JP2007075062A - タブレット - Google Patents

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Abstract

【課題】 直接打錠する際の圧縮成形性に劣るローヤルゼリーの粉末を高い濃度で含有しつつ、高い硬度を実現させることが可能なタブレットを提供する。
【解決手段】 タブレットは、ローヤルゼリーの粉末及び加工デンプンの粉末を含み、直接打錠により製造されてなる。加工デンプンの粉末は、多孔質化デンプン粉末又は造粒デンプン粉末であることが好ましく、多孔質化デンプン粉末であることが特に好ましい。タブレットは、ローヤルゼリーの粉末を50〜80質量%、加工デンプンの粉末を10〜50質量%の濃度で含有することが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ローヤルゼリーの粉末を含有するタブレットに関する。
例えば、機能性食品素材としてのローヤルゼリー粉末をタブレットにする場合、賦形剤の配合量をできるだけ少なくすることにより、ローヤルゼリー粉末の濃度(含有量)を高め、該機能性食品素材を効率よく多量に摂取することが可能となる。しかしながら、ローヤルゼリー粉末の場合、打錠する場合の圧縮成形性が極めて悪いことが広く知られている。このため、ローヤルゼリー粉末を高い割合で含有させたタブレットでは、適度な硬度が得られず、タブレットの摩損、割れ、欠け等を生じやすいという問題があったため、タブレット中でのローヤルゼリー粉末の濃度を高めることは困難であった。
このような問題を解決するために、例えば特許文献1には、ビール酵母粉末やローヤルゼリー粉末のような粉末活性成分を可溶性食物繊維とともに造粒して顆粒状とした後に打錠する食品組成物の製造方法が開示されている。この製造方法によれば、粉末活性成分を造粒した後に打錠することにより、タブレット中に50質量%以上の高い濃度で粉末活性成分を含有させた場合でも、タブレットが適切な硬度となるうえ、ビール酵母粉末のような成形性の悪い物質を高含有させた場合に起こる、タブレット低硬度、タブレットの摩損、割れ、欠け等を防止することができる。
また、特許文献2には、ローヤルゼリー粉末のような圧結着性成分を含む原料粉体に、食品用カルシウム原料粉体及びコラーゲン原料粉体を混合して直接打錠するタブレットの製造方法が開示されている。この製造方法では、打錠時の圧縮成形において、原料粉体又はその中に含まれる圧結着性成分が、打錠機の臼や杵に結着(スティッキング)するといった不具合の発生を抑えることができるため、つやがあり、かつ凹凸がない表面を備えたタブレットを得ることができる。さらに、この製造方法では、各種賦形剤や潤沢剤を用いずに、栄養素材のみを用いた場合でも、スティッキングの問題を生じることなく、所定の硬度を有する高品質のタブレットを製造することができる。特に、この製造方法は、タブレット中に60質量%以上の高い濃度でローヤルゼリー粉末を含有させることができる点で優れた方法である。なお、この製造方法では、デンプン等の賦形機能を有するものが含有されていないことが好ましいが、30質量%未満の濃度で含有されていても構わない。
特開2003−250488号公報 特開2002−238471号公報
ところが、特許文献1の製造方法では、造粒する工程を必要とするため、製造効率が悪く、製造コストの上昇を招いてしまうという欠点があった。
本発明者らは、このような従来技術に存在する問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、直接打錠する際の圧縮成形性に劣るローヤルゼリーの粉末に加工デンプンの粉末を配合することにより、スティッキングのような打錠障害を抑えつつ、高い硬度を有するタブレットを製造することに成功した。さらに、本発明者らは、ローヤルゼリーの粉末に関して、様々な賦形剤との組合せを検討したところ、加工デンプンの粉末と組合された場合に飛躍的に高い硬度を有するタブレットの製造を可能にすることを見出した。加えて、加工デンプンの粉末に関して、直接打錠する際の圧縮成形性に劣る様々な機能性食品素材の粉末との組合せを検討したところ、ローヤルゼリーの粉末と組合された場合に飛躍的に高い硬度を有するタブレットの製造を可能にすることを見出した。そして、これらの知見に基づいて本発明を完成するに至った。
