JP2007084013A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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    • B60C9/08Carcasses the reinforcing cords of each carcass ply arranged in a substantially parallel relationship the cords extend transversely from bead to bead, i.e. radial ply
    • B60C9/09Carcasses the reinforcing cords of each carcass ply arranged in a substantially parallel relationship the cords extend transversely from bead to bead, i.e. radial ply combined with other carcass plies having cords extending diagonally from bead to bead, i.e. combined radial ply and bias angle ply

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Abstract

【課題】 タイヤショルダー部においてカーカスとベルト層とがセパレーションすることを抑制することが可能な空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 空気入りタイヤ10に設けられたカーカス14のタイヤ外側には、第一端部28が垂線L1と垂線L2との間の第一領域A1に位置し、第二端部30が垂線L3と垂線L4との間の第二領域A2に位置するように、コード補強層22が設けられている。この構成によれば、タイヤショルダー部S1にコード補強層22が配置されるので、このコード補強層22によってタイヤショルダー部S1の曲げ剛性を高めることができる。これにより、タイヤショルダー部S1におけるカーカス14とベルト層16との間で歪みが発生することを抑制することができるので、タイヤショルダー部S1においてカーカス14とベルト層16とがセパレーションすることを抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに係り、特にバスやトラック等の重荷重車両に好適に用いられる空気入りタイヤに関する。
従来より、バスやトラック等の重荷重車両に好適に用いられる空気入りタイヤとして、重荷重用タイヤが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この種の空気入りタイヤでは、高い内圧の下で重荷重が加わるため、ベルト層の端部とトレッドゴム層とがセパレーションすることがある。
従って、重荷重車両に用いられる空気入りタイヤの技術分野では、ベルト層の端部とトレッドゴム層とがセパレーションすることを抑制することが課題となっている。
そこで、従来の技術では、特許文献1に記載の空気入りタイヤのように、ベルト層を構成するコードの配列等を改良することによってベルト層の端部とトレッドゴム層とがセパレーションすることを抑制している。
特開平7−9812号公報
しかしながら、空気入りタイヤに重荷重が加わると、タイヤサイド部全体が撓むことによりタイヤショルダー部に歪みが発生する。
このとき、一般にタイヤショルダー部に配置されたゴムの中で最も硬いカーカスのコーティングゴムが経年変化により伸びにくくなるので、タイヤショルダー部においてカーカスとベルト層とがセパレーションする(BLC;Belt Leaving Carcass)。
ところが、従来の技術では、特許文献1に記載の例のように、ベルト層を構成するコードの配列等を改良することによってベルト層の端部とトレッドゴム層とがセパレーションすることを抑制することについて種々の改良が進められてきたが、一般に経年劣化の影響が大きいとされるカーカスとベルト層とがセパレーションすることについては何ら検討されていない。