JP2007078525A - バッテリ状態管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】種類の異なるバッテリについて、その開放電圧の変化に対する内部抵抗の変化態様を統一的に扱うことができるバッテリの状態管理方法を提供する。
【解決手段】時間T1と時間T0との差に応じて、特性K1を補正する。具体的には、容量試験で実際に使用した放電電流値をI0(この例では9.6A)、本来使用すべきであった放電電流値をIr(この例では9.2A)、各時間tでの開放電圧値をV0(t)、各時間tでの出力電圧値をV(t)として、式(8)により、補正後の出力電圧値V(t)’を算出する。図9には、補正後の出力電圧値V(t)’が特性K2として表されている。図9に示した例ではI0>Irであるため、特性K1が全体的にΔVだけ増加方向に補正された特性K2が得られることとなる。
【選択図】図9

Description

本発明は、車両に搭載されるバッテリ(本明細書では、鉛バッテリのことを指す)の状態を管理するバッテリ状態管理方法に関する。
バッテリの内部抵抗を加味してバッテリの状態管理を行う場合、内部抵抗はバッテリの開放電圧(充電残量)等によって変化するため、状態管理を正確に行うためには内部抵抗の開放電圧等に対する依存特性を予め知っておく必要がある。なお、バッテリの開放電圧はそのときの充電残量と相関関係がある。
しかし、従来では、バッテリは種類(容量、グレード、メーカ等)の違いがあるため、これらの影響によりバッテリの内部抵抗の開放電圧等に対する依存特性を統一的に扱うことが困難で、バッテリの種類ごとに内部抵抗の特性を評価して、条件設定等を行う必要があった。
そこで、本発明の解決すべき課題は、種類の異なるバッテリについて、その開放電圧の変化に対する内部抵抗の変化態様を統一的に扱うことができるバッテリの状態管理方法を提供することである。
第1の発明に係るバッテリ状態管理方法は、車両に搭載されるバッテリの状態を管理するバッテリ状態管理方法であって、略満充電状態にあるバッテリを対象として、バッテリ容量試験についての試験規格に準拠した所定レベルの電流値の放電を行わせつつ、時間経過に伴う前記バッテリの出力電圧の推移を計測し、前記放電の開始時から前記出力電圧の値が所定の降下基準電圧値に到るまでの所要時間を計測し、前記所要時間と前記試験規格に準拠した基準時間との差に応じて、前記バッテリの前記放電の進行に伴って計測した一連の前記出力電圧の値を増減補正し、前記出力電圧の値が増減補正された前記出力電圧の変化態様に基づいて、バッテリの開放電圧の変化に対する内部抵抗の変化態様を導出し、その導出した内部抵抗の変化態様に基づいてバッテリの状態管理を行うことを特徴とする。
第2の発明に係るバッテリ状態管理方法は、車両に搭載されるバッテリの状態を管理するバッテリ状態管理方法であって、略満充電状態にあるバッテリを対象として、バッテリ容量試験についての試験規格に準拠した所定レベルの電流値の放電を行わせつつ、時間経過に伴う前記バッテリの出力電圧の推移を計測し、前記放電の開始時における前記バッテリの実測開放電圧値と、所定の放電開始時基準開放電圧値との差に応じて、前記出力電圧の推移における前記放電の開始時からの経過時間を増減補正し、前記経過時間が増減補正された前記出力電圧の変化態様に基づいて、バッテリの開放電圧の変化に対する内部抵抗の変化態様を導出し、その導出した内部抵抗の変化態様に基づいてバッテリの状態管理を行うことを特徴とする。
第3の発明に係るバッテリ状態管理方法は、車両に搭載されるバッテリの状態を管理するバッテリ状態管理方法であって、略満充電状態にあるバッテリを対象として、バッテリ容量試験についての試験規格に準拠した所定レベルの電流値の放電を行わせつつ、時間経過に伴う前記バッテリの出力電圧の推移を計測し、前記放電の開始時における前記バッテリの実測開放電圧値と、所定の放電開始時基準開放電圧値との差に応じて、前記出力電圧の推移における前記放電の開始時からの経過時間を増減補正し、前記放電の開始時から前記出力電圧の値が所定の降下基準電圧値に到るまでの所要時間を計測し、前記所要時間と前記試験規格に準拠した基準時間との差に応じて、前記バッテリの前記放電の進行に伴って計測した一連の前記出力電圧の値を増減補正し、前記経過時間と前記出力電圧の値とが増減補正された前記出力電圧の変化態様に基づいて、バッテリの開放電圧の変化に対する内部抵抗の変化態様を導出し、その導出した内部抵抗の変化態様に基づいてバッテリの状態管理を行うことを特徴とする。
第1の発明に係るバッテリ状態管理方法によれば、放電の開始時から出力電圧の値が所定の降下基準電圧値に到るまでの所要時間を計測し、所要時間と試験規格に準拠した基準時間との差に応じて、バッテリの放電の進行に伴って計測した一連の出力電圧の値を増減補正する。そのため、バッテリの容量のバラツキの影響を抑制した状態で、バッテリの開放電圧の変化に対する内部抵抗の変化態様を統一的に扱うことができる。
第2の発明に係るバッテリ状態管理方法によれば、放電の開始時におけるバッテリの実測開放電圧値と、所定の放電開始時基準開放電圧値との差に応じて、出力電圧の推移における放電の開始時からの経過時間を増減補正する。そのため、バッテリの容量のバラツキの影響を抑制した状態で、バッテリの開放電圧の変化に対する内部抵抗の変化態様を統一的に扱うことができる。
第3の発明に係るバッテリ状態管理方法によれば、放電の開始時におけるバッテリの実測開放電圧値と、所定の放電開始時基準開放電圧値との差に応じて、出力電圧の推移における放電の開始時からの経過時間を増減補正する。また、放電の開始時から出力電圧の値が所定の降下基準電圧値に到るまでの所要時間を計測し、所要時間と試験規格に準拠した基準時間との差に応じて、バッテリの放電の進行に伴って計測した一連の出力電圧の値を増減補正する。そのため、バッテリの容量のバラツキの影響を抑制した状態で、バッテリの開放電圧の変化に対する内部抵抗の変化態様を統一的に扱うことができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
