JP2005233989A - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 感光体上の高品位のトナー画像を乱すことなく画像形成装置から出力することができる画像形成方法および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 磁性キャリアの重量平均粒径を20[μm]以上60[μm]以下、飽和磁化を66[emu/g]以上100[emu/g]以下、1000[V]印加時の静抵抗を10[Ω・cm]以上1014[Ω・cm]以下とする。また、現像バイアスをDCバイアスのみとする。更に、転写体としての中間転写ベルトの感光体上のトナー像が転写される転写面と反対側(裏側)の表面抵抗を1×1010〜1×1013Ω/□とする。感光体上に形成された良好なトナー画像を乱すことなくそのまま転写体である中間転写ベルトに転写することができ、画像形成装置から出力される画像を高品位にすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置に関するものであり、詳しくは、磁性キャリアとトナーとからなる二成分現像剤を用いた画像形成方法および画像形成装置に関するものである。
一般に電子写真法、静電写真法等の画像形成方法においては、潜像担持体上に形成された静電潜像を現像するために現像剤が使用される。この現像剤として、トナーとキャリアとを撹拌混合して得られる2成分系現像剤を使用する方法がある。この方法は、キャリアを含まない1成分系現像剤を使用する方法に比べてトナー帯電の安定性がよく、安定した良好な画像が得られる。通常、この2成分系現像剤は、磁力で現像剤担持体上に担持され潜像担持体との対向部に搬送されて現像に供される。
上記二成分現像装置で使用する磁性キャリアは、通常適当な樹脂材料で被覆等を施すことにより固く高強度の被覆層を設けている。例えば特定の樹脂材料で被覆されたもの(特許文献1参照)や、種々の添加剤を添加した被覆層を有するものが知られている(特許文献2乃至8参照)。また、キャリア表面に添加剤を付着させたものを用いるものが知られている(特許文献9参照)。また、コート膜厚よりも大きい導電性粒子をコート膜に含有させたものを用いるものが知られている(特許文献10参照)。また、ベンゾグアナミン−n−ブチルアルコール−ホルムアルデヒド共重合体を主成分としてキャリア被覆材に用いるものが知られている(特許文献11参照)。また、メラミン樹脂とアクリル樹脂の架橋物をキャリア被覆材として用いるものが知られている(特許文献12参照)。
近年の高画質化に伴ってトナー粒径もさらに小さくする傾向にある。これに伴いキャリアも小粒径にする必要がある。キャリア径が小さくなると磁化が小さくなり、キャリア付着が悪化する。このようなキャリア付着の悪化に伴い、ドラム、ドラムクリーニングブレード、中間転写体などの劣化が促進されるとともに、画像上の白抜けが悪化する。
キャリア付着を防止する方法として、磁性キャリアの飽和磁化をある程度高くすることが考えられる。飽和磁化を高めることにより、小粒径でも磁気ブラシ穂先のキャリアに対する磁気拘束力がある程度維持できるようになる。キャリアの飽和磁化はキャリアの抵抗とある程度関係があり、飽和磁化を高めると抵抗が低くなり、逆に飽和磁化を低めると抵抗が高くなる傾向にある。ただし、厳密な相関関係があるわけではない。ここで、抵抗とは、磁性キャリアを抵抗計測平行電極に投入し、所定のバイアスを印加した後一定の時間経過後に測定した抵抗値を体積抵抗率に変換した値であり、静抵抗と言われているものである。
キャリア抵抗が低くなると、ベタ部現像後にキャリアに残るカウンターチャージが消散しやすくなり、カウンターチャージに起因するエッジ部へのキャリア付着が減少する。図5は、画像部と非画像部の電界の状態を示した模式図である。画像部は、トナーが現像スリーブ表面から感光体ドラム側へ転移する電界が形成される。非画像部では、トナーが感光体ドラム側へ転移する電界がなくなる。そして、画像部と非画像部との境界であるエッジ部Eでは、逆にキャリアが感光体ドラム側へ付着する電界であるエッジ電界が形成される。エッジ電界の強度は、キャリア抵抗が高いほど強くなり、キャリア抵抗が低いほど弱くなるのである。
キャリア抵抗が低くなると上記キャリア付着が減少するのであるが、その反面、電荷がリークし易くなる。また、現像バイアスとしてDCバイアスにACバイアスを重畳した重畳バイアスを印加するものでは、ACバイアスによって瞬時的に高い電圧が印加されるため、リークし易くなる。これらの条件が重なると、実際にキャリアを介して感光体ドラムと現像スリーブ間でリークが発生し、感光体上の潜像を乱してしまう。このため画像がぼそつく所謂ボソツキ画像が発生する場合がある。
ボソツキ画像を防止するためには、磁性キャリアの抵抗がボソツキ画像が発生するほど低くなりすぎないようにある程度高めに設定すればよい。しかし、ボソツキ画像をキャリア付着と共に防止できる程度にキャリア抵抗を上げると、新たな副作用が発生する場合がある。それは、エッジ効果の増大によって生じる文字周辺抜けである。
二成分現像装置は、磁気ブラシを近接対向電極に見立てて、回り込み電界を抑えることが可能であり、エッジ効果を低減することが可能となる。また、対向電極を近接化するのと同様の状態をつくる他の方法として、キャリア抵抗を低くしたり、現像ギャップPGを狭くしたりする方法がある。よって、上記のようにキャリア抵抗を上げることは対向電極を遠くするのと同様の状態となり、エッジ効果が大きくなって文字周辺抜けが発生し易くなる。
以上のように、磁性キャリアの小粒径化によって生じるキャリア付着を防止する際に、ボソツキ画像、文字周辺抜け等他の副作用が生じる場合があることが分かった。従って、キャリア付着を抑制すると共に、上記した副作用もある程度の許容範囲内に抑えることが求められる。そこで、本出願願人は、特願2002−380935号において、小粒径キャリアによって生じるキャリア付着を抑制するとともに、ボソツキ画像、文字周辺抜け等も共に許容範囲内に抑える画像形成装置を提案している。
特開昭58−108548号公報 特開昭54−155048号公報 特開昭57−40267号公報 特開昭58−108549号公報 特開昭59−166968号公報 特公平1−19584号公報 特公平3−628号公報 特開平6−202381号公報 特開平5−273789号公報 特開平9−160304号公報 特開平8−6307号公報 特許第2683624号公報
