JP2007078798A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】像担持体に対向して設けられ、表面に磁性キャリア粒子とトナーとを含む二成分系現像剤を担持して像担持体との間に現像ニップを形成し、トナーを像担持体に供給して像担持体上の静電潜像を現像する現像剤担持体を有する現像装置において、磁性キャリア粒子は、キャリア芯材上に少なくとも結着樹脂及び粒子からなるコート膜を有しており、このコート膜に含まれる前記粒子は、固有抵抗が1012Ω・cm以上の粒子であり、且つ芯材に対する被覆率が70〜95%であり、現像剤担持体を、画像形成装置の単位出力枚数に対する画像面積率に基づいて作像時以外に駆動する制御手段を有する。
【選択図】図1
Description
現像領域において、現像スリーブ上の現像剤は、磁石ローラが有する現像磁極から発せられる磁力線に沿って穂立ちする。穂立ちしてブラシ状になった現像剤は、現像スリーブの表面移動に伴って撓むようにして像担持体表面に接触し、静電潜像にトナーを供給する。
しかし、現像スリーブの線速を感光体ドラムの線速よりも高く設定した場合には、現像剤は潜像を摺擦するように動くが、この摺擦の間に現像剤中のトナーが消費されたり、潜像の地肌部のポテンシャルにより、現像剤中のトナーがスリーブ方向に移動したりするため、潜像近傍でのキャリアがトナーと逆極性の電荷を持つようになり、キャリア付着という問題が発生することがある。また、現像ポテンシャルを上げた場合には、弱磁気特性のキャリアまで感光体ドラムに現像されてしまい、やはりキャリア付着が発生する傾向があり、通過電荷量が増加して感光体の寿命を短くするなどの問題がある。更に、現像剤のトナー濃度を高くした場合には、トナー飛散、トナー落ちなどの問題が発生する。
キャリアを小粒径化することによって、次のような利点がある。即ち、キャリア表面積が広くなるので、個々のトナーに充分な摩擦帯電を与えることができ、低帯電量トナー、逆帯電量トナーの発生が少なくなり、これによって、地汚れ発生を抑制することができる。また、表面積が広く、地汚れが発生しにくいことから、トナーの平均帯電量を低くすることができ、充分な画像濃度が得られる。従って、小粒径キャリアは、小粒径トナー使用時の不具合を補うことが可能であり、小粒径トナーの利点を引き出すのに有効である。さらに、小粒径キャリアは緻密な磁気ブラシを形成し、かつ穂の流動性が良いため、画像の穂後が発生しにくいという特長がある。
しかし、キャリアを小粒径にした場合、キャリア粒子当たりの磁気モーメントが低下して、現像スリーブ上の磁気的なキャリア保持力が低下して、キャリア付着が発生しやすくなり、感光体の傷や定着ローラの傷が発生する原因となることがある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は二成分現像剤を用いて、使用環境、使用状況が変化しても細線及び小径ドットの均一再現が可能で、キャリア付着が発生せず、現像剤帯電量が安定し、これによって、長期間に亘って品質が安定した画像を形成することができる現像装置及び画像形成装置に提供することにある。
この場合において、前記現像装置は、作像する画像面積を検知する画像面積検知手段を有するものであることが好ましい。
また、前記コート膜に含まれる粒子は、酸化アルミニウムトすることができる。
さらに、前記磁性キャリアの重量平均粒径は、20μm以上、60μm以下であることが好ましい。
更にまた、前記磁性キャリアの体積固有抵抗は10〔log(Ω・cm)〕以上、16〔log(Ω・cm)〕以下である物とすることができる。
更にまた、前記現像装置に使用される現像剤は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのフルカラー現像剤とすることができる。
更にまた、現像領域における単位面積当たりの現像剤の担持量は、30〜80mg/cm2であることが好ましい。
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、この像担持体を帯電させる帯電装置と、像担持体の帯電面に画像情報に基づいて潜像を形成する露光装置と、前記像担持体に形成された静電潜像にトナーを供給して可視像化する現像装置と、像転写後の像担持体表面に残存する残留トナーを回収するクリーニング装置とを有する画像形成装置において、前記現像装置は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の現像装置であることを特徴とする。
