JP2017087583A - 印刷システム及び当該印刷システムにおける再印刷用データの保存制御方法 - Google Patents

印刷システム及び当該印刷システムにおける再印刷用データの保存制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】、印刷エンジンの最大処理速度での再印刷を可能にしつつ、記憶部に保存するデータを効率的に削減する。【解決手段】印刷エンジンを備える画像形成装置を含む印刷システムにおいて、印刷データをラスタデータに変換するRIP処理部と、RIP処理時に印刷データの各ページのRIP時間をリストに記載するリスト作成部と、印刷済みのラスタデータを保存する記憶部と、再印刷時に、ページ毎に、リストに記載された対象ページのRIP時間と、印刷エンジンの最大処理速度から計算される、当該対象ページの印刷準備が完了する印刷準備時間と、を比較し、比較結果に基づいて、各々のページを、記憶部にラスタデータを残す保存ページ又は記憶部からラスタデータを削除する削除ページに決定する決定処理を行う判定部と、削除ページに対応するラスタデータを記憶部から削除する削除処理を行う保存制御部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、印刷システム及び当該印刷システムにおける再印刷用データの保存制御方法に関し、特に、印刷データをラスタライズするRIP(Raster Image Processor)処理部を備える印刷システム及び当該印刷システムにおける再印刷用のRIP済みデータの保存制御方法に関する。
複写機や複合機(MFP:Multi Function Peripheral)などの画像形成装置を用いて印刷を行う場合、まず、ネットワークに接続されているクライアント装置からページ記述言語(PDL:Page Description Language)形式のデータ(印刷データと呼ぶ。)を受信し、印刷データをラスタライズ(ビットマップ展開)してラスタデータを生成し、このラスタデータに基づいて印刷を実行する。
上記画像形成装置では、通常、印刷済みの印刷データやラスタデータをHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部から削除するか、若しくは、再印刷を行うことができるように印刷済みの印刷データのみを記憶部に残し、印刷済みのラスタデータ(RIP済みデータと呼ぶ。)は記憶部から削除しているが、RIP済みデータを記憶部に残すことにより、再印刷時に印刷エンジンの最大処理速度での印刷が可能となり、再印刷にかかる時間を短縮することができる。しかしながら、RIP済みデータは印刷データに比べてデータサイズが大きいため、多数のRIP済みデータを記憶部に残すと、記憶部の容量を早期に枯渇させてしまう。すなわち、再印刷の時間を短縮するためにはRIP済みデータをできるだけ多く記憶部に残す方が好ましいが、記憶部の容量を早期に枯渇させないためには記憶部に残すRIP済みデータをできるだけ少なくする方が好ましく、これらがトレードオフの関係になる。
このようなRIP済みデータの保存に関連する技術として、例えば、下記特許文献1には、ページ記述言語により記載された印刷データを含む印刷ジョブを受信する通信部と、前記印刷データを解析してビットマップによる印刷用画像データを生成する印刷データ解析部と、前記印刷データからサムネイルデータを生成するサムネイル生成部と、前記印刷データ、前記印刷用画像データ、前記サムネイルデータを印刷ジョブごとに記憶する記憶部と、前記印刷用画像データに基づき記録媒体に画像形成を行う画像形成部とを備え、前記印刷データ解析部が、印刷ジョブに含まれるホールドプリントの指示情報に従って、該指示情報を含む印刷ジョブの前記印刷データ、前記印刷用画像データ、及び前記サムネイルデータを前記記憶部に記憶させる画像形成装置において、前記通信部により前記指示情報を含む印刷ジョブが受信された際に、前記記憶部に記憶されているデータ容量が所定の上限レベルに達しているか否かを判定し、所定の上限レベルに達している場合、すでに前記記憶部に記憶されている他の印刷ジョブのデータのうち、所定条件に合致する印刷ジョブの前記印刷用画像データと前記サムネイルデータとを削除する記憶データ操作部、を有する構成が開示されている。
特開2014−200956号公報
上記特許文献1では、印刷ジョブのデータとして、印刷データと印刷用画像データ(RIP済みデータ)とサムネイルデータを記憶部に保持し、記憶部に記憶されているデータ容量が所定の上限レベルに達した場合に印刷用画像データとサムネイルデータを記憶部から削除することによって、記憶部の容量の枯渇を回避している。
しかしながら、RIP済みデータの中には、ラスタライズに時間を要するデータ(例えば、データサイズの大きい印刷データやオブジェクト構成が複雑な印刷データをラスタライズしたデータ)もあれば、短時間でラスタライズが完了するデータもあり、ラスタライズに時間を要するデータを記憶部から削除してしまうと、印刷エンジンの最大処理速度での再印刷を実施することができない場合が生じる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、印刷エンジンの最大処理速度での再印刷を可能にしつつ、記憶部に保存するデータを効率的に削減することができる印刷システム及び当該印刷システムにおける再印刷用データの保存制御方法を提供することにある。
本発明の一側面は、印刷エンジンを備える画像形成装置を含む印刷システムにおいて、受信した印刷データをラスタデータに変換するRIP処理部と、RIP処理時に前記印刷データの各ページのRIP時間をリストに記載するリスト作成部と、印刷済みのラスタデータを保存する記憶部と、再印刷時に、ページ毎に、前記リストに記載された対象ページのRIP時間と、前記印刷エンジンの最大処理速度から計算される、当該対象ページの印刷準備が完了する印刷準備時間と、を比較し、比較結果に基づいて、各々のページを、前記記憶部にラスタデータを残す保存ページ又は前記記憶部からラスタデータを削除する削除ページに決定する決定処理を行う判定部と、前記削除ページに対応するラスタデータを前記記憶部から削除する削除処理を行う保存制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一側面は、印刷エンジンを備える画像形成装置を含む印刷システムにおける再印刷データの保存制御方法であって、受信した印刷データをラスタデータに変換するRIP処理ステップと、RIP処理時に前記印刷データの各ページのRIP時間をリストに記載するリスト作成ステップと、印刷済みのラスタデータを記憶部に保存する保存ステップと、再印刷時に、ページ毎に、前記リストに記載された対象ページのRIP時間と、前記印刷エンジンの最大処理速度から計算される、当該対象ページの印刷準備が完了する印刷準備時間と、を比較し、比較結果に基づいて、各々のページを、前記記憶部にラスタデータを残す保存ページ又は前記記憶部からラスタデータを削除する削除ページに決定する判定ステップと、前記削除ページに対応するラスタデータを前記記憶部から削除する削除ステップと、を実行することを特徴とする。