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、タイヤショルダー部においてカーカスとベルト層とがセパレーションすることを抑制することが可能な空気入りタイヤを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、タイヤ周方向に沿って延びる一対のビードコアと、前記一対のビードコア間にトロイダル状に跨ると共にタイヤ幅方向両側端部が前記一対のビードコアのそれぞれに係止されたカーカスと、前記カーカスのタイヤ径方向外側に設けられたベルト層と、前記ベルト層のタイヤ径方向外側に設けられトレッド部を構成するトレッドゴム層と、前記カーカスのタイヤ幅方向外側に設けられてタイヤサイド部を構成するサイドゴム層と、を備えた空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部から前記タイヤサイド部に跨る領域で前記カーカスのタイヤ外側及びタイヤ内側の少なくとも一方には、補強層が設けられ、前記補強層のタイヤ半径方向外側に位置する第一端部は、前記トレッド部のトレッド端から前記カーカスに下ろした垂線と、前記トレッド端とタイヤ赤道面との中間部から前記カーカスに下ろした垂線との間の第一領域に位置し、前記補強層のタイヤ半径方向内側に位置する第二端部は、前記タイヤサイド部上でタイヤ幅が最大となるタイヤ最大幅部と前記トレッド端とを結ぶ仮想線分を四等分したときに、前記仮想線分の前記トレッド端側の1/4の点から前記カーカスに下ろした垂線と、前記タイヤ最大幅部から前記カーカスに下ろした垂線との間の第二領域に位置することを特徴とする空気入りタイヤ。
次に、請求項1に記載の発明の作用について説明する。
一般に、空気入りタイヤでは、トレッド端からカーカスに下ろした垂線と、タイヤサイド部上でタイヤ幅が最大となるタイヤ最大幅部とトレッド端とを結ぶ仮想線分を四等分したときに、仮想線分のトレッド端側の1/4の点からカーカスに下ろした垂線との間の領域において、カーカスとベルト層とのセパレーションが発生するとされているが、請求項1に記載の空気入りタイヤによれば、少なくともこの領域に補強層が配置されているので、この補強層によってタイヤショルダー部の曲げ剛性を高めることができ、タイヤショルダー部におけるカーカスとベルト層との間で歪みが発生することを抑制することができる。これにより、タイヤショルダー部においてカーカスとベルト層とがセパレーションすることを抑制することが可能となる。
このとき、補強層をカーカスのタイヤ外側又はタイヤ内側のいずれかに設けても、タイヤショルダー部におけるカーカスとベルト層との間で歪みが発生することを抑制することができるが、特に、補強層がカーカスのタイヤ外側に設けられていると、補強層をカーカスのタイヤ内側のみに設けた場合に比して、タイヤショルダー部の曲げ剛性を高めることができる。これにより、タイヤショルダー部におけるカーカスとベルト層との間で発生する歪みの抑制効果を高めることができる。
また、補強層がカーカスのタイヤ外側とタイヤ内側の両側に設けられていると、タイヤショルダー部におけるカーカスとベルト層との間で発生する歪みの抑制効果をより高めることができる。
また、請求項1に記載の空気入りタイヤのように、補強層が、トレッド部からタイヤサイド部に跨る領域内、特に、トレッド端とタイヤ赤道面との中間部からカーカスに下ろした垂線と、タイヤサイド部上でタイヤ幅が最大となるタイヤ最大幅部からカーカスに下ろした垂線との間の領域内に設けられていると、乗り心地を損なわずに、タイヤサイド部全体の撓み量を効果的に抑制することができる。
これにより、乗り心地の確保と、カーカスとベルト層とのセパレーションの抑制効果を両立させることができる。
なお、本発明において、カーカスの曲面部に垂線を下ろす場合には、カーカスの曲面部における接線と垂直となるように垂線を下ろすこととする。
また、トレッド端とは、空気入りタイヤをJATMA YEAR BOOK(2004年度版、日本自動車タイヤ協会規格)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%を内圧として充填し、最大負荷能力を負荷したときのタイヤ幅方向最外の接地部分を指す。なお、使用地又は製造地においてTRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記補強層と前記ベルト層との間には、50%モジュラスが0.5MPa以上3.5Mpa以下で、厚みが1mm以上4mm以下のゴムクッション層が設けられていることを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明の作用について説明する。
請求項2に記載の空気入りタイヤのように、補強層とベルト層との間にゴムクッション層が設けられていると、カーカスとベルト層との間に生じる歪みを吸収することができる。
このとき、ゴムクッション層は、50%モジュラスが0.5MPa以上3.5MPa以下であるように構成されているので、ゴムクッション層の周囲に位置するゴムと硬度の調和が取れ、カーカスとベルト層とがセパレーションすることを確実に抑制することができる。
