JP2007071746A - テーブル姿勢調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 格別に高度な加工を行わなくても部品同士のガタツキやバックラッシュを解消できるテーブル姿勢調整装置を提供すること。
【解決手段】 走行子14の一面27に雌ネジ部28を形成して送りネジ13を螺合すると共に、他方の面29には送りネジ13に螺合した雌ネジ部材30を挿入するための貫通孔31と固定手段32(ネジ穴32a,セットスクリュー32b)を設け、走行子14の一方の面27と雌ネジ部材30とによって姿勢変化許容部15(部分円弧部材45,45)と距離変化許容部16を予圧した状態で雌ネジ部材30を貫通孔31に固定することで部品のガタツキを解消する。
【選択図】図6

Description

本発明は、光ピックアップの角度調整等に利用されるテーブル姿勢調整装置の改良に関する。
テーブルの姿勢を変化させる姿勢調整装置としては、ウォーム&ホイール等を利用してテーブルを一定範囲内の角度で回転させるようにしたものが一般的であったが、歯車のバックラッシュによる位置決め誤差や動力伝達機構における動力の損失等の点で問題があった。
このような問題に鑑み、本出願人らは、ワークを載置するテーブルを円弧軌跡に沿って規制するガイド手段を設け、送りネジで駆動される走行子によりプーリに巻回されたタイミングベルトを回転させてテーブルに送りを掛けるようにした微動位置決め機構を特許文献1として提案した。
これにより、歯車列に固有のバックラッシュの問題が改善されたが、小型化した微動位置決め機構に設けられた小径のプーリに巻回されたタイミングベルトの屈曲で生じる経年変化による部品の劣化等の問題が新たに浮上した。
そこで、本出願人らは、更に、走行子の直線移動軌跡に対するテーブルの姿勢変化を許容する姿勢変化許容部と、走行子とテーブルとの間の離間距離の変化を許容する距離変化許容部を共に剛体によって形成し、これらの部品を走行子の周りに重合して配備し、部品の回転動作と摺動動作のみによってテーブルの位置変化や姿勢変化を許容するようにしたテーブル姿勢調整装置を特許文献2として提案することで、耐久性と小型化の問題を改善した。
しかしながら、特許文献2として提案されたテーブル姿勢調整装置は、部品同士のガタツキを防止する必要上、走行子と姿勢変化許容部との間、および、姿勢変化許容部と距離変化許容部との間の嵌め合いや摺り合わせを極めてタイトに仕上げる必要があり、高度な加工技術が要求されるため、加工コストが高騰したり部品の歩留まりが悪くなったりする問題を残していた。
また、ネジ加工用のタップやダイスは規格が決まっており、雄ネジと雌ネジとの間に一定のクリアランスが形成されるようになっているので、送りネジと走行子との螺合部に生じる遊び、つまり、バックラッシュを完全に解消することは困難であった。
特願平11−58177号公報 特開2005−3092号公報
そこで、本発明の課題は、前記従来技術の不都合を改善し、耐久性が高く且つ小型化が容易であって、格別に高度な加工を行わなくても部品同士のガタツキやバックラッシュを解消できるテーブル姿勢調整装置を提供することにある。
本発明のテーブル姿勢調整装置は、ワークを載置するテーブルと、テーブルの移動方向を円弧軌跡に沿って規制するガイド手段と、テーブルを円弧軌跡に沿って移動させることでテーブルの姿勢を変化させるテーブル送り機構とからなり、
前記テーブル送り機構が、円弧軌跡から径方向にオフセットして配備された回転自在かつ軸方向移動不能の送りネジと、前記送りネジに螺合する走行子と、前記走行子に回転自在に内嵌されて該走行子の直線移動軌跡に対するテーブルの姿勢変化を許容する姿勢変化許容部と、前記姿勢変化許容部に摺動自在に内嵌されて前記走行子と前記テーブルとの間の離間距離の変化を許容して前記テーブルに接続する距離変化許容部とを備え、
前記走行子と姿勢変化許容部と距離変化許容部が剛体から形成されているテーブル姿勢調整装置であって、前記課題を達成するため、特に、
前記走行子において前記送りネジと直交して互いに対向する二つの面のうちの一方に雌ネジ部を形成して前記送りネジを螺合すると共に、此れに対向する他方の面には前記送りネジに螺合した雌ネジ部材を挿入するための貫通孔と該貫通孔の深さ方向の任意位置に前記雌ネジ部材を固定するための固定手段とを設け、
前記雌ネジ部を形成した一方の面と前記雌ネジ部材とによって前記姿勢変化許容部と距離変化許容部を予圧して前記雌ネジ部と前記雌ネジ部材との間の前記送りネジの部分にテンションを与えた状態で、前記雌ネジ部材が前記貫通孔に固定されていることを特徴とした構成を有する。
