JP2007082494A - 釣具の釣糸保持構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 請求項1に係る釣具の釣糸保持構造は、釣具を、相対する釣糸挟持面が形成された左右一対の分割体と、釣糸挟持面を向かい合わせた両分割体の外周に巻着されて、両分割体を向かい合わせて当接した状態を保持するベルト体とで構成し、釣糸挟持面で釣糸を挟持した両分割体の外周にベルト体を巻着して、釣糸に釣具を取付け可能としたことを特徴とする。そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の釣具の釣糸保持構造に於て、左右分割体の一方の外周にベルト体取付部とベルト体係止部が形成され、ベルト体は、一端側が当該ベルト体取付部に取り付き、他方の分割体の外周に巻回されたベルト体の他端側は係止片が形成されて、当該係止片が上記ベルト体係止部に係止することを特徴とする。
【選択図】 図6
Description
しかし、これらの従来構造では、浮き止めを常時携行する必要があるため、携行を忘れると実釣時に浮きの使用ができず、また、浮き止めを使用することで釣糸に損傷を与えてしまう虞もあった。
図12乃至図14に示すように特許文献1に開示された従来例は、浮き1を連結具3で連結された左右一対の半球5,7で形成したもので、半球5,7を閉じて、釣糸9を相対する半球5,7の接合面11,13で挟み込んだ後、接合面13の周縁部に設けた係止片15を接合面11の周縁部に設けた係止部17に係止することで、釣糸9に浮き1を止着することができるようになっている。
そして、操作体の挿入側先端部(絞り弁部側端部)は半径方向に拡縮する弾性部材で形成されており、係合孔に螺合する操作体を回転操作してこれを前進させると、その挿入側先端部が絞り弁部により半径方向へ縮径して釣糸をロック(保持)し、また、操作体が後退するようにこれを回転操作すると、挿入側先端部が拡開して釣糸へのロックが解除されるようになっている。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の釣具の釣糸保持構造に於て、ベルト体は、一端側から他端側の間に係止片が形成されると共に、左右一対の分割体のいずれか一方に当該係止片が係止するベルト体係止部が設けられていることを特徴とし、請求項4に係る発明は、請求項3に記載の釣具の釣糸保持構造に於て、ベルト体は、第一ベルト部材と当該第一ベルト部材の先端に接続された第二ベルト部材とで構成され、第一ベルト部材と第二ベルト部材の接続部に係止片が形成されていることを特徴とする。
そして、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の釣具の釣糸保持構造に於て、左右一対の分割体は、ベルト体を介して連結されていることを特徴とし、請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の釣具の釣糸保持構造に於て、左右一対の分割体は、分割体間に形成された連結部材を介して連結されていることを特徴とする。
而も、向かい合わせた分割体の外周にベルト体を巻着させて、両分割体を向かい合わせて当接した状態が保持されるため、釣糸に対する十分な締付力が得られ、この結果、釣具を容易且つズレることなく確実に釣糸に取り付けることができる。
また、請求項4に係る発明によれば、第一ベルト部材で両分割体を仮止めした後、第二ベルト部材でロックするといった動作が可能で、操作性に優れた利点を有する。
そして、請求項6及び請求項7に係る発明によれば、釣糸への取付操作時に、例えば一方の分割体を落としてしまうことがないため、操作性に優れた利点を有する。
図1乃至図6は請求項1乃至請求項6に係る発明の一実施形態を示し、本実施形態は、一般に「水中浮き」と呼ばれる水に沈むタイプの浮きに本発明を適用したもので、図1に示すように浮き21は略円錐状に形成され、取り付ける釣糸(図3中、符号23)の長手方向に沿って左右に分割された一対の左側分割体25と右側分割体27、そして、これらの外周に巻着されたベルト体29とで構成されている。
そして、右側分割体27の頂部と底部には、左側分割体25方向へ平面視半円形状の突片35,37が突設され、一方、左側分割体25の頂部と底部には、釣糸挟持面31,33を向かい合わせた時に突片35,37の底部が接合する平坦な載置部39,41が設けられており、図1に示すように突片35,37は浮き21の頂部と底部を構成している。
そして、図1及び図5に示すように釣糸挟持面31,33を向かい合わせた両分割体25,27の中央外周に樹脂製のベルト体29が巻着して、両分割体25,27を向かい合わせて当接した状態が保持されるようになっており、図5及び図6に示すように釣糸挟持面31,33で釣糸23を挟持してベルト体29を巻着することで、浮き21が釣糸23に取り付くこととなる。
図1及び図4乃至図6に示すようにベルト体29は、可撓性を有する帯状の第一ベルト部材51と、この先端に接続された第一ベルト部材51より硬質な断面円弧状の第二ベルト部材53とで構成されており、図4に示すように第一ベルト部材51の先端に長孔55が上下方向に設けられ、また、図5に示すように第一ベルト部材51の後端に、断面ラチェット形状の取付片57が設けられている。
また、第二ベルト部材53の先端側には、既述したベルト体係止部71に係脱自在な係止片75が設けられており、両分割体25,27の釣糸挟持面31,33を向かい合わせた後、第一ベルト部材51をその可撓性によって両分割体25,27の外周形状に沿うように変形させ乍らベルト体巻回溝65内に巻回すると、ベルト体29から両分割体25,27方向へ突出する突片からなる前記係止片73がベルト体係止部69に係止し、そして、係止片73とベルト体係止部69との係止部位を支点に、第二ベルト部材53をベルト体巻回溝65,67に沿って両分割体25,27側へ倒すと、係止片75がベルト体係止部71に係止して両分割体25,27の接合状態がベルト体29で保持されるようになっている。この係止片73とベルト体係止部69は複数設けてもよい。
本実施形態に係る浮き21はこのように構成されているから、使用に当たり、予め図6の如く第一ベルト部材51をベルト挿通孔61,59に挿通させて取付片57をベルト体取付部63に取り付け、第一ベルト部材51の先端の長孔55に第二ベルト部材53の係止片73を係止させておく。