本発明者らが鋭意検討したところによれば、現像剤におけるキャリア劣化の原因として、例えば二つの理由が挙げられる。一つは、キャリア芯材表面の結着樹脂が削れてしまうことに伴い芯材表面が露出し、キャリア表面上に局所的に抵抗が低い部分が存在するようになってキャリア付着が発生しやすくなること、もう一つは、キャリア表面にトナー添加剤が転移する、所謂スペント化が挙げられる。
ところで、上述したように、最近のカラー化に伴い高面積の画像を出力する機会が増えているが、高面積の画像を出力する場合には、多量のトナー補給をして現像剤中のトナーが入れ替わる回数が多くなり、スペント化しやすくなる傾向にあり、現像剤規制部材を狭く設定した場合、このスペント化の現象が加速的に進行するようになる。
これらの課題に対して、上述したような、静電潜像の現像時以外に現像スリーブを回転させるだけは十分な改善効果が得られない。そこで、本発明においては、画像形成装置に適用するトナーと、画像形成装置の制御面の両面から対策を施し、これによって上記目的を達成している。
ここで、被覆率とは、無機酸化物粒子のキャリア芯材に対する被覆率であり、次式で表される。
被覆率=(Ds*ps*W)/(4*Df*pf)*100
(Ds:キャリア芯材粒径、ps:キャリア芯材真比重、W:キャリア芯材に対する導電性粒子および無機酸化粒子の添加量の比、Df:導電性粒子および無機酸化粒子の粒径、pf
:導電性粒子および無機酸化粒子の真比重)
粒子の固有抵抗が1012(Ω・cm)未満の場合、経時の膜削れによって被覆層中の該粒子が表面に析出するような状態で存在した場合、局所的に抵抗の低下が著しくなり、そのような状態が存在するキャリアがベタ画像中に現像してしまう。その結果、画像中に白抜けが発生する。また、被覆率が70%未満では経時の膜削れによってキャリア芯材表面が露出する確率が高くなり、局所的に抵抗の低下が発生し、同様に画像中に白抜けが発生することになる。一方、被覆率が95%を超えると前記粒子の積層が多くなり、積層した部分が削れ易く、局所的な抵抗低下の原因となる。
更にまた、キャリアの体積固有抵抗を10[Log(Ω・cm)]以上、16[Log(Ω・cm)]以下とすることによって、より改善効果が顕著となる。体積固有抵抗が10[Log(Ω・cm)]未満の場合には、非画像部でのキャリア付着が生じるために好ましくない。一方、体積固有抵抗が16[Log(Ω・cm)]を超える場合には、エッジ効果が許容できないレベルにまで悪化して好ましくない。なお、ハイレジスト計の測定可能下限を下回った場合には、実質的には体積固有抵抗値は得られず、ブレークダウンしたものとして扱うことにする。体積固有抵抗とは、ギャップ2mmを隔てた平行電極間にキャリアを投入し、タッピングした後、両電極間にDC1000Vを印加し、30sec後の抵抗値をハイレジスト計で計測した値を体積抵抗率に変換した値をいう。
上の単位面積あたり現像剤の担持量は30〜80(mg/cm2)になるように、好ましくは30〜70(mg/cm2)になるように調整する。担持量が30(mg/cm2)より低い場合には、現像剤担持体と像担持体間に印加させる電界をより大きくする必要があり、キャリア付着に対して不利である。また担持量が高すぎる場合には、現像剤担持体の回動方向の下流側において現像剤落ちが発生しやすくなる。さらに像担持体と現像剤担持体との間の空間において、現像剤の充填密度が高くなる方向であり、この空間での現像剤の流動性が低下する傾向にある。この流動性低下に伴い、像担持体上の静電潜像に対してのトナー供給が円滑に行われなくなり、画像濃度低下や濃度ムラが発生しやすくなる。現像領域における現像剤担持量は少なめに設定した方が細線再現性に対して有利に作用するが、本発明のキャリアを用いれば、キャリア膜削れ(結着樹脂の削れ)は発生しないことから、現像剤の高寿命に加えて高品質な画像を得ることが可能となる。
本発明においては、下記式で表される繰り返し単位を含むシリコーン樹脂を好ましく用いることができる。
本発明では、ストレートシリコーン樹脂を用いることができる。このようなものとしては、KR271、KR272、KR282、KR252、KR255、KR152(信越化学工業社製)、SR2400、SR2406(東レダウコーニングシリコーン社製)などが挙げられる。
、アクリル変性シリコーン:KR −5208 、ポリエステル変性物:KR
−5203 、アルキッド変性物:KR −206 、ウレタン変性物:KR −305(以上、信越化学工業社製)、エポキシ変性物:SR2115 、アルキッド変性物:SR2110
(東レダウコーニングシリコーン社製)などが挙げられる。
.001〜30重量%)含有させることができるが、このようなものとしては以下のようなものが挙げられる。
H2N(CH2)3Si(OCH3)3 MW 179.3
H2N(CH2)3Si(OC2H5)3 MW 221.4
