JP2007083523A - 印刷装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
スプール処理時間を短縮させるとともに、スプール時のページデータの記憶容量を抑制するようにした印刷装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】
プリンタ20は、ホストコンピュータ10からのPDL形式の印刷データを受信すると、当該印刷データ内のページ毎に、ビットマップデータへの展開時間が、エンジン部28の1ページ印字時間内に収まるか否かを判断し、展開時間が1ページ印字時間内に収まるページデータについてはPDL形式でスプールする。また、展開時間が1ページ印字時間を越える場合には、ビットマップデータに展開し、スプールすることになる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PDL(ページ記述言語:Page Description Language)形式の印刷データを受信してスプール制御による一括出力を行う印刷装置およびその制御方法に係わり、詳しくは、ページデータのビットマップ形式への展開時間が、エンジン部の1ページ印字時間内に収まる場合には、かかるページについてはPDL形式でスプールするようにした印刷装置およびその制御方法に関する。
一般的に、大量の印刷物を処理する印刷装置(例えば、プリンタ)においては、エンジン部の最大印刷速度を維持しながら印刷を行うために、スプール制御による一括出力を行っている。
このスプール制御による印刷(以下、スプール印刷という)では、ホストコンピュータ等から送られてくるPDL(ページ記述言語:Page Description Language)形式の印刷データに対し解析・描画処理を行い、エンジン部へ転送可能なビットマップ形式のデータに展開し、それを内部の記憶装置に一旦保存しスプールする。
そして、全ページの保存が完了したところで一括出力し、ホストコンピュータからのデータ転送開始から全ページの印刷が完了するまでの印刷処理時間を短縮させる。
従来、この印刷処理時間を短縮させる技術として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1には、文字データの展開をホストコンピュータ側で実行するか、プリンタ側で実行するかを適切に選択することで、効率よく印刷を実行する技術について言及されている。
また、前述の印刷処理時間を予測する技術として、例えば、特許文献2に記載されたものが知られている。この特許文献2には、PDLのコマンドに対応して解析・描画処理に掛かる処理時間を予め保存しておき、この処理時間に基づいて印刷処理時間を算出する技術について言及されている。
特開2003−288184号 特開2003−216360号
しかしながら、上記特許文献1の発明では、印刷データ内の文字データと、プリンタの処理性能とを基準にして、ホストコンピュータ側でビットマップ形式への展開を行うか、あるいはプリンタ側で行うかを判断しているため、グラフィックデータ等を含む複雑なデータに対しては適切な判断が行えず、対応できなかった。
また、複雑なデータに対する印刷に際して、文字データのみを事前にビットマップ形式に展開したとしてもスプール印刷の性能向上は望めない。さらに、ホストコンピュータ側でビットマップ形式への展開を行った場合には、プリンタへ転送するデータ量が増えるため、回線ネックを招くといった問題も生じる。
一方、上記特許文献2の発明では、印刷処理時間の予測誤差の低減化は図れるが、生成するPDLコマンド毎に処理時間を算出しているため、ホストコンピュータ側での印刷データ生成処理に負担が掛かっていた。
また、従来のスプール印刷においては、PDL形式の印刷データを受信すると、全ページのデータを即座にビットマップ形式に展開していたため、ビットマップ形式への展開時間が、エンジン部の1ページ印字時間内に収まる場合であっても、印刷前に必ず、ビットマップ形式に展開し保存していた。
そのため、一括出力する前に、ビットマップデータに展開し保存するといったスプール処理に掛かる時間が長くなるといった問題や、全ページをビットマップ形式で保存するために、記憶データ量が増大し、記憶容量を圧迫するといった問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、スプール処理時間を短縮させるとともに、スプール時のページデータの記憶容量を抑制するようにした印刷装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、ページ記述言語形式の印刷データを受信してスプール制御による一括出力を行う印刷装置において、前記印刷データをページ単位でビットマップ形式に展開してスプールするか、ページ記述言語形式のままスプールするかを判断して各ページのページデータの保存を制御する制御手段と、前記制御手段による制御により前記ページデータをビットマップ形式又はページ記述言語形式で保存するスプールデータ記憶手段と、前記スプールデータ記憶手段に保存された前記ページデータをエンジン部に供給するスプール出力制御手段とを具備し、前記スプール出力制御手段は、前記エンジン部による印刷に並行して、前記スプールデータ記憶手段に保存されたページ記述言語形式のページデータをビットマップ形式へ展開して前記エンジン部に供給することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記制御手段は、前記印刷データをページ単位で、ビットマップ形式への展開に掛かる展開時間と、エンジン部の1ページ印字時間とを比較し、前記展開時間が前記1ページ印字時間内に収まるページについてはページ記述言語形式でスプールし、前記展開時間が前記1ページ印字時間を越えるページについては、ビットマップ形式に展開してスプールすると判断することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記制御手段は、前記印刷データ内の先行するページのページデータを構成する各種コマンドの実行に掛かる処理時