<全体説明>
本実施形態に係るバッテリ状態管理方法の要部について説明する前に、本実施形態に係るバッテリ状態管理方法が適用されるバッテリ状態管理装置の全体的な構成について説明する。
<原理説明>
まず、このバッテリ状態管理装置におけるバッテリ状態の評価原理について説明する。
図1は、劣化状況及び充電残量の異なるバッテリについて開放電圧(バッテリが実質的に放電を行っていないときの出力電圧)とエンジン始動時の下限電圧(エンジン始動時の放電によりバッテリの出力電圧が低下したときのその最低電圧であり、本発明に係る放電時電圧に相当する)とを試験により計測した計測結果を示すグラフである。その横軸は各放電試験におけるエンジン始動時放電開始前のバッテリの開放電圧値に対応し、縦軸は各放電試験におけるエンジン始動時放電中のバッテリの下限電圧値に対応している。また、図1中の曲線G1は新品(実質的に新品であればよい(以下同様))のバッテリについての計測結果に基づいて描いたものであり、曲線G2〜G4は使用されてある程度劣化したバッテリについての計測結果に基づいて描いたものであり、曲線G2,G3,G4の順にバッテリの使用期間が長くなり劣化が進んでいる。なお、充電終了時(エンジン停止時)から一定時間経過時の開放電圧値を用いることにより、バッテリ1の放電特性取得や状態評価等の精度がより向上する。
図1のグラフより、バッテリの劣化が進むにつれて対応する曲線G1〜G4がグラフの概ね右方向(又は右下方向)にシフトしていることが分かる。特に、下限電圧値が所定の基準レベル(例えば、9V)以下の領域では、曲線G1を基準とした曲線G2〜G4の右方向へのシフト量が対応するバッテリの劣化の進みに応じて増加する傾向にあることが分かる。これより、曲線G1に対応した新品のバッテリのエンジン始動時放電特性(各充電残量に応じた各放電電圧値に対するエンジン始動時放電中の下限電圧値)を導出しておけば、これを基準としてバッテリの状態評価を行うことができる。
しかし、エンジン始動時にバッテリに接続される負荷の状況は、車種ごとに大きく相違する。このため、従来の手法を適用して、曲線G1に対応するバッテリのエンジン始動時放電特性を取得しようとすると、例えば、ある一定の基準条件の下で曲線G1に対応するバッテリのエンジン始動時放電特性を試験により検出し、その放電特性に対し、車種ごとに設定した調節パラメータを用いて微調整を行うこととなる。
そこで、本願発明者は、その従来手法の課題に着目し、車体固有の調節パラメータ等を使用することなく、車体固有のエンジン始動時の負荷状況を反映したバッテリのエンジン始動時放電特性等を自動的に取得できるようにすべく、対策を行った。その原理は以下の通りである。
図2は、バッテリのエンジン始動時の放電特性について説明するためのグラフであり、図2のグラフ中の曲線G1は図1の曲線G1に対応している。図3に示すように、エンジン始動時にバッテリ1に接続されるエンジン始動時負荷LS(バッテリの内部抵抗以外の負荷であって、スタータ、その他の抵抗要素等を含む)の抵抗値をRSとし、バッテリ1の内部抵抗値をRBとし、バッテリ1の開放電圧値をVOとし、バッテリ1にエンジン始動時負荷LSを接続して放電を行わせた際の出力電圧の最低値である下限電圧値をVLとすると、これらのパラメータRS,RB,VO,VLの間には、次の関係が成り立つ。
Figure 2007078525
この式(1)をVLについて解くと次のようになる。
Figure 2007078525
この式(2)において、内部抵抗値RBが開放電圧値VO(すなわち、バッテリ1の充電残量)により変化しないと仮定すると、エンジン始動時負荷LSの抵抗値RSは開放電圧値VOの値に依らず一定であるため、図2のグラフの座標系の原点を通る直線G5に対応した式(値VO,VLの比例関係を表す式)が得られる。
実際には、式(2)における内部抵抗値RBは開放電圧値VO(バッテリ1の充電残量)の減少に伴って増加するため、下限電圧値VLの低下割合は、曲線G1のように開放電圧値VOの減少に伴って増大するようになっている。すなわち、図2のグラフの曲線G1の直線G1からの縦軸マイナス方向への乖離量が開放電圧値VOの減少に伴って徐々に大きくなるのは、開放電圧値VOの減少に伴う部抵抗値RBの増加によるものであるということができる。
そこで、本願発明者は、開放電圧値VO(バッテリ1の充電残量)の減少に伴うバッテリ1の内部抵抗値RBの増加割合は、新品のバッテリ1であればどのバッテリ1についてもほぼ共通した特性であることに着目し、その特性を有効に利用することにより、新品のバッテリ1のエンジン始動時負荷LSに対する車両固有の放電特性を容易に検出することが可能であることに思い至った。
すなわち、新品のバッテリ1における開放電圧値VOの減少に伴う内部抵抗値RBの増加割合に関する情報を予め取得してシステムに記憶させておき、工場での車両組立完成時、出荷時、車両がエンドユーザに引き渡されたとき、又はエンドユーザ引き渡し後一定期間内などのバッテリ1が新品の状態にあるときに、バッテリ1に対するエンジン始動時負荷LSを用いた放電特性(基準となる充電残量における新品のバッテリ1の開放電圧値VOとエンジン始動時負荷LSを接続した際の下限電圧値VL)の計測により、図2のグラフ上における車両固有の1つの計測点を取得し、その計測点と予め記憶された内部抵抗値RBの増加割合に関する情報とに基づいて、新品のバッテリ1のエンジン始動時負荷LSに対する車両固有の放電特性を取得できることが分かった。なお、前記車両固有の計測点については、複数回の計測を行って得られた計測結果について平均化(加重平均を含む)等の数値処理を施したものを利用してもよく、その場合、計測時のバッテリ1の開放電圧(充電残量)の値に応じて開放電圧が最大の計測点について優先的に利用したり、加重平均の寄与度を大きくする等の方法が考えられる。