以上の構成によれば、走行子に内嵌された姿勢変化許容部と姿勢変化許容部に内嵌された距離変化許容部が、雌ネジ部を形成した走行子の一方の面と雌ネジ部材との間で定常的に予圧された状態となるので、走行子と姿勢変化許容部との間の嵌合部および姿勢変化許容部と距離変化許容部との間の嵌合部の加工精度を高めなくても、走行子と姿勢変化許容部、更には、姿勢変化許容部と距離変化許容部を確実に密着させて部品同士のガタツキを防止することができる。
従って、部品の製作に際して格別に高度な加工技術は必要なく、加工コストの低減化と部品の歩留まりの向上が実現される。
また、走行子の雌ネジ部と雌ネジ部材との間に位置する送りネジの部分が、雌ネジ部と雌ネジ部材によって常に両端を引かれた状態となるので、送りネジと走行子との螺合部に生じる軸方向の遊びを確実に取り除くことができる。
更に、姿勢変化許容部や距離変化許容部における回転部や摺動部に磨耗が生じたとしても、雌ネジ部材を増し締めすることによって回転部や摺動部のガタツキおよび走行子と送りネジとの間の螺合部の遊びを取り除くことができるので、部品の交換を行う場合に比べて装置の使用に関わるランニングコストを軽減化することができる。
そして、送りネジを回転させると、この送りネジに螺合した走行子が直線移動軌跡に沿って移動する。
テーブルは距離変化許容部と姿勢変化許容部を介して走行子に接続されているので、走行子の直線移動に伴ってガイド手段による規制を受けつつ円弧軌跡に沿って移動し、その姿勢を様々に変化させる。
走行子の移動軌跡が直線移動軌跡であるのに対してテーブルの移動軌跡は円弧軌跡となっているため、走行子やテーブルの移動に伴って走行子の直線移動軌跡に対するテーブルの姿勢が様々に変化し、また、走行子とテーブルとの間の離間距離も様々に変化することになるが、走行子の直線移動軌跡に対するテーブルの姿勢変化は姿勢変化許容部の回転によって許容され、同時に、走行子とテーブルとの間の離間距離の変化は距離変化許容部の摺動によって許容されるので、直線移動する走行子によってテーブルを円弧軌跡に沿わせて正確に移動させることが可能となる。
前述した通り、走行子の雌ネジ部と雌ネジ部材との間に位置する送りネジの部分は、雌ネジ部と雌ネジ部材によって常に両端を引かれた状態となっており、送りネジに対する走行子の螺合位置が変化しても、送りネジのピッチに変動が生じることはないので、この送りネジの部分からテンションが失われることはない。従って、送りネジに対する走行子の螺合位置とは関わりなく、送りネジと走行子の螺合部における軸方向の遊びが常に取り除かれた状態となり、走行子を同じ方向に継続して移動させる場合、あるいは、移動方向を反転させる場合の何れにおいても、バックラッシュのない正確な位置決めが実現され得る。
しかも、走行子と姿勢変化許容部と距離変化許容部は共に剛体によって形成されているので、経年変化による劣化や損傷が発生せず、装置を長期間に亘って安定的に使用することができる。
更に、姿勢変化許容部は走行子に内嵌され、距離変化許容部は姿勢変化許容部に内嵌されているので、装置の小型化も容易である。
より具体的には、前記円弧軌跡を含む平面に平行して互いに対向する二つの面の各々に真円状の孔を穿設し、少なくとも、前記テーブルに近接する側の面を開放して形成した走行子と、
前記走行子における真円状の孔に内接する円弧面と該円弧面の弦に相当する平面を外形輪郭として備え、前記弦に相当する平面の中央部から前記円弧面を貫通して少なくとも前記弦の長さ方向において前記送りネジの直径よりも長く形成されたネジ通し用の孔を有する二つの部分円弧部材の弦に相当する平面を互いに平行な状態として各部分円弧部材の円弧面が前記真円状の孔に内接するようにして前記走行子に内嵌された姿勢変化許容部と、
対向する平行面を備えた柱状体からなり、この平行面を貫通して少なくとも前記柱状体の長さ方向において前記送りネジの直径よりも長く形成されたネジ通し用の孔を有して前記二つの部分円弧部材の弦に相当する平面の間に内嵌され、其の先端部をテーブルに接続された距離変化許容部とによってテーブル送り機構の主要部を構成することができる。
このような構成を適用した場合には、柱状体からなる距離変化許容部に形成された平行面を両側から挟む二つの部分円弧部材によって構成される姿勢変化許容部が、距離変化許容部と一体となって走行子における真円状の孔の内部で回転することによって走行子の直線移動軌跡に対するテーブルの姿勢変化を許容し、同時に、柱状体からなる距離変化許容部が、姿勢変化許容部を構成する二つの部分円弧部材の弦に相当する平面に沿って摺動することによって、走行子とテーブルとの間の離間距離の変化を許容することになる。
更に、より具体的な実施態様としては、走行子の直線移動軌跡を円弧軌跡に対して径方向の外側にオフセットした構成が望ましい。