本発明の印刷システム及び当該印刷システムにおける再印刷用データの保存制御方法によれば、印刷エンジンの最大処理速度での再印刷を可能にしつつ、記憶部に保存するデータを効率的に削減することができる。
その理由は、印刷データをラスタデータに変換するRIP処理部と、印刷済みのラスタデータを保存する記憶部と、を備える印刷システムにおいて、各ページのRIP時間をリストに保存しておき、各ページのRIP時間と、印刷エンジンの最大処理速度から計算される当該ページの印刷準備時間と、を比較し、RIP時間が印刷準備時間よりも短いページの印刷済みのラスタデータを記憶部から削除するからである。
本発明の第1の実施例に係る印刷システムの構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施例に係る印刷システムの他の構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施例に係るクライアント装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る再印刷用データの保存制御方法を説明する図である。 本発明の第1の実施例に係る再印刷用データの保存制御の結果を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の動作(初回印刷時の処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の動作(RIP済みデータ削除処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の動作(RIP済みデータ削除用計算処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例に係る画像形成装置(制御部)の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の動作(追加削除処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の動作(2つの「HDDに残す」ページの検索処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の動作(置き換え判定処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例に係る追加削除処理を行った場合(2つの「HDDに残す」ページの1つ上の「再RIP」を選択したページを「HDDに残す」に変更した場合)の保存制御の結果の一例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る追加削除処理を行った場合(2つの「HDDに残す」ページの1つ上の「再RIP」を選択したページを「HDDに残す」に変更した場合)の保存制御の結果の他の例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る追加削除処理を行った場合(2つの「HDDに残す」ページの2つ上の「再RIP」を選択したページを「HDDに残す」に変更した場合)の保存制御の結果の一例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る追加削除処理を行った場合(2つの「HDDに残す」ページの上のページの中で最もRIP時間が長いページを「HDDに残す」に変更した場合)の保存制御の結果の一例を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る再印刷用データの保存制御の結果の一例を示す図である。 本発明の第4の実施例に係る再印刷用データの保存制御の結果を示す図である。
背景技術で示したように、RIP済みデータを記憶部に残すことにより、再印刷時に印刷エンジンの最大処理速度での印刷が可能となり、再印刷にかかる時間を短縮することができるが、RIP済みデータは印刷データに比べてデータサイズが大きいため、多数のRIP済みデータを記憶部に残すと、記憶部の容量を早期に枯渇させてしまう。この問題に対して、特許文献1では、記憶部に記憶されているデータ容量が所定の上限レベルに達した場合に印刷用画像データとサムネイルデータを記憶部から削除することによって、記憶部の容量の枯渇を回避しているが、RIP済みデータの中には、ラスタライズに時間を要するデータもあれば、短時間でラスタライズが完了するデータもあり、ラスタライズに時間を要するデータを削除してしまうと、印刷エンジンの最大処理速度での再印刷を実施することができない場合が生じる。
そこで、本発明の一実施の形態では、再印刷時に、記憶部に格納したRIP済みデータを使用せず、再度ラスタライズを行った場合でも印刷エンジンの最大処理速度での再印刷が可能な場合は、RIP済みデータを記憶部から削除し、記憶部に保存するデータを削減する。
具体的には、RIP処理時にページ毎のRIP時間をリストに記録しておき、各ページにおける「リストに記録したRIP時間」と「印刷エンジンの最大処理速度での印刷に必要な印刷準備時間」とを比較し、再度ラスタライズを行っても、印刷エンジンの最大処理速度での印刷が可能なページのRIP済みデータは、記憶部から削除する。
また、あるページのRIP済みデータを記憶部から削除することにより、後続のページのRIP済みデータを記憶部に余計に残してしまう状況が起きていないかを検証し、上記状況が起きている場合には、「記憶部からRIP済みデータを削除するページ」から「記憶部にRIP済みデータを残すページ」への変更を試み、記憶部に残すページ数を減らすことができる場合には変更を行う。
また、記憶部に保存した各印刷データに、編集状況を示すステータス情報を持たせ、ステータス情報が「編集済み」の印刷データに対してのみ、上記の保存制御処理を実行する。すなわち、編集予定がまだある場合には、ページの入れ替え等の可能性もあり、上記の時間の比較やページの判定が無駄になる可能性があるため、ステータス情報が「編集済み」になるまでは全ページのRIP済みデータを記憶部に保持しておく。