より具体的には、まず、新品のバッテリ1の充電残量が満充電状態(実質的に満充電状態であればよい(以下同様))であるときの開放電圧値VOIF及び内部抵抗値RBIFと、充電残量が低下したときの各開放電圧値VOIにおける内部抵抗値RBIのRBIFに対する変化率(RBI/RBIF)とを試験により計測する。そして、新品のバッテリ1の開放電圧値VOIの変化に対する内部抵抗値RBIの変化率(RBI/RBIF)を、開放電圧値VOIを変数とした関数(例えば、式(3)のような関数)として近似的に求め、その関数に関する情報を予めシステムに記憶させておく。あるいは、その変形例として、各開放電圧値VOIの値とそれに対応する内部抵抗値RBIの変化率(RBI/RBIF)の各値とをデータテーブルにして予めシステムに記憶させるようにしてもよい。なお、各開放電圧値VOIにおける内部抵抗値RBIの変化率(RBI/RBIF)の具体的な計測方法については後述する。
Figure 2007078525
次に、工場での車両組立完成時等のバッテリ1が新品状態にあり、かつ、バッテリ1が満充電状態であるときに、開放電圧値(初期基準放電電圧値)VOIFと、そのバッテリ1のエンジン始動時負荷LSを接続した際のバッテリ1の下限電圧値(初期基準下限電圧値)VLIFとを計測する。バッテリ1が満充電状態であるか否かの判定は、例えばバッテリ1の開放電圧値を計測し、その値が満充電状態に対応した所定の基準レベル以上になっているか否かを判定することにより行われる。なお、上述の如く、初期基準放電電圧値VOIF及び初期基準下限電圧値VLIFの計測を複数回行ってそれらを平均等したものを利用してもよい。
この初期基準放電電圧値VOIF及び初期基準下限電圧値VLIFについての計測結果と、上式(3)の関数(又はそれと同等なデータテーブル)を用いることにより、車両に搭載された新品のバッテリ1のエンジン始動時負荷LSに対する開放電圧値VOIの変化に伴う下限電圧値VLIの変化を示す関係式は、次式で与えられる。
Figure 2007078525
ここで、上式(4)中のパラメータVLKは、図2のグラフの直線G5上における開放電圧値がVOIであるときの下限電圧値であり、下記の式(5)により与えられる。
Figure 2007078525
式(4)の関係式の導出は、例えば次のようにして行われる。すなわち、上式(1)の関係を図2のグラフにおける座標点PFについて当てはめることを考えた場合、開放電圧値がVOIFのとき(満充電時)の内部抵抗値RBをRBIFとすると、次の関係式(6)が得られる。
Figure 2007078525
また、上式(1)の関係を図2のグラフにおける座標点PIについて当てはめることを考えた場合、開放電圧値がVOIのときの内部抵抗値RBが上式(3)よりRB=f(VOI)・RBIFとして得られるため、次の関係式(7)が得られる。
Figure 2007078525
よって、関係式(6)の右辺を関係式(7)の左辺のパラメータ(RS/RBIF)に代入したものをパラメータVLIについて解くと、上記関係式(4)が得られる。
上式(6)の関係式は、別の観点から見ると、図2のグラフの直線G5を基準として、直線G5上の点を、上式(3)の関係により与えられるその点における開放電圧値VOIに応じたバッテリ1の内部抵抗値の変化率の変化態様に応じたシフト量で縦軸マイナス方向にシフトさせることにより、各充電残量(各開放電圧値VOI)における下限電圧値VLIを導出している。
このように導出した開放電圧値VOIと下限電圧値VLIとの関係に関する情報は、車両固有のエンジン始動時負荷LSの抵抗値RSが反映されているため、この情報を用いることにより、車両固有の負荷環境等を反映したバッテリ1の状態評価を行うことができる。
ここで、図2のグラフ中の値VOIE,VLIEは、新品のバッテリ1が充電残量ゼロ(実質的に充電残量がゼロであればよい(以下同様))のときの開放電圧値及び下限電圧値にそれぞれ対応している。また、値VOIF,VOIEの具体例は、例えば12.8V,11.9Vである。
次に、新品のバッテリ1における開放電圧値VOの減少に伴う内部抵抗値RBの増加割合に関する情報の取得方法について概略的に説明する。すなわち、本実施形態では、種類の異なる複数の満充電状態の新品のバッテリ1に、JIS規格に準拠した一定電流値を放電させつつ、そのときのバッテリ1の出力電圧の推移を計測し、その計測結果に基づいて後述する標準化処理及び平均化処理を施すことにより、バッテリ1の種類の違いや個体差による特性の違いやバラツキが標準化及び平均化されたバッテリ1の放電特性データを取得する(この標準化及び平均化された放電特性データの取得方法についての詳細な内容は後述する)。図4のグラフ中の曲線G7は、そうして標準化及び平均化されたバッテリ1の出力電圧の推移を示すものであり、グラフ中の値VAFは放電開始前の満充電状態のバッテリ1の出力電圧値(開放電圧値)であり、前述の値VOIFに対応している。値VAEはバッテリ1の充電残量ゼロに対応する放電終了時の開放電圧値であり、前述の前述の値VOIEに対応している。また、値VBFは放電開始直後のバッテリ1の出力電圧値であり、値VBEはバッテリ1の充電残量ゼロに対応する放電終了時の出力電圧値であり、値TEは充電残量ゼロに対応する放電終了時の時間を示している。また、直線G8は、放電による充電残量の減少に伴って変化するバッテリ1の開放電圧の推移を直線で近似したものである。また、このグラフ中のハッチングを付した領域が、充電残量の減少に伴うバッテリ1の内部抵抗値RBの増加の影響を反映している部分であり、図2及び後述する図5のグラフのハッチングを付した領域に対応している。
なお、上記の値VAF,VAEは、後述する複数の新品のバッテリ1を用いて行う標準放電特性データ取得の試験に伴って、各バッテリ1の放電前(満充電時)及び放電完了後(充電残量ゼロ時)の開放電圧値の値を計測したものを平均して用いるのが望ましい。あるいは、別個の試験を行って値VAF,VAEを決定するようにしてもよい。
続いて、図4のグラフにおける曲線G7上における点と直線G8上における点とのグラフの縦軸方向に沿った差の大きさは、その時点におけるバッテリ1の内部抵抗値RBに比例するため、放電開始時(満充電時)における値VAFと値VBFとの差D2と、放電の過程の直線G8上の各点と曲線G7上の各点との差D3との比率(D3/D2)により、各開放電圧値VOにおける内部抵抗値RBの変化率(RB/RBF)を導出することができる。図5のグラフ中の曲線G9は、そのように導出した開放電圧値VOの変化に対する内部抵抗値RBの変化率(RB/RBF)を示しており、この曲線G9に基づいて前述の式(3)が決定される。