走行子の直線移動軌跡を円弧軌跡に対して径方向の外側にオフセットすることにより、テーブルを走行子に接近させてテーブルの姿勢を中立位置とした際にテーブルと走行子との間の離間距離を最短として、距離変化許容部を最も短縮した状態とすることができる。このため、姿勢変化許容部に対して直線移動する距離変化許容部のブレによって生じる機械的な誤差を、テーブルの姿勢の中立位置、つまり、最も頻繁に使用されると考えられる位置において最小とすることができる。
また、具体的な実施態様として、円弧軌跡を垂直面内に形成した構成を提案する。
このような構成を適用した場合、テーブルは水平面に対して姿勢を変化させることになるので、テーブルの上面をワーク載置面として利用する竪型の測定装置等のための姿勢調整装置として好適である。
あるいは、水平面内に円弧軌跡を形成した構成を適用することも可能である。
このような構成を適用した場合、テーブルは水平面内で姿勢を変化させることになる。
本発明のテーブル姿勢調整装置は、走行子において送りネジと直交して互いに対向する二つの面のうちの一方に雌ネジ部を形成して送りネジを螺合すると共に、此れに対向する他方の面には送りネジに螺合した雌ネジ部材を挿入するための貫通孔と固定手段とを設け、雌ネジ部を形成した一方の面と雌ネジ部材とによって姿勢変化許容部と距離変化許容部を予圧し、雌ネジ部と雌ネジ部材との間の送りネジの部分にテンションを与えた状態で雌ネジ部材を貫通孔に固定するようにしたので、走行子と姿勢変化許容部との間の嵌合部および姿勢変化許容部と距離変化許容部との間の嵌合部の加工精度を高めなくても、走行子と姿勢変化許容部、更には、姿勢変化許容部と距離変化許容部を確実に密着させて部品同士のガタツキを防止することができる。
従って、部品の製作に際して格別に高度な加工技術は必要なく、加工コストの低減化と部品の歩留まりの向上が実現される。
また、走行子の雌ネジ部と雌ネジ部材との間に位置する送りネジの部分が雌ネジ部と雌ネジ部材によって定常的に両端を引かれた状態となるので、送りネジと走行子との螺合部に生じる軸方向の遊びを確実に取り除くことができ、走行子を同じ方向に継続して移動させる場合、あるいは、移動方向を反転させる場合の何れにおいても、バックラッシュのない正確な位置決めが実現される。
更に、姿勢変化許容部や距離変化許容部における回転部や摺動部に磨耗が生じたとしても、雌ネジ部材を増し締めすることによって回転部や摺動部のガタツキおよび走行子と送りネジとの間の螺合部の遊びを取り除くことができるので、部品の交換を行う場合に比べて装置の使用に関わるランニングコストを軽減化することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は本発明を適用した一実施形態のテーブル姿勢調整装置1の構成を全体的に示した平面図、図1(b)は其の正断面図、図1(c)は其の右側断面図であり、図1(a)では、テーブル姿勢調整装置1の内部構造を明確に示すために、テーブルの片側を切除して内部構造を示している。
このテーブル姿勢調整装置1は、図1(b)に示されるように、ワークを載置するテーブル2と、テーブル2を支えるベース3、および、テーブル2の移動方向を円弧軌跡に沿って規制するガイド手段4と、ベース3に主要部を内蔵されたテーブル送り機構5によって構成される。
ガイド手段4は、図1(a)および図1(c)に示されるように、ベース3の長手方向に沿ってベース3上に平行に配備され、ベース3の下面側から通された複数のボルト6でベース3に固着された固定側ガイドブロック7,7と、これらの固定側ガイドブロック7,7を両側から挟むようにしてテーブル2の下面側に複数のボルト8で固着された可動側ガイドブロック9,9、および、固定側ガイドブロック7,7と可動側ガイドブロック9,9の対向面の各々に形成されたV溝に圧入された多数の鋼球10によって構成され、固定側ガイドブロック7,7と可動側ガイドブロック9,9の長手方向の両端部には、V溝の端部から鋼球10が脱落するのを防止するための止めネジ11が螺合されている。
固定側ガイドブロック7,7と可動側ガイドブロック9,9の対向面の各々に形成されたV溝の形状を図1(b)中に二点鎖線で示す。つまり、この二点鎖線で示される円弧軌跡12がガイド手段4で規制されるテーブル2の移動軌跡であり、この円弧軌跡12は、図1(b)に示されるようにしてテーブル姿勢調整装置1を正置した状態で、垂直面内に形成されていることになる。
また、テーブル2を円弧軌跡12に沿って移動させるテーブル送り機構5は、図1(b)に示されるように、円弧軌跡12から径方向の外側にオフセットしてベース3に配備された回転自在かつ軸方向移動不能の送りネジ13と、送りネジ13に螺合する走行子14と、走行子14に回転自在に内嵌されて走行子14の直線移動軌跡に対するテーブル2の姿勢変化を許容する姿勢変化許容部15と、姿勢変化許容部15に摺動自在に内嵌されて走行子14とテーブル2との間の離間距離の変化を許容した状態でテーブル2に接続する距離変化許容部16によって構成される。