また、ゴムクッション層の厚みが1mm以上4mm以下で構成されているので、補強層の端部における歪みを抑制できると共に、カーカスとベルト層との間のせん断剛性が低下することを抑制できる。
なお、このとき、50%モジュラスが0.5MPa未満であると、ゴムクッション層が周囲のゴムに比して軟らかくなり過ぎてしまい、両者の剛性差によりカーカスとベルト層とがセパレーションする虞がある。
また、100%モジュラスが4.5MPaを超えると、ゴムクッション層が周囲のゴムに比して硬くなり過ぎてしまい、ゴムクッション層の伸びが小さくなることによりカーカスとベルト層とがセパレーションする虞がある。
さらに、ゴムクッション層の厚みが1.0mm未満であると、補強層の端部における歪みが増大してカーカスとベルト層とがセパレーションする虞がある。
また、ゴムクッション層の厚みが4.0mmを超えると、カーカスとベルト層との間のせん断剛性が低下してベルト層の耐久性が低下する虞がある。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記補強層は、複数並列したコードをコーティングゴムで被覆することにより構成されたことを特徴とする。
次に、請求項3に記載の発明の作用について説明する。
請求項3に記載の空気入りタイヤのように、補強層が複数並列したコードをコーティングゴムで被覆することにより構成されていると、補強層の曲げ剛性を十分に確保することができるため、タイヤサイド部全体の撓み量を効果的に抑制でき、タイヤショルダー部に歪みが発生することを抑制できる。これにより、カーカスとベルト層とがセパレーションすることを確実に抑制することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の空気入りタイヤにおいて、前記補強層のコーティングゴムは、100%モジュラスが2.0MPa以上4.5MPa以下であることを特徴とする。
次に、請求項4に記載の発明の作用について説明する。
請求項4に記載の空気入りタイヤのように、補強層のコーティングゴムが、100%モジュラスが2.0MPa以上4.5MPa以下であるように構成されていると、補強層の周囲に位置するゴムと硬度の調和が取れ、カーカスとベルト層とがセパレーションすることを確実に抑制することが可能となる。
なお、このとき、100%モジュラスが2.0MPa未満であると、補強層のコーティングゴムが補強層の周囲に位置するゴムに比して軟らかくなり過ぎてしまい、両者の剛性差によりカーカスとベルト層とがセパレーションする虞がある。
一方、100%モジュラスが4.5MPaを超えると、補強層のコーティングゴムが補強層の周囲に位置するゴムに比して硬くなり過ぎてしまい、補強層の伸びが小さくなることによりカーカスとベルト層とがセパレーションする虞がある。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の空気入りタイヤにおいて、前記補強層のコードは、タイヤ赤道面に対する傾斜角度が75度以上90度以下であることを特徴とする。
次に、請求項5に記載の発明の作用について説明する。
補強層のコードのタイヤ赤道面に対する傾斜角度が75度未満であると、カーカスに設けられたプライがタイヤ転動に伴って開いたり閉じたりすることにより、補強層のコードに圧縮歪みが生じ、これにより、コードに座屈が生じてコードが破断する虞がある。
これに対して、請求項5に記載の空気入りタイヤのように、補強層のコードのタイヤ赤道面に対する傾斜角度が75度以上90度以下であると、カーカスに設けられたプライがタイヤ転動に伴って開いたり閉じたりしても、補強層のコードに圧縮歪みが生じることを抑制でき、これにより、コードが破断することを防止できる。
以上詳述したように、本発明の空気入りタイヤによれば、補強層によってタイヤサイド部の撓み量を効果的に抑制できるので、タイヤショルダー部におけるカーカスとベルト層との間で歪みが発生することを抑制することができる。これにより、タイヤショルダー部においてカーカスとベルト層とがセパレーションすることを抑制することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、構成、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
(第一実施形態の構成)
はじめに、本発明の第一実施形態に係る空気入りタイヤの構成について説明する。
本実施形態に係る空気入りタイヤ10は、例えば、バスやトラック等の重荷重車両に好適に用いられるものである。
