の下方位置に配設されていると、該第1オイル通路に優先的に潤滑油を供給するような構成を実現できる。また、この小型内燃機関が液冷式である場合には、前記オイルポンプと同軸上にウォーターポンプを配設した場合に、ウォーターポンプがエンジンの前部に配置することができるため、該ウォーターポンプとラジエータとの距離を短くでき、その間をゴムホースで接続しても、外観上シンプルに形成できる。
また、前記小型内燃機関において、前記供給通路にリリーフバルブが介装され、該リリーフバルブが作動すると前記供給通路と該リリーフバルブに設けられたリリーフ通路の一端とが連通するよう構成されているとともに、
該リリーフ通路の他端が前記オイルポンプの吸入通路に連通しており、前記リリーフバルブが作動したときに、前記供給通路側の潤滑油が前記オイルポンプの吸入通路側に戻るよう構成されていると、オイルポンプで加圧された潤滑油のエネルギーを無駄なくリサイクルできる。
前述のように構成された本発明にかかる小型内燃機関によると、再始動時にも、供給する潤滑油中に空気が混入するのを可及的に防止することができ、且つ、前記クランクケースを構成する壁の剛性を高めることができ、従って、該壁をより一層薄くすることが可能となる。
以下、本発明にかかるレジャービィークル用内燃機関(エンジンともいう)の実施形態を図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる小型内燃機関の要部の構成を示す全体側面図、図2は図1の内燃機関のクランクケースの底部とそこに配置されたオイルポンプを示す該図1のII−II矢視図、図3はオイルポンプから要潤滑部へ潤滑油を供給する潤滑油の回路図である。
図4に図示する自動二輪車30に搭載される小型内燃機関である4サイクルエンジンEは、図1に図示するように構成されている。つまり、図1に図示するように、本実施形態にかかる小型内燃機関である4サイクルエンジンEのクランクケース1の底部を形成する壁1Kには、クランクシャフト2に略平行に延びる3本のリブ3A,3B,3Cが形成されている。前記3本のリブ3A,3B,3Cは、互いに所定の距離を隔てて設けられている。
そして、前記リブ3A内には、潤滑油の通路(第1オイル通路)4Aが形成されており、この通路4Aは、この実施形態では、クランクシャフト2のメインジャーナル軸受に潤滑油を供給するためのメイン・ギャラリーを構成している。また、図1に図示するように、前記通路4Aは、前記クランクシャフト2の軸受部(メインジャーナル・軸受)6の下方位置に位置している。
また、前記リブ3B内には、潤滑油の通路(第2オイル通路)4Bが形成されており、この通路4Bは、この実施形態では、ミッション(変速機)5の入力軸5Aと出力軸5Bの各軸受、およびシリンダヘッド26の要潤滑部(カムシャフトの軸受部、カムとカムフォロアとの接触面等)に潤滑油を供給するためのサブ・ギャラリーを構成している。
また、前記リブ3C内には、潤滑油の通路(第3オイル通路)4Cが形成されており、この通路4Cは、この実施形態では、各シリンダのピストンの摺動部分に潤滑油を供給するためのピストン・ギャラリーを構成している。
また、前記クランクケース1の底部を形成する壁1Kには、前記3本のリブ3A,3B,3C(あるいはクランクシャフト2)に交角を有する(この実施形態では、直交する)ように、各リブの長手方向中央部分に、クロス・リブ7が延設されている。このクロス・リブ7内には、潤滑油の通路(クロス通路)4Dが形成されており、この通路4Dは、前記各通路4A〜4Cと連通する。また、この通路4Dの長手方向の中央部分、つまり、この通路4Dと前記通路4Aとの交点の近くには、基端部がオイルポンプ8の吐出口8A(図2参照)に接続される供給通路9(図1参照)の先端部が接続され、オイルポンプ8から、該供給通路9および前記通路4Dを介して、各通路4A〜4Cに、所定の圧力を有する潤滑油が供給されるよう構成されている。
そして、この実施形態では、前記通路4Bは、前記通路4Aに比べて高い位置に位置している。また、前記通路4Cは、前記通路4Aに比べて低い位置に位置している。また、前記通路4Bは、前記通路4Aの後方(図1において左側)に位置し、前記通路4Cは、該通路4Aの前方(図1において右側)に位置している。つまり、前記通路4Bと前記通路4Cは、前記通路4Aを中心にその両側に配設されている。
そして、前記メイン・ギャラリーとなる前記通路4Aの下方位置の、ミッションケース5C内には、前記オイルポンプ8が配置されており、このオイルポンプ8の吸入口8Bは、吸入パイプ(吸入通路)10の先端部10Aと接続されており、この吸入パイプ10の基端部10Bは、エンジンEのオイル溜12内のオイル50内に浸漬している。従って、オイルポンプ8は、前記吸入パイプ10を介してオイル溜12内のオイル50を吸入する。なお、この実施形態では、前記ミッションケース5Cとオイル溜12は連通している。