また、再度RIPを行う場合に、他の機能が並列で動作しても印刷エンジン最大処理速度を確保できるように、あらかじめ並列動作処理を見込んでRIP時間を修正し、上記の時間の比較やページの判定を行う。
このような制御を行うことにより、印刷エンジンの最大処理速度での再印刷を可能にしつつ、記憶部に保存するデータを効率的に削減することができる。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る印刷システム及び当該印刷システムにおける再印刷用データの保存制御方法について、図1乃至図9を参照して説明する。図1及び図2は、本実施例の印刷システムの構成を示す模式図であり、図3は、本実施例のクライアント装置の構成を示すブロック図、図4は、本実施例の画像形成装置の構成を示すブロック図である。また、図5は、本実施例の再印刷用データの保存制御方法を説明する図であり、図6は、再印刷用データの保存制御の結果を示す図である。また、図7乃至図9は、本実施例の画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。
図1に示すように、本実施例の印刷システムは、印刷指示装置として機能するクライアント装置10と、印刷装置として機能する画像形成装置20とで構成される。これらは、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI(Fiber-Distributed Data Interface)等の規格により定められるLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワーク50によって接続される。なお、図1では、印刷システムをクライアント装置10と画像形成装置20とで構成しているが、図2に示すように、画像形成装置20を制御するプリンタコントローラ40などの制御装置を画像形成装置20とは別に設けてもよい。その場合、プリンタコントローラ40から画像形成装置20へのデータ転送は、IEEE1394、Parallelなどを用いることも可能である。以下、図1の構成を前提にして各装置について詳細に説明する。
[クライアント装置]
クライアント装置10は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置であり、図3(a)に示すように、制御部11と記憶部12とネットワークI/F部13と表示部14と操作部15などで構成される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11aと、ROM(Read Only Memory)11bやRAM(Random Access Memory)11cなどのメモリとで構成され、これらはバスを介して接続されている。CPU11aは、ROM11bや記憶部12からプログラムを読み出し、RAM11cに展開して実行することにより、クライアント装置10の全体制御を行う。
上記制御部11は、図3(b)に示すように、Windows(登録商標)やMacintosh(登録商標)などのOS(Operating System)16と、OS16上でドキュメントを作成する文書作成アプリケーション17と、文書作成アプリケーション17で作成したドキュメントのデータを画像形成装置20が解釈可能な言語の印刷データ(PCL(Printer Control Language)やPS(Post Script)などのPDLデータ)に変換すると共に、印刷条件や後処理条件を指定するプリンタドライバ18などとしても機能する。
記憶部12は、HDDやSSD(Solid State Drive)などで構成され、CPU11aが各部を制御するためのプログラム、ドキュメントのデータ、印刷データなどを格納する。
ネットワークI/F部13は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどで構成され、通信ネットワーク50を介して繋がっている画像形成装置20との接続を確立し、印刷データなどを送信する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成され、ドキュメントを作成する画面、ドキュメントの印刷条件(印刷部数、紙種、片面/両面、カラー/モノクロなど)や後処理条件(タブ紙挿入やステープル、パンチなど)を設定する画面などを表示する。操作部15は、キーボードやマウス、表示部14と一体となったタッチパネルなどで構成され、ドキュメントの作成、印刷条件や後処理条件の設定などの操作を可能にする。
[画像形成装置]
画像形成装置20は、クライアント装置10から受信した印刷データに従って印刷を実行する印刷装置であり、図4(a)に示すように、制御部21と記憶部22とネットワークI/F部23と表示操作部24と画像処理部25と印刷処理部26などで構成される。
制御部21は、CPU21aと、ROM21bやRAM21cなどのメモリとで構成され、これらはバスを介して接続されている。CPU21aは、ROM21bからプログラムを読み出し、RAM21cに展開して実行することにより、画像形成装置20の全体制御を行う。
上記制御部21は、図4(b)に示すように、リスト作成部27、判定部28、保存制御部29として機能する。
リスト作成部27は、画像処理部25が印刷データの各ページをラスタライズするのに要した時間(RIP時間)を記録したリストを作成し、記憶部22などに保存する。
判定部28は、上記リストを参照して各々のページのRIP時間を取得すると共に、印刷エンジンの最大処理速度を確保して各々のページを印刷するために必要な印刷準備時間を算出する。そして、各々のページに対して、取得したRIP時間と算出した印刷準備時間とを比較し、RIP時間の方が短いページは、記憶部22からRIP済みデータを削除する削除ページ(「再RIP」ページと呼ぶ。)に決定し、RIP時間の方が長いページは、記憶部22にRIP済みデータを残す保存ページ(「HDDに残す」ページと呼ぶ。)に決定する。
保存制御部29は、画像処理部25がRIP処理を行ったRIP済みデータを記憶部22に保存する。また、保存制御部29は、判定部28の判定結果に従って、「再RIP」ページに対応するRIP済みデータを記憶部22から削除する。なお、削除処理は、印刷終了後、直ちに実行してもよいが、印刷データに対して編集予定がある場合には、ページの入れ替え等の可能性もあるため、印刷データに編集状況を示すステータス情報を持たせ、ステータス情報が「編集済み」になった場合に、上記削除処理を実行することが好ましい。