空気入りタイヤ10には、タイヤ周方向に沿って延びる一対のビードコア12が設けられると共に、この一対のビードコア12間にトロイダル状に跨るようにカーカス14が設けられている。
カーカス14のタイヤ幅方向両端側の部分は、一対のビードコア12のそれぞれに内側から外側に巻き上げられるようにして係止されている。
カーカス14のタイヤ径方向外側には、ベルト層16が設けられており、このベルト層16のタイヤ径方向外側には、空気入りタイヤ10のトレッド部Tを構成するトレッドゴム層18が設けられている。
カーカス14のタイヤ幅方向外側には、サイドゴム層20が設けられており、これにより、本例の空気入りタイヤ10にタイヤサイド部Sが構成されている。タイヤサイド部Sは、タイヤ径方向外側から内側へ向けて順にタイヤショルダー部S1、サイドウォール部S2、ビード部S3により構成されている。
トレッド部Tからタイヤサイド部Sに跨る領域で、カーカス14のタイヤ外側には、カーカス14に隣接してコード補強層22が設けられている。
コード補強層22は、図2に示すように、複数並列したスチール製のコード24をコーティングゴム26で被覆することにより構成されている。
また、コード補強層22のコード24は、タイヤ赤道面CL(図1参照)に対する傾斜角度θが75度以上90度以下となるように配置されている。なお、図2中の符号Lは、タイヤ赤道面CLと平行な線分を示している。
コード補強層22のコーティングゴム26は、100%モジュラスが2.0MPa以上4.5MPa以下で構成されている。このとき、100%モジュラスは、室温(25℃)における100%伸び時における引張り応力(MPa)をJISK6251−1993に従い測定する。
なお、本実施形態では、コード補強層22のコード24にスチール製のものを用いたが、コード24に有機繊維(例えば、ナイロン66、ポリエチレンテレフタレート、ポリベンゾオキサゾール、アラミド、ポリビニルアルコールなど)で構成されたものを用いても良い。また、コード補強層22としてコード24を有しない構成のものを用いても良い。
ここで、図1に示すように、コード補強層22のタイヤ半径方向外側に位置する第一端部28は、トレッド部Tのトレッド端T1からカーカス14に下ろした垂線L1と、トレッド端T1とタイヤ赤道面CLとの中間部P1からカーカス14に下ろした垂線L2との間の第一領域A1に位置している。
また、コード補強層22のタイヤ半径方向内側に位置する第二端部30は、タイヤサイド部S上でタイヤ幅が最大となるタイヤ最大幅部S4とトレッド端T1とを結ぶ仮想線分L5を四等分したときに、仮想線分L5のトレッド端T1側の1/4の点P2からカーカス14に下ろした垂線L3と、タイヤ最大幅部S4からカーカス14に下ろした垂線L3との間の第二領域A2に位置している。
なお、本実施形態において、カーカス14の曲面部に垂線L1乃至L4を下ろす場合には、カーカス14の曲面部における接線と垂直となるように垂線L1乃至L4を下ろすこととする。
そして、コード補強層22とベルト層16との間には、ゴムクッション層32が設けられている。このゴムクッション層32は、50%モジュラスが0.5MPa以上3.5Mpa以下で、且つ、厚み(コード補強層22とベルト層16の最短距離)αが1mm以上4mm以下で構成されている。
このとき、50%モジュラスは、室温(25℃)における50%伸び時における引張り応力(MPa)をJISK6251−1993に従い測定する。
(第二実施形態の構成)
次に、本発明の第二実施形態に係る空気入りタイヤの構成について説明する。
第一実施形態に係る空気入りタイヤ10では、コード補強層22が、トレッド部Tからタイヤサイド部Sに跨る領域でカーカス14のタイヤ外側に設けられていたが、本発明の第二実施形態に係る空気入りタイヤ40では、コード補強層22が、トレッド部Tからタイヤサイド部Sに跨る領域でカーカス14のタイヤ内側とインナーライナー34との間に設けられている。
また、ゴムクッション層は32は、カーカス14とベルト層16との間に設けられている。ゴムクッション層32の厚み(カーカス14とベルト層16の最短距離)αは、1mm以上4mm以下で構成されている。
なお、本発明の第二実施形態において、コード補強層22をカーカス14のタイヤ内側に設けたこと以外の構成については、上記第一実施形態に係る空気入りタイヤ10と同一であり、上記第一実施形態に係る空気入りタイヤ10と同一の構成については同一の符号を用いて示す。
(第三実施形態の構成)
次に、本発明の第三実施形態に係る空気入りタイヤの構成について説明する。
第一実施形態に係る空気入りタイヤ10又は第二実施形態に係る空気入りタイヤ40では、コード補強層22が、トレッド部Tからタイヤサイド部Sに跨る領域でカーカス14のタイヤ外側又はタイヤ内側のいずれかに設けられていたが、本発明の第三実施形態に係る空気入りタイヤ50では、コード補強層22が、トレッド部Tからタイヤサイド部Sに跨る領域でカーカス14のタイヤ外側及びタイヤ内側の両側に設けられている。