また、この実施形態では、前記オイルポンプ8は、エンジンEとは、独立した別体に構成されており、複数の取付ボルト13によって、前記ミッションケース5C側に取付られている。従って、これらの取付ボルト13を取り外すことによって、該オイルポンプ8を、ミッションケース5Cから簡単に取り外すことができるよう構成されている。また、ボルト17を取り外して、前記オイル溜12の外殻を形成するオイルパン12Pを前記クランクケース5Cから取り外して、次に、前述のように、前記オイルポンプ8を前記クランクケース5Cから取り外すと、クランクケース1の底部がエンジンE下方に開放され、従って、この状態において、エンジンEのメイン・ジャーナル軸受の取付ボルト14および後述する取付ボルト20を取り外すと、上下に二分割可能なこのクランクケース1の、下部クランクケース1Lを下方に取り外すことができるよう構成されている。従って、容易に、底部側から、クランクケース1内の図示しないコネクティングロッドやピストンあるいは前記クランクシャフト2等を点検することができるようになっている。
また、前記オイルポンプ8は、この実施形態では、前記通路4Aの下方位置に配置されている。そして、図3に図示するように、このオイルポンプ8の供給通路9にリリーフバルブ22が配設されており、このリリーフバルブ22が作動すると、供給通路9内を流れている加圧された潤滑油が、リリーフバルブ22に設けられたリリーフ通路24側に逃がされ、この逃がされた圧油(潤滑油)は、前記リリーフ通路24の先端部が接続されているオイルポンプ8の吸入パイプ(吸入通路)10側に戻されるよう構成されている。
また、該オイルポンプ8は、エンジンEの前方(図1において右方)位置に配置されているオイルクーラ15(図1,図2参照)と、図2に図示するように、2本の通路16A,16Bで接続され、エンジンEの要オイル潤滑部分を潤滑しようとする潤滑油を、効果的に冷却することができるよう構成されている。なお、オイルクーラ15を配設する場合には、潤滑油の流れとしては、前記オイル溜12(図1参照)からの潤滑油は、前記オイルポンプ8の第1のポンプ室8Fによって前記オイルクーラ15に供給され、このオイルクーラ15で冷却された潤滑油が、該オイルポンプ8の第2のポンプ室8Sに戻って該第2のポンプ室で加圧されて、前記供給通路9(図1参照)側へ供給されるように構成される。従って、かかる場合には、前記オイルポンプ8には、オイルクーラ15側へ供給するための第1のポンプ室と供給通路9へ供給するための第2のポンプ室の、2つのポンプ室が形成されることになる。
また、この実施形態の場合、図1に図示するように、上部クランクケース1Uと下部クランクケース1Lとに上下に二分割されている前記クランクケース1の、該二分割される割り面1Gに、前記クランクシャフト2が位置するよう構成されている。そして、前記上部クランクケース1Uと下部クランクケース1Lは、複数本の取付ボルト20等によって、一体に組み立てられている。
また、図1において、16はエンジンEのモーメントバランサーの回転軸、19はジェネレータである。
前述のように構成された本実施形態にかかるエンジンEの場合、以下のような作用効果を奏する。つまり、
この実施形態にかかるエンジンEでは、前記通路4Aが、距離的に、前記供給通路9と前記通路4Dの接続部分に近いため、潤滑油を優先的に供給することができ、従って、負荷の大きいメイン・ジャーナル軸受部分には、十分な潤滑油を供給することができる。
また、エンジンEが再始動されたときなど、供給される潤滑油中に空気が混入することがあり、前記供給通路9から前記通路4Dへ供給される潤滑油中に空気が混入していたとしても、この空気は上位位置にある前記通路4B側へそこへ流れる潤滑油とともに流れるため、前記通路4A,4Cへ供給される潤滑油内に空気が混入し難い。
従って、エンジンEの再始動時に、より潤滑油の供給の優先順位の高い、前記通路4Aおよび通路4Cへ、空気がほとんど混入していない潤滑油が供給されることになる。
また、前述のように、クランクケース1の底部の壁1Kに、クランクシャフト2と略平行な方向に3本の互いに離間したリブ3A〜3Cが配置され、且つそれらの長手方向の中央部分には、クランクシャフト2に直交する方向にクロス・リブ7が配設されているため、クランクケース1の底部の壁1Kの剛性を高めることが可能となる。このため、エンジンEの振動を低減することが可能となる。また、これらのリブ3A〜3Cおよびクロス・リブ7によって、クランクケース1の底部の壁1Kの剛性を高めることができるため、該クランクケース1の底部の壁1Kの肉厚をより薄くすることも可能となる。
ところで、前述のようにオイルポンプ8の供給通路9にリリーフバルブ22が配設され、該リリーフバルブ22が作動すると、該供給通路9の圧油が、リリーフバルブ22に設けられたリリーフ通路24側を経てオイルポンプ8の吸入パイプ10側に戻されるよう構成されているため、オイルポンプ8で加圧された潤滑油のエネルギーを無駄なくリサイクルすることができる。