なお、リスト作成部27、判定部28、保存制御部29はハードウェアとして構成してもよいし、制御部21をリスト作成部27、判定部28、保存制御部29として機能させる印刷制御プログラムとして構成し、当該印刷制御プログラムをCPU21aに実行させるようにしてもよい。
記憶部22は、HDDやSSDなどで構成され、CPU21aが各部を制御するためのプログラム、上記リスト、印刷データ、RIP済みデータなどを保存する。なお、以下では、記憶部22をHDDとして説明する。
ネットワークI/F部23は、NICやモデムなどで構成され、通信ネットワーク50を介して繋がっているクライアント装置10との接続を確立し、印刷データなどを受信する。
表示操作部24は、LCDなどの表示部上に格子状の透明電極からなるタッチセンサが形成されたタッチパネルなどであり、各種画面を表示すると共に、上記画面での各種操作を可能にする。
画像処理部25は、RIP処理部として機能し、印刷データを翻訳して中間データを生成し、レンダリングを行ってページ毎にビットマップ画像データを生成する(この一連の処理をRIP処理と呼ぶ。)。また、画像処理部25は、必要に応じて、ビットマップ画像データに対して、スクリーン処理、階調補正、濃度バランス調整、細線化、網点処理などを行う。そして、画像処理部25は、生成したビットマップ画像データを印刷処理部26に出力する。
印刷処理部(印刷エンジン)26は、ビットマップ画像データに基づいて印刷処理を実行する。この印刷処理部26は、画像データに基づいてレーザ光を照射して露光する露光部と、感光体ドラムと現像部と帯電部と感光体クリーニング部と1次転写ローラとを備え、CMYKの各色のトナー像を形成する画像形成部と、ローラによって回転され、画像形成部で形成されたトナー像を用紙に搬送する中間転写体として機能する中間ベルトと、中間ベルト上に形成されたトナー像を用紙に転写する2次転写ローラと、用紙に転写されたトナー像を定着させる定着部と、用紙を搬送する給紙ローラやレジストローラ、ループローラ、反転ローラ、排紙ローラ等の搬送部などで構成される。
なお、図1乃至図4は本実施例の印刷システムの一例であり、各装置の構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、上記説明では、画像形成装置20の制御部21に、リスト作成部27、判定部28、保存制御部29の機能を持たせたが、印刷システムに、RIP処理部を備えるプリンタコントローラ40などの制御装置を含む場合は、プリンタコントローラ40の制御部に、リスト作成部27、判定部28、保存制御部29の機能を持たせる(CPUに印刷制御プログラムを実行させる)ようにし、プリンタコントローラ40に設けた記憶部にRIP済みデータを保存してもよい。
次に、上記構成の印刷システムにおける再印刷用データの保存制御について、図5の模式図を参照して説明する。なお、印字間隔は、印刷エンジンの最大処理速度から計算される1ページあたりの印刷所要時間である。例えば、印刷エンジンが1分あたり120ページの印刷ができる能力を持っている場合、1ページあたりの印刷所要時間(印字間隔)は、60秒/120枚=0.5秒/枚となる。また、RIP済みデータはHDDに保存するものとし、HDDから1ページのRIP済みデータを読み出すのにかかる時間(Read時間)を0.1秒とする。なお、厳密には、Read時間はRIP済みデータのデータサイズに依存して変化するが、本実施例では、Read時間は全てのページに対して同じとする。
まず、各々のページのRIP時間が図5(a)に示すような印刷データに対して再印刷を行う場合を想定する。この場合、図5(b)に示すように、1ページ目の再RIP後の時刻を基準にすると、1ページ目の再印刷が完了するのが0.5秒後となる。ここで、2ページ目のRIP時間は0.7秒(図の破線の矩形)であり、2ページ目の印刷準備が完了する時間(印刷準備時間)の0.5秒よりも長いため、2ページ目を再RIPすると印刷エンジンの最大処理速度で印刷することができない。そこで、2ページ目のRIP済みデータはHDDに残し、HDDから2ページ目のRIP済みデータを読み出す。すなわち、2ページ目は「HDDの残す」ページになる。
3ページ目の印刷準備が完了する時間は、HDDから2ページ目のRIP済みデータを読み出してから0.9秒後(積算時間の1秒から2ページ目のRIP済みデータのRead時間0.1秒を減算した時間)になる。ここで、3ページ目のRIP時間は、図5(a)より0.7秒であり、3ページ目の印刷準備時間(0.9秒)より短いため、図5(c)に示すように、3ページ目は「再RIP」ページになる。
4ページ目の印刷準備が完了する時間は、3ページ目の再RIPが終了してから0.7秒後(積算時間の1.5秒から2ページ目のRIP済みデータのRead時間0.1秒と3ページ目のRIP時間0.7秒とを減算した時間)になる。ここで、4ページ目のRIP時間は、図5(a)より0.3秒であり、4ページ目の印刷準備時間(0.7秒)より短いため、図5(d)に示すように、4ページ目も「再RIP」ページになる。
同様に、5ページ目の印刷準備が完了する時間は、4ページ目の再RIPが終了してから0.9秒後(積算時間の2秒から2ページ目のRIP済みデータのRead時間0.1秒と3ページ目のRIP時間0.7秒と4ページ目のRIP時間0.3とを減算した時間)になる。ここで、5ページ目のRIP時間は、図5(a)より0.6秒であり、5ページ目の印刷準備時間(0.9秒)より短いため、図5(d)に示すように、5ページ目も「再RIP」ページになる。
図6は、上記の再印刷用データの保存制御の結果を示す図である。図6(a)の「RIP処理」の「RIP時間」は、図5(a)に示す各ページのRIP時間である。「必達時間」は、前のページの再RIP又はHDDからの読み出しが完了してから、そのページの印刷ができる状態になるまでの時間(印刷準備時間)である。「採用」は、上記計算により決定された「再RIP」ページのRIP時間又は「HDDの残す」ページのRead時間であり、ハッチングで示した部分は「HDDの残す」ページのRead時間である。「積算」は、「採用」の時間を積算した時間である。また、「印字処理」の「印字間隔」は、上述したように印刷エンジンの最大処理速度から計算される1ページあたりの印刷所要時間である。「積算」は、「印字間隔」の時間を積算した時間である。図6(a)より、印刷エンジンの最大処理速度を維持するためには、図6(b)に示すように、5ページの内、2ページ目のRIP済みデータのみをHDDに保存すればよいことになり、1、3〜5ページの計4ページのRIP済みデータをHDDから削除することができる。
以下、本実施例の画像形成装置20の動作について、図7乃至図9のフローチャート図を参照して説明する。