しかしながら、可視像化された感光体上のトナー画像をボソツキや、文字周辺抜け等のない高品位な画像とすることができても、その後の転写工程で感光体の画像が乱される場合があった。このため、感光体上のトナー像が高品位な画像であっても画像形成装置から出力される画像は劣化した画像になってしまうという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、感光体上の高品位のトナー画像を乱すことなく画像形成装置から出力することができる画像形成方法および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体に担持された静電潜像を、現像剤担持体上に担持されたトナーとキャリアからなる二成分現像剤中のトナーを現像電界の作用によりトナー像化し、該像担持体上のトナー像を転写電界の作用により転写体に転写させる画像形成方法において、上記キャリアの重量平均粒径が20[μm]以上60[μm]以下、同じくキャリアの1kOe磁場中における飽和磁化が66[emu/g]以上100[emu/g]以下、該キャリアへ1000[V]のバイアスを印加した時の該磁性キャリアの静抵抗が10[Ω・cm]以上1014[Ω・cm]以下、上記現像電界がDCバイアスのみであり、上記転写体の表面抵抗が1010[Ω/□]以上1013[Ω/□]以下であることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成方法において、上記像担持体と上記現像剤担持体との間隙が0.2[mm]以上0.4[mm]以下であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の画像形成方法において、上記キャリアが少なくとも結着樹脂と粒子を有するコート膜を有し、該粒子径Dと該結着樹脂膜厚hが1<[D/h]<10であることを特徴する画像形成方法。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3の画像形成方法において、上記現像剤担持体上に担持された二成分現像剤の量を、磁性を有する材料からなる現像規制部材で規制することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3または4の画像形成方法において、上記転写体の表面抵抗が1010[Ω/□]以上1012[Ω/□]以下であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5の画像形成方法において、上記転写体移動方向に対して、上記像担持体と上記転写体とが対向する位置より下流側から転写バイアスを印加して、上記像担持体上のトナー像を転写体に転写させることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、表面に静電潜像を担持する像担持体と、内部に固定された磁界発生手段を有し、表面上にキャリアとトナーとからなる2成分現像剤を担持して回転する現像スリーブからなる現像剤担持体と、該像担持体と該現像剤担持体との間に現像電界を発生させる現像電界発生手段とを有し、該像担持体上の静電潜像を、該現像剤担持体上に担持された二成分現像剤中のトナーを用いて該現像電界の作用により該像担持体に担持された静電潜像をトナー像化する現像装置と、該像担持体上のトナー像が転写される中間転写体と、該像担持体上のトナー像を転写電界の作用により該転写体に転写させる転写手段とを備えた画像形成装置において、上記キャリアの重量平均粒径が20[μm]以上60[μm]以下、同じくキャリアの1kOe磁場中における飽和磁化が66[emu/g]以上100[emu/g]以下、該キャリアへ1000[V]のバイアスを印加した時の該磁性キャリアの静抵抗が10[Ω・cm]以上1014[Ω・cm]以下、上記現像電界がDCバイアスのみであり、上記中間転写体の表面抵抗が1010[Ω/□]以上1013[Ω/□]以下であることを特徴とするものである。
請求項1乃至7の発明によれば、キャリアの重量平均粒径が20[μm]以上60[μm]以下と小粒径キャリアとすることでトナーの小粒径化に対応することができ感光体上のトナー像を高画質化することができる。また、小粒径キャリアを用いたため生じやすくなるキャリア付着を防止するために、1kOe磁場中におけるキャリアの飽和磁化を66[emu/g]以上100[emu/g]以下とある程度高めに設定する。更に、飽和磁化が高めのために生じやすくなるトナー像のボソツキや文字周辺抜けを許容範囲内に抑えるために、磁性キャリアの静抵抗の範囲を10[Ω・cm]以上1014[Ω・cm]以下とし、現像バイアス成分をDCバイアスに限定する。このように複数の条件を複合的に限定することで、小粒径キャリアを用いた場合に生じやすくなるキャリアの付着を抑制できるとともにボソツキ画像と文字周辺抜け等も許容範囲内におさめることができる。さらに、転写体の表面抵抗を1010[Ω/□]以上1013[Ω/□]以下とすることで、感光体表面に形成された高画質なトナー像を乱すことなく転写体に転写することができる。その結果、画像形成装置から出力される画像を高品位にすることができるという効果がある。
以下、本実施形態に係るタンデム型間接転写方式のカラー複写機の全体構成及び動作について説明する。
図1は、同カラー複写機の概略構成図である。図中符号100はカラー複写機本体、200はそれを載せる給紙テーブル、300はカラー複写機本体100上に取り付けるスキャナ、400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。
カラー複写機本体100には、中央に、無端ベルト状の転写体としての中間転写体10を設けている。この中間転写体10は、3つの支持ローラ14、15、16に掛け回され、図中時計回りに回転搬送可能となっている。3つの支持ローラのうち第2の支持ローラ15の左には、画像転写後に中間転写体10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置17が設けられている。また、第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15間に張り渡した中間転写体10上には、その搬送方向に沿って、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラックの4つの画像形成部18が横に並べて配置されている。