次に、図6を参照して、上式(4),(5)の関係式(又はその関係式と等価な開放電圧値VOIと下限電圧値VLIとを対応付けたデータテーブル)を用いたバッテリ1の状態(劣化度合い及び充電残量)の評価原理について説明する。
まず劣化度合いの評価原理について説明する。図6のグラフ中の曲線G1は、上述のように、予めシステムに記憶させた上式(4),(5)の関係式(又はその関係式と等価な開放電圧値VOIと下限電圧値VLIとを対応付けたデータテーブル)と、上述の初期基準開放電圧値VOIF及び初期基準下限電圧値VLIFとを用いて導出したものである。この図6の曲線G1及び値VOIF,VLIFに関する情報は、システムに記憶されてバッテリ1の状態評価に用いられる。
そして、バッテリ1の使用が開始されている状態において、バッテリ1の劣化度合いを評価する際には、エンジン始動時におけるエンジン始動時負荷LSがバッテリ1に接続される前の開放電圧である使用後開放電圧値VORと、エンジン始動時負荷LSがバッテリ1に接続されたときの下限電圧である使用後下限電圧値VLRとが計測される。このとき、バッテリ1の充電残量は満充電状態である必要はない。
続いて、図6のグラフの曲線G1上における下限電圧値が使用後下限電圧値VLRと等しい値であるときの開放電圧値を対応基準開放電圧値VOSとして導出し、予め記憶された初期基準開放電圧値VOIFとその対応基準開放電圧値VOSとの差である第1の差分値D11と、初期基準開放電圧値VOIFと使用後開放電圧値VORとの差である第2の差分値D12とを比較することにより、その時点におけるバッテリ1の劣化度合いが検出される。
この検出原理は、前述の図1を用いて説明したバッテリ1の劣化度合いが小さいほどグラフ上の計測点(VO,VL)は曲線G1に近づくように略左方向にシフトするという特性を利用したものである。すなわち、バッテリ1の劣化度合いが小さいほど図6のグラフ上の計測点P11(VOR,VLR)は、対応する曲線G1上の座標点P12に近づいてゆくようになっており、その計測点P11の座標点P12に対する近づき度合いに基づいてバッテリ1の劣化度合いを評価するようになっている。
次に、充電残量の評価原理について説明する。充電残量の評価も、劣化度合いの評価と同様に、図6のグラフの曲線G1で表されるバッテリ1が新品のときの放電電圧と下限電圧との関係を用いて行われ、充電残量の評価の際に、使用後開放電圧値VORと使用後下限電圧値VLRとが計測される。なお、記憶部17には、上式(3)の内部抵抗変化率の取得に伴って取得された新品のバッテリ1の充電残量ゼロのときの開放電圧である最低基準開放電圧値VOIEが初期設定として予め記憶されている。
そして、劣化度合いの評価のときと同様にして図6のグラフの曲線G1上における下限電圧値が使用後下限電圧値VLRと等しい値であるときの開放電圧値を対応基準開放電圧値VOSとして導出する。そして、使用が開始されているその時点におけるバッテリ1の充電残量がゼロのときを想定したときの開放電圧である最低使用後開放電圧値VOREを、次のようにして導出する。すなわち、予め取得された初期基準開放電圧値VOIFから最低基準開放電圧値VOIEを引いた値D13に対する初期基準開放電圧値VOIFから最低使用後開放電圧値VOREを引いた値D14の比が、初期基準開放電圧値VOIFから対応基準開放電圧値VOSを引いた値D11に対する初期基準開放電圧値VOIFから使用後開放電圧値VORを引いた値D12の比と等しくなるようにして導出して、最低使用後開放電圧値VOREを導出する。
そして、初期基準開放電圧値VOIFと最低使用後開放電圧値VOREとの差である第3の差分値D21と、使用後開放電圧値VORと最低使用後開放電圧値VOSとの差である第4の差分値D22とを比較することにより、その時点におけるバッテリ1の充電残量を検出するようになっている。
この検出原理は、バッテリ1の充電残量が満充電状態から減少するのに従って、図6のグラフの横軸に平行な仮想線L1上における計測点P11に対応した座標点P21が、満充電残量に対応する座標点P22側から充電残量ゼロ状態に対応する座標点P23側に近づく特性を利用したものである。
<装置構成>
図7は、本発明の一実施形態に係るバッテリ状態管理方法が適用されるバッテリ状態管理装置のブロック図である。このバッテリ状態管理装置は、図7に示すように、電流センサ11、電圧センサ(電圧検出手段)13、処理部15、記憶部17及び出力部19を備えて構成されており、車両に搭載されたバッテリ1の状態を管理する。
電流センサ11は、バッテリ1に対する電流の入出力量を検出する。電圧センサ13は、バッテリ1の出力電圧を検出する。処理部15は、CPU等を備えて構成され、バッテリ1の管理のために各種の情報処理動作(制御動作も含む)を行う。記憶部17は、メモリ等により構成され、処理部15が行う各種の情報処理動作に必要な情報等が記憶されている。出力部19は、バッテリ1の状態の判定結果等を出力するためのものである。
<全体の所定動作>
まず、このバッテリ状態管理装置の全体的な処理動作について、図8を参照して説明する。処理部15は、ステップS1でイグニッションスイッチ(以下、「IGスイッチ」という)21がオンされるのに伴って、ステップS2で初期充電残量の検出動作を行う。この検出動作では、バッテリ1の開放電圧が電圧センサ13を介して計測され、その開放電圧の計測値に基づいてバッテリ1のエンジン始動前の充電残量(初期充電残量)が検出される。このとき、バッテリ1が満充電状態であるか否かの判定も行われる。なお、ここで計測されたバッテリ1の開放電圧は後述のステップS5のエンジン始動時状態判定又はステップS6の基準放電特性導出処理に用いられる。