なお、本発明の第三実施形態において、コード補強層22をカーカス14のタイヤ外側及びタイヤ内側の両側に設けたこと以外の構成については、上記第一実施形態に係る空気入りタイヤ10と同一であり、上記第一実施形態に係る空気入りタイヤ10と同一の構成については同一の符号を用いて示す。
(空気入りタイヤの作用効果)
次に、本実施形態に係る空気入りタイヤの作用効果について説明する。
本発明の第一実施形態に係る空気入りタイヤ10では、上述のように、コード補強層22の第一端部28が垂線L1と垂線L2との間の第一領域A1に位置し、第二端部30が垂線L3と垂線L4との間の第二領域A2に位置するように構成されているので、少なくとも垂線L1と垂線L3との間の第三領域A3にはコード補強層22が配置される。
そして、一般に、この第三領域A3では、カーカス14とベルト層16とのセパレーションが発生するとされているが、本発明の第一実施形態に係る空気入りタイヤ10によれば、少なくともこの第三領域A3にコード補強層22が配置されているので、このコード補強層22によってタイヤショルダー部S1の曲げ剛性を高めることができる。
これにより、タイヤショルダー部S1におけるカーカス14とベルト層16との間で歪みが発生することを抑制することができるので、タイヤショルダー部S1においてカーカス14とベルト層16とがセパレーションすることを抑制することができる。
特に、本発明の第一実施形態に係る空気入りタイヤ10のように、コード補強層22がカーカス14のタイヤ外側に設けられていると、第二実施形態に係る空気入りタイヤ40のようにコード補強層22をカーカス14のタイヤ内側に設けた場合に比して、タイヤショルダー部S1の曲げ剛性を高めることができる。これにより、タイヤショルダー部S1におけるカーカス14とベルト層16との間で発生する歪みの抑制効果を高めることができる。
また、本発明の第一実施形態に係る空気入りタイヤ10のように、コード補強層22が、トレッド部Tからタイヤサイド部Sに跨る領域内、特に、垂線L2と垂線L4との間の領域内(第一領域A1,第二領域A2,第三領域A3を合わせた全領域内)に設けられていると、乗り心地を損なわずに、タイヤサイド部S全体の撓み量を効果的に抑制することができる。
これにより、乗り心地の確保と、カーカス14とベルト層16とのセパレーションの抑制効果を両立させることができる。
また、本実施形態のように、コード補強層22とベルト層16との間にゴムクッション層32が設けられていると、カーカス14とベルト層16との間に生じる歪みを吸収することができる。
このとき、本発明の第一実施形態に係る空気入りタイヤ10では、ゴムクッション層32は、50%モジュラスが0.5MPa以上3.5MPa以下であるように構成されているので、ゴムクッション層32の周囲に位置するゴムと硬度の調和が取れ、カーカス14とベルト層16とがセパレーションすることを確実に抑制することができる。
また、ゴムクッション層32の厚みαが1mm以上4mm以下で構成されているので、コード補強層22の第一端部28における歪みを抑制できると共に、カーカス14とベルト層16との間のせん断剛性が低下することを抑制できる。
なお、このとき、50%モジュラスが0.5MPa未満であると、ゴムクッション層32が周囲のゴムに比して軟らかくなり過ぎてしまい、両者の剛性差によりカーカス14とベルト層16とがセパレーションする虞がある。
また、100%モジュラスが4.5MPaを超えると、ゴムクッション層32が周囲のゴムに比して硬くなり過ぎてしまい、ゴムクッション層32の伸びが小さくなることによりカーカス14とベルト層16とがセパレーションする虞がある。
さらに、ゴムクッション層32の厚みαが1.0mm未満であると、コード補強層22の第一端部28における歪みが増大してカーカス14とベルト層16とがセパレーションする虞がある。
また、ゴムクッション層32の厚みαが4.0mmを超えると、カーカス14とベルト層16との間のせん断剛性が低下してベルト層16の耐久性が低下する虞がある。
また、本発明の第一実施形態に係る空気入りタイヤ10のように、コード補強層22が複数並列したコード24をコーティングゴム26で被覆することにより構成されていると、コード補強層22の曲げ剛性を十分に確保することができるため、タイヤサイド部S全体の撓み量を効果的に抑制でき、タイヤショルダー部S1に歪みが発生することを抑制できる。これにより、カーカス14とベルト層16とがセパレーションすることを確実に抑制することが可能となる。