上記タンデム画像形成部20における個々の画像形成部18は、像担持体としての感光体40のまわりに、帯電装置、現像装置、転写手段としての1次転写ローラ62、感光体クリーニング装置、除電装置などを備えている。また、タンデム画像形成部20の上には、露光装置21が設けられている。
これらの4つの画像形成部18により、各感光体40上に互いに異なる色のトナー画像を形成する画像形成手段としてのタンデム画像形成部20が構成されている。
また、中間転写体10を挟んでタンデム画像形成部20と反対の側には、転写手段としての2次転写装置22を備えている。この2次転写装置22は、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成し、中間転写体10を介して第3の支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写体10上の画像を転写紙に転写する。
また、2次転写位置の転写紙搬送方向下流側には、転写紙上の転写画像を定着する定着装置25が設けられている。この定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てた構成となっている。
また、2次転写装置22及び定着装置25の下側には、タンデム画像形成部20と平行に、転写紙の両面に画像を記録すべく転写紙を反転する転写紙反転装置28を備えている。
上記構成のカラー複写機を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動した後、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
また、不図示のスタートスイッチを押すと、不図示の駆動モータで支持ローラ14、15、16の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転し、中間転写体10を回転搬送する。同時に、個々の画像形成部18で像担持体としての感光体ドラム40を回転して各感光体ドラム40上にそれぞれ、ブラック・イエロー・マゼンタ・シアンの単色画像を形成する。そして、中間転写体10の搬送とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写体10上に合成カラー画像を形成する。
一方、不図示のスタートスイッチを押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つから転写紙を繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の転写紙を繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
そして、中間転写体10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写体10と2次転写装置22との間に転写紙を送り込み、2次転写装置22で転写して転写紙上にカラー画像を記録する。
画像転写後の転写紙は、搬送ベルト24で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像が定着された後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。
一方、画像転写後の中間転写体10は、中間転写体クリーニング装置17で表面に残留する残留トナーが除去され、タンデム画像形成部20による再度の画像形成に備える。
図2は本実施形態に係る画像形成装置の現像装置1の概略構成図である。図2に基づき上記画像形成装置に採用される現像装置1について詳しく説明する。この現像装置1は感光体40の側方に配設され、トナー及び磁性キャリアとを含む2成分現像剤(以下「現像剤」という。)を表面に担持する現像剤担持体としての非磁性の現像スリーブ7を備えている。この現像スリーブ7は、現像ケーシング9の感光体40側に形成された開口部から一部露出するように取り付けられ、図示しない駆動装置により、図中矢印b方向に回転する。また、現像スリーブ7の内部には、磁界発生手段としての固定磁石群からなる図示しないマグネットローラが固定配置されている。また、現像装置1は、現像スリーブ7上に担持される現像剤の量を規制する現像剤規制部材としての磁性ドクタ9aを備えている。この磁性ドクタは、剛体かつ磁性を有する材料で形成されており、例えば、鉄、ステンレス等の金属材料や、フェライト、マグネタイト等の磁性粒子を配合した樹脂材料などで形成される。また、これに限らず非磁性材料の板に磁性材料からなる金属板などの別部材を直接もしくは間接的に固定して磁性ドクタとしてもよい。該ドクタ9aに対して、現像スリーブ7回転方向上流側には、現像剤を収容する現像剤収容部4が形成され、該現像剤収容部4の現像剤を攪拌混合する第1及び第2の攪拌スクリュ5、6が設けられている。また、現像剤収容部4の上方に配置されるトナー補給口3aと、現像剤収容部4へ補給されるトナー充填したトナーホッパ2と、トナー補給口3aとトナーホッパ2とを接続するトナー送流装置3とが設けられている。
上記構成の現像装置1においては、第1及び第2の攪拌スクリュ5、6が回転することにより、現像剤収容部4内の現像剤が攪拌され、トナーと磁性キャリアとが互いに逆極性に摩擦帯電される。この現像剤は、矢印b方向に回転駆動する現像スリーブ7の周面に供給され、供給された現像剤は現像スリーブ7の周面に担持され、現像スリーブ7の回転によって、その回転方向(矢印b方向)に搬送される。次いで、この搬送された現像剤は、ドクタ9によって量を規制され、規制後の現像剤が感光体40と現像スリーブ7とが対向する現像領域に運ばれる。この現像領域で現像剤中のトナーが、感光体40表面の静電潜像に静電的に移行し、その静電潜像がトナー像として可視像化される。
上記画像形成装置は、高画質化を実現するために、二成分現像剤を構成するトナーと磁性キャリアのうち磁性キャリアに重量平均粒径が20[μm]以上60[μm]以下のものを用いている。磁性キャリアを粒径60[μm]以下の小粒径にし、磁性キャリアによる穂跡やハーフトーン画像のざらつき、即ち粒状性の悪化を防止することが可能となり、高画質化が可能となる。また、磁性キャリアを粒径20[μm]以上にし、流動性および現像剤へのストレスが悪くなり過ぎないようにする。以上のことから、磁性キャリアの重量平均粒径が20[μm]以上60[μm]以下のものを用いている。