送りネジ13は、図1(b)に示されるベース3の左右両端部に埋設されたボールベアリング17,17を介してベース3に対して回転自在に取り付けられ、更に、ボールベアリング17,17の外輪に外側から圧接するスリーブ18,18と、該スリーブ18,18の位置ズレを防止するセットスクリュー19,19によって、ベース3に対し軸方向移動不能に保持されている。
図1(a)および図1(b)に示されるように、ベース3の長手方向の中央部にはポケット加工部20がベース3の表裏を貫通して形成されており、送りネジ13に螺合した走行子14は、送りネジ13の回転によって送りを掛けられながらポケット加工部20の内部を直線的に移動する。
ベース3の長手方向の一端部には、図1(a)に示されるステー21を介してステッピングモータ22が固設され、ステッピングモータ22のスピンドル23の回転が図1(b)に示されるようなジョイント24を介して送りネジ13に伝達されるようになっている。スピンドル23には手動操作ツマミ25が併設されているので、この手動操作ツマミ25を手動で動かして送りネジ13を回転させることも可能である。
図1(a)に示されるセンサ26は公知の原点復帰センサ及びリミットセンサであり、このテーブル姿勢調整装置1を数値制御装置と独立して使用した場合や数値制御装置の電源をOFFとして手動操作ツマミ25を操作したような場合、つまり、数値制御装置の現在位置記憶レジスタに適切な現在位置が記憶されなくなったり、あるいは、何らかの理由で脱調が生じたような場合に、テーブル2をベース3上の機械原点に復帰させて現在値記憶レジスタをリセットする際に使用される。
この実施形態においては、図1(b)に示されるように、テーブル2と走行子14との間の離間距離が最短となってテーブル2の姿勢が水平な中立位置となるときの走行子14の位置が機械原点である。
次に、テーブル送り機構5の主要な構成要素である走行子14と姿勢変化許容部15および距離変化許容部16の構造について具体的に説明する。
図2(a)は金属材料やエンジニアリングプラスチック等の剛体からなる走行子14を示した平面図、図2(b)は其の正断面図、図2(c)は其の左側断面図である。
走行子14は全体として矩形の枠体形状を呈し、走行子14を図1(b)に示されるようにして送りネジ13に取り付けた状態で送りネジ13と直交して互いに対向する走行子14の二つの面、つまり、図2(b)に示される走行子14の左右の二つの面27,29のうちの一方の面27の中央部には、送りネジ13と螺合する雄ネジ部28が形成され、また、此れに対向する他方の面29には、送りネジ13と螺合する雌ネジ部材30(後述)を挿入するための貫通孔31と、この貫通孔31の深さ方向の任意位置に雌ネジ部材30を固定するための固定手段32、つまり、ネジ穴32aとセットスクリュー32bが設けられている。
なお、ネジ穴32aとセットスクリュー32bの数は、図2(a)に示される通り、上面側に2箇所、下面側の中央部に1箇所の都合3箇所である。
図3(a)は雌ネジ部材30を示した左側面図、図3(b)は其の正断面図である。
雌ネジ部材30は貫通孔31に圧入可能な外径を有する環状体によって形成され、その内周面には、送りネジ13と螺合する雄ネジ部33が刻設され、雌ネジ部材30の一端面には、この雌ネジ部材30を回転させて送りネジ13に螺合させる際に工具を係合するための摺り割り部34が形成されている。
更に、走行子14を図1(b)に示されるようにして送りネジ13に取り付けた状態で円弧軌跡12を含む平面に平行して互いに対向する走行子14の二つの面、つまり、図2(c)に示される走行子14の左右の二つの面35,36の各々には真円状の孔37,38が穿設され、また、走行子14を図1(b)に示されるようにして送りネジ13に取り付けた状態でテーブル2に近接する側の面39と其の対向面40は、図2(a)に示されるような長穴状の貫通孔41によって上下に開放されている。
図4(a)は金属材料やエンジニアリングプラスチック等の剛体からなる姿勢変化許容部15を示した平面図、図4(b)は其の正面図、図4(c)は其の左側面図である。
姿勢変化許容部15を構成する二つの部分円弧部材45,45は、図4(b)に示されるように、走行子14における真円状の孔37,38に内接する円弧面42と此の円弧面42の弦に相当する平面43を外形輪郭として備える。そして、部分円弧部材45,45の各々には、弦に相当する平面43の中央部から円弧面42を貫通して少なくとも弦の長さ方向(図4(c)の上下方向)において送りネジ13の直径よりも長く形成されたネジ通し用の孔44が穿設されている。