図7は、初回の印刷時に行う処理(RIP処理/RIP済みデータのHDDへの格納/リスト作成)を示している。まず、制御部21は、変数[PageNo]を1に初期化する(S101)。次に、画像処理部25は、受信した印刷データの[PageNo]ページ目のRIP処理を行い(S102)、制御部21(保存制御部29)は、RIP済みデータを記憶部22に格納する(S103)。次に、制御部21(リスト作成部27)は、S102で画像処理部25がRIP処理を行った際のRIP時間をリストに記録する(S104)。そして、制御部21は、[PageNo]に1を加算し(S105)、全てのページに対してRIP処理が完了したかを判断し(S106)、RIP処理を行っていないページがある場合は、S102に戻って同様の処理を繰り返す。
ここまでの処理で印刷データの全ページのRIP処理が完了し、再印刷用に記憶部22に全ページのRIP済みデータが一旦格納され、また、リストに各ページのRIP時間が記録される。
図8及び図9は、RIP済みデータの削除処理を示している。このRIP済みデータの削除処理は、図7のフローチャート図に示す処理が終了したら直ちに実施することができるが、印刷データのステータス情報が「編集済み」になった場合に実施することが好ましい。
まず、制御部21(判定部28)は、RIP済みデータ削除用計算処理を実行し(S201、詳細は後述する。)、制御部21(保存制御部29)は、RIP済みデータ削除用計算処理で「再RIP」となったページに対応するRIP済みデータを記憶部22から削除する(S202)。
図9はS201の詳細を示しており、制御部21(判定部28)は、変数[PageNo]を1に初期化し、変数[積算]を0に初期化する(S301)。次に、制御部21(判定部28)は、記憶部22に保存したリストを参照して、[PageNo]ページ目のRIP時間を取得し、変数[RT]に格納する(S302)。
次に、制御部21(判定部28)は、処理対象のページが1ページ目であるかを判断し(S303)、1ページ目の場合(S303のYes)は、1ページ目のRIP時間と1ページ印字間隔(上述した印刷準備時間)とを比較する(S304)。RIP時間の方が短い場合(S304のYes)は、1ページ目を「再RIP」ページ(すなわち、記憶部22からRIP済みデータを削除するページ)に決定し(S305)、RIP時間の方が長い場合(S304のNo)は、「HDDに残す」ページに決定する(S306)。
処理対象のページが1ページ目でない場合(S303のNo)は、制御部21(判定部28)は、そのページのRIP時間と、印刷エンジンの最大処理速度を確保するために必要な印刷準備時間(図6(a)の必達時間)とを比較する(S307)。なお、上記印刷準備時間の具体的な計算式は、
印刷準備時間=1ページ印字間隔×([PageNo]−1)−その前の各ページのRIP時間又はRead時間の積算
である。
比較した結果、RIP時間の方が短い場合(S307のYes)は、制御部21(判定部28)は、「再RIP」ページ(すなわち、記憶部22からRIP済みデータを削除するページ)に決定し、[積算]にそのページのRIP時間(RT)を加算する(S308)。一方、RIP時間の方が長い場合(S307のNo)は、「HDDに残す」ページに決定し、[積算]に記憶部22からそのページのRIP済みデータを取得するためのHDDアクセス時間(Read時間)を加算する(S309)。
その後、制御部21(判定部28)は、[PageNo]に1を加算し(S310)、全てのページの計算が完了していなければ(S311のNo)、S302に戻って同様の処理を繰り返す。
このように、本実施例では、印刷時の各ページのRIP時間をリストに記録しておき、印刷データの各ページに対して、RIP時間と当該ページの印刷準備が完了するまでの時間(印刷準備時間)とを比較し、RIP時間の方が短い場合は当該ページのRIP済みデータをHDDから削除して再印刷時に再RIPを行い、RIP時間の方が長い場合は当該ページのRIP済みデータをHDDに保存して再印刷時にHDDから読み出すようにすることにより、印刷エンジンの最大処理速度での再印刷を可能にしつつ、記憶部22に保存するデータを効率的に削減することができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る印刷システム及び当該印刷システムにおける再印刷用データの保存制御方法について、図10乃至図17を参照して説明する。図10は、本実施例の画像形成装置(制御部)の構成を示すブロック図であり、図11乃至図13は、画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。また、図14乃至図17は、本実施例の保存制御の結果を示す図である。
前記した第1の実施例では、印刷データの各ページに対して、順番に、処理対象のページのRIP時間と印刷準備時間とを比較し、RIP時間の方が短い場合は当該ページを「再RIP」に決定し、RIP時間の方が長い場合は当該ページを「HDDに残す」に決定し、「再RIP」に決定したページに関してRIP済みデータを記憶部22から削除したが、本実施例では、HDDに保存するRIP済みデータを更に効率的に削減できるようにする。
具体的には、図10に示すように、画像形成装置20の制御部21を、リスト作成部27、判定部28、保存制御部29に加えて、検証部30として機能させる。この検証部30は、「再RIP」に決定したページを適宜選択し、そのページを「HDDに残す」に変更した場合に、そのページ以降の「HDDに残す」ページを減らすことができるかを検証し、「HDDに残す」ページを減らすことができる場合は、判定部28は、当該ページを「再RIP」から「HDDに残す」に変更する追加削除処理を実施する。
以下、その場合の画像形成装置20の動作について、図11乃至図13のフローチャート図を参照して説明する。
図11は、追加削除処理を示しており、第1の実施例で説明した図8のRIP済みデータの削除処理の後に実施される。まず、制御部21(検証部30)は、変数[Page]を最終ページに初期化し、RIP済みデータのカウンタ[Count]を0に初期化する(S401)。次に、制御部21(検証部30)は、最終ページから先頭ページに向かって2つの「HDDに残す」ページを検索する(S402)。