間を計測する処理時間計測手段と、前記処理時間計測手段により計測された処理時間に基づいて当該ページの展開に掛かる展開基準時間を算出するとともに、該展開基準時間に基づいて当該ページに後続する各ページの展開に掛かる1ページ総時間を算出する処理時間算出手段と、前記処理時間算出手段により算出された1ページ総時間と、前記エンジン部の1ページ印字時間とを比較し、前記1ページ総時間が前記エンジン部の1ページ印字時間を越えるページについては、ビットマップ形式に展開してスプールすると判断し、前記1ページ総時間が前記エンジン部の1ページ印字時間内に収まるページについては、ページ記述言語形式のままスプールすると判断する判断手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記処理時間計測手段は、前記印刷データ内の前記先行するページのページデータに存在しないコマンドが当該ページに後続するページに存在する場合には、該後続するページのページデータを構成する各種コマンドの実行に掛かる処理時間を計測し、前記処理時間算出手段は、前記処理時間計測手段により計測されたページの処理時間に基づいて当該ページの展開に掛かる展開基準時間を算出するとともに、該展開基準時間に基づいて当該ページに後続する各ページの展開に掛かる1ページ総時間を算出することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項3の発明において、前記処理時間計測手段は、前記印刷データ内の前記先行するページのページデータに存在しないコマンドが当該ページに後続するページに存在する場合には、当該コマンドの実行に掛かる処理時間を計測し、前記処理時間算出手段は、前記先行するページに基づいて算出された展開基準時間に、前記処理時間計測手段により計測された前記コマンドの実行に掛かる処理時間を加算し、該処理時間が加算された展開基準時間に基づいて前記後続する各ページの展開に掛かる1ページ総時間を算出することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項3乃至5の発明において、前記処理時間計測手段は、前記処理時間算出手段により算出された展開基準時間が、前記エンジン部の1ページ印字時間を越える場合には、前記展開基準時間を算出するために計測を行ったページに後続するページのページデータを構成する各種コマンドの実行に掛かる処理時間を計測し、前記処理時間算出手段は、前記処理時間計測手段により計測された処理時間に基づいて当該ページの展開に掛かる展開基準時間を算出するとともに、該展開基準時間に基づいて当該ページに後続する各ページの展開に掛かる1ページ総時間を算出することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、ページ記述言語形式の印刷データを受信してスプール制御による一括出力を行う印刷装置の制御方法において、前記印刷データをページ単位でビットマップ形式に展開してスプールするか、ページ記述言語形式のままスプールするかを判断して各ページのページデータの保存を制御手段で制御し、前記制御手段による制御により前記ページデータをビットマップ形式又はページ記述言語形式でスプールデータ記憶手段で保存し、前記スプールデータ記憶手段に保存された前記ページデータをエンジン部にスプール出力制御手段で供給し、前記スプール出力制御手段は、前記エンジン部による印刷に並行して、前記スプールデータ記憶手段に保存されたページ記述言語形式のページデータをビットマップ形式へ展開して前記エンジン部に供給することを特徴とする。
本発明によれば、印刷データをページ単位で、ビットマップ形式への展開に掛かる展開時間と、エンジン部の1ページ印字時間とを比較し、該展開時間が1ページ印字時間内に収まるページについてはページ記述言語形式でスプールし、該展開時間が前記1ページ印字時間を越えるページについては、ビットマップ形式に展開してスプールすると判断して各ページのページデータを保存するように構成したため、スプール時に必ずしもビットマップ形式へ展開せずに済むので、スプール処理時間の短縮が図れる。
また、スプール制御による一括出力に際して、エンジン部による印刷に並行して、ページ記述言語形式で保存されたページデータをビットマップ形式へ展開するように構成したため、印刷のトータルスプールが向上するとともに、またビットマップ形式への展開に掛かる展開時間は、エンジン部の1ページ印字時間内であることが判明しているので、エンジン部へのページデータの供給が、エンジン部の印刷速度に間に合わないといった不都合も生じない。
また、記憶データ量の大きいビットマップ形式への展開を全ページデータに対して行う必要がなくなるため、無駄に記憶領域を圧迫することがなくなるので、スプール時のページデータの記憶容量を抑制させることができる。
以下、この発明に係わる印刷装置およびその制御方法の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる印刷装置を配して構成した印刷システムの全体構成の一例を示す図である。なお、本実施例においては、本発明に係わる印刷装置をプリンタ20に適用した場合を示す。
この印刷システムは、プリンタ20に対しPDL形式の印刷データを送信するホストコンピュータ10と、ホストコンピュータ10から送られてくる印刷データに基づき印刷出力するプリンタ20とを具備して構成される。
ここで、プリンタ20は、各種処理機能部として、制御部21と、スプール形式判断データ記憶部22と、PDL解析・描画処理部23と、スプールデータ記憶部24と、スプール出力部25と、DMA(Direct Memory Access)26と、出力バッファ27と、エンジン部28とを具備して構成される。
制御部21は、ホストコンピュータ10からのPDL形式の印刷データを受信するとともに、当該データ内のページ毎に、ビットマップ形式に展開してスプールするか、あるいはそのままPDL形式でスプールするかを判断し、かかる判断結果に基づいた形式で各ページデータをスプールデータ記憶部24に保存する。