なお、部分円弧部材45,45は、単一の柱状体の中央部を一定の厚みを有する砥石または一定の直径を有するエンドミル等で切除して形成したものであり、対をなす部分円弧部材45,45は、仕上げ精度や機械的な特性の面において完全に同一の条件を有する。
図5(a)は金属材料やエンジニアリングプラスチック等の剛体からなる距離変化許容部16を示した平面図、図5(b)は其の右側断面図である。
距離変化許容部16は、対向する平行面46,47を備えた柱状体からなり、この平行面46,47を貫通するネジ通し用の孔48を備える。ネジ通し用の孔48は柱状体の長さ方向(図5(b)の左右方向)において送りネジ13の直径よりも長く形成されている。
また、距離変化許容部16の先端部には、テーブル2を取り付けるためのネジ穴49が刻設され、更に此れと並行して、テーブル2と距離変化許容部16との間の位置ズレを防止するノックピンを埋設するための盲穴50が穿設されている。
送りネジ13に走行子14と姿勢変化許容部15および距離変化許容部16を取り付けてテーブル送り機構5として組み立てた状態を図6に示す。図6(a)は各部品の取り付け状態を示した平面図、図6(b)は其の正断面図、図6(c)は其の左側面図、また、図6(d)は其の右側断面図である。
これらの部品の組み立てに際しては、まず、姿勢変化許容部15を構成する一対の部分円弧部材45,45の弦に相当する平面43,43が互いに平行となり、かつ、各部分円弧部材45,45の円弧面42,42が走行子14における真円状の孔37,38に内接するようにして真円状の孔37,38に部分円弧部材45,45を内嵌する。
そして、これらの部分円弧部材45,45の弦に相当する平面43,43に距離変化許容部16の対向する平行面46,47を摺接させ、部分円弧部材45,45の間に距離変化許容部16を内嵌する。
距離変化許容部16の厚み、つまり、平行面46,47の間の離間距離は、部分円弧部材45,45の間に距離変化許容部16を内嵌した状態で、2つの部分円弧部材45,45の円弧面42,42が同心円上に位置し、其の外形輪郭が真円状の孔37,38と略一致するように決められている。
これらの部品を組み合わせて真円状の孔37,38に納める必要上、距離変化許容部16と部分円弧部材45,45の厚みに関する加工上の公差は、各々プラス方向にゼロ、また、マイナス方向に5/1000mm程度であるが、本実施形態においては、これらの部品を組み立ての段階で予圧してマイナス方向の加工誤差を吸収することが可能であるので、マイナス方向の加工誤差に関しては特に神経質になる必要はない。
次いで、走行子14の一方の面27に刻設された雌ネジ部28に送りネジ13を螺合した状態で送りネジ13を回転させ、この送りネジ13を部分円弧部材45の孔44および距離変化許容部16の孔48を介して走行子14の他方の面29の貫通孔31から外側に突出させる。
そして、この突出した送りネジ13の部分に雌ネジ部材30を螺合させ、走行子14と送りネジ13の螺合状態を一定の状態に保持したまま、つまり、走行子14に対して送りネジ13を回転させることなく、雌ネジ部材30のみを回転させて送りネジ13に雌ネジ部材30を捻じ込んでいき、最終的に、雌ネジ部材30の端面が図6(b)に示されるようにして左側の部分円弧部材45の円弧面42に当接した段階で、雌ネジ部材30の捻じ込み操作を終了する。
これにより、走行子14に内嵌された部分円弧部材45,45と該部分円弧部材45,45に内嵌された距離変化許容部16が、走行子14における一方の面27と雌ネジ部材30との間で予圧される。この際、雌ネジ部28を有する一方の面27と雌ネジ部材30との間に位置する送りネジ13の部分が実質的なタイバーとして機能し、この部分に、前述の予圧力に匹敵するテンションが与えられることになる。
従って、仮に、距離変化許容部16や部分円弧部材45,45の厚みに関する加工上の誤差が当初に想定した以上のもの、例えば、マイナス5/1000mmを上回るものとなった場合であっても、走行子14の面27と右側に位置する部分円弧部材45の円弧面42との間、右側に位置する部分円弧部材45の弦に相当する平面43と距離変化許容部16の平行面47との間、距離変化許容部16の平行面46と左側に位置する部分円弧部材45の弦に相当する平面43との間、左側に位置する部分円弧部材45の円弧面42と雌ネジ部材30との間に不用意なガタツキが生じるといった問題は発生しない。
言い換えれば、これらの部品の加工精度は相当にラフであってもよく、格別に高度な加工技術は不要である。
最終的に、走行子14の他方の面29に設けられた3つのネジ穴32aにセットスクリュー32bを螺合し、固定手段32として機能するセットスクリュー32bの先端で雌ネジ部材30の外周面を三方から押さえ付けることにより、この雌ネジ部材30を走行子14の面29に対して軸方向移動不能かつ回転不能な状態として実質的に一体に固定する。