H2NCH2CH2CH2S i(CH3)2(OC2H5) MW 161.3
H2NNCH2CH2CH2S i (CH3)(OC2H5)2 MW 191.3
H2NCH2CH2NHCH2Si(OCH3)3 MW 194.3
H2NCH2CH2NHCH2CH2CH2Si(CH3)(OCH3)2 MW 206.4
H2NCH2CH2NHCH2CH2CH2Si(OCH3)3 MW 224.4
(CH3)2NCH2CH2CH2Si(CH3)(OC2H5)2 MW 219.4
(C4H9)2NC3H6Si(OCH3)3 MW 291.6
即ち、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体などのスチレン系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、メラミン樹脂などが挙げられる。
キャリア芯材粒子表面上に形成する樹脂層の厚みは、通常0 .02〜1μm、好ましくは0 .03〜0 .8μmである。樹脂層の厚みはきわめて小さいことから、樹脂層を被覆した芯材粒子からなるキャリアとキャリア芯材粒子の粒度分布は実質的に同じである。
また、キャリア抵抗調整のために、導電性微粉末を被覆樹脂層に添加して使用することも可能である。上記導電性微粉末としては、導電性ZnO、Al等の金属又は金属酸化物粉、種々の方法で調製されたSnO2又は種々の元素をドープしたSnO2、TiB2、ZnB2、MoB2等のホウ化物、炭化ケイ素、ポリアセチレン、ポリパラフェニレン、ポリ(パラ−フェニレンスルフィド)
ポリピロール、ポリエチレン等の導電性高分子、ファーネスブラック、アセチレンブラック、チャネルブラック等のカーボンブラック等が挙げられる。
これらの導電性微粉末は、以下の方法、即ち、コーティングに使用する溶媒又は被覆用樹脂溶液に導電性微粉末を投入後、ボールミル、ビーズミルなどメディアを使用した分散機又は高速回転する羽根を備えた攪拌機を使用することによって均一に分散することができる。
この場合の重量平均粒径Dwは以下の式で表される。
Dw={1/Σ(nD3)}×{Σ(nD4)}
前記式中、Dは各チャネルに存在する粒子の代表粒径(μm)を示し、nは各チャネルに存在する粒子の総数を示す。なお、チャネルとは、粒径分布図における粒径範囲を等分に分割するための長さを示すもので、本発明の場合には、2μmの長さを採用した。また、各チャネルに存在する粒子の代表粒径としては、各チャネルに保存する粒子粒径の下限値を採用した。
図示しない操作部により画像形成が指示されると、感光体4Y、4M、4C、4Kが図示しない駆動源により回転駆動されて時計回り方向に回転する。感光体ユニット2Y、2M、2C、2Kの各帯電ローラ16Y…は、図示しない電源から帯電バイアスが印加されて感光体4Y、4M、4C、4Kをそれぞれ一様に帯電させる。感光体4Y、4M、4C、4Kは、それぞれ帯電ローラ16Y…により一様に帯電された後に書き込み装置6にて、Y、M、C、K各色の画像データで変調されたレーザ光により露光されて、各表面に静電潜像が形成される。これらの感光体4Y、4M、4C、4K上の静電潜像は、現像装置5Y、5M、5C、5Kにより現像されてY、M、C、K各色のトナー像となる。
現像装置5Y、5M、5C、5Kは、トナー色が異なる以外は同一構成になっているので、現像装置5Yを代表して、その構成を説明する。図5は、現像装置5Yの現像剤の搬送方向側から見た図である。
ここで、現像装置の制御方法について、図1を用いて説明する。図1は画像形成装置の操作フローを示す図である。図示しない操作部により画像形成が指示され,作像を開始した(ステップS1)後、画像出力枚数n枚(例えば、400枚)あたりの平均画像面積率aを算出する(ステップS2)。算出した平均画像面積率aが所定の閾値(基準値)である例えば15%よりも低いか否かを判定し(ステップ3)、低い場合は、現像スリーブにおける像担持体にトナーを供給するための電位を制御し(ステップS5)、次工程の作像準備に入る(ステップS6)。一方、算出した平均画像面積率aが所定の閾値(基準値)である例えば15%よりも低くない場合は、図示しない制御装置からの指令によって、現像スリーブ駆動モータを数分間、例えば1〜3分間駆動させる(ステップS4)。これによって適正な現像剤帯電量を確保し、その後、前記電位制御工程(ステップS5)に移行する。
本実施形態の現像装置は、作像する画像面積を検知する画像面積検知手段を有するものであることが好ましい。
トナー製造例
(マスターバッチ顔料成分)
顔料 キナクリドン系マゼンタ顔料(C.I.Pigment
Red122) 50部
結着樹脂 エポキシ樹脂 50部
水 30部