制御部21では、このスプール時におけるページデータの保存形式を決定するために、印刷データ内の各ページを構成するPDLコマンドに基づき処理時間リスト22aと、ページデータ構成リスト22bとを作成し、これをスプール形式判断データ記憶部22に保存する。
処理時間リスト22aは、印刷データ内の先行するページを構成するPDLコマンドに基づいて作成されるものであり、図4(a)に示すように、PDLコマンド毎にその個数と、かかるコマンド1回あたりの実行に掛かる処理時間とが設定される。また、最下段には、全PDLコマンド(当該ページの解析・描画)の実行に掛かる展開基準時間が設定される。
一方、ページデータ構成リスト22bは、上記先行するページに後続するページを構成するPDLコマンドに基づいて作成されるものであり、ページ毎に作成される。図4(b)に示すように、PDLコマンド毎にその個数が設定される。また、最下段には、全PDLコマンド(当該ページの解析・描画)の実行に掛かる1ページ総時間が設定される。この1ページ総時間は、処理時間リスト22a内の展開基準時間に基づいて算出される。
この制御部21における処理の概要を説明すると、まず、印刷データを受信すると、その1ページ目の解析および描画(以下、この解析および描画のことを展開と言うこともある)をPDL解析・描画処理部23に指示し、PDLコマンド毎にその処理時間を計測する。
そして、この計測結果から1ページの展開に掛かる展開基準時間を算出し、処理時間リスト22aに計測結果とともに書き込む。但し、この算出した展開基準時間が、エンジン部28の1ページ印字時間を越えている場合には、この処理時間リスト22aを削除し、2ページ目以降のページに対し、上述した内容の処理を行って新たに処理時間リスト22aを作成する。この再作成処理は、処理時間リスト22a内の展開基準時間が、エンジン部28の1ページ印字時間内に収まるまで繰り返し行われる。
ここで、1ページ目のページデータに基づき処理時間リスト22aが作成されると、2ページ目以降のページデータに対しては、ページ毎にページデータ構成リスト22bを作成する。そして、このページデータ構成リスト22b内の1ページ総時間と、エンジン部28の1ページ印字時間とを比較することでそのページの保存形式を決定し、スプールデータ記憶部24内に当該保存形式でページデータをスプールすることになる。
具体的には、1ページに掛かる展開時間が、エンジン部28の1ページ印字時間内に収まる場合は、当該ページデータをそのままのPDL形式でスプールデータ記憶部24内の所定の記憶エリア(PDLデータ保存領域24a)に保存することになり一方、1ページに掛かる展開時間が、エンジン部28の1ページ印字時間を越える場合は、当該ページデータをビットマップ形式に展開しスプールデータ記憶部24内の所定の記憶エリア(ビットマップデータ保存領域24c)に保存することになる。
PDL解析・描画処理部23は、PDL形式の印刷データ内のPDLコマンドを解析するとともに、その解析結果に基づき描画処理を実行する。また、この描画処理により生成されたビットマップ形式のページデータをスプールデータ記憶部14内の所定の記憶エリア(ビットマップデータ保存領域24c)に保存する。
スプール出力部25は、ホストコンピュータ10から出力指示を受けると、スプールデータ記憶部24内のページ情報保存領域24bに保存されているページ情報に基づきページ単位にビットマップデータあるいはPDLデータを読み出して出力バッファ27へ書き込む制御を行う。この出力バッファ27への書き込みに際して、当該ページデータがビットマップデータであれば、DMA26を使用して直接出力バッファ27へ転送することになるが、PDLデータであれば、ビットマップデータへの展開と、出力バッファ27への書き込みをPDL解析・描画処理部23に指示することになる。
出力バッファ27は、DMA26あるいはPDL解析・描画処理部23から転送されてくる各ページのビットマップデータを格納する機能を有し、エンジン部28は、この出力バッファ27に格納されたビットマップデータに基づきレーザ光を利用して用紙に画像を形成する印刷機構である。
ここで、図2を用いて、図1に示す制御部21の機能的な構成の一部について説明する。
制御部21は、各種処理機能部として、PDLコマンド抽出部31と、コマンド有無判別部32と、処理時間計測部33と、ページ処理時間算出部34と、印刷情報作成部35と、保存形式判断部36と、保存処理部37とを具備して構成される。
PDLコマンド抽出部31は、印刷データ内のページ毎に、当該ページデータを構成するPDLコマンドの種類を識別し抽出する。また、コマンド有無判別部32は、PDLコマンド抽出部31で抽出されたPDLコマンドが、処理時間リスト22a内に存在するか否かを判別する。
処理時間計測部33は、PDLコマンドの解析および描画に掛かる処理時間を計測する。具体的には、処理時間リスト22a自体が未作成の場合か、あるいはコマンド有無判別部32において、抽出したPDLコマンドが処理時間リスト22a内に存在しないと判別された場合に、処理時間計測部33は、PDL解析・描画処理部23に当該コマンド実行を指示するとともに、このPDL解析・描画処理部23において行われる展開時間を計測する。
ページ処理時間算出部34は、処理時間リスト22a内のデータに基づき1ページの解析および描画処理に掛かる処理時間を算出する。印刷情報作成部35は、処理時間リスト22aおよびページデータ構成リスト22bを作成し、スプール形式判断データ記憶部22に保存する。
保存形式判断部36は、スプール時にページデータを、ビットマップ形式で保存するか、あるいはPDL形式で保存するかをページ毎に判断する。より具体的には、印刷データ内のページ毎に、ビットマップ形式への展開時間が、エンジン部28の1ページ印字時間内に収まるか否かを判断し、展開時間が1ページ印字時間を越える場合には、当該ページデータをビットマップ形式で保存すると判断し一方、展開時間が1ページ印字時間内に収まる場合には、当該ページデータをそのままPDL形式で保存すると判断する。