処理部15は、続くステップS3でスタータ23が駆動されて図示しないエンジンが始動されるのに伴って、ステップS4でバッテリ1の基準放電特性の導出処理の要否が判断される。すなわち、車両の組立完成後、基準放電特性の導出処理がまだ行われていない場合には、ステップS6に進み基準放電特性導出処理が行われ、導出処理が既に行われている場合には、ステップS5に進みエンジン始動時状態判定処理が行われる。この基準放電特性の導出が既に行われているか否かの判断は、例えば上式(4),(5)に関する関係式(又はそれと等価なデータテーブル)が記憶部17に記憶されているか否かを判断することにより行われる。また、この基準放電特性の導出は、車両組立完成時等に実質的に1回行えば、バッテリ1を交換するまでは行う必要がない。ステップS6での基準放電特性導出処理又はステップS5での始動時状態判定処理が行われると、ステップS7に進み始動後劣化判定処理が行われる。なお、基準放電特性導出処理及び始動時状態判定処理の具体的内容については後述する。
そして、処理部15は、続くステップS7でエンジン始動後劣化判定動作を行う。この始動後劣化判定動作では、エンジン始動後の充電により満充電(又はそれに近い状態)になったバッテリ1への電流流入状況を電流センサ11を介して検出し、その電流流入状況に基づいてバッテリ1の劣化度が判定される。
また、処理部15は、続くステップS8でバッテリ1に対する充電制御(バッテリ1の充電残量管理)を行う。この充電制御では、電流センサ11の計測電流値を積算することにより、エンジン始動時等の所定の基準時からバッテリ1から放電された全電流量が逐次検出され、その検出結果に基づいてバッテリ1に対して行うべき充電量を決定するようになっている。これによって、走行中におけるバッテリ1の充電残量が所定範囲内に維持されるようになっている。充電量の制御は、例えば、図示しないオルタネータの発電量(出力電圧等)を制御することにより行われる。
このステップS7,S8のエンジン始動後劣化判定動作及び充電制御は、エンジンが停止されるまで繰り返し継続される。
<基準放電特性導出処理>
ここでは、上述の図8のステップS6で行われる基準放電特性処理について説明する。この基準放電特性導出処理の前提として、記憶部17には、新品のバッテリ1の開放電圧値VOIの変化に対する内部抵抗値RBIの変化率(RBI/RBIF)を近似的に表す開放電圧値VOIを変数とした上式(3)のような関数に関する情報(又はそれと等価な開放電圧値VOIと各開放電圧値VOIにおける内部抵抗値RBIの変化率(RBI/RBIF)とを対応付けたデータテーブルに関する情報)を記憶させておく必要がある。
処理部15は、ステップS2での検出によりバッテリ1が満充電状態にある場合にのみ、この基準放電特性導出処理を行うようになっており、仮にバッテリ1が満充電状態でない場合には、その導出処理を行うことなく、例えばステップS7の処理に進むようになっている。そして、次回のエンジン始動時にバッテリ1が満充電状態となっていれば、そのときにステップS6にて基準放電特性導出処理が行われるようになっている。
この導出処理では、上述の如く、エンジン始動時負荷LSがバッテリ1に接続された際の下限電圧値が初期基準下限電圧値VLIFとして電圧センサ13を介して計測され、この初期基準下限電圧値VLIFと直前のステップS2で計測された開放電圧である初期基準開放電圧値VOIFと、上式(3)(又は上式(3)と等価なデータテーブル)とを用いて、車両固有のエンジン始動時負荷LSに対する新品のバッテリ1の基準放電特性が導出される。すなわち、新品のバッテリ1の基準放電特性は、開放電圧値VOIの変化に伴う下限電圧値VLIの変化を示す上式(4)の関係式として導出される。但し、式(4)中のパラメータRLKは上式(5)で与えられる。
本実施形態では、このようにして導出した新品のバッテリ1における開放電圧値VOIの変化と下限電圧値VLIの変化との関係を関係式(4),(5)の形で記憶部17に保存するようになっているが、関係式(4),(5)と実質的に等価なデータテーブル(縦軸及び横軸に開放電圧及び下限電圧をとった2次元座標上の曲線G1を表す座標情報)の形で記憶部17に保存するようにしてもよい。
この基準放電特性導出処理では、その導出処理に用いた初期基準開放電圧値VOIF及び初期基準下限電圧値VLIFが記憶部17に保存されるようになっている。
<始動時状態判定処理>
次に、上述の図8のステップS5で行われる始動時状態判定処理について説明する。なお、この始動時状態判定処理は、バッテリ1の充電残量によらずに実行されるが、ステップS6の基準放電特性導出処理が完了していることが前提条件となっている。
この始動時状態判定処理では、上述の如く、エンジン始動時負荷LSがバッテリ1に接続された際の下限電圧値が使用後下限電圧値VLRとして電圧センサ13を介して計測され、この使用後下限電圧値VLRと、直前のステップS2で計測された開放電圧である使用後開放電圧値VORと、ステップS6の基準放電特性導出処理により取得されて記憶部17に記憶されている情報とに基づいて、その時点におけるバッテリ1の劣化度合い及び充電残量が判定される。
まず劣化度合いの判例処理について説明する。まず、記憶部17に記憶されている関係式(4),(5)によって表される図6のグラフの曲線G1上における下限電圧値が使用後下限電圧値VLRと等しい値であるときの開放電圧値が対応基準開放電圧値VOSとして導出される。あるいは、式(4),(5)における変数VLIに使用後下限電圧値VLRを代入したときの変数VOIの値を対応基準開放電圧値VOSとして導出する。
続いて、記憶部17に記憶された初期基準開放電圧値VOIFとその対応基準開放電圧値VOSとの差である第1の差分値D11と、初期基準開放電圧値VOIFと使用後開放電圧値VORとの差である第2の差分値D12とを比較することにより、その時点におけるバッテリ1の劣化度合いが検出される。例えば、第1の差分値D11に対する第2の差分値D12の比率(図6のハッチングを付した部分C1が対応)に基づいてバッテリ1の劣化度合いが検出される。
次に充電残量の判定処理について説明する。この判定処理では、劣化度合いの判定処理により取得された使用後下限電圧値VLR及び対応基準開放電圧値VOSを利用して処理が行われる。