ところが、磁性キャリアは小粒径になるほど磁化が小さくなり感光体へのキャリア付着が発生し易い。また、近年の機械の小型化の要求に伴い、本実施形態においても、感光体として直径60[mm]以下、現像スリーブ7として直径30[mm]以下のものを用いている。このような感光体の径やスリーブ径の小径化に伴い、現像領域下流(出口側)での磁気ブラシ穂先のキャリアに対する磁気拘束力が小さくなることからも、キャリア付着が発生し易くなる。キャリア付着の発生により、感光体40、クリーニングブレード(図示せず)など感光体に接触するよう設けられている部材の劣化が促進されるとともに、画像上にキャリア付着による白抜けが発生する。そこで、本実施形態の小粒径キャリアを用いる画像形成装置は、キャリア付着を抑制すると共に、キャリア付着を防止しようとすると生じる恐れのある副作用もある程度の許容範囲内に抑えられるようにしている。
次に本実施形態の特徴について説明する。以上のような画像形成装置において、二成分現像剤を構成しているトナーと磁性キャリアのうち磁性キャリアに次のようなキャリアを用いる。1kOe磁場中における飽和磁化が66[emu/g]以上100[emu/g]以下、1000[V]のバイアスを印加した時の静抵抗が10[Ω・cm]以上1014[Ω・cm]以下である。更に、少なくとも結着樹脂と粒子を有するコート膜を有するキャリアであって、この磁性キャリアの粒子径(D)と結着樹脂膜厚(h)との関係が1<[D/h]<10である。また、現像バイアスとして直流(DC)バイアスのみを印加し、交流(AC)バイアスは印加しないようにしている。
磁性キャリアの1kOe磁場中における飽和磁化を66[emu/g]以上と高めに設定することで、上記磁界発生手段としてのマグネットローラによる磁気ブラシの現像スリーブ表面への磁気拘束力を強める。これによって、磁気ブラシ先端からのキャリア離れを生じにくくして感光体8へのキャリア付着を抑制できる状況をつくる。また、磁性キャリアの1kOe磁場中における飽和磁化を100[emu/g]以下にする。これによって、磁気ブラシの穂が硬くなりすぎて穂跡が画像上に出ることを回避する。また、現像剤離れが悪くなり現像スリーブ上での現像剤の入れ替わりがわるくなって現像スリーブ上でのトナー濃度ムラが発生することによって画像濃度ムラが出ることを回避する。
更に、磁性キャリアの静抵抗をある程度低めの10[Ω・cm]以上1014[Ω・cm]以下の範囲とする。磁性キャリアの静抵抗と飽和磁化との間にはある程度相関関係があり、飽和磁化を高くすると静抵抗が低くなる傾向にある。ただし、静抵抗を低くしすぎると電荷がリークしやすくなり、これに起因してボソツキ画像が生じやすくなる。よって、静抵抗の下限を10[Ω・cm]としてこれを回避できるようにする。また、磁性キャリアの飽和磁化を66[emu/g]以上としても、比較的静抵抗が高めの場合があり、静抵抗が高くなりすぎると文字周辺抜けが悪化して許容範囲を越える場合があることが本発明者らの研究によって分かった。そこで、本実施形態において磁性キャリアの静抵抗を1014[Ω・cm]以下とし、文字周辺抜けも許容範囲内に抑える状況をつくる。
更に、現像スリーブ7に接続している現像電界発生手段としての電源7bより現像スリーブ7に印加する現像電界をDCバイアスのみとする。これは、静抵抗を上記のようにある程度低めに設定しているためリークが生じやすくなっている磁性キャリアに、リークの発生原因となるACバイアスを印加しないようにし、リークが生じにくい状況をつくるためである。
以上のように、本実施形態においては、高画質化のために小粒径キャリアを用い、小粒径キャリアを用いたために生じやすくなるキャリア付着を防止するためにキャリアの飽和磁化をある程度高めに設定する。更に、飽和磁化が高めのために生じやすくなる画像のボソツキや文字周辺抜けが許容範囲を越えることを回避するために、磁性キャリアの静抵抗の範囲及び現像バイアス成分を限定する。
更に、本実施形態においては、更に高品質な画像を形成できるようにするためハーフトーン画像上でムラの発生についても発生しにくい構成を試行錯誤して見つけている。現像ギャップPGの広さは、ハーフトーン画像上でのムラの発生に影響を及ぼす。現像ギャップPGが広すぎると、現像スリーブ7から感光体40へ向けて現像電界が届かず、廻り込み電界等になりやすくなる。そして、トナーが画像部に均一に付着せず、特にハーフトーン画像でムラとなるのである。このハーフトーン画像上でムラが生じる場合を画像の粒状性が悪いという。通常、画像にボソツキがあると粒状性も悪くなるが、ボソツキがなくても粒状性が悪い場合もあり、より高品質な画像を得ようとする場合は、粒状性を良好にすることが望まれる。
さらに、本実施形態においては、転写手段においても画像の劣化が小さく抑えられるようにしている。図3に示すように、この一次転写部は、反時計方向に回転する感光体40と、複数本のローラ14、15、16に架設されて矢示X方向に移動する転写体としての中間転写ベルト10とを備えている。中間転写ベルト10の裏面側(転写面と反対面側)に従動回転自在に内接し、図で上方へ付勢することにより中間転写ベルト10の表面側(転写面側)(図3で上側)を感光体40に圧接させてニップ部Nを形成するテンションローラ12も備えている。また、ニップ部最下流点Aで中間転写ベルト10の裏面側に接触して時計方向に従動回転する転写手段としての転写ローラ13を備えている。この転写ローラ6にバイアス電圧を印加する転写バイアス電源13aが設けられている。なお、上記の転写ローラ13の硬度は、アスカーC硬度で50以下としている。
中間転写ベルトの材料としては、ポリイミドを用いている。このポリイミドは、次に示すように製造される。ポリアミック酸の溶液中にカーボンブラックを分散させ、その分散液を金属ドラムに流入して乾燥させる。その後、金属ドラムから剥離したフィルムを高温度下で伸長させてポリイミドフィルムを形成し、適当な大きさに切り出してポリイミド樹脂からなる無端状のベルトとした。フィルム成形は一般的な方法に従って、カーボンブラックを分散したポリマー溶液を円筒金型に注入し、100〜200℃に加熱しつつ円筒金型を回転させて遠心成形によりフィルム状に成膜した。このようにして得られたフィルムを半硬化した状態で脱型して鉄芯に被せ、300〜450℃でポリイミド化反応を進行させ硬化させて中間転写ベルト10を得るようにした。このとき、カーボン量、焼成温度、硬化速度等を変更してベルト裏面の表面抵抗率が1×1010〜1×1013Ω/□、好ましくは1×1010〜1×1012Ω/□となるように調整した。なお、抵抗値の測定に際しては、温度23℃,湿度50%の環境でハイレスタUP(MCP−HT450)高抵抗率計(三菱化学製)によって測定した値である。プローブは同社のURSプローブ(MCP−HTP14)を用い、印加電圧は500Vとした。