この後、第一ベルト部材51をガイドとして左側分割体25を右側分割体27方向へ移動して釣糸挟持面31,33を向かい合わせて重ねれば、釣糸23が釣糸挟持面31,33の中央で挟持される。
そして、釣糸挟持面31,33による挟持位置を変更した後、再度、既述したように釣糸挟持面31,33を向かい合わせてベルト体29を巻着させれば、新たな釣糸23の位置に浮き21が取り付くこととなる。
図7乃至図10は、「水中浮き」に請求項1,請求項2及び請求項5に係る発明を適用した一実施形態を示し、以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、図1の浮き21と同一のものは同一符号を以って表示する。
図8に示すように左側分割体79と右側分割体81は、既述した分割体25,27と同一材料を用いて横断面略半円形状に形成されており、両分割体79,81には、相対する平坦な釣糸挟持面85,87が向かい合わせて当接可能に設けられている。
更に、突片35,37には、夫々、釣糸23を浮き77の中央に案内する1本の釣糸案内溝43,45が釣糸挟持面87と直交して設けられており、釣糸案内溝43,45の奥部は釣糸挟持面87に達してこれと面一とされ、そして、釣糸案内溝43,45の奥部に、釣糸挿通孔47,49が浮き77の中心軸と一致して設けられている。
一方、図9に示すように右側分割体81の外周には、図6の右側分割体27と同様、ベルト体巻回溝67とベルト体係止部71が設けられているが、右側分割体81の他端側中央外周には、上記取付片89が取付可能なベルト体取付部91とこれに連なるベルト体巻回溝93が、釣糸挟持面87方向へ設けられている。
そして、釣糸23に浮き77を取り付けるには、図9及び図10に示すように両分割体79,81を離間させた状態で、突片35,37の釣糸案内溝43,45に釣糸23を挿入して釣糸挿通孔47,49まで移動させる。これにより、図9に示すように釣糸23は浮き77の中心軸上にセットされる。
そして、ベルト体83をベルト体巻回溝93,95,67内に巻回して、係止片75をベルト体係止部71に係止すれば、両分割体79,81の接合状態がベルト体83で保持され、釣糸挟持面85,87で挟持された釣糸23に浮き77が取り付くこととなる。
このように、本実施形態に係る浮77も、釣糸挟持面85,87間に釣糸23を配置した後、両分割体79,81を接合してこれらの外周にベルト体83を巻着させるといった操作で浮き77を釣糸23に止着することができるので、特許文献2の従来例に比し、釣糸23を損傷して強度低下を引き起こしたり、糸撚れを発生させてしまうことがない利点を有する。
更に本実施形態も、釣糸23を釣糸案内溝43,45で浮き77の中心軸上に案内するため、特許文献1の浮きと異なり釣糸23を浮き77の中心に配置することが可能である。
図11は請求項1乃至請求項5及び請求項7に係る発明を「水中浮き」に適用した一実施形態を示し、本実施形態に係る浮き97は、図7乃至図10の浮き77に変更を加えて、左側分割体79と右側分割体81(釣糸挟持面85,87の一端側)との間に合成樹脂のヒンジ(連結部材)99を一体成形し、そして、前記ベルト体83に代え、両分割体79,81の外周に巻着するベルト体101を図6のベルト体29の如き構成としたものである。
尚、その他の構成は図8の浮き77と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
23 釣糸
25,79 左側分割体
27,81 右側分割体
29,83,101 ベルト体
31,33,85,87 釣糸挟持面
35,37 突片
39,41 載置部
43,45 釣糸案内溝
47,49 釣糸挿通孔
51,103 第一ベルト部材
53 第二ベルト部材
55 長孔
57,89 取付片
59,61 ベルト挿通孔
63,91 ベルト体取付部
65,67,93,95 ベルト体巻回溝
69,71 ベルト体係止部
73,75 係止片
99 ヒンジ
Claims (7)
- 釣具を、相対する釣糸挟持面が形成された左右一対の分割体と、
釣糸挟持面を向かい合わせた両分割体の外周に巻着されて、両分割体を向かい合わせて当接した状態を保持するベルト体とで構成し、
釣糸挟持面で釣糸を挟持した両分割体の外周にベルト体を巻着して、釣糸に釣具を取付け可能としたことを特徴とする釣具の釣糸取付構造。 - 左右分割体の一方の外周にベルト体取付部とベルト体係止部が形成され、ベルト体は、一端側が当該ベルト体取付部に取り付き、他方の分割体の外周に巻回されたベルト体の他端側は係止片が形成されて、当該係止片が上記ベルト体係止部に係止することを特徴とする請求項1に記載の釣具の釣糸取付構造。
- ベルト体は、一端側から他端側の間に係止片が形成されると共に、左右一対の分割体のいずれか一方に当該係止片が係止するベルト体係止部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の釣具の釣糸保持構造。
- ベルト体は、第一ベルト部材と当該第一ベルト部材の先端に接続された第二ベルト部材とで構成され、第一ベルト部材と第二ベルト部材の接続部に係止片が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の釣具の釣糸保持構造。
- 左右一対の分割体の少なくともいずれか一方に、他方の分割体方向へ突出する突片が形成されると共に、当該突片に、釣糸を釣具の中央に案内する釣糸案内溝が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の釣具の釣糸保持構造。
- 左右一対の分割体は、ベルト体を介して連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の釣具の釣糸保持構造。
- 左右一対の分割体は、分割体間に形成された連結部材を介して連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の釣具の釣糸保持構造。
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