本発明の目的とするところは、直接打錠する際の圧縮成形性に劣るローヤルゼリーの粉末を高い濃度で含有しつつ、高い硬度を実現させることが可能なタブレットを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載のタブレットは、ローヤルゼリーの粉末及び加工デンプンの粉末を含み、直接打錠により製造されてなることを要旨とする。
請求項2に記載のタブレットは、請求項1に記載の発明において、前記加工デンプンの粉末は、多孔質化デンプン粉末又は造粒デンプン粉末であることを要旨とする。
請求項3に記載のタブレットは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記ローヤルゼリーの粉末を50〜80質量%、前記加工デンプンの粉末を10〜50質量%含有することを要旨とする。
本発明によれば、直接打錠する際の圧縮成形性に劣るローヤルゼリーの粉末を高い濃度で含有しつつ、高い硬度を実現させることが可能なタブレットを提供することができる。
以下、本発明のタブレットを具体化した一実施形態について説明する。なお、以下の記載では、「ローヤルゼリー」を「RJ」と略記する。
本実施形態のタブレットは、RJの粉末と、第一の賦形剤としての加工デンプンの粉末とを含み、直接打錠により製造されてなるタブレットである。本実施形態において、直接打錠により製造されてなるタブレットとは、RJの粉末及び加工デンプンの粉末を含む混合粉末を打錠機に供した後、該混合粉末に対して直接的に圧力をかけて圧縮成形することにより、タブレット形状に成形したものを指す。よって、本実施形態のタブレットは、混合粉末又はRJの粉末を造粒した後に打錠機に供する方法(以下、造粒後の打錠と記載する)により製造されてなるものとは区別される。なお、両タブレットの区別は、例えば、各タブレットの表面又は断面を顕微鏡等で観察し、造粒によって形成された顆粒状構造物の有無を確認することにより実施可能である。
本実施形態のタブレットは、直接打錠する際の圧縮成形性に劣るRJの粉末を高い濃度で含有しながらも、高い硬度を有している点で優れている。ちなみに、タブレットにおける適度な硬度とは、日常的な使用及び取り扱いにおいて、タブレットの摩損、割れ、欠け等を引き起こさない程度の硬度である。例えば、指で摘む程度の力でタブレットが崩れるような硬度や、搬送時の衝撃でタブレットが割れるような硬度は、適度な硬度の範囲外である。タブレットの硬度は、具体的には0.39MPa(4kgf/cm)以上であることが好ましい。
RJの粉末は、乾燥粉末品であればよく、その乾燥方法については特に制限されず、真空乾燥法、噴霧乾燥法、凍結乾燥法等のいずれの方法により乾燥されたものであってもよい。また、乾燥前に精製処理や酵素処理(プロテアーゼ処理)のような公知の加工処理に供されたものであっても構わない。ちなみに、RJ粉末は、グルコサミン、キトサン、ドコサヘキサエン酸、ノコギリヤシ等の機能性食品素材の粉末の場合と同様に、直接打錠する際の圧縮成形性に劣っていることが広く知られている。
RJは、働き蜂の咽頭腺からミツバチの巣箱の王台の中に分泌されるゼリー状の物質であり、王乳とも呼ばれる。生RJは、水分50〜60%、蛋白質約18%、炭水化物約15%、脂肪約6%、灰分約1.5%を含み、独特の酸味と収斂味とを有する白色ないし黄白色の粘性流動体である。RJは、人体に対し好ましい生理活性を持つことが知られている。RJ中の主な生理活性成分としては、10−ハイドロキシデセン酸等の有機酸類をはじめ、蛋白質、脂質、糖類、ビタミンB類や葉酸、ニコチン酸、パントテン酸等のビタミン類、各種ミネラル類等が挙げられる。なお、RJ中に含まれる一部の蛋白質にアレルギー性が報告されているため、プロテアーゼ等の酵素により該蛋白質を分解することにより、アレルギー性を低減させたプロテアーゼ処理RJや、RJ中の蛋白質を分離したRJ蛋白のようなRJ加工品が市販されたりしている。本実施形態では、このようなRJ加工品を使用することも可能である。
タブレット中に含まれるRJの粉末の濃度(含有量)は、特に限定されないが、好ましくは50〜80質量%、より好ましくは70〜80質量%、さらに好ましくは75〜80質量%である。RJの粉末の濃度が50質量%未満の場合、本実施形態のタブレットによりRJを効率よく摂取することが困難になるため、一度に多数のタブレットを摂取しなければならなくなり、ユーザーにとっての利便性が著しく低下する。逆に、RJの粉末の濃度が80質量%を超えると、加工デンプンの濃度が相対的に低下するため、タブレットの硬度が低下するおそれがある。