中間転写ベルトの裏面の表面抵抗率を1×1010〜1×1013Ω/□とすることで、転写電界の幅を狭くでき、ニップ部N以外で転写電界が形成されるのを抑制することができる。この結果、ニップ部N以外で感光体上のトナー像が中間転写ベルトに転写されることが抑制され、転写チリなどの画像不良を防ぐことができる。このように、中間転写ベルト10が感光体と密着しているニップ部のみで感光体上のトナー像が中間転写ベルトに転写されるので、感光体上のトナー像を乱すことなく、そのまま中間転写ベルトに転写することができる。また、表面抵抗率を1×1013Ω/□以下とすることで、中間転写ベルト裏面に電荷が蓄積され、異常放電を引き起こすことが抑制できる。これにより、異常放電による画像不良を防止することができ、良好な粒状性を得ることができる。さらに、表面抵抗率を1×1012Ω/□以下とすることで、異常放電による画像不良をより確実に防止することができ、良好な粒状性を得ることができる。
以下に、本発明に関する特徴を有する場合にどのような効果が得られるかについて、上記構成要件を満足する実施例とそうでない比較例とをそれぞれ複数挙げて以下に説明する。但し、本発明はここで挙げる実施例に限定されるものではない。
先ず、後ほど示す実施例、比較例で使用した画像形成装置であるフルカラープリンタの各種設定条件は以下のとおりである。
<実施例プリンタ設定条件>
感光体線速: 350[mm/sec]
感光体径: 60[mm]
現像スリーブ/感光体線速比: 2
汲み上げ量: 50[mg/cm
現像スリーブ径: Φ25[mm]
主極角度: 6[°]
主極磁束密度(P1): 120[mT]
主極下流側極磁束密度(P2): 110[mT]
帯電電位VD: −600[V]
露光後電位VL: −60[V]
現像バイアスVb: −430[V]
<比較例プリンタ設定条件>
感光体線速: 350[mm/sec]
感光体径: 60[mm]
現像スリーブ/感光体線速比: 2
汲み上げ量: 50[mg/cm
現像スリーブ径: Φ25[mm]
主極角度: 6[°]
主極磁束密度(P1): 120[mT]
主極下流側極磁束密度(P2): 110[mT]
帯電電位VD: −420[V]
露光後電位VL: −60[V]
現像バイアスVb: −250[V]
尚、磁束密度の測定方法は、磁力分布測定器(株式会社エクセル・システムプロダクト製3次元磁気測定装置)、ガウスメータ((株)エー・デー・エス製)を用い、スリーブ突き当て方式で測定した。
また、現像スリーブ7はV溝加工されたものである。また、磁性ドクタ9は剛性であると共に磁性を有する材料である。
また、実施例と比較例に用いた磁性キャリアは、以下のものである。
<実施例磁性キャリア>
アクリル樹脂溶液(固形分50[重量%]) 56.0部
グアナミン溶液(固形分77[重量%]) 15.6部
アルミナ粒子(0.3[μm]、固有抵抗1014[Ω・cm])160.0部
トルエン 900部
ブチルセロソルブ 900部
これらをホモミキサーで10分間分散して被覆膜形成溶液を調合し、芯材として所定の平均粒径の焼成フェライト粉を用い、膜厚0.15[μm]になるようにスピラコーター(岡田精工社製)により塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて150[℃]で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き100[μm]の篩を用いて解砕し、キャリアとした。
尚、実施例磁性キャリアのコート膜に含まれる粒子の粒子径D=0.3[μm]と結着樹脂膜厚h=0.15[μm]の比D/hは2である。
<比較例磁性キャリア>
アクリル樹脂溶液(固形分50[重量%]) 56.0部
グアナミン溶液(固形分77[重量%]) 15.6部
トルエン 900部
ブチルセロソルブ 900部
これらをホモミキサーで10分間分散して被覆膜形成溶液を調合し、芯材として所定の平均粒径の焼成フェライト粉を用い、膜厚0.15[μm]になるようにスピラコーター(岡田精工社製)により塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて150[℃]で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き100[μm]の篩を用いて解砕し、キャリアとした。
また、上記結着樹脂膜厚の測定は、透過型電子顕微鏡にてキャリア断面を観察することにより、キャリア表面を覆う被覆膜を観察することができるため、その膜厚の平均値をもって膜厚とした。
尚、比較例キャリアのコート膜には粒子を含んでいない。よって、実施例磁性キャリアで示したコート膜に含まれる粒子の粒子径Dと結着樹脂膜厚hの比D/hは、比較例キャリアには適用できない。
上記プリンタの設定条件、及び表1に示す実施例1〜5及び比較例1〜17の各種条件パターンで画像形成を行った。その画像をボソツキ画像、文字周辺抜け、粒状性、キャリア付着の4つの観点で評価した結果を同じく表1に示す。バイアスで「DC」としたものは現像電界としてDCバイアスのみを印加したもの、「AC」としたものがDCバイアスにACバイアスを重畳したものである。ACバイアスは、周波数:4.5[kHz]、Vpp:0.9[kV]、Duty:35である。
尚、磁性キャリアの飽和磁化は、次の方法で測定している。測定装置は、BHU−60型磁化測定装置(理研測定製)を用いる。測定試料を約1.0g秤量し、内径7[mm]φ、高さ10[mm]のセルにつめ、この装置にセットする。測定は印加磁場を徐々に加え1kOeまで変化させ、1kOe磁場中における磁化を求める。
評価結果の、「◎」は非常に良い、「○」は良い、「△」は悪い、「×」は非常に悪いという評価を示すし、[○]以上が許容範囲である。表1のうち、実施例1〜5、及び比較例10は、本発明の適用範囲に入るものである。ただし、比較例10は、実施例とはせず比較例として記載している。この比較例10を含めた比較例1〜17が実施例に対する比較例である。