上記原材料をヘンシェルミキサーにて混合し、顔料凝集体中に水が染み込んだ混合物を得た。これをロール表面温度130℃に設定した2本ロールにより45分間混練を行ない、マスターバッチ顔料(1)を得た。次に、このマスターバッチ顔料を用いて、以下の方法によりトナーを作成した。
(トナー成分)
結着樹脂 エポキシ樹脂(R-304、三井化学) 100部
着色剤 マスターバッチ顔料(1) 13部
帯電制御剤 サリチル酸亜鉛塩(ボントロンE84、オリエント化学) 2部
からなる組成の混合物を2軸混練機にて溶融混練し、この混練物を粉砕部に平板型衝突板を具備したジェットミル粉砕機で平均粒径12μmになるように微粉砕し、さらにDSタイプ気流式分級機に連結したターボミルを使用して表面処理を行なったところ平均粒径11.5μmであった。さらに微粉分級して、重量平均粒径7.5μm、3μm以下粒子個数比率が8%の微細粒子を得た。この微細粒子20kgに対して平均粒径0.3μmの疎水性シリカ微粒子100g、平均粒径0.3μmの疎水性酸化チタン微粒子50gを添加及び攪拌混合を行って、マゼンタ電子写真用トナーを得た。
キャリア1の製造例
[キャリア被覆層]
・シリコン樹脂溶液[固形分23重量%
(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 132.2重量部
・アミノシラン[固形分100重量%
(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 0.66重量部
・無機酸化微粒子A 酸化アルミニウム 粒径:0.40μm、真比重:3.9
[粒子粉体固有抵抗:1012Ω・cm] 145重量部
・トルエン 300重量部
をホモミキサーで10分間分散し、シリコン樹脂被覆膜形成溶液を得た。芯材として平均粒径;35μm焼成フェライト粉(真比重5.5)5000重量部を用い、上記被覆膜形成溶液を芯材表面に膜厚0.15μmになるように、スピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度40℃で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて240℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き63μmの篩を用いて解砕し、D/h:2.3、体積固有抵抗:15.9[Log(Ω・cm)]、磁化:68Am2/kgの[キャリア1]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が93%であった。
上記方法で得られたカラートナー及びキャリア1を用いてトナー濃度(TC)5wt%の現像剤を作成して、リコー製IPSiO color 8100機を改造して品質評価を行った。ちなみに現像剤担持体量は75mg/cm2に設定して、画像面積は20%の画像を100P/Jでトータル200,000枚出力して評価を行った。通紙枚数に対する現像剤帯電量推移、画像濃度推移、ベタキャリア付着について評価を実施した。また、電位制御の実行間隔を400枚に設定して、電位制御実行前には現像駆動モーターを1分間駆動させるように設定した。
上記実施例1におけるキャリアにおいて、キャリア1からキャリア2に変更した以外は、実施例1と同一トナーを用いて、実施例1と同様な評価を行った。
キャリア2の製造例
・シリコン樹脂溶液[固形分23重量%
(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 132.2重量部
・アミノシラン[固形分100重量%
(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 0.66重量部
・無機酸化微粒子B 酸化アルミニウム 粒径:0.37μm、真比重3.9[粒子粉体固有抵抗:1013Ω・cm] 97重量部
・トルエン 300重量部
をホモミキサーで10分間分散し、シリコン樹脂被覆膜形成溶液を得た。芯材として平均粒径;35μm焼成フェライト粉(真比重5.5)5000重量部を用い、上記被覆膜形成溶液を芯材表面に膜厚0.15μmになるように、スピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度40℃で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて240℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き63μmの篩を用いて解砕し、粒子含有率:50重量%、D/h:2.5、体積固有抵抗:14.8[Log(Ω・cm)]、磁化:68Am2/kgの[キャリア2]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる導電性粒子および無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が83%であった。
