JP2007081340A - セラミック電子部品の製造方法および焼成済みセラミック母基板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】子基板領域13には、焼成前に子基板分割用ブレイク溝14a,14bを形成し、外周領域12には、焼成が終了し、かつ、焼成済みセラミック母基板11aに割れが生じるおそれのある大きな応力が加わるプロセスである実装部品3(3a,3b,3c)の搭載工程が終了した後の、ブレイク作業直前の段階で外周領域除去用ブレイク溝15a,15bを形成する。
断面V字状の溝形成刃を未焼成セラミック母基板の一方主面側から、厚さ方向の途中の深さまで挿入して、断面形状がV字状の子基板分割用ブレイク溝を形成するとともに、レーザースクライブにより、外周領域除去用ブレイク溝を形成する。
【選択図】図4
Description
(2)それから、この未焼成セラミック母基板に各子基板の境界に沿ってスクライブ溝(「スナップ溝」ともいう)を形成した後、焼成する。
(3)次に、得られた焼成済みセラミック母基板上に実装部品を搭載した後、スクライブ溝に沿って焼成済みセラミック母基板をブレイクすることにより、各子基板に分割する。
(1)セラミック基板の分割ラインにスクライブ溝を浅く形成する方法(特許文献1参照)、
(2)セラミック基板の耳部におけるブレイクライン全体にはブレイク溝を形成せず、ブレイク時のきっかけとなるだけの溝を形成し、耳部の内側の内周領域のみにスクライブ溝を形成する方法(特許文献2参照)
が提案されている。
すなわち、請求項1のセラミック電子部品の製造方法の発明は、
外周領域と、前記外周領域の内側の複数の子基板に分割されるべき子基板領域とを備えた未焼成セラミック母基板を作製する母基板作製工程と、
前記未焼成セラミック母基板の、前記子基板領域に、前記子基板領域を複数の子基板に分割するために必要な子基板分割用ブレイク溝を形成する第1ブレイク溝形成工程と、
前記子基板分割用ブレイク溝が形成された前記未焼成セラミック母基板を焼成する焼成工程と、
前記焼成工程において焼成を行った後の焼成済みセラミック母基板の、前記外周領域に、焼成済みセラミック母基板に割れが生じるおそれのある大きな応力が加わるプロセスがなく、下記外周領域除去用ブレイク溝でブレイクされてもよい段階で、前記子基板領域と前記外周領域を分離するために必要な外周領域除去用ブレイク溝を形成する第2ブレイク溝形成工程と、
前記外周領域除去用ブレイク溝および前記子基板分割用ブレイク溝に沿ってセラミック母基板をブレイクして、前記外周領域を除去するとともに、前記子基板領域を複数の子基板に分割するブレイク工程と
を具備することを特徴としている。
外周領域と、前記外周領域の内側の複数の子基板に分割されるべき子基板領域とを備えた焼成済みセラミック母基板であって、
前記子基板領域に、断面V字状の溝形成刃により形成された、前記子基板領域を複数の子基板に分割するために必要な、断面形状がV字状の子基板分割用ブレイク溝を備え、
前記外周領域に、レーザースクライブ工法により形成された、前記外周領域と前記子基板領域とを分離するために必要な外周領域除去用ブレイク溝を備えていることを特徴としている。
(1)母基板作製工程
まず、導体パターンを印刷したセラミックグリーンシートを積層して、複数の子基板が集合した状態の未焼成セラミック母基板11(図2)を作製した。
なお、この未焼成セラミック母基板11は、図2に示すように、外周領域12と、外周領域12の内側の、複数の子基板2に分割されるべき子基板領域13とを備えている。
上記(1)の工程で作製した未焼成セラミック母基板11の、外周領域12の内側の、子基板領域13に、複数個に分割されるべき各子基板2の境界に沿って、直交する2方向、すなわち図2に矢印Aで示す第1方向と、該第1の方向に直交する図2に矢印Bで示す第2方向に子基板分割用ブレイク溝14a,14bを形成した。また、この実施例1では、外周領域12と子基板領域13の境界部21にも子基板分割用ブレイク溝14a,14bを形成した。
また、この実施例1では、子基板分割用ブレイク溝14a,14bを形成するにあたって、図3(a)に示すように、断面V字状の溝形成刃20を用い、未焼成セラミック母基板11の一方主面側から、厚さ方向の途中の深さまで溝形成刃20を挿入して、図3(b)に示すように、断面形状がV字状の子基板分割用ブレイク溝14a,14bを形成した。
上記(2)の工程で子基板分割用ブレイク溝14a,14bが形成された未焼成セラミック母基板11を所定の温度条件、雰囲気条件下で焼成して、未焼成セラミック母基板11を焼結させた。
図4に示すように、上記(3)の工程で焼成することにより得られた焼成済みセラミック母基板11aの子基板領域13の、各子基板2aとなる領域上に、実装部品3(3a,3b,3c)(図1参照)を搭載した。
上記(4)の工程で実装部品が搭載され、焼成済みセラミック母基板11aに割れが生じるおそれのある大きな応力が加わる、実装部品3(3a,3b,3c)の搭載工程が終了した後の、ブレイク作業直前の焼成済みセラミック母基板11a、すなわち、形成された後の外周領域除去用ブレイク溝15a,15bでブレイクされてもよくなった段階の焼成済みセラミック母基板11aの外周領域12に、レーザースクライブ工法により、外周領域12と子基板領域13とを分離するために必要な外周領域除去用ブレイク溝15a,15bを形成した。なお、この実施例1では、図4における縦方向(矢印Aで示す第1方向)に外周領域除去用ブレイク溝15aを形成し、図4における横方向(矢印Bで示す第2方向)に外周領域除去用ブレイク溝15bを形成した。