図12は、このステップの詳細を示しており、まず、[Page]ページ目が「HDDに残す」ページであるかを判断する(S501)。[Page]ページ目が「HDDに残す」ページの場合は、[Count]に1を加算する(S502)。次に、[Count]が2であるか(すなわち、2つ目の「HDDに残す」ページであるか)を判断し(S503)、[Count]が2の場合は、[Status]フラグを「有り」、[Count]を0に設定して(S504)、サブルーチンの処理を終了する。一方、S501で[Page]ページ目が「HDDに残す」ページでない場合、又は、S503で[Count]が2でない(すなわち、1つ目の「HDDに残す」ページ)の場合は、[Page]から1を減算し(S505)、全ページが完了したか(すなわち、[Page]が0になったか)を判断する(S506)。全ページが完了していない場合は、S501に戻って同様の処理を繰り返し、全ページが完了した場合は、[Status]フラグを「無し」に設定して(S507)、サブルーチンの処理を終了する。
図11のフローチャート図に戻って、制御部21(検証部30)は、[Status]フラグが「有り」であるか(すなわち、2つ目の「HDDに残す」ページであるか)を判断し(S403)、[Status]が「無し」の場合は処理を終了し、[Status]が「有り」の場合は、2つ目の「HDDに残す」ページより前の、「再RIP」を選択したページを「HDDに残す」ページへと置き換えた場合に、HDDに保存するページの削減効果があるかを判定する置き換え判定処理を実施する(S404)。
図13は、このステップの詳細を示しており、まず、[Page]ページ目は「再RIP」ページであるかを判断する(S601)。[Page]ページ目が「再RIP」ページの場合は、置き換え処理を実施する(S602)。具体的には、リストの[Page]ページ目の「採用」欄の時間を、再RIPせずに、RIP済みデータをHDDから読み出した場合にかかるHDDアクセス時間(Read時間)に置き換える。次に、一時的に置き換えた状態でHDDに保存するページ数を削減可能であるかを計算する(S603)。具体的には、[Page]ページ目のRIP済みデータをHDDに保存した場合に、それ以降のページに対して、第1の実施例の図9のフローチャート図に記載したRIP済みデータ削除用計算処理を実施する。次に、RIP済みデータ削除用計算処理の結果、RIP済みデータを保存するページを削減可能であるかを判断し(S604)、保存するページを削減可能な場合は、[Status2]フラグを「削減可」に設定し(S605)、保存するページを削減できない場合は、[Status2]フラグを「削減不可」に設定すると共に[Page]から1を減算して(S606)、サブルーチンの処理を終了する。一方、S601で[Page]ページ目が「再RIP」ページでない場合は、[Page]から1を減算する(S607)。そして、全ページが完了したか(すなわち、[Page]が0になったか)を判断し(S608)、全ページが完了していない場合は、S601に戻って同様の処理を繰り返し、全ページが完了した場合は、サブルーチンの処理を終了する。
再び、図11のフローチャート図に戻って、制御部21(検証部30)は、[Status2]フラグが「削減可」であるか(すなわち、S404の置き換え判定処理で削減可能と判定されたか)を判断し(S405)、[Status2]フラグが「削減可」の場合は、置き換え処理を実施し、置き換えページ以降のページに対して再計算(第1の実施例の図9のフローチャート図に記載したRIP済みデータ削除用計算処理)を実施する(S406)。
そして、制御部21(検証部30)は、全ページの確認が完了したか(すなわち、[Page]が0になったか)を判断し(S407)、全ページの確認が完了していない場合は、S402に戻って同様の処理を繰り返し、全ページの確認が完了した場合は、一連の追加削減処理を終了する。
図14(a)は、ページ数が12ページの印刷データに対して、第1の実施例のRIP済みデータの削除処理を実施した場合の具体例であり、図14(b)は、更に、本実施例の追加削減処理を実施した場合の具体例である。図14(a)に示すように、第1の実施例の保存制御に従って、各ページを「再RIP」ページ又は「HDDに残す」ページに決定した場合、2ページと10ページと11ページの計3ページのRIP済みデータをHDDに保存する結果となっている。
図14(a)の太い実線の矩形枠で示した[0.9秒]は、9ページ目を「再RIP」ページに決定した場合のRIP時間であるが、このページを「HDDに残す」ページに変更した場合、所要時間はRead時間の[0.1秒]になる。その結果、以降のページに対して第1の実施例のRIP済みデータの削除処理を実施した場合、図14(b)に示すように、10ページと11ページが「再RIP」ページに変更され、「HDDに残す」ページが2ページと9ページの計2ページとなり、HDDに保存するRIP済みデータを減らすことができる。
また、図15(a)は、ページ数が30ページの印刷データに対して、第1の実施例のRIP済みデータの削除処理を実施した場合の具体例であり、図15(b)〜(e)は、更に、本実施例の追加削減処理を実施した場合の具体例である。図15(a)に示すように、第1の実施例の保存制御に従って、各ページを「再RIP」ページ又は「HDDに残す」ページに決定した場合、2、9、10、14、16、21、24ページの計7ページのRIP済みデータをHDDに保存する結果となっている。
図15(a)の太い実線の矩形枠で示した[1.4秒]は、2つの「HDDに残す」ページである24ページ及び21ページの前の20ページ目を「再RIP」ページに決定した場合のRIP時間であるが、このページを「HDDに残す」ページに変更した場合、所要時間はRead時間の[0.1秒]になる。その結果、以降のページに対して第1の実施例のRIP済みデータの削除処理を実施した場合、図15(b)に示すように、21ページと24ページが「再RIP」ページに変更され、「HDDに残す」ページが2、9、10、14、16、20ページの計6ページとなり、HDDに保存するRIP済みデータを減らすことができる。
同様に図15(b)の太い実線の矩形枠で示した[1.3秒]は、図15(a)における2つの「HDDに残す」ページである16ページ及び14ページの前の13ページ目を「再RIP」ページに決定した場合のRIP時間であるが、このページを「HDDに残す」ページに変更した場合、所要時間はRead時間の[0.1秒]になる。その結果、以降のページに対して第1の実施例のRIP済みデータの削除処理を実施した場合、図15(c)に示すように、14ページと16ページが「再RIP」ページに変更され、24ページが「HDDに残す」ページに変更され、「HDDに残す」ページが2、9、10、13、20、24ページの計6ページとなる。