このようにして組み立てられたテーブル送り機構5は、図1(b)に示されるように、走行子14の部分をベース3のポケット加工部20に位置させた状態で、送りネジ13の両端部をベース3の左右両端部のボールベアリング17,17の内輪に突入させ、ボールベアリング17,17の外輪に外側から圧接するスリーブ18,18と此れを固定するセットスクリュー19,19によってベース3に取り付けられ、更に、距離変化許容部16の先端部が図1(a)および図1(c)に示されるボルト51を介してテーブル2の下面側に接続される。
送りネジ13の両端部に環装されたボールベアリング17,17の内輪は、送りネジ13の小径部13a,13aと送りネジ13の有効ネジ部との間に形成される段差部によって内側から支えられ、更に、このボールベアリング17,17の外輪の端面がスリーブ18,18によって外側から押圧されることになるので、送りネジ13には其の全長に亘って常に圧縮方向の外力が作用することになり、この外力があるため、ベース3に対する送りネジ13の軸方向の位置ズレが確実に防止される。
そして、ステッピングモータ22もしくは手動操作ツマミ25を操作して送りネジ13を回転駆動すると、雄ネジ部28および雌ネジ部材30を介して送りネジ13に螺合した走行子14が直線移動軌跡である送りネジ13の中心軸に沿って移動する。
前述した通り、走行子14の雌ネジ部28と雌ネジ部材30との間に位置する送りネジ13の部分は、部分円弧部材45,45と距離変化許容部16を予圧するためのタイバーとして機能しており、この結果、図7に示されるように、雌ネジ部28の周辺においては雌ネジ部28のネジ山の右側の斜面が送りネジ13のネジ山の左側の斜面に摺接し、また、これとは逆に、雌ネジ部材30の周辺においては、雌ネジ部材30のネジ山の左側の斜面が送りネジ13のネジ山の右側の斜面に摺接する。
従って、送りネジ13を回転させない限り、走行子14は何れの方向にも全く移動することができず、走行子14と送りネジ13との間のバックラッシュが実質的にゼロの状態に規制されることになる。
また、雌ネジ部材30はセットスクリュー32bによって走行子14の面29に強固に固定され、雌ネジ部28を形成した走行子14の面27に対して回転の位相および離間距離とも常に一定の状態に保たれており、送りネジ13のピッチはどの部分をとっても一定であるから、送りネジ13に対する走行子14の螺合位置がどのように変化しようとも、図7に示されるようなネジ山の係合関係に変化が生じることはない。
従って、走行子14と送りネジ13との間のバックラッシュは走行子14の移動位置とは関わりなく常に実質的にゼロの状態に保持されることになる。
よって、走行子14を同じ方向に継続して移動させる場合、あるいは、移動方向を反転させる場合の何れにおいても、バックラッシュのない正確な位置決めが実現される。
走行子14が直線移動軌跡に沿って移動すると、距離変化許容部16および姿勢変化許容部15を介して走行子14に接続されたテーブル2がガイド手段4による規制を受けつつ円弧軌跡12に沿って移動し、その姿勢を様々に変化させる。
走行子14の移動軌跡が直線移動軌跡であるのに対してテーブル2の移動軌跡は円弧軌跡となっているため、走行子14やテーブル2の移動に伴って走行子14の直線移動軌跡に対するテーブル2の姿勢が様々に変化し、また、走行子14とテーブル2との間の離間距離も様々に変化する。
この際、走行子14の直線移動軌跡に対するテーブル2の姿勢変化は、走行子14に内嵌された部分円弧部材45,45が距離変化許容部16と一体となって走行子14における真円状の孔37,38の内部で回転することによって許容し、また、走行子14とテーブル2との間の離間距離の変化は、部分円弧部材45,45の弦に相当する平面43,43で挟まれた距離変化許容部16が上下方向に摺動して移動することで許容する。
ここでは一例として送りネジ13として台形ネジを採用しているが、ボールスクリュー其の他の送りネジを利用してもよい。
また、この実施形態では、走行子14,姿勢変化許容部15,距離変化許容部16の全てを金属材料やエンジニアリングプラスチック等の剛体によって形成しており、しかも、これらの部材の動作は摺動および回転のみであって曲げ伸ばしのように疲労を伴う運動は全く行なわれないので、経年変化による劣化や損傷は発生せず、長期間に亘って安定的に使用することができる。
また、仮に、回転部や摺動部に磨耗が生じるようなことがあったとしても、セットスクリュー32bを緩めて雌ネジ部材30を増し締めすることによって回転部や摺動部のガタツキおよび走行子14と送りネジ13との間の螺合部の遊びを取り除くことができるので、部品の交換を行う場合に比べて装置の使用に関わるランニングコストを軽減化することができるといったメリットがある。