なお、保存形式判断部36では、エンジン部28の最大印刷速度時の1ページ印字時間を予め保持しており、この1ページ印字時間と、ページデータ構成リスト22b内の1ページ総時間とを比較することにより、スプール時のページデータの保存形式の判断を行うことになる。
保存処理部37は、上述した保存形式判断部36での判断結果に基づいた形式でスプールデータ記憶部24にページデータを保存する。なお、ビットマップ形式でページデータを保存する場合には、PDL解析・描画処理部23に、ビットマップデータへの展開と、スプールデータ記憶部24への書き込みを指示することにより行われる。
また、保存処理部37は、印刷データ内の各ページの順番とそれぞれの保存形式とを対応付けたページ情報を作成し、これをスプールデータ記憶部24内の所定の記憶エリア(ページ情報保存領域24b)に保存する。以上が制御部21の構成の一部を示す各機能ブロックの説明である。
図3には、図1に示すプリンタ20の動作の概要を示すタイムチャートが示される。
プリンタ20において、印刷データを受信すると、この時点では、まだ処理時間リスト22aが作成されていないため、当該印刷データ内の1ページ目を用いて処理時間リスト22aを作成することになる。
処理時間リスト22aの作成処理では、まず、1ページ目のページデータを構成するPDLコマンドを順番に抽出し、かかるコマンド毎にその展開に掛かる処理時間を計測する。そして、図4(a)に示す処理時間リスト22aに、当該PDLコマンドと、その個数と、そのコマンド1回あたりの実行に掛かる処理時間とを書き込む。なお、同一のPDLコマンドが複数ある場合には、その分、該当PDLコマンド列の個数を加算する。
この処理を1ページ分終了するまで繰り返し行い、処理時間リスト22aが完成すると、PDLコマンドの個数と、その処理時間の積から各PDLコマンド群の実行に掛かる処理時間を算出し、各PDLコマンド群の処理時間総和から展開基準時間を算出する。ここでは、説明の便宜上、この算出された展開基準時間がエンジン部28の1ページ印字時間内に収まるものとする。
続いて、後続ページにあたる2ページ目に対しては、2ページ目のページデータを構成するPDLコマンドを順番に抽出し、抽出したPDLコマンドが、先行するページ(1ページ目)に基づき作成された処理時間リスト22a内に存在するか否かを判別する。
ここで、抽出したPDLコマンドが、処理時間リスト22a内に存在する場合には、図4(b)に示すページデータ構成リスト22b内の該当PDLコマンド列に個数を加算するとともに、次のPDLコマンドに対し同様の処理を行う。
なお、同一のPDLコマンドであっても、該当PDLコマンドのパラメータの数により処理時間が大幅に異なることがあるため、このページデータ構成リスト22bおよび処理時間リスト22aの作成においては、パラメータの少ないもの、多いもので区別してリスト行を作成する。
この処理を1ページ分終了するまで繰り返し行い、ページデータ構成リスト22bが完成すると、このページデータ構成リスト22bと処理時間リスト22aとを比較し、ページデータ構成リスト22b内の1ページ総時間を算出する。具体的には、これらリスト内の上段に位置するPDLコマンドから順に個数の比較を行う。そして、各PDLコマンドの個数の差分を抽出し、処理時間リスト22a内の各PDLコマンドの処理時間を用いて差分個数に対して必要となる処理時間を算出する。
そして、処理時間リスト22a内の展開基準時間に、この算出値を加算して2ページ目についての1ページ総時間を求め、それをページデータ構成リスト22b内の1ページ総時間に設定する。
ここで、このページデータ構成リスト22b内の1ページ総時間が、エンジン部28の1ページ印字時間内に収まるか否かを判断する。ここでは、説明の便宜上、この2ページ目の1ページ総時間が1ページ印字時間内に収まるものとする。したがって、2ページ目のページデータは、スプールデータ記憶部24にPDL形式のまま保存されることになる。
この2ページ目に対して行った処理を、後続ページ(3ページ目以降)に対しても実行し、それぞれのページに対しページデータ構成リスト22bを作成し、各ページの保存形式を決定する。その結果、1ページ目はビットマップ形式で保存され、以降後続ページは、PDL形式で保存されたとする。
このようにしてスプール処理が完了したところで、ユーザから出力指示が行われると、1ページ目の印刷が開始されるとともに、その印刷中に、後続ページ(2ページ目以降)のページデータに対する展開処理が行われ、エンジン部28において順次印刷処理が実行されることになる。この場合、2ページ目以降のページに対する展開は、エンジン部28の1ページ印字時間内に収まることが判明しているため、エンジン部28へのページデータの供給が、エンジン部28の印刷速度に間に合わないといった不都合は生じない。
図5乃至図7は、図1に示すプリンタ20の動作を示すフローチャートである。
図5において、プリンタ20は、ホストコンピュータ10から印刷データが送られてくるまで待機している(ステップS101でNO)。ここで、ホストコンピュータ10から印刷データを受信すると(ステップS101でYES)、制御部21において、ページデータ保存処理が実行される。このページデータ保存処理についての詳細は後述するが、当該印刷データ内のページ毎に、保存形式(ビットマップ形式、あるいはPDL形式)が判断され、スプールデータ記憶部24にその判断結果に基づいた保存形式でページデータが保存されることになる(ステップS102)。
このようにしてページデータの保存処理が終了すると、プリンタ20は、ホストコンピュータ10から出力指示を受信するまで待機する(ステップS103でNO)。ここで、ホストコンピュータ10からの出力指示を受信すると(ステップS103でYES)、この指示を受けたスプール出力部25は、スプールデータ記憶部24内のページ情報に基づき、DMA26あるいはPDL解析・描画処理部23を制御して、ビットマップデータをページ単位に出力バッファ27へ格納する(ステップS104)。
出力バッファ27への書き込みが開始されると、エンジン部28は、このビットマップデータに基づき用紙に画像を形成し、印刷処理を開始する(ステップS105)。そして、この印刷出力が終了したところでプリンタ20は、当該印刷データに基づき作成された処理時間リスト22aおよびページデータ構成リスト22bを削除し(ステップS106)、この処理は終了する。