加工デンプンの粉末は、RJの粉末と混合された状態で直接打錠に供されると、該RJの粉末に起因する圧縮成形性の低下を顕著に抑える賦形剤としての役割を果たし、高い硬度を有するタブレットの製造を可能にする。加工デンプンとは、デンプンに対して、エーテル化、エステル化、グラフト化等の誘導体化、焙焼、酵素変性、酸化、酸処理等の分解処理、α化、造粒処理、多孔質化等の加工を施すことにより、デンプン本来の物性を人為的に変化させたものをいう。なお、加工デンプンを製造するための原料には、馬鈴薯デンプン、とうもろこしデンプン(コーンスターチ)、タピオカデンプン、小麦デンプン等が使用される。これらの加工デンプンの粉末のうち、本実施形態では、タブレットの硬度を高めることが容易であることから、造粒処理された造粒デンプン粉末又は多孔質化された多孔質化デンプン粉末を用いることが好ましく、多孔質化デンプン粉末を用いることが特に好ましい。
多孔質化デンプン粉末は、とうもろこし、馬鈴薯、タピオカ、小麦等のデンプンの粒子に酵素を作用させることにより、該粒子の表面に無数の微細孔を形成させたものであり、粒状又は球形の形状的な特徴を有する。通常、このような多孔質化デンプン粉末は、微細孔中に油、水分、香気成分等を保持するため、液体等を粉末化する際の担体として使用される。ちなみに、液体等を粉末化する際には、デンプンを分解処理した後にドラム乾燥させたデンプン分解物の粉末も使用されるが、多孔質化デンプン粉末は、該デンプン分解物の粉末とは区別される。
タブレット中に含まれる加工デンプンの粉末の濃度(含有量)は、特に限定されないが、好ましくは10〜50質量%、より好ましくは10〜30質量%、特に好ましくは10〜20質量%である。加工デンプンの粉末の濃度が10質量%未満の場合及び50質量%を超える場合、いずれもタブレットの硬度が低下するおそれがある。また、加工デンプンの粉末の濃度が50質量%を超えると、RJの粉末の濃度が相対的に低下するため、本実施形態のタブレットによりRJを効率よく摂取することが困難になる。
なお、本実施形態のタブレットには、上記RJの粉末及び加工デンプンの粉末以外の成分(以下、便宜的に第3の成分と記載する)が含有されていてもよい。このような第3の成分としては、イソフラボン粉末、植物抽出物の粉末(カテキン粉末等)、プロポリス粉末、ミネラル酵母の粉末、ビール酵母の粉末、プロテイン粉末、食物繊維の粉末のような直接打錠する際の圧縮成形性に劣らない他の食品素材、或いは、ビタミン類等の他の栄養成分が挙げられる。また、本実施形態のタブレットには、硬度の調整、崩壊性の調整、調味等の目的で、糖、糖アルコール、デキストリン、乳糖、還元麦芽糖、食物繊維、結晶セルロース、ゼラチン、蛋白質、寒天等の第二の賦形剤(第一の賦形剤としての上記加工デンプン以外の賦形剤)が含有されていてもよい。ちなみに、第二の賦形剤は、打錠時の生産性を高めるために、なたね硬化油脂、大豆硬化油脂、ラード、ヘッド等の硬化油脂又はシュガーエステルのような潤沢剤であってもよい。しかしながら、RJを効率よく摂取するという観点から、これら第二の賦形剤が含有されていないことが好ましい。
次に、タブレットの製造方法について説明する。
本実施形態のタブレットは、RJの粉末及び第一の賦形剤としての加工デンプンの粉末を混合した混合粉末を直接打錠することにより製造される。なお、混合粉末には、必要に応じて、第3の成分及び第二の賦形剤から選ばれる少なくとも一種が混合されていても構わない。混合粉末は、通常、V型混合機やダブルコーン型混合機等を用いて混合される。
直接打錠は、混合粉末に対して直接的に圧力をかけ、該混合粉末を圧縮成形することにより実施される。直接打錠に使用される打錠機は、特に限定されないが、代表例として、ロータリ打錠機や単発打錠機等が用いられる。このような打錠機は通常、混合粉末を一定量だけ量り取る機能と、一定量の混合粉末を圧縮成形する機能とを備えており、タブレットを連続的に製造することが可能となっている。このような打錠機を用いて直接打錠を実施する場合、まず、該打錠機の臼と杵との間の空間に混合粉末を満たした後、一定量を超える混合粉末をフィーダ等により擦り切りする。続いて、臼と杵との間に満たされた混合粉末に圧力をかけて圧縮成形することにより、所定形状のタブレットが成形される。