更に、姿勢変化許容部15と距離変化許容部16は共に走行子14に内嵌して取り付けられる構成であるから、タイミングベルトやプーリを併用して走行子の動きをテーブルに伝達する従来例と比べ、装置の小型化も容易である。
また、走行子14の直線移動軌跡を円弧軌跡12に対して径方向の外側にオフセットしているので、走行子14を図1(b)に示されるような原点位置に位置させてテーブル2のワーク載置面を水平としてテーブル2の姿勢を中立位置とした状態でテーブル2と走行子14との間の離間距離が最短となり、距離変化許容部16が最も短縮された状態となるので、実際に精密測定等で利用される傾き角度の範囲で、距離変化許容部16のブレ等によって生じる機械的な誤差を最小とすることができる。
次に、水平面内でテーブルの姿勢を変化させるようにしたテーブル姿勢調整装置の一実施形態について図8の平面図を参照して簡単に説明する。
図8に示されるテーブル姿勢調整装置52は、ワークを載置するテーブル53と、テーブル53を支えるベース54、および、ベース54上に設けられたテーブル送り機構55によって構成される。
円弧軌跡56はベース54上の水平面内に断面凸状に形成され、ドーブテールやアリ溝等からなる公知のガイド手段57を介して、該円弧軌跡56上にテーブル53がサドル状に設置されている。テーブル53は円弧軌跡56に沿って移動自在である。つまり、ガイド手段57はテーブル53の移動方向を円弧軌跡56に沿って規制するためのガイド手段であり、円弧軌跡56は水平面内に形成されていることになる。
この実施形態では、テーブル送り機構55の一部を構成する送りネジ58が、ベース54上に一体成形された軸受け部59,59によって回転自在かつ軸方向移動不能に取り付けられており、送りネジ58の両端部に手動操作ツマミ60が取り付けられている。
テーブル送り機構55の一部である走行子61は、送りネジ58と共に円弧軌跡56の径方向外側にオフセットして配備され、走行子61の内部には前述した実施形態と同様にして姿勢変化許容部62と距離変化許容部63が内嵌され、距離変化許容部63の先端部がテーブル53の一側に固定して接続されている。
走行子61,姿勢変化許容部62,距離変化許容部63としては、図6に示した走行子14,姿勢変化許容部15,距離変化許容部16を其のまま転用することができる。
この実施形態のテーブル姿勢調整装置52は、テーブル53の姿勢を水平面内で変化させる点が前述の実施形態と相違するが、その作用原理や効果に関しては、前述した実施形態と実質的に同様である。
以上に述べた2つの実施形態では、何れも、走行子の直線移動軌跡を円弧軌跡に対して径方向の外側にオフセットし、円弧軌跡の内側(凹面)に沿ってテーブルの姿勢を変化させるものについて説明したが、これとは逆に、走行子の直線移動軌跡を円弧軌跡に対して径方向の内側にオフセットし、円弧軌跡の外側(凸面)に沿ってテーブルの姿勢を変化させるように構成することも、前述した各実施形態を参照すれば、技術的に容易に実施し得る。
本発明を適用した一実施形態のテーブル姿勢調整装置の構成を全体的に示した図であり、このうち、図1(a)はテーブル姿勢調整装置の内部構造を明確に示すためにテーブルの片側半分を切除して内部構造を示した平面図、図1(b)は其の正断面図、図1(c)は其の右側断面図である。 同実施形態のテーブル姿勢調整装置の走行子を示した図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は其の正断面図、図2(c)は其の左側断面図である。 同実施形態のテーブル姿勢調整装置の雌ネジ部材を示した図であり、図3(a)は左側面図、図3(b)は其の正断面図である。 同実施形態のテーブル姿勢調整装置の姿勢変化許容部を示した図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は其の正面図、図4(c)は其の左側面図である。 同実施形態のテーブル姿勢調整装置の距離変化許容部を示した図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は其の右側断面図である。 同実施形態のテーブル姿勢調整装置の送りネジに走行子と姿勢変化許容部および距離変化許容部を取り付けた状態を示した図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は其の正断面図、図6(c)は其の左側面図、図6(d)は其の右側断面図である。 同実施形態のテーブル姿勢調整装置の送りネジに対する走行子の螺合状態を拡大して示した作用原理図である。 水平面内でテーブルの姿勢を変化させるようにしたテーブル姿勢調整装置の一実施形態について示した平面図である。
符号の説明
1 テーブル姿勢調整装置
2 テーブル
3 ベース
4 ガイド手段
5 テーブル送り機構
6 ボルト
7 固定側ガイドブロック