上記実施例1におけるキャリアにおいて、キャリア1からキャリア3に変更した以外は、実施例1と同一トナーを用いて、実施例1と同様な評価を行った。
キャリア3の製造例
被覆層処方が以下に記す、アクリル樹脂系とシリコン樹脂系の混合系に変更した以外は実施例2と同様にして、D/h:2.5、体積固有抵抗:14.5[Log(Ω・cm)]、磁化:68Am2/kgの[キャリア3]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が83%であった。
・アクリル樹脂溶液(固形分50重量%) 19.9重量部
・グアナミン溶液(固形分70重量%) 6.2重量部
・酸性触媒(固形分40重量%) 0.11重量部
・シリコン樹脂溶液[固形分20重量%
(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 92.9重量部
・アミノシラン[固形分100重量%
(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 0.21重量部
・無機酸化微粒子B 酸化アルミニウム 粒径:0.37μm、真比重3.9
[粒子粉体固有抵抗:1013Ω・cm] 97重量部
・トルエン 400重量部
上記実施例1におけるキャリアにおいて、キャリア1からキャリア4に変更した以外は、実施例1と同一トナーを用いて、実施例1と同様な評価を行った。
キャリア4の製造例
実施例3において、キャリアの重量平均粒径が18μm(真比重5.7)、微粒子添加量を変更した以外は同様にして、D/h:2.8、体積固有抵抗:15.7[Log(Ω・cm)]、磁化:66Am2/kgの[キャリア4]を得た。
・アクリル樹脂溶液(固形分50重量%) 43.7重量部
・グアナミン溶液(固形分70重量%) 13.6重量部
・酸性触媒(固形分40重量%) 0.24重量部
・シリコン樹脂溶液[固形分20重量%
(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 204.4重量部
・アミノシラン[固形分100重量%
(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 0.46重量部
・無機酸化微粒子B 酸化アルミニウム 粒径:0.37μm、真比重3.9
[粒子粉体固有抵抗:1013Ω・cm] 195重量部
・トルエン 800重量部
このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が71%であった。
上記実施例1におけるキャリアにおいて、キャリア1からキャリア5に変更した以外は、実施例1と同一トナーを用いて、実施例1と同様な評価を行った。
キャリア5 の製造例
実施例3において、キャリアの重量平均粒径が71μm(真比重5.3)、微粒子添加量を変更した以外は同様にして、D/h:0.7、体積固有抵抗:14.5[Log(Ω・cm)]、磁化:69Am2/kgの[キャリア7]を得た。
・アクリル樹脂溶液(固形分50重量%) 39.7重量部
・グアナミン溶液(固形分70重量%) 12.4重量部
・酸性触媒(固形分40重量%) 0.22重量部
・シリコン樹脂溶液[固形分20重量%
(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 185.8重量部
・アミノシラン[固形分100重量%
(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 0.42重量部
・無機酸化微粒子B 酸化アルミニウム 粒径:0.37μm、真比重3.9
[粒子粉体固有抵抗:1013Ω・cm] 60重量部
・トルエン 800重量部
実施例1の同一キャリア及びトナーを用いて現像剤を作成して、画像面積は5%の画像を1P/Jで出力した以外は、実施例1と同様な方法で評価を行った。
実施例1の同一キャリア及びトナーを用いて現像剤を作成して、現像剤担持体量を30mg/cm2に設定した以外は、実施例1と同様な方法で評価を行った。
上記実施例1におけるキャリアにおいて、キャリア1からキャリア6に変更した以外は、実施例1と同一トナーを用いて、実施例1と同様な評価を行った。
キャリア6の製造例