本実施形態の製造方法では、スティッキング、キャッピング、ラミネーティング及びバインディングがいずれも抑えられた状態で、適度な硬度を有するタブレットが連続的に大量生産される。スティッキングとは、打錠機の杵に混合粉末が結着又は付着したまま圧縮成形されることにより、タブレットの表面に曇りや凹凸等の成形不良を生じさせる現象である。キャッピングとは、打錠機の臼又は杵にタブレットの一部が結着し、この結着部分が帽子状に剥離する現象である。ラミネーティングとは、タブレットが層状をなすように剥離したり、割れたりする現象である。バインディングとは、打錠機の臼又は杵にタブレットの一部が付着し、この付着部分でタブレットが傷付けられる現象である。
このような方法により製造されるタブレットは、一錠あたり100〜1500mg、好ましくは200〜350mgの質量とすることが可能である。製造後のタブレットでは、RJの粉末及び加工デンプンの粉末を含む各粉末が混合粉末中で均一に混合された状態で圧縮成形されているため、均一な色調を有するとともに滑らかな表面を備えたものとなる。なお、製造後の各タブレットは、十分な硬度を有しているため、糖衣を付着させることにより糖衣錠としたり、フィルムコーティング等の後加工を施したりすることも可能である。
前記実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 本実施形態のタブレットは、RJの粉末及び加工デンプンの粉末を含み、直接打状により製造されてなる素錠タイプのタブレットである。このタブレットは、直接打錠する際の圧縮成形性に劣るRJ粉末を含んでいるが、加工デンプンの粉末を同時に含有することにより、直接打錠する際の圧縮成形性を顕著に高めることが可能となるため、RJの粉末を高い濃度で含有しつつ、高い硬度を実現させることが可能となっている。即ち、タブレットとして十分な硬度を有しているうえ、摩損、割れ、欠け等を生じないため、製品としての安定性に優れている。さらに、本実施形態のタブレットは、加工デンプンの粉末を用いて直接打錠することにより、タブレット中でのRJの粉末の濃度を80質量%程度まで高めることが可能であるため、一度に多数のタブレットを摂取する必要がなくなり、ユーザーにとっての利便性を容易に向上させることができる。
・ 本実施形態では、圧縮成形性を高めるための第一の賦形剤として加工デンプンが使用されている。加工デンプンは、糖、糖アルコール、デキストリン、乳糖、還元麦芽糖、食物繊維、結晶セルロース、ゼラチン、蛋白質、寒天等の第二の賦形剤と比べると安価であるため、タブレットの製造コストを容易に抑えることが可能となる。また、本実施形態の製造方法では、上記造粒後の打錠の場合よりも製造コストを容易に抑えることが可能な直接打錠法が採用されているため、製造コストを削減することが容易である。特に、造粒する工程を必要としないことから、製造コストの削減効果は非常に大きい。
・ 本実施形態では、加工デンプンとして多孔質化デンプン粉末又は造粒デンプン粉末が使用されている。多孔質化デンプン及び造粒デンプン粉末は、直接打錠する際の圧縮成形性に劣るRJ粉末とともに直接打錠されると、圧縮成形性を飛躍的に高め、高い硬度を有するタブレットの製造を可能にする。特に多孔質化デンプン粉末に関しては顕著である。従って、直接打錠する際の圧縮成形性に劣るRJの粉末を高い濃度で含有しつつ、高い硬度を実現させることを極めて容易にする。
・ 本実施形態のタブレットでは、RJの粉末が50〜80質量%、加工デンプンの粉末が10〜50質量%の濃度で含有されている。このような配合割合のタブレットは、十分な硬度を有するうえ、摩損、割れ、欠け等を生じないため、製品としての安定性に優れたものとなる。さらに、RJの粉末の濃度を高めることが可能となるため、一度に多数のタブレットを摂取する必要がなくなり、ユーザーにとっての利便性を向上させることが容易となる。
・ 本実施形態のタブレットでは、RJの粉末及び加工デンプンの粉末を含む各粉末が混合粉末中で均一に混合された状態で圧縮成形されているため、均一な色調を有するとともに滑らかな表面を備えたものとなる。即ち、上記造粒後の打錠により製造されるタブレットの場合のように、顆粒同士の隙間に凹みが形成されたり、配合された各顆粒の輪郭に沿って斑模様が形成されたりするおそれが少ないため、良好な外観を有する表面を形成させることが容易となる。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1)