ここで、図6を用いて、上記ステップS102のページデータ保存処理の詳細について説明する。なお、このページデータ保存処理は、主に制御部21において行われる処理である。
このページデータ保存処理では、まず、印刷データ内からページデータを取得するとともに(ステップS201)、処理時間リスト22aが作成済みであるか否かを判断する(ステップS202)。ここで、処理時間リスト22aが作成済みである場合には(ステップS202でYES)、ページデータ構成リスト22bの作成を行う。
このページデータ構成リスト22bの作成処理では、まず、PDLコマンド抽出部31において、当該ページデータを構成するPDLコマンドの種類を識別し抽出する(ステップS203)。
PDLコマンドが抽出されると、コマンド有無判別部32において、当該PDLコマンドが処理時間リスト22a内に存在するか否かを判別する(ステップS204)。そして、当該PDLコマンドが処理時間リスト22a内に存在しないと判別された場合には(ステップS204でNO)、処理時間リスト22aを削除するとともに、作成途中のページデータ構成リスト22bがある場合には、そのデータを破棄して(ステップS207)、当該ページデータに基づき処理時間リスト22aを新たに作成することになる(ステップS208)。
また、ステップS204において、当該PDLコマンドが処理時間リスト22a内に存在すると判別された場合には(ステップS204でYES)、ページデータ構成リスト22bの該当PDLコマンド列に個数を加算する(ステップS205)。
このステップS203からステップS205までの処理は、1ページ分終了するまで繰り返し行われることになり(ステップS206でNO)、1ページ分終了すると(ステップS206でYES)、ページ処理時間算出部34において、処理時間リスト22a内のデータに基づき当該ページの解析および描画処理に掛かる処理時間を算出する。すなわち、図3および図4で説明した処理を行って当該ページの展開に掛かる1ページ総時間を算出する。
そして、印刷情報作成部35は、この算出された1ページ総時間をページデータ構成リスト22bの1ページ総時間に設定し、このページデータ構成リスト22bをスプール形式判断データ記憶部22に保存する(ステップS209)。
これを受けた保存形式判断部36は、ページデータ構成リスト22b内の1ページ総時間と、エンジン部28の1ページ印字時間とを比較する。この比較の結果、1ページ総時間が1ページ印字時間内に収まる場合には(ステップS210でYES)、保存処理部37は、当該ページデータをPDL形式でスプールデータ記憶部24内のPDLデータ保存領域24aに保存する(ステップS213)。
一方、1ページ総時間が1ページ印字時間を越える場合には(ステップS210でNO)、保存処理部37からPDL解析・描画処理部23に、ビットマップデータへの展開と、スプールデータ記憶部24への書き込みが指示される。これを受けたPDL解析・描画処理部23では、当該ページデータをビットマップ形式に展開するとともに(ステップS211)、当該ページデータをスプールデータ記憶部24内のビットマップデータ保存領域24cに保存する(ステップS212)。
そして、ページデータがビットマップ形式あるいは、PDL形式で保存されると、保存処理部37は、印刷データ内の当該ページデータの順番とその保存形式とを対応付けたページ情報を作成または更新し、これをスプールデータ記憶部24内のページ情報保存領域24bに保存する(ステップS214)。
このステップS201からステップS214までの処理は、印刷データ内の全ページについて終了するまで繰り返し行われ、まだ未処理のページがある場合には(ステップS215でNO)、ステップS201に戻り、後続のページデータに対し上述した処理を繰り返し行うことになるが、全ページ分終了した場合には(ステップS215でYES)、この処理を終了する。
ところで、上述したステップS202において、処理時間リスト22aが未作成と判断された場合には(ステップS202でNO)、処理時間リストの作成処理が実行される(ステップS208)。この処理時間リスト作成処理についての詳細は後述するが、ステップS201で取得したページデータに基づき処理時間リスト22aが作成されるとともに、当該ページデータを展開したビットマップ形式のページデータが生成されスプールデータ記憶部24に保存される。
この処理時間リスト22aが作成された場合も、上述したページデータ構成リスト22bの作成時と同様に、まだ未処理のページがある場合には(ステップS215でNO)、ステップS201に戻り、後続のページデータに対し上述した処理を繰り返し行うことになるが、全ページ分終了した場合には(ステップS215でYES)、この処理を終了する。
ここで、図7を用いて、上記ステップS208の処理時間リスト作成処理の詳細について説明する。
この処理時間リスト作成処理では、まず、PDLコマンド抽出部31において、上記図6のステップS201で取得したページデータから、かかるページデータを構成するPDLコマンドの種類を識別し抽出する(ステップS301)。
PDLコマンドが抽出されると、処理時間計測部33は、PDL解析・描画処理部23に当該コマンドに対する解析および描画を指示し、当該コマンドの実行に掛かる処理時間を計測する(ステップS302)。
この処理時間の計測が終了すると、これを受けた印刷情報作成部35は、当該PDLコマンドと、そのコマンド1回あたりの実行に掛かる処理時間とを処理時間リスト22aに書き込み、その個数を加算する(ステップS303)。なお、既に同一のPDLコマンドが書き込まれている場合には、該当PDLコマンド列の個数を加算することになる。
このステップS301からステップS303までの処理は、1ページ分終了するまで繰り返し行われることになり(ステップS304でNO)、1ページ分終了すると(ステップS304でYES)、ページ処理時間算出部34において、PDLコマンドの個数と、その処理時間の積から各PDLコマンド群の実行に掛かる処理時間を算出し、各PDLコマンド群の処理時間総和から1ページの展開に掛かる展開時間を求め、処理時間リスト22a内の展開基準時間に設定する(ステップS305)。