同様に図15(d)の太い実線の矩形枠で示した[1.5秒]は、図15(a)における2つの「HDDに残す」ページである10ページ及び9ページの前の8ページ目を「再RIP」ページに決定した場合のRIP時間であるが、このページを「HDDに残す」ページに変更した場合、所要時間はRead時間の[0.1秒]になる。その結果、以降のページに対して第1の実施例のRIP済みデータの削除処理を実施した場合、図15(e)に示すように、9ページと10ページが「再RIP」ページに変更され、「HDDに残す」ページが2、8、14、16、20ページの計5ページとなり、HDDに保存するRIP済みデータを減らすことができる。
図15では、2つの「HDDに残す」ページの1つ前の「再RIP」ページを「HDDに残す」ページに変更したが、2つの「HDDに残す」ページの所定ページ(例えば2ページ)前の「再RIP」ページを「HDDに残す」ページに変更することもできる。例えば、図16(a)の太い実線の矩形枠で示した[0.9秒]は、2つの「HDDに残す」ページである10ページ及び11ページの2つ前の8ページ目を「再RIP」ページに決定した場合のRIP時間であるが、このページを「HDDに残す」ページに変更した場合、所要時間はRead時間の[0.1秒]になる。その結果、以降のページに対して第1の実施例のRIP済みデータの削除処理を実施した場合、図16(b)に示すように、10ページと11ページが「再RIP」ページに変更され、「HDDに残す」ページが2ページと8ページの計2ページとなり、図14の場合と同様に、HDDに保存するRIP済みデータを減らすことができる。
また、2つの「HDDに残す」ページの前、かつ、その前の「HDDに残す」ページの後にある、「再RIP」ページの中から、最もRIP時間が長いページを「HDDに残す」ページに変更することもできる。例えば、図17(a)の太い実線の矩形枠で示した[1.0秒]は、2つの「HDDに残す」ページである10ページ及び11ページの前のページの中の最もRIP時間が長い4ページ目を「再RIP」ページに決定した場合のRIP時間であるが、このページを「HDDに残す」ページに変更した場合、所要時間はRead時間の[0.1秒]になる。その結果、以降のページに対して第1の実施例のRIP済みデータの削除処理を実施した場合、図17(b)に示すように、10ページと11ページが「再RIP」ページに変更され、「HDDに残す」ページが2ページと4ページの計2ページとなり、図14の場合と同様に、HDDに保存するRIP済みデータを減らすことができる。
以上説明したように、最終ページから先頭ページに向かって、2つの「HDDに残す」ページを見つけ、それらのページの前にある、「再RIP」ページを「HDDに残す」ページに変更した場合に、「HDDに残す」ページ数を減らすことができるかを検証し、減らすことができる場合に、当該ページを「HDDに残す」ページに変更することにより、印刷エンジンの最大処理速度での再印刷を可能にしつつ、記憶部22に保存するデータを更に削減することができる。
なお、本実施例では、最終ページから先頭ページに向かって、2つの「HDDに残す」ページを見つけたが、先頭ページから最終ページに向かって、2つの「HDDに残す」ページを見つけるようにすることも可能であり、また、3つ以上の「HDDに残す」ページを見つけて同様の検証を行うことも可能である。
次に、本発明の第3の実施例に係る印刷システム及び当該印刷システムにおける再印刷用データの保存制御方法について、図18を参照して説明する。図18は、本実施例の再印刷用データの保存制御の結果の一例を示す図である。
前記した第1及び第2の実施例では、再印刷時のRIP時間を初回のRIP処理に要したRIP時間としたが、再印刷時に他の処理が並列動作している場合、初回のRIP時間と再印刷時のRIP時間とが一致しない場合がある。そこで、本実施例では、確実に印刷エンジンの最大処理速度での再印刷が可能になるように、並列動作を見込んでRIP時間を修正するようにする。なお、並列動作とは、印刷処理に影響を与えずにRIP処理に影響を与える処理をRIP処理と並列に実行する場合を示す。
例えば、図18は、ページ毎のRIP処理と印字処理の所要時間を示すテーブルであり、第1及び第2の実施例では、RIP時間をテーブルの(1)の時間としたが、(2)の並列動作見込み時間をRIP時間の20%とした場合、実際のRIP時間は(1)と(2)を合算した時間となる。その結果、「HDDに残す」ページは、2、5、9ページの計3ページとなる。
なお、図18では、並列動作見込み時間をRIP時間の20%としたが、並列動作見込み時間は、例えば、並列動作する処理の種類(例えば、スキャン処理やFAXデータの送受信処理)に応じて比率を変更したり、CPU21aの負荷に基づいて設定したりしてもよい。
次に、本発明の第4の実施例に係る印刷システム及び当該印刷システムにおける再印刷用データの保存制御方法について、図19を参照して説明する。図19は、本実施例の再印刷用データの保存制御の一例を示す図である。
前記した第1乃至第3の実施例では、印刷データの各ページに対して、当該ページのRIP時間と印刷準備時間とを比較し、RIP時間の方が短い場合は当該ページを「再RIP」ページに決定し、RIP時間の方が長い場合は当該ページを「HDDに残す」ページに決定し、「再RIP」ページに関してRIP済みデータを記憶部22から削除する制御を基本としたが、単純に、RIP時間が予め定めた閾値を超えるページはRIP済みデータをHDDに残し、RIP時間が上記閾値以下のページは再RIPにしてRIP済みデータをHDDから削除するようにすることもできる。
例えば、第1の実施例の図6(a)に示す構成の印刷データに対して、RIP時間が0.5秒以上のページのRIP済みデータをHDDに残すようにした場合、図19(b)に示すように、「HDDに残す」ページは2、3、5ページの3ページとなり、図6(b)の1ページよりも多くなるが、図19(a)に示す全ページのRIP済みデータをHDDに残す従来の方法よりも、HDDに保存するRIP済みデータを削減することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、印刷システム及び各装置の構成や制御は適宜変更可能である。
本発明は、印刷データをラスタライズするRIP処理部を備える印刷システム及び当該印刷システムにおける再印刷用のRIP済みデータの保存制御方法に利用可能である。
10 クライアント装置
11 制御部
11a CPU
11b ROM
11c RAM
12 記憶部
13 ネットワークI/F部
14 表示部
15 操作部
16 OS
17 文書作成アプリケーション
18 プリンタドライバ
20 画像形成装置
21 制御部
21a CPU
21b ROM
21c RAM
22 記憶部
23 ネットワークI/F部