凍結乾燥RJ粉末(アピ社製)75重量部、イソフラボン粉末(フジッコ社製)2重量部、多孔質化デンプン粉末(日澱化学社製:ロンフードOWP)20重量部、及びシュガーエステル(三菱化学社製)3重量部を混合した後、打錠機(HATA社製HT−P22)に供して平均打圧1400kg/cm、回転数30rpmにて直接打錠した。凍結乾燥RJ粉末は、生RJを凍結乾燥した後に粉砕することにより得られたものである。なお、打錠形状は直径9mmの丸型で、タブレットの質量は310mgとなるように設定した。その結果、得られたタブレットは、1.42MPa(14.5kgf/cm)の硬度を示した。また、スティッキング、キャッピング、ラミネーティング、バインディング等の打錠障害は見られなかった。
(実施例2)
凍結乾燥RJ粉末75重量部、イソフラボン粉末2重量部、造粒デンプン粉末(フロイント産業社製:パーフィラー102)20重量部、及びシュガーエステル2.8重量部を混合した後、実施例1と同様に打錠した。その結果、得られたタブレットは、0.49MPa(5kgf/cm)の硬度を示した。また、スティッキング、キャッピング、ラミネーティング、バインディング等の打錠障害は見られなかった。
(比較例1)
実施例1と同様の方法にて、多孔質化デンプン粉末の代わりに還元麦芽糖粉末(東和化成社製:アマルティMR50)20重量部を配合してタブレットを作製した。その結果、得られたタブレットは、0.34MPa(3.5kgf/cm)の硬度を示した。また、キャッピングの発生が見られた。
(比較例2)
実施例1と同様の方法にて、多孔質化デンプン粉末の代わりにコーンスターチ20重量部を配合してタブレットを作製した。その結果、打錠機からタブレットを排出する際にタブレットの多くに割れや欠けが生じた。得られたタブレットは、0.11MPa(1.1kgf/cm)の硬度を示した。また、キャッピングの発生が見られた。
(比較例3)
実施例1と同様の方法にて、多孔質化デンプン粉末の代わりに水溶性食物繊維(松谷化学社製:パインファイバー)20重量部を配合してタブレットを作製した。その結果、得られたタブレットは、0.19MPa(1.9kgf/cm)の硬度を示した。また、キャッピングの発生が見られた。
(比較例4)
実施例1と同様の方法にて、多孔質化デンプン粉末の代わりに結晶セルロース20重量部を配合してタブレットを作製した。その結果、得られたタブレットは、0.36MPa(3.7kgf/cm)の硬度を示した。また、キャッピングの発生が見られた。
(実施例3)
凍結乾燥RJ粉末80重量部、多孔質化デンプン粉末(ロンフードOWP)10重量部、還元麦芽糖粉末(アマルティMR50)7重量部、及びシュガーエステル3重量部を混合した後、実施例1と同様に打錠した。その結果、得られたタブレットは、0.78MPa(8kgf/cm)の硬度を示した。また、スティッキング、キャッピング、ラミネーティング、バインディング等の打錠障害は見られなかった。
(実施例4)
実施例3と同様の方法にて、凍結乾燥RJ粉末の代わりに酵素処理RJ粉末(アピ社製)80重量部を配合してタブレットを作製した。なお、酵素処理RJは、アレルギー性を低減させるために、生RJに含まれる蛋白質をプロテアーゼにより分解したものである。その結果、得られたタブレットは、0.69MPa(7kgf/cm)の硬度を示した。また、スティッキング、キャッピング、ラミネーティング、バインディング等の打錠障害は見られなかった。
(実施例5)
凍結乾燥RJ粉末50重量部、プロポリス粉末(プロポリス固形分50%)10重量部、多孔質化デンプン粉末(ロンフードOWP)30重量部、食用乳清カルシウム粉5重量部、及びシュガーエステル5重量部を混合して、実施例1と同様に打錠した。その結果、得られたタブレットは、0.88MPa(9kgf/cm)の硬度を示した。また、スティッキング、キャッピング、ラミネーティング、バインディング等の打錠障害は見られなかった。
実施例1〜5及び比較例1〜3の結果を下記表1にまとめて示す。
Figure 2007075062
表1より、RJの粉末及び加工デンプンの粉末を直接打錠することにより製造された各実施例のタブレットでは、いずれも高い硬度を示すとともに打錠障害の発生が見られなかった。さらに、実施例3,4のタブレットでは、RJの粉末を80質量%もの高い濃度で含有させることができた。また、賦形剤として結晶セルロースを用いた比較例4では、実施例1と比べて著しく低い硬度を示し、かつ打錠障害の発生が見られた。