Figure 2005233989
表1の結果より、次のことが分かる。キャリア付着は磁性キャリアの飽和磁化によって影響を受けやすく、飽和磁化が66未満の比較例6、9、12、15で発生している。この他、静抵抗が低い10[Ω・cm]となっている比較例11、17でも発生している。キャリア付着が発生するか否かは、飽和磁化が影響し、場合によって静抵抗も影響していることが分かる。
ボソツキは、現像バイアスとしてACバイアスを印加する場合に発生しやすく、重畳バイアスを用いた比較例1〜5で発生している。ただ、重畳バイアスを用いていても、磁性キャリアの飽和磁化が低めである比較例12、15では発生していない。これら2つの比較例は、上記したようにキャリア付着が発生するため好ましくない。また、ボソツキの発生は磁性キャリアの静抵抗によっても影響を受けやすく、静抵抗が低い10[Ω・cm]となっている比較例11、17では、現像バイアスにDCバイアスしか用いていないにもかかわらずボソツキが発生している。
図4は、キャリア付着防止のために磁性キャリアの飽和磁化を高めの70[emu/g]にした場合Aと、従来のように低めの60emu/gにした場合Bとでボソツキ画像の発生状態の違いを調べた結果を示すグラフである。このグラフは、いずれも重畳バイアスを印加し印加バイアス200[V]ごとにその実抵抗をとっている。尚、実抵抗の測定は、次のようにして行った。図5は、実抵抗測定装置の概略構成図である。この図に示すように、現像スリーブ107に電源からバイアスを印加して磁気ブラシを形成させる。この現像スリーブに対向する感光体として治具感光体(アルミ製)108を使用し、現像スリーブ107−感光体108間距離が0.35[mm]となるようそれぞれ配置する。現像スリーブ107を回転させ、現像スリーブ107にDCバイアスを印加する。そして、治具感光体108に流れこんだ電流をマルチメータにより測定し、抵抗値に換算する。表2は、図4の測定結果を示したものである。
Figure 2005233989
表2及び図4にに示す結果より、バイアスを印加したときの実抵抗は磁性キャリアの飽和磁化の高さによって違いがある。飽和磁化が高いAの方が、飽和磁化の低いBよりも低い印加電圧で測定不能な状態、即ちブレイクダウンした。ここで、ブレイクダウンとは、実抵抗が低くなりすぎて測定不能となるほどの大電流が流れることである。また、飽和磁化を高くすると、磁気ブラシ1本1本が太く、短くなることが目視観察より確認できた。これより、飽和磁化が高い場合、キャリア同士が密に集合して磁気ブラシを形成するため、現像領域における、実抵抗が低くなり、電荷がリークしやすくなってボソツキが発生すると分かった。
ボソツキの発生原因にキャリアの静抵抗が低すぎることも関係しているため、磁性キャリアのコート層などで静抵抗を高めにすることが考えられる。そして、ACバイアスでもリークしないようにすることができる。しかし、静抵抗が高すぎると、文字周辺抜けが悪化する場合がある。ここで、静抵抗とは、セル中にパッキング状態にした状態で測定する抵抗値である。そして磁性キャリアを抵抗計測平行電極:ギャップ2[mm]の電極間に投入し、直流バイアスを印加し30[sec]後の抵抗値をハイレジスト計で計測した値を体積抵抗率に変換した値である。比較例7、13では、1000[V]印加したときの静抵抗が1015[Ω・cm]であり、いずれも文字周辺抜けが「×」となっている。一方、比較例3、6など1000[V]印加したときの静抵抗が1014[Ω・cm]のものでは、いずれも文字周辺抜けが「○」となっている。これにより、文字周辺抜けを許容範囲に抑えるためにはキャリアの静抵抗はあまり高くしすぎないことが望ましい。尚、静抵抗と前記実抵抗との間には違いがある場合があり、静抵抗はパッキング状態での抵抗、実抵抗は磁気ブラシ状態での抵抗である。
以上のように、磁性キャリアの静抵抗は、低すぎるとボソツキが発生する恐れがあり、電荷注入によるキャリア付着が発生する恐れもある。一方、高すぎると、文字周辺抜けなどの異常画像が悪化する恐れがあり、画質の面ではできるだけ低くしたい。更に、現像バイアスにACバイアスを印加すると、印加電圧が大きいためDCバイアスのみに比して、静抵抗値設定範囲の下限を高くしなければならなくなる。よって、現像バイアスをDCバイアスのみとすることでACバイアスを印加するのに比較して、静抵抗を低めに設定することが可能となり、文字周辺抜けなどの異常画像が許容範囲を越えないような抵抗に設定することが可能となる。
次に、高画質な画像のもう1つの観点である粒状性を良好にするための構成と実施例について説明する。粒状性に影響を及ぼす条件の1つである現像ギャップGPを次のような条件にしている。現像ギャップPGが広すぎると、現像スリーブ7から感光体8へ向けて現像電界が届かず、再び現像スリーブ表面に戻る廻り込み電界等になりやすくなる。そして、トナーが画像部に均一に付着せず、特にハーフトーン画像でムラとなって粒状性が悪化する。そこで、粒状性を良好にするために、現像ギャップPGを比較的狭い0.4[mm]以下に設定している。尚、現像ギャップPGは狭くすると、文字周辺抜けやベタ・ライン付着量比(ベタパッチ部のトナー付着量とライン部付着量の比であり、1に近いほど良い)などを改善する効果があることは知られている。しかし、現像ギャップPGを小さくし過ぎるとギャップの微妙な変動で現像剤を挟んで現像スリーブ7と感光体8とが接触したり、その間にトナーが挟まれてパッキング状態になり現像スリーブ7にトナーが固着したりする恐れがある。現像ギャップの下限は0.2[mm]にしており、これは一般的な現像ギャップの下限である。
比較例10と16においては、現像ギャップPGを0.5[mm]と広くしており、粒状性が「×」である。また、基本的にボソツキのあるものは、粒状性も悪くなる。これに対して、実施例1〜5では、いずれも現像ギャップPGを0.2[mm]以上0.4[mm]以下としており、現像電界が感光体8の画像部に均一に届くため、粒状性が良好となる。尚、粒状性には磁性キャリアやトナーの粒径も関係し、本実施形態のように小粒径トナーを用いる構成では、更に粒状性が良好となる。
また、磁性キャリアとして少なくとも結着樹脂と粒子を有するコート膜を有し、粒子径Dと結着樹脂膜厚hが1<[D/h]<10の範囲であるものを用いた。飽和磁化が高い磁性キャリアを用いると、ドクタの上流側(スリーブ回転方向で上流側)の現像剤保持量が多くなり、現像剤に対して非常に高ストレスがかかる。このため、現像剤寿命(キャリア膜削れ、キャリア表面へのトナーの融着によるキャリア表面汚染等)が短くなる。しかし、本発明においては、粒子径Dと結着樹脂膜厚h上記の関係にある上記のようなキャリアを使用し、キャリアの高寿命化に対して改善効果を顕著にする。