続いて、その時点におけるバッテリ1の充電残量ゼロを想定したときの開放電圧である最低使用後開放電圧値VOREが、次のようにして導出される。すなわち、予め取得された初期基準開放電圧値VOIFから初期設定により記憶部17に記憶された最低基準開放電圧値VOIEを引いた値D13に対する、初期基準開放電圧値VOIFから最低使用後開放電圧値VOREを引いた値D14の比が、初期基準開放電圧値VOIFから対応基準開放電圧値VOSを引いた値D11に対する初期基準開放電圧値VOIFから使用後開放電圧値VORを引いた値D12の比と等しくなるようにして、最低使用後開放電圧値VOREが導出される。
そして、初期基準開放電圧値VOIFと最低使用後開放電圧値VOREとの差である第3の差分値D21と、使用後開放電圧値VORと最低使用後開放電圧値VOSとの差である第4の差分値D22とが比較されることにより、その時点におけるバッテリ1の充電残量が検出するようになっている。例えば、第3の差分値D21に対する第2の差分値D22の比率(図6のハッチングを付した部分C2が対応)に基づいてバッテリ1の充電残量が検出される。
<標準放電特性データの取得方法>
次に、本実施形態に係るバッテリ状態管理方法におけるバッテリ1の標準的な放電特性データの取得方法について説明する。
まず、本実施形態では、満充電状態にある新品の複数のバッテリ1について、バッテリ容量試験に関するJIS規格(JIS D 5301)に対応した所定の電流値を放電させつつ、バッテリ1の出力電圧を計測するという試験を行う。この試験は、バッテリ1の種類の違いや個体差による特性のバラツキを平均化して、実際に車両に搭載される種々のバッテリ1についての平均的な特性データを取得するため、容量、グレード、メーカ等の種類の異なる種々のバッテリ1について行うのが望ましく、また同一種類内のバッテリ1についても複数のバッテリ1について試験を行うのが望ましい。
ここで、JIS規格(JIS D 5301)の容量試験とは、満充電状態のバッテリ1を対象として、バッテリ1の出力電圧が所定の降下基準電圧値(10.5V)に降下するまで、そのバッテリ1の規格容量に応じた一定電流値(5時間率電流(0.2CA)、例えば規格容量が48Ahのバッテリ場合は48×0.2=9.6A)の放電を行わせ、出力電圧が降下基準電圧値に到達するまでの放電開始時からの経過時間を計測するというものである。本実施形態では、出力電圧の計測間隔は、例えば1秒間隔で行われる。
以下、バッテリ1の規格容量が48Ahである場合を例にとり説明する。
<出力電圧値の補正処理>
図9は、バッテリ容量試験の第1の試験結果を示すグラフである。横軸は時間tであり、横軸の時間T0は、5時間つまり18000秒に相当する。縦軸は出力電圧V(t)であり、縦軸のV1は降下基準電圧(10.5V)に相当し、V2は開放電圧(12.8V)に相当する。バッテリ1に関する容量試験の結果は、特性K1として表している。また、特性Lは、放電開始時から試験終了時までの開放電圧値の遷移を、直線で近似して表したものである。
バッテリ1の実際の容量が規格容量どおりの48Ahであれば、出力電圧V(t)は、時間T0において降下基準電圧値V1まで降下するはずである。しかし、特性K1で示すように、バッテリ1は、時間T0よりも早い時間T1において降下基準電圧値V1まで降下している。これは、製品のバラツキ等に起因して、バッテリ1の実際の容量が48Ahよりも小さかったことを意味する。つまり、実際の容量は48Ahより小さいにも拘わらず、9.6Aの放電電流で放電を行わせたために、時間T0よりも早い時間に出力電圧V(t)が降下基準電圧値V1まで降下したのである。
バッテリ1の実際の容量は、時間T1と電流値9.6Aとを乗算することにより求めることができ、例えばその値が46Ahであったとすると、本来はバッテリ1は46×0.2=9.2Aの放電電流を使用して容量試験を行うべきであったこととなる。
そこで本実施形態では、時間T1と時間T0との差に応じて、特性K1を補正する。具体的には、容量試験で実際に使用した放電電流値をI0(この例では9.6A)、本来使用すべきであった放電電流値をIr(この例では9.2A)、各時間tでの開放電圧値をV0(t)、各時間tでの出力電圧値をV(t)として、下記式(8)により、補正後の出力電圧値V(t)’を算出する。
Figure 2007078525
図9には、補正後の出力電圧値V(t)’が特性K2として表されている。図9に示した例ではI0>Irであるため、特性K1が全体的にΔVだけ増加方向に補正された特性K2が得られることとなる。
図10は、バッテリ容量試験の第2の試験結果を示すグラフである。図9に示した例とは逆に、バッテリ1は、時間T0よりも遅い時間T2において降下基準電圧値V1まで降下している。これは、バッテリ1の実際の容量が48Ahよりも大きかったことを意味する。つまり、実際の容量は48Ahより大きいにも拘わらず、9.6Aの放電電流で放電を行わせたために、時間T0よりも遅い時間に出力電圧V(t)が降下基準電圧値V1まで降下したのである。
時間T2と電流値9.6Aとの乗算により求めたバッテリ1の実際の容量が例えば50Ahであったとすると、本来はバッテリ1は50×0.2=10Aの放電電流を使用して容量試験を行うべきであったこととなる。
そこでこの場合も上記と同様に、式(8)によって特性K1を補正する。図10には、補正後の出力電圧値V(t)’が特性K3として表されている。図10に示した例ではI0<Irであるため、特性K1が全体的にΔVだけ減少方向に補正された特性K3が得られることとなる。
<経過時間の補正処理>
図11は、バッテリ容量試験の第3の試験結果を示すグラフである。縦軸Y1は出力電圧V(t)であり、V1は降下基準電圧(10.5V)に相当し、V2は基準開放電圧(12.8V)に相当し、V3はバッテリ1の実際の初期開放電圧(放電開始時の開放電圧)に相当する。横軸は時間tであり、横軸の時間T3は、出力電圧V(t)が降下基準電圧V1まで降下するまでの、放電開始時(時間t=0)からの時間に相当する。バッテリ1に関する容量試験の結果は、特性K1として表している。また、特性Lは、放電開始時から試験終了時までの開放電圧値の遷移を、直線で近似して表したものである。