実施例1において、導電性微粒子添加量を145重量部から170重量部へと増量した以外は同様にして、D/h:2.7、体積固有抵抗:15.5[Log(Ω・cm)]、磁化:69Am2/kgの[キャリア6]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる導電性粒子および無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が108%であった。
上記実施例1におけるキャリアにおいて、キャリア1からキャリア7に変更した以外は、実施例1と同一トナーを用いて、実施例1と同様な評価を行った。
キャリア7の製造例
実施例1において、無機微粒子添加量を145重量部から75重量部へと減量した以外は同様にして、D/h:2.7、体積固有抵抗:13.5[Log(Ω・cm)]、磁化:69Am2/kgの[キャリア10]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる無機酸化粒子は芯材に対して被覆率が46%であった。
上記実施例1におけるキャリアにおいて、キャリア1からキャリア8に変更した以外は、実施例1と同一トナーを用いて、実施例1と同様な評価を行った。
キャリア8の製造例
実施例3において、無機微粉末の代わりに導電性粒子A[粒子粉体固有抵抗:108Ω・cm]を用いたこと以外は同様にして、D/h:1.5、体積固有抵抗:12.2[Log(Ω・cm)]の[キャリア8]を得た。このときの樹脂被覆層中に含まれる導電性粒子および導電性微粒子は芯材に対して被覆率が83%であった。
上記比較例3におけるキャリア8を使用して、画像面積は5%の画像を1P/Jで出力した以外は、実施例1と同様な方法で評価を行った。
上記実施例1におけるトナー及びキャリアを使用して、電位制御の実行間隔を400枚に設定して、電位制御実行前には現像駆動モーターを駆動させないように設定した以外は、実施例1と同一方法で評価を実施した。
5Y,5M,5C,5K 現像剤供給手段(現像装置)
53 ケース
54 現像剤担持体(現像スリーブ)
55 第1の攪拌部材
56 第2の攪拌部材
58 第2の受け渡し部
59 第1の受け渡し部
63 トナー濃度検知手段
63a 検知面
64 第2の空間部側
65 第1の空間部
L 画像形成領域
Claims (8)
- 画像形成装置の像担持体に対向して設けられ、表面に磁性キャリア粒子とトナーとを含む二成分系現像剤を担持して前記像担持体との間に現像ニップを形成し、前記トナーを前記像担持体に供給して像担持体上の静電潜像を現像する現像剤担持体を有する現像装置において、
前記磁性キャリア粒子は、キャリア芯材上に少なくとも結着樹脂及び粒子からなるコート膜を有しており、このコート膜に含まれる前記粒子は、固有抵抗が1012Ω・cm以上の粒子であり、且つ芯材に対する被覆率が70〜95%であり、
前記現像剤担持体を、画像形成装置の単位出力枚数あたりの画像面積率に基づいて作像時以外に駆動させる駆動手段を有することを特徴とする現像装置。 - 前記現像装置は、作像する画像面積を検知する画像面積検知手段を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記コート膜に含まれる粒子は、酸化アルミニウムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
- 前記磁性キャリアの重量平均粒径は、20μm以上、60μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記磁性キャリアの体積固有抵抗は10〔log(Ω・cm)〕以上、16〔log(Ω・cm)〕以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記現像装置に使用される現像剤は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのフルカラー現像剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の現像装置。
- 現像領域における単位面積当たりの現像剤の担持量は、30〜80mg/cm2であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の現像装置。
- 像担持体と、この像担持体を帯電させる帯電装置と、像担持体の帯電面に画像情報に基づいて潜像を形成する露光装置と、前記像担持体に形成された静電潜像にトナーを供給して可視像化する現像装置と、像転写後の像担持体表面に残存する残留トナーを回収するクリーニング装置とを有する画像形成装置において、前記現像装置は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
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