続いて、印刷情報作成部35は、この処理時間リスト22a内の展開基準時間と、エンジン部28の1ページ印字時間とを比較する。ここで、展開基準時間が1ページ印字時間内に収まる場合には(ステップS306でYES)、処理時間リスト22aをスプール形式判断データ記憶部22に保存するが一方(ステップS308)、展開基準時間が1ページ印字時間を越える場合には(ステップS306でNO)、この処理時間リスト22aを破棄する(ステップS307)。
また、PDL解析・描画処理部23は、処理時間の計測に伴って生成されたビットマップ形式のページデータをスプールデータ記憶部24内のビットマップデータ保存領域24cに保存する(ステップS309)。このようにして当該ページデータがビットマップ形式で保存されると、保存処理部37は、印刷データ内の当該ページデータの順番とその保存形式とを対応付けたページ情報を作成または更新し、これをスプールデータ記憶部24内のページ情報保存領域24bに保存する(ステップS310)。そして、この処理を終了する。
以上説明したように本発明においては、印刷データ内のページ毎に、かかるページデータの展開に掛かる時間が、エンジン部28の1ページ印字時間内に収まるか否かを判断し、1ページ印字時間内に収まる場合には、当該ページデータをPDL形式でそのまま保存し、1ページ印字時間を越える場合には、当該ページデータをビットマップデータに展開してから保存するように構成したため、スプール時に必ずしもビットマップ形式へ展開せずに済むので、スプール処理時間の短縮が図れる。
また、スプール制御による一括出力に際して、ページ記述言語形式で保存されたページデータの展開を、エンジン部28による印刷と並行して行うように構成したため、印刷のトータルスプールが向上するとともに、またビットマップ形式への展開に掛かる展開時間は、エンジン部28の1ページ印字時間内であることが判明しているので、エンジン部28へのページデータの供給が、エンジン部28の印刷速度に間に合わないといった不都合も生じない。
また、記憶データ量の大きいビットマップ形式への展開を全ページデータに対して行う必要がなくなる済むため、無駄に記憶領域を圧迫することがなくなるので、スプール時のページデータの記憶容量を抑制することができる。
また、先行するページデータに基づき作成された処理時間リスト22aと比較することでページデータの保存形式を判断しているため、従来のPDLコマンドに対応して解析・描画処理に掛かる処理時間を予め保存しておき、この処理時間に基づいて1ページ総時間を求める方式に比べ、1ページ総時間の算出に掛かる処理時間が短縮する。さらに、この1ページ総時間を算出する際に、各PDLコマンドの実行に掛かる実測値を用いているため、正確な処理時間が得られるので前述の判断処理の精度が向上する。
次に、実施例2について説明する。実施例1においては、ページデータ構成リスト22b作成時に、処理時間リスト22a内に存在しないPDLコマンドがあった場合には、かかる処理時間リスト22aを削除し、新たに作り直していたが、実施例2においては、この処理時間リスト22a内に存在しないPDLコマンドがあった場合にも、処理時間リスト22aを即座に削除しない場合の動作について説明する。
なお、実施例2におけるプリンタ20の構成については実施例1と略同様であるため、その構成についての説明は省略し、実施例1と動作が相違する上記図6で説明したページデータ保存処理の動作についてのみ説明する。この他の動作については、実施例1と略同様である。
ここで、図8を用いて、実施例2におけるページデータ保存処理の詳細について説明する。なお、このページデータ保存処理は、主に制御部21において行われる処理である。
このページデータ保存処理では、まず、印刷データ内からページデータを取得するとともに(ステップS401)、処理時間リスト22aが作成済みであるか否かを判断する(ステップS402)。ここで、処理時間リスト22aが作成済みである場合には(ステップS402でYES)、ページデータ構成リスト22bの作成を行う。
このページデータ構成リスト22bの作成処理では、まず、PDLコマンド抽出部31において、当該ページデータを構成するPDLコマンドの種類を識別し抽出する(ステップS403)。
PDLコマンドが抽出されると、コマンド有無判別部32において、当該PDLコマンドが処理時間リスト22a内に存在するか否かを判別する(ステップS404)。そして、当該PDLコマンドが処理時間リスト22a内に存在しないと判別された場合には(ステップS404でNO)、処理時間計測部33において、PDL解析・描画処理部23に当該コマンドに対する解析および描画を指示し、当該コマンドの実行に掛かる処理時間を計測する(ステップS407)。
この処理時間の計測が終了すると、これを受けた印刷情報作成部35は、当該PDLコマンドと、そのコマンド1回あたりの実行に掛かる処理時間とを処理時間リスト22aに書き込み、その個数を加算する(ステップS408)。
そして、ページ処理時間算出部34において、当該PDLコマンドの個数と、その処理時間の積から当該PDLコマンドの実行に掛かる処理時間を算出し、処理時間リスト22a内の元の展開基準時間に、この算出値を加算し、処理時間リスト22a内の展開基準時間に設定する(ステップS409)。
続いて、印刷情報作成部35は、この処理時間リスト22a内の展開基準時間と、エンジン部28の1ページ印字時間とを比較する。ここで、展開基準時間が1ページ印字時間内に収まる場合には(ステップS410でYES)、処理時間リスト22aをスプール形式判断データ記憶部22に保存し(ステップS411)、ステップS405に進み、ページデータ構成リスト22a作成処理を再開するが一方、展開基準時間が1ページ印字時間を越える場合には(ステップS410でYES)、処理時間リスト22aを削除するとともに、作成途中のページデータ構成リスト22bがある場合には、そのデータを破棄して(ステップS412)、当該ページデータに基づき処理時間リスト22aを新たに作成することになる(ステップS413)。