縦軸Y1に着目すると、製品のバラツキや充放電の繰り返し等に起因して、バッテリ1の初期開放電圧V3は、基準開放電圧V2よりも高くなっている。
そこで本実施形態では、初期開放電圧V3と基準開放電圧V2との差に応じて、以下のような補正を行う。まず、特性L上で開放電圧値が基準開放電圧V2に等しくなる点を割り出し、その点を通る新たな縦軸Y2を規定する。そして、縦軸Y2と横軸との交点に対応する時間T4を求め、その求めた時間T4によって、容量試験における放電開始時から各時点までの経過時間を補正する。図11に示した例では縦軸Y2が縦軸Y1よりも横軸のプラス方向に規定されているため、例えば、時間T5をT5−T4に補正し、時間T3をT3−T4に補正する。換言すれば、実際の容量試験で得られた特性K1の全体から、縦軸Y2よりも左側の部分(破線で示した部分)を削除する補正が行われたことに等しい。
図12は、バッテリ容量試験の第4の試験結果を示すグラフである。縦軸Y1のV4は、バッテリ1の実際の初期開放電圧(放電開始時の開放電圧)に相当する。図11に示した例とは逆に、製品のバラツキ等に起因して、バッテリ1の初期開放電圧V4は、基準開放電圧V2よりも低くなっている。
そこで本実施形態では、初期開放電圧V4と基準開放電圧V2との差に応じて、以下のような補正を行う。まず、特性Lを横軸のマイナス方向に直線的に延長する。次に、その延長した特性L上で開放電圧値が基準開放電圧V2に等しくなる点を割り出し、その点を通る新たな縦軸Y3を規定する。そして、縦軸Y3と縦軸Y1との距離を時間に換算した時間T6を求め、その求めた時間T6によって、容量試験における放電開始時から各時点までの経過時間を補正する。また、特性Lと同様に特性K1も、縦軸Y3に向けて直線的に延長する。図12に示した例では縦軸Y3が縦軸Y1よりも横軸のマイナス方向に規定されているため、例えば、時間T7をT7+T6に補正し、時間T3をT3+T6に補正する。換言すれば、実際の容量試験で得られた特性K1,Lに、縦軸Y1よりも左側の部分を追加する補正が行われたことに等しい。
なお、以上の説明では、出力電圧値の補正処理と経過時間の補正処理とを別々に説明したが、容量試験の一つの結果に対して、両補正処理を併せて行うことも可能である。
そして、本実施形態では、上記のようにして得られた種類の違いや個体差について平均化されて標準化された新品のバッテリ1の放電特性(標準化されたバッテリ1の放電に伴う出力電圧V(t)の推移に関するデータ)を用いて、標準的な新品のバッテリ1における出力電圧値V(t)の減少に伴う内部抵抗値RBの増加割合に関する情報を取得するようになっている。なお、出力電圧V(t)の推移に関するデータに基づいて内部抵抗値RBの増加割合を導出する方法については上述の通りである。
<まとめ>
以上のように、本実施形態によれば、バッテリ容量試験についてのJIS規格に準拠した所定レベルの電流値の放電を行わせつつ、時間経過に伴うそのバッテリ1の出力電圧の推移を計測し、その計測結果を平均化して取得したバッテリ1の放電特性データに基づいてバッテリ1の状態管理を行うため、容量、グレード等の種類の異なるバッテリ1や、種類は同じであっても個体差のあるバッテリ1について、その出力電圧の変化に対する内部抵抗値の変化態様を統一的に扱うことができ、その結果、バッテリ1の種類ごとに内部抵抗の特性評価や条件設定等を行う必要がない。
また、図9,10に示したように、放電開始時から出力電圧V(t)の値が所定の降下基準電圧値V1に到るまでの所要時間T1,T2を計測し、所要時間T1,T2と試験規格に準拠した基準時間T0との差に応じて、バッテリ1の放電の進行に伴って計測した一連の出力電圧V(t)の値を増減補正する。そのため、バッテリ1の容量のバラツキの影響を抑制した状態で、バッテリ1の開放電圧の変化に対する内部抵抗の変化態様を統一的に扱うことができる。
また、図11,12に示したように、放電開始時におけるバッテリ1の実測開放電圧値V3,V4と、所定の放電開始時基準開放電圧値V2との差に応じて、出力電圧V(t)の推移における放電開始時からの経過時間T3,T5,T7を増減補正する。そのため、バッテリ1の容量のバラツキの影響を抑制した状態で、バッテリ1の開放電圧の変化に対する内部抵抗の変化態様を統一的に扱うことができる。
また、放電試験の放電開始後所定時間経過における各バッテリ1の出力電圧の値VOである実測初期値VSMに基づいて放電開始時の出力電圧値VOについての標準化処理を行うため、放電開始直後の出力電圧の不安定な振る舞いの影響を受けることなく、標準化を行うことができる。
また、新品のバッテリ1の充電残量の変化に応じた開放電圧の変化に対するバッテリ1の内部抵抗の変化率は、バッテリ1のグレード等が異なってもほぼ共通しているため、その内部抵抗変化率と、車両組立完成時等における車両固有のエンジン始動時負荷LSに対するバッテリ1の満充電時の電圧降下特性とにより、バッテリ1の状態評価の基準となる新品状態のバッテリ1の車両固有の放電特性を、各車種固有のパラメータ設定を行うことなく、自動的に取得することができ、バラメータ設定のための人的及び装置的コストを軽減できるとともに、同一車種内の車両個体差によるバラツキにも容易に対応できる。
また、上述の如く、バッテリ1の基準放電特性と、各評価時点におけるエンジン始動時の放電によるバッテリ1の放電特性とに基づいて劣化度合い及び充電残量を評価することにより、車種の違いや車両個体差に対するパラメータ設定等の特別な対策を行うことなく、簡単な演算処理により的確にバッテリ1の劣化度合い及び充電残量を検出することができる。
また、バッテリ1の充電残量に依存することなく、各時点におけるバッテリ1の劣化度合いを検出することができるとともに、バッテリ1の劣化度合いに依存することなく、各時点におけるバッテリ1の充電残量を検出することができる。