また、本発明の第一実施形態に係る空気入りタイヤ10のように、コード補強層22のコーティングゴム26が、100%モジュラスが2.0MPa以上4.5MPa以下であるように構成されていると、コード補強層22の周囲に位置するゴムと硬度の調和が取れ、カーカス14とベルト層16とがセパレーションすることを確実に抑制することが可能となる。
なお、このとき、100%モジュラスが2.0MPa未満であると、コード補強層22のコーティングゴム26がコード補強層22の周囲に位置するゴムに比して軟らかくなり過ぎてしまい、両者の剛性差によりカーカス14とベルト層16とがセパレーションする虞がある。
一方、100%モジュラスが4.5MPaを超えると、コード補強層22のコーティングゴム26がコード補強層22の周囲に位置するゴムに比して硬くなり過ぎてしまい、コード補強層22の伸びが小さくなることによりカーカス14とベルト層16とがセパレーションする虞がある。
また、本発明の第一実施形態に係る空気入りタイヤ10のように、コード補強層22のコード24のタイヤ赤道面CLに対する傾斜角度θが75度以上90度以下であると、カーカス14に設けられたプライ(不図示)がタイヤ転動に伴って開いたり閉じたりしても、コード補強層22のコード24に圧縮歪みが生じることを抑制でき、これにより、コード24が破断することを防止できる。
なお、コード補強層22のコード24のタイヤ赤道面CLに対する傾斜角度が75度未満であると、カーカス14に設けられたプライ(不図示)がタイヤ転動に伴って開いたり閉じたりすることにより、コード補強層22のコード24に圧縮歪みが生じ、これにより、コード24に座屈が生じてコード24が破断する虞がある。
以上詳述したように、本発明の第一実施形態に係る空気入りタイヤ10によれば、コード補強層22によってタイヤサイド部Sの撓み量を効果的に抑制できるので、タイヤショルダー部S1におけるカーカス14とベルト層16との間で歪みが発生することを抑制することができる。これにより、タイヤショルダー部S1においてカーカス14とベルト層16とがセパレーションすることを抑制することが可能となる。
なお、本発明の第二実施形態に係る空気入りタイヤ40及び第三実施形態に係る空気入りタイヤ50によっても、第一実施形態に係る空気入りタイヤ10と同様の作用効果を奏することができる。
このとき、特に、本発明の第三実施形態に係る空気入りタイヤ50のように、コード補強層22がカーカス14のタイヤ外側とタイヤ内側の両側に設けられていると、タイヤショルダー部S1におけるカーカス14とベルト層16との間で発生する歪みの抑制効果をより高めることができる。
(試験例)
次に、本実施形態に係る空気入りタイヤの性能評価の試験例について説明する。
本発明の効果を確かめるために、従来例に係る空気入りタイヤ(図5参照)、比較例に係る空気入りタイヤ(図1参照)、本実施例に係る空気入りタイヤ(図1乃至図3参照)についてロングランドラム試験を行う。
試験に使用した空気入りタイヤは何れもタイヤサイズ1200R24であり、偏平率は100%である。
なお、図5に示す従来例に係る空気入りタイヤ60は、本実施例に係る空気入りタイヤ10からコード補強層22を省いた構成となっている。
また、表1に示す比較例に係る空気入りタイヤは、実施例1と同様に有機繊維製のコードを有するコード補強層を備えるが、コード補強層のコードの傾斜角度が35°となっており本発明の範囲外となっている。
また、本実施例に係る空気入りタイヤについては3種類用意する。実施例1の空気入りタイヤでは、本発明の第一実施形態に係る空気入りタイヤ10のように、コード補強層22がカーカス14のタイヤ外側に設けられており、コード補強層22のコード24は有機繊維製で構成され、コード24の傾斜角度は0°となっており、コード24の打ち込み本数は15本/25mmとなっている。
また、実施例2の空気入りタイヤ10では、コード補強層22のコード24がスチール製で構成され、コード24の打ち込み本数は8本/25mmとなっている。その他の条件は実施例1と同じである。
さらに、実施例3の空気入りタイヤ10では、本発明の第二実施形態に係る空気入りタイヤ40のように、コード補強層22がカーカス14のタイヤ内側に設けられている。その他の条件は実施例2と同じである。
なお、表1中のコード補強層の幅は、コード補強層22の第一端部28からコード補強層22に沿って第二端部30までの長さを示す。
ロングランドラム試験は、各空気入りタイヤのタイヤショルダー部におけるカーカス上部に直径10mmの円型の故障核を設け、ETRTO正規内圧、正規荷重(単輪)+10%、正規リム幅の条件下で、室内ドラム上を60km/hで5万km走行後におけるカーカスとベルト層とのセパレーションの大きさ(タイヤ幅方向に沿って切断したときの断面積)で評価する。