また、ステップS404において、当該PDLコマンドが処理時間リスト22a内に存在すると判別された場合には(ステップS404でYES)、ページデータ構成リスト22bの該当PDLコマンド列に個数を加算する。
このステップS403からステップS405までの処理は、1ページ分終了するまで繰り返し行われることになり(ステップS406でNO)、1ページ分終了すると(ステップS406でYES)、ページ処理時間算出部34において、処理時間リスト22a内のデータに基づき当該ページの解析および描画処理に掛かる処理時間を算出する。すなわち、上記実施例1の図3および図4で説明した処理を行って当該ページの展開に掛かる1ページ総時間を算出する。
そして、印刷情報作成部35は、この算出された1ページ総時間をページデータ構成リスト22bの1ページ総時間に設定し、このページデータ構成リスト22bをスプール形式判断データ記憶部22に保存する(ステップS414)。
これを受けた保存形式判断部36は、ページデータ構成リスト22b内の1ページ総時間と、エンジン部28の1ページ印字時間とを比較する。この比較の結果、1ページ総時間が1ページ印字時間内に収まる場合には(ステップS415でYES)、保存処理部37は、当該ページデータをPDL形式でスプールデータ記憶部24内のPDLデータ保存領域24aに保存する(ステップS418)。
一方、1ページ総時間が1ページ印字時間を越える場合には(ステップS415でNO)、保存処理部37からPDL解析・描画処理部23に、ビットマップデータへの展開と、スプールデータ記憶部24への書き込みが指示される。これを受けたPDL解析・描画処理部23では、当該ページデータをビットマップ形式に展開するとともに(ステップS416)、当該ページデータをスプールデータ記憶部24内のビットマップデータ保存領域24cに保存する(ステップS417)。
そして、ページデータがビットマップ形式あるいは、PDL形式で保存されると、保存処理部37は、印刷データ内の当該ページデータの順番とその保存形式とを対応付けたページ情報を作成または更新し、これをスプールデータ記憶部24内のページ情報保存領域24bに保存する(ステップS419)。
このステップS401からステップS419までの処理は、印刷データ内の全ページについて終了するまで繰り返し行われ、まだ未処理のページがある場合には(ステップS420でNO)、ステップS401に戻り、後続のページデータに対し上述した処理を繰り返し行うことになるが、全ページ分終了した場合には(ステップS420でYES)、この処理を終了する。
ところで、上述したステップS402において、処理時間リスト22aが未作成と判断された場合には(ステップS402でNO)、処理時間リスト作成処理が実行される(ステップS413)。なお、このステップS413における処理時間リスト作成処理は、上記実施例1の図7で説明した処理と同様である。
すなわち、この処理時間リスト作成処理では、ステップS401で取得したページデータに基づき処理時間リスト22aが作成されるとともに、当該ページデータを展開したビットマップ形式のページデータが生成されスプールデータ記憶部24に保存される。
この処理時間リスト22aが作成された場合も、上述したページデータ構成リスト22bの作成時と同様に、まだ未処理のページがある場合には(ステップS420でNO)、ステップS401に戻り、後続のページデータに対し上述した処理を繰り返し行うことになるが、全ページ分終了した場合には(ステップS420でYES)、この処理を終了する。
以上説明したように実施例2においては、ページデータ構成リスト22b作成時に、処理時間リスト22a内に存在しないPDLコマンドがあった場合には、ページデータ構成リスト22b作成処理を一旦中断し、当該PDLコマンドの実行とその処理時間の計測を行って処理時間リスト22aに更新保存するとともに、ページデータ構成リスト22b作成処理を再開するように構成したため、先行ページに存在していないPDLコマンドがあり、データ構成が異なる場合であっても、当該ページデータを無条件にビットマップ形式に展開せずに、当該ページデータの展開時間がエンジン部28の1ページ印字時間内に収まるのであれば、PDL形式でスプールするので、実施例1に比べさらに、スプール処理時間の短縮が図れる。
なお、上記実施例1および上記実施例2においては、処理時間リスト22aを印刷データ毎に作成する場合を説明したが、データ構成が近い印刷データを連続して印刷する場合などには、印刷終了後に削除(図5のステップS106参照)せずに使いまわすようにしてもよい。これは、プリンタ20の動作設定を変更することで調整することができる。
また、印刷装置はプリンタ以外であってもよく、印刷データをスプールして印刷を行う機器であれば足り、例えば、印刷機能を備えたファックス、コピー機、複合機等であってもよい。
この他、本発明は、上記および図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
本発明の印刷装置およびその制御方法は、印刷データをスプールして印刷する印刷装置全般に適用可能であり、特に、大量ページの印刷が頻繁に行われるオフィス(企業、官公庁)、学校等において有効に利用することができる。
本発明に係わる印刷装置を配して構成した印刷システムの全体構成の一例を示す図である。 図1に示す制御部21の機能的な構成の一部を示すブロック図である。 図1に示すプリンタ20の動作の概要を示すタイムチャートである。 図1に示す処理時間リスト22aおよびページデータ構成リスト22bの構成の一例を示す図である。 図1に示すプリンタ20の動作を示すフローチャートである。 図5に示すステップS102のページデータ保存処理の動作を示すフローチャートである。 図6に示すステップS208の処理時間リスト作成処理の動作を示すフローチャートである。 実施例2におけるページデータ保存処理の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 ホストコンピュータ
20 プリンタ