8 ボルト
9 可動側ガイドブロック
10 鋼球
11 止めネジ
12 円弧軌跡
13 送りネジ
13a 送りネジの小径部
14 走行子
15 姿勢変化許容部
16 距離変化許容部
17 ボールベアリング
18 スリーブ
19 セットスクリュー
20 ポケット加工部
21 ステー
22 ステッピングモータ
23 スピンドル
24 ジョイント
25 手動操作ツマミ
26 原点復帰センサ及びリミットセンサ
27 走行子において送りネジと直交する一方の面
28 雌ネジ部
29 走行子において送りネジと直交する他方の面
30 雌ネジ部材
31 貫通孔
32 固定手段
32a ネジ穴
32b セットスクリュー
33 雄ネジ部
34 摺り割り部
35 走行子において円弧軌跡を含む平面に平行する面
36 走行子において円弧軌跡を含む平面に平行する面
37 真円状の孔
38 真円状の孔
39 走行子においてテーブルに近接する側の面
40 走行子においてテーブルに近接する側の面と対向する面
41 長穴状の貫通孔
42 円弧面
43 弦に相当する平面
44 ネジ通し用の孔
45 部分円弧部材
46 対向する平行面
47 対向する平行面
48 ネジ通し用の孔
49 ネジ穴
50 盲穴
51 ボルト
52 テーブル姿勢調整装置
53 テーブル
54 ベース
55 テーブル送り機構
56 円弧軌跡
57 ガイド手段
58 送りネジ
59 軸受け部
60 手動操作ツマミ
61 走行子
62 姿勢変化許容部
63 距離変化許容部

Claims (5)

  1. ワークを載置するテーブルと、前記テーブルの移動方向を円弧軌跡に沿って規制するガイド手段と、前記テーブルを前記円弧軌跡に沿って移動させることでテーブルの姿勢を変化させるテーブル送り機構とからなり、
    前記テーブル送り機構が、前記円弧軌跡から径方向にオフセットして配備された回転自在かつ軸方向移動不能の送りネジと、前記送りネジに螺合する走行子と、前記走行子に回転自在に内嵌されて該走行子の直線移動軌跡に対するテーブルの姿勢変化を許容する姿勢変化許容部と、前記姿勢変化許容部に摺動自在に内嵌されて前記走行子と前記テーブルとの間の離間距離の変化を許容して前記テーブルに接続する距離変化許容部とを備え、
    前記走行子と姿勢変化許容部と距離変化許容部が剛体から形成されているテーブル姿勢調整装置であって、
    前記走行子において前記送りネジと直交して互いに対向する二つの面のうちの一方に雌ネジ部を形成して前記送りネジを螺合すると共に、此れに対向する他方の面には前記送りネジに螺合した雌ネジ部材を挿入するための貫通孔と該貫通孔の深さ方向の任意位置に前記雌ネジ部材を固定するための固定手段とを設け、
    前記雌ネジ部を形成した一方の面と前記雌ネジ部材とによって前記姿勢変化許容部と距離変化許容部を予圧して前記雌ネジ部と前記雌ネジ部材との間の前記送りネジの部分にテンションを与えた状態で、前記雌ネジ部材が前記貫通孔に固定されていることを特徴としたテーブル姿勢調整装置。
  2. 前記走行子は、前記円弧軌跡を含む平面に平行して互いに対向する二つの面の各々に真円状の孔が穿設され、少なくとも、前記テーブルに近接する側の面が開放して形成されると共に、
    前記姿勢変化許容部は、前記走行子における真円状の孔に内接する円弧面と該円弧面の弦に相当する平面を外形輪郭として備え、前記弦に相当する平面の中央部から前記円弧面を貫通して少なくとも前記弦の長さ方向において前記送りネジの直径よりも長く形成されたネジ通し用の孔を有する二つの部分円弧部材によって構成され、前記弦に相当する平面が互いに平行となり、かつ、各部分円弧部材の円弧面が前記真円状の孔に内接するようにして前記走行子に内嵌され、
    前記距離変化許容部は、対向する平行面を備えた柱状体からなり、この平行面を貫通して少なくとも前記柱状体の長さ方向において前記送りネジの直径よりも長く形成されたネジ通し用の孔を有して前記二つの部分円弧部材の弦に相当する平面の間に内嵌され、其の先端部が前記テーブルに接続されていることを特徴とした請求項1記載のテーブル姿勢調整装置。
  3. 前記走行子の直線移動軌跡が前記円弧軌跡に対して径方向の外側にオフセットして配備されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のテーブル姿勢調整装置。
  4. 前記円弧軌跡が垂直面内に形成されていることを特徴とする請求項1,請求項2または請求項3の何れか一項に記載のテーブル姿勢調整装置。
  5. 前記円弧軌跡が水平面内に形成されていることを特徴とする請求項1,請求項2または請求項3の何れか一項に記載のテーブル姿勢調整装置。
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