また、このエンジンEの場合、図2に図示するように、前記オイルポンプ8と同軸状にウォーターポンプ21の回転軸21Aを配設しているため、該ウォーターポンプ21がエンジンEの比較的前端に近い位置に配置されることになるため、該ウォーターポンプ21とラジエータ23(図4参照)との距離を短くすることができる。従って、これらウォーターポンプ21とラジエータ23(図4参照)間に配設される配管25(図4参照)あるいはゴムホース(図示せず)の長さを短くでき、従って、自動二輪車30の外観をシンプルにするこができる。このような構成および作用効果は、外観が商品価値を左右する重要な要素となる「自動二輪車」にとって、好ましい構成となる。
前記実施形態では、専ら、自動二輪車に搭載するエンジン(小型内燃機関)について説明したが、本発明は、自動二輪車以外のレジャービィークル用の小型内燃機関にも適用することができ、前記実施形態の場合と同様の作用効果を奏することができる。
本発明にかかる小型内燃機関は、自動二輪車をはじめ、各種のレジャービィークル等に搭載することができる。
本発明の一実施形態にかかる小型内燃機関の要部の構成を概念的に示す一部破断した全体側面図である。 図1の内燃機関のクランクケースの底部とそこに配置されたオイルポンプを示す該図1のII−II矢視図である。 図1に示すエンジンにおいてオイルポンプから要潤滑部へ潤滑油を供給する潤滑油の経路を概念的に示した回路図である。 図1に図示するエンジンを搭載した自動二輪車の全体の斜視図である。
符号の説明
1…クランクケース
1K…壁
2…クランクシャフト
3A…リブ
3B…リブ
3C…リブ
4A…通路(第1オイル通路)
4B…通路(第2オイル通路)
4C…通路(第3オイル通路)
4D…クロス通路
7…クロス・リブ
E…エンジン(小型内燃機関)

Claims (11)

  1. クランクケースを備えた小型内燃機関であって、
    クランクシャフトの軸受部に潤滑油を供給する第1オイル通路を、該軸受部の下方に、該クランクシャフトに略平行になるように形成するとともに、
    前記第1オイル通路に略平行に、且つ、第1オイル通路より高い位置に、潤滑油が通る第2オイル通路を形成したことを特徴とする小型内燃機関。
  2. 前記クランクケースを形成する壁に一体に、前記クランクシャフトと略平行に延びる少なくとも2本のリブを形成し、これらのリブのうちの1つのリブ内に前記第1オイル通路を形成するとともに残りのリブ内に前記第2オイル通路を形成したことを特徴とする請求項1記載の小型内燃機関。
  3. 前記第1オイル通路と前記第2オイル通路とに対して、略平行に第3オイル通路を形成したことを特徴とする請求項2記載の小型内燃機関。
  4. 前記壁に形成された2本のリブに略平行に3本目のリブを形成し、この3本目のリブ内に、前記第3オイル通路が形成されていることを特徴とする請求項3記載の小型内燃機関。
  5. 前記第2オイル通路と第3オイル通路とが、前記第1オイル通路を中心にその両側に配設されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の小型内燃機関。
  6. 前記壁がクランクケースの底部を形成する壁であり、前記第2オイル通路が該壁の一端部に、前記第3オイル通路が該壁の他端部に、前記第1オイル通路が該壁の中央部に、それぞれ配設されていることを特徴とする請求項5記載の小型内燃機関。
  7. 前記第1オイル通路、第2オイル通路および第3オイル通路が、これらの通路を横切る方向に延びるクロス通路により、互いに連通されていることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1の項に記載の小型内燃機関。
  8. 前記クロス通路が、前記クランクシャフトと交角を有する方向に延びる、前記壁に形成されたクロス・リブ内に、形成されていることを特徴とする請求項7記載の小型内燃機関。
  9. 前記クロス通路が供給通路によってオイルポンプの吐出口側と接続されていることを特徴とする請求項7又は8記載の小型内燃機関。
  10. 前記オイルポンプが、前記第1オイル通路の下方位置に配設されていることを特徴とする請求項9記載の小型内燃機関。
  11. 前記供給通路にリリーフバルブが介装され、該リリーフバルブが作動すると前記供給通路と該リリーフバルブに設けられたリリーフ通路の一端とが連通するよう構成されているとともに、
    該リリーフ通路の他端が前記オイルポンプの吸入通路に連通しており、前記リリーフバルブが作動したときに、前記供給通路側の潤滑油が前記オイルポンプの吸入通路側に戻るよう構成されていることを特徴とする請求項9又は10記載の小型内燃機関。
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