この磁性キャリアは、被覆膜に比べ粒子の方が凸となるので、現像剤を摩擦帯電させるための攪拌により、トナーとの摩擦あるいはキャリア同士の摩擦で、結着樹脂への強い衝撃を伴う接触を緩和することができる。これにより、帯電発生箇所である結着樹脂の膜削れ、トナー融着によるキャリア汚染を防止し、キャリア寿命を大幅に向上させることが可能となる。[D/h]が1以下の場合、粒子は結着樹脂中に埋もれてしまうため、粒子を添加した意味がなくなり効果が著しく低下して好ましくない。[D/h]が10以上の場合、粒子と結着樹脂との接触面積が少ないため充分な拘束力が得られず、またこの粒子が脱離しやすくなってしまうため好ましくない。また、トナーの帯電立ち上げ性を良好にするために、剛性かつ磁性を有するドクタなどを使用した場合には、さらに改善効果が顕著である。磁性ドクタを使用した場合、ドクタ部の現像剤保持量がさらに多くなるため、非常にストレスが大きくなるためである。ここで、磁性ドクタとは、鉄、ステンレス等の金属材料からなるものに限らず、フェライト、マグネタイト等の磁性粒子を配合した樹脂材料で構成することも可能である。さらに、ドクタ自体を磁性材料で構成することなく、磁性材料で構成された金属板等の別部材をドクタに直接もしくは間接的に固定する構成とすることによっても同様の効果を得ることができる。
図5は、本実施形態に用いた1<[D/h]<10であるキャリアC1と、比較例キャリアC2とを用いた場合それぞれについて、ランニング時における帯電量の変化を始めの帯電量を1としたときの割合で示した結果である。帯電量の低下は、ランニング時におけるキャリアへのトナースペントなどに起因するものである。帯電量は、低下率が始めの帯電量の0.8以下、即ち低下率が20%を越えると画像上問題が発生する。図4より、1<[D/h]<10であるキャリアC1では、ランニング枚数が100K枚でも帯電量は始めの0.8を上回っていた。これに対して比較例キャリアC2では、ランニング枚数が100K枚に達する前に帯電量が始めの0.8以下になった。この結果、粒子径(D)と結着樹脂膜厚(h)が1<[D/h]<10である少なくとも結着樹脂と粒子を有するコート膜を有する本実施例キャリアは、トナースペントに起因する帯電量低下を抑えることができる。尚、D/hの値の上限は、粒子の脱離回避の面でより好ましくは5である。
さらに、中間転写ベルトの裏面の表面抵抗率を1×1010〜1×1013Ω/□とした。中間転写ベルトの裏面の表面抵抗率を1×1010〜1×1013Ω/□とすることで、転写電界の幅を狭くでき、ニップ部N以外での転写を抑制して、転写チリなどの画像不良を防ぐことができる。よって、一次転写手段での粒状性の劣化を極力抑えることができる。また、図3に示すように、転写ローラを中間転写ベルトの移動方向に対してニップ部Nよりも下流側に設けている。これにより、ニップ部Nの上流側の転写電界を小さくすることができる。よって、中間転写ベルトが感光体に十分密着していないニップ部Nより上流で転写が行われないので、ドット再現性が悪くなり、粒状性が悪化することがない。
図7は、裏面の表面抵抗率が異なる5種類の中間転写ベルトを用いて実際に画像形成を行い、得られた画像から転写チリと放電跡の評価を行った結果である。転写チリの評価は、5段階にランク分けして行い、評価ランク4を良好な画像を得ることができる許容限界とした。放電跡の評価は、「問題なし」、「許容限界」、「許容不可」の3段階にランク分けして行なった。図7の実線は、転写チリの評価結果であり、その下にプロットされた「○」、「△」、「×」は、放電跡の評価結果である。なお、「○」は、上記「問題なし」を示し、「△」は、上記「許容限界」を示し、「×」は、「許容不可」を示す。
図7からわかるように、中間転写ベルトの裏面の表面抵抗率を1×1010Ω/□未満だと、放電跡は「○」で問題ないが、転写チリのランクが4未満となり、良好な画像を得ることができなかった。中間転写ベルトの裏面の表面抵抗率を1×1012Ω/□以上となると、転写チリランクは5となり、画像のドット再現性が良い画像が得られるようになるので、感光体上のトナー像をそのまま中間転写ベルトに転写することができる。しかし、中間転写ベルトの裏面の表面抵抗率を1×1013Ω/□を越えると、放電跡が許容不可「×」となった。これにより、中間転写ベルトの裏面の表面抵抗率を1×1010〜1×1013Ω/□とすることで、転写チリや放電跡を抑え、ドット再現性が良い良好な画像を得ることができることがわかる。すなわち、感光体上のトナー像を乱すことなくそのまま中間転写ベルトに転写することができる。さらに、中間転写ベルトの裏面の表面抵抗率を1×1010〜1×1012Ω/□とすることで、放電跡を問題ないレベルにすることができ、より感光体上のトナー像を乱すことなくそのまま中間転写ベルトに転写することができることがわかる。
上記実施形態では、中間転写ベルトについて説明したが、これに限定されるものではない。トナー画像が転写される転写体の表面抵抗を1×1010〜1×1013とすれば、同様の効果を得ることができる。例えば、転写紙の表面抵抗を1×1010〜1×1012Ω/□とすれば、転写紙に転写される画像を乱すことなく転写することができる。
以上、本実施形態では、磁性キャリアの重量平均粒径を20[μm]以上60[μm]以下、飽和磁化を66[emu/g]以上100[emu/g]以下、1000[V]印加時の静抵抗を10[Ω・cm]以上1014[Ω・cm]以下としている。また、現像バイアスをDCバイアスのみとしている。更に、転写体としての中間転写ベルトの感光体上のトナー像が転写される転写面と反対側(裏側)の表面抵抗を1×1010〜1×1013Ω/□としている。これによって、高画質化のために小粒径キャリアを用いても、キャリア付着を抑制し、ボソツキ画像と文字周辺抜けを共に許容範囲内に抑えることができる。その結果、感光体上に良好な画像を形成することができる。また、一次転写時の転写チリや放電跡を共に抑制し、転写画像を得ることができる。その結果、感光体上に形成された良好なトナー画像を乱すことなくそのまま転写体である中間転写ベルトに転写することができ、画像形成装置から出力される画像を高品位にすることができる。尚、本実施形態においては、主極磁束密度(P1)を120[mT]、主極下流側極磁束密度(P2)を110[mT]としている。しかし、この値に限定するものではなく、何れの磁極においても磁束密度がこれ以上であれば本件発明の効果を得ることができる。