<参考例1>直接打錠における賦形剤の性能比較
下記表2に示す賦形剤98重量部及びシュガーエステル2重量部を混合した後、実施例1と同様にそれぞれ打錠した。なお、前記賦形剤としては、多孔質化デンプン粉末、造粒デンプン粉末、還元麦芽糖粉末、乳糖顆粒、結晶セルロース、デキストリン又はコーンスターチを用いた。得られた各タブレットについて、硬度及び打錠障害の有無についてそれぞれ調べた。結果を表2にまとめて示す。
Figure 2007075062
表2より、RJ粉末を含まない賦形剤のみを直接打錠した場合、結晶セルロース、多孔質化デンプン粉末及び還元麦芽糖粉末を含むタブレットがいずれも高い硬度を示した。なお、直接打錠に対する適性という点では、結晶セルロースが多孔質化デンプン粉末よりも優れていたことは、上記表1に示される実施例1及び比較例4の結果に対して一見矛盾する。しかしながら、賦形剤そのものがタブレットの硬度に影響している訳ではなく、むしろタブレットの製造に際してRJ粉末と賦形剤との組合せが重要であると解釈することにより、前記矛盾は容易に解消可能となる。このような組合せの重要性については、本参考例1における造粒デンプン粉末のみを含むタブレットの硬度が著しく低いことと、上記実施例2の結果とを矛盾なく説明することも可能となる。
<参考例2>RJ以外の機能性食品素材と各種賦形剤との組合せの検討
直接打錠する際の圧縮成形性に劣る機能性食品素材としてグルコサミン及びキトサンのそれぞれについて、各種賦形剤との組合せによる打錠性能を検討した。まず、下記表3に示す機能性食品素材60重量部、同表に示す賦形剤30重量部、還元麦芽糖粉末8.5重量部及びシュガーエステル1.5重量部を混合した後、実施例1と同様に打錠した。なお、前記機能性食品素材としては、グルコサミン粉末又はキトサン粉末を用いた。得られた各タブレットについて、硬度及び打錠障害の有無についてそれぞれ調べた。結果を表3にまとめて示す。
Figure 2007075062
表3より、グルコサミン粉末及びキトサン粉末のいずれに関しても、多孔質化デンプン粉末よりも結晶セルロースとの組合せの方が高い硬度を有するタブレットの製造を可能にした。従って、多孔質化デンプン粉末は、RJ粉末との組合せにおいてのみ特異的に高い硬度を有するタブレットの製造を可能にすることが確認された。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記ローヤルゼリーの粉末及び前記加工デンプンの粉末がいずれも当該タブレット中で均一に混合されてなる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のタブレット。
・ ローヤルゼリーの粉末を75〜80質量%の濃度で含有するタブレット。ローヤルゼリーの粉末及び加工デンプンの粉末を含み、直接打錠により製造されてなるタブレットであって、前記ローヤルゼリーの粉末を75〜80質量%の濃度で含有するタブレット。これらのように構成した場合、ローヤルゼリーの粉末を高い濃度で含有しつつ、高い硬度を実現させることが可能なタブレットを提供することができる。
・ 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のタブレットを製造する方法であって、該方法は、前記ローヤルゼリーの粉末及び前記加工デンプンの粉末を混合した後、直接打錠により製造されることを特徴とするタブレットの製造方法。このように構成した場合、直接打錠する際の圧縮成形性に劣るローヤルゼリーの粉末を高い濃度で含有しつつ、高い硬度を実現させることが可能なタブレットを容易に製造することができる。

Claims (3)

  1. ローヤルゼリーの粉末及び加工デンプンの粉末を含み、直接打錠により製造されてなることを特徴とするタブレット。
  2. 前記加工デンプンの粉末は、多孔質化デンプン粉末又は造粒デンプン粉末である請求項1に記載のタブレット。
  3. 前記ローヤルゼリーの粉末を50〜80質量%、前記加工デンプンの粉末を10〜50質量%含有する請求項1又は請求項2に記載のタブレット。
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