また、この実施例1では、上記(2)の工程で、外周領域12と子基板領域13の境界部21に子基板分割用ブレイク溝14a,14bを形成したが、外周領域12と子基板領域13の境界部21に外周領域除去用ブレイク溝15a,15bを形成するように構成することも可能である。
上記(5)の工程で 外周領域除去用ブレイク溝15a,15bを形成した焼成済みセラミック母基板11aを、外周領域除去用ブレイク溝15a,15bおよび子基板分割用ブレイク溝14a,14bに沿ってブレイクして、外周領域12を除去するとともに、子基板領域13を複数の子基板2aに分割した。
その結果、多数個取りの方法で効率よくセラミック電子部品1(図1)を製造することが可能になる。
したがって、本願発明は、いわゆる多数個取りの方法で製造されるセラミック電子部品の製造技術の分野に広く適用することが可能である。
2 子基板
2a 積層セラミック焼結体(子基板)
3(3a,3b,3c) 実装部品
11 未焼成セラミック母基板
11a 焼成済みセラミック母基板
12(12a,12b) 外周領域
13 子基板領域
14a,14b 子基板分割用ブレイク溝
15a,15b 外周領域除去用ブレイク溝
20 溝形成刃
21 境界部
A 第1方向
B 第2方向
Claims (7)
- 外周領域と、前記外周領域の内側の複数の子基板に分割されるべき子基板領域とを備えた未焼成セラミック母基板を作製する母基板作製工程と、
前記未焼成セラミック母基板の、前記子基板領域に、前記子基板領域を複数の子基板に分割するために必要な子基板分割用ブレイク溝を形成する第1ブレイク溝形成工程と、
前記子基板分割用ブレイク溝が形成された前記未焼成セラミック母基板を焼成する焼成工程と、
前記焼成工程において焼成を行った後の焼成済みセラミック母基板の、前記外周領域に、焼成済みセラミック母基板に割れが生じるおそれのある大きな応力が加わるプロセスがなく、下記外周領域除去用ブレイク溝でブレイクされてもよい段階で、前記子基板領域と前記外周領域を分離するために必要な外周領域除去用ブレイク溝を形成する第2ブレイク溝形成工程と、
前記外周領域除去用ブレイク溝および前記子基板分割用ブレイク溝に沿ってセラミック母基板をブレイクして、前記外周領域を除去するとともに、前記子基板領域を複数の子基板に分割するブレイク工程と
を具備することを特徴とするセラミック電子部品の製造方法。 - 前記第1ブレイク溝形成工程で、前記子基板領域と前記外周領域の境界部に、前記子基板領域を複数の子基板に分割するために必要な子基板分割用ブレイク溝を形成することを特徴とする請求項1記載のセラミック電子部品の製造方法。
- 前記第2ブレイク溝形成工程で、前記子基板領域と前記外周領域の境界部に、前記子基板領域と前記外周領域を分離するために必要な外周領域除去用ブレイク溝を形成することを特徴とする請求項1記載のセラミック電子部品の製造方法。
- 前記第1ブレイク溝形成工程において、断面V字状の溝形成刃を、未焼成セラミック母基板の一方主面側から、厚さ方向の途中の深さまで挿入することにより、断面形状がV字状の子基板分割用ブレイク溝を形成するとともに、
前記第2ブレイク溝形成工程において、レーザースクライブ工法により、外周領域除去用ブレイク溝を形成すること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のセラミック電子部品の製造方法。 - 前記子基板分割用ブレイク溝を第1方向と該第1方向に略直交する第2方向の2つの方向に形成する場合に、
前記第2ブレイク溝形成工程において、前記第1方向および前記第2方向のいずれかに沿う方向であって、前記ブレイク工程で、前記外周領域を除去するために先にブレイクされることになる方向にのみ外周領域除去用ブレイク溝を形成すること
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のセラミック電子部品の製造方法。 - 前記第2ブレイク溝形成工程の前に、前記焼成済みセラミック母基板に実装部品を搭載する工程を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のセラミック電子部品の製造方法。
- 外周領域と、前記外周領域の内側の複数の子基板に分割されるべき子基板領域とを備えた焼成済みセラミック母基板であって、
前記子基板領域に、断面V字状の溝形成刃により形成された、前記子基板領域を複数の子基板に分割するために必要な、断面形状がV字状の子基板分割用ブレイク溝を備え、
前記外周領域に、レーザースクライブ工法により形成された、前記外周領域と前記子基板領域とを分離するために必要な外周領域除去用ブレイク溝を備えていること
を特徴とする焼成済みセラミック母基板。
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