また、現像ギャップPGを0.2[mm]以上0.4[mm]以下とすることで、画像の粒状性も良好となる。
また、粒子径(D)と結着樹脂膜厚(h)が1<[D/h]<10である少なくとも結着樹脂と粒子を有するコート膜を有するキャリアを使用している。これによって、キャリア表面へのトナー融着に伴う帯電量低下が小さくなり、現像剤の高寿命化が達成できる。また、現像ギャップPGが比較的狭い0.4[mm]以下であり、この現像ギャップを通過する現像剤にかかるストレスが高い本実施形態のプリンタにこの磁性キャリアを用いている。これによって、狭い現像ギャップを通過するために現像剤に高ストレスがかかり寿命が低下することを改善することができ、より効果的である。
また、現像剤の量を規制する現像剤規制部材を剛体かつ磁性を有する磁性ドクタ9aとしているので、トナーの帯電立ち上げ性を良好にすることができる。
さらに、中間転写ベルトの感光体上のトナー像が転写される転写面と反対側(裏側)の表面抵抗率を1×1010〜1×1012Ω/□とすることで、放電跡を問題ないレベルにすることができ、より高品位な画像を得ることができる。
また、転写ローラを中間転写ベルトの移動方向に対してニップ部Nよりも下流側に設けている。よって、ニップ部Nの上流側の転写電界を小さくすることができ、中間転写ベルトが感光体に十分密着していないニップ部Nより上流で転写が行われない。これにより、中間転写ベルトが十分密着しているニップ部Nで転写が行われるようになり、ドット再現性が向上し、転写画像の粒状性が向上する。よって、感光体上の良好な画像をより忠実に転写することができる。その結果、高品位な画像を得ることができる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 本実施形態に係る画像形成装置に用いる現像装置の概略構成図。 本実施形態に係る画像形成装置の一次転写部の概略構成図。 磁性キャリアの飽和磁化とボソツキ画像の発生状態の関係を調べた結果を示すグラフ。 実抵抗測定装置の概略構成図。 実施例キャリアC1と、比較例キャリアC2とそれぞれについて、ランニング時における帯電量の変化を示したグラフ。 転写チリと放電跡の発生状態の関係を調べた結果を示すグラフ。
符号の説明
1 現像装置
2 トナーホッパ
3 トナー送流装置
4 現像剤収容部
5 第1攪拌スクリュ
6 第2攪拌スクリュ
7 現像スリーブ
10 中間転写ベルト
13 転写ローラ
40 感光体

Claims (7)

  1. 像担持体に担持された静電潜像を、現像剤担持体上に担持されたトナーとキャリアからなる二成分現像剤中のトナーを現像電界の作用によりトナー像化し、該像担持体上のトナー像を転写電界の作用により転写体に転写させる画像形成方法において、上記キャリアの重量平均粒径が20[μm]以上60[μm]以下、同じくキャリアの1kOe磁場中における飽和磁化が66[emu/g]以上100[emu/g]以下、該キャリアへ1000[V]のバイアスを印加した時の該磁性キャリアの静抵抗が10[Ω・cm]以上1014[Ω・cm]以下、上記現像電界がDCバイアスのみであり、上記転写体の表面抵抗が1010[Ω/□]以上1013[Ω/□]以下であることを特徴とする画像形成方法。
  2. 請求項1の画像形成方法において、上記像担持体と上記現像剤担持体との間隙が0.2[mm]以上0.4[mm]以下であることを特徴とする画像形成方法。
  3. 請求項1または2の画像形成方法において、上記キャリアが少なくとも結着樹脂と粒子を有するコート膜を有し、該粒子径Dと該結着樹脂膜厚hが1<[D/h]<10であることを特徴する画像形成方法。
  4. 請求項1、2または3の画像形成方法において、上記現像剤担持体上に担持された二成分現像剤の量を、磁性を有する材料からなる現像規制部材で規制することを特徴とする画像形成方法。
  5. 請求項1、2、3または4の画像形成方法において、上記転写体の表面抵抗が1010[Ω/□]以上1012[Ω/□]以下であることを特徴とする画像形成方法。
  6. 請求項1、2、3、4または5の画像形成方法において、上記転写体移動方向に対して、上記像担持体と上記転写体とが対向する位置より下流側から転写バイアスを印加して、上記像担持体上のトナー像を転写体に転写させることを特徴とする画像形成方法。
  7. 表面に静電潜像を担持する像担持体と、内部に固定された磁界発生手段を有し、表面上にキャリアとトナーとからなる2成分現像剤を担持して回転する現像スリーブからなる現像剤担持体と、該像担持体と該現像剤担持体との間に現像電界を発生させる現像電界発生手段とを有し、該像担持体上の静電潜像を、該現像剤担持体上に担持された二成分現像剤中のトナーを用いて該現像電界の作用により該像担持体に担持された静電潜像をトナー像化する現像装置と、該像担持体上のトナー像が転写される中間転写体と、該像担持体上のトナー像を転写電界の作用により該転写体に転写させる転写手段とを備えた画像形成装置において、上記キャリアの重量平均粒径が20[μm]以上60[μm]以下、同じくキャリアの1kOe磁場中における飽和磁化が66[emu/g]以上100[emu/g]以下、該キャリアへ1000[V]のバイアスを印加した時の該磁性キャリアの静抵抗が10[Ω・cm]以上1014[Ω・cm]以下、上記現像電界がDCバイアスのみであり、上記中間転写体の表面抵抗が1010[Ω/□]以上1013[Ω/□]以下であることを特徴とする画像形成装置。
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JP2007078798A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP2013200547A (ja) * 2012-02-23 2013-10-03 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007078798A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
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