また、本実施形態では、バッテリ1の放電時電圧値としてエンジン始動時の放電が行われた際におけるバッテリ1の出力電圧の最低値が用いられるため、バッテリ1の特性を有効に表す放電時電圧値を容易かつ確実に取得することができるとともに、バッテリ1の状態評価のための特別な放電をバッテリ1に行わせる必要がなく、またバッテリ1のエンジン始動能力を的確に評価することができる。なお、この点についての変形例として、バッテリ1のエンジン始動時の放電ではなく他の負荷による放電を用いてバッテリ1の放電特性を検出するようにしてもよい。また、放電時電圧値として放電時のバッテリ1の出力電圧の最低値を用いたが、例えば放電開始時から所定の微小時間経過後の出力電圧値を放電時電圧値として用いるようにしてもよい。
また、新品状態のバッテリ1の放電特性を取得する際のバッテリ1の充電残量の基準として、満充電状態が用いられるため、バッテリ1の充電残量を容易かつ正確に基準状態に設定することができ、その結果、バッテリ1の放電特性を容易かつ正確に検出することができる。この点について、他の充電残量レベルを基準として新品のバッテリ1の放電特性を取得するようにしてもよい。
<変形例>
なお、上述の実施形態によるバッテリ1の状態評価の手法は、各評価時におけるバッテリ1の下限電圧値VLRが高くなるほど信頼性が低下する傾向にあるため、評価結果の信頼性確保のため、下限電圧値VLRが所定の基準レベル以下である場合にのみバッテリ1の劣化度合い及び充電残量の判定を行うようにしてもよい。
また、上述の実施形態に係る図7の装置構成にバッテリ1の温度を計測する温度センサを追加し、バッテリ1の温度を考慮した状態評価を行うようにしてもよい。より具体的には、例えば、各温度における新品のバッテリ1の開放電圧と下限電圧との関係を表す2次元座標情報(この場合、温度を含めて考慮すると3次元座標情報ということもできる)を導出し、それに基づいてその時点の温度における状態評価を行う方法や、温度に依存するパラメータ(開放電圧、下限電圧等)の値を温度補正(例えば、標準温度の値に補正)して状態評価を行うようにしてもよい。
劣化状況及び充電残量の異なるバッテリについて開放電圧とエンジン始動時の下限電圧とを試験により計測した計測結果を示すグラフである。 バッテリのエンジン始動時の放電特性について説明するためのグラフである。 エンジン始動時にバッテリに接続される負荷とバッテリの内部抵抗との関係を模式的に示す回路図である。 JIS容量試験を利用して新品のバッテリの放電時の出力電圧の推移を計測し、そのデータについて所定の平均化処理等を施して得られるデータのグラフである。 放電に伴う開放電圧の変化に対する内部抵抗変化率の推移を示すグラフである。 導出したバッテリのエンジン始動時の放電特性に基づいてバッテリの状態評価を行う原理を説明するためのグラフである。 本発明の一実施形態に係るバッテリ状態管理装置のブロック図である。 図7のバッテリ状態管理装置の全体的な処理動作を示すフローチャートである。 バッテリ容量試験の第1の試験結果を示すグラフである。 バッテリ容量試験の第2の試験結果を示すグラフである。 バッテリ容量試験の第3の試験結果を示すグラフである。 バッテリ容量試験の第4の試験結果を示すグラフである。
符号の説明
1 バッテリ
11 電流センサ
13 電圧センサ
15 処理部
17 記憶部
19 出力部
21 IGスイッチ
23 スタータ

Claims (3)

  1. 車両に搭載されるバッテリの状態を管理するバッテリ状態管理方法であって、
    略満充電状態にあるバッテリを対象として、バッテリ容量試験についての試験規格に準拠した所定レベルの電流値の放電を行わせつつ、時間経過に伴う前記バッテリの出力電圧の推移を計測し、
    前記放電の開始時から前記出力電圧の値が所定の降下基準電圧値に到るまでの所要時間を計測し、
    前記所要時間と前記試験規格に準拠した基準時間との差に応じて、前記バッテリの前記放電の進行に伴って計測した一連の前記出力電圧の値を増減補正し、
    前記出力電圧の値が増減補正された前記出力電圧の変化態様に基づいて、バッテリの開放電圧の変化に対する内部抵抗の変化態様を導出し、その導出した内部抵抗の変化態様に基づいてバッテリの状態管理を行うことを特徴とする、バッテリ状態管理方法。
  2. 車両に搭載されるバッテリの状態を管理するバッテリ状態管理方法であって、
    略満充電状態にあるバッテリを対象として、バッテリ容量試験についての試験規格に準拠した所定レベルの電流値の放電を行わせつつ、時間経過に伴う前記バッテリの出力電圧の推移を計測し、
    前記放電の開始時における前記バッテリの実測開放電圧値と、所定の放電開始時基準開放電圧値との差に応じて、前記出力電圧の推移における前記放電の開始時からの経過時間を増減補正し、
    前記経過時間が増減補正された前記出力電圧の変化態様に基づいて、バッテリの開放電圧の変化に対する内部抵抗の変化態様を導出し、その導出した内部抵抗の変化態様に基づいてバッテリの状態管理を行うことを特徴とする、バッテリ状態管理方法。
  3. 車両に搭載されるバッテリの状態を管理するバッテリ状態管理方法であって、
    略満充電状態にあるバッテリを対象として、バッテリ容量試験についての試験規格に準拠した所定レベルの電流値の放電を行わせつつ、時間経過に伴う前記バッテリの出力電圧の推移を計測し、
    前記放電の開始時における前記バッテリの実測開放電圧値と、所定の放電開始時基準開放電圧値との差に応じて、前記出力電圧の推移における前記放電の開始時からの経過時間を増減補正し、
    前記放電の開始時から前記出力電圧の値が所定の降下基準電圧値に到るまでの所要時間を計測し、
    前記所要時間と前記試験規格に準拠した基準時間との差に応じて、前記バッテリの前記放電の進行に伴って計測した一連の前記出力電圧の値を増減補正し、
    前記経過時間と前記出力電圧の値とが増減補正された前記出力電圧の変化態様に基づいて、バッテリの開放電圧の変化に対する内部抵抗の変化態様を導出し、その導出した内部抵抗の変化態様に基づいてバッテリの状態管理を行うことを特徴とする、バッテリ状態管理方法。
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