24 表示操作部
25 画像処理部
26 印刷処理部
27 リスト作成部
28 判定部
29 保存制御部
30 検証部
40 プリンタコントローラ
50 通信ネットワーク

Claims (14)

  1. 印刷エンジンを備える画像形成装置を含む印刷システムにおいて、
    受信した印刷データをラスタデータに変換するRIP処理部と、
    RIP処理時に前記印刷データの各ページのRIP時間をリストに記載するリスト作成部と、
    印刷済みのラスタデータを保存する記憶部と、
    再印刷時に、ページ毎に、前記リストに記載された対象ページのRIP時間と、前記印刷エンジンの最大処理速度から計算される、当該対象ページの印刷準備が完了する印刷準備時間と、を比較し、比較結果に基づいて、各々のページを、前記記憶部にラスタデータを残す保存ページ又は前記記憶部からラスタデータを削除する削除ページに決定する決定処理を行う判定部と、
    前記削除ページに対応するラスタデータを前記記憶部から削除する削除処理を行う保存制御部と、を備える、
    ことを特徴とする印刷システム。
  2. 前記判定部は、前記RIP時間が前記印刷準備時間よりも短いページを前記削除ページに決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記印刷システムは、
    いずれかの前記削除ページを前記保存ページに変更した場合に、前記記憶部に保存するラスタデータを削減できるかを検証する検証部を更に備え、
    前記判定部は、前記検証の結果、前記記憶部に保存するラスタデータを削減できる場合は、前記変更したページ以降のページに対して、再度、前記決定処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。
  4. 前記検証部は、前記印刷データの最終ページからページの昇順に、前記保存ページを2ページ分検索し、検索された2ページよりも前の前記削除ページを前記保存ページに変更することによって、前記記憶部に保存するラスタデータを削減できるかを検証する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の印刷システム。
  5. 前記検証部は、前記検索された2ページよりも所定ページだけ前の前記削除ページ、若しくは、前記検索された2ページよりも前のページの内の前記RIP時間が最も長い前記削除ページを、前記保存ページに変更する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
  6. 前記保存制御部は、前記印刷データの編集状況を示すステータス情報を取得し、前記ステータス情報が編集済みになった場合に、前記削除処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の印刷システム。
  7. 前記判定部は、前記RIP時間と前記印刷準備時間とを比較する際に、並列に動作している処理を考慮して、前記RIP時間を修正する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の印刷システム。
  8. 印刷エンジンを備える画像形成装置を含む印刷システムにおける再印刷データの保存制御方法であって、
    受信した印刷データをラスタデータに変換するRIP処理ステップと、
    RIP処理時に前記印刷データの各ページのRIP時間をリストに記載するリスト作成ステップと、
    印刷済みのラスタデータを記憶部に保存する保存ステップと、
    再印刷時に、ページ毎に、前記リストに記載された対象ページのRIP時間と、前記印刷エンジンの最大処理速度から計算される、当該対象ページの印刷準備が完了する印刷準備時間と、を比較し、比較結果に基づいて、各々のページを、前記記憶部にラスタデータを残す保存ページ又は前記記憶部からラスタデータを削除する削除ページに決定する判定ステップと、
    前記削除ページに対応するラスタデータを前記記憶部から削除する削除ステップと、を実行する、
    ことを特徴とする再印刷データの保存制御方法。
  9. 前記判定ステップでは、前記RIP時間が前記印刷準備時間よりも短いページを前記削除ページに決定する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の再印刷データの保存制御方法。
  10. いずれかの前記削除ページを前記保存ページに変更した場合に、前記記憶部に保存するラスタデータを削減できるかを検証する検証ステップを更に実行し、
    検証の結果、前記記憶部に保存するラスタデータを削減できる場合は、前記変更したページ以降のページに対して、再度、前記判定ステップを実行する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の再印刷データの保存制御方法。
  11. 前記検証ステップでは、前記印刷データの最終ページからページの昇順に、前記保存ページを2ページ分検索し、検索された2ページよりも前の前記削除ページを前記保存ページに変更することによって、前記記憶部に保存するラスタデータを削減できるかを検証する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の再印刷データの保存制御方法。
  12. 前記検証ステップでは、前記検索された2ページよりも所定ページだけ前の前記削除ページ、若しくは、前記検索された2ページよりも前のページの内の前記RIP時間が最も長い前記削除ページを、前記保存ページに変更する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の再印刷データの保存制御方法。
  13. 前記削除ステップでは、前記印刷データの編集状況を示すステータス情報を取得し、前記ステータス情報が編集済みになった場合に、前記削除ページに対応するラスタデータを前記記憶部から削除する、
    ことを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一に記載の再印刷データの保存制御方法。
  14. 前記判定ステップでは、前記RIP時間と前記印刷準備時間とを比較する際に、並列に動作している処理を考慮して、前記RIP時間を修正する、
    ことを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一に記載の再印刷データの保存制御方法。
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