21 制御部
22 スプール形式判断データ記憶部
22a 処理時間リスト
22b ページデータ構成リスト
23 PDL解析・描画処理部
24 スプールデータ記憶部
24a PDLデータ保存領域
24b ページ情報保存領域
24c ビットマップデータ保存領域
25 スプール出力部
26 DMA(Direct Memory Access)
27 出力バッファ
28 エンジン部
31 PDLコマンド抽出部
32 コマンド有無判別部
33 処理時間計測部
34 ページ処理時間算出部
35 印刷情報作成部
36 保存形式判別部
37 保存処理部

Claims (7)

  1. ページ記述言語形式の印刷データを受信してスプール制御による一括出力を行う印刷装置において、
    前記印刷データをページ単位でビットマップ形式に展開してスプールするか、ページ記述言語形式のままスプールするかを判断して各ページのページデータの保存を制御する制御手段と、
    前記制御手段による制御により前記ページデータをビットマップ形式又はページ記述言語形式で保存するスプールデータ記憶手段と、
    前記スプールデータ記憶手段に保存された前記ページデータをエンジン部に供給するスプール出力制御手段と
    を具備し、
    前記スプール出力制御手段は、
    前記エンジン部による印刷に並行して、前記スプールデータ記憶手段に保存されたページ記述言語形式のページデータをビットマップ形式へ展開して前記エンジン部に供給する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記印刷データをページ単位で、ビットマップ形式への展開に掛かる展開時間と、エンジン部の1ページ印字時間とを比較し、前記展開時間が前記1ページ印字時間内に収まるページについてはページ記述言語形式でスプールし、前記展開時間が前記1ページ印字時間を越えるページについては、ビットマップ形式に展開してスプールすると判断する
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記印刷データ内の先行するページのページデータを構成する各種コマンドの実行に掛かる処理時間を計測する処理時間計測手段と、
    前記処理時間計測手段により計測された処理時間に基づいて当該ページの展開に掛かる展開基準時間を算出するとともに、該展開基準時間に基づいて当該ページに後続する各ページの展開に掛かる1ページ総時間を算出する処理時間算出手段と、
    前記処理時間算出手段により算出された1ページ総時間と、前記エンジン部の1ページ印字時間とを比較し、前記1ページ総時間が前記エンジン部の1ページ印字時間を越えるページについては、ビットマップ形式に展開してスプールすると判断し、前記1ページ総時間が前記エンジン部の1ページ印字時間内に収まるページについては、ページ記述言語形式のままスプールすると判断する判断手段と
    を具備することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  4. 前記処理時間計測手段は、
    前記印刷データ内の前記先行するページのページデータに存在しないコマンドが当該ページに後続するページに存在する場合には、該後続するページのページデータを構成する各種コマンドの実行に掛かる処理時間を計測し、
    前記処理時間算出手段は、
    前記処理時間計測手段により計測されたページの処理時間に基づいて当該ページの展開に掛かる展開基準時間を算出するとともに、該展開基準時間に基づいて当該ページに後続する各ページの展開に掛かる1ページ総時間を算出する
    ことを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  5. 前記処理時間計測手段は、
    前記印刷データ内の前記先行するページのページデータに存在しないコマンドが当該ページに後続するページに存在する場合には、当該コマンドの実行に掛かる処理時間を計測し、
    前記処理時間算出手段は、
    前記先行するページに基づいて算出された展開基準時間に、前記処理時間計測手段により計測された前記コマンドの実行に掛かる処理時間を加算し、該処理時間が加算された展開基準時間に基づいて前記後続する各ページの展開に掛かる1ページ総時間を算出する
    ことを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  6. 前記処理時間計測手段は、
    前記処理時間算出手段により算出された展開基準時間が、前記エンジン部の1ページ印字時間を越える場合には、前記展開基準時間を算出するために計測を行ったページに後続するページのページデータを構成する各種コマンドの実行に掛かる処理時間を計測し、
    前記処理時間算出手段は、
    前記処理時間計測手段により計測された処理時間に基づいて当該ページの展開に掛かる展開基準時間を算出するとともに、該展開基準時間に基づいて当該ページに後続する各ページの展開に掛かる1ページ総時間を算出する
    ことを特徴とする請求項3乃至5いずれかに記載の印刷装置。
  7. ページ記述言語形式の印刷データを受信してスプール制御による一括出力を行う印刷装置の制御方法において、
    前記印刷データをページ単位でビットマップ形式に展開してスプールするか、ページ記述言語形式のままスプールするかを判断して各ページのページデータの保存を制御手段で制御し、
    前記制御手段による制御により前記ページデータをビットマップ形式又はページ記述言語形式でスプールデータ記憶手段で保存し、
    前記スプールデータ記憶手段に保存された前記ページデータをエンジン部にスプール出力制御手段で供給し、
    前記スプール出力制御手段は、前記エンジン部による印刷に並行して、前記スプールデータ記憶手段に保存されたページ記述言語形式のページデータをビットマップ形式へ展開して前記エンジン部に供給する
    ことを特徴とする印刷装置の制御方法。
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