なお、初期の故障核の断面積は、故障核の直径が10mmであるから、5×5×π=78.5mm2となる。
従来例に係る空気入りタイヤ、比較例に係る空気入りタイヤ、本例に係る空気入りタイヤの詳細仕様および試験結果を表1に示す。
Figure 2007084013
表1の結果から、従来例に係る空気入りタイヤは、コード補強層を有しないので、カーカスとベルト層とのセパレーションが大となった。
また、比較例に係る空気入りタイヤは、コード補強層を有するため、従来例の係る空気入りタイヤに比して、カーカスとベルト層とのセパレーションの発生量を抑制することができるが、コード補強層のコードの傾斜角度が35°となっているために、補強層のコードに圧縮歪みが生じ、これにより、コードに座屈が生じてコードが破断した。
これに対して、実施例1乃至実施例3に係る空気入りタイヤは、コードの傾斜角度が0°であるコード補強層を有するため、コードの破断することなく、カーカスとベルト層とのセパレーションの発生量を抑制することができた。
特に、コード補強層のコードをスチール製にすると、コード補強層がカーカスのタイヤ外側又はタイヤ内側に設けられたことに関わらず、カーカスとベルト層とのセパレーションの発生を抑制する効果を高めることができることが明かとなった。
図1は本発明の第一実施形態に係る空気入りタイヤの構成を示す断面図である。 図2は本発明の第一実施形態に係るコード補強層の構成を示す図である。 図3は本発明の第二実施形態に係る空気入りタイヤの構成を示す断面図である。 図4は本発明の第三実施形態に係る空気入りタイヤの構成を示す断面図である。 図5は従来例に係る空気入りタイヤの構成を示す断面図である。
符号の説明
10,40,50 空気入りタイヤ
12 ビードコア
14 カーカス
16 ベルト層
18 トレッドゴム層
20 サイドゴム層
22 コード補強層(補強層)
24 コード
26 コーティングゴム
28 第一端部
30 第二端部
32 ゴムクッション層
T トレッド部
S タイヤサイド部
A1 第一領域
A2 第二領域

Claims (5)

  1. タイヤ周方向に沿って延びる一対のビードコアと、
    前記一対のビードコア間にトロイダル状に跨ると共にタイヤ幅方向両側端部が前記一対のビードコアのそれぞれに係止されたカーカスと、
    前記カーカスのタイヤ径方向外側に設けられたベルト層と、
    前記ベルト層のタイヤ径方向外側に設けられトレッド部を構成するトレッドゴム層と、
    前記カーカスのタイヤ幅方向外側に設けられてタイヤサイド部を構成するサイドゴム層と、を備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記トレッド部から前記タイヤサイド部に跨る領域で前記カーカスのタイヤ外側及びタイヤ内側の少なくとも一方には、補強層が設けられ、
    前記補強層のタイヤ半径方向外側に位置する第一端部は、前記トレッド部のトレッド端から前記カーカスに下ろした垂線と、前記トレッド端とタイヤ赤道面との中間部から前記カーカスに下ろした垂線との間の第一領域に位置し、
    前記補強層のタイヤ半径方向内側に位置する第二端部は、前記タイヤサイド部上でタイヤ幅が最大となるタイヤ最大幅部と前記トレッド端とを結ぶ仮想線分を四等分したときに、前記仮想線分の前記トレッド端側の1/4の点から前記カーカスに下ろした垂線と、前記タイヤ最大幅部から前記カーカスに下ろした垂線との間の第二領域に位置することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記補強層と前記ベルト層との間には、50%モジュラスが0.5MPa以上3.5Mpa以下で、厚みが1mm以上4mm以下のゴムクッション層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記補強層は、複数並列したコードをコーティングゴムで被覆することにより構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記補強層のコーティングゴムは、100%モジュラスが2.0MPa以上4.5MPa以下であることを特徴とする請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記補強層のコードは、タイヤ赤道面に対する傾斜角度が75度以上90度以下であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の空気入りタイヤ。
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